JP4447820B2 - タイヤのシェーピング成形ドラム及び成型方法 - Google Patents

タイヤのシェーピング成形ドラム及び成型方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明が関連する技術分野】
本発明は、円筒状のカーカスをトロイダル状に成形するタイヤ2次成型用のシェーピング成形ドラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、タイヤの2次成型として、例えば、1次成型で得られた円筒状カーカスに両端からビードを打ち込んでビードロックした後、このカーカスをエア又はブラダーによる内側からのシェーピングによってトロイダル状に形成し、カーカスの両端を折り返して巻き上げ、別にベルトドラム上で作られたベルト及びトレッドリングを移載して合体する、いわゆるシングル成形方法がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、エアによって円筒状カーカスをシェーピングした場合、移載装置の位置ずれによって、カーカス上でベルト及びトレッドリングを精度よく合体できない場合がある。この点、トロイダル状に成形されたカーカス上にベルト及びトレッドを直接貼付する方法が精度上好ましいのであるが、エア圧によってトロイダル状にシェーピングされたカーカス上にベルト及びトレッドを直接貼付することは困難であり、従来より上記の方法を採用せざるを得なかった。
【0004】
また、エアによって円筒状カーカスをシェーピングした場合、エアの圧力により、ビード下のカーカスプライにずれが生じ、一定のビードロック状態を長時間保持することが困難な場合がある。
【0005】
一方、ブラダーでカーカスをシェーピングした場合は、このような問題は生じにくいが、ブラダーの張力不均一によってカーカスを均一にシェーピングすることが困難な場合が生じる。また、ブラダーは、消耗品であるから、一定期間毎にブラダー交換が必要になる。また、このようなエア又はブラダーによるシェーピングでは、エア圧を利用することから、既述の通り、トロイダル状にシェーピングされたカーカス上にベルト及びトレッドを直接貼付することは不向きである。また、このような成型では、円筒状カーカスにビードロックし両端を巻き上げ、トロイダル状に成形する装置のほか、ベルト及びトレッドリングを作るベルトドラムと、このベルト及びトレッドリングを移載する移載装置を必要とし、その設置スペースが必要となる問題もある。
【0006】
本発明の目的は、ベルトドラムと移載装置を不要とし、トロイダル状に成形されたカーカス表面が安定した形状に保持されながら、当該カーカス表面にベルト、トレッドなどの貼り付け部材を画一的にしかも簡易に直接貼付することができ、いわゆるストリップビルト工法にも最適であり、高品質のタイヤ成型を可能とするタイヤのシェーピング成形ドラムを提供するところにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため鋭意検討した結果、本発明は、
軸方向に互いに対向して配置された一対のビードロック・ターンアップ部と、
このビードロック・ターンアップ部でビードロックされた円筒状のカーカスを内面から径方向に拡開し、トロイダル形状に成形する中子装置とを備え、
この中子装置を、軸方向に対向する前記一対のビードロック・ターンアップ部の間に配置したことを特徴するタイヤのシェーピング成形ドラムを採用した。
なお、本発明において、「貼り付け部材」とは、ベルト、トレッド等の補強部材を含み、トロイダル状カーカスの表面に又はその表面から順次貼り付ける各種の部材を示し、シート状部材のほか、トレッドストリップなどのストリップ部材を含む概念である。
【0008】
本発明のシェーピング成形ドラムは、上記の構成であるから、ビードロックした円筒状カーカスをトロイダル状に成形できるほか、上記中子装置により内面から保持されたトロイダル状のカーカス表面に、ベルト、トレッドなどの貼り付け部材を直接貼付することができる。このため、従来必要としていたベルトドラムや、ベルト及びトレッドリングの移載装置が不要となり、省スペース化とコストダウンが図られるものである。また、トロイダル状に成形されるカーカスは、上記中子装置により内面から拡開しながら保持されるため、当該カーカス表面はその形状が安定して保持され、当該カーカス表面にベルト及びトレッドなどの貼り付け部材を画一的にしかも簡易に直接貼付することができ、例えばトレッドストリップ等を巻き付けるいわゆるストリップビルト工法にも最適に採用することができ、高品質のタイヤ成型が可能となる。
【0009】
特に、中子装置が、ドラム軸を中心軸として放射状に設置された複数の中子セグメントから構成され、上記各中子セグメントには、径方向先端部に前記円筒状カーカスに対する拡開面を備えた拡開セグメントと、この拡開セグメントに径方向の開閉運動を与えるリンク機構を有するシェーピング成形ドラムの場合、リンク機構の開閉量を機械的に調節することができ、またリンク機構自体を取り替えることも構造上可能となることから、タイヤの直径及び幅等の異なる各種タイヤに対して適用することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の一実施形態を示す一体型(非分離型)のシェーピング成形ドラムの概略断面図である。図1において、1はシェーピング成形ドラムであり、ドラム軸Xaを中心軸として上側断面が成形前の状態、下側断面が成形後の状態を示している。また、当該下側断面においてドラムセンター部10のYc−Yc線を挟んで右側断面が、カーカスCCの端部の巻き上げ状態を示す概略断面図であり、同左側断面が当該カーカスCCの端部の巻き上げ後(又は前)の状態を示す概略断面図である。図2は同シェーピング成形ドラムの要部拡大概略断面図である。図3は図1におけるドラムセンター部10のYc−Yc線概略断面図である。図4は図1におけるビードロック部11のYb1線概略断面図とYb2線概略断面図であり、それぞれセンターラインCLを境に右側がYb1線概略断面図、左側がYb2線概略断面図である。図5は図1におけるターンアップ部12のYt1線概略断面図とYt2線概略断面図であり、それぞれYt1線概略断面図は実線で、Yt2線概略断面図は仮想線で示されている。
【0011】
図1及び図2に示すように、このシェーピング成形ドラム1は、ドラムセンター部10に中子装置2が設置され、この中子装置2を挟んで、左右両側のビードロック部11、11には、軸方向に互いに対向して一対のビードロック・ターンアップ部101、102が設けられている。なお、仮想線で示すCCは、ビードロック・ターンアップ部101、102間にセットされた円筒状カーカスである。
【0012】
中子装置2は、図3に示すように、ドラム軸Xaを中心軸として放射状に設置された複数の中子セグメント210から構成されている。各中子セグメント210は、径方向先端部に前記円筒状カーカスCCに対する拡開面212を備えた拡開セグメント211と、この拡開セグメント211に径方向の開閉運動を与えるリンク機構213を有している。特にこの実施形態では、中子セグメント210の拡開面212は、リンク機構213により、全閉時に円筒状カーカスCCの内径より小さい縮小径を持ち、全開時にトロイダル形成の拡大径を持つように設計されている。また、この実施形態の中子装置2は、図3に示すように、リンクレバー比の大きな大リンクを有する小径の中子セグメント210aと、当該小径セグメントよりリンクレバー比の小さい小リンクを有する大径の中子セグメント210bとが交互に配置されている。また、拡開面212も、中子セグメント210bでは断面三日月形状の拡開面212bであるのに対して、中子セグメント210aの拡開面212aは断面四角形状であって、その端部は上記拡開面212bの端部が重なりあい連続した円周の外周面を構成できる様に傾斜している。従って、図3に示す様に、トロイダル形成の拡大径Reにおいて上記小径の中子セグメント210aと大径の中子セグメント210bとが一体化し、拡開面212が円周に連なる外周面212cを形成する。なお、図3において、212Bは中子セグメント210bの拡開面212bの拡開過程を示す図であり、212Aは中子セグメント210aの拡開面212aの拡開過程を示す図である。これらは、先行する大径の中子セグメント210bの拡開面212bの拡開を追って、リンクレバー比の大きな小径の中子セグメント210aが追跡し、トロイダル形成の拡大径Reにおいて一体化することを示している。中子セグメント210が閉まる(縮小する)場合は、上記の過程と全く逆の過程を辿り、リンクレバー比の大きな小径の中子セグメント210aが先に縮小し、リンクレバー比の小さな大径の中子セグメント210bがこれに続いて縮小するものである。
【0013】
この実施形態のリンク機構213は、図1及び図2に示すように、円筒の主軸体4上を連結用スリーブ31、32が相互に軸方向に接近又は離反する動作に同期して径方向に開閉する構成を採用している。なお、この連結用スリーブ31、32は、主軸体4内部の螺子S、Sがその回転によって軸方向に互いに接近し又は離反する変位に呼応して、軸方向に互いに接近し又は離反する様にこの螺子Sに連結用スリーブ31、32が接続されている。また、一組の第1シリンダー80、80が、この連結用スリーブ31、32の両端部のフランジ部31a、31bに、それぞれ連結されている。この第1シリンダー80、80は、既述の通り、前記螺子S、Sによって軸方向に連結用スリーブ31、32を互いに接近させて中子装置のリンク機構213が拡開した後に、さらに連結用スリーブ31、32を接近させる付加力を与えて、リンク機構213の拡開状態を安定的に保持させたり、中子セグメント210の開き径を調整するなど可能となる。なお、連結用スリーブ31の左端部のフランジ部31aについては、この実施形態では、第1シリンダー80が着脱自在に連結されている。そして、この第1シリンダー80が連結用スリーブ31の左端部のフランジ部31aに連結されている際は、既述の通り、上記連結用スリーブ31に対して軸方向の動きを与える役割を果たすことができる。また、第1シリンダー80が連結用スリーブ31の端部のフランジ部31aに連結されていないときには、第1シリンダー80は当該シェーピング成形ドラム1本体から移動して離すことができる。このときに、当該シェーピング成形ドラム1の左側のテール部Tからドラムセンター部10に、成形前の円筒状カーカスを取り入れるか、又はトロイダル成形後の未加硫タイヤをシェーピング成形ドラム1のドラムセンター部10からテール部Tを経てシェーピング成形ドラム1本体の外に取り出すことができる。
【0014】
また、中子装置2のリンク機構として、図9に示すパンタグラフ方式リンク機構も採用できる。図9は、1つの中子セグメント210の概略断面図である。拡開セグメント211のドラム軸Xa側に軸受台222が取り付けられ、ドラム軸Xa方向に摺動可能な1組の軸受221が取り付けられている。そして、軸受221には、パンタフラフ方式リンク220のリンク端220aが連結(軸支)されている。パンタフラフ方式リンク220の主軸体4側のリンク端220bには、それぞれ、連結用スリーブ31、32が連結されている。
【0015】
したがって、前述のリンク機構213を有する中子セグメントと同様に、連結用スリーブ31、32が相互に軸方向に接近又は離反する動作に同期してパンタフラフ方式リンク220が径方向に開閉する。螺子S、S及び第1シリンダー80、80により、連結用スリーブ31、32が軸方向に相互に接近し、中子セグメント210が拡開し、円筒状カーカスがトロイダル成形され、拡開状態が維持される。
【0016】
更に、主軸体側のリンク端220bのいずれかを固定するパンタグラフ方式リンク機構も採用できる。図10において、中子セグメント210の左側は図9と同様の構造をとる。右側のリンク端220aは、拡開セグメント211に固定された固定軸受223に連結され、右側のリンク端220bは、固定軸受224に連結され、固定軸受224は、主軸体4に固定されている。したがって、スリーブ31の軸方向の移動のみにより、中子セグメント210の拡開及び縮小が可能となる。また、1組の第1シリンダー80の押力差により拡開面212はドラム軸Xaに平行でなくなることはなく、トロイダル形成の精度をより高めることができる。
【0017】
前述の大径の中子セグメント210bと小径の中子セグメント210aとが交互に配置された中子装置において、大径の中子セグメント210bに係る可動なリンク端220bをスリーブ31側に設けスリーブ31に連結し、小径の中子セグメント210aに係る可動なリンク端220bをスリーブ32側に設けスリーブ32に連結することもできる。したがって、スリーブ31を動作せしめる第1シリンダー80と、スリーブ32を動作せしめる第1シリンダー80とを独立に動作させることにより、大径及び小径の中子セグメントの拡開をそれぞれ独立に制御することができる。その結果、トロイダル形成の精度をより高めることも可能となる。また、図9におけるスリーブ31と32との間、又は、図10におけるスリーブ31と固定軸受224との間にストッパー(図示せず)を挿入して、中子セグメント210の開き径を定めることも可能である。
【0018】
なお、成形前の円筒状カーカスのシェーピング成形ドラムへの取り入れ或いはトロイダル成形後の未加硫タイヤのシェーピング成形ドラムへの取り出しについては、図6に示す様な、シェーピング成形ドラムのテール構造を採用することが望ましい。すなわち、図6に示す様に、主軸体4上に、連結用スリーブ31を軸方向のドラムセンター部10側に押し込むためのフランジ部31aを設ける一方、シェーピング成形ドラムのテール端部TEに嵌合する開口部801と、前記フランジ部31aに対面してこのフランジ部31aを軸方向のドラムセンター部10側に移動可能なフランジ部802を備えたシリンダー装置803を設ける。そして、このシリンダー装置803のフランジ部802に軸方向の動きを与えるシリンダー804をシリンダー装置803に設ける。この構造により、シリンダー装置803の開口部801をシェーピング成形ドラムのテール端部TEに嵌合し、シリンダー装置803をシェーピング成形ドラムのテール端部TEに安定させて接合させた後、シリンダー装置803のシリンダー804によって、フランジ部802を押圧し、このフランジ部802を軸方向に移動させることによって連結用スリーブ31に連結されているフランジ部31aを押圧し、連結用スリーブ31に軸方向力を与えることになる。シリンダー装置803をシェーピング成形ドラムのテール端部TEから離脱させる場合は、前記と逆の動きを与えることによって達成される。これによって、成形前の円筒状カーカスのシェーピング成形ドラムへの取り入れ或いはトロイダル成形後の未加硫タイヤのシェーピング成形ドラムへの取り出しを可能とする。
【0019】
なお、図1及び図2から理解できる様に、第1シリンダー80のこの軸方向の動作ラインに、連結用スリーブ31、32相互の接近距離を調節するストッパー(図示せず)を設けることにより、中子セグメント210の開き径を定めることも可能となる。なお、中子セグメント210の開き径を、モーター駆動によるリンク機構213あるいはパンタグラフ式リンク機構220の開閉により調節することも可能である。また、中子セグメント210の開閉機構そのものをモーター駆動で行い、中子セグメント210の開き径を調節することも可能である。また、拡開セグメント211の拡開面212に装着可能なカバーゴムを装着することにより、中子装置2の開き径や幅を調節することも可能である。なお、中子セグメント210のセグメント幅は、セグメントの交換や、軸方向にセグメントをスライドさせる構造を採用することにより調節することも可能である。
【0020】
またこの実施形態の中子装置2は、図1及び図2に示す様に、円筒の主軸体4の表面を軸方向に接近或いは離反する一組のスライダー311、312を有している。そして、スライダー311、312相互の接近或いは離反する動作に同期してリンク機構213に径方向の開閉運動を与える一組のリンク213a、213bが上記各スライダー311、312にそれぞれ連結(軸支)されている。また、これらの各スライダー311、312は、図示のとおり、前記各第1シリンダー80との連結用スリーブ31、32に連結して当該第1シリンダー80との連結用スリーブ31、32と共に円筒の主軸体4上を摺動して軸方向に変位するように構成されている。従って、この実施形態では、前記各第1シリンダー80との連結用スリーブ31、32が円筒の主軸体4の表面を軸方向に互いに接近或いは離反する運動に応じてスライダー311、312が円筒の主軸体4の表面を軸方向に同じく互いに接近或いは離反し、その動きに応じてリンク機構213が径方向に開閉し、その開閉動作に応じて中子セグメント210の拡開面212が径方向に拡開又は縮小するものである。
【0021】
もちろん、図9や図10に示した中子セグメントに対しても、スライダーを介して、中子セグメントの拡開又は縮小が可能である。すなわち、図9におけるリンク端220bを各スライダー311、312に連結することが可能である。また、図10における大径の中子セグメント210bに係る可動なリンク端220bをスライダー311側に設けスライダー311に連結し、小径の中子セグメント210aに係る可動なリンク端220bをスライダー312側に設けスライダー312に連結することもできる。このような構成を採用すれば、第1シリンダー80のいずれか又は2つの独立な動作に応じて、中子セグメント210の拡開面212が径方向に拡開又は縮小を可能とすることができる。
【0022】
図11は、小径の中子セグメント210aとその両側に配置されている大径の中子セグメント210bを表した概略断面図である。前述のとおり、最大拡開径Reに対しては、小径の中子セグメント210aの拡開面212aと大径の中子セグメント210bの拡開面212bが一体化され、拡開面212は良好に維持できる。最大拡開径Reより小さい拡開径Rに対しては、まず、大径の中子セグメント210bにより拡開面212bが形成する。その後、小径の中子セグメント210aが同期せず独立に拡開するが、小径の中子セグメント210aの端部と大径の中子セグメント210bの端部との接触することにより、拡開面212を良好に維持できる。したがって、拡開径に応じて拡開セグメント211を交換することなく、最大拡開径より径の小さいサイズの異なるカーカスのトロイダル成形が可能となる。
【0023】
また、この第1シリンダー80との連結用スリーブ31、32上には、図1及び図2に示すように、ビードロック・ターンアップ部101、102も取り付けられている。従って、ビードロック・ターンアップ部101、102も、第1シリンダー80との連結用スリーブ31、32が円筒の主軸体4上を摺動して軸方向に互いに接近或いは離反する動きに応じて互いに接近或いは離反し、ビードロック・ターンアップ部101、102に架け渡された円筒状カーカスCCのビード部CB1、CB2がリンク機構213の径方向の開きに応じて、互いに接近し得る構成となっている。また、上記各第1シリンダー80との連結用スリーブ31、32の外側には第2シリンダー51、52が設けられており、当該第1シリンダー80との連結用スリーブ31、32と共に軸方向に変位するとともに、更に当該第1シリンダー80との連結用スリーブ31、32とは独立して軸方向に変位可能となっている。またこの第2シリンダー51、52は、両ビードロック部11、11において、既述したビードロック・ターンアップ部101、102が径方向にわずかに開閉できる様に、第2リンク機構111、112が第2シリンダー51、52とビードロック11、11間を連結している。従って、第1シリンダー80との連結用スリーブ31、32に対して更に第2シリンダー51、52を軸方向に変位させることにより、ビードロック11、11が径方向に開閉可能となることから、この実施形態では、第1シリンダー80との連結用スリーブ31、32の接近或いは離反に応じて、中子セグメント210が開閉し、これに同期してビードロック・ターンアップ部101、102が接近或いは離反しつつ径方向に開閉するものである。なお、11a、11bはそれぞれビード受け入れ部であり、110a、110bはビードの受け入れ溝である。
【0024】
特に、本実施形態では、図4に示すように、ビードロッククドラム102のビード受け入れ部11bも、既述した中子セグメント210と同様に、リンクレバー比の大きな大リンク112aを有する小径のビードロックセグメント102aと、当該小径のビードロックセグメント102aよりリンクレバー比の小さい小リンク112bを有する大径のビードロックセグメント102bとが交互に配置され、ドラム軸Xaを中心に放射状に設置されている。従って、図1及び図2に示すように、ドラム軸Xaより上半分の断面において示される位置から下半分の断面において示される位置にまで第1シリンダー80との連結用スリーブ32が中子装置2の方向に前進し、さらに第2シリンダー52が同じく中子装置2の方向に前進すると、第2リンク機構111、112の開動作によって、図4の右断面が示す位置から左断面に示す位置にまでビードロックセグメント102a、102bが押し上げられて拡開し、円周面として連続するビード受け入れ部11b1、11b2が構成されるものである。これはビードロック・ターンアップ部101のビード受け入れ部11aも同様である。
【0025】
また、図1及び図2に示す様に、この実施形態のドラムには、前記第2シリンダー51、52と同様に、第1シリンダー80との連結用スリーブ31、32とは別の軸方向の変位運動を与えることができる独立した第3シリンダー61、62が設けられている。そしてこの第3シリンダー61、62には、ビードロック・ターンアップ部101、102に設置された円筒状カーカスCCをビードコアの両側からその両端部を折り返して巻き上げるリフトフィンガー71、72が設けられている。特に、本実施形態では、図5に示すように、先端部に一対の回転ローラー721、721を取り付けた複数のリフトフィンガーセグメント720を、ドラム軸Xaを中心に放射状に第3シリンダー62に軸支して取り付けている。このようにすることにより、第4図の実線の位置にあった複数のリフトフィンガーセグメント720は、第3シリンダー61、62が中子装置2の方向に互いに接近すると、第4図の仮想線の位置にまで動き、ビードロック・ターンアップ部101、102に設置された円筒状カーカスCCの両端部に当たり、径方向にその両端部を持ち上げて折り返す方向に動いてターンアップの動作を行うものである。なお、上記のターンアップの作用は、ブラダーによっても達成することができる。
【0026】
本実施形態のシェーピング成形ドラムは、上述の構成であるので、例えば、シェーピング成形ドラムの一一端側のテール部T(図6でいえば、テール端部TE)から円筒状カーカスCCを取り込み、当該円筒状カーカスCCをドラムセンター部10に移動してセットする。また上記テール部T(図6でいえば、テール端部TE)に、シリンダー80(図6でいえば、シリンダー装置803)を設置する。そして、上記円筒状カーカスCCにはその両端部からビードを打ち込み、当該カーカスCCを、ビードロック・ターンアップ部102におけるビードロックセグメント102bのビード受け入れ部11b(ビードの受け入れ溝110b)に上記ビードをロックした後(ビードロック・ターンアップ部101も同様。)、低圧(例えば、0.5Kgf/cm)エアを円筒状カーカスCC内に入れ、螺子Sを回動させて主軸体4上において連結用スリーブ31、32を軸方向に移動させてビードロック・ターンアップ部101、102を軸方向に互いに近づける。これによって、中子セグメント210が拡開する。さらに、シリンダー80(図6でいえば、シリンダー装置803)を駆動させて、連結用スリーブ31、32を軸方向に移動させて中子セグメント210が全開して安定状態にした後、エアブローして、ビードロック・ターンアップ部101、102を軸方向外側に遠ざける。次いで、ベルト、トレッドなどの貼り付け部材を順に貼り合わせた後、高圧(1.2Kgf/cm)エアを入れ、第3シリンダー61、62を軸方向に互いに近づけ、ビードロックセグメント102bの動作に応じてカーカスCCの両端部を折り曲げて巻き上げる。その後、サイドウォールを貼る。これらのことはビードロック・ターンアップ部101でも同様である(図示せず)。
【0027】
従って、本実施形態のシェーピング成形ドラムは、第1シリンダー80との連結用スリーブ31、32の軸方向の動きに同期して第2シリンダー51、52及び第3シリンダー61、62が軸方向に動き、中子セグメント210の開閉と、ビードロック・ターンアップ部101、102の開閉と、リフトフィンガーセグメント720の持ち上げ或いは持ち下げが連続して行われ、寸法精度の良好なトロイダル状のカーカスを連続して成形することができる。また更に、このトロイダル状のカーカスは、内部から中子セグメント210で拡開状態に保持されているため、このカーカスの上からベルト、トレッドなどの貼り付け部材を直接貼り付け生タイヤとすることもできる。このようにして成形されたカーカス又は生タイヤは、中子装置2を径方向に縮小して、中子装置2の内面保持状態を解除した後、この成形ドラムから外せば、寸法精度の良好な高品質のトロイダル状のカーカス又は生タイヤが得られるものである。なお、この成形後のトロイダル状のカーカス又は生タイヤの成形ドラムからの取り出しは、既述した通りである。
【0028】
なお、中子セグメント210の径方向の開閉位置において、ビードロックされたカーカス内部にエアを送り込むことができるエア導出孔(図示せず)を設ける。これにより、円筒状のカーカスをビードロックした後において、ビードを寄せながらこのエア導出孔からカーカスに低圧エアを挿入することができ、これによって拡開する中子セグメント210と、トロイダル状に伸びるカーカスとの間の擦れを防止することができる。また、中子セグメント210の全開時に、トロイダル状に伸びたカーカスの内部に上記エア導出孔からエアブローすることにより、ビード間隔を広げて、たるみのないトロイダル形状のカーカスを成形することができる。
【0029】
従って、この成形方法は、円筒状のカーカスをビードロックした後、ビードを寄せながらエア導出孔からカーカスに低圧エアを挿入し、続いて既述した中子セグメントを除々に開き、その全開時にエア導出孔からエアブローしてビード間隔を広げてトロイダル形成する成形方法である。
なお、エア導出孔は中子セグメント210の径方向の開閉位置に設けることが好ましいが、具体的に例示すると、前記実施形態のドラムでは円筒状の主軸体4の内部にエア導入路を設け、中子セグメント210の径方向の開閉位置においてこのエア導入路に連通するエア導出孔を設けることが望ましい。
【0030】
ところで、本発明のタイヤ成形ドラムは、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態のタイヤ成形ドラムは、一体型の成形ドラムで構成されている。しかし、本発明では、例えば、主軸体4を軸方向に連結可能な構造とした分離型のタイヤ成形ドラムも採用することができる。具体例としては、図7に示す様に、前記図1におけるタイヤ成形ドラムにおいて、主軸体4を、左側の主軸体4aと右側の主軸体4bとによって構成し、左側のビードロック部11の近傍位置において軸方向に連結・分離可能としたタイヤ成形ドラムがある。
そして、このタイヤ成形ドラムでは、主軸体4内において軸方向に設けられ、当該主軸体4と一体をなす構造の連結軸400を、軸方向に噛み合いクラッチ機構で噛合し又はそれを解除することで、主軸4a、4bの連結・分離を確定させる構造を採用している。
【0031】
また、上記実施形態のほか、主軸体を連結・分離させる構造として、図8に示すものがある。すなわち、図8に示すように、主軸体を、中子装置2が取り付けられた主軸体40と、ビードロック・ターンアップ部101、102が取り付けられた主軸体41、42で構成し、相互に着脱可能に連結できるようにすることが可能である。さらに具体的に説明すると、図8に示すように、中子装置2が取り付けられる主軸体40は、一方の主軸体42を軸方向に貫通することができる内穴401を備えた筒体とする。また、他方の主軸体41には主軸体42の先端部421を受け入れる嵌合溝411を設ける。このようにすることにより、ビードロック・ターンアップ部102が取り付けられた主軸体42を、中子装置2が装着された主軸体40の内穴401に挿入して、ビードロック・ターンアップ部101が取り付けられた他方の主軸体41に連結一体化して、前記実施形態と同様に、円筒カーカスをトロイダル状に成形することができる。また成形後は、このビードロック・ターンアップ部102が取り付けられた主軸体42を、中子装置2が装着された主軸体40の内穴401から引き抜くことにより、中子装置2が装着された主軸体40を、ビードロック・ターンアップ部101,102が取り付けられた主軸体41、42から取り外すことができる。これにより、中子装置2で内面保持されたトロイダル状のカーカスTC(或いは生タイヤ)を主軸体40ごと単独で移送することが可能となり、この中子装置を増やすことによって生産性が大幅に向上する。なお、この場合、中子装置2により移載方式を採るので、カーカスをシェーピングした後、ビードロック・ターンアップを行い、次いでサイドウォール、ベルト、トレッドを順に貼り付ける成型順序となる。
【0032】
他の主軸体の分離形態として、少なくとも中子装置及びビードロック・ターンアップ部が取り付けられた主軸体が分離・連結可能とする形態を採用することができる。図12において、主軸体44に中子装置2及びビードロック・ターンアップ部101、102が設けられている。そして、中子装置2及びビードロック・ターンアップ部101、102は、外部から供給される空気圧により動作される。主軸体44の端部44a、44bは一組の軸支部45a、45bにより軸支されている。軸支部45aは空気圧供給部500を有し、カップリング501を介して、主軸体44に設けられた空気圧導入部502に接続されている。したがって、空気圧供給部500から供給される空気圧により、中子装置2及びビードロック・ターンアップ部101、102が動作される。また、軸支部45bは回転駆動部510を有し、クラッチ511を介して、主軸体44が回転可能となっている。シェーピング成形においては、必ずしもシェーピング成形ドラムを回転する必要はないが、シェーピング成形後、ストリップビルド工法による成形が可能となる。また、主軸体44は着脱自在であるので、シェーピング成形後のカーカスを装着したまま、ストリップビルド工程などの他の工程への移載が容易となる。
【0033】
もちろん、図9,10に示した中子装置を、図7、8に示したシェーピング成形ドラムに採用することもできる。この場合、パンタグラフ方式リンク機構によりリンク装置に軸方向幅を小さくすることができ、中子装置の省スペース化に寄与する。
【0034】
【発明の効果】
本発明は、軸方向に互いに対向して配置された一対のビードロック・ターンアップ部と、このビードロック・ターンアップ部でビードロックされた円筒状のカーカスを内面から径方向に拡開し、トロイダル形状に成形する中子装置とを備え、この中子装置を、軸方向に対向する前記一対のビードロック・ターンアップ部の間に配置したタイヤのシェーピング成形ドラムであるので、トロイダル状に成形されたカーカス表面にベルト及びトレッド等の貼り付け部材を直接貼付することができることから、従来のベルトドラムと移載装置を不要とし、省スペース及びコストダウンが図られる。また、この成形ドラムによれば、従来のエア又はブラダーを用いたものと比較して、中子装置によってカーカスのトロイダル形状を内面から機械的に安定保持することができるため、当該カーカス表面はその形状が安定して保持され、当該カーカス表面にベルト及びトレッドなどの貼り付け部材を画一的にしかも簡易に直接貼付することができ、例えばトレッドストリップ等を巻き付けるいわゆるストリップビルト工法にも最適に採用することができ、高品質のタイヤ成型が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すシェーピング成形ドラムの概略断面図である。
【図2】同シェーピング成形ドラムの要部拡大概略断面図である。
【図3】図1におけるドラムセンター部のYc−Yc線概略断面図である。
【図4】図1におけるビードロック部のYb1線概略断面図とYb2線概略断面図である。
【図5】図1におけるターンアップ部のYt1線概略断面図とYt2線概略断面図である。
【図6】同シェーピング成形ドラムのテール部の構造の他実施例を示す概略断面図である。
【図7】図1における主軸体の連結・分離構造を示す要部拡大概略断面図である。
【図8】本発明の他実施形態を示すシェーピング成形ドラムの概略断面図である。
【図9】本発明の他実施形態を示すパンタグラフ方式リンクによる中子装置の要部概略断面図である。
【図10】本発明の他実施形態を示すパンタグラフ方式リンクによる中子装置の要部概略断面図である。
【図11】小径の中子セグメントとその両側に配置されている大径の中子セグメントの様子を表した概略断面図である。
【図12】本発明の他実施形態を示すシェーピング成形ドラムの概略断面図である。
【符号の説明】
1 シェーピング成形ドラム
101 ビードロック・ターンアップ部
102 ビードロック・ターンアップ部
2 中子装置
210 中子セグメント
210a 中子セグメント
210b 中子セグメント
211 拡開セグメント
212 拡開面
213 リンク機構
220 パンタグラフ方式リンク機構
31 第1シリンダーとの連結用スリーブ
32 第1シリンダーとの連結用スリーブ
311 スライダー
312 スライダー
4、44 主軸体
45 軸支部
51 第2シリンダー
52 第2シリンダー
61 第3シリンダー
62 第3シリンダー
71 リフトフィンガー
72 リフトフィンガー

Claims (17)

  1. 軸方向に互いに対向して配置された一対のビードロック・ターンアップ部と、
    前記一対のビードロック・ターンアップ部の間に配置され、ビードロック・ターンアップ部でビードロックされた円筒状のカーカスを内面から径方向に拡開し、トロイダル形状に成形する中子装置とを備え、
    前記中子装置は、ドラム軸を中心軸として放射状に設置された複数の中子セグメントであって、リンクレバー比の大きな大リンクを有する小径の中子セグメントと、前記小径の中子セグメントよりリンクレバー比の小さい小リンクを有する大径の中子セグメントとが交互に配置された複数の中子セグメントから構成され、
    前記各中子セグメントは、径方向先端部に前記円筒状カーカスに対する拡開面を備えた拡開セグメントと、拡開セグメントに径方向の開閉運動を与えるパンタグラフ方式リンク機構を有し、前記リンク機構の一方のリンク端は固定され、
    前記中子セグメントの拡開面は、前記リンク機構により、全閉時に円筒状カーカスの内径より小さい縮小径を持ち、全開時にトロイダル形成の拡大径を持ち、トロイダル形成の拡大径において前記小径の中子セグメントと大径の中子セグメントが一体化し、拡開セグメントの拡開面を形成し、
    前記大径の中子セグメントに接続されたパンタグラフ方式リンク機構の可動なリンク端が軸方向に変位する一組の第1シリンダーの一方のシリンダーに接続され、前記小径の中子セグメントに接続されたパンタグラフ方式リンク機構の可動なリンク端が軸方向に変位する一組の第1シリンダーの他方のシリンダーに接続され、
    前記一組の第1シリンダー相互の接近或いは離反の動作に同期して前記大径及びの中子セグメント、前記小径の中子セグメントが開閉することを特徴とするタイヤのシェーピング成形ドラム。
  2. 前記中子セグメントの開き径を定める、前記第1シリンダー相互の接近距離の調節用ストッパーを、前記第1シリンダーの動作ラインに設けた請求項1記載のタイヤのシェーピング成形ドラム。
  3. 軸方向に互いに対向して配置された一対のビードロック・ターンアップ部と、
    前記一対のビードロック・ターンアップ部の間に配置され、ビードロック・ターンアップ部でビードロックされた円筒状のカーカスを内面から径方向に拡開し、トロイダル形状に成形する中子装置とを備え、
    前記中子装置は、ドラム軸を中心軸として放射状に設置された複数の中子セグメントであって、リンクレバー比の大きな大リンクを有する小径の中子セグメントと、前記小径の中子セグメントよりリンクレバー比の小さい小リンクを有する大径の中子セグメントとが交互に配置された複数の中子セグメントから構成され、
    前記各中子セグメントには、径方向先端部に前記円筒状カーカスに対する拡開面を備えた拡開セグメントと、拡開セグメントに径方向の開閉運動を与えるパンタグラフ方式リンク機構を有し、
    前記中子セグメントの拡開面は、前記リンク機構により、全閉時に円筒状カーカスの内径より小さい縮小径を持ち、全開時にトロイダル形成の拡大径を持ち、トロイダル形成の拡大径において前記小径の中子セグメントと前記大径の中子セグメントが一体化し、拡開セグメントの拡開面を形成し、
    前記大径の中子セグメントに接続された可動なリンク端が軸方向に変位する一組の第1シリンダーの一方のシリンダーに接続され、前記小径の中子セグメントに接続された可動なリンク端が軸方向に変位する一組の第1シリンダーの他方のシリンダーに接続され、
    前記一組の第1シリンダーのそれぞれの互いに独立な動作により、前記大径の中子セグメント、前記小径の中子セグメントがそれぞれ独立して開閉することを特徴とするタイヤのシェーピング成形ドラム。
  4. 前記中子セグメントの開き径を定める、前記第1シリンダー両方の変位の調節用ストッパーを、前記第1シリンダーの動作ラインに設けた請求項3記載のタイヤのシェーピング成形ドラム。
  5. 前記パンタグラフ方式リンク機構がモーター駆動により開閉する請求項1乃至4のいずれかの項に記載のタイヤのシェーピング成形ドラム。
  6. 前記拡開セグメントの拡開面に装着可能なカバーゴムを有する請求項1乃至5のいずれかの項に記載のタイヤのシェーピング成形ドラム。
  7. 軸方向に互いに対向して配置された一対のビードロック・ターンアップ部と、
    前記一対のビードロック・ターンアップ部の間に配置され、ビードロック・ターンアップ部でビードロックされた円筒状のカーカスを内面から径方向に拡開し、トロイダル形状に成形する中子装置とを備え、
    主軸体上を軸方向に摺動して相互に接近或いは離反する一組の第1シリンダーであって、前記ビードロック・ターンアップ部が取り付けられた一組の第1シリンダーと、前記各第1シリンダーに連結して各第1シリンダーと共に主軸体上を摺動して軸方向に変位する一組のスライダーとを更に備え、
    前記中子装置は、ドラム軸を中心軸として放射状に設置された複数の中子セグメントであって、リンクレバー比の大きな大リンクを有する小径の中子セグメントと、前記小径の中子セグメントよりリンクレバー比の小さい小リンクを有する大径の中子セグメントとが交互に配置された複数の中子セグメントと、1つのリンク端が固定され他のリンク端が可動であるパンタグラフ方式リンク機構とを備え、
    大径の中子セグメントに接続された可動なリンク端が前記一組のスライダーの一方に接続され、小径の中子セグメントに接続された可動なリンク端が前記一組のスライダーの他方に接続され、
    前記一組の第1シリンダー相互の接近或いは離反の動作に同期して前記各第1シリンダーに連結された前記各スライダーが摺動して前記各中子セグメントが開閉することを特徴するタイヤのシェーピング成形ドラム。
  8. 前記中子セグメントの開き径を定める、前記第1シリンダー相互の接近距離の調節用ストッパーを、前記第1シリンダーの動作ラインに設けた請求項7記載のタイヤのシェーピング成形ドラム。
  9. 軸方向に互いに対向して配置された一対のビードロック・ターンアップ部と、
    前記一対のビードロック・ターンアップ部の間に配置され、ビードロック・ターンアップ部でビードロックされた円筒状のカーカスを内面から径方向に拡開し、トロイダル形状に成形する中子装置とを備え、
    主軸体上を軸方向に摺動して独立に変位する一組の第1シリンダーであって、前記ビードロック・ターンアップ部が取り付けられた一組の第1シリンダーと、前記各第1シリンダーに連結して各第1シリンダーと共に主軸体上を摺動して軸方向に変位する一組のスライダーとを更に備え、
    前記中子装置は、ドラム軸を中心軸として放射状に設置された複数の中子セグメントであって、リンクレバー比の大きな大リンクを有する小径の中子セグメントと、前記小径の中子セグメントよりリンクレバー比の小さい小リンクを有する大径の中子セグメントとが交互に配置された複数の中子セグメントと、1つのリンク端が固定され他のリンク端が可動であるパンタグラフ方式リンク機構とを備え、
    大径の中子セグメントに接続された可動なリンク端が前記一組のスライダーの一方に接続され、小径の中子セグメントに接続された可動なリンク端が前記一組のスライダーの他方に接続され、
    前記一組の第1シリンダーのそれぞれの互いに独立な動作により前記各第1シリンダーに連結された前記各スライダーが摺動して前記各中子セグメントが開閉することを特徴するタイヤのシェーピング成形ドラム。
  10. 前記中子セグメントの開き径を定める、前記第1シリンダー両方の変位の調節用ストッパーを、前記第1シリンダーの動作ラインに設けた請求項8記載のタイヤのシェーピング成形ドラム。
  11. 主軸体が、中子装置が取り付けられた主軸体と、ビードロック・ターンアップ部が取り付けられた主軸体から構成され、相互に着脱可能に連結される請求項7乃至10のいずれかの項に記載のタイヤのシェーピング成形ドラム。
  12. 少なくとも中子装置及びビードロック・ターンアップ部が取り付けられた主軸体が一組の軸支部により軸支され、前記軸支部が回転駆動部及び/又は空気圧供給部を有する請求項7乃至10のいずれかの項に記載のタイヤのシェーピング成形ドラム。
  13. 軸方向に相互に接近或いは離反する各第1シリンダーの外側に、当該第1シリンダーとは別の軸方向の変位運動を与えることができる第2シリンダーと第3シリンダーが設けられ、
    第2シリンダーには、ビードロック・ターンアップ部を径方向に開閉することができる第2リンク機構が設けられ、
    第3シリンダーには、ビードコアの両側からカーカスの両端部を巻き上げるリフトフィンガーが設けられている請求項7乃至12のいずれかの項に記載のタイヤのシェーピング成形ドラム。
  14. 中子セグメントの開閉位置にエア導出孔が設けられている請求項1乃至13のいずれかの項に記載のタイヤのシェーピング成形ドラム。
  15. 請求項1乃至14のいずれかに記載のタイヤのシェーピング成形ドラムに円筒状のカーカスをビードロックした後、ビードを寄せながら前記中子セグメントを開いてトロイダル状に成形してなるタイヤのシェーピング成形方法。
  16. 請求項14に記載のタイヤのシェーピング成形ドラムに円筒状のカーカスをビードロックした後、ビードを寄せながら前記エア導出孔からカーカスに低圧エアを挿入し、続いて前記中子セグメントを徐々に開き、その全開時に前記エア導出孔からエアブローしてビード間隔を広げて、トロイダル状に成形してなるタイヤのシェーピング成形方法。
  17. 請求項15又は16記載の方法で、円筒状のカーカスを加硫タイヤに近い形状にまでトロイダル成形してこの形状を保持したカーカスの外周面に、ベルト、及びトレッドを含むストリップ部材を貼り合わせる生タイヤの成形方法。
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