JP2006224521A - タイヤ成形機 - Google Patents

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惠三 山下
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Abstract

【課題】径方向のサイズが大きいタイヤを成形する場合でもバンド部材とビード部材とからなる筒状部材をトロイダル状に成形してなるタイヤ状部材の内周面を径方向内側から支持することができ、しかも各保持部材の間に他の機構を設けるスペースを確保することのできるタイヤ成形機を提供する。
【解決手段】各当接部材30をバンド部材BAの径方向に移動自在にそれぞれ支持する支持機構40を、一対の回動可能な連結部材41aからなる複数のリンク機構41をバンド部材BAの径方向に配列するとともに、各リンク機構41の連結部材41aの端部同士を回動自在に連結し、各連結部材41aをバンド部材BAの径方向に回動させることにより当接部材30がバンド部材BAの径方向に移動するようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば自動車用タイヤの製造工程において、バンド部材と一対のビード部材とからなる筒状部材をトロイダル状に膨張させてタイヤ状部材を成形するタイヤ成形機に関するものである。
一般に、この種のタイヤを製造する場合には、複数種類のゴム部材から構成される未加硫タイヤを成形し、未加硫タイヤを加硫型内で加硫成型することにより製造される。未加硫タイヤを成形する場合は、まず、インナーライナー部材、サイドウォール部材、カーカス部材等のシート状部材を積層して筒状のバンド部材を成形するとともに、ベルト部材、トレッド部材等のシート状部材を積層して筒状のベルト部材を成形する。次に、バンド部材の幅方向両端側に一対のビード部材を装着するとともに、各ビード部材を一対の保持部材によってバンド部材の内周面側からそれぞれ保持し、バンド部材を圧縮空気によって径方向に膨張させながら各保持部材を互いに接近する方向に移動することによりトロイダル形状のタイヤ状部材を成形する。その際、タイヤ状部材の外側にベルト部材を配置しておき、径方向に膨張したタイヤ状部材の外周面をベルト部材の内周面に圧着させてタイヤ状部材とベルト部材とを互いに組付ける。この際、タイヤ状部材とベルト部材との間にエアが介在しやすいため、ステッチャーローラによってベルト部材をタイヤ状部材側に全周に亘って押圧してエア抜きを行い、未加硫タイヤが成形される。
このように、タイヤ状部材を成形するタイヤ成形機としては、前記と同様の一対の保持部材と、各保持部材の間に設けられ、バンド部材を所定のトロイダル形状に成形可能なブラダとを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
ところで、前記成形機では、ステッチャーローラによってベルト部材をタイヤ状部材側に押圧する際、タイヤ状部材の内周面を径方向内側から支持するのは圧縮空気による内圧のみであるため、ステッチャーローラによる押圧力が不十分となり、タイヤ状部材とベルト部材との間のエアが抜けにくいという問題点があった。
一方、この問題点を改善するために、前記と同様の一対の保持部材及びブラダと、各保持部材の間に設けられ、互いにタイヤ状部材の周方向に並ぶように配置されてタイヤ状部材の内周面に径方向内側からそれぞれ当接可能な複数の当接部材と、各保持部材の間に設けられ、各当接部材をそれぞれタイヤ状部材の径方向に移動自在に支持する複数の支持機構とを備え、各支持機構を、長手方向一端部が当接部材の径方向内側にタイヤ状部材の径方向に回動自在に連結するとともに、長手方向他端部が保持部材にタイヤ状部材の径方向に回動自在に連結する連結部材から形成し、各保持部材を互いに接近する方向に移動することにより連結部材がタイヤ状部材の径方向外側に向かって回動して当接部材をタイヤ状部材の内周面に径方向内側から当接させ、各保持部材を互いに離れる方向に移動することにより連結部材がタイヤ状部材の径方向内側に回動して各当接部材をタイヤ状部材の内周面よりも径方向内側の所定の待機位置に移動させるように構成したものが知られている(例えば、特許文献2参照。)。
特開平8−11239号公報 特開2003−191348号公報
しかしながら、後者の成形機では、連結部材の長さの範囲内において当接部材がタイヤ状部材の径方向に移動するので、径方向のサイズが大きいタイヤを成形する場合には、当接部材の移動量に応じて長く形成された連結部材を用いる必要がある。このため、各保持部材の間で連結部材が回動する範囲がタイヤ状部材の幅方向に大きくなり、各保持部材の間に他の機構、例えばタイヤ状部材の側面部を幅方向内側から支持して側面部にもステッチャーローラの押圧力が十分加わるようにする側面部支持機構を設けるスペースが無くなるという問題点があった。
本発明は前記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、径方向のサイズが大きいタイヤを成形する場合でもバンド部材とビード部材とからなる筒状部材をトロイダル状に成形してなるタイヤ状部材の内周面を径方向内側から支持することができ、しかも各保持部材の間に他の機構を設けるスペースを確保することのできるタイヤ成形機を提供することにある。
本発明は前記目的を達成するために、バンド部材と一対のビード部材とからなる筒状部材の幅方向一端側及び他端側をそれぞれ保持可能な一対の保持部材を備え、筒状部材を保持した各保持部材を互いに筒状部材の幅方向に接近するように移動しながら筒状部材をトロイダル状に膨張させてタイヤ状部材を成形するタイヤ成形機において、前記各保持部材の間にタイヤ状部材の周方向に並設され、タイヤ状部材の内周面に径方向内側からそれぞれ当接可能な複数の当接部材と、各保持部材の間に設けられ、各当接部材をタイヤ状部材の径方向に移動自在にそれぞれ支持する複数の支持機構とを備え、各支持機構を、互いに長手方向中央部を回動自在に連結された一対の連結部材からなるリンク機構をタイヤ状部材の径方向に複数配列するとともに、各リンク機構の連結部材の端部を配列方向に隣り合う他のリンク機構の連結部材の端部に回動自在に連結することにより構成している。
これにより、各当接部材がタイヤ状部材の径方向に移動することのできる径方向移動範囲は、各連結部材の長さ及びタイヤ状部材の径方向に配列されたリンク機構の数によって設定されることから、リンク機構の数を増減させることにより、各連結部材の長さを変えることなく各当接部材の径方向移動範囲を任意に設定することができる。
本発明によれば、リンク機構の数を増減させることにより、各連結部材の長さを変えることなく各当接部材の径方向移動範囲を任意に設定することができるので、例えば径方向のサイズが大きいタイヤを成形するために各当接部材の径方向移動範囲を大きくする場合でも、各連結部材を長くする必要はなく、各保持部材の間で各連結部材が回動する範囲がタイヤ状部材の幅方向に大きくなることがない。従って、各保持部材の間において各連結部材が回動する範囲以外の幅方向の範囲を他の機構を設けるスペースとして確保することができ、例えばタイヤ状部材の側面部を幅方向内側から支持する側面部支持機構を設けることにより、タイヤの品質をより向上させることが可能となる。
図1乃至図4は本発明の一実施形態を示すもので、図1はバンド部材をトロイダル状に成形した状態を示すタイヤ成形機の側面断面図、図2はバンド部材をトロイダル状に成形した状態を示すタイヤ成形機の要部側面断面図、図3はバンド部材を各保持部材の外周面側に配置した状態を示すタイヤ成形機の側面断面図、図4は径方向のサイズが大きいタイヤ用のバンド部材をトロイダル状に成形した状態を示すタイヤ成形機の側面断面図である。
本実施形態のタイヤ成形機は、図示しないサーボモータによって回転する支軸1と、支軸1にそれぞれ取付けられ、バンド部材BAの幅方向両端側の外周面に装着されて一対のビード部材BEをそれぞれ保持可能な一対の保持部材10と、各保持部材10に保持されたバンド部材BAを径方向外側に膨張させてトロイダル状に成形するブラダ20と、各保持部材10に保持されてトロイダル状に成形されたバンド部材BA(タイヤ状部材)の内周面に径方向内側から当接可能な複数の当接部材30と、各当接部材30をバンド部材BAの径方向に移動自在にそれぞれ支持する支持機構40とを備えている。
支軸1は円筒状に形成された部材からなり、支軸1の内側には図示しないサーボモータによって回転するボールネジ2が軸方向に挿通している。また、ボールネジ2の一端側の外周面には右ネジが形成され、ボールネジ2の他端側の外周面には左ネジが形成されている。さらに、支軸1の外周面には互いに軸方向に間隔をおいて2つの長孔1aが設けられ、各長孔1aは支軸1の軸方向に延びるように形成されている。
各保持部材10は支軸1に軸方向に移動可能に取付けられ、各保持部材10の内周面側には各長孔1aに支軸1の周方向に係合する係合部10aがそれぞれ設けられている。また、各係合部10aはボールネジ2にそれぞれ螺合し、ボールネジ2の回転により各保持部材10が互いに異なる方向に等しい距離ずつ移動するようになっている。
さらに、各保持部材10は、ビード部材BEをバンド部材BAの内周面側から保持するビードロック機構11と、ビードロック機構11によって保持されたビード部材BEよりも幅方向外側のバンド部材BAを幅方向内側に折り返すサイドブラダ12と、ビードロック機構11及びサイドブラダ12を支持する保持部材本体13とを備えている。
ビードロック機構11は、保持部材本体13の外周面側に周方向に配列された複数のビードロック部材11aと、各ビードロック部材11aの内周面側にそれぞれ一端部が連結された複数の連結部材11bと、各連結部材11bの他端部にそれぞれ連結され、保持部材本体13内をバンド部材BAの幅方向に移動する複数のピストン11cとを備えている。
各ビードロック部材11aは外周面の幅方向中央部が凹状に形成され、保持部材本体13に径方向に移動可能に支持されている。
各連結部材11bの一端部は各ビードロック部材11aの内周面側にバンド部材BAの幅方向に回動可能に連結し、各連結部材11bの他端部は各ピストン11cにバンド部材BAの幅方向に回動可能に連結している。
各ピストン11cは円柱状に形成された部材からなり、図示しないコンプレッサから供給される圧縮空気によって保持部材本体13に形成されたシリンダ13a内をバンド部材BAの幅方向に移動するようになっている。
サイドブラダ12は可撓性の部材から形成され、図示しないコンプレッサから供給される圧縮空気によって径方向外側に膨張するようになっている。
ブラダ20は可撓性の部材から形成され、バンド部材BAの幅方向両端部はそれぞれ各保持部材10に取付けられている。また、ブラダ20は図示しないコンプレッサから供給される圧縮空気によって径方向外側に膨張し、バンド部材BAを径方向外側に膨張させて所定のトロイダル形状に成形するようになっている。さらに、膨張時の側面部には補強部材としての複数の補強コード20aがブラダ20の周方向に延びるように設けられ、各補強コード20aは互いにブラダ20の径方向に並ぶように配置されている。また、各補強コード20aはポリエステルやナイロン等の周知の合成繊維や鉄等の金属材料からなる。
各当接部材30はバンド部材BAの周方向に並設され、各当接部材30の一端面側はトロイダル状に成形されたバンド部材BAの内周面に沿うように形成されるとともに、他端面側には2箇所に長孔30aが設けられている。また、各長孔30aは互いにバンド部材BAの幅方向に並ぶように配置されるとともに、バンド部材BAの幅方向に延びるように形成されている。
各支持機構40は、互いに長手方向中央部をバンド部材BAの径方向に回動自在に連結された一対の連結部材41aからなる複数のリンク機構41と、支軸1にそれぞれバンド部材BAの幅方向に移動可能に設けられた一対の支持部材としてのスライダ42とから構成されている。
各リンク機構41はバンド部材BAの径方向に配列されるとともに、各リンク機構41の連結部材41aの端部は配列方向に隣り合う他のリンク機構41の連結部材41aの端部に回動自在に連結されている。また、各リンク機構41のうちバンド部材BAの径方向内側に配置されたリンク機構41における各連結部材41aの径方向内側の端部は、各スライダ42にそれぞれバンド部材BAの径方向に回動自在に支持されている。さらに、各リンク機構41のうちバンド部材BAの径方向外側に配置されたリンク機構41における各連結部材41aにおける径方向外側の端部は、当接部材30の各長孔30aにバンド部材BAの径方向にそれぞれ係合している。また、各連結部材41aの長手方向中央部を連結している連結部41bは当接部材30の径方向内側に設けられた係合溝30bに径方向に移動可能に係合している。
即ち、各スライダ42がバンド部材BAの幅方向に互いに近づくように移動することにより、前記各連結部材41aの径方向内側の端部が互いに接近する方向に移動して各連結部材41aがバンド部材BAの径方向外側に向かって回動し、各スライダ42をバンド部材BAの幅方向に互いに離れるように移動することにより、前記各連結部材41aの径方向内側の端部が互いに離れる方向に移動して各連結部材41aがバンド部材BAの径方向内側に向かって回動するようになっている。また、各連結部材41aがバンド部材BAの径方向外側に向かって回動することにより、当接部材30がバンド部材BAの径方向外側に向かって移動してトロイダル状に成形されたバンド部材BAの内周面に径方向内側から当接し、各連結部材41aがバンド部材BAの径方向内側に向かって回動することにより、当接部材30がバンド部材BAの径方向内側に向かって移動してバンド部材BAの内周面よりも径方向内側の所定の待機位置に移動するようになっている。
各スライダ42は円筒状に形成され、バンド部材BAの幅方向外側に位置する一端部には全周に亘って径方向外側に延びるフランジ部42aが設けられている。また、各スライダ42の他端部側の外周面には互いに周方向に間隔をおいて複数の突起部42bが設けられ、各突起部42bに各支持機構40の連結部材41aがそれぞれ回動自在に連結している。
一方、各保持部材10の保持部材本体13の内周面側にはスライダ42のフランジ部42aを挿入可能なスライド穴13bが設けられ、スライド穴13bの内径はフランジ部42aの外径よりもわずかに大きく形成されている。また、スライド穴13bのバンド部材BAにおける幅方向内側には内側リング状部材13cが設けられ、内側リング状部材13cはフランジ部42aにバンド部材BAの幅方向内側から係止可能に形成されている。さらに、スライド穴13bのバンド部材BAにおける幅方向外側には外側リング状部材13dが設けられ、外側リング状部材13dはフランジ部42aにバンド部材BAの幅方向外側から係止可能に形成されている。また、各リング状部材13c,13dは内部に図示しないサーボモータ及びボールネジを有する周知の電動シリンダからなるシリンダ13e,13fのロッドの先端に取付けられるとともに、各シリンダ13e,13fは保持部材本体13に固定されている。即ち、各シリンダ13e,13fによって各リング状部材13c,13dがバンド部材BAの幅方向に移動するようになっており、保持部材本体13とスライダ42とが各リング状部材13c,13dを介してバンド部材BAの幅方向に係止するようになっている。また、スライダ42は各リング状部材13c,13dに係止しない範囲で保持部材本体13に対してバンド部材BAの幅方向に移動することができる。
以上のように構成されたタイヤ成形機を用いてバンド部材BAをトロイダル状に成形する場合は、図3に示すように、先ず、各保持部材10をバンド部材BAの幅方向外側に移動させることにより、各保持部材10の内側リング状部材13cがスライダ42にバンド部材BAの幅方向に係止し、各スライダ42が互いに離れる方向に移動する。これにより、各連結部材41aがバンド部材BAの径方向内側に向かって回動し、各当接部材30が所定の待機位置に移動する。この状態で、各保持部材10の外周面側に一対のビード部材BEが装着されたバンド部材BAを配置した後、各ピストン11cをバンド部材BAの幅方向内側に移動させて各ビードロック部材11aをそれぞれ径方向外側に移動させ、各ビードロック部材11aによって各ビード部材BEをバンド部材BAの内周面側から保持する。
続いて、図1に示すように、ブラダ20を径方向外側に膨張させながら各保持部材10を所定の間隔まで互いに接近するように移動し、バンド部材BAをトロイダル状に成形する。この際、保持部材10の外側リング状部材13dがスライダ42にバンド部材BAの幅方向に係止し、各スライダ42が互いに接近する方向に移動する。このため、各連結部材41aがバンド部材BAの径方向外側に向かって回動し、各当接部材30がトロイダル状に成形されたバンド部材BAの内周面に径方向内側からそれぞれ当接する。
また、トロイダル状に成形されたバンド部材BAの側面部には幅方向内側からブラダ20が当接する。ブラダ20の膨張時の側面部には複数の補強コード20aが設けられているので、ブラダ20の側面部は図示しないコンプレッサから供給される圧縮空気によって確実に所定の形状になるように膨張する。従って、ブラダ20の側面部が当接するバンド部材BAの側面部も確実に所定の形状に成形される。
さらに、バンド部材BAを膨張させる前にバンド部材BAの外周面側にタイヤのトレッド部を構成する図示しないベルト部材を配置しておき、膨張したバンド部材BAの外周面がベルト部材の内周面に圧着することにより、バンド部材BAの外周面にベルト部材を装着する。
次に、各サイドブラダ12を径方向外側に膨張させることにより、ビード部材BEよりも幅方向外側のバンド部材BAを幅方向内側に折り返した後、各サイドブラダ12を収縮させる。
続いて、図示しない周知のステッチャーローラによってベルト部材をバンド部材BAの外周面側に全周に亘って押圧することにより、バンド部材BAとベルト部材との間のエア抜きを行う。この際、バンド部材BAは径方向内側から当接する各当接部材30によって支持されているので、ステッチャーローラによる押圧力を全周に亘って満遍なく加えることができ、バンド部材BAとベルト部材との間のエア抜きを確実に行うことができる。
この後、ブラダ20を収縮させるとともに各ビードロック部材11aを径方向内側に移動させ、各保持部材10をバンド部材BAの幅方向外側に移動させる。この際、保持部材10の内側リング状部材13cがスライダ42にバンド部材BAの幅方向に係止し、各スライダ42が互いに離れる方向に移動する。このため、各連結部材41aがバンド部材BAの径方向内側に向かって回動し、各当接部材30がバンド部材BAの内周面よりも径方向内側の所定の待機位置にそれぞれ移動する。
ここで、各当接部材30がバンド部材BAの径方向に移動することのできる径方向移動範囲は、各連結部材30の長さ及びバンド部材BAの径方向に配列されたリンク機構41の数によって設定される。即ち、配列するリンク機構41aの数を増減させることにより、各連結部材41aの長さを変えることなく各当接部材30の径方向移動範囲を任意に設定することができる。
また、径方向のサイズが大きい(タイヤ断面幅に対するタイヤ断面高さの割合が大きい)タイヤ用のバンド部材BAをトロイダル状に成形する場合は、図4に示すように、各シリンダ13e,13fによって各リング状部材13c,13dをそれぞれバンド部材BAの幅方向内側に移動する。これにより、各保持部材10を所定の間隔まで互いに接近するように移動した際の各当接部材30の径方向位置が径方向外側に変位する。また、径方向のサイズが大きいタイヤ用のバンド部材BAの場合は各ビード部材BEの間隔が大きくなるが、内側リング状部材13cがバンド部材BAの幅方向内側に移動することにより、各スライダ42の間隔を変えることなく各保持部材10の間隔を大きくすることができる。尚、ブラダ20はタイヤのサイズに応じて別のブラダ20に変更する必要がある。
このように、本実施形態によれば、トロイダル状に成形されたバンド部材BAの内周面に径方向内側から当接する各当接部材30によって、バンド部材BAの内周面が径方向に支持されるようにしたので、ステッチャーローラによってトロイダル状に成形されたバンド部材BAを外周面側から押圧する際、ステッチャーローラの押圧力を全周に亘って満遍なく加えることができ、バンド部材BAの外周面のエア抜きを確実に行うことができる。
また、各当接部材30をバンド部材BAの径方向に移動自在にそれぞれ支持する支持機構40を、互いに回動自在に連結された一対の連結部材41aからなる複数のリンク機構41をバンド部材BAの径方向に配列するとともに、各リンク機構41の連結部材41aの端部を配列方向に隣り合う他のリンク機構41の連結部材41aの端部に回動自在に連結し、各連結部材41aをバンド部材BAの径方向に回動させることにより当接部材30がバンド部材BAの径方向に移動するようにしたので、配列するリンク機構41aの数を増減させることにより、各連結部材41aの長さを変えることなく各当接部材30の径方向移動範囲を任意に設定することができる。これにより、例えば径方向のサイズが大きいタイヤ用のバンド部材BAをトロイダル状に成形するために各当接部材30の径方向移動範囲を大きくする必要がある場合でも、各連結部材41aを長くする必要はなく、各保持部材10の間で各連結部材41aが回動する範囲がバンド部材BAの幅方向に大きくなることがない。従って、各保持部材10の間において各連結部材41aが回動する範囲以外の幅方向の範囲を他の機構を設けるスペースとして確保することができ、例えばトロイダル状に成形されたバンド部材BAの側面部を幅方向内側から支持する側面部支持機構を設けることにより、タイヤの品質をより向上させることが可能となる。
さらに、支軸1にバンド部材BAの幅方向に移動自在に設けられ、各リンク機構41のうちバンド部材BAの径方向内側に配置されたリンク機構41における各連結部材41aの径方向内側の端部をそれぞれ回動自在に支持する一対のスライダ42を設け、各スライダ42を互いに接近する方向に移動することにより各連結部材41aがバンド部材BAの径方向外側に向かって回動し、各スライダ42を互いにタイヤ状部材の幅方向に移動することにより各連結部材41aがバンド部材BAの内側に向かって回動するようにしたので、各スライダ42aを移動することにより各当接部材30の径方向の移動を行うことができ、各当接部材30の径方向の移動を容易且つ確実に行うことができる。
また、各保持部材30を互いに接近する方向に移動することにより、外側リング状部材13dがスライダ42にバンド部材BAの幅方向に係止し、各スライダ42が互いに接近する方向に移動するようにしたので、各スライダ42を互いに接近する方向に移動するための専用の駆動機構を設ける必要がなく、装置の簡素化及び装置の製造コストの低減を図ることができる。
さらに、各保持部材30を互いに離れる方向に移動することにより、内側リング状部材13cがスライダ42にバンド部材BAの幅方向に係止し、各スライダ42が互いに離れる方向に移動するようにしたので、各スライダ42を互いに離れる方向に移動するための専用の駆動機構を設ける必要がなく、装置の簡素化及び装置の製造コストの低減を図ることができる。
また、スライダ42を各リング状部材13c,13dに係止しない範囲で保持部材本体13に対してバンド部材BAの幅方向に移動可能に形成したので、各保持部材10の移動量よりも小さい移動量だけ各スライダ42を移動させることができ、各保持部材10の移動量によらず各当接部材30の径方向の移動量を設定することができる。
さらに、各シリンダ13e,13fによって各リング状部材13c,13dを保持部材本体13に対してバンド部材BAの幅方向に移動することにより、スライダ42の保持部材本体13に対する移動可能な範囲を調整するようにしたので、各保持部材10の移動範囲に対して各スライダ42の移動範囲を相対的に変更することができる。従って、トロイダル状に成形するバンド部材BAのサイズに応じて各保持部材10及び各スライダ42の移動範囲を任意に設定することができ、生産性の向上を図る上で極めて有利である。
また、各保持部材10の間にバンド部材BAを径方向外側に膨張させて所定のトロイダル形状に成形するブラダ20を設けたので、バンド部材BAを構成する各構成部材の厚みのばらつきや各構成部材同士の貼り合わせ状態などによらず、バンド部材BAを常に所定のトロイダル形状に成形することができる。
さらに、トロイダル状に成形されたバンド部材BAの側面部に幅方向内側から当接するブラダ20の側面部を複数の補強コード20aによって補強したので、ブラダ20の側面部は図示しないコンプレッサから供給される圧縮空気によって確実に所定の形状になるように膨張し、ブラダ20の側面部が当接するバンド部材BAの側面部も確実に所定の形状に成形される。従って、タイヤの偏平率によらずバンド部材BAの側面部を常に所定の形状に成形することができる。また、バンド部材BAは各当接部材30によって支持されることから、バンド部材BAの側面部とともに外周面も常に所定の形状に成形することができる。
尚、本実施形態では、バンド部材BAの側面部を補強する補強部材として、複数の補強コード20aをブラダ20の周方向に延びるように設けたものを示したが、補強部材を、前記補強コード20aと、互いにブラダ20の周方向に並ぶように配置され、ブラダ20の径方向に延びるように設けられた複数の他の補強コードとから構成することも可能である。また、補強コード20aの代わりに布材を用いることも可能である。
尚、本実施形態では、リンク機構41をバンド部材BAの径方向に3つ配列したものを示したが、配列する数を2つにすることも可能であり、4つ以上とすることも可能である。
本発明における一実施形態を示すバンド部材をトロイダル状に成形した状態を示すタイヤ成形機の側面断面図 バンド部材をトロイダル状に成形した状態を示すタイヤ成形機の要部側面断面図 バンド部材を各保持部材の外周面側に配置した状態を示すタイヤ成形機の側面断面図 径方向のサイズが大きいタイヤのバンド部材をトロイダル状に成形した状態を示すタイヤ成形機の側面断面図
符号の説明
1…支軸、1a…長孔、2…ボールネジ、10…保持部材、10a…係合部、11…ビードロック機構、11a…ビードロック部材、12…サイドブラダ、13…保持部材本体、13b…スライド穴、13c…内側リング状部材、13d…外側リング状部材、13e…シリンダ、13f…シリンダ、20…ブラダ、20a…補強コード、30…当接部材、40…支持機構、41…リンク機構、41a…連結部材、42…スライダ、BA…バンド部材、BE…ビード部材。

Claims (8)

  1. バンド部材と一対のビード部材とからなる筒状部材の幅方向一端側及び他端側をそれぞれ保持可能な一対の保持部材を備え、筒状部材を保持した各保持部材を互いに筒状部材の幅方向に接近するように移動しながら筒状部材をトロイダル状に膨張させてタイヤ状部材を成形するタイヤ成形機において、
    前記各保持部材の間にタイヤ状部材の周方向に並設され、タイヤ状部材の内周面に径方向内側からそれぞれ当接可能な複数の当接部材と、
    各保持部材の間に設けられ、各当接部材をタイヤ状部材の径方向に移動自在にそれぞれ支持する複数の支持機構とを備え、
    各支持機構を、互いに長手方向中央部を回動自在に連結された一対の連結部材からなるリンク機構をタイヤ状部材の径方向に複数配列するとともに、各リンク機構の連結部材の端部を配列方向に隣り合う他のリンク機構の連結部材の端部に回動自在に連結することにより構成した
    ことを特徴とするタイヤ成形機。
  2. 前記支持機構に、タイヤ状部材の幅方向にそれぞれ移動自在に設けられ、各リンク機構のうちタイヤ状部材の径方向内側のリンク機構における各連結部材の径方向内側の端部をそれぞれ回動自在に支持する一対の支持部材を設けた
    ことを特徴とする請求項1記載のタイヤ成形機。
  3. 前記各支持部材を、互いに接近する方向に移動する各保持部材にその移動方向にそれぞれ係止可能に形成した
    ことを特徴とする請求項2記載のタイヤ成形機。
  4. 前記各支持部材を、互いに離れる方向に移動する各保持部材にその移動方向にそれぞれ係止可能に形成した
    ことを特徴とする請求項3記載のタイヤ成形機。
  5. 前記各支持部材を、各保持部材に対してタイヤ状部材の幅方向に所定の範囲だけそれぞれ移動可能に形成した
    ことを特徴とする請求項4記載のタイヤ成形機。
  6. 前記所定の範囲をタイヤ状部材の幅方向に調整可能な調整機構を備えた
    ことを特徴とする請求項5記載のタイヤ成形機。
  7. 前記各保持部材の間に設けられ、筒状部材の径方向外側に向かって膨張することにより筒状部材を所定のトロイダル形状に成形可能なブラダを備えた
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5または6記載のタイヤ成形機。
  8. 前記ブラダにその膨張時の側面部を補強する補強部材を設けた
    ことを特徴とする請求項7記載のタイヤ成形機。

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