JP2016153300A - シートフレーム及び乗物用シート - Google Patents

シートフレーム及び乗物用シート Download PDF

Info

Publication number
JP2016153300A
JP2016153300A JP2016028338A JP2016028338A JP2016153300A JP 2016153300 A JP2016153300 A JP 2016153300A JP 2016028338 A JP2016028338 A JP 2016028338A JP 2016028338 A JP2016028338 A JP 2016028338A JP 2016153300 A JP2016153300 A JP 2016153300A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frame
seat
pipe
resin
linear
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016028338A
Other languages
English (en)
Inventor
将也 古田
Masaya Furuta
将也 古田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TS Tech Co Ltd
Original Assignee
TS Tech Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TS Tech Co Ltd filed Critical TS Tech Co Ltd
Publication of JP2016153300A publication Critical patent/JP2016153300A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Seats For Vehicles (AREA)
  • Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)

Abstract

【課題】クッションフレームにおける着座者の支持範囲を広くしつつ、剛性を高めることが可能なシートフレーム及び乗物用シートを提供する。
【解決手段】シートフレームF1は、車両用シートの座部に設けられたシートクッションフレーム4と、車両用シートの背凭れに設けられたシートバックフレーム3と、を備える。シートクッションフレーム4は、U字状に形成された複数の上パイプ48a,下パイプ48bを有する。上パイプ48a及び下パイプ48bの各々のシート幅方向中央部がシートバックフレーム3よりも前方において前後に離間しており、上パイプ48a及び下パイプ48bの各々のシート幅方向外側にあるシート前後方向後ろ側の端部が上下に離間している。
【選択図】図23

Description

本発明は、シートフレーム及び乗物用シートに係り、特に、着座者を支持する範囲が広範であるシートフレーム及び乗物用シートに関する。
車両用シートの剛性を高めつつ、車両用シートの製造を効率化する技術として、例えば、特許文献1には、パネル部材と、パネル部材に溶接されるパイプ部材とを備える車両用シートが開示されている。
このように構成された車両用シートは、シートクッションフレームにパイプ部材が用いられていることにより軽量にでき、パイプ部材がパネル部材の切り起こし片に溶接されていることによって高い接合強度を有する。
特開2012−30634号公報
しかしながら、特許文献1に記載のシートクションフレームのパイプ部材は、平面視方形状に形成されているのみであったため、着座者を下方から支持するための支持範囲が狭かった。このため、急激な衝撃が車両前方から加わったときに、着座者がシートクッションの座面に押さえつけられるように潜り込んでしまうサブマリン現象が生じることを抑制することが困難であった。
また、特許文献1のシートクションフレームのパイプ部材を構成するサイドフレームは側面視において、後方から前方に延在して前側で折り返されて後方に延在している。一方で、クッションフレームの中央部においては、フロントロッド及びリアロッドがシート幅方向に直線的に延在しているのみであり、クッションフレームの中央部の剛性が低く、中央部に局所的な荷重が加わることにより、クッションフレームに撓みが生じやすかった。
また、フロントロッド及びリアロッドがシート幅方向に直線的に延在しているため、これらの上にクッションパッドを配置したとしても、クッションパッドが着座者の臀部を覆うように配置しづらく、クッション性が低かった。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、クッションフレームにおける着座者の支持範囲を広くしつつ、剛性を高めることが可能なシートフレーム及び乗物用シートを提供することにある。
本発明の他の目的としては、シートクッションのクッション性を高めることにある。
前記課題は、本発明に係るシートフレームによれば、乗物用シートの座部に設けられたクッションフレームと、前記乗物用シートの背凭れに設けられたバックフレームと、を備え、前記クッションフレームは、U字状に形成された複数の線状フレームを有し、該複数の線状フレームの各々のシート幅方向中央部が前記バックフレームよりも前方において前後に離間し、前記複数の線状フレームの各々のシート幅方向外側にあるシート前後方向後ろ側の端部が上下に離間していることにより解決される。
上記構成によれば、クッションフレームに設けられた複数の線状フレームの各々のシート幅方向中央部がバックフレームよりも前方において前後に離間し、複数の線状フレームの各々のシート幅方向外側にあるシート前後方向後ろ側の端部が上下に離間していることで、クッションフレームにおける着座者の支持範囲を広くしつつ、剛性を高めることができる。
また、前記クッションフレームは、前記複数の線状フレームを繋ぐように設けられた板状のパンフレームを備えると好ましい。
上記構成によれば、クッションフレームが、複数の線状フレームを繋ぐように設けられた板状のパンフレームを備えることで、クッションフレームにおける着座者の支持範囲を広くしつつ、剛性を高めることができる。
また、前記複数の線状フレームの少なくとも一つは、他の線状フレーム側に上下方向に屈曲していると好ましい。
上記構成によれば、複数の線状フレームの少なくとも一つが、他の線状フレーム側に上下方向に屈曲していることで、線状フレームをコンパクトに配置しつつ、線状フレームの剛性を高めることができ、シートフレームに撓みが生じることを抑制することができる。
また、前記上下方向に屈曲している前記線状フレームは、シート幅方向外側の後ろ側において前記クッションフレームの上側に設けられており、シート幅方向内側がシート幅方向外側よりも下方に位置するように形成されていると好ましい。
上記構成によれば、線状フレームがシート幅方向外側の後ろ側においてクッションフレームの上側に設けられており、シート幅方向内側がシート幅方向外側よりも下方に位置するように形成されていることで、シートクッションに沈み込むようにして着座する着座者の臀部を覆うように線状フレームが配置されることとなる。このため、着座者と線状フレームとの周囲の空間が狭まることによって、着座者の臀部の周囲におけるクッション性を高めることができる。
また、前記パンフレームは、前記複数の線状フレームに前後を支持されていると好ましい。
上記構成によれば、パンフレームが複数の線状フレームに前後を支持されていることで、パンフレームの支持の安定性を高めることができる。
さらに、前記複数の線状フレームを取り付ける取付ブラケットが設けられていると好ましい。
上記構成によれば、複数の線状フレームを取り付ける取付ブラケットが設けられていることで、線状フレームの取り付けをブラケットに対して行うことができるため、クッションフレームへの取付作業を効率的に行うことが可能となる。
また、前記パンフレームは、樹脂で形成されていると好ましい。
上記構成によれば、パンフレームが樹脂で形成されていることにより、シートフレームを軽量にすることが可能となる。
前記線状フレームは、パイプであると好ましい。
上記構成によれば、線状フレームが中実ではなく中空であるパイプで形成されていることで、シートフレームを軽量にすることができる。
前記パイプの径は上下のパイプで異なり、
シート上側に位置する前記パイプの径が、シート下側に位置する前記パイプの径よりも小さいと好ましい。
上記構成によれば、シート上側に位置するパイプの径が、シート下側に位置するパイプの径よりも小さいことで、シート上側においてクッションパッドの割合を多くすることができる。このため、着座時に乗員の体がシートクッションに入り込みやすくなり、クッション性を高めることができる。
また、前記パイプの端部側が潰れて形成されていてもよい。
上記構成によれば、パイプの端部側が潰れていることで、パイプ内に樹脂が入り込むことを防ぐことができ、また、パイプの端部側で他の部材と溶接する際に溶接代を確保できることで、パイプの溶接強度を高めることができるとともに、パイプと他の部材との溶接の作業性を高めることができる。
また、前記線状フレームの少なくとも一部を覆うように形成された樹脂部を備え、前記パイプには、外部と内部とを連通する孔が形成されており、前記樹脂部は、前記孔を通じて前記内部から前記外部まで形成されていてもよい。
上記構成によれば、パイプの内部と外部とに連通する孔が形成されており、パイプの内部まで樹脂部が形成されていることにより、パイプの剛性を高めることができるとともに、例えば、パイプの内部に孔から溶融樹脂を充填して射出成形することにより、パイプの内部と外部とに容易に樹脂部を形成することができる。
また、前記線状フレームの少なくとも一部を覆うように形成された樹脂部を備え、前記線状フレームの端部側には、前記線状フレームと前記樹脂部とを取り付ける取付ブラケットが設けられていてもよい。
上記構成によれば、線状フレームと樹脂部とを取り付ける取付ブラケットが設けられていることで、線状フレームと樹脂部との取付強度を高めることができ、また、クッションフレームの剛性を高めることができ、さらに取付ブラケットによって線状フレームの配置を決めることができるため取付作業性を高めることができる。
また、前記線状フレームの少なくとも一部を覆うように形成された樹脂部を備え、該樹脂部には、乗員を支持する受圧部材を取り付ける取付部が設けられていてもよい。
上記構成によれば、樹脂部に受圧部材を取り付ける取付部が形成されていることで、取付部を樹脂部とは別個に設ける必要がないため、シートクッションの部品点数を削減することができ、シートクッション製造の作業性を高めることができる。
また、前記取付部は、前記樹脂部に一体的に設けられ、前記取付部の先端は、他の部分よりも大きく形成されており、前記先端に、前記受圧部材が係合するようにしてもよい。
上記構成によれば、樹脂部に形成された取付部の先端が他の部分よりも大きく形成されていることで、取付部の先端に受圧部材が係合したことを触覚により容易に確認できるため、受圧部材を樹脂部に組み付ける際の作業性を高めることができ、取付部に係合された受圧部材が不意に外れることを抑制することができる。
また、前記線状フレームの少なくとも一部を覆うように形成された樹脂部と、該樹脂部と一体的に成形された受圧部材と、を備えるようにしてもよい。
上記構成によれば、受圧部材が樹脂部と一体的に成形されていることで、樹脂部と別個に受圧部材を用意する必要が無いため、シートクッションの部品点数を削減することができ、受圧部材が樹脂部で成形されていることで軽量化することができる。
また、前記クッションフレームは、リンク部材を有してシートの高さを調節するハイト機構を備え、前記リンク部材は、樹脂で周囲を覆われていてもよい。
上記構成によれば、ハイト機構を構成するリンク部材が、樹脂で覆われていることで、リンク部材を形成するものが樹脂を含むこととなり、リンク部材を軽量化することができる。
また、前記課題は、本発明に係る乗物用シートによれば、前記シートフレームと、前記シートフレーム上に設けられたクッション部材と、該クッション部材を覆って前記シートフレームに取り付けられる表皮材と、を備えることにより解決される。
上記構成によれば、上記シートフレームを備えることにより、クッションフレームにおける着座者の支持範囲を広くしつつ、剛性を高めることができる。
本発明に係るシートフレームによれば、クッションフレームにおける着座者の支持範囲を広くしつつ、剛性を高めることができる。
また、線状フレームをコンパクトに配置しつつ、線状フレームの剛性を高めることができ、シートフレームに撓みが生じることを抑制することができる。
また、着座者の臀部に対するシートクッションのクッション性を高めることができる。
また、パンフレームの支持の安定性を高めることができる。
また、線状フレームのクッションフレームへの取付作業を効率的に行うことが可能となる。
また、シートフレームを軽量にすることが可能となる。
また、パイプの溶接強度を高めることができるとともに、パイプと他の部材との溶接の作業性を高めることができる。
また、パイプの剛性を高めることができ、パイプの内部と外部とに容易に樹脂部を形成することができる。
また、線状フレームと樹脂部との取付強度を高めることができ、クッションフレームの剛性を高めることができ、また、線状フレームの配置を決めることができるため取付作業性を高めることができる。
また、シートクッションの部品点数を削減することができ、シートクッション製造の作業性を高めることができる。
また、受圧部材を樹脂部に組み付ける際の作業性を高めることができ、取付部に係合された受圧部材が不意に外れることを抑制することができる。
また、シートクッションの部品点数を削減することができ、軽量化することができる。
また、リンク部材を軽量化することができる。
また、クッションフレームにおける着座者の支持範囲を広くしつつ、剛性を高めることができる乗物用シートを提供することができる。
本実施形態に係る車両用シートの概略斜視図である。 本実施形態に係るシートフレームを示す概略斜視図である。 本実施形態に係るシートバックフレームのサイドフレームを示す概略斜視図である。 樹脂部を除いたサイドフレームを示す概略斜視図である。 樹脂部を除いた第1変形例に係るサイドフレームを示す概略斜視図である。 樹脂部を除いた第2変形例に係るサイドフレームを示す概略斜視図である。 第3変形例に係るサイドフレームを示す概略斜視図である。 第4変形例に係るサイドフレームを示す概略斜視図である。 第5変形例に係るサイドフレームを示す概略斜視図である。 第6変形例に係るサイドフレームを示す概略斜視図である。 図10AのB−B断面矢視図を示す図である。 第7変形例に係るサイドフレームを示す概略斜視図である。 第8変形例に係るサイドフレームを示す概略斜視図である。 第9変形例に係るサイドフレームを示す概略斜視図である。 図3に示すサイドフレームのXIV-XIV断面を示す図である。 第10変形例に係るサイドフレームの断面を示す図である。 第11変形例に係るサイドフレームの断面を示す図である。 第12変形例に係るサイドフレームの断面を示す図である。 第13変形例に係るサイドフレームの断面を示す図である。 樹脂部を除いた第14変形例に係るサイドフレームを示す概略斜視図である。 サイドフレームを射出成形する際の型締め工程を示す模式図である。 射出工程を示す模式図である。 冷却工程を示す模式図である。 第2実施形態に係るシートクッションフレームのサイドフレームを示す斜視図である。 第2実施形態に係るシートクッションフレームの図21のXXII-XXII断面を示す図である。 第3実施形態に係るシートフレームを示す模式的な斜視図である。 シートバックフレームを示す模式的な斜視図である。 シートバックフレームに形成されてSバネを保持するフックを示す模式的な正面断面図である。 図23に示すフックのXXVI- XXVI断面を示す模式的な断面図である。 シートクッションフレームを示す模式的な斜視図である。 リンク部材を有するハイト機構を示す模式図である。 第15変形例に係るシートクッションフレームを示す模式的な斜視図である。 第16変形例に係るシートクッションフレームを示す模式的な斜視図である。 第17変形例に係る上パイプ及び下パイプを示す斜視図である。 第18変形例に係るフックのXXVI-XXVI断面を示す模式的な断面図である。
以下、本発明の一実施形態(以下、本実施形態)に係る車両用シート及びシートフレームについて、図面を参照しながら説明する。
本実施形態に係るシートフレームは、着座者を支持する範囲が広範なシートクッションフレームを備える構成からなるものである。そして車両用シートは、当該シートフレームを備えるものである。
なお、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。すなわち、以下に説明する部材の形状、寸法、配置等については、本発明の趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
また、以下の説明において、上下方向とは、シートの上下方向のことであり、前後方向とは、車両の進行方向に一致する方向のことであり、幅方向とは、シートの横幅に沿う方向のことである。
<<第1実施形態>>
本発明の第1実施形態に係る車両用シートS及びシートフレームSFについて、図1〜図4を参照して説明する。ここで、図1は、車両用シートSの概略斜視図、図2は、シートフレームSFを示す概略斜視図、図3は、シートバックフレーム1のサイドフレーム22を示す概略斜視図、図4は、樹脂部22dを除いたサイドフレーム22を示す概略斜視図である。
本実施形態に係る車両用シートSは、図1に示すように、背凭れとしてのシートバックS1、座部としてのシートクッションS2及びヘッドレストS3により構成されている。シートバックS1及びシートクッションS2は、シートフレームSFにクッション部材としてのクッションパッド1a,2aを配して表皮材1b,2bでそれぞれ被覆された構成となっている。
ヘッドレストS3は、不図示の芯材にクッション部材としてのクッションパッド3aを配して表皮材3bで被覆された構成となっている。
シートフレームSFは、図1及び図2に示すように、シートバックS1を構成するシートバックフレーム1、シートクッションS2を構成するシートクッションフレーム2を主たる構成要素として有する。
シートバックフレーム1は、上下方向に延出してシート幅方向両側に配設されたサイドフレーム22(詳細については後述する。)と、シート幅方向に延在して、両側に設けられたサイドフレーム22の上部に固定された上部フレーム21と、シート幅方向に延在して、両側に設けられたサイドフレーム22の下部に固定された下部フレーム35と、を備える。
上部フレーム21は、パイプ状であり、シート正面視において逆U字状に形成されており、ヘッドレストS3の図示せぬピラーが取り付けられるものである。上部フレーム21は、シート幅方向両側にある下端部がサイドフレーム22の上部に固定されている。
下部フレーム35は、長板状であり、サイドフレーム22の下部にあるロアサイドフレーム部22aに固定されており、シートバックフレーム1の全体的な剛性を高める機能を有する。
サイドフレーム22は、図3及び図4に示すように、下部に設けられたロアサイドフレーム部22aと、ロアサイドフレーム部22aの上部の前後に固定されて、上方に延出する前パイプ22b及び後パイプ22cと、ロアサイドフレーム部22aの上部と前パイプ22bと後パイプ22cとを覆うように接合された樹脂部22dと、を備える。
図4に示す、ロアサイドフレーム部22a、前パイプ22b及び後パイプ22cは、アルミニウム合金、マグネシウム合金又は炭素鋼等の金属材料から形成されている。
ここで、本発明における金属とは、樹脂よりも剛性の高い物質から成るものを意味するものであり、本実施形態では、特にアルミニウム合金、マグネシウム合金又は炭素鋼等から成るものである。
前パイプ22bと後パイプ22cのそれぞれについては、前パイプ22bは、サイドフレーム22の前側に配設されており、後パイプ22cは、サイドフレーム22の後側に配設されている。
前パイプ22bと後パイプ22cのそれぞれには、延出方向に沿って中空部22hが形成されている。
一方、樹脂部22dは、ガラス繊維強化プラスチックにより形成されている。
ここで、本発明に係る樹脂としては、ガラス繊維強化プラスチック以外の他の樹脂材料、例えば、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)、炭素繊維なしのプラスチックで形成されていてもよい。
樹脂部22dは、詳細には、上下方向に延出する第一延出部分22eと、サイドフレーム22の前後に設けられた第一延出部分22eを前後に連結する第二延出部分22fとを備える。
第一延出部分22eは、ロアサイドフレーム部22aの上部の外表面、前パイプ22b及び後パイプ22cの上面を除く外表面をそれぞれ覆って、前パイプ22b及び後パイプ22cに沿って延出している。
第二延出部分22fは、前後方向に延出して、サイドフレーム22の前後に設けられた第一延出部分22eを連結している。
このようにして、樹脂部22dは、ロアサイドフレーム部22aの上部、並びに前パイプ22b及び後パイプ22cの上面以外の全体を覆って、上下及び前後に連続して形成されている。つまり、樹脂部22dは、前パイプ22b及び後パイプ22cと、ロアサイドフレーム部22aとの間を跨るように形成されている。
このように、樹脂部22dは、ロアサイドフレーム部22aの上部まで形成されているため、前パイプ22b及び後パイプ22cとロアサイドフレーム部22aとを溶接なしに固定することができる。
そして、樹脂部22dは、前パイプ22b及び後パイプ22cよりも肉厚に形成されており、前パイプ22bと後パイプ22cとを前後に跨るように取り付けられている。
樹脂部22dにおいて、前パイプ22b又は後パイプ22cを覆う部分の厚さよりも、前パイプ22bと後パイプ22cとの間に形成された部分の厚さが厚く形成されている。
このように樹脂部22dが形成されていることで、金属材料の部分を減らすことができるため軽量にでき、且つ、剛性を備えることができる。
このように、サイドフレーム22は、金属材料から形成されたロアサイドフレーム部22a、前パイプ22b及び後パイプ22cを一部に備えて広範囲で剛性を備える一方で、他の一部に樹脂部22dを備えることで軽量化が実現されている。
樹脂部22dと、ロアサイドフレーム部22aの上部、前パイプ22b及び後パイプ22cとは、インサート成形により一体的に成形されている。
詳細には、ロアサイドフレーム部22a、前パイプ22b及び後パイプ22cが、所定形状の金型内に前もって設置された状態で、溶融樹脂が流し込まれることで、樹脂部22dと、ロアサイドフレーム部22a、前パイプ22b及び後パイプ22cとが接合される。このように、インサート成形によって、安定した形状でこれらを容易に接合することが可能となる。
<第1,第2変形例>
上記実施形態に係るサイドフレーム22においては、前パイプ22b及び後パイプ22cが、ロアサイドフレーム部22aの上部の前後から上方に向けて延在して形成されているが、このような構成に係るものに本発明は限定されない。
他の構成についての第1,第2変形例に係るサイドフレーム23,24について図5及び図6を参照して説明する。
ここで、図5は、樹脂部22dを除いた第1変形例に係るサイドフレーム23を示す概略斜視図、図6は、樹脂部22dを除いた第2変形例に係るサイドフレーム24を示す概略斜視図である。
なお、以下の説明においては、同様の形状及び機能を有する部材には同一の符号を付して、重複する説明を排除し、差異を明確にする。
第1変形例に係るサイドフレーム23は、図5に示すように、シート側方からの側面視においてU字状の形成されたU字パイプ23bを備える。このU字パイプ23bは、図4に示すサイドフレーム22の前パイプ22bと後パイプ22cとを含み、それぞれの下端部が前後に接続された形状を有する。
このような構成のサイドフレーム23においては、ロアサイドフレーム部22aの上部にU字パイプ23bを固定する際に、U字パイプ23bの位置決めが容易にできる。
つまり、図4に示すサイドフレーム22においては、前パイプ22b及び後パイプ22cをロアサイドフレーム部22aに固定する際には、それぞれを位置決めして接合しなくてはならない。
一方、図5に示すサイドフレーム23においては、U字パイプ23bのみを位置決めすることで、U字パイプ23bを構成する前後の部位の位置を画定することができ、組付作業の効率が高まる。また、このような構成であれば、剛性を高めることができるため、より薄くすることが可能となることで軽量化することができ、さらに部品点数が少なくなりシート製造作業を効率化することができる。特に、シートバックフレーム3の前後の長さを小さくすることで、側突時の衝撃によって着座者が車両用シートSに当接して荷重を受けることを回避しやすくできる。
第2変形例に係るサイドフレーム24は、パイプ状の前パイプ22b及び後パイプ22cではなく、図6に示すように、断面ブラケット状(断面コの字状)の前柱24b及び後柱24cを備える。
詳細には、前柱24b及び後柱24cは、コの字の開放側が互いに向き合って、ロアサイドフレーム部22aの上部の前後それぞれから連続して上方に延在している。
このように、コの字状に形成された前柱24b及び後柱24cを備えるサイドフレーム24においては、剛性が高まるとともに、樹脂部22dとの接触面積が広くなり、接合強度が高まることとなる。
さらに、前柱24b及び後柱24cは、パイプ状ではなく板状であるため、ロアサイドフレーム部22aに溶接することなく、プレス加工によって一体的に成形することが可能である。このため、前柱24b及び後柱24cを有するサイドフレーム24を用いるようにすれば、成形が容易となり、高い効率で組付作業を行うことが可能となる。
なお、前柱24b及び後柱24cは、樹脂部22dとの接触面積が広くなればよく、断面コの字状に限定されず、断面C字状やロの字状であってもよい。
<第3変形例>
上記実施形態に係る樹脂部22dは、前パイプ22bと後パイプ22cとロアサイドフレーム部22aの上部を覆うよう前後上下に連続して形成されているものとして説明したが、このような構成に係るものに本発明は限定されない。
例えば、第3変形例に係るサイドフレーム26においては、図7に示すように、樹脂部26dが、一部に空間26eを形成していることを特徴とする。
詳細には、サイドフレーム26の樹脂部26dは、前パイプ22bと後パイプ22cとロアサイドフレーム部22aの上部を覆うよう前後上下に形成されている点では、図3に示すサイドフレーム22の樹脂部22dと同じである。
樹脂部26dにおける樹脂部22dと異なる点は、樹脂部26dの上下の中央部分であって、前パイプ22bと後パイプ22cとの間の部分に、シート幅方向に貫通して形成された空間26eを形成している点である。
このように、サイドフレーム26に、空間26eが形成されていることによって、シートフレームSFを軽量化することが可能になるとともに、シート幅方向において、シート外側とシート内側との間に、電子機器を動作させるための配線を通すことが可能となる。
<第4変形例>
上記第3変形例に係るサイドフレーム26においては、空間26eが形成されていることで、軽量化を実現できるが、剛性が設計条件よりも低くなることが考えられる。
このため、図8に示すように、空間26e内に跨ってリブ27aを形成するようにしてもよい。
このリブ27aを備える第4変形例に係るサイドフレーム27について、図8を参照して説明する。ここで、図8は、サイドフレーム27を示す概略斜視図である。
リブ27aは、空間26e内において前パイプ22bと後パイプ22cに交互に接触するように、ジグザグに上下に延在している。
リブ27aは、樹脂部26dとともに、前パイプ22b、後パイプ22c及びロアサイドフレーム部22aと一体成形するようにすれば、効率よく組み付けることが可能となる。
一方、リブ27a及び空間26eに嵌る枠体をユニットとして、前パイプ22b、後パイプ22c及びロアサイドフレーム部22aに既に取り付けられた樹脂部26dの空間26eに入れ込み、樹脂部26dに溶着して後付けするようにしてもよい。
そして、リブ27aは、軽量化のために樹脂のみによって形成されているものでよいが、内部に芯材として金属材料を配設するようにしてもよい。このようにすれば、剛性を高くすることができる。
<第5変形例>
上記第4変形例に係るサイドフレーム26においては、樹脂部26dの空間26eに、補強のためのリブ27aを備えるものであったが、このような構成に係るものに本発明は限定されない。
例えば、図9に示すように、空間26eに、補強のためのハニカム部28aを備えるサイドフレーム28を採用するようにしてもよい。
次に、第5変形例に係るサイドフレーム28について、図9を参照して説明する。ここで、図9は、サイドフレーム28を示す概略斜視図である。
ハニカム部28aは、シート幅方向に貫通する正六角形状の孔部28bと、それを画定するように形成された隔壁部28cとから構成されている。
ハニカム部28aによって、孔部28bの体積分だけ材料が不要となるために軽量化することができ、その構造によってシート幅方向の荷重に対する剛性を高く維持することができる。
ハニカム部28aは、樹脂部26dとともに、前パイプ22b、後パイプ22c及びロアサイドフレーム部22aと一体成形するようにすれば、効率よく組み付けることが可能となる。
一方、ハニカム部28a及び空間26eに嵌る枠体をユニットとして、前パイプ22b、後パイプ22c及びロアサイドフレーム部22aに既に取り付けられた樹脂部26dの空間26eに入れ込み、樹脂部26dに溶着して後付けするようにしてもよい。
さらには、ハニカム部28aを複数層から構成するようにし、さらに孔部28b及び隔壁部28cの位置をずらして、シート幅方向に層状に組み合わせるようにしてもよい。このようにすることで剛性をより高くすることができる。
また、ハニカム部28aは、軽量化のために樹脂のみによって形成されているものでよいが、内部に芯材として金属材料を配設するようにしてもよい。このようにすれば、剛性をより高くすることができる。
<第6変形例>
上記第5変形例に係るサイドフレーム26においては、樹脂部26dの空間26eに、シート幅方向に連続する孔部28bと隔壁部28cとを有するハニカム部28aを備えるものであったが、このような構成に係るものに本発明は限定されない。
例えば、図10A及び図10Bに示すように、上下方向に連続する孔部29bと隔壁部29cとを有するハニカム部29aを空間26eに備えるサイドフレーム29を採用するようにしてもよい。
次に、このハニカム部29aを備える第6変形例に係るサイドフレーム29について、図10A及び図10Bを参照して説明する。ここで、図10Aは、第6変形例に係るサイドフレーム29を示す概略斜視図であり、図10Bは、図10AのB−B断面矢視図を示す図である。
ハニカム部29aは、上下方向に貫通する正六角形状の孔部29bと、それを画定するように形成された隔壁部29cとから構成されている。
ハニカム部29aによって、孔部29bの体積分だけ材料が不要となるために軽量化することができ、その構造によって上下方向の荷重に対する剛性を高く維持することができる。
ハニカム部29a及び空間26eに嵌る枠体は、前パイプ22b、後パイプ22c及びロアサイドフレーム部22aに既に取り付けられた樹脂部26dの空間26eに入れ込まれて、樹脂部26dに溶着して後付けされて取り付けられる。
さらには、ハニカム部29aを複数層から構成するようにして、さらに孔部29b及び隔壁部29cの位置をずらして、上下に層状に組み合わせるようにしてもよい。このようにすることで、剛性をより高くすることができる。
また、ハニカム部28aは、軽量化のために樹脂のみによって形成されているものでよいが、内部に芯材として金属材料を配設するようにしてもよい。このようにすれば、剛性をより高くすることができる。
<第7変形例>
上記第5変形例及び第6変形例に係るサイドフレーム28又はサイドフレーム29においては、ハニカム部28a又はハニカム部29aを備えるものとして説明した。
しかし、本発明は、材料を削減しつつ、所定の剛性を維持できれば、このような構成に限定されない。
例えば、図9に示す正六角形状の孔部28bを有するハニカム部28aの代わりに、図11に示すように、円形の孔部70bを有するパンチプレート状の樹脂板70aを備えるサイドフレーム70を採用してもよい。
具体的には、サイドフレーム70の樹脂板70aは、複数の円形の孔部70bとそれを隔てるように形成された隔壁部70cとを備える。
このようにすれば、樹脂部26dの空間26eに樹脂板70aを取り付ける、又は樹脂部26dと一体成形することで、高い剛性を確保することができる。
さらには、正六角形状の孔部28b,29bや円形の孔部70bに限らず、三角形状、四角形状その他の形状の孔部を備えるようしてもよい。
<第8,9変形例>
さらに、孔部28b,29b,70bを形成せずに、高い剛性を確保しつつ、軽量化可能な構成であるミウラ折り(登録商標)状の部位を含むサイドフレーム71,72について図12及び図13を参照して説明する。
ここで、図12は、第8変形例に係るサイドフレーム71を示す概略斜視図、図13は、第9変形例に係るサイドフレーム72を示す概略斜視図である。
サイドフレーム71は、所定の形状の三角形が複数組み合わさることによってダイヤカット状に形成された凹凸部71aを有する。
また、サイドフレーム72は、所定の形状の平行四辺形が複数組み合わさることによって形成された凹凸部72aを有する。
このように、サイドフレーム71又はサイドフレーム72が凹凸部71a,72aを有することで、剛性を高めることができ、厚さを薄くして軽量化することが可能となる。
<第10〜第13変形例>
次に、サイドフレーム22とは異なる構成例として、前パイプ22bと後パイプ22cとに接合された樹脂部30dを有する第10変形例に係るサイドフレーム30、前パイプ22bを有しない第11変形例に係るサイドフレーム31、後パイプ22cを有しない第12変形例に係るサイドフレーム32、及び前柱24bを有して後柱24cを有しない第13変形例に係るサイドフレーム34について、図14〜図18を参照して説明する。
ここで、図14は、図3に示すサイドフレーム22のXIV-XIV断面を示す図、図15は、サイドフレーム30の断面を示す図、図16は、サイドフレーム31の断面を示す図、図17は、サイドフレーム32の断面を示す図、図18は、サイドフレーム34の断面を示す図である。
上記実施形態に係るサイドフレーム22の樹脂部22dは、図14に示すように、前パイプ22b及び後パイプ22cの周面を覆って、前後方向に連続して形成されている。このように樹脂部22dが前パイプ22b及び後パイプ22cの周面を覆っているため、これらに強固に取り付けられることとなる。
一方で、樹脂部22dが高い強度を有し、且つ、前パイプ22b及び後パイプ22cとの取付強度を十分に確保できるのであれば、このような構成に限定されず、図15に示すように、樹脂部22dによって、前パイプ22b及び後パイプ22cにおける対向する周面の一部同士を接合するようにしてもよい。
このようにすれば、前パイプ22b及び後パイプ22cの全周を覆わない分、材料の削減が可能となる。
さらに、図16及び図17に示すように、前パイプ22b又は後パイプ22cを設けずに、樹脂部31d,32dが、前パイプ22b又は後パイプ22cが設けられていた位置に延在している構成を採用してもよい。
詳細には、樹脂部31dは、後パイプ22cに接合されて、後パイプ22cから前パイプ22bに対応する位置まで前方に延在している。
同様に、樹脂部32dは、前パイプ22bに接合されて、前パイプ22bから後パイプ22cに対応する位置まで後方に延在している。
このようにすれば、前パイプ22b又は後パイプ22cの一本に用いられる炭素鋼等の金属材料を削減でき、軽量化の高い効果が得られることとなる。
また、図18に示すサイドフレーム34のように、前側のみから上下方向に延在する断面コの字状の前柱24bに、後方に延在する樹脂部34dを一体成形するようにしてもよい。
特に、金属製の前柱24bの無い後方側においても前柱24bのある一方側と同様の外形となるように後柱34cが形成されていることで、剛性が高められる。
なお、上記実施形態においては、金型によって成形可能なものについては、前パイプ22b、後パイプ22c又は前柱24b、及びロアサイドフレーム部22aと一体を成すように、樹脂部22d,26d,30d,31d,32d,34dをインサート成形すると、接合及び成形が同時にできるために作業効率が高められることとなる。
また、前パイプ22bと後パイプ22cをそれぞれ設ける場合には、前パイプ22bを上部フレーム21と一体に形成するようにし、後パイプ22cを下部フレーム35と一体に形成するようにしてもよく、逆の組合せで形成するようにしてもよい。
このようにすれば、部品点数を減らすことができ、組み付け作業を容易にすることができる。
<第14変形例>
上記説明においては、前パイプ22b及び後パイプ22cや、U字パイプ23bの周面における孔の有無については言及しなかったが、図19に例示するように、サイドフレーム33が、樹脂部22dが導入される導入孔33aをU字パイプ23bの周面に有するものであってもよい。ここで、図19は、樹脂部22d,26d,30d,31d,32dを除いた第14変形例に係るサイドフレーム33の一部を示す概略斜視図である。
サイドフレーム33を構成するU字パイプ23bには、前後に対向する側の側面のそれぞれから中空部22hにつながるように、上下に5つの導入孔33aが形成されている。
このように導入孔33aが形成されていることで、樹脂部22d,26dを射出成形する場合に、導入孔33aを通ってU字パイプ23bの中空部22hまで樹脂部22d,26dが行き渡ることとなり、接合強度を高くすることができる。
なお、導入孔33aを形成する対象としては、U字パイプ23bに限られず、前パイプ22b及び後パイプ22cに形成するようにしてもよい。
なお、このような導入孔33aを、U字パイプ23bや前パイプ22b及び後パイプ22cに形成せずに、樹脂部22d,26d,30d,31d,32dの元になる溶融樹脂を金型内に流し込んだ後に、中空部22hに水や空気を通すようにして、樹脂部22d,26dの冷却速度を早めるようにしてもよい。
このサイドフレーム22等の製造方法について図20A〜図20Cを参照して説明する。
ここで、図20Aは、サイドフレーム22を射出成形する際の型締め工程を示す模式図、図20Bは、射出工程を示す模式図、図20Cは、冷却工程を示す模式図である。
まず、図20Aに示すように、図示せぬ射出成形機内に設置した金型M内に、前パイプ22b、後パイプ22c及びロアサイドフレーム部22aを配設して、型締めする。
次に、図20Bに示すように、前パイプ22b、後パイプ22c及びロアサイドフレーム部22aの周囲に溶融樹脂を流しこむ。
そして、図20Cに示すように、前パイプ22b、後パイプ22cの中空部22hの中に水又は空気を流しこんで溶融樹脂を冷却して、樹脂部22d,26d,30d,31d,32dを成形するようにする。
このような工程によれば、サイドフレーム22等の生産効率を高めることが可能となる。
<<第2実施形態>>
上記実施形態においては、樹脂部22d,26d,30d,31d,32dによってシートバックS1の軽量化しつつ、剛性を維持する例について説明したが、本発明は、シートバックS1のみに適用されるものに限定されない。
例えば、シートクッションフレーム2を構成するサイドフレーム40を同様の構成で方向を上下方向から前後方向に変えて採用するようにしてもよい。
さらに、シートクッションフレーム2のサイドフレーム40の側面に樹脂製のカバー41を接合する例について、図21及び図22を参照して次に説明する。
ここで、図21は、第2実施形態に係るシートクッションフレーム2のサイドフレーム40を示す斜視図、図22は、第2実施形態に係るシートクッションフレーム2の図21のXXII-XXII断面を示す図である。
サイドフレーム40は、下縁40bと上縁40cとこれらの間にある中間部40dとから構成される梁材40aと、樹脂材料から形成されて、梁材40aのシート幅方向外側を覆うカバー41とから構成される。
梁材40aは、下縁40bと上縁40cとがシート内側に折り曲げられて断面コの字状(ブラケット状)を有しており、前後方向に延在している。このサイドフレーム40のシート幅方向外側に、カバー41が配設されている。
カバー41は、梁材40aにおける中間部40dの外側側面の少なくとも一部に、シート幅方向外側に延出する連結部41bが形成されており、連結部41bの先端側において、上下に下縁41a及び上縁41cが形成されている。
上記構成によれば、カバー41によって、外観を良好にすることができ、カバー41を樹脂製で形成することで、金属材料で形成するよりも軽量化することができる。
そして、梁材40aの少なくとも一部を覆うように、樹脂部22dと同様の樹脂部を設けて、これと一体にカバー41を形成するようにすることで、製造効率を高めることができる。
<<第3実施形態>>
本発明の他の実施形態としての第3実施形態に係るシートフレームF1について、図23〜図28を参照して説明する。
ここで、図23は、第3実施形態に係るシートフレームF1を示す模式的な斜視図、図24は、シートバックフレーム3を示す模式的な斜視図である。また、図25は、シートバックフレーム3に形成されてSバネ36を保持するフック50を示す模式的な正面図、図26は、図23に示すフック76dのXXVI-XXVI断面を示す模式的な断面図である。また、図27は、シートクッションフレーム4を示す模式的な斜視図、図28は、前方リンク81等のリンク部材を有するハイト機構8を示す模式図である。
シートフレームF1は、シートバックS1を構成するシートバックフレーム3、シートクッションS2を構成するシートクッションフレーム4を主たる構成要素として有する。
(シートクッションフレームについて)
シートクッションフレーム4は、図23及び図27に示すように、平面視で略ロの字形状に形成されており、シートバックフレーム3に連結された左右の連結フレーム75a,75bと、左右の連結フレーム75a,75bに跨って形成されたフロントフレーム4aとを備える。
連結フレーム75a,75bは、金属製であって、高い剛性を備え、シートクッションフレーム4のサイドフレームを構成する。連結フレーム75a,75bは、後述する上パイプ48a及び下パイプ48bを取り付けるための取付ブラケットとしても機能する。
連結フレーム75a,75bには、シート後方に突出するように段差部が形成されている。この段差部は、車両に衝撃に加わったときに変形する脆弱部として機能して、着座者に加わる荷重を低減するように機能することとなる。
脆弱部としては、この段差部の代わりに、シート幅方向に延在して、連結フレーム75aと連結フレーム75bとに両端を接合された連結シャフト75dによって構成するようにしてもよい。
詳細には、連結シャフト75dの両端と、連結フレーム75a,75bとが接合されることで、接合部の剛性が必然的に高められることとなる。
一方で、接合部の周囲の剛性は相対的に低くなる。
このため、連結フレーム75a,75bにおける連結シャフト75dとの接合部の周囲部分が脆弱部として機能させることができる。
また、連結フレーム75a,75bそれぞれの前端側であって、後述するパンフレーム76の接続部76aに接続される部位には、係合孔75cが前後に二つ、シート幅方向に貫通して形成されている。
後述するパンフレーム76を一体成形する際に、パンフレーム76の溶融樹脂が係合孔75cに入り込むことで、接続部76aと連結フレーム75a,75bとの接触面積が増え、連結強度が高められることとなる。
フロントフレーム4aは、骨組みとしての上パイプ48a及び下パイプ48bと、これらを内部に備えてインサート成形されたパンフレーム76と、から構成されている。
なお、上パイプ48a及び下パイプ48bは、本発明に係る線状フレームに相当する。
パンフレーム76は、カーボン樹脂やガラス繊維強化プラスチックから成るものであり本発明に係る板状のパンフレームに相当し、シートクッションフレーム4の前部を構成する部材である。パンフレーム76は、シート幅方向両側の後端にある接続部76aによって、連結フレーム75a,75bと接続され、パンフレーム76の形状に沿うように配置された上パイプ48a及び下パイプ48bと一体的に形成されている。詳細には、パンフレーム76は、上パイプ48aと下パイプ48bとをシート幅方向外側且つ後ろ側において上下に繋ぐように、シート幅方向内側において前後に繋ぐように設けられている。パンフレーム76がシートクッションフレーム4に設けられていることで、着座者の臀部及び大腿の支持範囲を広範囲にすることができる。
なお、連結フレーム75a,75b及びパンフレーム76のシート幅方向両側の接続部76aには、シート幅方向に受圧部材としてのSバネ36が架設されている。Sバネ36の取付構造については後述する。
上パイプ48aは、連結フレーム75a,75bの前側上部のそれぞれに端部側が接続されて上面視コの字状(U字状)に形成されている。詳細には、上パイプ48aは、両端部から前方に延出してシート幅方向内側に屈曲して延出した後、下パイプ48bがある下方側に屈曲し、さらにシート幅方向内側に屈曲してシート幅方向中央部が直線的に延出するように形成されている。
このように形成された上パイプ48aの一部は、シートクッションフレーム4の上部において下側及びシート幅方向内側に屈曲して延出していることで、剛性が高められている。このためシートクッションフレーム4の変位量を小さく抑えることができる。特に、上パイプ48aは、上方側ではなく下パイプ48bのある下方側に屈曲しているため、両者をコンパクトに配置することが可能となっている。
また、上パイプ48aは、シート幅方向内側に屈曲した先で、下方側に屈曲し、さらに、シート幅方向内側に屈曲するように形成されている。このように形成されていることで、着座者の臀部又は大腿を覆うように配置されることとなり、着座者と上パイプ48aとの周囲の空間を狭くすることで、クッション性を高めることができる。
下パイプ48bは、連結フレーム75a,75bの前側下部それぞれに端部側が接続されて上面視台形状に形成されている。詳細には、下パイプ48bは、上パイプ48aよりも長い長さで両端部から前方に延出した後、上向き及びシート幅方向内側に若干屈曲して、シート幅方向中央部が上パイプ48aのシート幅方向中央部よりも高い位置で直線的に延出するように形成されている。
上記のように、上パイプ48aは、下パイプ48bよりも前方に短く形成されている(換言すると、上パイプ48aと下パイプ48bとはシート幅方向中央部において前後に離間している)。このため、シート幅方向中央部において、上パイプ48aが下パイプ48bよりも下方に位置していることで、車両の前突時におけるサブマリン現象の発生を回避し易い構成となっている。
また、上パイプ48aの端部側が連結フレーム75a,75bの上部に接続され、下パイプ48bの端部側が連結フレーム75a,75bの下部に接続されており、換言すると、両者の端部側が上下に離間して配置されている。このため、両者の配置の干渉を避けつつ、上パイプ48a及び下パイプ48bが配置されていることによりシートクッションフレーム4の剛性を高めることができる。
また、上パイプ48a及び下パイプ48bは、連結フレーム75a,75bに対して取り付けることができるため、上パイプ48a及び下パイプ48bの取付位置は容易に決定されることで、これらの取付作業を効率的に行うことが可能である。
そして、上パイプ48aにおける上部位置からシート幅方向内側に屈曲する部位よりも後方の一部と、その下方にある下パイプ48bの一部とは、図示せぬ連結ブラケットによって支持されている。
この連結ブラケットは、図28に示すハイト機構8の前方リンク81に対してピボットピン80bを介して回動可能に取り付けられている。
このハイト機構8について図28を参照して詳細に説明する。
ハイト機構8は、シートクッションフレーム4を前後及び上下に揺動可能にする機構である。ハイト機構8は、前側リンク支持部Rs1及びシートクッションフレーム4の前側に回動可能に取り付けられた前方リンク81と、後側リンク支持部Rs2及びシートクッションフレーム4の後ろ側に回動可能に取り付けられた後方リンク82と、ピニオンギア84と、から主に構成されている。
前側リンク支持部Rs1は、スライドレール機構Rを構成するアッパレールR2の前側上面に取り付けられて上方に突出する板状の部材である。
後側リンク支持部Rs2は、前側リンク支持部Rs1同様に、スライドレール機構Rを構成するアッパレールR2の後ろ側上面に取り付けられて上方に突出する板状の部材である。
前方リンク81は、一方向に延在する板片状の部材である。前方リンク81の下端部は、ピボットピン80aを介して前側リンク支持部Rs1に回動可能に取り付けられており、前方リンク81の上端部は、ピボットピン80bを介してシートクッションフレーム4の連結フレーム75a,75bの前側に回動可能に取り付けられている。
後方リンク82は、下部にある一方向に延在する板片状の部材と、これと一体的に形成された上部にある扇形状の部材と、から構成されている。詳細には、後方リンク82のうち、上部の扇形状の部材の側面視円弧状の周面にはセクタギア83が形成されている。
このセクタギア83は、シートクッションフレーム4に回動可能に取り付けられたピニオンギア84に噛合する位置に配設されている。
後方リンク82は、前方リンク81と同様に、後方リンク82の下端部は、ピボットピン80cを介して後側リンク支持部Rs2に回動可能に取り付けられており、後方リンク82の上端部は、ピボットピン80dを介してシートクッションフレーム4の連結フレーム75a,75bの前側に回動可能に取り付けられている。
このハイト機構8を構成する前方リンク81、後方リンク82等の一部が、金属のみではなく樹脂を含むように形成されていると、軽量にすることが可能である。
上パイプ48a及び下パイプ48bにおけるシート幅方向両側にあるそれぞれの後端部側は、シート幅方向両側の連結フレーム75a,75bにおけるシート幅方向内側の上下に、溶接により接合されている。
また、上パイプ48aと下パイプ48bのシート幅方向両側における連結フレーム75a及び連結フレーム75bから直線的に延出する部位においては、シート上下方向において略重なる位置に形成されている。
そして、上パイプ48a及び下パイプ48bの後端部側が径方向に潰れるように形成されていると好ましい。このように上パイプ48a及び下パイプ48bが形成されていれば、連結フレーム75a,75bとの間に溶接代が形成されることとなり、接合強度を高めることができる。
なお、上記においては、シートクッションフレーム4のパンフレーム76が樹脂材料によって形成されるものとして説明したが、他の部品を樹脂材料で形成してもよい。
(シートバックフレームについて)
シートバックフレーム3は、開放側を下側とする正面視コの字状の樹脂フレーム38と、樹脂フレーム38と一体的に成形されて骨組みとして機能し、金属製の前パイプ37a及び後パイプ37bとを主に備える。
さらに、シートバックフレーム3は、樹脂フレーム38のシート幅方向両側の下端にそれぞれ設けられて前パイプ37a及び後パイプ37bと接合されたロアサイドフレーム部22aと、シート幅方向両側のロアサイドフレーム部22aに架け渡されたロアメンバー39とを備える。
ここで、樹脂フレーム38、前パイプ37a、後パイプ37b、ロアサイドフレーム部22a及びロアメンバー39によって、バックフレーム部材3cが構成されているものとする。
ロアメンバー39は、板状の金属部材と金属部材を内部に含んでインサート成形された樹脂部材とから構成されており、表面にある樹脂部材には、剛性を高めるための図示せぬリブが形成されていると好ましい。
前パイプ37a及び後パイプ37bは、正面視において下側を開放側とするコの字状(逆U字状)に形成されており、前パイプ37aと後パイプ37bのシート幅方向両側の部位においては、シート前後方向において略重なる位置に形成されている。
そして、前パイプ37aの上部は、シート幅方向に延出しており、図23及び図24に示すように、後述するヘッドレストステーHSの上下且つ前後を固定できるように、後パイプ37bにおけるシート幅方向に延出する上部よりも低い位置に形成されている。
前パイプ37a及び後パイプ37bにおけるシート幅方向両側にあるそれぞれの下端部は、シート幅方向両側のロアサイドフレーム部22aにおける内面側の前後に、溶接により接合されている。
樹脂フレーム38は、ガラス繊維入りのプラスチック等の樹脂材料から形成されており、その前側端部が前パイプ37aを覆い、後ろ側端部が後パイプ37bを覆うようにして板状に連続して形成されている。なお、ガラス繊維入りのプラスチックの他、CFRP等のプラスチック樹脂材料、ガラス繊維又は炭素繊維なしのプラスチックで形成されていてもよい。
そして、前パイプ37aの上部と、後パイプ37bの上部との間に挟み込まれるようにして、上下連続する角筒状の筒状部材としての二本のヘッドレストステーHSが固定されている。さらに、前パイプ37aと後パイプ37bと二本のヘッドレストステーHSの少なくとも一部とを内部に含んで樹脂フレーム38がインサート成形されている。
この二本のヘッドレストステーHSは、ヘッドレストS3の不図示のヘッドレストピラーを受け入れることで、ヘッドレストS3を取り付ける部位である。
上記のように、ヘッドレストステーHSは、前パイプ37aと後パイプ37bの間に挟持されることによって、高い強度で取り付けられて保持されている。そして、樹脂フレーム38を成形する際に、ヘッドレストステーHSを、前パイプ37a及び後パイプ37bの間に挟持させることができる。
詳細には、ヘッドレストステーHSは、前パイプ37a及び後パイプ37bとともに、樹脂フレーム38にインサート成形されることによって樹脂フレーム38に接合されている。このような構成にすれば、ヘッドレストステーHSを前パイプ37a及び後パイプ37bに取り付けるための別個の取付部材を必要とせず部品点数を削減することができ、溶接工程が不要となり、製造が容易となる。
一方で、このヘッドレストステーHSは、下部を前パイプ37aに、上部を後パイプ37bに溶接された後に、樹脂フレーム38に一体成形によって結合されていてもよい。
このように溶接が施されていることで、シートバックフレーム3に含まれるヘッドレストステーHSの取付剛性をさらに高めることができる。
また、樹脂フレーム38の上側であり、前パイプ37aよりも下方には、板状のブラケット38aが、樹脂フレーム38のシート幅方向両側に両端を接続するように形成されている。
板状のブラケット38aは、樹脂フレーム38の一部を構成して連続的に一体成形されており、中央にウェイト38bが配設されるように成形されている。
ウェイト38bを備えるブラケット38aは、ダイナミックダンパーとして機能することとなり、シートバックフレーム3の振動を抑制して乗り心地を良好にすることが可能となる。
また、樹脂フレーム38のシート幅方向内側には、フック50が形成されており、図25に示して後述するSバネ36がフック50に架け渡されている。なお、シートバックフレーム3に設けられるSバネ36については、図23上、図示を省略している。
(Sバネの取り付けについて)
次に、Sバネ36の取り付けについて説明する。
車両用シートSには、上記のように、シートバックS1及びシートクッションS2にクッション性を付与するSバネ36が取り付けられている。
シートクッションS2側のSバネ36は、図23に示すように、シートクッションフレーム4を構成するパンフレーム76の接続部76aに取り付けられている。
具体的には、Sバネ36は、シート幅方向両側の接続部76aに連続的に一体成形されたフック76dに、両端を取り付けられている。
フック76dは、図26に示すように、両側の接続部76aのシート幅方向内側に突出して前後に延出して形成されており、前後方向に形成されてSバネ36の端部を保持する保持穴76bを有する。
このように、パンフレーム76の一部である接続部76aと一体成形されたフック76dにSバネ36を保持できることによって、Sバネ36を保持するための別個の取付部材を設ける必要がない。また、Sバネ36を保持するためにシートクッションフレーム4を切り起こす等の加工も不要であるため、Sバネ36の取付作業の効率を高めることができる。
シートバックS1側のSバネ36は、図23においては省略しているが、ロアサイドフレーム部22a及び樹脂フレーム38のそれぞれのシート幅方向内側に取り付けられている。
具体的には、シートバックS1の下方のSバネ36は、ロアサイドフレーム部22aにおいてシート幅方向内側に切り起こされて形成されている不図示のフックによって取り付けられている。
特に、ロアサイドフレーム部22aが樹脂フレーム38に通常覆われる位置に、不図示のフックが設けられる場合には、そのフックが形成される部位のみ樹脂フレーム38からロアサイドフレーム部22aを露出するように樹脂フレーム38を形成するとよい。
また、シートバックS1の上方のSバネ36は、図25に示すように、樹脂フレーム38のシート幅方向両側の部位から連続的に一体成形されシート幅方向内側に突出するフック50に両端を取り付けられている。
フック50は、樹脂フレーム38のシート幅方向両側にシート幅方向に形成されてSバネ36の端部を保持する保持孔50aを有し、保持孔50aにシート前方向及びシート幅方向内側に侵出するように突出して形成された突出部50bを備える。
換言すると、突出部50bは、樹脂フレーム38のシート幅方向両側から、シート幅方向内側に切り起こされたように、保持孔50aとともに形成されている。
このように、樹脂フレーム38と一体成形されたフック50にSバネ36を保持できることによって、Sバネ36を保持するための別個の取付部材を設ける必要がない。また、Sバネ36を保持するためにシートバックフレーム3を切り起こす等の加工も不要であるため、Sバネ36の取付作業の効率を高めることができる。
<第15変形例>
上パイプ48aと下パイプ48bとは、図27に示すように別体で構成されるものに限定されず、図5に示すような下部で連結されて前後に一体的に形成されたU字パイプ23bを備えるサイドフレーム23のように、両者が連続的に一体的に形成されていてもよい。
この構成について図29に示す上パイプ48a及び下パイプ48bは、それぞれの後端部側が連結されて、一体的に形成されている。なお、図29は、第15変形例に係るシートクッションフレーム6を示す模式的な斜視図である。
このような構成であれば、剛性を高めることができるため、より薄くすることが可能となることで軽量化することができ、さらに部品点数が少なくなりシート製造作業を効率化することができる。
また、上パイプ48a、下パイプ48b、前パイプ37a及び後パイプ37bの外径は、本実施形態においては、部品管理性を良好にするために同じ外径のサイズのもので構成されている。
しかしながら、本発明は、このような形態のパイプに限定されず、異なるサイズのものを用いるようにしてもよい。
例えば、前パイプ37aを後パイプ37bの外径よりも小さな外径のものとし、クッションパッド1aの割合を前側において高くすることで、車両用シートSの前側の剛性を低めるようにしてもよい。このようにすることで、車両が後突や側突されたときに、着座者の体が車両用シートSに後方に入り込み易くなり、後突や側突による着座者への荷重を緩和することができる。
同様の理由により、上パイプ48aを下パイプ48bの外径よりも小さな外径のものとし、クッションパッド2aの割合を上側において高くすることで、車両用シートSの前側の剛性を低めるようにしてもよい。
<第16変形例>
第16変形例に係るシートクッションフレーム5について、図30を参照して説明する。なお、図30は、第16変形例に係るシートクッションフレーム5を示す模式的な斜視図である。
シートクッションフレーム5は、上記第3実施形態の実施例に係るシートクッションフレーム4の上パイプ48a及び下パイプ48bと異なる形状を有する、線状フレームとしての上パイプ49a及び下パイプ49bを備えるものである。
詳細には、上パイプ49aは、連結フレーム75a,75bの前側上部のそれぞれに端部側が接続されて上面視コの字状に形成されており、両端部から前方に延出した後、高さ方向に大きく屈曲することなく、シート幅方向中央部が直線的に延出して略一定の高さで形成されている。ここで、パンフレーム76と上パイプ49a及び下パイプ49bとによって、フロントフレーム4bが構成されているものとする。
下パイプ49bは、連結フレーム75a,75bの前側下部のそれぞれに端部側が接続されて上面視コの字状に形成されており、上パイプ49aよりも短い長さで両端部から前方に延出した後、高さ方向に大きく屈曲することなく、シート幅方向中央部が直線的に延出して略一定の高さで形成されている。
上記変形例に係るシートクッションフレーム5によれば、上パイプ49a及び下パイプ49bが上下に重なることを防ぎやすく、所定形状に組合せをした上でパンフレーム76にインサート成形ができるため、製造が容易となる。
一方、図27に示す上記第3実施形態の実施例に係るシートクッションフレーム4によれば、着座者からの荷重が加わりやすく、剛性が必要であるパンフレーム76の後方部分の縁に沿って上パイプ48aを配設することができ、耐久性を向上させることが可能となる。
<第17変形例>
次に第17変形例に係る上パイプ55a及び下パイプ55bについて、図31を参照して説明する。図31は、第17変形例に係る上パイプ55a及び下パイプ55bを示す斜視図である。
線状フレームとしての上パイプ55a及び下パイプ55bの主な形状は、図29に示す上パイプ48a及び下パイプ48bと同一であり、異なる点は、導入孔56a,56b,潰れ57a,57bが形成されている点である。
詳細には、上パイプ55a及び下パイプ55bにおける、図23に示す連結フレーム75a,75bの前側であって、パンフレーム76の接続部76aに覆われる部位には、導入孔56a,56bがそれぞれの前後に2個形成されている。
この導入孔56a,56bは、パンフレーム76が上パイプ55a及び下パイプ55bを覆うようにインサート成形される際に、上パイプ55a及び下パイプ55bの内部の空間に樹脂を導入するための孔である。
このように、導入孔56a,56bが形成されていることで、パンフレーム76を形成するとともに、パンフレーム76と上パイプ55a及び下パイプ55bとを連結することが可能となる。
そして、上パイプ55a及び下パイプ55bにおける、導入孔56a,56bよりも前側には、潰れ57a,57bがそれぞれ形成されている。
潰れ57a,57bは、上パイプ55a及び下パイプ55bの内部空間の一部を閉ざすように形成されている。
このように、潰れ57a,57bが形成されていることにより、導入孔56a,56bから上パイプ55a及び下パイプ55bの内部に導入される樹脂を、潰れ57a,57bの手前までに制限することが可能となる。
つまり、潰れ57a,57bによって、樹脂が侵入する領域をパンフレーム76と上パイプ55a及び下パイプ55bとの連結に必要な領域としての潰れ57a,57bよりも導入孔56a,56b側の領域に制限することができる。このように制限することで、上パイプ55a及び下パイプ55bの潰れ57a,57bよりも前側(導入孔56a,56bの逆側)に樹脂が充填されないこととなる。このため、シートクッションフレーム4を軽量化することが可能となる。
また、例えば、連結フレーム75a,75bと上パイプ55a及び下パイプ55bとが溶接されている場合には、潰れ57a,57bが形成されていることによって、溶接代を確保することができ、接合強度を高めることができる。
さらには、上パイプ55a又は下パイプ55bの導入孔56a,56bは、パンフレーム76の接続部76aに覆われる部位に限られず、任意の位置に形成されていてもよい。そして、その導入孔56a,56bを介して、溶融樹脂が上パイプ55a、下パイプ55bの内部に充填されるように、充填する領域の両側において、中空空間を閉じるように上パイプ55a又は下パイプ55bに潰れ57a,57bが形成されている構成であってもよい。
上記のように、導入孔56a,56bによって、パイプ内部に樹脂を充填する技術、及び潰れ57a,57bによって樹脂の充填領域を制限する技術は、当然シートクッションフレーム4を構成するものに限定されず、シートバックフレーム1,3に適用することが可能である。
<第18変形例>
図26に示すフック76dと異なる第18変形例に係るフック77dは、図32に示すように、先端77cが他の部位よりも大きく形成された突出部77bを有する。
突出部77bには、保持穴76bに面する縁において、他の部位よりもシート幅方向外側に突出する突起である先端77cがシート前後方向に延在して形成されている。
このように先端77cが形成されていることで、保持穴76bを通って突出部77bに組み付けられたSバネ36が先端77cに引っ掛かることで、フック77dから抜け落ちることを防止することができる。
さらに、Sバネ36をフック77dに取り付ける作業者が、突出部77bの先端77cへのSバネ36の係止を触覚で感じ取ることができるため、係止状態を認識して組み付け作業を素早く行うことが可能となる。
なお、このような構成のフック77dをシートバックフレーム3の図25に示すフック50に適用してもよい。
また、Sバネ36を樹脂バネとして、樹脂フレーム38と一体成形するようにしてもよい。このようにし、Sバネ36の引っ掛け箇所の樹脂にバネ性をもたせることで、Sバネ36の全長を短くすることができる。
上記実施形態においては、上パイプ48aと下パイプ48bのシート幅方向両側における連結フレーム75a及び連結フレーム75bから直線的に延出する部位においては、シート上下方向において略重なる位置に形成されているものと説明した。
同様に、前パイプ37aと後パイプ37bのシート幅方向両側の部位においては、シート前後方向において略重なる位置に形成されているものと説明した。
しかしながら、本発明はこのような形態に限定されない。
例えば、シートバックフレーム3の前パイプ37aを後パイプ37bよりもシート幅方向外側に配置するようにしてもよい。
このようにすれば、車両の後突時に着座者の体が入り込みやすくなり、着座者の体に過大な荷重が加わることを抑制することができる。
また、シートクッションフレーム4の下パイプ48b,49bを上パイプ48a,49aよりもシート幅方向外側に配置するようにしてもよい。
このようにすれば、下パイプ48b,49bと上パイプ48a,49aとが左右方向にずれることで、両者を重ね合わせてパンフレーム76をインサート成形する際に、溶融樹脂が行き渡りやすくなり成形性が向上する。
また、同様に、上記の前パイプ37aと後パイプ37bとを左右方向にずらした場合にも、同様に成形性を向上させることができる。
上記実施形態においては、1本又は2本の金属製のパイプからシートフレームの少なくとも一部を構成する例について説明したが、本願発明はこのような構成に限定されない。
例えば、より剛性を高めることを目的として、複数の金属製のパイプを設けるようにしてもよく、さらに、パイプではなく、ワイヤ等の中実の材料であり線状のもの又は棒状のものを採用するようにしてもよい。特に線状のものは、曲げ加工によって変形が容易であるため、シートフレームの形状の自由度を高めることができる。
さらには、第3実施形態において、シートバックフレーム3には、前パイプ37a及び後パイプ37bが別個に設けられているものとして説明したが、本発明はこのような構成に限定されない。例えば、図29に示すシートクッションフレーム4の上パイプ48a及び下パイプ48bのように、これらが連結された一本のパイプから成るものであってもよい。具体的には、前パイプ37aと後パイプ37bとがロアサイドフレーム部22a側で連結されていてもよい。
また、これらの金属製のパイプが、その中空の内部と外部とを連結する複数の導入孔を有するものであってもよい。
このような構成によれば、樹脂フレームやパンフレームをこれらのパイプを覆うようにインサート成形する際に、溶融樹脂をこれらの導入孔を通すようにしてこれらのパイプの中空の内部に流し込んで一体成形することが可能となるため、剛性を高めることができる。
また、上記実施形態においては、車両用シートについて説明したが、本願発明は車両用シートに係るものに限定されない。剛性を確保しつつ、軽量化することによって燃費を向上させるため、船舶、航空機、産業用機械等の乗物用シートに適用することが可能である。
上記の実施形態については、以下の付記のようにも記載され得る。
(付記1)
逆U字状に形成された線状フレームを有してシートの骨格を成すシートフレームであって、ヘッドレストを支持する筒状部材を備え、前記線状フレームは前後に少なくとも2個配置されており、前記筒状部材は、前記線状フレームに前後に挟み込まれて保持されていることを特徴とするシートフレーム。
上記構成によれば、筒状部材が線状フレームに挟み込まれて取り付けられていることにより、筒状部材の剛性向上を向上させることができる。
(付記2)
前記筒状部材は、前記線状フレームに溶接されて接合されていることを特徴とする付記1に記載のシートフレーム。
上記構成によれば、筒状部材が線状フレームに溶接によって接合されていることで、筒状部材の剛性を向上させることができる。
(付記3)
前記筒状部材は、前記線状フレームと他部材とに一体的に成形されていることを特徴とする付記1に記載のシートフレーム。
上記構成によれば、筒状部材が線状フレームと他部材とに一体的に成形されていることで、部品点数を削減でき、及び作業性を向上させることが可能となる。
(付記4)
前記線状フレームは、パイプであることを特徴とする付記1乃至3のいずれか一に記載のシートフレーム。
上記構成によれば、線状フレームがパイプであることで、中実のものよりも軽量化することができる。
(付記5)
前記パイプの径は同じである付記4に記載のシートフレーム。
上記構成によれば、パイプの径を同じにすることで、部品管理性を高め、作業性を向上させることができる。
(付記6)
前記パイプの径は前後のパイプで異なり、シート前方側のパイプの径がシート後方側のパイプの径よりも小さいことを特徴とする付記4に記載のシートフレーム。
上記構成によれば、前側のパイプの径が小さいことで、車両の後突時に着座者の体が入り込みやすくなり、着座者の体に過大な荷重が加わることを抑制することができる。
(付記7)
前記パイプの端部側は、潰されて形成されていることを特徴とする付記4乃至6のいずれか一に記載のシートフレーム。
上記構成によれば、パイプの端部側が潰れていることにより、溶接代の確保が容易となり作業性が向上する。
(付記8)
前記パイプには、外部と内部とを連通する穴が形成されており、前記パイプの内部に溶融樹脂が充填されて前記穴を通じて外部まで樹脂材料が形成されていること特徴とする付記4に記載のシートフレーム。
上記構成によれば、パイプの内部に溶融樹脂を充填してパイプの外部まで樹脂材料を形成することで、剛性向上を向上させることができる。
(付記9)
前記線状フレームは、少なくとも2つの部材で形成されていることを特徴とする付記1に記載のシートフレーム。
上記構成によれば、形状を単純化することで作業性を向上させることができる。
(付記10)
前記線状フレームは、一つの部材で形成されていることを特徴とする付記1に記載のシートフレーム。
上記構成によれば、形状を単純化することで作業性を向上させることができる。
(付記11)
前記線状フレームの端部側には、他部材との取り付けを行う取付部材が設けられていることを特徴とする付記1に記載のシートフレーム。
上記構成によれば、作業性を向上させ、剛性向上させることが可能となる。
(付記12)
前記線状フレームの空間を埋めるように他の部材が設けられていることを特徴とする付記1に記載のシートフレーム。
上記構成によれば、線状フレームの空間を埋めるように他の部材が設けられていることで剛性を向上させることができる。
(付記13)
前記他の部材には、乗員を支持する受圧部材を取り付ける取付部が設けられていることを特徴とする付記12に記載のシートフレーム。
上記構成によれば、他の部材に受圧部材を取り付ける取付部が設けられていることで、別個に取付部を用いる必要がないために部品点数を削減することができ、取付部を取り付ける手間がないため作業性を向上させることができる。
(付記14)
前記取付部は、他の部材に一体的に設けられており、前記取付部の端部側は他の部分よりも大きく形成されていることを特徴とする付記13に記載のシートフレーム。
上記構成によれば、取付部が他の部材に一体的に設けられていることで作業性を向上させることができ、取付部の端部側が他の部分よりも大きく形成されていることで受圧部材が取付部から外れることを抑制することができる。
(付記15)
前記受圧部材は、前記他の部材と一体的に成形されていることを特徴とする付記14に記載のシートフレーム。
上記構成によれば、部品点数の削減しつつ、軽量化することができる。
(付記16)
シートクッションフレームを備えるシートの骨格を成すシートフレームであって、前記シートクッションフレームは、略U字状に形成された複数の線状フレームと、該複数の線状フレームを繋ぐように形成された板状のパンフレームと、を有し、前記複数の線状フレームの少なくとも一つは上下方向に屈曲していることを特徴とするシートフレーム。
上記構成によれば、線状フレームの少なくとも一つが上下に屈曲していることで剛性が高められ、衝突時にシートフレームの撓むことを抑制できる。
(付記17)
前記上下方向に屈曲している線状フレームは、シートクッションの上方に設けられた線状フレームであることを特徴とする付記16に記載のシートフレーム。
上記構成によれば、上方の線状フレームが屈曲して形成されていることで剛性を高めて、シートフレームが撓むことを抑制することができる。
(付記18)
前記複数の線状フレームは、板状のパンフレームの前端と後端に少なくとも設けられていることを特徴とする付記16に記載のシートフレーム。
上記構成によれば、複数の線状フレームが板状のパンフレームの前端と後端に少なくとも設けられていることで、板状のパンフレームを安定して支持することができる。
(付記19)
前記複数の線状フレームを取り付ける取付部材が設けられていることを特徴とする付記16に記載のシートフレーム。
上記構成によれば、複数の線状フレームを取り付ける取付部材が設けられていることで、複数の線状フレームの取付作業性を向上させることができる。
(付記20)
前記板状のパンフレームはカーボン樹脂で形成されていることを特徴とする付記16に記載のシートフレーム。
上記構成によれば、板状のパンフレームがカーボン樹脂で形成されていることで軽量化することができる。
(付記21)
前記シートクッションフレームは、シートの高さを調節するハイト機構を有し、該ハイト機構は、複数のリンクから構成されるリンク構造から成り、前記複数のリンクは、周囲を樹脂で覆われていることを特徴とする付記16に記載のシートフレーム。
上記構成によれば、リンクが樹脂で覆われる分、全体として金属の割合を減らすことで、軽量化することができる。
HS ヘッドレストステー(筒状部材)
M 金型
R スライドレール機構
R2 アッパレール
Rs1 前側リンク支持部
Rs2 後側リンク支持部
S 車両用シート(乗物用シート)
S1 シートバック(背凭れ)
S2 シートクッション(座部)
S3 ヘッドレスト
SF,F1 シートフレーム
1a,2a,3a クッションパッド(クッション部材)
1b,2b,3b 表皮材
1,3 シートバックフレーム(バックフレーム)
2,4,5,6 シートクッションフレーム(クッションフレーム)
3c バックフレーム部材
4a,4b フロントフレーム
21 上部フレーム
22 サイドフレーム
22a ロアサイドフレーム部
22b 前パイプ
22c 後パイプ
22d 樹脂部
22e 第一延出部分
22f 第二延出部分
22h 中空部
23 サイドフレーム
23b U字パイプ
24 サイドフレーム
24b 前柱
24c 後柱
26 サイドフレーム
26d 樹脂部
26e 空間
27 サイドフレーム
27a リブ
28 サイドフレーム
28a ハニカム部
28b 孔部
28c 隔壁部
29 サイドフレーム
29a ハニカム部
29b 孔部
29c 隔壁部
30 サイドフレーム
30d 樹脂部
31 サイドフレーム
31d 樹脂部
32 サイドフレーム
32d 樹脂部
33 サイドフレーム
33a 導入孔
34 サイドフレーム
34c 後柱
34d 樹脂部
35 下部フレーム
36 Sバネ(受圧部材)
37a 前パイプ
37b 後パイプ
38 樹脂フレーム
38a ブラケット
38b ウェイト
39 ロアメンバー
40 サイドフレーム
40a 梁材
40b 下縁
40c 上縁
40d 中間部
41 カバー
41a 下縁
41b 連結部
41c 上縁
48a,49a,55a 上パイプ(線状フレーム)
48b,49b,55b 下パイプ(線状フレーム)
50 フック
50a 保持孔
50b 突出部
56a,56b 導入孔(孔)
57a,57b 潰れ
70 サイドフレーム
70a 樹脂板
70b 孔部
70c 隔壁部
71,72 サイドフレーム
71a,72a 凹凸部
75a,75b 連結フレーム(取付ブラケット)
75c 係合孔
75d 連結シャフト
76 パンフレーム(樹脂部、板状のパンフレーム)
76a 接続部
76b 保持穴(取付部)
76d,77d フック
77b 突出部
77c 先端
8 ハイト機構
80a,80b,80c,80d ピボットピン
81 前方リンク(リンク部材)
82 後方リンク(リンク部材)
83 セクタギア(リンク部材)
84 ピニオンギア(リンク部材)

Claims (17)

  1. 乗物用シートの座部に設けられたクッションフレームと、
    前記乗物用シートの背凭れに設けられたバックフレームと、を備え、
    前記クッションフレームは、U字状に形成された複数の線状フレームを有し、
    該複数の線状フレームの各々のシート幅方向中央部が前記バックフレームよりも前方において前後に離間し、
    前記複数の線状フレームの各々のシート幅方向外側にあるシート前後方向後ろ側の端部が上下に離間していることを特徴とするシートフレーム。
  2. 前記クッションフレームは、前記複数の線状フレームを繋ぐように設けられた板状のパンフレームを備えることを特徴とする請求項1に記載のシートフレーム。
  3. 前記複数の線状フレームの少なくとも一つは、他の線状フレーム側に上下方向に屈曲していることを特徴とする請求項1又は2に記載のシートフレーム。
  4. 前記上下方向に屈曲している前記線状フレームは、シート幅方向外側の後ろ側において前記クッションフレームの上側に設けられており、シート幅方向内側がシート幅方向外側よりも下方に位置するように形成されていることを特徴とする請求項3に記載のシートフレーム。
  5. 前記パンフレームは、前記複数の線状フレームに前後を支持されていることを特徴とする請求項2に記載のシートフレーム。
  6. 前記複数の線状フレームを取り付ける取付ブラケットが設けられていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のシートフレーム。
  7. 前記パンフレームは、樹脂で形成されていることを特徴とする請求項2に記載のシートフレーム。
  8. 前記線状フレームは、パイプであることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載のシートフレーム。
  9. 前記パイプの径は上下のパイプで異なり、
    シート上側に位置する前記パイプの径が、シート下側に位置する前記パイプの径よりも小さいことを特徴とする請求項8に記載のシートフレーム。
  10. 前記パイプの端部側は潰れて形成されていることを特徴とする請求項8又は9に記載のシートフレーム。
  11. 前記線状フレームの少なくとも一部を覆うように形成された樹脂部を備え、
    前記パイプには、外部と内部とを連通する孔が形成されており、
    前記樹脂部は、前記孔を通じて前記内部から前記外部まで形成されていることを特徴とする請求項8乃至10のいずれか一項に記載のシートフレーム。
  12. 前記線状フレームの少なくとも一部を覆うように形成された樹脂部を備え、
    前記線状フレームの端部側には、前記線状フレームと前記樹脂部とを取り付ける取付ブラケットが設けられていることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか一項に記載のシートフレーム。
  13. 前記線状フレームの少なくとも一部を覆うように形成された樹脂部を備え、
    該樹脂部には、乗員を支持する受圧部材を取り付ける取付部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか一項に記載のシートフレーム。
  14. 前記取付部は、前記樹脂部に一体的に設けられ、
    前記取付部の先端は、他の部分よりも大きく形成されており、
    前記先端に、前記受圧部材が係合することを特徴とする請求項13に記載のシートフレーム。
  15. 前記線状フレームの少なくとも一部を覆うように形成された樹脂部と、
    該樹脂部と一体的に成形された受圧部材と、を備えることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか一項に記載のシートフレーム。
  16. 前記クッションフレームは、リンク部材を有してシートの高さを調節するハイト機構を備え、
    前記リンク部材は、樹脂で周囲を覆われている請求項1乃至15のいずれか一項に記載のシートフレーム。
  17. 請求項1乃至16のいずれか一項に記載のシートフレームと、
    前記シートフレーム上に設けられたクッション部材と、
    該クッション部材を覆って前記シートフレームに取り付けられる表皮材と、を備えることを特徴とする乗物用シート。
JP2016028338A 2015-02-17 2016-02-17 シートフレーム及び乗物用シート Pending JP2016153300A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015029076 2015-02-17
JP2015029076 2015-02-17

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016153300A true JP2016153300A (ja) 2016-08-25

Family

ID=56760885

Family Applications (4)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016028338A Pending JP2016153300A (ja) 2015-02-17 2016-02-17 シートフレーム及び乗物用シート
JP2016028339A Active JP6607073B2 (ja) 2015-02-17 2016-02-17 シートフレーム、乗物用シート及びシートフレーム製造方法
JP2019192609A Active JP6802506B2 (ja) 2015-02-17 2019-10-23 シートフレーム及び乗物用シート
JP2020195126A Active JP7112002B2 (ja) 2015-02-17 2020-11-25 シートフレーム

Family Applications After (3)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016028339A Active JP6607073B2 (ja) 2015-02-17 2016-02-17 シートフレーム、乗物用シート及びシートフレーム製造方法
JP2019192609A Active JP6802506B2 (ja) 2015-02-17 2019-10-23 シートフレーム及び乗物用シート
JP2020195126A Active JP7112002B2 (ja) 2015-02-17 2020-11-25 シートフレーム

Country Status (1)

Country Link
JP (4) JP2016153300A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018162058A (ja) * 2018-03-13 2018-10-18 テイ・エス テック株式会社 乗物用シート
DE102019207585A1 (de) * 2019-05-23 2020-11-26 Elringklinger Ag Formbauteil, Sitz und Verfahren zur Herstellung eines Formbauteils
US10857958B2 (en) 2017-03-24 2020-12-08 Ts Tech Co., Ltd. Vehicle seat
US10889217B2 (en) 2017-03-24 2021-01-12 Ts Tech Co., Ltd. Vehicle seat

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5781659U (ja) * 1980-11-10 1982-05-20
JPH0361019A (ja) * 1989-07-28 1991-03-15 Mazda Motor Corp フレーム部材のブロー成形方法
JPH051345U (ja) * 1991-06-29 1993-01-14 株式会社タチエス シートクツシヨンのフレーム構造体
JPH10119119A (ja) * 1996-10-18 1998-05-12 Tachi S Co Ltd シートの樹脂フレームおよび樹脂フレーム製造方法
JP2007313907A (ja) * 2004-08-23 2007-12-06 Delta Tooling Co Ltd シートフレーム、シート構造及びシートフレームの製造方法
JP2013086636A (ja) * 2011-10-17 2013-05-13 Toyota Motor Corp シートバックボード及びこれを用いた車両用シート
JP2014034328A (ja) * 2012-08-09 2014-02-24 Ts Tech Co Ltd シートバックフレーム
JP2015003573A (ja) * 2013-06-20 2015-01-08 トヨタ紡織株式会社 乗物用シート

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6275916U (ja) * 1985-10-30 1987-05-15
JP4005332B2 (ja) * 2001-10-12 2007-11-07 本田技研工業株式会社 車両用シート
JP5608930B2 (ja) * 2009-08-21 2014-10-22 株式会社デルタツーリング 乗物用シート
JP5796515B2 (ja) * 2012-02-24 2015-10-21 トヨタ紡織株式会社 シートバックフレーム
JP5867300B2 (ja) * 2012-06-11 2016-02-24 トヨタ紡織株式会社 車両用シートのシートバックフレームの締結構造

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5781659U (ja) * 1980-11-10 1982-05-20
JPH0361019A (ja) * 1989-07-28 1991-03-15 Mazda Motor Corp フレーム部材のブロー成形方法
JPH051345U (ja) * 1991-06-29 1993-01-14 株式会社タチエス シートクツシヨンのフレーム構造体
JPH10119119A (ja) * 1996-10-18 1998-05-12 Tachi S Co Ltd シートの樹脂フレームおよび樹脂フレーム製造方法
JP2007313907A (ja) * 2004-08-23 2007-12-06 Delta Tooling Co Ltd シートフレーム、シート構造及びシートフレームの製造方法
JP2013086636A (ja) * 2011-10-17 2013-05-13 Toyota Motor Corp シートバックボード及びこれを用いた車両用シート
JP2014034328A (ja) * 2012-08-09 2014-02-24 Ts Tech Co Ltd シートバックフレーム
JP2015003573A (ja) * 2013-06-20 2015-01-08 トヨタ紡織株式会社 乗物用シート

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10857958B2 (en) 2017-03-24 2020-12-08 Ts Tech Co., Ltd. Vehicle seat
US10889217B2 (en) 2017-03-24 2021-01-12 Ts Tech Co., Ltd. Vehicle seat
US11235719B2 (en) 2017-03-24 2022-02-01 Ts Tech Co., Ltd. Vehicle seat
US11370338B2 (en) 2017-03-24 2022-06-28 Ts Tech Co., Ltd. Vehicle seat
US11745679B2 (en) 2017-03-24 2023-09-05 Ts Tech Co., Ltd. Vehicle seat
JP2018162058A (ja) * 2018-03-13 2018-10-18 テイ・エス テック株式会社 乗物用シート
DE102019207585A1 (de) * 2019-05-23 2020-11-26 Elringklinger Ag Formbauteil, Sitz und Verfahren zur Herstellung eines Formbauteils

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021028222A (ja) 2021-02-25
JP2016153301A (ja) 2016-08-25
JP2020011730A (ja) 2020-01-23
JP6802506B2 (ja) 2020-12-16
JP7112002B2 (ja) 2022-08-03
JP6607073B2 (ja) 2019-11-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7112002B2 (ja) シートフレーム
JP6112685B2 (ja) 自動車の車体構造
JP5831512B2 (ja) 車両用シート
JP2019098107A (ja) 乗物用シート
JP5296747B2 (ja) 車両用シート
US11312272B2 (en) Conveyance seat
EP3455100B1 (en) Vehicle seat
JP5571169B2 (ja) 車両用シートの背もたれフレーム
JP6362948B2 (ja) シートバックフレーム
JP2014125153A (ja) 乗物用シート
JP6113863B2 (ja) 車体後部構造
WO2015076264A1 (ja) シートフレーム
JP2010023661A (ja) 車体前部構造
JP5123901B2 (ja) 車両用シートのシートバックフレーム
JP6007722B2 (ja) 車両用シートバック構造
JP6136549B2 (ja) 乗物用シート及びその製造方法
JP5813088B2 (ja) 車体構造
JP5689489B2 (ja) 車体後部構造
JP2015003674A (ja) シートバックフレームのブラケット固定構造
JP7051714B2 (ja) 車両背もたれ
JP2016150658A (ja) シートフレーム及び車両用シート
JP2013047067A (ja) 樹脂製シートバックバネ及び車両用シート
JP4712881B2 (ja) 車両用シート
JP2008110636A (ja) 車両の下部車体構造
JP2008068737A (ja) 車両の下部車体構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180330

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190305

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20190903