JP2018103562A - タイヤ製造装置、およびタイヤ製造方法 - Google Patents

タイヤ製造装置、およびタイヤ製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2018103562A
JP2018103562A JP2016255348A JP2016255348A JP2018103562A JP 2018103562 A JP2018103562 A JP 2018103562A JP 2016255348 A JP2016255348 A JP 2016255348A JP 2016255348 A JP2016255348 A JP 2016255348A JP 2018103562 A JP2018103562 A JP 2018103562A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
molding drum
molding
supply device
axis
rubber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016255348A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6373954B2 (ja
Inventor
晃義 三浦
Akiyoshi Miura
晃義 三浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Fuji Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Manufacturing Co Ltd filed Critical Fuji Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2016255348A priority Critical patent/JP6373954B2/ja
Publication of JP2018103562A publication Critical patent/JP2018103562A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6373954B2 publication Critical patent/JP6373954B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】シート状部材を用いたタイヤの成型作業を連続して効率良く行うことで、タイヤ製造の生産性を向上することができるタイヤ製造装置、およびタイヤ製造方法を提供することを目的とする。【解決手段】タイヤ製造装置1は、一方に第1の成型ドラム21、他方に第2の成型ドラム22が配設され、水平回転軸まわりに回転可能に軸支された回転治具34と、成型ドラム2にシート状部材7を供給するシート状部材供給装置4から構成されている。シート状部材供給装置4は、バンド部材を供給するバンド部材供給装置5、トレッドゴム74を供給するトレッドゴム供給装置6が鉛直軸方向に配列されている。回転治具4は、タイヤの製造工程に応じて水平回転軸まわりに回転し、第1の成型ドラム21と第2の成型ドラム22の位置を反転させながら連続的にタイヤの成型が行われるものとなっている。【選択図】図1

Description

本発明は、タイヤ製造装置、およびタイヤ製造方法に関する。詳しくは、シート状部材を用いたタイヤの成型作業を連続して効率良く行うことで、タイヤ製造の生産性を向上することができるタイヤ製造装置、およびタイヤ製造方法に係るものである。
自動車用のタイヤは、例えば図4に示すように、左右一対のビード部100間に複数本の補強コードをラジアル方向に配列させた2層のカーカスプライ101a、101bを有しており、これらカーカスプライ101a、101bのタイヤ幅方向両端部がそれぞれビードコア102のまわりにタイヤ内側から外側へ巻き上げられている。ビードコア102の外周側にはビードフィラー103が配置されており、このビードフィラー103がカーカスプライ101a、101bによって包み込まれている。
また、トレッド部104におけるカーカスプライ101a、101bの外周側には、それぞれ複数本の補強コードをゴム部材で被覆した少なくとも2層のベルト層105a、105bが設けられている。これらベルト層105a、105bは、その補強コードがタイヤ周方向に対して傾斜し、かつベルト層間で補強コードが互いに交差するように配置されている(特許文献1)。
このようなタイヤの成型は、例えば特許文献2に開示されるような製造工程を経て成型される。すなわち、図5(a)に示すように、円筒状をした第1の成型ドラム200の外周にインナーライナゴム202を巻装して円筒状とした後、インナーライナゴム202の軸方向両外側部の外周に断面略三日月状の補強ゴム203を巻装する。そして、これらインナーライナゴム202、補強ゴム203、および第1の成型ドラム200の外周にインナーライナゴム202より幅広のカーカスプライ204を巻装し円筒状のバンドを成型する(バンド成型)。
次に、図5(b)に示すように、折返しブラダ間の第1の成型ドラム200を半径方向外側に膨出させて補強ゴム203、インナーライナゴム202の全体およびカーカスプライ204の軸方向中央部を拡径し、カーカスプライ204の軸方向中央部と軸方向両外側部との境界に位置する段差にビードコア205をそれぞれ密着させながらセットする。
その後、ブラダ206を膨張させてビードコア205より軸方向外側のカーカスプライ204をビードコア205の回りに折り返すとともに、トレッドゴム、またはサイドウォールゴムをカーカスプライ204の外周に巻装し、グリーンケース207を成型する(1次成型)。
次に、図6に示すように、このグリーンケース207を第1の成型ドラム200から取り出して第2の成型ドラム201に装着し、その後、グリーンケース207をビードコア205同士を接近させて、略トロイダル状に変形させるとともに、グリーンケース207の外側に、予め別のバンド成型ドラムで円筒状に成型されたベルト部材とトレッドゴムよりなるベルトトレッドバンド208を進入させ、グリーンケース207を拡径して、グリーンタイヤを成型する(2次成型)。最後に、このグリーンタイヤを加硫装置に搬入して加硫し、最終製品としての空気入りタイヤを得る。
特開2001−277813号公報 特開2003―071950号公報
ところで、前記した従来のタイヤ製造装置においては、バンドを成型するバンド成型と、バンド成型を経てグリーンケースを成型する1次成型の工程においては、使用する成型ドラムが1つであるため、カーカスプライの成型ドラムへの巻装が完了した後でなければ、トレッドゴム、およびサイドウォール等のゴム部材を巻装することができないものとなっていた。
そのため、トレッドゴム、およびサイドウォール等のゴム部材を巻装するにあたっては、成型ドラム上にカーカスプライを巻装するまでの待ち時間が必要となっていた。特に、近年のタイヤにおいては、カーカスプライは複層構造となっているものが主流であり、その場合、第1層目のカーカスプライの巻装に要する時間に加え、さらに第2層目以降のカーカスプライの巻装に要する時間が必要となるため、バンド成型からグリーンケースを成型する1次成型の工程までに大幅な所要時間が必要となり、タイヤ製造の生産性が低下するものとなっていた。
一方、成型時間の短縮のために、例えば成型ドラムを強制的に高回転で回転させ、カーカスプライを成型ドラムに巻装する巻装速度を早めようとすると、カーカスプライの変形を発生させてしまい、最終製品としてのタイヤの形状、および性能を変化させてしまうおそれがある。
本発明は、以上の点に鑑みて創案されたものであり、シート状部材を用いたタイヤの成型作業を連続して効率良く行うことで、タイヤ製造の生産性を向上することができるタイヤ製造装置、およびタイヤ製造方法を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明のタイヤ製造装置は、鉛直軸方向に延在する支柱と、該支柱の高さ方向の所定の位置に取り付けられた水平回転軸部と、該水平回転軸部に軸支された回転治具と、該回転治具の一方に配設され、軸線が前記水平回転軸部の軸線と略平行な円筒状の第1の成型ドラムと、前記回転治具の他方に配設され、軸線が前記水平回転軸部の軸線と略平行な円筒状の第2の成型ドラムと、前記回転治具が描く回転軌道の外周に位置し、前記第1の成型ドラム、および前記第2の成型ドラムの外周面にシート状部材を供給するシート状部材供給装置とを備える。
ここで、鉛直軸方向に延在する支柱の高さ方向の所定の位置に水平回転軸部が取り付けられていることにより、後述する第1の成型ドラムと第2の成型ドラムを備えた回転治具が、水平軸方向に回転可能となる。即ち、第1の成型ドラムと第2の成型ドラムが鉛直軸方向に縦回転するため、鉛直軸を中心とした横回転に比べて作業スペースを充分確保することが可能となり、作業効率を高めることができる。
また、第1の成型ドラムと第2の成型ドラムを有することにより、タイヤの成型工程において、一方の成型工程を第1の成型ドラムに、他方の成型工程を第2の成型ドラムに分担させることで、異なる作業工程を同時期に進めることで、作業効率を高めることができる。
また、円筒状の第1の成型ドラム、および第2の成型ドラムの軸線が水平回転軸部の軸線と略平行となるように配置されることにより、装置全体の回転周方向への広がりを抑え、装置全体をコンパクトなものにすることができる。
また、水平回転軸部に軸支され、一方に第1の成型ドラム、他方に第2の成型ドラムがそれぞれ配設された回転治具を有することにより、第1の成型ドラムと第2の成型ドラムを所定の回転半径で回転させることができるとともに、第1の成型ドラムと第2の成型ドラムを任意の位置に停止させることが可能となる。
また、第1の成型ドラム、および第2の成型ドラムにシート状部材を供給するシート状部材供給装置を有することにより、シート状部材供給装置から第1の成型ドラム、および第2の成型ドラムに対してシート状部材を供給し、第1の成型ドラム、および第2の成型ドラムの外周に巻装することができる。また、第1の成型ドラムにシート状部材供給装置によりシート状部を供給している間に、第2の成型ドラムにおいて作業者による手作業工程を同時期に進めることができるため、作業効率を高めることができる。
また、シート状部材供給装置が、回転治具が描く回転軌道の外周に位置することにより、シート状部材供給装置の配置を複雑化することなく、効率的にシート状部材を第1の成型ドラム、および第2の成型ドラムに供給することができる。
また、第1の成型ドラム、および第2の成型ドラムが水平回転軸部を挟んで回転治具に一直線上に配置されている場合には、第1の成型ドラムと第2の成型ドラムの所定の位置から180°回転させることにより、第1の成型ドラムと第2の成型ドラムの位置を反転させることができる。これにより、例えば第1の成型ドラムと第2の成型ドラムにおいて異なる作業工程を行う場合において、それぞれの作業工程が完了した段階で回転治具を180°回転させるという簡単な作業により、第1の成型ドラム、および第2の成型ドラムを次の作業工程に移動させることができる。
また、第1の成型ドラムと第2の成型ドラムが、各ドラムの軸心が水平回転軸部を挟んで等間隔となるように配置されていることにより、第1の成型ドラムと第2の成型ドラムの回転半径を同一とすることができるため、第1の成型ドラムと第2の成型ドラムを所定の位置から反転させた場合でも、周辺装置、および作業者の配置を変更することなく、連続した作業が可能となり、作業効率を高めることができる。
また、第1の成型ドラム、および第2の成型ドラムは、第1の成型ドラムの軸心と、第2の成型ドラムの軸心を結ぶ線が、鉛直軸線に対して所定の方向に所定の角度だけ傾斜して設置されている場合には、例えば、鉛直軸方向の下側に配置された第1の成型ドラム、および第2の成型ドラムにおいて、作業者による手作業が介入する場合においても、その作業性を向上させることができる。
また、シート状部材供給装置が、バンド成型に必要なバンド部材を供給するバンド部材供給装置と、バンド部材の外周に巻装するゴム部材を供給するゴム部材供給装置とを有する場合には、バンド部材供給装置から供給されるバンド部材を第1の成型ドラムに巻装させ、ゴム部材供給装置から供給されるゴム部材を第2の成型ドラムに巻装せるようにすることで、同時期に並行して第1の成型ドラムと第2の成型ドラムの作業を進めることが可能となるため、作業効率を高めることができる。
また、バンド部材供給装置とゴム部材供給装置が支柱の高さ方向に沿って縦列されている場合には、回転治具の回転方向に沿ってバンド部材供給装置とゴム部材供給装置が配列されるため、回転治具を回転させるだけで、第1の成型ドラムと第2の成型ドラムの作業工程位置を変更するこができる。
さらに、ゴム部材供給装置による作業工程において、作業者による手作業を必要とする工程を含む場合には、ゴム部材供給装置がバンド部材供給装置よりも鉛直軸方向下側に位置するため、作業者による作業効率を高めることができる。
また、バンド部材供給装置が、インナーゴムを供給するインナーゴム供給装置と、少なくとも1層のカーカスプライを供給するカーカスプライ供給装置である場合には、第1の成型ドラム、または第2の成型ドラムの外周にインナーゴム、およびカーカスプライを巻装してバンドを成型することができる。
また、ゴム部材供給装置が、少なくともトレッドゴムを供給するトレッドゴム供給装置である場合には、第1の成型ドラム、または第2の成型ドラムの外周にトレッドゴムを巻装することができる。
また、バンド部材供給装置の鉛直軸方向下側にゴム部材供給装置が配置されている場合には、ゴム部材供給装置に対応する位置に移動した各成型ドラムに対して、作業者目線での作業が容易なものとなる。即ち、ゴム部材供給装置から供給されるゴム部材を各成型ドラムに巻装する作業工程においては、作業者による複数の手作業工程が発生する。したがって、完全自動化の作業工程であるバンド部材供給装置を鉛直軸方向上側、作業者による手作業工程を必要とするゴム部材供給装置を鉛直軸方向下側に配置することで、全体的な作業効率を高めることができる。
前記の目的を達成するために、本発明のタイヤ製造方法は、水平回転軸部に軸支され、一方に軸線が前記水平回転軸部の軸線と略平行な円筒状の第1の成型ドラム、他方に軸線が前記水平回転軸部の軸線と略平行な円筒状の第2の成型ドラムが配設された回転治具の前記第1の成型ドラムの外周にバンド成型に必要なバンド部材を巻装する第1のバンド部材巻装工程と、前記回転治具を水平軸回りに回転させ、前記第1の成型ドラムと第2の成型ドラムの位置を反転させる第1の反転工程と、前記第2の成型ドラムの外周にバンド成型に必要なバンド部材を巻装する第2のバンド部材巻装工程と、前記バンド部材が巻装された前記第1の成型ドラムの外周にゴム部材を巻装してグリーンケースを成型する第1のグリーンケース成型工程と、前記第1の成型ドラムからグリーンケースを取り出す第1の取出工程と、前記回転治具を水平軸回りに回転させ、前記第1の成型ドラムと第2の成型ドラムの位置を反転させる第2の反転工程と、前記バンド部材が巻装された前記第2の成型ドラムの外周にゴム部材を巻装してグリーンケースを成型する第2のグリーンケース成型工程と、前記第2の成型ドラムからグリーンケースを取り出す第2の取出工程とを備える。
ここで、水平回転軸部に軸支され、一方に軸線が水平回転軸部の軸線と略平行な円筒状の第1の成型ドラム、他方に軸線が水平回転軸部の軸線と略平行な円筒状の第2の成型ドラムが配設された回転治具を有することにより、第1の成型ドラムと第2の成型ドラムが配設された回転治具が鉛直軸方向に縦回転するため、鉛直軸を中心とした横回転に比べて作業スペースを充分確保することが可能となり、作業効率を高めることができる。
また、第1の成型ドラムの外周にバンド成型に必要なバンド部材を巻装する第1のバンド部材巻装工程を有することにより、第1の成型ドラムの外周にバンドを構成する各部材を巻装することができる。
また、回転治具を水平軸方向に回転させ、第1の成型ドラムと第2の成型ドラムの位置を反転させる第1の反転工程を有することにより、第1の成型ドラムと第2の成型ドラムの位置を反転させるという簡単な操作により、待ち時間なくタイヤ成型を連続的に行い、作業効率を高めることができる。
また、第2の成型ドラムの外周にバンド成型に必要なバンド部材を巻装する第2のバンド部材巻装工程を有することにより、第2の成型ドラムの外周にバンドを構成するバンド部材を巻装することができる。
また、バンド部材が巻装された第1の成型ドラムの外周にゴム部材を巻装してグリーンケースを成型する第1のグリーンケース成型工程を有することにより、バンド部材が巻装された第1の成型ドラムの外周にゴム部材を巻装することで1次成型としてのグリーンケースを成型することができる。
また、第1の成型ドラムからグリーンケースを取り出す第1の取出工程を有することにより、第1の成型ドラムの外周にゴム部材を巻装し、完成したグリーンケースを取り出すことで、第1の成型ドラムを次の作業工程に進めることができる。
また、回転治具を水平軸方向に回転させ、第1の成型ドラムと第2の成型ドラムの位置を反転させる第2の反転工程を有することにより、第1の成型ドラムと第2の成型ドラムの位置を反転させるという簡単な操作により、待ち時間なくタイヤ成型を連続的に行い、作業効率を高めることができる。
また、バンド部材が巻装された第2の成型ドラムの外周にゴム部材を巻装してグリーンケースを成型する第2のグリーンケース成型工程を有することにより、バンド部材が巻装された第2の成型ドラムの外周にゴム部材を巻装することで1次成型としてのグリーンケースを成型することができる。
また、第2の成型ドラムからグリーンケースを取り出す第2の取出工程を有することにより、第2の成型ドラムの外周にゴム部材を巻装し、完成したグリーンケースを取り出すことで、第2の成型ドラムを次の作業工程に進めることができる。
また、第1のバンド部材巻装工程、および第2のバンド部材巻装工程が、第1の成型ドラム、または第2の成型ドラムの外周にインナーライナゴムを巻装するインナーライナゴム巻装工程と、少なくとも1層のカーカスプライを巻装するカーカスプライ巻装工程とを有する場合には、インナーライナゴム、およびカーカスプライをそれぞれ巻装することでバンドを成型することができる。
また第1のグリーンケース成型工程、および第2のグリーンケース成型工程は、バンド部材を巻装した第1の成型ドラム、または第2の成型ドラムの外周にビードワイヤを打ち込むビードワイヤ打込工程と、カーカスプライの両端を折り曲げるカーカスプライ折曲工程を有する場合には、第1のグリーンケース成型工程と第2のグリーンケース成型工程に、作業者による手作業工程を含めることで、比較的作業時間の長いバンド部材巻装工程との工程時間の均衡を保ち、全体的な作業効率を高めることができる。
本発明に係るタイヤ製造装置、およびタイヤ製造方法は、シート状部材を用いたタイヤの成型作業を連続して効率良く行うことで、タイヤ製造の生産性を向上することができるものとなっている。
本発明の実施形態に係るタイヤ製造装置の斜視図である。 図1に示すタイヤ製造装置の側面図である。 本発明の実施形態に係るタイヤ製造装置を用いたタイヤ製造工程を示す図である。 従来技術を示す図である。 従来技術を示す図である。 従来技術を示す図である。
以下、タイヤ製造装置、およびタイヤ製造方法の本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明し、本発明の理解に供する。なお、各図において説明の便宜上、タイヤ製造装置1を設置した状態において、タイヤ製造装置1の設置面から上方に向かう方向を上方向、上方向の反対方向を下方向、上方向および下方向により表される軸方向を鉛直軸方向、鉛直軸方向と垂直な軸方向を水平軸方向とそれぞれ定義する。
まず、本発明の実施形態に係るタイヤ製造装置1の全体構成について図1、および図2を用いて説明する。タイヤ製造装置1は、タイヤ成型機としての成型ドラム2、成型ドラム2が支持される治具3、および成型ドラム2にタイヤ成型に必要なシート状の部材を供給するシート状部材供給装置4から主に構成されている。
成型ドラム2は、同じ構造の第1の成型ドラム21と第2の成型ドラム22から構成されている。即ち、成型ドラム2は、成型対象となる図示しない生タイヤのリム径に対応したドラム径を有し、その全体が拡径、または縮径が可能な円筒状を呈してなるドラム本体23と、ドラム本体23の外周面上に形成された皮膜24とを備えている。
皮膜24には、生タイヤの成型部材である後述するインナーゴム71、第1のカーカスプライ72、第2のカーカスプライ73、およびトレッドゴム74等のシート状部材7が巻装されるようになっている。また、皮膜24の表面は、これらシート状部材7の巻装始端が保持できるように、例えばシリコン層や粘着性のあるゴム部材等から構成されている。
治具3は、第1の成型ドラム21、および第2の成型ドラム22を支持する治具であり、主に設置面に設置される基台31、基台31に固定され鉛直軸方向に延伸する支柱32、支柱32の上端付近に取り付けられた水平回転軸部33、および水平回転軸部33に軸支され、第1の成型ドラム21と第2の成型ドラム22を支持する回転治具34から構成されている。
ここで、必ずしも、水平回転軸部33は支柱32の上端付近に取り付けられている必要はない。例えば、支柱32の高さ方向の略中央部分に取り付けられていてもよく、その取付位置は適宜変更することができる。
また、必ずしも、設置面に設置される基台31を有している必要はない。支柱32が治具3を設置する設置面に直接設置されていてもよい。
回転治具34は、水平回転軸部33に軸支された状態において全体的に水平軸方向に細長形状であり、その略中央部分に水平回転軸部33に嵌合される嵌合孔部341が形成されるとともに、図示しない駆動モーター等の駆動装置により、水平回転軸部33を支点として水平軸回りに正転方向、および反転方向に回転自在となっている。
また、回転治具34の一端側、および他端側には第1の成型ドラム21、および第2の成型ドラム22が支持される支持部342、342を有している。この支持部342、342に第1の成型ドラム21、および第2の成型ドラム22がその軸線L1、L2が水平回転軸部33の軸線L3と略平行となるようにそれぞれ取り付けられている。
これら第1の成型ドラム21と第2の成型ドラム22の配置関係は、第1の成型ドラム21の軸心から水平回転軸部33の軸心までの距離と、第2の成型ドラム22の軸心から水平回転軸部33の軸心までの距離がそれぞれ略等間隔で、かつ第1の成型ドラム21の軸心、第2の成型ドラム22の軸心、および水平回転軸部33の軸心を結ぶ線が一直線上となるように配置されている。
さらに、第1の成型ドラム21の軸心、および第2の成型ドラム22の軸心を結ぶ線が、鉛直軸方向に対して、上側に位置する成型ドラムが下側に位置する成型ドラムに対して、シート状部材供給装置7側に所定の角度だけ傾斜するように、第1の成型ドラム21、および第2の成型ドラム22が配置されている。
ここで、必ずしも、回転治具34は水平回転軸部33を支点として正転方向、および反転方向に回転される必要はない。たとえは、正転方向、または反転方向の一方向にのみの回転を許容するように駆動装置を制御してもよい。
また、必ずしも、第1の成型ドラム21の軸線L1、第2の成型ドラム22の軸線L2、および水平回転軸部33の軸線L3のそれぞれが略平行となるように構成されている必要はない。ただし、第1の成型ドラム21の軸線L1、第2の成型ドラム22の軸線L2、および水平回転軸部33の軸線L3のそれぞれが略平行となるように配置されていることにより、タイヤ製造装置1の水平軸方向の広がりを最小限に抑え、タイヤ製造装置1をコンパクトなものとすることができる。
また、必ずしも、第1の成型ドラム21と第2の成型ドラム22の配置関係は、第1の成型ドラム21の軸心から水平回転軸部33の軸心までの距離と、第2の成型ドラム22の軸心から水平回転軸部33の軸心までの距離がそれぞれ略等間隔となるように配置されている必要はない。例えば、第1の成型ドラム21の軸心から水平回転軸部33の軸心までの間隔よりも第2の成型ドラム22の軸心から水平回転軸部33の軸心までの間隔を長く(短く)なるように設定してもよい。ただし、第1の成型ドラム21と第2の成型ドラム22の配置関係は、第1の成型ドラム21の軸心から水平回転軸部33の軸心までの距離と、第2の成型ドラム22の軸心から水平回転軸部33の軸心までの距離がそれぞれ略等間隔となるように配置されていることにより、回転治具34について水平回転軸部33を支点として回転させた場合の第1の成型ドラム21と第2の成型ドラム22の回転半径を同一とすることができるため、第1の成型ドラム21と第2の成型ドラム22を所定の位置から反転させた場合でも、周辺装置、および作業者の配置を変更することなく、連続した作業が可能となり、作業効率をより一層高めることができる。
また、必ずしも、第1の成型ドラム21の軸心、第2の成型ドラム22の軸心、および水平回転軸部33の軸心を結ぶ線が一直線上となるように配置されている必要はない。例えば、それぞれの軸心を結ぶ線が屈曲するように配置されていてもよい。ただし、第1の成型ドラム21の軸心、第2の成型ドラム22の軸心、および水平回転軸部33の軸心が一直線上になるように配置されている場合には、回転治具34を鉛直軸方向(縦方向)に180°だけ正転(反転)させるという簡単な作業により、第1の成型ドラム21と第2の成型ドラム22の位置関係を反転させることができる。従って、回転治具34の駆動制御を簡易なものとすることができる。
また、必ずしも、第1の成型ドラム21の軸心、および第2の成型ドラム22の軸心を結ぶ線が、鉛直軸方向に対して、上側に位置する成型ドラムが下側に位置する成型ドラムに対してシート状部材供給装置7側に所定の角度だけ傾斜するように、第1の成型ドラム21と第2の成型ドラム22が配置されている必要はない。第1の成型ドラム21の軸心と第2の成型ドラム22の軸心を結ぶ線が鉛直軸方向と平行となるように設置されていてもよい。ただし、第1の成型ドラム21の軸心と第2の成型ドラム22の軸心を結ぶ線が、鉛直軸線に対して所定の角度だけ傾いた状態で設置されることにより、例えば鉛直軸方向下側に位置する成型ドラムでの作業者による手作業が容易なものになるとともに、手作業工程における安全性も確保することができる。
シート状部材供給装置4は、シート状部材7としてのバンド部材を、成型ドラム2に供給するバンド部材供給装置5、トレッドゴム74を成型ドラム2に供給するトレッドゴム供給装置6から構成されている。
また、バンド部材供給装置5は、バンド成型に必要な部材を成型ドラム2に供給するものであり、具体的にはインナーゴム71を供給するインナーゴム供給装置51、第1層目の第1のカーカスプライ72を供給する第1のカーカスプライ供給装置52、第2層目の第2のカーカスプライ73を供給する第2のカーカスプライ供給装置53から構成されている。
ここで、必ずしも、バンド部材供給装置5は、第1のカーカスプライ供給装置52、および第2のカーカスプライ供給装置53を有している必要はない。カーカスプライの積層数に応じて適宜、増減させることができる。
バンド部材供給装置5、およびトレッドゴム供給装置6は、鉛直軸方向に階層的に配置されており、バンド部材供給装置5の上から順に第2のカーカスプライ供給装置53、第1のカーカスプライ供給装置52、インナーゴム供給装置51がそれぞれ配置されている。
また、トレッドゴム供給装置6は、バンド部材供給装置5の最下層に配置されるインナーゴム供給装置51から所定距離だけ下方に離間した位置に配置されている。
ここで、必ずしも、バンド部材供給装置5の配置は、上から順に第2のカーカスプライ供給装置53、第1のカーカスプライ供給装置52、インナーゴム供給装置51の順序で配置されている必要はない。これらは、タイヤ成型における製造工程を考慮して適宜変更するころができる。
また、必ずしも、トレッドゴム供給装置6は、バンド部材供給装置5の下方に配置されている必要はない。例えば、バンド部材供給装置5の上方に配置されていてもよい。ただし、トレッドゴム74を成型ドラム2の外周に巻装し、成型したグリーンケース8を成型ドラム2から取り出すに際しては、作業者の手作業が必要となる場合もある。そのため、トレッドゴム供給装置6はバンド部材供給装置5の下側に配置されている方が好ましい。
インナーゴム供給装置51は、インナーゴム71が軸511に巻装されており、軸511の上方には、インナーゴム71を巻き掛けるローラー512が配置されている。そして、インナーゴム供給装置51の成型ドラム2側には、インナーゴム71を成型ドラム2に搬送可能なインナーゴム搬送コンベア513が設けられている。
第1のカーカスプライ供給装置52、および第2のカーカスプライ供給装置53は、インナーゴム供給装置51と同じく、第1層目の第1のカーカスプライ72、および第2のカーカスプライ73が軸521、531に巻装されており、軸521、531の上方には、第1のカーカスプライ72、第2のカーカスプライ73を巻き掛けるローラー522、532が配置されている。
そして、第1のカーカスプライ供給装置52、および第2のカーカスプライ供給装置53の成型ドラム2側には、第1のカーカスプライ72、および第2のカーカスプライ73を成型ドラム2に搬送可能な第1のカーカスプライ搬送コンベア523、第2のカーカスプライ搬送コンベア533がそれぞれ設けられている。
トレッドゴム供給装置6は、トレッドゴム74が軸61に巻装されており、軸61の上方には、トレッドゴム供給装置6を巻き掛けるローラー62が配置されている。そして、トレッドゴム供給装置6の成型ドラム2側には、トレッドゴム74を成型ドラム2に搬送可能なトレッドゴム搬送コンベア63が設けられている。
これらインナーゴム搬送コンベア513、第1のカーカスプライ搬送コンベア523、第2のカーカスプライ搬送コンベア533、およびトレッドゴム搬送コンベア63は、所謂ベルトコンベアであり、図示しないサーボモータ等により駆動されるとともに、成型ドラム2側の先端付近が、例えば図示しない油圧シリンダ等により上下方向に揺動可能であるとともに、成型ドラム2に対して近接、離間が自在なように構成されている。
そして、これらインナーゴム搬送コンベア513、第1のカーカスプライ搬送コンベア523、第2のカーカスプライ搬送コンベア533、トレッドゴム搬送コンベア63が、第1の成型ドラム21、および第2の成型ドラム22の下側(下面)に入り込み、シート状部材が供給される。
ここで、必ずしも、インナーゴム搬送コンベア513、第1のカーカスプライ搬送コンベア523、第2のカーカスプライ搬送コンベア533、トレッドゴム搬送コンベア63が、第1の成型ドラム21、および第2の成型ドラム22の下側(下面)に入り込み、シート状部材が供給される必要はない。例えば、各搬送コンベアが各成型ドラムの上側(上面)に入り込み、シート状部材7が供給されてもよい。ただし、各搬送コンベアが各成型ドラムの下側(下面)に入り込むことで、シート状部材供給装置4と、各成型ドラムとの間のクリアランスを最小限に抑えることができる。
次に、図3に基づき、これらタイヤ製造装置1を用いたタイヤの製造方法について説明する。なお、図中の「1」は第1の成型ドラム21を、「2」は第2の成型ドラム22をそれぞれ示す。
まず、タイヤ製造装置1は、図3(a)に示すように、第1の成型ドラム21が上側、第2の成型ドラム22が下側に配置されるとともに、第1の成型ドラム21の軸心と第2の成型ドラム22の軸線を結ぶ直線が、鉛直軸線に対して第1の成型ドラム21がシート状部材供給装置7側に所定に傾斜している状態をイニシャルの状態として、タイヤ製造装置1によるタイヤの製造が開始される。
ここで、必ずしも、第1の成型ドラム21が上側、第2の成型ドラム22が下側にある配置状態を製造開始のイニシャル状態とする必要はない。第1の成型ドラム21を下側、第2の成型ドラム22を上側に配置された状態を製造開始のイニシャル状態としてもよい。なお、本発明の実施形態においては、説明の便宜上、第1の成型ドラム21が上側、第2の成型ドラム22が下側にある配置状態をタイヤ製造装置1による製造開始のイニシャル状態とする。
図3(a)の状態から、図3(b)に示すように、バンド部材供給装置5から第1の成型ドラム21に対して、バンド部材を構成するシート状部材7が供給され、第1の成型ドラム21の外周に巻装される(バンド成型)。
具体的には、まずインナーゴム供給装置51からインナーゴム71がインナーゴム搬送コンベア513を通じて第1の成型ドラム21の外周に巻装される。続いて、第1のカーカスプライ供給装置52から、第1層目の第1のカーカスプライ72が第1のカーカスプライ搬送コンベア523を通じて、インナーゴム71が巻装された第1の成型ドラム21の外周に巻装される。さらに、第2のカーカスプライ供給装置53から、第2層目の第2のカーカスプライ73が第2のカーカスプライ搬送コンベア533を通じて、第1層目の第1のカーカスプライ72が巻装された第1の成型ドラム21の外周に巻装される。
第1の成型ドラム21の外周に対するバンド部材を構成するシート状部材7(インナーゴム71、第1層目の第1のカーカスプライ72、第2層目の第2のカーカスプライ73)の巻装が完了すると、ビードをセットの上、図3(c)に示すように回転治具34を、水平回転軸部33を支点として180°正転させ、第1の成型ドラム21と第2の成型ドラム22の位置を反転させる。
第1の成型ドラム21と第2の成型ドラム22を反転させた状態において、図3(d)に示すように、第2の成型ドラム22に対しては、バンド部材供給装置5よりバンド部材を構成するシート状部材7が供給され、第2の成型ドラム22の外周に巻装される(バンド成型)。
具体的には、前述した第1の成型ドラム21に対するバンド部材の巻装工程と同じく、第2の成型ドラム22に対しても、まずインナーゴム供給装置51からインナーゴム71がインナーゴム搬送コンベア513を通じて第2の成型ドラム22の外周に巻装される。続いて、第1のカーカスプライ供給装置52から、第1層目の第1のカーカスプライ72が第1のカーカスプライ搬送コンベア523を通じて、インナーゴム71が巻装された第2の成型ドラム22の外周に巻装される。さらに、第2のカーカスプライ供給装置53から、第2層目の第2のカーカスプライ73が第2のカーカスプライ搬送コンベア533を通じて第1のカーカスプライ72が巻装された第2の成型ドラム22の外周に巻装される。
一方、バンド部材が巻装された第1の成型ドラム21に対しては、トレッドゴム供給装置6からトレッドゴム74が供給されて第1の成型ドラム21の外周に巻装され、一次成型としてのグリーンケース8が完成し、第1の成型ドラム21から取り出される。
なお、第1の成型ドラム21を下側に位置させた状態において、トレッドゴム74を第1の成型ドラム21の外周に巻装する前に、第1の成型ドラム21の外周に巻装したカーカスプライ72、73の幅方向両端部の外周面に、図示しない環状のビードワイヤを巻装する工程、および第1のカーカスプライ72、第2のカーカスプライ73の両端を折り曲げる工程をそれぞれ設けることもできる。
第1の成型ドラム21からグリーンケース8を取り外すと、続いて図3(e)に示すように回転治具34を180°回転させ、第1の成型ドラム21と第2の成型ドラム22の位置を反転させる。
反転させた第1の成型ドラム21に対しては、図3(f)に示すように再びバンド部材供給装置5からバンド部材を構成するシート状部材7を供給し、バンド成型のための工程が開始される。一方、バンド成型が完了した第2の成型ドラム22に対してはトレッドゴム供給装置6からトレッドゴム74が供給されて第2の成型ドラム22の外周に巻装され、一次成型としてのグリーンケース8が完成し、第2の成型ドラム22から取り出される。
以上の工程を繰り返すことにより、バンド成型から一次成型としてのグリーンケース8の成型まで短期間で、連続して行うことが可能となる。
以上、本発明に係るタイヤ製造装置、およびタイヤの製造方法においては、シート状部材を用いたタイヤの成型作業を連続して効率良く行うことで、タイヤ製造の生産性を向上することができるものとなっている。
1 タイヤ製造装置
2 成型ドラム
21 第1の成型ドラム
22 第2の成型ドラム
23 ドラム本体
24 皮膜
3 治具
31 基台
32 支柱
33 水平回転軸部
34 回転治具
341 嵌合孔部
342 支持部
4 シート状部材供給装置
5 バンド部材供給装置
51 インナーゴム供給装置
511 軸
512 ローラー
513 インナーゴム搬送コンベア
52 第1のカーカスプライ供給装置
521 軸
522 ローラー
523 第1のカーカスプライ搬送コンベア
53 第2のカーカスプライ供給装置
531 軸
532 ローラー
533 第2のカーカスプライ搬送コンベア
6 トレッドゴム供給装置
61 軸
62 ローラー
63 トレッドゴム搬送コンベア
7 シート状部材
71 インナーゴム
72 第1のカーカスプライ
73 第2のカーカスプライ
74 トレッドゴム
8 グリーンケース
L1、L2、L3 軸線

Claims (9)

  1. 鉛直軸方向に延在する支柱と、
    該支柱の高さ方向の所定の位置に取り付けられた水平回転軸部と、
    該水平回転軸部に軸支された回転治具と、
    該回転治具の一方に配設され、軸線が前記水平回転軸部の軸線と略平行な円筒状の第1の成型ドラムと、
    前記回転治具の他方に配設され、軸線が前記水平回転軸部の軸線と略平行な円筒状の第2の成型ドラムと、
    前記回転治具が描く回転軌道の外周に位置し、前記第1の成型ドラム、および前記第2の成型ドラムの外周面にシート状部材を供給するシート状部材供給装置と、を備える
    タイヤ製造装置。
  2. 前記第1の成型ドラム、および前記第2の成型ドラムは、
    前記第1の成型ドラムの軸心と前記第2の成型ドラムの軸心が前記水平回転軸部を挟んで等間隔となるように前記回転治具に一直線上に配置された
    請求項1に記載のタイヤ製造装置。
  3. 前記第1の成型ドラム、および前記第2の成型ドラムは、
    前記第1の成型ドラムの軸心と、前記第2の成型ドラムの軸心を結ぶ線が、鉛直軸線に対して所定の方向に所定の角度だけ傾斜して設置されている
    請求項1または請求項2に記載のタイヤ製造装置。
  4. 前記シート状部材供給装置は、
    バンド成型に必要なバンド部材を供給するバンド部材供給装置と、
    前記バンド部材の外周に巻装するゴム部材を供給するゴム部材供給装置とを有し、
    前記バンド部材供給装置と前記ゴム部材供給装置が前記支柱の高さ方向に沿って縦列されている
    請求項1から請求項3の何れか一項に記載のタイヤ製造装置。
  5. 前記バンド部材供給装置は、インナーゴムを供給するインナーゴム供給装置、および少なくとも1層のカーカスプライを供給するカーカスプライ供給装置から構成され、
    前記ゴム部材供給装置は、少なくともトレッドゴムを供給するトレッドゴム供給装置から構成されている
    請求項4に記載のタイヤ製造装置。
  6. 前記バンド部材供給装置の鉛直軸方向下側に前記ゴム部材供給装置が配置されている
    請求項4または請求項5に記載のタイヤ製造装置。
  7. 水平回転軸部に軸支され、一方に軸線が前記水平回転軸部の軸線と略平行な円筒状の第1の成型ドラム、他方に軸線が前記水平回転軸部の軸線と略平行な円筒状の第2の成型ドラムが配設された回転治具の前記第1の成型ドラムの外周にバンド成型に必要なバンド部材を巻装する第1のバンド部材巻装工程と、
    前記回転治具を水平軸回りに回転させ、前記第1の成型ドラムと第2の成型ドラムの位置を反転させる第1の反転工程と、
    前記第2の成型ドラムの外周にバンド成型に必要なバンド部材を巻装する第2のバンド部材巻装工程と、
    前記バンド部材が巻装された前記第1の成型ドラムの外周にゴム部材を巻装してグリーンケースを成型する第1のグリーンケース成型工程と、
    前記第1の成型ドラムからグリーンケースを取り出す第1の取出工程と、
    前記回転治具を水平軸回りに回転させ、前記第1の成型ドラムと第2の成型ドラムの位置を反転させる第2の反転工程と、
    前記バンド部材が巻装された前記第2の成型ドラムの外周にゴム部材を巻装してグリーンケースを成型する第2のグリーンケース成型工程と、
    前記第2の成型ドラムからグリーンケースを取り出す第2の取出工程と、を備える
    タイヤ製造方法。
  8. 前記第1のバンド部材巻装工程、および前記第2のバンド部材巻装工程は、
    前記第1の成型ドラム、または前記第2の成型ドラムの外周にインナーライナゴムを巻装するインナーライナゴム巻装工程と、少なくとも1層のカーカスプライを巻装するカーカスプライ巻装工程を有する
    請求項7に記載のタイヤ製造方法。
  9. 前記第1のグリーンケース成型工程、および前記第2のグリーンケース成型工程は、
    前記バンド部材を巻装した前記第1の成型ドラム、または前記第2の成型ドラムの外周にビードワイヤを巻装するビードワイヤ巻装工程と、前記カーカスプライの両端を折り曲げるカーカスプライ折曲工程を有する
    請求項8に記載のタイヤ製造方法。
JP2016255348A 2016-12-28 2016-12-28 タイヤ製造装置、およびタイヤ製造方法 Active JP6373954B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016255348A JP6373954B2 (ja) 2016-12-28 2016-12-28 タイヤ製造装置、およびタイヤ製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016255348A JP6373954B2 (ja) 2016-12-28 2016-12-28 タイヤ製造装置、およびタイヤ製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018103562A true JP2018103562A (ja) 2018-07-05
JP6373954B2 JP6373954B2 (ja) 2018-08-15

Family

ID=62785250

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016255348A Active JP6373954B2 (ja) 2016-12-28 2016-12-28 タイヤ製造装置、およびタイヤ製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6373954B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4999574A (ja) * 1973-01-25 1974-09-20
JPS5089483A (ja) * 1973-12-11 1975-07-17
JPS5798340A (en) * 1980-12-12 1982-06-18 Mitsubishi Heavy Ind Ltd Manufacturing equipment for radial tire
JPS57138932A (en) * 1981-02-23 1982-08-27 Sumitomo Rubber Ind Ltd Tire shaping apparatus
JP2000167944A (ja) * 1998-12-07 2000-06-20 Bridgestone Corp 空気入りタイヤの製造装置及び製造方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4999574A (ja) * 1973-01-25 1974-09-20
JPS5089483A (ja) * 1973-12-11 1975-07-17
JPS5798340A (en) * 1980-12-12 1982-06-18 Mitsubishi Heavy Ind Ltd Manufacturing equipment for radial tire
JPS57138932A (en) * 1981-02-23 1982-08-27 Sumitomo Rubber Ind Ltd Tire shaping apparatus
JP2000167944A (ja) * 1998-12-07 2000-06-20 Bridgestone Corp 空気入りタイヤの製造装置及び製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6373954B2 (ja) 2018-08-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6475319B1 (en) Manufacturing system for pneumatic tires
JP4259704B2 (ja) タイヤ成形システム及び成形方法
JP4610833B2 (ja) 異なるタイプのタイヤを製造するための方法および装置
JP4300188B2 (ja) 車輪用タイヤを製造する方法およびプラント
US4473427A (en) Radial tire manufacture apparatus
EP2731791B1 (en) Method, process and apparatus for manufacturing tyres for vehicle wheels
JP5155409B2 (ja) 車両の車輪用タイヤを製造する方法および装置
CN110740857B (zh) 用于制造轮胎的方法及设备
JP2005170044A (ja) タイヤの製造モジュールおよびタイヤの製造方法
JPH08332677A (ja) タイヤ成形機
EP1651425B1 (en) Method and apparatus for producing tyres for vehicle wheels
JP6205040B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP6373954B2 (ja) タイヤ製造装置、およびタイヤ製造方法
JPH08174709A (ja) シングルステージ式タイヤ成形システム
JP6852323B2 (ja) タイヤ部材の製造装置
JP2019142040A (ja) タイヤの製造方法
JP5906602B2 (ja) ベルト成形方法及び装置
JP2008524019A (ja) 車両の車輪用タイヤを製造するための方法及びプラント
JP6007577B2 (ja) 空気入りタイヤの製造方法
JP2018065323A (ja) タイヤ製造装置及びタイヤ製造方法
JP2015098180A (ja) 車両の車輪用タイヤを製造するための方法及びプラント
KR101034604B1 (ko) 차륜용 타이어 제조 방법 및 장치
JP4658492B2 (ja) タイヤ成形装置およびタイヤ成形システム
JP2013035218A (ja) ベルト成形装置及び方法
JP5792605B2 (ja) 車両の車輪用タイヤを製造するための方法及びプラント

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180710

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180718

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6373954

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250