JP2000167944A - 空気入りタイヤの製造装置及び製造方法 - Google Patents
空気入りタイヤの製造装置及び製造方法Info
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Landscapes
- Tyre Moulding (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 高生産性、低コストで高品質の未加硫タイヤ
を成型可能な空気入りタイヤの製造装置及び製造方法を
提供する。 【解決手段】 インナーライナゴム部材とカーカスプラ
イ部材とをバンド部材に成型する二基の拡径・膨張自在
及び幅調節自在な成型ドラムを有し、各成型ドラムの、
二つの異なる成型ステーションに対する位置替えを交互
に実施する手段を備える装置。作業者側成型ステーショ
ンにて二基の成型ドラムにバンド部材を交互に成型し、
非作業者側ステーションにて成型ドラム上でバンド部材
をトロイド状グリーンケースに膨出させ、ベルト部材と
トレッドゴム部材とのリング状合体部材を張合わせる。
を成型可能な空気入りタイヤの製造装置及び製造方法を
提供する。 【解決手段】 インナーライナゴム部材とカーカスプラ
イ部材とをバンド部材に成型する二基の拡径・膨張自在
及び幅調節自在な成型ドラムを有し、各成型ドラムの、
二つの異なる成型ステーションに対する位置替えを交互
に実施する手段を備える装置。作業者側成型ステーショ
ンにて二基の成型ドラムにバンド部材を交互に成型し、
非作業者側ステーションにて成型ドラム上でバンド部材
をトロイド状グリーンケースに膨出させ、ベルト部材と
トレッドゴム部材とのリング状合体部材を張合わせる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、空気入りタイヤ
の製造装置及び製造方法、より詳細にはラジアルプライ
タイヤの未加硫タイヤの製造装置及び製造方法に関し、
特に、製造装置に高額な投資を必要とせずに、未加硫タ
イヤを高能率で、かつ高精度で成型することができる空
気入りタイヤの製造装置及び製造方法に関する。
の製造装置及び製造方法、より詳細にはラジアルプライ
タイヤの未加硫タイヤの製造装置及び製造方法に関し、
特に、製造装置に高額な投資を必要とせずに、未加硫タ
イヤを高能率で、かつ高精度で成型することができる空
気入りタイヤの製造装置及び製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の空気入りラジアルタイヤ用未加硫
タイヤの製造装置は、図12に概略レイアウトの平面を
示すように、軸線X上に直列に配置した3個の回転駆動
される成型ドラム31、32、33を有し、成型ドラム
31は、筒状グリーンケース(後述する)成型用であ
り、多数個の拡径・縮径自在な金属製セグメントを有す
る中央部31aと、その両側に膨張可能な一対のブラダ
部31bとを有し、成型ドラム32は、BTドラムとも
呼ばれ、ベルト部材とトレッドゴム部材とのリング状部
材成型用であり、拡径・縮径自在な構成を有し、成型ド
ラム33は、成型ドラム31で成型完了したグリーンケ
ースと、成型ドラム32で成型完了したリング状部材と
を受取り、トロイド状未加硫タイヤを完成させるための
ドラムであり、そのため中央部に膨張可能なブラダを有
する。
タイヤの製造装置は、図12に概略レイアウトの平面を
示すように、軸線X上に直列に配置した3個の回転駆動
される成型ドラム31、32、33を有し、成型ドラム
31は、筒状グリーンケース(後述する)成型用であ
り、多数個の拡径・縮径自在な金属製セグメントを有す
る中央部31aと、その両側に膨張可能な一対のブラダ
部31bとを有し、成型ドラム32は、BTドラムとも
呼ばれ、ベルト部材とトレッドゴム部材とのリング状部
材成型用であり、拡径・縮径自在な構成を有し、成型ド
ラム33は、成型ドラム31で成型完了したグリーンケ
ースと、成型ドラム32で成型完了したリング状部材と
を受取り、トロイド状未加硫タイヤを完成させるための
ドラムであり、そのため中央部に膨張可能なブラダを有
する。
【0003】また、製造装置は、インナーライナゴム部
材とラジアルカーカスプライ部材(以下カーカスプライ
部材という)とを成型ドラム31に供給するためのサー
ビサ34を備え、ベルト部材とトレッドゴム部材とを成
型ドラム(BTドラム)32に供給するためのサービサ
35を備える。さらに、成型ドラム31で成型完了のグ
リーンケースを把持して成型ドラム33まで搬送するた
めのグリーンケース把持搬送手段36と、成型ドラム3
2で成型完了のリング状部材を把持して成型ドラム33
まで搬送するためのリング状部材把持搬送手段37とを
有する。なお、成型ドラム32とサービサ35及び把持
搬送手段37は、把持搬送手段36の移動を妨げないよ
うに矢印A方向に後退し、稼働時には矢印B方向に前進
する機構を有する。
材とラジアルカーカスプライ部材(以下カーカスプライ
部材という)とを成型ドラム31に供給するためのサー
ビサ34を備え、ベルト部材とトレッドゴム部材とを成
型ドラム(BTドラム)32に供給するためのサービサ
35を備える。さらに、成型ドラム31で成型完了のグ
リーンケースを把持して成型ドラム33まで搬送するた
めのグリーンケース把持搬送手段36と、成型ドラム3
2で成型完了のリング状部材を把持して成型ドラム33
まで搬送するためのリング状部材把持搬送手段37とを
有する。なお、成型ドラム32とサービサ35及び把持
搬送手段37は、把持搬送手段36の移動を妨げないよ
うに矢印A方向に後退し、稼働時には矢印B方向に前進
する機構を有する。
【0004】上述した製造装置を用いた未加硫タイヤの
製造は下記の通りである。まず成型ドラム31に、サー
ビサ34から供給されるインナーライナゴム部材とカー
カスプライ部材とをこの順に手作業により巻付け、その
後は自動で、中央部31aを拡径させ、中央部31aと
その両側のブラダ部31bとの間に形成された段差部分
に、ビードフィラーゴム部材又はスティフナーゴム部材
をセットした一対のビードコア部材を打込み、ブラダ部
31bを膨張させてカーカスプライ部材をビードコア部
材周りに折返し、一対のサイドゴム部材を張付け、これ
でグリーンケースを完成させる。
製造は下記の通りである。まず成型ドラム31に、サー
ビサ34から供給されるインナーライナゴム部材とカー
カスプライ部材とをこの順に手作業により巻付け、その
後は自動で、中央部31aを拡径させ、中央部31aと
その両側のブラダ部31bとの間に形成された段差部分
に、ビードフィラーゴム部材又はスティフナーゴム部材
をセットした一対のビードコア部材を打込み、ブラダ部
31bを膨張させてカーカスプライ部材をビードコア部
材周りに折返し、一対のサイドゴム部材を張付け、これ
でグリーンケースを完成させる。
【0005】上記の手作業を終えた後、作業者はBTド
ラム32位置に移動し、ベルト部材となる2層以上のゴ
ム被覆コード層部材をサービサ35から1層宛引き出し
てBTドラムに巻付け、その上にサービサ35から引き
出したトレッドゴム部材を重ね巻きしてリング状部材と
する。
ラム32位置に移動し、ベルト部材となる2層以上のゴ
ム被覆コード層部材をサービサ35から1層宛引き出し
てBTドラムに巻付け、その上にサービサ35から引き
出したトレッドゴム部材を重ね巻きしてリング状部材と
する。
【0006】この作業を終えた後、BTドラム32とサ
ービサ35及び把持搬送手段37を矢印A方向へ後退さ
せ、把持搬送手段36によりグリーンケースを成型ドラ
ム33周りに搬送し、セットした後、再び図示の位置ま
で復帰する。この復帰直後、BTドラム32とサービサ
35及び把持搬送手段37を再び矢印B方向へ前進さ
せ、把持搬送手段37によりリング状部材を、成型ドラ
ム33上のグリーンケース周りに搬送して保持し、その
後成型ドラム33のブラダに所定圧力の加圧ガス(加圧
空気)を供給してブラダを膨張させ、これによりグリー
ンケースをトロイド状に膨出させ、グリーンケース外周
面をリング状部材の内周面に押圧させ、把持搬送手段3
7を図示の位置まで復帰させる。
ービサ35及び把持搬送手段37を矢印A方向へ後退さ
せ、把持搬送手段36によりグリーンケースを成型ドラ
ム33周りに搬送し、セットした後、再び図示の位置ま
で復帰する。この復帰直後、BTドラム32とサービサ
35及び把持搬送手段37を再び矢印B方向へ前進さ
せ、把持搬送手段37によりリング状部材を、成型ドラ
ム33上のグリーンケース周りに搬送して保持し、その
後成型ドラム33のブラダに所定圧力の加圧ガス(加圧
空気)を供給してブラダを膨張させ、これによりグリー
ンケースをトロイド状に膨出させ、グリーンケース外周
面をリング状部材の内周面に押圧させ、把持搬送手段3
7を図示の位置まで復帰させる。
【0007】その後は、圧着ロールによりリング状部材
をグリーンケースに圧着して未加硫タイヤを完成させ
る。完成した未加硫タイヤは把持搬送手段37により把
持して成型ドラム33から取り出し、取り出した未加硫
タイヤは、別工程の加硫装置に搬送し、加硫成型を施し
空気入りタイヤとする。以上述べたところにおいて、部
材は全て未加硫部材を指すものとし、以下同じである。
をグリーンケースに圧着して未加硫タイヤを完成させ
る。完成した未加硫タイヤは把持搬送手段37により把
持して成型ドラム33から取り出し、取り出した未加硫
タイヤは、別工程の加硫装置に搬送し、加硫成型を施し
空気入りタイヤとする。以上述べたところにおいて、部
材は全て未加硫部材を指すものとし、以下同じである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上述べた空気入りタ
イヤ用未加硫タイヤの製造装置は、まず、2種類の把持
搬送手段36、37を必要とするため、また、BTドラ
ム32とサービサ35及び把持搬送手段37を後退、前
進させる必要があるため、極めて高額な設備投資金額を
必要とする。
イヤ用未加硫タイヤの製造装置は、まず、2種類の把持
搬送手段36、37を必要とするため、また、BTドラ
ム32とサービサ35及び把持搬送手段37を後退、前
進させる必要があるため、極めて高額な設備投資金額を
必要とする。
【0009】次に、成型ドラム31と成型ドラム33と
の間には、BTドラム32の他に、二基の把持搬送手段
36、37が存在するので、成型ドラム31と成型ドラ
ム33との間の距離が著しく長くなり、搬送動作に相当
な時間を必要とし、生産性を阻害し、加えて、製造装置
全体を収めるためのスペース確保に問題が生じ易く、そ
うかと言って、製造装置を二つ折りにして長さを短くす
れば、二基の把持搬送手段36、37の移動が極めて複
雑になり、そのため生産性の阻害と、著しいコスト上昇
とが免れない。
の間には、BTドラム32の他に、二基の把持搬送手段
36、37が存在するので、成型ドラム31と成型ドラ
ム33との間の距離が著しく長くなり、搬送動作に相当
な時間を必要とし、生産性を阻害し、加えて、製造装置
全体を収めるためのスペース確保に問題が生じ易く、そ
うかと言って、製造装置を二つ折りにして長さを短くす
れば、二基の把持搬送手段36、37の移動が極めて複
雑になり、そのため生産性の阻害と、著しいコスト上昇
とが免れない。
【0010】また次に、特に、把持搬送手段36が搬送
するグリーンケースはビードコア部分周りを除く部分が
極めて柔らかく、華奢であるから、適正な形状を保持し
てグリーンケースを搬送するため、把持搬送手段36に
は極めて複雑な構成をもたせる必要があり、その結果、
把持搬送手段36は著しく高価につく、という問題があ
る。
するグリーンケースはビードコア部分周りを除く部分が
極めて柔らかく、華奢であるから、適正な形状を保持し
てグリーンケースを搬送するため、把持搬送手段36に
は極めて複雑な構成をもたせる必要があり、その結果、
把持搬送手段36は著しく高価につく、という問題があ
る。
【0011】最後に、製造品質関連事項について、把持
搬送手段36が搬送するグリーンケースは、成型ドラム
33まで単に搬送し、保持すれば済むというものでな
く、リング状部材との関連も含め、成型ドラム33に対
し精密な心出、すなわち精密な位置決めが必要であり、
これが後々の製品タイヤの品質を保証するものであり、
よって、心出が十分に行われているか否かのチェックが
常時要求される。しかし時折にせよ心ずれは生じるもの
であり、この時は、心ずれ修正に多大な労働力と多くの
時間とを必要とし、この間は製造装置の稼働を停止せざ
るを得ないため、製造装置の稼働率を著しく低下させる
ばかりか、生産性をも著しく損なうことになる。
搬送手段36が搬送するグリーンケースは、成型ドラム
33まで単に搬送し、保持すれば済むというものでな
く、リング状部材との関連も含め、成型ドラム33に対
し精密な心出、すなわち精密な位置決めが必要であり、
これが後々の製品タイヤの品質を保証するものであり、
よって、心出が十分に行われているか否かのチェックが
常時要求される。しかし時折にせよ心ずれは生じるもの
であり、この時は、心ずれ修正に多大な労働力と多くの
時間とを必要とし、この間は製造装置の稼働を停止せざ
るを得ないため、製造装置の稼働率を著しく低下させる
ばかりか、生産性をも著しく損なうことになる。
【0012】従って、この発明の請求項1〜13に記載
した発明は、搬送動作を成るべく減らすと同時に搬送距
離を成るべく短くし、そのため装置全体を簡略化して軸
線方向長さを短くし、かつグリーンケースに関わる微妙
な搬送動作及び位置決めを行わなくて済み、これらによ
り、全体の設備投資金額の抑制と、生産性の向上及び製
品タイヤの製造品質保証とが約束できる空気入りタイヤ
の製造装置の提供を目的その一とし、この発明の請求項
14〜22に記載した発明は、目的その一を達成する製
造装置を用いて、高い生産性の下で、十分な製造品質を
保証することができる空気入りタイヤの製造方法の提供
を目的その二とする。
した発明は、搬送動作を成るべく減らすと同時に搬送距
離を成るべく短くし、そのため装置全体を簡略化して軸
線方向長さを短くし、かつグリーンケースに関わる微妙
な搬送動作及び位置決めを行わなくて済み、これらによ
り、全体の設備投資金額の抑制と、生産性の向上及び製
品タイヤの製造品質保証とが約束できる空気入りタイヤ
の製造装置の提供を目的その一とし、この発明の請求項
14〜22に記載した発明は、目的その一を達成する製
造装置を用いて、高い生産性の下で、十分な製造品質を
保証することができる空気入りタイヤの製造方法の提供
を目的その二とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】目的その一を達成するた
め、この発明の請求項1に記載した発明は、インナーラ
イナゴム部材とカーカスプライ部材とをバンド部材に成
型する二基の拡径・膨張自在及び幅調節自在な成型ドラ
ムを有し、二基の各成型ドラムの、二つの異なる成型ス
テーションに対する位置替えを交互に実施する位置替え
手段を備えることを特徴とする空気入りタイヤの製造装
置である。
め、この発明の請求項1に記載した発明は、インナーラ
イナゴム部材とカーカスプライ部材とをバンド部材に成
型する二基の拡径・膨張自在及び幅調節自在な成型ドラ
ムを有し、二基の各成型ドラムの、二つの異なる成型ス
テーションに対する位置替えを交互に実施する位置替え
手段を備えることを特徴とする空気入りタイヤの製造装
置である。
【0014】請求項1に記載した発明を実施するに当
り、請求項2に記載した発明のように少なくとも一基の
成型ドラムが、一対のサイドゴム部材の供給手段を付帯
装置として有すること、請求項3に記載した発明のよう
に、、二基の各成型ドラムを平行配置すること、そし
て、請求項4に記載した発明のように、各成型ドラムの
各ドラム軸を軸支する支持装置を有し、該支持装置を1
80°旋回させ、各成型ステーションに各成型ドラムを
一時停止させる旋回手段を、位置替え手段として有する
ことが、実用上好適に適合する。
り、請求項2に記載した発明のように少なくとも一基の
成型ドラムが、一対のサイドゴム部材の供給手段を付帯
装置として有すること、請求項3に記載した発明のよう
に、、二基の各成型ドラムを平行配置すること、そし
て、請求項4に記載した発明のように、各成型ドラムの
各ドラム軸を軸支する支持装置を有し、該支持装置を1
80°旋回させ、各成型ステーションに各成型ドラムを
一時停止させる旋回手段を、位置替え手段として有する
ことが、実用上好適に適合する。
【0015】また、請求項1に記載した発明と、それを
一層発展させた発明との双方に跨がる発明として、請求
項5に記載した発明は、二基の成型ドラムの少なくとも
一基の成型ドラムとその軸線方向で対をなし、ベルト部
材とトレッドゴム部材とをリング状部材に成型する、拡
径自在及び縮径自在な成型ドラムを備える製造装置であ
る。この場合、請求項1に記載した発明に合わせ、一基
の成型ドラムのみにリング状部材成型ドラムを付設させ
る製造装置と、二基の成型ドラムにそれぞれ各一基のリ
ング状部材成型ドラムを付設させる製造装置との二つの
方式がある。
一層発展させた発明との双方に跨がる発明として、請求
項5に記載した発明は、二基の成型ドラムの少なくとも
一基の成型ドラムとその軸線方向で対をなし、ベルト部
材とトレッドゴム部材とをリング状部材に成型する、拡
径自在及び縮径自在な成型ドラムを備える製造装置であ
る。この場合、請求項1に記載した発明に合わせ、一基
の成型ドラムのみにリング状部材成型ドラムを付設させ
る製造装置と、二基の成型ドラムにそれぞれ各一基のリ
ング状部材成型ドラムを付設させる製造装置との二つの
方式がある。
【0016】また、請求項5に記載した発明に関連し、
請求項6に記載した発明は、一基のリング状部材成型ド
ラムとその軸線方向で対をなし、リング状部材を把持し
てバンド部材成型ドラム周りに搬送し保持する把持搬送
手段を備える。
請求項6に記載した発明は、一基のリング状部材成型ド
ラムとその軸線方向で対をなし、リング状部材を把持し
てバンド部材成型ドラム周りに搬送し保持する把持搬送
手段を備える。
【0017】請求項5に記載した発明のうち、前記した
後者の製造装置に関して、請求項7に記載した発明は、
二基のバンド部材成型ドラムと、二基のリング状部材成
型ドラムとを有し、一基のバンド部材成型ドラムと一基
のリング状部材成型ドラムとを、同一軸線上で同一成型
ステーション内に対として配置して成る一の成型ユニッ
トの二ユニットを有し、二ユニットの各成型ユニット
の、二つの成型ステーションに対する位置替えを交互に
実施する位置替え手段を備える。
後者の製造装置に関して、請求項7に記載した発明は、
二基のバンド部材成型ドラムと、二基のリング状部材成
型ドラムとを有し、一基のバンド部材成型ドラムと一基
のリング状部材成型ドラムとを、同一軸線上で同一成型
ステーション内に対として配置して成る一の成型ユニッ
トの二ユニットを有し、二ユニットの各成型ユニット
の、二つの成型ステーションに対する位置替えを交互に
実施する位置替え手段を備える。
【0018】請求項7に記載した発明を実施するに当
り、請求項8に記載した発明のように、二ユニットの各
成型ユニットは、それぞれのドラム軸線を平行配置する
こと、そして、請求項9に記載した発明のように、各成
型ユニットの各ドラム軸を軸支する支持装置を有し、該
支持装置を180°旋回させて、各成型ステーションに
各成型ユニットを一時停止させる旋回手段を、位置替え
手段として有することが、実用上好適に適合する。
り、請求項8に記載した発明のように、二ユニットの各
成型ユニットは、それぞれのドラム軸線を平行配置する
こと、そして、請求項9に記載した発明のように、各成
型ユニットの各ドラム軸を軸支する支持装置を有し、該
支持装置を180°旋回させて、各成型ステーションに
各成型ユニットを一時停止させる旋回手段を、位置替え
手段として有することが、実用上好適に適合する。
【0019】また、請求項1〜9に記載した発明の製造
装置について、請求項10に記載した発明のように、一
基のバンド部材成型ドラムと対をなし、成型完了バンド
部材に対し、一対のビードコア部材を打込むそれぞれ一
基のビードコア部材セット装置を備えるものとする。
装置について、請求項10に記載した発明のように、一
基のバンド部材成型ドラムと対をなし、成型完了バンド
部材に対し、一対のビードコア部材を打込むそれぞれ一
基のビードコア部材セット装置を備えるものとする。
【0020】請求項7〜10に記載した発明の製造装置
につき、請求項11に記載した発明のように、一の成型
ユニットとその軸線方向で対をなし、成型ドラム上で成
型完了したリング状部材を把持してバンド部材成型ドラ
ム周りに搬送し保持する把持搬送手段を備える。
につき、請求項11に記載した発明のように、一の成型
ユニットとその軸線方向で対をなし、成型ドラム上で成
型完了したリング状部材を把持してバンド部材成型ドラ
ム周りに搬送し保持する把持搬送手段を備える。
【0021】請求項9に記載した発明は、実際上、請求
項11に記載した発明のように、ビードコア部材セット
装置は、成型ユニットの各成型ドラムの軸線上に打込移
動軸線を有し、そして請求項10に記載した発明は、実
際上、請求項12に記載した発明のように、把持搬送手
段は、成型ユニットの各成型ドラム軸線上に搬送軸線を
有する。
項11に記載した発明のように、ビードコア部材セット
装置は、成型ユニットの各成型ドラムの軸線上に打込移
動軸線を有し、そして請求項10に記載した発明は、実
際上、請求項12に記載した発明のように、把持搬送手
段は、成型ユニットの各成型ドラム軸線上に搬送軸線を
有する。
【0022】また、この発明の目的その二を達成するた
め、この発明の請求項14に記載した発明は、請求項1
〜4に記載した製造装置を用いて空気入りタイヤを製造
するに当り、作業者側の第一の成型ステーションにて、
第一の成型ドラム上にインナーライナゴム部材とカーカ
スプライ部材とのバンド部材を成型し、しかる後、位置
替え手段により二基の成型ドラムの成型ステーションに
対する位置を入れ替え、再び第一の成型ステーションに
て、第二の成型ドラム上に上記と同じバンド部材を成型
し、この成型の間に、非作業者側の第二の成型ステーシ
ョンにて、第一の成型ドラムを膨張させると同時にドラ
ム幅を狭め、第一の成型ドラム上のバンド部材をトロイ
ド状に膨出変形させ、位置替え手段を動作させることに
より、作業者側の成型ステーションにて、第一の成型ド
ラムと第二の成型ドラムとを交互に用いてバンド部材を
成型し、かつ、非作業者側成型ステーションにて、第一
の成型ドラムと第二の成型ドラムとを交互に用いてバン
ド部材を膨出変形させ、バンド部材成型と、バンド部材
膨出変形を含む未加硫タイヤ成型とを並行して多数回繰
り返すことを特徴とする空気入りタイヤの製造方法であ
る。
め、この発明の請求項14に記載した発明は、請求項1
〜4に記載した製造装置を用いて空気入りタイヤを製造
するに当り、作業者側の第一の成型ステーションにて、
第一の成型ドラム上にインナーライナゴム部材とカーカ
スプライ部材とのバンド部材を成型し、しかる後、位置
替え手段により二基の成型ドラムの成型ステーションに
対する位置を入れ替え、再び第一の成型ステーションに
て、第二の成型ドラム上に上記と同じバンド部材を成型
し、この成型の間に、非作業者側の第二の成型ステーシ
ョンにて、第一の成型ドラムを膨張させると同時にドラ
ム幅を狭め、第一の成型ドラム上のバンド部材をトロイ
ド状に膨出変形させ、位置替え手段を動作させることに
より、作業者側の成型ステーションにて、第一の成型ド
ラムと第二の成型ドラムとを交互に用いてバンド部材を
成型し、かつ、非作業者側成型ステーションにて、第一
の成型ドラムと第二の成型ドラムとを交互に用いてバン
ド部材を膨出変形させ、バンド部材成型と、バンド部材
膨出変形を含む未加硫タイヤ成型とを並行して多数回繰
り返すことを特徴とする空気入りタイヤの製造方法であ
る。
【0023】請求項14に記載した発明は、実際上、請
求項15に記載した発明のように、位置替え手段として
旋回手段を適用し、旋回手段を動作させて、二基の成型
ドラムを180°旋回させ、各成型ドラムの成型ステー
ションに対する位置を交互に入れ替える。
求項15に記載した発明のように、位置替え手段として
旋回手段を適用し、旋回手段を動作させて、二基の成型
ドラムを180°旋回させ、各成型ドラムの成型ステー
ションに対する位置を交互に入れ替える。
【0024】また、請求項14、15に記載した発明に
関連し、請求項16に記載した発明のように、第一の成
型ステーションにて、成型ドラムの膨張自在な構成部分
に一対のサイドゴム部材を巻付け、各サイドゴム部材の
両終端を接合し、しかる後、各サイドゴム部材の外側表
面に密着させてバンドを部材を成型する。
関連し、請求項16に記載した発明のように、第一の成
型ステーションにて、成型ドラムの膨張自在な構成部分
に一対のサイドゴム部材を巻付け、各サイドゴム部材の
両終端を接合し、しかる後、各サイドゴム部材の外側表
面に密着させてバンドを部材を成型する。
【0025】請求項14〜16に記載した発明におい
て、請求項17に記載した発明のように、自動運転手段
を用い、第二の成型ステーションでのバンド部材の膨出
変形に至る一連の動作を自動で実施する。
て、請求項17に記載した発明のように、自動運転手段
を用い、第二の成型ステーションでのバンド部材の膨出
変形に至る一連の動作を自動で実施する。
【0026】また、この発明の目的その二を達成するた
め、この発明の請求項18に記載した発明は、請求項7
〜13に記載した製造装置を用いて空気入りタイヤを製
造するに当り、作業者側の第一の成型ステーションに
て、第一のバンド部材成型ドラム上に、インナーライナ
ゴム部材とカーカスプライ部材とのバンド部材を成型す
ると共に、第一のリング状部材成型ドラム上に、ベルト
部材とトレッドゴム部材とのリング状部材を成型し、し
かる後、位置替え手段により、第一の成型ユニットと第
二の成型ユニットとの成型ステーションに対する位置を
入れ替え、位置入れ替え後、第一の成型ステーションに
て、第二の成型ユニットにより上記と同じバンド部材と
上記と同じリング状部材とを成型し、これらの成型の間
に、非作業者側の第二の成型ステーションにて、第一の
成型ユニットのバンド部材に対し一対のビードコア部材
を打込み、次いで、各ビードコア周りのカーカスプライ
部材を折返して筒状グリーンケースを成型し、このグリ
ーンケース周りに第一の成型ユニットのリング状部材を
搬送して保持し、次いで、バンド部材成型ドラムを膨張
させると同時に幅を狭め、グリーンケースをトロイド状
に膨張させてリング状部材に押圧させて未加硫タイヤを
成型し、位置替え手段を動作させることにより、作業者
側の成型ステーションにて、第一の成型ユニットと第二
の成型ユニットとを交互に用いてバンド部材とリング状
部材とを成型し、かつ、非作業者側成型ステーションに
て、第一の成型ユニットと第二の成型ユニットとを交互
に用いて未加硫タイヤを成型し、バンド部材成型及びリ
ング状部材成型と、未加硫タイヤ成型とを並行して多数
回繰り返すことを特徴とする空気入りタイヤの製造方法
である。
め、この発明の請求項18に記載した発明は、請求項7
〜13に記載した製造装置を用いて空気入りタイヤを製
造するに当り、作業者側の第一の成型ステーションに
て、第一のバンド部材成型ドラム上に、インナーライナ
ゴム部材とカーカスプライ部材とのバンド部材を成型す
ると共に、第一のリング状部材成型ドラム上に、ベルト
部材とトレッドゴム部材とのリング状部材を成型し、し
かる後、位置替え手段により、第一の成型ユニットと第
二の成型ユニットとの成型ステーションに対する位置を
入れ替え、位置入れ替え後、第一の成型ステーションに
て、第二の成型ユニットにより上記と同じバンド部材と
上記と同じリング状部材とを成型し、これらの成型の間
に、非作業者側の第二の成型ステーションにて、第一の
成型ユニットのバンド部材に対し一対のビードコア部材
を打込み、次いで、各ビードコア周りのカーカスプライ
部材を折返して筒状グリーンケースを成型し、このグリ
ーンケース周りに第一の成型ユニットのリング状部材を
搬送して保持し、次いで、バンド部材成型ドラムを膨張
させると同時に幅を狭め、グリーンケースをトロイド状
に膨張させてリング状部材に押圧させて未加硫タイヤを
成型し、位置替え手段を動作させることにより、作業者
側の成型ステーションにて、第一の成型ユニットと第二
の成型ユニットとを交互に用いてバンド部材とリング状
部材とを成型し、かつ、非作業者側成型ステーションに
て、第一の成型ユニットと第二の成型ユニットとを交互
に用いて未加硫タイヤを成型し、バンド部材成型及びリ
ング状部材成型と、未加硫タイヤ成型とを並行して多数
回繰り返すことを特徴とする空気入りタイヤの製造方法
である。
【0027】請求項18に記載した発明は、実際上、請
求項19に記載した発明のように、位置替え手段として
旋回手段を適用し、旋回手段を動作させて、第一の成型
ユニットと第二の成型ユニットとを180°旋回させ、
各成型ユニットの成型ステーションに対する位置を交互
に入れ替えるのが適合する。
求項19に記載した発明のように、位置替え手段として
旋回手段を適用し、旋回手段を動作させて、第一の成型
ユニットと第二の成型ユニットとを180°旋回させ、
各成型ユニットの成型ステーションに対する位置を交互
に入れ替えるのが適合する。
【0028】またサイドゴム部材の巻付け時期には二通
りの方法があり、その一は、請求項20に記載した発明
のように、第二の成型ステーションにて、筒状グリーン
ケースの成型直後に、バンド部材成型ドラムの膨張自在
な構成部分に、一対のサイドゴム部材を自動で巻付け、
各サイドゴム部材の両終端を自動で接合する方法であ
る。
りの方法があり、その一は、請求項20に記載した発明
のように、第二の成型ステーションにて、筒状グリーン
ケースの成型直後に、バンド部材成型ドラムの膨張自在
な構成部分に、一対のサイドゴム部材を自動で巻付け、
各サイドゴム部材の両終端を自動で接合する方法であ
る。
【0029】その二は、請求項21に記載した発明のよ
うに、第一の成型ステーションにて、成型ドラムの膨張
自在な構成部分に一対のサイドゴム部材を巻付け、各サ
イドゴム部材の両終端を接合し、しかる後、各サイドゴ
ム部材の外側表面に密着させてバンドを部材を成型する
方法である。
うに、第一の成型ステーションにて、成型ドラムの膨張
自在な構成部分に一対のサイドゴム部材を巻付け、各サ
イドゴム部材の両終端を接合し、しかる後、各サイドゴ
ム部材の外側表面に密着させてバンドを部材を成型する
方法である。
【0030】請求項18〜20に記載した発明に関し、
請求項22に記載した発明のように、自動運転手段を用
い、バンド部材に対する一対のビードコア部材打込みか
ら未加硫タイヤ成型までにわたる一連の動作を自動で実
施する。
請求項22に記載した発明のように、自動運転手段を用
い、バンド部材に対する一対のビードコア部材打込みか
ら未加硫タイヤ成型までにわたる一連の動作を自動で実
施する。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、まずこの発明の空気入りタ
イヤの製造装置の実施の形態を図1〜図8に基づき説明
する。図1は、未加硫タイヤ成型装置の概略レイアウト
の平面図であり、図2は、図1に示す未加硫タイヤ成型
装置とは別装置の概略レイアウトの平面図であり、図3
は、図1に示す成型装置要部の一部正面図であり、図4
は、図1に示す成型装置の二基のバンド部材成型ドラム
の位置替え後の成型装置要部の一部正面図であり、図5
は、図4に示す成型ドラム位置替え後の成型装置の概略
レイアウトの平面図であり、図6は、図2に示す成型装
置要部の一部正面図であり、図7は、図2に示す成型装
置の二基宛の成型ドラムの位置替え後の成型装置要部の
一部正面図であり、図8は、図7に示す成型ドラム位置
替え後の成型装置の概略レイアウトの平面図である。
イヤの製造装置の実施の形態を図1〜図8に基づき説明
する。図1は、未加硫タイヤ成型装置の概略レイアウト
の平面図であり、図2は、図1に示す未加硫タイヤ成型
装置とは別装置の概略レイアウトの平面図であり、図3
は、図1に示す成型装置要部の一部正面図であり、図4
は、図1に示す成型装置の二基のバンド部材成型ドラム
の位置替え後の成型装置要部の一部正面図であり、図5
は、図4に示す成型ドラム位置替え後の成型装置の概略
レイアウトの平面図であり、図6は、図2に示す成型装
置要部の一部正面図であり、図7は、図2に示す成型装
置の二基宛の成型ドラムの位置替え後の成型装置要部の
一部正面図であり、図8は、図7に示す成型ドラム位置
替え後の成型装置の概略レイアウトの平面図である。
【0032】図1において、成型装置は、インナーライ
ナゴム部材とカーカスプライ部材とを張合わせてバンド
部材を成型し、サイドゴム部材を巻付ける二基の成型ド
ラム1A、1Bと、各成型ドラム1A、1Bの軸1A
a、1Baを独立に軸支する支持装置(図示省略)を連
結固定して収容するヘッドストック2とを有し、これを
この発明の製造装置の基本構成とする。ヘッドストック
2内部には軸1Aa、1Baをそれぞれ独立に回転駆動
する駆動装置(図示省略)を有する。
ナゴム部材とカーカスプライ部材とを張合わせてバンド
部材を成型し、サイドゴム部材を巻付ける二基の成型ド
ラム1A、1Bと、各成型ドラム1A、1Bの軸1A
a、1Baを独立に軸支する支持装置(図示省略)を連
結固定して収容するヘッドストック2とを有し、これを
この発明の製造装置の基本構成とする。ヘッドストック
2内部には軸1Aa、1Baをそれぞれ独立に回転駆動
する駆動装置(図示省略)を有する。
【0033】さらに、成型装置は、ベルト(B)部材と
トレッドゴム(T)部材とをリング状部材に成型する一
基の成型ドラム(以下BTドラムという)3と、成型完
了のリング状部材をBTドラム3上にて把持し、作業者
側の成型ステーションとは反対側の非作業者側成型ステ
ーションに位置する成型ドラム1A、1B、図示例では
成型ドラム1B周りに搬送する一基の把持搬送装置4と
を有し、そして、非作業者側成型ステーションに位置す
る成型ドラム成型ドラム、図示例では成型ドラム1B上
のバンド部材に対し、一対のビードコア部材を打込む一
対のビードコア部材セッタ5A、5Bと、一対のビード
コア部材セッタ5A、5Bそれぞれにビードコア部材を
供給するビードコア部材供給装置6とを有する。
トレッドゴム(T)部材とをリング状部材に成型する一
基の成型ドラム(以下BTドラムという)3と、成型完
了のリング状部材をBTドラム3上にて把持し、作業者
側の成型ステーションとは反対側の非作業者側成型ステ
ーションに位置する成型ドラム1A、1B、図示例では
成型ドラム1B周りに搬送する一基の把持搬送装置4と
を有し、そして、非作業者側成型ステーションに位置す
る成型ドラム成型ドラム、図示例では成型ドラム1B上
のバンド部材に対し、一対のビードコア部材を打込む一
対のビードコア部材セッタ5A、5Bと、一対のビード
コア部材セッタ5A、5Bそれぞれにビードコア部材を
供給するビードコア部材供給装置6とを有する。
【0034】成型ドラム1Aの軸線X1 と、成型ドラム
1Bの軸線X2 とは互いに平行とする。また、非作業者
側成型ステーションに位置する一基の成型ドラム1A、
1B、図示例では成型ドラム1Bとその軸線X2 方向で
対応して位置するBTドラム3、把持搬送装置4及び一
対のビードコア部材セッタ5A、5Bは同一軸線X3を
共有し、かつ軸線X2 と軸線X3 とは同一直線上に存在
する。把持搬送装置4と一対のビードコア部材セッタ5
A、5Bとは軸線X3 に沿って往復移動自在である。
1Bの軸線X2 とは互いに平行とする。また、非作業者
側成型ステーションに位置する一基の成型ドラム1A、
1B、図示例では成型ドラム1Bとその軸線X2 方向で
対応して位置するBTドラム3、把持搬送装置4及び一
対のビードコア部材セッタ5A、5Bは同一軸線X3を
共有し、かつ軸線X2 と軸線X3 とは同一直線上に存在
する。把持搬送装置4と一対のビードコア部材セッタ5
A、5Bとは軸線X3 に沿って往復移動自在である。
【0035】図1に示す符号7は、作業者側の成型ドラ
ム1A、1B、図示例では成型ドラム1Aにインナーラ
イナゴム部材、カーカスプライ部材及びサイドゴム部材
などの、バンド部材成型及びサイドゴム部材巻付けに必
要な部材を供給するための第一のサービサであり、符号
8は、作業者側のBTドラム3に、ベルト部材となる、
スチールコードなどのコードをゴム被覆したコード層部
材の複数層と、トレッドゴム部材とを供給するための第
二のサービサである。
ム1A、1B、図示例では成型ドラム1Aにインナーラ
イナゴム部材、カーカスプライ部材及びサイドゴム部材
などの、バンド部材成型及びサイドゴム部材巻付けに必
要な部材を供給するための第一のサービサであり、符号
8は、作業者側のBTドラム3に、ベルト部材となる、
スチールコードなどのコードをゴム被覆したコード層部
材の複数層と、トレッドゴム部材とを供給するための第
二のサービサである。
【0036】図ではサービサ7、8を、便宜上成型ドラ
ム1A、1B及びBTドラム3の下方に描いているが、
後述するように、サービサ7、8は、成型ドラム1A、
1B、BTドラム3を上方から覆い、但し、位置7L、
8Lをヒンジとして上下方向に旋回自在な構成を有す
る。符号9は、回転自在で軸線X2 方向移動が自在であ
り、かつ押圧力調整可能な圧着ロールであり、この圧着
ロール9は、成型ドラム1A、1B上のバンド部材の部
材相互間の圧着作業と、後述するリング状部材のグリー
ンケースに対する折り曲げ及び圧着作業とを兼ねる。
ム1A、1B及びBTドラム3の下方に描いているが、
後述するように、サービサ7、8は、成型ドラム1A、
1B、BTドラム3を上方から覆い、但し、位置7L、
8Lをヒンジとして上下方向に旋回自在な構成を有す
る。符号9は、回転自在で軸線X2 方向移動が自在であ
り、かつ押圧力調整可能な圧着ロールであり、この圧着
ロール9は、成型ドラム1A、1B上のバンド部材の部
材相互間の圧着作業と、後述するリング状部材のグリー
ンケースに対する折り曲げ及び圧着作業とを兼ねる。
【0037】図2において、成型装置は、インナーライ
ナゴム部材とカーカスプライ部材とを張合わせてバンド
部材を成型し、サイドゴム部材を巻付ける二基の成型ド
ラム1A、1Bと、各成型ドラム1A、1Bの軸1A
a、1Baを独立に軸支する支持装置(図示省略)を連
結固定して収容するヘッドストック2とを有する点で、
図1に示す成型装置と同一であり、但し、図2に示す成
型装置は、図1に示すBTドラム3と同じ二基のBTド
ラム3A、3Bを備え、成型ドラム1AとBTドラム3
Aとを隣り合わせの対とし、成型ドラム1BとBTドラ
ム3Bとを隣り合わせの対として有する点で、図1に示
す成型装置と異なる。
ナゴム部材とカーカスプライ部材とを張合わせてバンド
部材を成型し、サイドゴム部材を巻付ける二基の成型ド
ラム1A、1Bと、各成型ドラム1A、1Bの軸1A
a、1Baを独立に軸支する支持装置(図示省略)を連
結固定して収容するヘッドストック2とを有する点で、
図1に示す成型装置と同一であり、但し、図2に示す成
型装置は、図1に示すBTドラム3と同じ二基のBTド
ラム3A、3Bを備え、成型ドラム1AとBTドラム3
Aとを隣り合わせの対とし、成型ドラム1BとBTドラ
ム3Bとを隣り合わせの対として有する点で、図1に示
す成型装置と異なる。
【0038】成型ドラム1AとBTドラム3Aとは、成
型ドラム1Aの軸1AaをBTドラム3Aの軸3Aa内
に収容し、各軸1Aa、3Aaをそれぞれ独立に軸支す
る支持装置を有し、同じく、成型ドラム1BとBTドラ
ム3Bとは、成型ドラム1Bの軸1BaをBTドラム3
Bの軸3Ba内に収容し、各軸1Ba、3Baをそれぞ
れ独立に軸支する支持装置を有する。ヘッドストック2
内部には軸1Aa、1Ba及び軸3Aa、3Baをそれ
ぞれ独立に回転駆動する駆動装置(図示省略)を有す
る。
型ドラム1Aの軸1AaをBTドラム3Aの軸3Aa内
に収容し、各軸1Aa、3Aaをそれぞれ独立に軸支す
る支持装置を有し、同じく、成型ドラム1BとBTドラ
ム3Bとは、成型ドラム1Bの軸1BaをBTドラム3
Bの軸3Ba内に収容し、各軸1Ba、3Baをそれぞ
れ独立に軸支する支持装置を有する。ヘッドストック2
内部には軸1Aa、1Ba及び軸3Aa、3Baをそれ
ぞれ独立に回転駆動する駆動装置(図示省略)を有す
る。
【0039】図2に示す成型装置においても、図1に示
す成型装置と同じく、非作業者側成型ステーションに、
リング状部材の把持搬送装置4と、図示例では成型ドラ
ム1B上のバンド部材に対する一対のビードコア部材打
込み用の一対のビードコア部材セッタ5A、5Bとを備
える。また、成型ドラム1AとBTドラム3Aとは共通
軸線X1 を有し、成型ドラム1BとBTドラム3Bとは
共通軸線X2 を有し、軸線X1 と軸線X2 とは互いに平
行である。把持搬送装置4と一対のビードコア部材セッ
タ5A、5Bとは共通軸線X3 を有し、軸線X2 と軸線
X3 とは同一直線上に存在する。把持搬送装置4と一対
のビードコア部材セッタ5A、5Bとは軸線X3 に沿っ
て往復移動自在である。
す成型装置と同じく、非作業者側成型ステーションに、
リング状部材の把持搬送装置4と、図示例では成型ドラ
ム1B上のバンド部材に対する一対のビードコア部材打
込み用の一対のビードコア部材セッタ5A、5Bとを備
える。また、成型ドラム1AとBTドラム3Aとは共通
軸線X1 を有し、成型ドラム1BとBTドラム3Bとは
共通軸線X2 を有し、軸線X1 と軸線X2 とは互いに平
行である。把持搬送装置4と一対のビードコア部材セッ
タ5A、5Bとは共通軸線X3 を有し、軸線X2 と軸線
X3 とは同一直線上に存在する。把持搬送装置4と一対
のビードコア部材セッタ5A、5Bとは軸線X3 に沿っ
て往復移動自在である。
【0040】図2に示す成型装置において、成型ドラム
1A、1Bと、BTドラム3A、3Bと位置関係を、図
の左右に入れ替えても良い。いずれにしても、サービサ
7は、作業者側成型ステーションにおける成型ドラム、
図示例では成型ドラム1Aに対してのみ、インナーライ
ナゴム部材及びカーカスプライ部材、サイドゴム部材な
どのバンド部材成型用部材を供給し、そして、サービサ
8もまた、作業者側成型ステーションにおける成型ドラ
ム、図示例ではBTドラム3Aに対してのみ、ベルト部
材及びトレッドゴム部材などのリング状部材成型用部材
を供給する。また、図2に示す成型装置も、図1に示す
場合と同じ2種類の圧着作業を実施する圧着ロール9を
サービサ7の下方に備える。
1A、1Bと、BTドラム3A、3Bと位置関係を、図
の左右に入れ替えても良い。いずれにしても、サービサ
7は、作業者側成型ステーションにおける成型ドラム、
図示例では成型ドラム1Aに対してのみ、インナーライ
ナゴム部材及びカーカスプライ部材、サイドゴム部材な
どのバンド部材成型用部材を供給し、そして、サービサ
8もまた、作業者側成型ステーションにおける成型ドラ
ム、図示例ではBTドラム3Aに対してのみ、ベルト部
材及びトレッドゴム部材などのリング状部材成型用部材
を供給する。また、図2に示す成型装置も、図1に示す
場合と同じ2種類の圧着作業を実施する圧着ロール9を
サービサ7の下方に備える。
【0041】図1及び図2において、成型ドラム1A、
1Bは、中央部が拡径自在で、かつ膨張自在な構成を有
し、この構成の一例として、引張伸びの値が高いゴム状
弾性体ブラダ、例えば加硫ゴム製ブラダと、該ブラダを
保持し、かつ拡径を有利に実現し得るよう放射方向に分
割した多数個の金属セグメントとによる構成が適合す
る。また、成型ドラム1A、1Bの中央部の両側部分
は、カーカスプライ部材をビードコア部材周りに折返す
作業に適合させるため、また、膨出変形したバンド部材
にサイドゴム部材を張合わせるため、外形状が円筒状を
なす一対の膨張自在ブラダ構成とするのが適合する。小
形タイヤの場合は必ずしも成型ドラム1A、1Bの中央
部の拡径動作を必要とせず、この場合は中央部は僅かに
凸状とし、両側部分との間で段差を付す。
1Bは、中央部が拡径自在で、かつ膨張自在な構成を有
し、この構成の一例として、引張伸びの値が高いゴム状
弾性体ブラダ、例えば加硫ゴム製ブラダと、該ブラダを
保持し、かつ拡径を有利に実現し得るよう放射方向に分
割した多数個の金属セグメントとによる構成が適合す
る。また、成型ドラム1A、1Bの中央部の両側部分
は、カーカスプライ部材をビードコア部材周りに折返す
作業に適合させるため、また、膨出変形したバンド部材
にサイドゴム部材を張合わせるため、外形状が円筒状を
なす一対の膨張自在ブラダ構成とするのが適合する。小
形タイヤの場合は必ずしも成型ドラム1A、1Bの中央
部の拡径動作を必要とせず、この場合は中央部は僅かに
凸状とし、両側部分との間で段差を付す。
【0042】また、BTドラム3A、3Bは、所定の内
径を有するリング状部材を成型するため、円筒状の表面
を有し、さらに、成型完了のリング状部材を容易に取り
出すことが可能なように、縮径自在な構成とする。一
方、把持搬送手段の主要部も、リング状部材を変形させ
ない範囲内で、しかも確実に把持可能なように、所定の
内径となるまで縮径自在となる構成を有する。
径を有するリング状部材を成型するため、円筒状の表面
を有し、さらに、成型完了のリング状部材を容易に取り
出すことが可能なように、縮径自在な構成とする。一
方、把持搬送手段の主要部も、リング状部材を変形させ
ない範囲内で、しかも確実に把持可能なように、所定の
内径となるまで縮径自在となる構成を有する。
【0043】ここで、図1の成型装置要部の正面図を示
す図3及び図4を参照して、図1と対応する図3におい
て、成型装置は、二基の成型ドラム1A、1Bの軸1A
a、1Baそれぞれを軸支する支持装置(図示省略)を
連結固定するヘッドストック2を旋回中心軸線Rcの周
りを矢印Z方向に180°旋回させる手段(図示省略)
を有する。この旋回は一方向旋回でも、往復旋回でも、
いずれでも良く、図示例は両端矢印Zで往復旋回の場合
を示す。なお、図示例の180°旋回手段の他に、以下
に述べる、成型ドラム1Aと成型ドラム1Bとの位置替
えが可能な別の手段を用いることもできる。
す図3及び図4を参照して、図1と対応する図3におい
て、成型装置は、二基の成型ドラム1A、1Bの軸1A
a、1Baそれぞれを軸支する支持装置(図示省略)を
連結固定するヘッドストック2を旋回中心軸線Rcの周
りを矢印Z方向に180°旋回させる手段(図示省略)
を有する。この旋回は一方向旋回でも、往復旋回でも、
いずれでも良く、図示例は両端矢印Zで往復旋回の場合
を示す。なお、図示例の180°旋回手段の他に、以下
に述べる、成型ドラム1Aと成型ドラム1Bとの位置替
えが可能な別の手段を用いることもできる。
【0044】成型作業の際に、サービサ7は、ヒンジ軸
7Lを基準として両端矢印の方向に実線で示す位置に折
れ下がり、成型作業終了後は、二点鎖線で示す位置まで
復元する構成を有するのが良い。このサービサ7を矢印
C方向に経たインナーライナゴム部材とカーカスプライ
部材とをこの順に成型ドラム1Aに巻付けたバンド部材
10を簡略図解して示す。これに合わせ、図1でもバン
ド部材10を白抜きの断面のみで簡略化して示す。ま
た、少なくとも一基の成型ドラムは、サイドゴム部材供
給手段を有し、この供給手段は単なる送り手段の他、自
動供給及び自動巻付け手段の両者を可とする。
7Lを基準として両端矢印の方向に実線で示す位置に折
れ下がり、成型作業終了後は、二点鎖線で示す位置まで
復元する構成を有するのが良い。このサービサ7を矢印
C方向に経たインナーライナゴム部材とカーカスプライ
部材とをこの順に成型ドラム1Aに巻付けたバンド部材
10を簡略図解して示す。これに合わせ、図1でもバン
ド部材10を白抜きの断面のみで簡略化して示す。ま
た、少なくとも一基の成型ドラムは、サイドゴム部材供
給手段を有し、この供給手段は単なる送り手段の他、自
動供給及び自動巻付け手段の両者を可とする。
【0045】図4に示す成型装置要部の正面図は、図3
に示すヘッドストック2を180°旋回させたときのあ
りさまを示し、図3に示す成型ドラム1Aと成型ドラム
1Bとは互いに位置が入れ替わり、作業者側成型ステー
ションに位置していた成型ドラム1Aは非作業者側成型
ステーションに、非作業者側成型ステーションに位置し
ていた成型ドラム1Bは作業者側成型ステーションに、
それぞれ旋回移動している。
に示すヘッドストック2を180°旋回させたときのあ
りさまを示し、図3に示す成型ドラム1Aと成型ドラム
1Bとは互いに位置が入れ替わり、作業者側成型ステー
ションに位置していた成型ドラム1Aは非作業者側成型
ステーションに、非作業者側成型ステーションに位置し
ていた成型ドラム1Bは作業者側成型ステーションに、
それぞれ旋回移動している。
【0046】この旋回移動後における成型ドラム1Aの
軸線X1 は軸線X3 と同一直線上に存在し、この状態に
て、図1及び図3に示す成型ドラム1A上のバンド部材
10は、図5に示すように、成型ドラム1Aの中央部を
膨張変形させてトロイド状グリーンケース10−1とす
る。トロイド状グリーンケース10−1はバンド部材1
0同様に線図として示す。一方、成型ドラム1Bの軸線
X2 は、入れ替わり前の成型ドラム1Aの軸線X1 と同
じ直線上に存在する。
軸線X1 は軸線X3 と同一直線上に存在し、この状態に
て、図1及び図3に示す成型ドラム1A上のバンド部材
10は、図5に示すように、成型ドラム1Aの中央部を
膨張変形させてトロイド状グリーンケース10−1とす
る。トロイド状グリーンケース10−1はバンド部材1
0同様に線図として示す。一方、成型ドラム1Bの軸線
X2 は、入れ替わり前の成型ドラム1Aの軸線X1 と同
じ直線上に存在する。
【0047】図5において、トロイド状グリーンケース
10−1に膨張変形させる以前のバンド部材10の周り
に、BTドラム3上に成型したリング状部材11を把持
した把持搬送装置4を移動させ心出の下で停止させる。
よって、軸線X1 と軸線X2との間の距離は、把持搬送
装置4の半径と、次に成型ドラム1B上に成型するバン
ド部材10Aの半径との和を十分に超える値とする。
10−1に膨張変形させる以前のバンド部材10の周り
に、BTドラム3上に成型したリング状部材11を把持
した把持搬送装置4を移動させ心出の下で停止させる。
よって、軸線X1 と軸線X2との間の距離は、把持搬送
装置4の半径と、次に成型ドラム1B上に成型するバン
ド部材10Aの半径との和を十分に超える値とする。
【0048】次に、図2の成型装置要部の正面図を示す
図6及び図7を参照して、図2と対応する図6におい
て、成型装置は、二基の成型ドラム1A、1Bの軸1A
a、1Ba(図示省略)及び二基の成型ドラム3A、3
Bの軸3Aa、3Baそれぞれを別個に軸支する支持装
置(図示省略)を連結固定するヘッドストック2を旋回
中心軸線Rcの周りを矢印Z方向に180°旋回させる
手段(図示省略)を有するのは、先の図3の場合と同じ
である。この旋回も、一方向旋回又は往復旋回のいずれ
でも良く、図示例は両端矢印Zで往復旋回の場合を示
す。また、図示例の180°旋回手段の他に、後述す
る、成型ドラム1Aと成型ドラム1Bとの位置替えが可
能な別の手段を用いることもできるのは言うまでもな
い。
図6及び図7を参照して、図2と対応する図6におい
て、成型装置は、二基の成型ドラム1A、1Bの軸1A
a、1Ba(図示省略)及び二基の成型ドラム3A、3
Bの軸3Aa、3Baそれぞれを別個に軸支する支持装
置(図示省略)を連結固定するヘッドストック2を旋回
中心軸線Rcの周りを矢印Z方向に180°旋回させる
手段(図示省略)を有するのは、先の図3の場合と同じ
である。この旋回も、一方向旋回又は往復旋回のいずれ
でも良く、図示例は両端矢印Zで往復旋回の場合を示
す。また、図示例の180°旋回手段の他に、後述す
る、成型ドラム1Aと成型ドラム1Bとの位置替えが可
能な別の手段を用いることもできるのは言うまでもな
い。
【0049】この図2及び図6に示す成型装置も、成型
作業の際に、サービサ7、8は、ヒンジ軸7L、8Lを
基準として両端矢印の方向に実線で示す位置に折れ下が
り、サービサ7を矢印C方向に経たインナーライナゴム
部材とカーカスプライ部材とをこの順に成型ドラム1A
に巻付けバンド部材10を成型する作業完了の後及びサ
ービサ8を矢印C方向に経たベルト部材とトレッドゴム
部材とをこの順に成型ドラム3Aに巻付けリング状部材
11を成型する作業完了終了の後は、二点鎖線で示す位
置まで復元する構成を有する。図2では、バンド部材1
0及びリング状部材11を白抜きの断面のみで簡略化し
て示し、図6では、成型ドラム3Aに巻付けたリング状
部材11のみを簡略図解して示す。サイドゴム部材の供
給手段の図示は省略したが、この供給手段は単なる送り
手段の他、自動供給及び自動巻付け手段の両者を可とす
るサービサであるのは、先の例と同じである。
作業の際に、サービサ7、8は、ヒンジ軸7L、8Lを
基準として両端矢印の方向に実線で示す位置に折れ下が
り、サービサ7を矢印C方向に経たインナーライナゴム
部材とカーカスプライ部材とをこの順に成型ドラム1A
に巻付けバンド部材10を成型する作業完了の後及びサ
ービサ8を矢印C方向に経たベルト部材とトレッドゴム
部材とをこの順に成型ドラム3Aに巻付けリング状部材
11を成型する作業完了終了の後は、二点鎖線で示す位
置まで復元する構成を有する。図2では、バンド部材1
0及びリング状部材11を白抜きの断面のみで簡略化し
て示し、図6では、成型ドラム3Aに巻付けたリング状
部材11のみを簡略図解して示す。サイドゴム部材の供
給手段の図示は省略したが、この供給手段は単なる送り
手段の他、自動供給及び自動巻付け手段の両者を可とす
るサービサであるのは、先の例と同じである。
【0050】図7に示す成型装置要部の正面図は、図6
に示すヘッドストック2を180°旋回させたときのあ
りさまを示し、図6に示す成型ドラム1A及び成型ドラ
ム3Aと成型ドラム1B及び成型ドラム3Bとは互いに
位置が入れ替わり、作業者側成型ステーションに位置し
ていた成型ドラム1A及びBTドラム3Aは非作業者側
成型ステーションに、非作業者側成型ステーションに位
置していた成型ドラム1B及びBTドラム3Bは作業者
側成型ステーションに、それぞれ旋回移動している。
に示すヘッドストック2を180°旋回させたときのあ
りさまを示し、図6に示す成型ドラム1A及び成型ドラ
ム3Aと成型ドラム1B及び成型ドラム3Bとは互いに
位置が入れ替わり、作業者側成型ステーションに位置し
ていた成型ドラム1A及びBTドラム3Aは非作業者側
成型ステーションに、非作業者側成型ステーションに位
置していた成型ドラム1B及びBTドラム3Bは作業者
側成型ステーションに、それぞれ旋回移動している。
【0051】この旋回移動後における成型ドラム1A及
びBTドラム3Aの軸線X1 は軸線X3 と同一直線上に
存在し、この状態にて、図2及び図3に示す成型ドラム
1A上のバンド部材10は、図8に示すように、成型ド
ラム1Aの中央部を膨張変形させてトロイド状グリーン
ケース10−1とする。トロイド状グリーンケース10
−1はバンド部材10同様に線図として示す。一方、成
型ドラム1Bの軸線X 2 は、入れ替わり前の成型ドラム
1Aの軸線X1 と同じ直線上に存在する。
びBTドラム3Aの軸線X1 は軸線X3 と同一直線上に
存在し、この状態にて、図2及び図3に示す成型ドラム
1A上のバンド部材10は、図8に示すように、成型ド
ラム1Aの中央部を膨張変形させてトロイド状グリーン
ケース10−1とする。トロイド状グリーンケース10
−1はバンド部材10同様に線図として示す。一方、成
型ドラム1Bの軸線X 2 は、入れ替わり前の成型ドラム
1Aの軸線X1 と同じ直線上に存在する。
【0052】図8において、トロイド状グリーンケース
10−1に膨張変形させる以前のバンド部材10の周り
に、BTドラム3A上に成型したリング状部材11を把
持した把持搬送装置4を移動させ心出の下で停止させ
る。よって、軸線X1 と軸線X 2 との間の距離は、把持
搬送装置4の半径と、次にBTドラム3B上に成型する
リング状部材11Aの半径との和を十分に超える値とす
る。
10−1に膨張変形させる以前のバンド部材10の周り
に、BTドラム3A上に成型したリング状部材11を把
持した把持搬送装置4を移動させ心出の下で停止させ
る。よって、軸線X1 と軸線X 2 との間の距離は、把持
搬送装置4の半径と、次にBTドラム3B上に成型する
リング状部材11Aの半径との和を十分に超える値とす
る。
【0053】つぎに、この発明の空気入りタイヤの製造
方法の実施の形態その一を図1及び図3〜図5に基づき
以下、簡単に説明する。図1及び図3を参照し、まず、
作業者は、作業者側の第一の成型ステーションにて、第
一の成型ドラム1A上に定長のインナーライナゴム部材
を巻付け、その上に所定枚数カーカスプライ部材を巻付
けて部材相互を張合わせ、バンド部材10を成型する。
一対のサイドゴム部材は、バンド部材10の成型前に手
動、又は自動で第一の成型ドラム1Aに巻付け、バンド
部材と合体させる場合(前者)と、後述するバンド部材
の折返しの後に自動で成型ドラム1A、1Bに巻付ける
場合(後者)との双方がある。以下は、前者の場合につ
いて述べる。
方法の実施の形態その一を図1及び図3〜図5に基づき
以下、簡単に説明する。図1及び図3を参照し、まず、
作業者は、作業者側の第一の成型ステーションにて、第
一の成型ドラム1A上に定長のインナーライナゴム部材
を巻付け、その上に所定枚数カーカスプライ部材を巻付
けて部材相互を張合わせ、バンド部材10を成型する。
一対のサイドゴム部材は、バンド部材10の成型前に手
動、又は自動で第一の成型ドラム1Aに巻付け、バンド
部材と合体させる場合(前者)と、後述するバンド部材
の折返しの後に自動で成型ドラム1A、1Bに巻付ける
場合(後者)との双方がある。以下は、前者の場合につ
いて述べる。
【0054】バンド部材成型完了後、図4及び図5を参
照し、ヘッドストック2を180°旋回させ、第一の成
型ドラム1Aは、第一の成型ステーションから非作業者
側の第二の成型ステーションへ、そして第二の成型ドラ
ム1Bは、第二の成型ステーションから第一の成型ステ
ーションへと、それぞれ成型ステーション位置を入れ替
える。この位置替えは旋回手段以外の位置替え手段によ
ることも可とする。
照し、ヘッドストック2を180°旋回させ、第一の成
型ドラム1Aは、第一の成型ステーションから非作業者
側の第二の成型ステーションへ、そして第二の成型ドラ
ム1Bは、第二の成型ステーションから第一の成型ステ
ーションへと、それぞれ成型ステーション位置を入れ替
える。この位置替えは旋回手段以外の位置替え手段によ
ることも可とする。
【0055】この入れ替え完了後、作業者は、図1を参
照し、BTドラム3上にベルト部材とトレッドゴム部材
とをこの順に張合わせてリング状部材を成形し、このリ
ング状部材成型の間に、自動で第一の成型ドラム1Aの
中央部を僅かに拡径させ、第二のステーションのバンド
部材10の中央部両側に一対のビードコア部材を打込
み、カーカスプライ部材とサイドゴム部材とを一対のビ
ードコア部材の周りに折返し、折返しの後、把持搬送装
置4によりリング状部材をバンド部材周りに搬送保持す
る。
照し、BTドラム3上にベルト部材とトレッドゴム部材
とをこの順に張合わせてリング状部材を成形し、このリ
ング状部材成型の間に、自動で第一の成型ドラム1Aの
中央部を僅かに拡径させ、第二のステーションのバンド
部材10の中央部両側に一対のビードコア部材を打込
み、カーカスプライ部材とサイドゴム部材とを一対のビ
ードコア部材の周りに折返し、折返しの後、把持搬送装
置4によりリング状部材をバンド部材周りに搬送保持す
る。
【0056】次いで、第一の成型ドラム1Aの中央部を
膨張させると共に、幅を狭め、バンド部材10をトロイ
ド状に膨出変形させて、トロイド状グリーンケースをリ
ング状部材に押圧密着させ、その後把持搬送装置4を拡
径させて図示の元の位置に復帰させ、把持搬送装置4が
リング状部材を離れた直後に、圧着ロール9によりリン
グ状部材をグリーンケースに圧着し密着させ、未加硫タ
イヤを完成させる。
膨張させると共に、幅を狭め、バンド部材10をトロイ
ド状に膨出変形させて、トロイド状グリーンケースをリ
ング状部材に押圧密着させ、その後把持搬送装置4を拡
径させて図示の元の位置に復帰させ、把持搬送装置4が
リング状部材を離れた直後に、圧着ロール9によりリン
グ状部材をグリーンケースに圧着し密着させ、未加硫タ
イヤを完成させる。
【0057】一方、作業者は、リング状部材成型完了直
後、再び第一の成型ステーションにて、第二の成型ドラ
ム1B上に、定長のサイドゴム部材と定長のインナーラ
イナゴム部材とを巻付け、その上に所定枚数カーカスプ
ライ部材を巻付けて部材相互を張合わせ、バンド部材1
0とサイドゴム部材との合体部材を成型する。
後、再び第一の成型ステーションにて、第二の成型ドラ
ム1B上に、定長のサイドゴム部材と定長のインナーラ
イナゴム部材とを巻付け、その上に所定枚数カーカスプ
ライ部材を巻付けて部材相互を張合わせ、バンド部材1
0とサイドゴム部材との合体部材を成型する。
【0058】以上述べたように、作業者は、常に第一の
成型ステーションにて、第一の成型ドラム1A上のバン
ド部材とサイドゴム部材との合体部材の成型と、ヘッド
ストック2の180°旋回後のBTドラム3上のリング
状部材成型とを連続して実施し、リング状部材成型の直
後に、第二の成型ドラム1B上のバンド部材とサイドゴ
ム部材との合体部材の成型と、ヘッドストック2の18
0°旋回後のBTドラム3上のリング状部材成型とを連
続して実施し、これらの連続成型作業を順次繰り返して
未加硫タイヤ成型を行う。
成型ステーションにて、第一の成型ドラム1A上のバン
ド部材とサイドゴム部材との合体部材の成型と、ヘッド
ストック2の180°旋回後のBTドラム3上のリング
状部材成型とを連続して実施し、リング状部材成型の直
後に、第二の成型ドラム1B上のバンド部材とサイドゴ
ム部材との合体部材の成型と、ヘッドストック2の18
0°旋回後のBTドラム3上のリング状部材成型とを連
続して実施し、これらの連続成型作業を順次繰り返して
未加硫タイヤ成型を行う。
【0059】つぎに、この発明の空気入りタイヤの製造
方法の実施の形態その二は図2及び図6〜図8に従うも
のであり、この製造方法では、作業者は、第一の成型ス
テーションにて、第一の成型ドラム1A上にバンド部材
とサイドゴム部材との合体部材を成型し、隣り合う第一
のBTドラム3A上にてリング状部材を成型し、これら
成型完了直後に、ヘッドストック2を180°旋回さ
せ、第一の成型ドラム1A上のバンド部材及びサイドゴ
ム部材の合体部材と、第一のBTドラム3A上のリング
状部材とを同時に第二の成型ステーションへ位置替えさ
せる点、この位置替えの後、直ちに第一の成型ステーシ
ョンにて、第二の成型ドラム1B上にサイドゴム部材と
バンド部材との合体部材を成型し、隣り合う第二のBT
ドラム3B上にてリング状部材を成型し、これら成型完
了直後に、ヘッドストック2を180°旋回させ、上記
成型を繰り返し継続する点が、先に述べた製造方法と異
なるのみで、他は全て同一である。
方法の実施の形態その二は図2及び図6〜図8に従うも
のであり、この製造方法では、作業者は、第一の成型ス
テーションにて、第一の成型ドラム1A上にバンド部材
とサイドゴム部材との合体部材を成型し、隣り合う第一
のBTドラム3A上にてリング状部材を成型し、これら
成型完了直後に、ヘッドストック2を180°旋回さ
せ、第一の成型ドラム1A上のバンド部材及びサイドゴ
ム部材の合体部材と、第一のBTドラム3A上のリング
状部材とを同時に第二の成型ステーションへ位置替えさ
せる点、この位置替えの後、直ちに第一の成型ステーシ
ョンにて、第二の成型ドラム1B上にサイドゴム部材と
バンド部材との合体部材を成型し、隣り合う第二のBT
ドラム3B上にてリング状部材を成型し、これら成型完
了直後に、ヘッドストック2を180°旋回させ、上記
成型を繰り返し継続する点が、先に述べた製造方法と異
なるのみで、他は全て同一である。
【0060】すなわち、第二の成型ステーションで、成
型ドラム1Aの中央部を僅か拡径してバンド部材に一対
のビードコア部材を打込み、カーカスプライ部材とサイ
ドゴム部材とを折返し、バンド部材周りにリング状部材
を保持した状態でバンド部材とサイドゴム部材とを膨出
させてトロイド状グリーンケースとし、リング状部材に
バンド部材を押圧密着させ、その後、圧着ロールでリン
グ状部材を折り込みトロイド状グリーンケースに密着さ
せ、未加硫タイヤとするものである。
型ドラム1Aの中央部を僅か拡径してバンド部材に一対
のビードコア部材を打込み、カーカスプライ部材とサイ
ドゴム部材とを折返し、バンド部材周りにリング状部材
を保持した状態でバンド部材とサイドゴム部材とを膨出
させてトロイド状グリーンケースとし、リング状部材に
バンド部材を押圧密着させ、その後、圧着ロールでリン
グ状部材を折り込みトロイド状グリーンケースに密着さ
せ、未加硫タイヤとするものである。
【0061】ここで、第二の成型ステーションで一対の
ビードコア部材を打込み、カーカスプライ部材とサイド
ゴム部材とを各ビードコア部材周りに折返した筒状グリ
ーンケース40と、成型ドラム1A、1B要部との断面
を示す図9において、成型ドラム1A、1Bは、中央部
の円筒状加硫ゴム製ブラダ15と、その両側の拡径エレ
メント16と、各拡径エレメント16の折り畳み筒状加
硫ゴム製ブラダ17とを有し、拡径エレメント16は両
端矢印C方向に拡径自在及び縮径自在であり、第一の成
型ステーションにおける成型ドラム1A、1Bは、図9
の拡径位置の拡径エレメント16を縮径させた状態で、
中央ブラダ15と、それぞれを縮径させた拡径エレメン
ト16及び一対のブラダ17とが略同じ直径を有し、こ
の状態の成型ドラム1A、1Bにインナーライナゴム部
材41及びカーカスプライ部材42と、サイドゴム部材
45とを巻付け張合わせる。
ビードコア部材を打込み、カーカスプライ部材とサイド
ゴム部材とを各ビードコア部材周りに折返した筒状グリ
ーンケース40と、成型ドラム1A、1B要部との断面
を示す図9において、成型ドラム1A、1Bは、中央部
の円筒状加硫ゴム製ブラダ15と、その両側の拡径エレ
メント16と、各拡径エレメント16の折り畳み筒状加
硫ゴム製ブラダ17とを有し、拡径エレメント16は両
端矢印C方向に拡径自在及び縮径自在であり、第一の成
型ステーションにおける成型ドラム1A、1Bは、図9
の拡径位置の拡径エレメント16を縮径させた状態で、
中央ブラダ15と、それぞれを縮径させた拡径エレメン
ト16及び一対のブラダ17とが略同じ直径を有し、こ
の状態の成型ドラム1A、1Bにインナーライナゴム部
材41及びカーカスプライ部材42と、サイドゴム部材
45とを巻付け張合わせる。
【0062】第二の成型ステーションにおける成型ドラ
ム1A、1Bは、図9に示すように、拡径エレメント1
6を拡径させ、一対のブラダ17との間に段差を付し、
ここに一対のビードコア部材43のセッタ5A、5Bに
より一対のビードコア部材43を打込む。その後、一対
のブラダ17をその内部から拡径させて各ビードコア部
材43を成型ドラム1A、1Bに固定する。各ビードコ
ア部材43は、必要に応じ予めスティフナーゴム部材4
4を密着合体させておく。
ム1A、1Bは、図9に示すように、拡径エレメント1
6を拡径させ、一対のブラダ17との間に段差を付し、
ここに一対のビードコア部材43のセッタ5A、5Bに
より一対のビードコア部材43を打込む。その後、一対
のブラダ17をその内部から拡径させて各ビードコア部
材43を成型ドラム1A、1Bに固定する。各ビードコ
ア部材43は、必要に応じ予めスティフナーゴム部材4
4を密着合体させておく。
【0063】次に、一対のビードコア部材43のセッタ
5A、5Bを図1、2に示す位置に復帰させ、図9に示
す成型ドラム1A、1Bの幅W1 より狭い幅W2 まで狭
め、同時にブラダ15内部に比較的低圧力pの加圧ガス
(加圧空気)を充てんして、グリーンケース40を中間
のトロイド状形状まで膨出させ(図示省略)、その後ブ
ラダ17を膨張させて、カーカスプライ部材42とサイ
ドゴム部材45とを各ビードコア部材43周りに、ステ
ィフナーゴム部材44と共に折返す。ここで、図9に示
す例は、サイドゴム部材45はサイドウォールゴム部材
45aとゴムチェーファ部材45bとの合体部材であ
る。
5A、5Bを図1、2に示す位置に復帰させ、図9に示
す成型ドラム1A、1Bの幅W1 より狭い幅W2 まで狭
め、同時にブラダ15内部に比較的低圧力pの加圧ガス
(加圧空気)を充てんして、グリーンケース40を中間
のトロイド状形状まで膨出させ(図示省略)、その後ブ
ラダ17を膨張させて、カーカスプライ部材42とサイ
ドゴム部材45とを各ビードコア部材43周りに、ステ
ィフナーゴム部材44と共に折返す。ここで、図9に示
す例は、サイドゴム部材45はサイドウォールゴム部材
45aとゴムチェーファ部材45bとの合体部材であ
る。
【0064】その後、図10を参照し、把持搬送装置4
によりリング状部材47を、矢印E方向へ、中間のトロ
イド状形状まで膨出させたグリーンケース40の周りに
搬送して保持し、この状態で、ブラダ15内部に比較的
高い圧力p1 の加圧ガス(加圧空気)を充てんし、併せ
て成型ドラム1A、1Bをその幅W1 より大幅に狭い幅
W2 まで狭め、更に膨出するグリーンケース40の外周
面を、リング状部材47のトレッドゴム48の内側のベ
ルト部材(図10に示す例は2層のコード層部材)49
の内周面に密着接合させる。その後、把持搬送装置4を
図1、2に示す元の位置に復帰させる。
によりリング状部材47を、矢印E方向へ、中間のトロ
イド状形状まで膨出させたグリーンケース40の周りに
搬送して保持し、この状態で、ブラダ15内部に比較的
高い圧力p1 の加圧ガス(加圧空気)を充てんし、併せ
て成型ドラム1A、1Bをその幅W1 より大幅に狭い幅
W2 まで狭め、更に膨出するグリーンケース40の外周
面を、リング状部材47のトレッドゴム48の内側のベ
ルト部材(図10に示す例は2層のコード層部材)49
の内周面に密着接合させる。その後、把持搬送装置4を
図1、2に示す元の位置に復帰させる。
【0065】この状態で、図11に示すように、圧着ロ
ール9により、リング状部材47を、トレッドゴム部材
48の表面からグリーンケース40に圧着接合し、リン
グ状部材47の両端部は内側に折り込み、同時にグリー
ンケース40に圧着接合して未加硫タイヤを得る。この
とき、ブラダ15の内部の加圧ガス(加圧空気)の圧力
は、先の圧力p1 よりやや高い圧力p2 とするのが良
い。この未加硫タイヤを把持搬送装置4により取り出
し、取り出した未加硫タイヤに別工程の加硫装置で加硫
成型を施して空気入りタイヤとする。
ール9により、リング状部材47を、トレッドゴム部材
48の表面からグリーンケース40に圧着接合し、リン
グ状部材47の両端部は内側に折り込み、同時にグリー
ンケース40に圧着接合して未加硫タイヤを得る。この
とき、ブラダ15の内部の加圧ガス(加圧空気)の圧力
は、先の圧力p1 よりやや高い圧力p2 とするのが良
い。この未加硫タイヤを把持搬送装置4により取り出
し、取り出した未加硫タイヤに別工程の加硫装置で加硫
成型を施して空気入りタイヤとする。
【0066】以上述べたように、一対のサイドゴム部材
45は、第一の成型ステーションで、カーカスプライ部
材42を巻付ける前に、成型ドラム1A、1Bに手動又
は自動で巻付けるのが一般であるが、第二の成型ステー
ションにて、筒状グリーンケース40の成型直後に、成
型ドラム1A、1Bのブラダ17に自動で巻付け、各サ
イドゴム部材45の両終端を自動で接合することも可能
であり、このときは、サイドゴム部材45を除くグリー
ンケースにリング状部材47を密着接合させた後、ブラ
ダ17を再度膨張させリング状部材47の両端部にサイ
ドゴム部材45を張合わせるものとする。このようにす
れば、第二の成型ステーションでは、バンド部材に対す
る一対のビードコア部材43打込みから未加硫タイヤ成
型までにわたる一連の動作を自動で実施することができ
る。
45は、第一の成型ステーションで、カーカスプライ部
材42を巻付ける前に、成型ドラム1A、1Bに手動又
は自動で巻付けるのが一般であるが、第二の成型ステー
ションにて、筒状グリーンケース40の成型直後に、成
型ドラム1A、1Bのブラダ17に自動で巻付け、各サ
イドゴム部材45の両終端を自動で接合することも可能
であり、このときは、サイドゴム部材45を除くグリー
ンケースにリング状部材47を密着接合させた後、ブラ
ダ17を再度膨張させリング状部材47の両端部にサイ
ドゴム部材45を張合わせるものとする。このようにす
れば、第二の成型ステーションでは、バンド部材に対す
る一対のビードコア部材43打込みから未加硫タイヤ成
型までにわたる一連の動作を自動で実施することができ
る。
【0067】以上詳述したように、この発明による空気
入りタイヤの製造装置及び製造方法によれば、二基のバ
ンド部材成型ドラム1A、1Bを有し、これらドラム1
A、1Bが、二つの異なる第一の成型ステーションと第
二の成型ステーションとの間で交互に位置替えする構成
を有し、第一の成型ステーションでは、成型ドラム1
A、1Bの交互成型によりバンド部材を製造し、第二の
成型ステーションでは、成型ドラム1A、1B上のバン
ド部材をこの状態のまま交互に膨出変形させ、リング状
部材の押圧密着させるので、従来の製造装置のように、
複雑な構造を必要とし、著しく高価なグリーンケース把
持搬送装置(図12参照)を設けることが不要となり、
しかも著しく高価な位置決め、心出装置も不要となり、
製造装置の投資コストが少なくて済む。
入りタイヤの製造装置及び製造方法によれば、二基のバ
ンド部材成型ドラム1A、1Bを有し、これらドラム1
A、1Bが、二つの異なる第一の成型ステーションと第
二の成型ステーションとの間で交互に位置替えする構成
を有し、第一の成型ステーションでは、成型ドラム1
A、1Bの交互成型によりバンド部材を製造し、第二の
成型ステーションでは、成型ドラム1A、1B上のバン
ド部材をこの状態のまま交互に膨出変形させ、リング状
部材の押圧密着させるので、従来の製造装置のように、
複雑な構造を必要とし、著しく高価なグリーンケース把
持搬送装置(図12参照)を設けることが不要となり、
しかも著しく高価な位置決め、心出装置も不要となり、
製造装置の投資コストが少なくて済む。
【0068】また、グリーンケース把持搬送装置36
(図12参照)が不要であるから、BTドラム3、3
A、3B及びサービサ8と把持搬送装置37との後退動
作と前進動作(図12参照)とが不要となり、この点で
も製造装置の投資コストが少ない。さらにグリーンケー
ス把持搬送装置36が占める軸線X3 方向スペースが不
要であり、その分、製造装置の軸線X3 方向長さが短く
なり、製造装置の設置がより一層容易となる。
(図12参照)が不要であるから、BTドラム3、3
A、3B及びサービサ8と把持搬送装置37との後退動
作と前進動作(図12参照)とが不要となり、この点で
も製造装置の投資コストが少ない。さらにグリーンケー
ス把持搬送装置36が占める軸線X3 方向スペースが不
要であり、その分、製造装置の軸線X3 方向長さが短く
なり、製造装置の設置がより一層容易となる。
【0069】また、従来の二基の把持搬送手段36、3
7(図12参照)ではなく、一基の把持搬送手段4のみ
の付設で済み、さらに搬送距離がより一層短くなるの
で、搬送動作時間は大幅に短くなり、これにより生産性
は大幅に向上する。また成型ドラム1A、1Bと、BT
ドラム3、3A、3Bとの間の距離がより一層短くなる
ので、作業者のドラム間移動に要する時間もより短くな
るので、このことも生産性向上に貢献する。
7(図12参照)ではなく、一基の把持搬送手段4のみ
の付設で済み、さらに搬送距離がより一層短くなるの
で、搬送動作時間は大幅に短くなり、これにより生産性
は大幅に向上する。また成型ドラム1A、1Bと、BT
ドラム3、3A、3Bとの間の距離がより一層短くなる
ので、作業者のドラム間移動に要する時間もより短くな
るので、このことも生産性向上に貢献する。
【0070】品質面に関連し、リング状部材の膨出グリ
ーンケースに対する位置決め、心出に重点的に意を注げ
ば良く、従来の把持搬送手段36(図12参照)が搬送
するグリーンケースの、成型ドラム33(図12参照)
に対し精密な心出、精密な位置決めが不要であるから、
心出が十分に行われているか否かのチェックも心ずれ修
正も不要となり、従来の余分な労働力と余分な時間とを
必要な他の作業に振り分けることができ、しかも製造装
置の稼働率が向上し、生産性を大幅に向上させることが
でき、かつ成型工程での製品タイヤの製造品質も保証す
ることができる。
ーンケースに対する位置決め、心出に重点的に意を注げ
ば良く、従来の把持搬送手段36(図12参照)が搬送
するグリーンケースの、成型ドラム33(図12参照)
に対し精密な心出、精密な位置決めが不要であるから、
心出が十分に行われているか否かのチェックも心ずれ修
正も不要となり、従来の余分な労働力と余分な時間とを
必要な他の作業に振り分けることができ、しかも製造装
置の稼働率が向上し、生産性を大幅に向上させることが
でき、かつ成型工程での製品タイヤの製造品質も保証す
ることができる。
【0071】
【発明の効果】この発明の請求項1〜13に記載した空
気入りタイヤの製造装置によれば、装置全体を簡略化し
て軸線方向長さを短くして、搬送動作を従来の1/2と
し、加えて搬送距離を大幅に短くすることができ、かつ
グリーンケースに関わる微妙な搬送動作及び位置決めを
行わなくて済み、これらにより、全体の設備投資金額の
抑制と、生産性の向上及び製品タイヤの製造品質保証と
が約束できる空気入りタイヤの製造装置を提供すること
ができ、この発明の請求項14〜22に記載した発明に
よれば、請求項1〜13に記載した製造装置を用いて、
高い生産性の下で、十分な製造品質を保証することがで
きる空気入りタイヤの製造方法を提供することができ
る。
気入りタイヤの製造装置によれば、装置全体を簡略化し
て軸線方向長さを短くして、搬送動作を従来の1/2と
し、加えて搬送距離を大幅に短くすることができ、かつ
グリーンケースに関わる微妙な搬送動作及び位置決めを
行わなくて済み、これらにより、全体の設備投資金額の
抑制と、生産性の向上及び製品タイヤの製造品質保証と
が約束できる空気入りタイヤの製造装置を提供すること
ができ、この発明の請求項14〜22に記載した発明に
よれば、請求項1〜13に記載した製造装置を用いて、
高い生産性の下で、十分な製造品質を保証することがで
きる空気入りタイヤの製造方法を提供することができ
る。
【図1】この発明の未加硫タイヤ成型装置の概略レイア
ウトの平面図である。
ウトの平面図である。
【図2】この発明の別の未加硫タイヤ成型装置の概略レ
イアウトの平面図である。
イアウトの平面図である。
【図3】図1に示す成型装置要部の一部正面図である。
【図4】図1に示す成型装置の二基のバンド部材成型ド
ラムの位置替え後の成型装置要部の一部正面図である。
ラムの位置替え後の成型装置要部の一部正面図である。
【図5】図4に示す成型ドラム位置替え後の成型装置の
概略レイアウトの平面図である。
概略レイアウトの平面図である。
【図6】図2に示す成型装置要部の一部正面図である。
【図7】図2に示す成型装置の二基宛の成型ドラムの位
置替え後の成型装置要部の一部正面である。
置替え後の成型装置要部の一部正面である。
【図8】図7に示す成型ドラム位置替え後の成型装置の
概略レイアウトの平面図である。
概略レイアウトの平面図である。
【図9】図1及び図2に示すバンド部材成型ドラム要部
とグリーンケースとの断面図である。
とグリーンケースとの断面図である。
【図10】図9に示すバンド部材成型ドラム要部とグリ
ーンケース及びリング状部材と把持搬送装置要部の断面
図である。
ーンケース及びリング状部材と把持搬送装置要部の断面
図である。
【図11】図1及び図2に示すバンド部材成型ドラム要
部と未加硫タイヤとの断面図である。
部と未加硫タイヤとの断面図である。
【図12】従来の未加硫タイヤ成型装置の概略レイアウ
トの平面図である。
トの平面図である。
1A、1B 成型ドラム 1Aa、1Ba 成型ドラム軸 2 ヘッドストック 3、3A、3B BTドラム 3Aa、3Ba BTドラム軸 4 把持搬送装置 5A、5B ビードコア部材セッタ 6 ビードコア部材供給装置 7 第一のサービサ 8 第二のサービサ 9 圧着ロール 10、10A バンド部材 10−1 トロイド状グリーンケース 11、11A リング状部材 15 成型ドラムの中央部ブラダ 16 成型ドラムの拡径エレメント 17 成型ドラムの両側ブラダ 40 グリーンケース 41 インナーライナゴム部材 42 カーカスプライ部材 43 ビードコア部材 44 スティフナーゴム部材 45 サイドゴム部材 47 リング状部材 48 トレッドゴム部材 49 ベルト部材 X1 、X2 、X3 軸線 Rc 旋回中心軸線
Claims (22)
- 【請求項1】 インナーライナゴム部材とカーカスプラ
イ部材とをバンド部材に成型する二基の拡径・膨張自在
及び幅調節自在な成型ドラムを有し、 二基の各成型ドラムの、二つの異なる成型ステーション
に対する位置替えを交互に実施する位置替え手段を備え
ることを特徴とする空気入りタイヤの製造装置。 - 【請求項2】 少なくとも一基の成型ドラムが、一対の
サイドゴム部材の供給手段を付帯装置として有する請求
項1に記載した装置。 - 【請求項3】 二基の各成型ドラムを平行配置して成る
請求項1又は2に記載した製造装置。 - 【請求項4】 各成型ドラムの各ドラム軸を軸支する支
持装置を有し、該支持装置を180°旋回させ、各成型
ステーションに各成型ドラムを一時停止させる旋回手段
を、位置替え手段として有する請求項1〜3のいずれか
一項に記載した製造装置。 - 【請求項5】 二基の成型ドラムの少なくとも一基の成
型ドラムとその軸線方向で対をなし、ベルト部材とトレ
ッドゴム部材とをリング状部材に成型する、拡径自在及
び縮径自在な成型ドラムを備える請求項1〜4のいずれ
か一項に記載した製造装置。 - 【請求項6】 一基のリング状部材成型ドラムとその軸
線方向で対をなし、リング状部材を把持してバンド部材
成型ドラム周りに搬送し保持する把持搬送手段を備える
請求項1〜5のいずれか一項に記載した製造装置。 - 【請求項7】 二基のバンド部材成型ドラムと、二基の
リング状部材成型ドラムとを有し、 一基のバンド部材成型ドラムと一基のリング状部材成型
ドラムとを、同一軸線上で同一成型ステーション内に対
として配置して成る一の成型ユニットの二ユニットを有
し、 二ユニットの各成型ユニットの、二つの成型ステーショ
ンに対する位置替えを交互に実施する位置替え手段を備
える請求項5又は6に記載した製造装置。 - 【請求項8】 二ユニットの各成型ユニットは、それぞ
れのドラム軸線を平行配置して成る請求項7に記載した
製造装置。 - 【請求項9】 各成型ユニットの各ドラム軸を軸支する
支持装置を有し、該支持装置を180°旋回させて、各
成型ステーションに各成型ユニットを一時停止させる旋
回手段を、位置替え手段として有する請求項7又は8に
記載した製造装置。 - 【請求項10】 一基のバンド部材成型ドラムと対をな
し、成型完了バンド部材に対し、一対のビードコア部材
を打込むそれぞれ一基のビードコア部材セット装置を備
える請求項1〜9のいずれか一項に記載した製造装置。 - 【請求項11】 一の成型ユニットとその軸線方向で対
をなし、成型ドラム上で成型完了したリング状部材を把
持してバンド部材成型ドラム周りに搬送し保持する把持
搬送手段を備える請求項7〜10のいずれか一項に記載
した製造装置。 - 【請求項12】 ビードコア部材セット装置は、成型ユ
ニットの各成型ドラムの軸線上に打込移動軸線を有する
請求項10に記載した製造装置。 - 【請求項13】 把持搬送手段は、成型ユニットの各成
型ドラム軸線上に搬送軸線を有する請求項11に記載し
た製造装置。 - 【請求項14】 請求項1〜4に記載した製造装置を用
いて空気入りタイヤを製造するに当り、 作業者側の第一の成型ステーションにて、第一の成型ド
ラム上にインナーライナゴム部材とカーカスプライ部材
とのバンド部材を成型し、 しかる後、位置替え手段により二基の成型ドラムの成型
ステーションに対する位置を入れ替え、 再び第一の成型ステーションにて、第二の成型ドラム上
に上記と同じバンド部材を成型し、この成型の間に、非
作業者側の第二の成型ステーションにて、第一の成型ド
ラムを膨張させると同時にドラム幅を狭め、第一の成型
ドラム上のバンド部材をトロイド状に膨出変形させ、 位置替え手段を動作させることにより、作業者側の成型
ステーションにて、第一の成型ドラムと第二の成型ドラ
ムとを交互に用いてバンド部材を成型し、かつ、非作業
者側成型ステーションにて、第一の成型ドラムと第二の
成型ドラムとを交互に用いてバンド部材を膨出変形さ
せ、バンド部材成型と、バンド部材膨出変形を含む未加
硫タイヤ成型とを並行して多数回繰り返すことを特徴と
する空気入りタイヤの製造方法。 - 【請求項15】 位置替え手段として旋回手段を適用
し、旋回手段を動作させて、二基の成型ドラムを180
°旋回させ、各成型ドラムの成型ステーションに対する
位置を交互に入れ替える請求項14に記載した製造方
法。 - 【請求項16】 第一の成型ステーションにて、成型ド
ラムの膨張自在な構成部分に一対のサイドゴム部材を巻
付け、各サイドゴム部材の両終端を接合し、しかる後、
各サイドゴム部材の外側表面に密着させてバンドを部材
を成型する請求項14又は15に記載した製造方法。 - 【請求項17】 自動運転手段を用い、第二の成型ステ
ーションでのバンド部材の膨出変形に至る一連の動作を
自動で実施する請求項14〜16のいずれか一項に記載
した製造方法。 - 【請求項18】 請求項7〜13に記載した製造装置を
用いて空気入りタイヤを製造するに当り、 作業者側の第一の成型ステーションにて、第一のバンド
部材成型ドラム上に、インナーライナゴム部材とカーカ
スプライ部材とのバンド部材を成型すると共に、第一の
リング状部材成型ドラム上に、ベルト部材とトレッドゴ
ム部材とのリング状部材を成型し、しかる後、 位置替え手段により、第一の成型ユニットと第二の成型
ユニットとの成型ステーションに対する位置を入れ替
え、 位置入れ替え後、第一の成型ステーションにて、第二の
成型ユニットにより上記と同じバンド部材と上記と同じ
リング状部材とを成型し、これらの成型の間に、 非作業者側の第二の成型ステーションにて、第一の成型
ユニットのバンド部材に対し一対のビードコア部材を打
込み、次いで、各ビードコア周りのカーカスプライ部材
を折返して筒状グリーンケースを成型し、このグリーン
ケース周りに第一の成型ユニットのリング状部材を搬送
して保持し、次いで、バンド部材成型ドラムを膨張させ
ると同時に幅を狭め、グリーンケースをトロイド状に膨
張させてリング状部材に押圧させて未加硫タイヤを成型
し、 位置替え手段を動作させることにより、作業者側の成型
ステーションにて、第一の成型ユニットと第二の成型ユ
ニットとを交互に用いてバンド部材とリング状部材とを
成型し、かつ、非作業者側成型ステーションにて、第一
の成型ユニットと第二の成型ユニットとを交互に用いて
未加硫タイヤを成型し、バンド部材成型及びリング状部
材成型と、未加硫タイヤ成型とを並行して多数回繰り返
すことを特徴とする空気入りタイヤの製造方法。 - 【請求項19】 位置替え手段として旋回手段を適用
し、旋回手段を動作させて、第一の成型ユニットと第二
の成型ユニットとを180°旋回させ、各成型ユニット
の成型ステーションに対する位置を交互に入れ替える請
求項18に記載した製造方法。 - 【請求項20】 第二の成型ステーションにて、筒状グ
リーンケースの成型直後に、バンド部材成型ドラムの膨
張自在な構成部分に、一対のサイドゴム部材を自動で巻
付け、各サイドゴム部材の両終端を自動で接合する請求
項18又は19に記載した製造方法。 - 【請求項21】 第一の成型ステーションにて、成型ド
ラムの膨張自在な構成部分に一対のサイドゴム部材を巻
付け、各サイドゴム部材の両終端を接合し、しかる後、
各サイドゴム部材の外側表面に密着させてバンドを部材
を成型する請求項18又は19に記載した製造方法。 - 【請求項22】 自動運転手段を用い、第二の成型ステ
ーションでの、バンド部材に対する一対のビードコア部
材打込みから未加硫タイヤ成型までにわたる一連の動作
を自動で実施する請求項18〜20のいずれか一項に記
載した製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10347195A JP2000167944A (ja) | 1998-12-07 | 1998-12-07 | 空気入りタイヤの製造装置及び製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10347195A JP2000167944A (ja) | 1998-12-07 | 1998-12-07 | 空気入りタイヤの製造装置及び製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000167944A true JP2000167944A (ja) | 2000-06-20 |
Family
ID=18388572
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10347195A Withdrawn JP2000167944A (ja) | 1998-12-07 | 1998-12-07 | 空気入りタイヤの製造装置及び製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000167944A (ja) |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1998
- 1998-12-07 JP JP10347195A patent/JP2000167944A/ja not_active Withdrawn
Cited By (15)
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060207 |