JP2015003573A - 乗物用シート - Google Patents

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隼人 松井
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隼人 松井
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Abstract

【課題】シートフレームに連結された移動体を動作させる電動式の送りねじ駆動装置を、これらの間に簡単かつ駆動力が偏りにくい状態に取り付けられるようにする。
【解決手段】クッションフレーム10に電動式の送りねじ駆動装置20によってチルト動作するフロントパネル12が連結された乗物用シート1である。送りねじ駆動装置20は、駆動部21と送りねじ22とを有する構成とされている。駆動部21は、駆動モータ21Bと駆動モータ21Bからの動力伝達を受けて回転するナット21Dとを備え、フロントパネル12に回転可能な状態に枢着されている。送りねじ22は、ナット21Dに螺合された状態として、その一端に形成された掴み形状の嵌合部22Aが、クッションフレーム10のサイドフレーム11間に掛け渡されたフロントロッド5Cの外周部に半径方向の外側から弾性的に嵌め込まれて回転可能な状態に装着された状態とされている。
【選択図】図3

Description

本発明は、乗物用シートに関する。詳しくは、シートフレームに電動式の送りねじ駆動装置によって動作する移動体が連結された乗物用シートに関する。
従来、車両用シートにおいて、シートクッションの前部に、着座乗員の大腿部を支える支持角度を高さ方向に調整できるようにするチルト機構が採用されたものが知られている(特許文献1)。上記チルト機構は、シートクッションの前部骨格を成すチルトパネルが、その左右両側の後端部において、後部骨格の左右両側の枠部に回転可能にピン連結された構成から成る。上記チルト機構は、上述した前部骨格と後部骨格との間に連結された電動式の送りねじ駆動装置によって、チルトパネルの角度が変えられて、大腿部の支持角度が変えられる構成となっている。
特開2008−105520号公報
しかし、上記従来技術では、送りねじ駆動装置が後部骨格の左右どちらかの枠部に連結される構成であるため、チルトパネルを支える力がどちらか一方に偏りやすく、かつ、枠部に連結するための作業も必要な煩雑な構成となっている。本発明は、上述した問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、シートフレームに連結された移動体を動作させる電動式の送りねじ駆動装置を、これらの間に簡単かつ駆動力が偏りにくい状態に取り付けられるようにすることにある。
上記課題を解決するために、本発明の乗物用シートは次の手段をとる。
第1の発明は、シートフレームに電動式の送りねじ駆動装置によって動作する移動体が連結された乗物用シートである。送りねじ駆動装置は、駆動部と、送りねじと、を有する構成とされている。駆動部は、駆動モータと、駆動モータからの動力伝達を受けて回転するナットと、を備え、移動体に回転可能な状態に枢着されて設けられている。送りねじは、ナットに螺合された状態として、一端がシートフレームに回転可能な状態に枢着されている。送りねじの一端は、同一端に形成された掴み形状の嵌合部が、シートフレームの外周枠間に設けられた丸棒部材の外周部に半径方向の外側から弾性的に嵌め込まれて回転可能な状態に装着されることにより、シートフレームに対して回転可能な状態に枢着されている。
この第1の発明によれば、電動式の送りねじ駆動装置は、その送りねじの一端がシートフレームの外周枠間に設けられた丸棒部材に弾性的に嵌め込まれる簡単な作業により、シートフレームに対して回転可能な状態に枢着される。このような構造を採用することにより、送りねじ駆動装置を、シートフレームの外周枠から内側に離れた中間位置に配設することができる。したがって、シートフレームに連結された移動体を動作させる電動式の送りねじ駆動装置を、これらの間に簡単かつ駆動力が偏りにくい状態に取り付けることができる。
第2の発明は、上述した第1の発明において、次の構成とされているものである。嵌合部が、丸棒部材の外周部に外周部の半円よりも長い領域に跨って嵌め込まれて装着される形状とされている。
この第2の発明によれば、嵌合部を、丸棒部材に対してより外れにくくなるように装着することができる。
第3の発明は、上述した第1又は第2の発明において、次の構成とされているものである。シートフレームがシートクッションの骨格となっている。また、丸棒部材が、シートフレームの両サイドフレームに貫通して回転可能な状態に軸連結された状態として、シートフレームとフロア側の部材とを繋ぐ左右一対のシートリフタのリンクのシートフレームと連結される側の端部同士を一体的に繋ぐロッドとして構成されている。
この第3の発明によれば、シートリフタを構成する左右一対のリンク同士を丸棒部材(ロッド)によって互いに一体的に剛結合した構成とすることにより、シートリフタを、各リンクによってシートフレームを個別に下方側から支持可能な支持剛性の高い構成とすることができる。そして、このような各リンクと一緒に回転する丸棒部材に送りねじの一端を嵌合させる構成を採用することにより、丸棒部材がシートリフタの動きに追従して軸回転してしまう部材であっても、このような部材を送りねじの一端を枢着させるための部材として利用することができる。
実施例1の乗物用シートの概略構成を表した斜視図である。 シートクッションの骨格構造を拡大して表した斜視図である。 チルトパネルが下限位置にある状態を表した図2のIII-III線断面図である。 チルトパネルが上限位置にある状態を表した内部骨格の側面図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
始めに、実施例1のシート1(乗物用シート)の構成について、図1〜図4を用いて説明する。本実施例のシート1は、図1に示すように、自動車の運転席として構成されており、着座乗員の背凭れとなるシートバック2と、着座部となるシートクッション3と、を備えた構成となっている。上記シート1は、いわゆる「パワーシート」の構成となっており、シートバック2の背凭れ角度の調整やシートクッション3の着座位置の調整をそれぞれスイッチの操作による電動操作によって行うことができる構成となっている。
具体的には、シートバック2は、その左右両サイドの下端部が、それぞれ、図示しない電動式のリクライナを介してシートクッション3の左右両サイドの後端部に連結された構成とされている。これにより、シートバック2は、常時は上述した各リクライナによってその背凭れ角度が固定された状態に保持され、図示しないスイッチの操作によって各リクライナを電動操作することにより、その背凭れ角度が前後方向に調整操作される構成とされている。また、シートクッション3は、車両のフロア上に、左右一対の電動式のスライドレール4を介して連結された構成とされている。これにより、シートクッション3は、常時は上述した各スライドレール4によってその着座位置が固定された状態に保持され、図示しないスイッチの操作によって各スライドレール4を電動操作することにより、その着座位置が前後方向に調整操作される構成とされている。
また、シートクッション3は、上述した左右一対のスライドレール4との間に、それぞれ電動式のシートリフタ5が介在して設けられた構成とされている。これにより、シートクッション3は、常時は上記シートリフタ5によってその着座高さ位置が固定された状態に保持され、図示しないスイッチの操作によってシートリフタ5を電動操作することにより、その着座高さ位置が上下方向に調整操作される構成とされている。また、シートクッション3は、その前部に、電動式のチルト機構6が備えられた構成とされている。これにより、シートクッション3は、常時は上述したチルト機構6によってその着座乗員の大腿部を支える前部の支持角度が固定された状態に保持され、図示しないスイッチの操作によってチルト機構6を電動操作することにより、上記前部の支持角度が高さ方向に調整操作される構成とされている。
このように、シート1は、シートバック2の背凭れ角度の調整(前後2方向)と、シートクッション3の着座位置の調整(前後2方向と上下2方向)と、シートクッション3の前部の角度調整(上下2方向)と、が可能ないわゆる「8ウェイ」と呼ばれる8方向の調整操作が可能とされた構成となっている。これらの調整操作は、シートクッション3の車両外側(図示向かって左側)の側部等の所定箇所に設けられた図示しないスイッチの操作による電動操作によって行われるようになっている。
本実施例のシート1は、上述した各調整機構のうち、シートクッション3の前部の支持角度を変えるチルト機構6を動作させるための電動式の送りねじ駆動装置20が、シートクッション3に対して、簡単かつ駆動力が偏りにくい状態に取り付けられるようになっている点を特徴とするものとなっている。以下、これらチルト機構6や電動式の送りねじ駆動装置20の具体的な構成について、シートクッション3の具体的な構成と併せて詳しく説明していく。
図2に示すように、シートクッション3は、その骨格を成す金属製のクッションフレーム10が、シートクッション3の外周形状に沿った四角枠形状に組まれた構成となっている。具体的には、クッションフレーム10は、左右一対のサイドフレーム11と、各サイドフレーム11の前端部間に架橋されて着座乗員の大腿部を下方側から支持するフロントパネル12と、を有し、各サイドフレーム11の間に金属製の丸パイプから成るフロントロッド5Cとリヤロッド5Dとがシート幅方向に貫通して軸連結された状態に組み付けられていることにより、全体が平面視四角枠形状に組まれた構成とされている。なお、上述したクッションフレーム10の上部には、着座乗員の荷重を和らげて受け止める図示しない発泡ウレタン製のクッションパッドやシートクッション3の表面全体を外側から覆う図示しない布製のクッションカバーが取り付けられているが、これらの構成については具体的な説明を省略することとする。
上述した各サイドフレーム11は、それぞれ、プレス加工された1枚の鋼板材により形成されており、前後方向に長尺な板形状にカットされて、互いに内向するシート内側に面を向けて配設された状態とされている。各サイドフレーム11は、それぞれ、それらの上縁部と下縁部とがシート外側に折り曲げられて、曲げや捩りに対する構造強度が高められた構成とされている。
フロントパネル12は、上述した各サイドフレーム11と同様に、プレス加工された1枚の鋼板材により形成されており、シート幅方向に長尺な板形状にカットされて、シート上方側に面を向けて配置された状態とされている。上記フロントパネル12は、その前側の縁部や左右両側の縁部がシート下方側に折り曲げられて、曲げや捩りに対する構造強度が高められた構成とされている。上記フロントパネル12は、その左右両側部が、それぞれ、チルトパネル12Aを介して回転軸12B(ピン)により上述した各サイドフレーム11の前後方向の中間部に回転可能に軸連結された状態に組み付けられた状態とされている。
上述した各チルトパネル12Aは、それぞれ、プレス加工された1枚の鋼板材により形成されており、前後方向に長尺な板形状にカットされて、各サイドフレーム11の内側面側に面を重ねるように配置されて設けられた状態とされている。各チルトパネル12Aは、それらの上縁部が、シート外側に折り曲げられて、曲げや捩りに対する構造強度が高められた構成とされている。各チルトパネル12Aは、上記折り曲げられた各天板面部が、それぞれ、上述した各サイドフレーム11のシート外側に折り曲げられた上縁部の直上部に位置して、フロントパネル12の左右両側の縁部に下方側からあてがわれてリベットにより一体的に締結されて結合された状態とされている。
そして、各チルトパネル12Aは、それらの後端部が、回転軸12B(ピン)により各サイドフレーム11の中間部に回転可能に軸連結された状態とされている。これら回転軸12Bは、互いに同軸線上の位置に並んで設けられた状態とされている。これにより、フロントパネル12が、各サイドフレーム11に対して、上述した各回転軸12Bを中心に上下方向に回転移動することができる状態に設けられた状態とされている。このような連結構造により、着座乗員の大腿部を支えるフロントパネル12の支持角度を高さ方向に調整操作することのできるチルト機構6が構成されている。
上述したフロントパネル12を上下移動させる操作は、同フロントパネル12と上述した各サイドフレーム11の間に貫通して架け渡されたフロントロッド5Cとの間に設けられた送りねじ駆動装置20の駆動によって行われるようになっている。上述した送りねじ駆動装置20は、上述したフロントパネル12とフロントロッド5Cとの間のシート幅方向の中央1箇所に配設されている。ここで、上述したクッションフレーム10が本発明の「シートフレーム」に相当し、フロントパネル12が本発明の「移動体」に相当し、各サイドフレーム11が本発明の「外周枠」に相当し、フロントロッド5Cが本発明の「丸棒部材」に相当する。
上述した送りねじ駆動装置20は、駆動モータ21Bと駆動モータ21Bに直結されたウォーム21Cからの動力伝達を受けて回転する金属製のナット21Dとをケース21A内に備えた構成とされた駆動部21と、上記ナット21Dに螺合された状態として後端部(嵌合部22A)がフロントロッド5Cに回転可能な状態に嵌め込まれて枢着された金属製の送りねじ22と、を有する構成とされている。上述した駆動部21は、そのケース21Aが、フロントパネル12のシート幅方向の中央部の底面部位に固設された三角板状の支持ブラケット12Cに対して、支持軸12Dにより回転可能に軸連結された状態とされている。上記支持軸12Dは、上述したフロントロッド5Cと軸方向の向きが平行向きとなるように配設された状態とされている。
上述した送りねじ22の後端部は、同部に形成されたC字状に形状を張り出させる掴み形状の嵌合部22Aが、上述したフロントロッド5Cの外周部に半径方向の外側(前方側)から弾性的に嵌め込まれて回転可能な状態に装着されることにより、フロントロッド5Cに対して回転可能な状態に枢着された状態とされている。上述した嵌合部22Aは、上記嵌め込みにより、フロントロッド5Cの外周部に半円よりも長い領域に跨って面当接した状態に嵌め込まれる形に形成されており、その嵌め込みにより、フロントロッド5Cの外周部から抜けない弾発力を発揮する構成となっている。
上記嵌合部22Aは、樹脂部材によって形成されており、金属製の送りねじ22の後端部に一体成形されて形成されたものとなっている。このように嵌合部22Aが樹脂によって形成されていることにより、フロントパネル12との接触が金属同士の接触とならず、フロントパネル12との間に車両の振動に伴う叩き音や相対回転時の摺動音等の異音が発生しにくくなっている。なお、嵌合部22Aは、金属部材によって形成されたものであってもよいが、上記金属製のフロントパネル12との接触を和らげるために、フロントパネル12との接触面に樹脂コーティングなどの摺動性の良い緩衝部材を設定することが好ましい。
上記組み付けにより、送りねじ駆動装置20は、上述した送りねじ22がフロントロッド5Cや支持軸12Dの軸方向とは垂直な方向に延びるように設けられた状態として、駆動モータ21Bの駆動回転により、ナット21Dを送りねじ22の軸方向に送り移動させて、フロントパネル12を上下移動させられるようになっている。具体的には、送りねじ駆動装置20は、駆動モータ21Bの駆動回転により、嵌合部22Aがフロントロッド5Cに対して首振り運動したり、駆動部21が支持ブラケット12Cに対して首振り運動したりしながら、ナット21Dが送りねじ22の軸方向に送り移動されて、フロントパネル12を上下移動させるようになっている。
また、送りねじ駆動装置20は、駆動モータ21Bの駆動を停止させることにより、そのブレーキ力によって、フロントパネル12をその停止させた角度位置に固定させた状態にして、着座乗員の大腿部を支える支持力を発揮させるようになっている。以上の構成により、シートクッション3は、上述した送りねじ駆動装置20の電動操作によってその着座乗員の大腿部を支えるフロントパネル12の支持角度を高さ方向に自由に調整操作することのできる構成とされている。
ところで、上述した送りねじ22の後端部(嵌合部22A)が装着される丸パイプ状のフロントロッド5Cは、シートクッション3の各サイドフレーム11とフロア側の部材(スライドレール4)とを繋ぐシートリフタ5の左右一対のフロントリンク5Aの上端部(各サイドフレーム11と連結される側の端部)同士を一体的に繋ぐロッドとして構成されている。上記フロントロッド5Cは、各サイドフレーム11の前寄りの中間部間にシート幅方向に貫通して挿通されて回転可能に軸連結されて設けられた状態とされており、各フロントリンク5Aの各サイドフレーム11と連結される側の端部(上端部)にも貫通して挿通された状態として、これらに溶着されて一体的に結合された状態とされている。ここで、各フロントリンク5Aが本発明の「リンク」に相当する。
これにより、シートリフタ5は、各フロントリンク5Aがフロントロッド5Cを介して互いに一体的に結合された状態として、後述する車両外側(図示向かって左側)のリヤリンク5Bが回転止めされることに伴う回転止め力により、各フロントリンク5A間で各サイドフレーム11を個別に下方側から支持可能な支持剛性(捩れ剛性や曲げ剛性)を発揮することのできる支持剛性の高い構成とされている。ここで、上述したシートリフタ5の構成について具体的に説明する。シートリフタ5は、左右一対のフロントリンク5Aと、左右一対のリヤリンク5Bと、各フロントリンク5Aの上端部同士を一体的に繋ぐフロントロッド5Cと、各リヤリンク5Bの上端部同士を一体的に繋ぐリヤロッド5Dと、車両外側のリヤリンク5Bに回転駆動力やブレーキ力を伝達するギヤ機構5Eと、を有する構成とされている。
上述した各フロントリンク5Aは、そのうちの図示向かって左側に示された車両外側に配された一方側のフロントリンク5Aが、同側のサイドフレーム11の外側に配置されており、図示向かって右側に示された車両内側に配された他方側のフロントリンク5Aが、同側のサイドフレーム11の内側に配置された状態とされている。そして、各フロントリンク5Aは、これらと各サイドフレーム11とに貫通してフロントロッド5Cが挿通されて、フロントロッド5Cと一体的に溶着されて結合されることにより、フロントロッド5Cと一体的となって各サイドフレーム11に対して回転することができる状態に設けられた状態とされている。また、各フロントリンク5Aの下端部は、フロア側の部材となる各スライドレール4の上部に回転可能に軸連結された状態とされている。
また、各リヤリンク5Bも同様に、そのうちの図示向かって左側に示された車両外側に配された一方側のリヤリンク5Bが、同側のサイドフレーム11の外側に配置されており、図示向かって右側に示された車両内側に配された他方側のリヤリンク5Bが、同側のサイドフレーム11の内側に配置された状態とされている。そして、各リヤリンク5Bは、これらと各サイドフレーム11とに貫通して丸パイプ状のリヤロッド5Dが挿通されて、リヤロッド5Dと一体的に溶着されて結合されることにより、リヤロッド5Dと一体的となって各サイドフレーム11に対して回転することができる状態に設けられた状態とされている。また、各リヤリンク5Bの下端部は、フロア側の部材となる各スライドレール4の上部に回転可能に軸連結された状態とされている。
そして、車両外側(図示向かって左側)のリヤリンク5Bには、同リヤリンク5Bを回転駆動させたり回転止めしたりするための動力伝達を行う駆動装置を備えたギヤ機構5Eが連結されている。上記シートリフタ5は、上述したギヤ機構5Eから車両外側のリヤリンク5Bに動力伝達される回転駆動力やブレーキ力により、各フロントリンク5Aと各リヤリンク5Bとが一斉に前後方向に揺動回転したり回転止めされたりして、シートクッション3の着座高さ位置を上下方向に調整したりその調整した位置に留めたりする構成となっている。
その際、シートリフタ5は、各フロントリンク5A同士、及び各リヤリンク5B同士が、上述したフロントロッド5Cやリヤロッド5Dによってそれぞれ一体的に連結された構成となっていることにより、上述した車両外側のリヤリンク5Bが回転止めされることに伴う回転止め力により、各フロントリンク5A間及び各リヤリンク5B間でそれぞれ各サイドフレーム11を個別に下方側から支持する支持力を発揮したり、車両外側のリヤリンク5Bが回転駆動される力によって各側のサイドフレーム11を個別に下方側から持ち上げたりすることのできる高い支持剛性(捩れ剛性や曲げ剛性)を発揮することのできる構成とされている。
上述した各スライドレール4は、そのうちの図示向かって右側に示された車両内側に配設された一方側のスライドレール4が、同側のサイドフレーム11の直下位置に配置されているが、図示向かって左側に示された車両外側に配設された他方側のスライドレール4が、同側のサイドフレーム11よりも外側に張り出した位置に配置された、シート幅方向の設置間スペースが広い構成とされている。
しかし、このように各スライドレール4の設置間隔が各サイドフレーム11の設置間隔よりも広い構成であっても、上述したように車両外側のフロントリンク5Aやリヤリンク5Bが同側のサイドフレーム11の外側に位置して、同側のサイドフレーム11を貫通するフロントロッド5Cやリヤロッド5Dの延びた先に連結される構成となっていることにより、別段、両者間のシート幅方向の寸法差を補うためのブラケット等の別部品を追加して設けることなく、これら寸法差のある各サイドフレーム11と各スライドレール4との間に各フロントリンク5Aと各リヤリンク5Bとを簡単に組み付けることができるようになっている。
このように、本実施例のシート1は、クッションフレーム10(シートフレーム)に電動式の送りねじ駆動装置20によって動作するフロントパネル12(移動体)が連結された構成となっている。送りねじ駆動装置20は、駆動部21と、送りねじ22と、を有する構成とされている。駆動部21は、駆動モータ21Bと、駆動モータ21Bからの動力伝達を受けて回転するナット21Dと、を備え、フロントパネル12に回転可能な状態に枢着されて設けられている。送りねじ22は、ナット21Dに螺合された状態として、後端(一端)がクッションフレーム10に対して回転可能な状態となるように枢着されている。送りねじ22の後端は、同後端に形成された掴み形状の嵌合部22Aが、クッションフレーム10の各サイドフレーム11(外周枠)間に架け渡されたフロントロッド5C(丸棒部材)の外周部に半径方向の外側から弾性的に嵌め込まれて回転可能な状態に装着されることにより、クッションフレーム10に対して軸回転可能な状態に枢着されている。
このような構成となっていることにより、電動式の送りねじ駆動装置20は、その送りねじ22の後端(嵌合部22A)がクッションフレーム10の各サイドフレーム11間に架け渡されたフロントロッド5Cに弾性的に嵌め込まれる簡単な作業により、クッションフレーム10に対して回転可能な状態に枢着される。このような構造を採用することにより、送りねじ駆動装置20を、クッションフレーム10の各サイドフレーム11から内側に離れた中間位置に配設することができる。したがって、各サイドフレーム11に連結されたフロントパネル12を動作させる電動式の送りねじ駆動装置20を、これらの間に簡単かつ駆動力が偏りにくい状態に取り付けることができる。
また、上記嵌合部22Aは、フロントロッド5Cの外周部に外周部の半円よりも長い領域に跨って嵌め込まれて装着される形状とされている。このような構成となっていることにより、嵌合部22Aを、フロントロッド5Cに対してより外れにくくなるように装着することができる。
また、上記嵌合部22Aが装着されるフロントロッド5Cは、クッションフレーム10の両サイドフレーム11に貫通して回転可能な状態に軸連結されて、シートリフタ5の左右一対のフロントリンク5A(リンク)の上端部同士を一体的に繋ぐロッドとして構成されている。このように、シートリフタ5を構成する左右一対のフロントリンク5A同士をフロントロッド5C(ロッド)によって互いに一体的に剛結合した構成とすることにより、シートリフタ5を、各フロントリンク5Aによってクッションフレーム10を個別に下方側から支持可能な支持剛性の高い構成とすることができる。そして、このような各フロントリンク5Aと一緒に回転するフロントロッド5Cに送りねじ22の後端(嵌合部22A)を嵌合させる構成を採用することにより、フロントロッド5Cがシートリフタ5の動きに追従して軸回転してしまう構成であっても、このような部材を送りねじ22の後端(嵌合部22A)を軸回転可能な状態に枢着させるための部材として利用することができる。
以上、本発明の実施形態を1つの実施例を用いて説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施することができるものである。例えば、本発明の「乗物用シート」は、自動車の運転席以外のシートにも適用することができる他、鉄道等の自動車以外の車両や、航空機、船舶等の他の乗物用に供されるシートにも広く適用することができるものである。
また、本発明の構成は、「シートフレームに電動式の送りねじ駆動装置によって動作する移動体が連結された」構成に対して広く適用することができるものであり、上記実施例で示したようなシートクッションの前部に設定されるチルト機構への適用の他、乗物用シートに装備される種々の機構に適用することができるものである。具体的には、例えば、シートクッションの前部に設定されるオットマンの展開機構が挙げられる。
前者のオットマンの展開機構は、送りねじ駆動装置から伝達される送りねじとナットとの間の軸方向の送り移動量を、オットマンをシートクッションの前側部に畳み込んだ状態から前方側に起こし上げる回転運動として変換して受ける構成となる。後者のクッション長の可変機構は、送りねじ駆動装置から伝達される送りねじとナットとの間の軸方向の送り移動量を、シートクッションの前端部をシートクッション本体から前方側に移動させる直線運動として受ける構成となる。いずれの場合にも、送りねじの嵌合部が丸棒部材に弾性的に嵌め込まれて回転可能な状態に装着される構成が採られることで、オットマンが展開していく際の回転運動や、丸棒部材が回転を伴う場合の回転運動が、上記嵌合部と丸棒部材との間の回転運動により許容されるようになる。
また、本発明の構成は、「シートフレームに電動式の送りねじ駆動装置によって動作する移動体が連結された」構成に対して広く適用することができるものであり、乗物用シートのシートクッションの他、シートバックやヘッドレスト等のシートを構成する他の部位にも適用することができるものである。
また、送りねじの一端に形成される「嵌合部」は、必ずしも上記実施例で示したような丸棒部材の外周部に面当接した状態に嵌め込まれるCリング形状となっていなくてもよく、丸棒部材に少なくとも円周方向の3点で当接するように湾曲したり折れ曲がったりした開リング形状に形成されたものであってもよい。また、「嵌合部」は、丸棒部材の外周部に半円以下の領域でしか当接しないように形成されたものであってもよい。嵌合部は、このように形成されていても、重力作用により、丸棒部材の外周部に沿って摺動し続けられるように移動体と丸棒部材との間に押し込まれた状態として保持され得る。しかし、組み付けの際には、嵌合部を丸棒部材に押さえ付けた状態に保持しなくてはならなくなるため、作業性は若干悪くなる。
また、「丸棒部材」は、回転しないものであってもよい。また、「丸棒部材」は、シートフレームの外周枠間に片持ち状態で設けられたものであってもよい。また、丸棒部材は、必ずしも横断面が正円状の外周面を有する形状に形成されていなくてもよく、移動体を移動させる所定の可動範囲内において嵌合部を丸棒部材の外周面形状に沿って回転運動させられる程度に湾曲した面を持つ形状に形成されているものであればよい。すなわち、丸棒部材は、その外周面の一部に正円から凹んだ欠肉部を有する形状となっているものであっても構わない。また、「丸棒部材」は、シートリフタのリンクの端部同士を繋ぐロッド以外にも、何らかの目的でシートフレームの外周枠間に設けられるものや、送りねじの一端を枢着させるだけのために設けられるものであってもよい。
また、「送りねじ駆動装置」は、シートフレームの中央位置よりどちらかの外周枠に寄った位置に設けられる構成であってもよい。「送りねじ駆動装置」は、どちらかの外周枠に寄った位置に設けられていても、どちらかの外周枠に連結される構成と比べれば、中央に近い位置に配置される構成となるため、その発揮される駆動力の左右の偏りを少なくすることができる。
1 シート(乗物用シート)
2 シートバック
3 シートクッション
4 スライドレール
5 シートリフタ
5A フロントリンク(リンク)
5B リヤリンク
5C フロントロッド(丸棒部材)
5D リヤロッド
5E ギヤ機構
6 チルト機構
10 クッションフレーム(シートフレーム)
11 サイドフレーム(外周枠)
12 フロントパネル(移動体)
12A チルトパネル
12B 回転軸
12C 支持ブラケット
12D 支持軸
20 送りねじ駆動装置
21 駆動部
21A ケース
21B 駆動モータ
21C ウォーム
21D ナット
22 送りねじ
22A 嵌合部

Claims (3)

  1. シートフレームに電動式の送りねじ駆動装置によって動作する移動体が連結された乗物用シートであって、
    前記送りねじ駆動装置は、
    駆動モータと該駆動モータからの動力伝達を受けて回転するナットとを備え、前記移動体に回転可能な状態に枢着された駆動部と、
    前記ナットに螺合された状態として一端が前記シートフレームに回転可能な状態に枢着された送りねじと、を有する構成とされ、
    前記送りねじの一端は、該一端に形成された掴み形状の嵌合部が、前記シートフレームの外周枠間に設けられた丸棒部材の外周部に半径方向の外側から弾性的に嵌め込まれて回転可能な状態に装着されることにより、前記シートフレームに対して回転可能な状態に枢着されていることを特徴とする乗物用シート。
  2. 請求項1に記載の乗物用シートであって、
    前記嵌合部が、前記丸棒部材の外周部に該外周部の半円よりも長い領域に跨って嵌め込まれて装着される形状とされていることを特徴とする乗物用シート。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の乗物用シートであって、
    前記シートフレームがシートクッションの骨格であり、前記丸棒部材が前記シートフレームの両サイドフレームに貫通して回転可能な状態に軸連結された状態として前記シートフレームとフロア側の部材とを繋ぐ左右一対のシートリフタのリンクの前記シートフレームと連結される側の端部同士を一体的に繋ぐロッドとして構成されていることを特徴とする乗物用シート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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