JP2017114435A - 乗物用シート - Google Patents
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Abstract
【解決手段】乗物用シートは、スライドレール機構と、フロントリンク43及びリアリンク44と、フロントリンク43及びリアリンク44の回動に応じて上下に移動するシートクッションフレーム20と、連結リンク45と、フロントリンク43及びリアリンク44を回動させる駆動部と、を備える。駆動部は、モータと、モータに連結された減速機構48と、減速機構48及びフロントリンク43に接続されたリードスクリュー47と、を有する。乗物用シートは、減速機構48を包囲するハウジング46をさらに備え、連結リンク45とハウジング46の一部とが一体に形成されている。
【選択図】図8A
Description
例えば、特許文献1に記載されたシートリフタは、長尺リンク(以下、リアリンクと記載。)と、リアリンクに接続され、モータの駆動によって前後方向に伸縮するリードスクリューと、前方リンク(以下、フロントリンクと記載。)とを備える構成である。
また、本発明のその他の目的は、減速機構を包囲する第1ハウジング部と第2ハウジング部とを取り付ける取付部材の近傍に、異物が侵入することを抑制することにある。
本発明のその他の目的は、乗物用シートにハウジングを備えさせるため部品点数を少なくし、追加工を不要とすることにある。
本発明のその他の目的は、ハウジング等をコンパクトに配置することにある。
上記構成によれば、連結部材に凹部が形成されていること、及び剛性の低い第1ハウジング部が凹部の延在方向の延長上に配置されていることで、減速機構を包囲するハウジング近傍の剛性を高めることができる。
上記構成によれば、第2ハウジング部が、第1垂直壁、第2垂直壁、及び連結する連結壁を有して、第1垂直壁と連結部材との各々の上端部に、フランジが一体的に形成されていることで、第2ハウジング部の剛性を高めることができる。
上記構成によれば、フランジによって、連結部材の剛性を高めるとともに取付部材の近傍に異物が侵入することを抑制できる。
上記構成によれば、リンク部材が第1リンクと第2リンクとから成る構成において、連結部材が第1リンク又は第2リンクの一方に回動可能に連結され、リードスクリューが第1リンク又は第2リンクの他方に接続されており、ハウジングはリンク部材に一体的に形成されている。このため、連結部材、リードスクリュー及びハウジングをシートクッションフレームに固定する必要がなく、その取付部材を設ける必要がなく、その取付のための加工を必要としない。
上記構成によれば、ハウジングは、トーションバー支持部のシート前後方向延長上に配置されていることで、コンパクトに配置されることとなる。
上記構成によれば、ハウジング及びリードスクリューと各リンクとのシート幅方向における干渉を避けて、リードスクリューを第1リンクにコンパクトな位置に容易に取り付けることができる。
上記構成によれば、シート幅方向において連結部材が第2リンクとリードスクリューの間に配置されていることで、高さ調整機構の大型化を抑制することができる。
上記構成によれば、リードスクリュー取付部が、ハウジングのシート幅方向外側の端部よりもシート幅方向内側にあることで、高さ調整機構の大型化を抑制することができる。
また、本発明によれば、減速機構を包囲するハウジング近傍の剛性を高めることができる。
また、本発明によれば、第2ハウジング部の剛性を高めることができる。
また、本発明によれば、フランジによって、連結部材の剛性を高めるとともに、取付部材の近傍に異物が侵入することを抑制できる。
また、本発明によれば、連結部材、リードスクリュー及びハウジングをシートクッションフレームに固定する必要がなく、その取付部材を設ける必要がなく、その取付のための加工を行う必要がない。
また、本発明によれば、ハウジングをコンパクトに配置することができる。
また、本発明によれば、ハウジング及びリードスクリューと各リンクとのシート幅方向における干渉を避けて、リードスクリューを第1リンクにコンパクトな位置に容易に取り付けることができる。
また、本発明によれば、高さ調整機構の大型化を抑制することができる。
以下、本発明の第1実施形態に係る車両用シートの構成について説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
本実施形態に係る車両用シートSは、公知である一般的な車両用シートと略同じ構成であり、図1に示すようにシートバックS1、シートクッションS2及びヘッドレストS3を有する。また、シートクッションS2の下部には、シート本体(車両用シートSの主要部)を前後方向にスライド移動させるためのスライドレール機構30が配置されている。
このスライドレール機構30は、後述する高さ調整機構40の高さの基準としてのベース部材に相当する。例えば、スライドレール機構30のないシートにおいては、高さの基準となるベース部材は、乗物内のフロア等、シート本体が取り付けられる部材となる。
シートクッションフレーム20は、上方から見たときに方形枠状の外形形状を有しており、シート幅方向両端部に位置するサイドフレーム21と、シートクッションフレーム20の前端部を構成するパンフレーム22と、を主たる構成要素とする。
シート幅方向両端部に位置するサイドフレーム21の後端部同士は、図2に示すように、シート幅方向に沿って延出する丸パイプであり、中空部材としての連結パイプ24によって連結されている。この連結パイプ24は、連結パイプ24の中心軸を回動中心として、サイドフレーム21に対して相対的に回動可能に支持されている。
ところで、本実施形態の車両用シートSは、シートクッションS2の高さを調整するための高さ調整機構40を備えていることを主な特徴とする。この高さ調整機構40は、上下方向においてスライドレール機構30のアッパレール32とシートクッションフレーム20との間に配置されている。そして、乗員が高さ調整操作(例えば、不図示の昇降ボタンを押す操作)を実行すると、図示せぬ制御部の制御により、高さ調整機構40の駆動部の一としてのモータMに電力が供給されることでモータMが駆動することになる。モータMの駆動により、次に説明する駆動部の一であるリードスクリュー47が伸縮し、第1リンク又はリンク部材としてのフロントリンク43、及び第2リンク又はリンク部材としてのリアリンク44が回動してシートクッションS2を含むシート本体の高さが調整されることになる。
詳細には、フロントリンク43は、側面視略L字状に形成されている。フロントリンク43におけるL字の屈曲部分は、アッパレール32に固定されたリンク支持部32aに回動可能に支持されている。また、フロントリンク43の下端側には、リードスクリュー47の端部に取り付けられるリードスクリュー取付部43dが形成されており、L字の後端側は、ピボットピン43bによってシート幅方向に向く回動軸を中心に回動可能にシートクッションフレーム20のサイドフレーム21に接続されている。
詳細には、リアリンク44は、前後に延在し、前側部位が鈍角を成して上方に延在するように、側面視略L字状の平板状に形成されている。なお、リアリンク44は、フロントリンク43よりもシート幅方向外側に設けられている。リアリンク44におけるL字の屈曲部分は、アッパレール32に固定されたリンク支持部32bにピボットピン41bによって回動可能に支持されている。また、リアリンク44における、L字の後端側には、シート幅方向である板厚方向に貫通する接続孔44aが形成されている。この接続孔44aにシートクッションフレーム20の連結パイプ24が挿通されることにより、リアリンク44は、シートクッションフレーム20に対して連結パイプ24の中心軸を中心に回動可能に支持されることとなる。さらに、リアリンク44における、L字の前端側は、ピボットピン44bによってシート幅方向に向く回動軸を中心に後述する連結リンク45に回動可能に接続されている。
トーションバー50の延出方向一端部51は、鉤状に湾曲した部分であり、延出方向中央部55は、直線状に延出した部分である。また、延出方向一端部51と延出方向中央部55との境界部分には、鈍角状に屈曲した屈曲部53が形成されている。さらに、延出方向一端部51の中途部分には、U字状に折り返された折り返し部54が形成されている。トーションバー50の延出方向他端部52は、延出方向中央部55に対して略直交しており、その先端部には、略L字状に曲げられた曲げ先端部52aが形成されている。
詳細には、連結リンク45は、前後に延出する延出部45aと、延出部45aの前側に形成されてハウジング46の一部を成す第2ハウジング部としての金属ハウジング部46Mとから構成されている。
特に、後述する樹脂ハウジング部46Pが、凹部45cの延在方向の延長上、換言すると、凹部45cの湾曲した断面とその延在方向において交差する位置に配置されていると、樹脂ハウジング部46Pが連結リンク45における剛性の高い部位によって保護されることになるため好ましい。
第1垂直壁46a及び第2垂直壁46bの上下方向中央部分には、シート幅方向内側の縁からシート幅方向外側に延在する切り欠きであり、板厚方向に穿孔された挿通孔46dが形成されている。この挿通孔46dは、後述するリードスクリュー47を通すための孔である。また、第1垂直壁46a及び第2垂直壁46bの上端部分には、シート幅方向に離間して2つの孔が形成されている。その孔に取付部材としての2本のネジ49aが通されることによって、後述する樹脂ハウジング部46Pが金属ハウジング部46Mに固定されることとなる。
樹脂ハウジング部46Pは、2本のネジ49aが通されることによって上部側を固定される金属ハウジング部46Mに固定されている。なお、樹脂ハウジング部46Pは、連結パイプ24に形成された第一係合部24a及び第二係合部24bのシート前後方向の延長上にある。このように配置されていることで、樹脂ハウジング部46P及びハウジング46に取り付けられるモータM等のシート幅方向内側への張り出しを抑制し、コンパクトに配置することができる。
また、図6に示すように、シート幅方向において、リードスクリュー47とリアリンク44の間に、連結リンク45の延出部45aが位置する配置となっている。このような配置により、高さ調整機構40の大型化が抑制されている。
また、ハウジング46及びリードスクリュー47は、リアリンク44及びリアリンク44よりもシート幅方向内側に配置されたフロントリンク43が動作する際に干渉しないように、フロントリンク43よりもシート幅方向内側に配設されている。
このようにして、シートクッションフレーム20は下側から上側の位置に移動することとなり、シートクッションS2の高さが高くなる。
次に、図9を参照して、第2実施形態に係る高さ調整機構40aについて説明する。なお、図9は、第2実施形態に係るシートクッションフレーム20が下側に位置する状態を示す側面図である。また、以下の第2実施形態の説明においては、第1実施形態において説明されたものと同様の構成については同じ符号を付して詳細な説明を省略し、相違点を明確にする。
より詳細には、シートバックS1に後方側の荷重が加わったときには、シートクッションフレーム20には、図9において矢視するような時計回り方向のモーメントが加わることとなる。このモーメントが加わったときに、リードスクリュー47及び減速機構48に加わる荷重を小さく抑えることができる構成となっている。この機能を実現する高さ調整機構40aの各構成部品について説明する。
また、このときに、リードスクリュー47及び減速機構48に、連結リンク45を介してリアリンク74側から加わる瞬時的な荷重は、ピボットピン41bを中心とするピボットピン74bから加わる前向きの荷重である。このため、リードスクリュー47及び減速機構48に加わる荷重は、第1実施形態の構成によって加わる引張荷重ではなく圧縮荷重が加わることになる。リードスクリュー47及び減速機構48は、圧縮荷重に対しては引張荷重に対してよりも高い剛性を有しているため、高さ調整機構40aは、車両に後突による衝撃が加わったとしても、高さ調整機構40よりも動作を安定させやすい構成となる。
20 シートクッションフレーム
21 サイドフレーム
22 パンフレーム
24 連結パイプ(中空部材)
24a 第一係合部(トーションバー支持部)
24b 第二係合部(トーションバー支持部)
30 スライドレール機構(ベース部材)
32 アッパレール
32a,32b リンク支持部
40 高さ調整機構
41b ピボットピン
43 フロントリンク(第1リンク、リンク部材)
43a,43b,43c ピボットピン
43d リードスクリュー取付部
43e 屈曲部
44 リアリンク(第2リンク、リンク部材)
44a 接続孔
44b ピボットピン
45 連結リンク(連結部材)
45a 延出部
45b 挿通孔
45c 凹部
45d フランジ
46 ハウジング
46P 樹脂ハウジング部(第1ハウジング部、ハウジングの一部)
46M 金属ハウジング部(第2ハウジング部)
46a 第1垂直壁
46b 第2垂直壁
46c 連結壁
46d 挿通孔
46e フランジ
46f 外側端部
47 リードスクリュー(駆動部)
48 減速機構(駆動部)
49a ネジ(取付部材)
50 トーションバー
51 延出方向一端部
51a 第一被係合部
51b 第二被係合部
52 延出方向他端部
52a 曲げ先端部
53 屈曲部
54 折り返し部
55 延出方向中央部
63 フロントリンク(第3リンク)
64 リアリンク(第4リンク)
65 連結リンク
73 フロントリンク(第1リンク、リンク部材)
73a 前側部材
73b 後側部材
73c,73d,73e ピボットピン
74 リアリンク(第2リンク、リンク部材)
74b ピボットピン
F シートフレーム
M モータ(駆動部)
S 車両用シート(乗物用シート)
S1 シートバック
S2 シートクッション
S3 ヘッドレスト
Claims (9)
- ベース部材と、
該ベース部材に対して回動可能に取り付けられたリンク部材と、
該リンク部材に回動可能に接続され、前記リンク部材の回動に応じて上下に移動するシートクッションフレームと、
前記リンク部材に回動可能に連結される連結部材と、
前記リンク部材を回動させる駆動部と、を備える乗物用シートであって、
前記駆動部は、モータと、該モータに連結された減速機構と、該減速機構及び前記リンク部材に接続されたリードスクリューと、を有し、
前記乗物用シートは、前記減速機構を包囲するハウジングをさらに備え、
前記連結部材と前記ハウジングの一部とが一体に形成されていることを特徴とする乗物用シート。 - 前記ハウジングは、第1ハウジング部と該第1ハウジング部よりも剛性が高い第2ハウジング部とから構成されており、
前記連結部材には、凹部が延在して形成されており、
前記第1ハウジング部は、前記凹部の延在方向の延長上に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の乗物用シート。 - 前記第2ハウジング部は、第1垂直壁、第2垂直壁、及び該第1垂直壁と該第2垂直壁を連結する連結壁を備え、
前記第1垂直壁と前記連結部材との各々の上端部に、フランジが一体的に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の乗物用シート。 - 前記連結部材の上端部には、フランジが形成されており、
前記第1ハウジング部と前記第2ハウジング部は、取付部材によって取り付けられており、
前記取付部材は、前記フランジによって上方を覆われていることを特徴とする請求項2に記載の乗物用シート。 - 前記リンク部材は、第1リンクと第2リンクとから構成されており、
前記連結部材は、前記第1リンク又は前記第2リンクの一方に回動可能に連結されており、
前記リードスクリューは、前記第1リンク又は前記第2リンクの他方に接続されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の乗物用シート。 - 前記リンク部材は、シート幅方向の両方に設けられており、前記シート幅方向における一方に前後に配置された前記第1リンク及び前記第2リンクと、前記第1リンク及び前記第2リンクのシート幅方向における他方に前後に配設された第3リンク及び第4リンクと、を備え、
前記乗物用シートは、前記第4リンクと前記第2リンクを連結する中空部材と、
前記第2リンク又は前記第4リンクを上方側へ付勢するトーションバーと、をさらに備え、
前記中空部材は、前記トーションバーを支持するトーションバー支持部を内部に有し、
前記ハウジングは、前記トーションバー支持部のシート前後方向の延長上に配置されていることを特徴とする請求項5に記載の乗物用シート。 - 前記第1リンクは、前記第2リンクよりもシート幅方向外側に設けられ、
前記ハウジング及び前記リードスクリューは、前記第2リンクよりもシート幅方向内側に設けられており、
前記第1リンクには、前記第2リンクよりもシート幅方向内側に位置するリードスクリュー取付部が設けられていることを特徴とする請求項5又は6に記載の乗物用シート。 - 前記連結部材は、シート幅方向において前記第2リンクと前記リードスクリューとの間に配置されていることを特徴とする請求項5乃至7のいずれか一項に記載の乗物用シート。
- 前記リードスクリュー取付部は、前記ハウジングのシート幅方向外側の端部よりもシート幅方向内側にあることを特徴とする請求項7に記載の乗物用シート。
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CN110217142A (zh) * | 2019-07-19 | 2019-09-10 | 麦格纳汽车技术(上海)有限公司徐汇分公司 | 一种汽车座椅高度调节装置 |
CN110525297A (zh) * | 2018-04-12 | 2019-12-03 | 提爱思科技股份有限公司 | 乘坐物用座椅 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0674468U (ja) * | 1993-03-31 | 1994-10-21 | 株式会社タチエス | 車両用シートのパワー装置 |
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CN110217142A (zh) * | 2019-07-19 | 2019-09-10 | 麦格纳汽车技术(上海)有限公司徐汇分公司 | 一种汽车座椅高度调节装置 |
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