JP2009131340A - リフタ付きシート - Google Patents

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Abstract

【課題】軽量化し長孔加工を不要とし剛性を大きくした。
【解決手段】左右で一対のサイドブラケット1を設け、該夫々のサイドブラケット1と床面とを、駆動リンク5と従動リンク4とを介して連結し、前記夫々のサイドブラケット1に支持された操作軸8にアーム11を固定し、該アーム11の上端部と駆動リンク5の上端部とを連結リンクを介して連結し、一対のサイドブラケット1の一方には操作ハンドル6を設け、該操作ハンドル6により駆動されるセクタギヤ7を前記操作軸8に結合し、前記サイドブラケット1に前記駆動リンク5の上部を回動自在に結合する回動軸として中空回動軸17を設け、該中空回動軸17を駆動リンク5に貫通させて溶接結合し、該中空回動軸17の先端部をサイドブラケット1に貫通させて抜け止めねじ14を設け、夫々の中空回動軸17の内部に連結軸17の両端部を挿入して溶接結合し、一対の駆動リンク5と連結軸17とを一体化した。
【選択図】図2

Description

本発明は、リフタ付きシートに関し、強度の向上と軽量化と低コスト化を図ったものである。
車両に設けられるシートには、シート自体を車体床面に対して昇降できるようにしたリフタ付きシートがある。リフタ付きシートは、主として運転者がアイポイントの高さを調整するために設けられるものなので、一般的には運転席のシートに設けられる。リフタ付きシートは、車体床面とシートとの間であって、後側の左右に一対の駆動リンクを設けると共に前側の左右に一対の従動リンクを設け、一対の駆動リンクを回動させる駆動機構を設けている。
従来のリフタ付きシートとしては、例えば特許文献1に記載のものが知られている。このリフタ付きシートは、前記のように、車体床面とシートとを連結する後側の駆動リンクと前側の従動リンクとを、シートの左右に備えており、前記駆動リンクとシートとを回動自在に結合する回動軸であって、シートの左右に位置する回動軸どうしを中空の連結軸を介して連結している。
この連結部の構造は、図8(a)のようになっている。図9に示すようにサイドブラケット1および駆動リンク5の孔に中実の回動軸15を貫通させ、図10に示すように該回動軸15の先端部をかしめることにより、抜け止め部15aが形成される。ここまでは、部品工場において行われる。次に、シートの組立工場でシートを組み立てる際に、図8(a)のようにサイドブラケット1に対して駆動リンク5を回動自在に支持する左右の回動軸15の基端部が、連結軸17の両端に挿入され、これらが溶接結合により連結される。溶接結合する際に、連結軸17の両端が駆動リンクの近傍に位置するため、連結軸17の端部を回動軸15に溶接するのは困難であり、そのため連結軸17の両端の相互に180度をなす位置には軸方向へ長い長孔17aが形成され、連結軸17における長孔17aの軸方向へ長い側壁部と回動軸15の外周面とを溶接して溶接部18が形成される。
しかし、(1)連結軸17に溶接用の長孔を加工する工程が必要になる。また、(2)シートによって左右のサイドブラケット1の間隔にばらつきがあるため、回動軸15の全長を長くして左右の回動軸15と連結軸17とを加えた全長を調整できるようにする必要がある。すると、回動軸15が長くなる分だけその重量が大きくなる。
また、(3)駆動リンク5は回動軸15に対して相対的に回動自在であって駆動リンク5と回動軸15とは一体ではなく、しかも一方のサイドブラケット1にのみセクタギヤと噛み合う操作ハンドルが設けられているため、シートバックから左右のサイドブラケットへ大きな荷重が作用した場合には、一方のサイドブラケット1は操作ハンドルの部分がセクタギヤに支持され、他方のサイドブラケット1は支持されないことになり、サイドブラケット1から駆動リンク5に加わる荷重の大きさが左右で異なる。このため、駆動リンクの下端を中心とする回動角度が左右で異なり、偏りが生じる。
一方、部品工場で左右の駆動リンクの孔に中空の連結軸の両端を挿通させて、左右の駆動リンクと連結軸とを最初にコの字形状に連結し、シートの組立工場で該連結軸の両端を左右のサイドブラケットの孔に挿通させて抜け止めを施すようにしたリフタ付きシートも知られている。
特開2007−202626号公報
ところが、左右のサイドブラケットの間隔はシートによってばらつきがあるため、左右のサイドブラケットの孔に連結軸の両端を挿通させて該連結軸をサイドブラケットに回動可能に支持し、駆動リンクの前端を駆動機構に連結すると、サイドブラケットに対して駆動リンクの前端の位置が左右方向へばらついており、連結軸の作動面に対して駆動リンクや連結リンクが傾いてしまい、シートバックからサイドブラケットおよび回動軸を介して駆動リンクの後端部へ荷重が作用したときに、駆動リンクが側方へ逃げて変形し易くなってしまう虞がある。
そこで本発明は、上記の課題を解決し、軽量化され長孔の加工が不要でありかつ剛性の大きなリフタ付きシートを提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、左右で一対のシート取付部材を設け、該夫々のシート取付部材に、車体前後位置に配置した駆動リンクと従動リンクとの上端部を回動自在に結合し、該駆動リンクと従動リンクとの下端部を回動自在に車体床面に連結し、前記夫々のシート取付部材により操作軸の両端を回動自在に支持すると共に該操作軸の一端に少なくともセクタギヤを固定し他端にはアームを固定し、該セクタギヤまたは該アームの自由端部と前記駆動リンクの上端部とを連結リンクを介して夫々連結し、前記一対のシート取付部材の一方には駆動手段を設け、該駆動手段により前記セクタギヤを駆動し、前記シート取付部材と前記駆動リンクの上部とを回動自在に結合する回動軸どうしを中空の連結軸を介して連結したリフタ付きシートにおいて、前記回動軸として中空回動軸を設け、該中空回動軸を前記駆動リンクに貫通させて溶接結合し、該中空回動軸の先端部を前記シート取付部材に貫通させ、該中空回動軸の先端部に、前記中空回動軸の軸方向移動を規制する抜け止め手段を設け、前記夫々の中空回動軸の内部に前記連結軸の両端部を挿入して前記夫々の中空回動軸の端部を溶接結合し、前記一対の駆動リンクと前記連結軸とを一体化したことを特徴とする。
この発明によれば、部品工場において、中空回動軸を駆動リンクに貫通させて該中空回動軸と駆動リンクとを溶接結合し、該中空回動軸の先端部をシート取付部材に貫通させ、貫通した中空回動軸の先端部に、シート取付部材に対する中空回動軸の軸方向移動を規制する抜け止め手段を設けることにより、シート取付部材と駆動リンク,従動リンク等を予め組み付けておき、その後にシート組立工場では、予め組み付けた左右のシート取付部材における左右の中空回動軸の内部に連結軸の両端部を挿入し該中空回動軸の基端部を連結軸の外周面に周方向に沿って溶接結合し、左右の一対の駆動リンクと連結軸とを一体化する。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のリフタ付きシートにおいて、前記抜け止め手段は、抜け止めねじが前記中空回動軸の内部にねじ込まれ、該抜け止めねじの頭部に大径部が形成されていることを特徴とする。
この発明によれば、中空回動軸の先端部をシート取付部材に貫通させ、貫通した中空回動軸の先端部に、抜け止めねじをねじ込む。抜け止めねじの頭部の大径部が、シート取付部材に対する中空回動軸の軸方向移動を規制する。
請求項3に係る発明は、請求項1に記載のリフタ付きシートにおいて、前記抜け止め手段は、前記中空回動軸の先端部がかしめられて大径部が形成されていることを特徴とする。
この発明によれば、中空回動軸の先端部をシート取付部材に貫通させ、貫通した中空回動軸の先端部をかしめて大径部を形成する。該大径部が、シート取付部材に対する中空回動軸の軸方向移動を規制する。
請求項1に係るリフタ付きシートによれば、回動軸として中空回動軸を設けたので、回動軸が軽量化される。また、中空回動軸を用いたので、中空回動軸の中に連結軸の両端部を挿入して中空回動軸の基端部の外周を連結軸に溶接することが可能となり、連結軸に溶接用の長孔を形成する必要がない。このため製造コストが安くなる。更に、中空回動軸を駆動リンクに貫通させて予め溶接結合し、その後のシート取付部材にシートを取り付ける際に、夫々の中空回動軸の内部に連結軸の両端部を挿入して溶接結合するので、左右の駆動リンクと連結軸との結合の際は駆動リンクと連結軸との溶接位置のずれを殆どなくすことができると共に、連結軸に対して左右の駆動リンクが傾くという問題は生じない。従って、シートバックからサイドブラケットおよび中空回動軸を介して駆動リンクへ荷重が作用したときに、駆動リンクが側方へ逃げて変形する虞が少ない。また更に、駆動リンクと連結軸とを一体化したので、シートバックから左右のサイドブラケットへ大きな荷重が作用し、一方のサイドブラケットは駆動手段の存在により支持されるが駆動手段のない他方のサイドブラケットは支持されないことになって、サイドブラケットから左右の駆動リンクの後端部に加わる荷重の大きさが異なっても、一体化による剛性が大きいので左右の駆動リンクの回動角度に差が生じにくい。
請求項2に係るリフタ付きシートによれば、抜け止め手段として大径部を有する抜け止めねじを用いるので、中空回動軸の内部に抜け止めねじをねじ込むだけでよく、抜け止めのための作業が容易である。
請求項3に係るリフタ付きシートによれば、中空回動軸の先端部をかしめて大径部を形成するので、部品点数が少なくて済む。
以下、本発明によるリフタ付きシートの実施の形態を説明する。
(a)実施の形態1
まず、実施の形態1について説明する。
図3はリフタ付きシートの斜視図,図4は正面図である。シートは右側の部分と左側の部分とが略対称に構成されているので、図3に示す右側の部分を中心に説明する。
リフタ付きシートのシート取付部材は、シートクッションを取り付けるためのサイドブラケット1とシートバックを取り付けるためのアームブラケット2とによって構成されている。一方、車体床面にはシートスライド機構3が設けられている。
シートスライド機構3は、床面に結合されたロアレール3aと、該ロアレール3aに沿ってスライド可能に設けられたアッパレール3bとによって構成されている。ロアレール3aは上部が開口する略コ字形断面の両端を内方へ折り返した形状であり、該ロアレール3aの下面にはコ字形断面の補強部材3dが溶接結合されている。一方、アッパレール3bの上にはJ字形断面の支持ブラケット3eがボルトとナット等により結合され、該支持ブラケット3eの上には上方へ立ち上がる一対のプレート片3f,3gをボックス状に結合したベースプレート3hが溶接結合されている。
このシートスライド機構3とシート取付部材であるサイドブラケット1との間であって、サイドブラケット1の車体前側には従動リンク4が設けられ、車体後側には駆動リンク5が設けられている。従動リンク4の下部は回動軸4aを介してベースプレート3hの上部に回動自在に結合され、該従動リンク4の上部は軸受部材1aおよび回動軸4bを介してサイドブラケット1に回動自在に結合されている。一方、駆動リンク5は略三角形状であり、該駆動リンク5の下部はU字状に曲げて略三角形にした軸受部材3iおよび回動軸5aを介してベースプレート3hの上面に回動自在に結合され、駆動リンク5の上部は、三角形の頂点の一方が回動軸5bを介してサイドブラケット1に回動自在に結合されている。
該回動軸5bの部分を図1,図2に基づいて詳細に説明する。回動軸5bとしては中空回動軸5bが設けられ、該中空回動軸5bが前記駆動リンク5の上部に形成した孔5cに挿通され、該中空回動軸5bと駆動リンク5とが溶接部5dを介して結合されている。そして、サイドブラケット1には孔が形成され、該孔の部分には外部へ向かって突出する円筒部1bが形成されている。この円筒部1bに、前記中空回動軸5bの先端部が挿通され、サイドブラケット1に対して中空回動軸5bを回転自在に保持するため、該中空回動軸5bの先端部の内部にめねじ部5eが形成され、該めねじ部5eに、前記中空回動軸5bの軸方向移動を規制する抜け止め手段としての抜け止めねじ14がねじ込まれている。該抜け止めねじ14の頭部には大径部14aが形成されている。図2のように、夫々の中空回動軸5bの内部には中空の連結軸17の両端部が挿入され、該中空回動軸5bの基端部の外周に形成された溶接部19を介して、一対の駆動リンク5と連結軸17とが一体化されている。
前記のように、ベースプレート3h,従動リンク4,駆動リンク5,サイドブラケット1を回動軸4a,4b,5a,5bを介して連結して略平行なリンク機構が構成されていることから、前記駆動リンク5を回動させることにより、ベースプレート3hに対してサイドブラケット1が昇降する。
図5に示すように、右側のサイドブラケット1の外側である車両のドア側には、駆動リンク5を駆動する駆動手段としての操作ハンドル6が設けられている。該操作ハンドル6は、手動により出力軸6bをいずれの方向へも回すことができるが、逆に出力軸6b側から回されることがないように構成されている。出力軸6bにはピニオンギヤ6cが一体に形成されており、該ピニオンギヤ6cと噛み合うセクタギヤ7が設けられている。該セクタギヤ7は、車体左右方向に沿って配置されると共にサイドブラケット1に回動自在に支持された中実の操作軸8に一体に形成されている。セクタギヤ7の先端部が軸方向へ移動するのを規制するため、規制部材13がサイドブラケット1の内面に溶接結合されている。
セクタギヤ7の回動を車体後方の前記駆動リンク5に伝達するため、図5に示すように該セクタギヤ7と略平行なアーム11が操作軸8と一体に形成され、該セクタギヤ7,アーム11における操作軸8とは偏心した自由端部側の位置に、セクタギヤ7およびアーム11を貫通する偏心軸9が設けられ、該偏心軸9は両端支持されている。セクタギヤ7の回動を車体後方の前記駆動リンク5に伝達するため、連結リンク10が車体前後方向に沿って設けられ、該連結リンク10の前端部が前記偏心軸9を介して回動自在にセクタギヤ7およびアーム11に連結されている。なお、セクタギヤ7だけでなくアーム11を設けているが、アーム11をセクタギヤ7に代用させることによりアーム11を省略し、セクタギヤ7に設けた偏心軸9に、連結リンク10の前端部を回動自在に連結するようにしてもよい。そのため、少なくともセクタギヤ7があればよい。
偏心軸9に支持された連結リンク10の曲がりを少なくするため、偏心軸9にはセクタギヤ7と連結リンク10との間隔を調整するフランジ部9dが一体形成されており、該フランジ部9dの一方側はセクタギヤ7の孔に挿通してカシメることによりカシメ部9aが形成され、他方側は連結リンク10,アーム11の夫々の孔に挿通され、ナット9cがねじ込まれている。なお、9eはカラーである。
前記連結リンク10の後端部は前記駆動リンク5の上部であって三角形の残りの頂点部の位置に連結されている。即ち、頭部12aを有する回動軸12が駆動リンク5,連結リンク10の孔に挿通され、該回動軸12の先端にはかしめ部12bが形成されている。上記の構成であることから、セクタギヤ7を往復回動させると、連結リンク10が車体前後方向へ往復移動し、これにより駆動リンク5と更には該駆動リンク5にサイドブラケット1を介して連結された従動リンク4とが回動し、サイドブラケット1が昇降する。
シートの右側の部分は図3のように構成されており、左側の部分も操作ハンドル6とセクタギヤ7が設けられておらず、操作軸8にアーム11のみを介して連結リンク10の前端部が連結されている点を除いて、右側の部分と同様の構成になっている。そして、図3に示すように左右の操作軸8の内端部には小径部8aが形成され、該小径部8aに中空材からなる連結軸16の両端を嵌合して結合することにより、左右の操作軸8どうしが連結されている。このため、操作ハンドル6を回して右側のセクタギヤ7を回動させることにより、連結軸16を介して左右のアーム11を同期して回動させることができ、左右の連結リンク10を介して左右の駆動リンク5,従動リンク4を同期して回動させることができる。
次に、リフタ付きシートの作用を説明する。
サイドブラケット1を昇降させてシートを上下に移動させるには、操作ハンドル6のハンドル部6aをいずれかの方向へ回動させる。すると、その回動が出力軸6bおよびピニオンギヤ6cを介してセクタギヤ7へ伝わり、セクタギヤ7が操作軸8を中心としていずれかの方向へ回動する。セクタギヤ7の回転が連結軸16を介して左右のアーム11へ伝わり、該アーム11に設けた偏心軸9が車体前後方向へ移動するので、該偏心軸9に連結された連結リンク10を介して駆動アーム5の上端が下部の回動軸5aを中心として前後方向へ回動し、該駆動アーム5にサイドブラケット1を介して連結された従動アーム4の上端も下部の回動軸4aを中心として前後方向へ回動する。これにより、サイドブラケット1が昇降する。右側の操作軸8に連結軸16を介して連結された左側の操作軸8も同期して回動するので、左右のサイドブラケット1が同期して昇降する。乗員の体重が下方へ向かってサイドブラケット1に加わり、セクタギヤ7側から出力軸6bが回転させられようとするが、操作ハンドル6の有するブレーキ機能により回転が拘束されるため、シートが落ちることはない。
次に、アームブラケット2に車体前方へ向かって荷重が作用した場合について説明する。アームブラケット2からサイドブラケット1の後部に荷重が加わると、セクタギヤ7とピニオンギヤ6cとの噛み合いにより変位しないように拘束されている前記平行リンク機構に、上部の回動軸4b,5bの部分から車体前方へ向かう荷重が作用する。また、一方のサイドブラケット1側にベルトアンカが設けられる場合や、シートバックの他方の肩口にシートベルトの引出口が設けられる場合等では、左右のサイドブラケット1に加わる荷重は大きく異なり、従動アーム4,駆動アーム5を下部の回動軸4a,5aを中心として車体前方へ回動させようとする荷重は、左右の従動アーム4,駆動アーム5で大きく異なる。この発明では溶接結合により左右の駆動リンク5は連結軸17を介して一体化されているので剛性が大きく、下部の回動軸4a,5aを中心とする左右の駆動アーム5の回動角度差を小さくできると共に変位自体を少なくすることができる。
この発明によれば、部品工場において、中空回動軸5bを駆動リンク5に貫通させて該中空回動軸5bと駆動リンク5とを溶接結合し、該中空回動軸5bの先端部をサイドブラケット1に貫通させ、貫通した中空回動軸5bの先端部に、サイドブラケット1に対する中空回動軸5bの軸方向移動を規制する抜け止めねじ14を設けることにより、サイドブラケット1と駆動リンク5,従動リンク4等を予め組み付けておき、その後にシートの組立工場では、予め組み付けた左右のサイドブラケット1における左右の中空回動軸5bの内部に連結軸17の両端部を挿入し、該中空回動軸5bの基端部を連結軸17の外周面に周方向に沿って溶接結合し、左右の一対の駆動リンク5と連結軸17とを一体化する。
この発明によれば、中空回動軸5bの先端部をサイドブラケット1に貫通させ、貫通した中空回動軸5bの先端部に、抜け止めねじ14をねじ込む。抜け止めねじ14の頭部の大径部14aが、サイドブラケット1に対する中空回動軸5bの軸方向移動を規制する。
(b)実施の形態2
次に、実施の形態2について説明する。なお、実施の形態2は実施の形態1の一部を変更しただけなので、同一部分の説明を省略し、異なる部分のみを説明する。
図6に示すように、実施の形態2では、前記抜け止め手段として前記中空回動軸5bの先端部がかしめられてフランジ状の大径部5fが形成されている。
この発明によれば、中空回動軸5bの先端部をサイドブラケット1に貫通させ、貫通した中空回動軸5bの先端部をかしめて大径部5fを形成する。該大径部5fが、サイドブラケット1に対する中空回動軸5bの軸方向移動を規制する。
図7は実施の形態2のリフタ付きシートに用いる部品と同じ部品をそのまま共用して、リフトしないシートを製造する場合の構成図である。図3,図4において、操作ハンドル6,セクタギヤ7,アーム11,操作軸8,連結リンク10,駆動リンク5,従動リンク4等は使用されず、サイドブラケット1に溶接部5gを介して中空回動軸5bが溶接結合され、該中空回動軸5bが支持部材3jを介してシートスライド機構3に結合されている。中空回動軸5bと支持部材3jとの結合は、支持部材3jの上部に形成された孔5cに中空回動軸5bが挿通された状態で、溶接部5dを介して両者が溶接結合されている。シートをリフトさせないので、図6と異なり、前記のように中空回動軸5bはサイドブラケット1に溶接結合される。なお、前記実施の形態1に示すように、抜け止めねじ14やフランジ状の大径部5fを設けて中空回動軸5bをサイドブラケット1に対して回動自在にしてもよい。中空回動軸5bだけでなく、回動軸4bの部分も同様に支持部材を介してシートスライド機構3に結合されている。
なお、本実施の形態では車体床面と駆動リンク,従動リンクとの間にシートスライド機構を介在させているが、シートスライド機構を介在させることなく、駆動リンク,従動リンクの下端を直接に床面に回動自在に結合してもよい。
リフタ付きシートの要部の分解図(実施の形態1)。 リフタ付きシートの要部の組立断面図(実施の形態1)。 リフタ付きシートの斜視図(実施の形態1)。 リフタ付きシートの正面図(実施の形態1)。 図4のA−A矢視図(実施の形態1)。 リフタ付きシートの要部の断面図(実施の形態2)。 リフタを付けない場合のシートの要部の断面図。 (a)はリフタ付きシートの要部の断面図、(b)は(a)のB矢視図(従来)。 リフタ付きシートの要部の分解図(従来)。 リフタ付きシートの要部の組立断面図(従来)。
符号の説明
1…サイドブラケット(シート取付部材)
3h…ベースプレート(車体床面)
4…従動リンク
4a,4b,5a…回動軸
5…駆動リンク
5b…中空回動軸
5d,19…溶接部
6…操作ハンドル(駆動手段)
7…セクタギヤ
8…操作軸
10…連結リンク
11…アーム
14…抜け止めねじ(抜け止め手段)
14a,5f…大径部
17…連結軸

Claims (3)

  1. 左右で一対のシート取付部材を設け、該夫々のシート取付部材に、車体前後位置に配置した駆動リンクと従動リンクとの上端部を回動自在に結合し、該駆動リンクと従動リンクとの下端部を回動自在に車体床面に連結し、前記夫々のシート取付部材により操作軸の両端を回動自在に支持すると共に該操作軸の一端に少なくともセクタギヤを固定し他端にはアームを固定し、該セクタギヤまたは該アームの自由端部と前記駆動リンクの上端部とを連結リンクを介して夫々連結し、
    前記一対のシート取付部材の一方には駆動手段を設け、該駆動手段により前記セクタギヤを駆動し、前記シート取付部材と前記駆動リンクの上部とを回動自在に結合する回動軸どうしを中空の連結軸を介して連結したリフタ付きシートにおいて、
    前記回動軸として中空回動軸を設け、該中空回動軸を前記駆動リンクに貫通させて溶接結合し、該中空回動軸の先端部を前記シート取付部材に貫通させ、該中空回動軸の先端部に、前記中空回動軸の軸方向移動を規制する抜け止め手段を設け、
    前記夫々の中空回動軸の内部に前記連結軸の両端部を挿入して前記夫々の中空回動軸の端部を溶接結合し、前記一対の駆動リンクと前記連結軸とを一体化したことを特徴とするリフタ付きシート。
  2. 請求項1に記載のリフタ付きシートにおいて、
    前記抜け止め手段は、抜け止めねじが前記中空回動軸の内部にねじ込まれ、該抜け止めねじの頭部に大径部が形成されていることを特徴とするリフタ付きシート。
  3. 請求項1に記載のリフタ付きシートにおいて、
    前記抜け止め手段は、前記中空回動軸の先端部がかしめられて大径部が形成されていることを特徴とするリフタ付きシート。
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