JP6136549B2 - 乗物用シート及びその製造方法 - Google Patents
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Description
下記特許文献1には、上記のホルダをなくしてサポートを直接バックフレームに保持したものが開示されている。
このような問題に鑑み本発明の課題は、シートバックの上部に着脱式のヘッドレストを備える乗物用シートにおいて、ヘッドレストステーが挿入されるサポートをバックフレームによって補強することにより、補強された特別なサポートを用いなくても必要な強度を備えたサポートを構成することにある。
第1発明によれば、バックフレームに形成されたスペースにサポートを一体成形にて形成するため、サポートは周りがバックフレームによって補強され、特別に補強されたサポートを用いなくても必要な強度を備えたサポートを構成することができる。しかも、バックフレームを成形型内に保持して射出成形を行う、所謂インサート成形にてサポートが形成されるため、バックフレームの製造工程にてサポートも含めて効率的に製造することができる。
第2発明によれば、サポートの周りに補強材が設けられるため、サポートの強度を更に高めることができる。
第3発明によれば、前側の部材の切起片及び後側の部材の屈曲部を内包するようにサポートが形成されるため、前側の部材の切起片及び後側の部材の屈曲部をサポートの補強材とすることができる。即ち、前後方向から2枚の板材が合わせられて構成されるバックフレームの構造を利用してサポートのヘッドレストステー用の挿入孔の周りを補強することができる。
第4発明によれば、乗物用シートの使用時、ロック部は外部に露出するが、本体部はロック部が取り付けられることにより覆い隠されている。そのため、本体部は見栄えを考慮する必要がなく、制約の少ない条件で材料や製法の選択を行うことができる。
図1〜6は本発明の第1実施形態を示す。第1実施形態は、乗員一人が着座可能とされた所謂セパレートタイプの自動車用フロントシートに本発明を適用した例を示す。各図では、矢印によりシートを自動車に搭載した際の各方向を示している。以下の説明において、方向に関する記述は、この方向を基準として行うものとする。
図1では、シートバックの上部のみを示しており、しかも、バックパッドやシート表皮の記載を省略して、バックフレーム50とヘッドレスト40のみを記載している。
バックフレーム50は、公知のものと同様に両サイドフレーム51に対して上部のアッパフレーム52と下部のロアフレーム(不図示)とが枠状に溶接して形成されている。アッパフレーム52には、樹脂製のサポート30が左右方向に分けて一対設けられ、これらのサポート30によってヘッドレスト40が着脱自在に取り付けられている。サポート30は、アッパフレーム52に一体に設けられた本体部31と、この本体部31に着脱自在とされたロック部35とから成る。
図6には、本体部31に対してロック部35が取り付けられた状態を示し、この状態から各突起33を各係止孔37から外すと、ロック部35を本体部31から取り外すことができる。
アッパフレーム52の左右両側に設けられた本体部31とロック部35のそれぞれには、公知のサポートと同様に、ヘッドレスト40の左右一対のヘッドレストステー41、42が挿入される挿入孔34、38が形成されている。
ロック部35には、公知のサポートと同様に、ロック用爪(不図示)(本発明におけるロック機構に相当)が設けられ、他方、ヘッドレストステー42の外周の一部には、図1に示すように係止溝43が形成されている。ロック部35のロック用爪は、ロック部35の側部に形成された操作部(不図示)を押圧操作することにより、挿入孔34内に挿入されたヘッドレストステー42の係止溝43に係止した状態から係止を解除された状態に移動するように構成されている。従って、公知のヘッドレストと同様に、ロック部35の操作部を操作して、ロック用爪が係止するヘッドレストステー42の係止溝43の位置を変えることによって、ヘッドレスト40の高さを任意の高さに調整可能とされている。
一方、後側の部材20は、前側の部材10の除去された一辺に相当する部分を補うように設けられる、全体として板状の部材である。従って、前側の部材10と後側の部材20とが一体に組み合わされることにより、全体として四角筒体のアッパフレーム52が形成されている。
前側の部材10のサポート30の本体部31が設けられる位置の前側面には、貫通孔12が形成され、この貫通孔12を形成するために切り取られた切起片11は、後方に向けて曲げられている。また、前側の部材10の上下面で、切起片11の上下に対応する部位にも、貫通孔13がそれぞれ形成されている。各貫通孔13は、左右方向に関して貫通孔12よりも大きく形成され、貫通孔13の左右端縁部によって挟まれる左右方向領域が、左右の切起片11によって挟まれる左右方向領域の全てを含むように設定されている。
後側の部材20のサポート30の本体部31が設けられる位置では、板材が前側に屈曲されて、屈曲部21が形成されている。屈曲部21は、上下に2分割され、上下の屈曲部21間には板材を前後方向に貫通する貫通孔22が形成されている。また、上下の屈曲部21は、それぞれ前側の2箇所で直角に屈曲されて成り、上下の屈曲部21は、前側の部材10の左右の切起片11によって挟まれる領域に向けて突出している。このとき、上下の屈曲部21の左右幅は、前側の部材10の左右の切起片11の幅よりも狭くされている。
このとき、射出成形の成形型は、本体部31が左右前後方向で図3に示される形状となるように設計される。即ち、左右方向では、前側の部材10の上下の貫通孔13の左右端縁部によって挟まれる範囲に樹脂が充填されるようにされ、前後方向では、前側の部材10の前面と後側の部材20の後面とによって挟まれる範囲に樹脂が充填されるようにされる。但し、係る左右前後領域の中央部には、ヘッドレストステー41、42が挿入可能となる挿入孔34が形成されるようにされる。
また、上下方向では、前側の部材10の上面と下面とによって挟まれる範囲に樹脂が充填されるようにされると共に、挿入孔34の周りに上述の突出部32が突出形成されるようにされる。
このように樹脂の射出成形によって樹脂が充填される領域は、本発明におけるスペースに相当する。
しかも、アッパフレーム52を成形型内に保持して射出成形を行う、所謂インサート成形にてサポート30の本体部31が直接形成されるため、アッパフレーム52の製造工程にてサポート30の本体部31も含めて効率的に製造することができる。即ち、工程の短縮、加工費の低減を図ることができる。
また、金型を使用してアッパフレーム52にサポート30の本体部31が直接形成されるため、従来のようにアッパフレームにブラケットを溶接固定し、そのブラケットにサポートを保持させるものに比べて、ヘッドレストステー41、42を挿入する挿入孔34、38の位置精度を大幅に向上して、不良品の発生を低減させることができる。更に、ブラケットを不要とするため、原価低減、重量低減、加工費低減を図ることができる。
サポート30のロック部35は、従来のサポートの場合と同様に、バックフレーム50にバックパッド(不図示)を被せ、更にシート表皮(不図示)を被せた後に、挿入孔34の周囲のシート表皮を押さえるように本体部31に取り付けられる。そのため、シートとして使用されるとき、ロック部35は外部に露出するが、本体部31は覆い隠されている。そのため、本体部31は見栄えを考慮する必要がなく、制約の少ない条件で材料や製法の選択を行うことができる。即ち、本体部31を形成する樹脂として見栄えを考慮せず、安価な材料を使用することができる。
図7は本発明の第2実施形態を示す。第2実施形態が上述の第1実施形態に対して特徴とする点は、バックフレーム50のアッパフレーム52を構成する後側の部材20の構造を変更した点である。その他は両者同一であり、同一部分は図示及び説明を省略する。
第2実施形態でも、第1実施形態の屈曲部21と同様に屈曲部23が形成されている。屈曲部23は、屈曲部21のように上下に分割されず上下方向に長く一体に形成されている。一方、屈曲部23における左右の側部の上下方向の中央部には、それぞれ切取孔25が形成され、両切取孔25を通じて屈曲部23の左右が貫通するようにされている。各切取孔25を形成するために切り取られた切起片24は、後側の部材20の平面と面一となるように形成されている。
第2実施形態における後側の部材20は、第1実施形態における後側の部材20と同様に、前側の部材10と組み合わされ、インサート成形によってサポート30の本体部31が形成される。そのため、第2実施形態の後側の部材20を使用したバックフレーム50でも、第1実施形態に関して上述したのと同様の作用効果を達成することができる。
図8は本発明の第3実施形態を示す。第3実施形態が上述の第1実施形態に対して特徴とする点は、バックフレーム50のアッパフレーム52を構成する後側の部材20の構造を変更した点である。その他は両者同一であり、同一部分は図示及び説明を省略する。
第3実施形態でも、第1実施形態の屈曲部21と同様に屈曲部26が形成されている。屈曲部26は、屈曲部21のように上下に分割されず上下方向に長く一体に形成されている。一方、屈曲部26における前側部の上下方向の中央部には、屈曲部26とは逆向きの後方向に屈曲された逆屈曲部27が形成されている。
第3実施形態における後側の部材20は、第1実施形態における後側の部材20と同様に、前側の部材10と組み合わされ、インサート成形によってサポート30の本体部31が形成される。そのため、第3実施形態の後側の部材20を使用したバックフレーム50でも、第1実施形態に関して上述したのと同様の作用効果を達成することができる。
1.上記実施形態では、サポートにおけるヘッドレストステー用の挿入孔の周りの補強材は、バックフレームのアッパフレームに一体とされたが、別体とされても良い。
2.上記実施形態では、本発明を自動車用フロントシートに適用したが、自動車用リヤシートに適用しても良い。また、飛行機用、船用、電車用等のシートに適用しても良い。
11 切起片(補強材)
12、13 貫通孔
20 後側の部材
21 屈曲部(補強材)
22 貫通孔
23 屈曲部(補強材)
24 切起片
25 切取孔
26 屈曲部(補強材)
27 逆屈曲部
30 サポート
31 本体部
32 突出部
33 突起
34 挿入孔
35 ロック部
36 係止片
37 係止孔
38 挿入孔
40 ヘッドレスト
41、42 ヘッドレストステー
43 係止溝
50 バックフレーム
51 サイドフレーム
52 アッパフレーム
Claims (3)
- シートバックの骨格であるバックフレームにヘッドレストを支持するサポートを支持し、このサポートの挿入孔にヘッドレストステーを挿入してシートバックにヘッドレストを取り付けた乗物用シートであって、
前記サポートは、樹脂製であり、前記バックフレームと一体に設けられており、
前記サポートにおける前記ヘッドレストステー用の挿入孔の周りには、前記バックフレームの一部が補強材として一体化されており、
前記ヘッドレストを支持する前記バックフレーム上部は、前後方向から合わせられた2枚の板材から成り、
前記サポートが設けられる部分の前側の部材は、前後方向に貫通する貫通孔が形成されると共に、該貫通孔の両側に後方に向けて曲げられた切起片が形成されており、
前記サポートが設けられる部分の後側の部材は、前記前側の部材の貫通孔に向けて突出するように屈曲された屈曲部が形成されており、
前記サポートは、前記前側の部材の切起片及び前記後側の部材の屈曲部を内包して形成されており、前記前側の部材の切起片及び前記後側の部材の屈曲部に囲まれた部分に前記ヘッドレストステー用の挿入孔が形成されていることを特徴とする乗物用シート。 - 請求項1において、
前記サポートは、前記ヘッドレストステーを受け入れて保持する本体部と、前記ヘッドレストステーの本体部内への挿入位置を選択的に固定するロック機構を備えたロック部とを有し、
前記本体部は、前記バックフレームに一体に設けられており、
前記ロック部は、本体部とは別に設けられて、前記本体部に結合可能とされていることを特徴とする乗物用シート。 - シートバックの骨格であるバックフレームにヘッドレストを支持するサポートを支持し、このサポートの挿入孔にヘッドレストステーを挿入してシートバックにヘッドレストを取り付けた乗物用シートの製造方法であって、
前記バックフレームに前記サポートを挿入するためのスペースを形成し、
前記バックフレームを成形型内に保持して樹脂の射出成形を行い、前記スペースに前記サポートを一体成形にて形成することを特徴とする乗物用シートの製造方法。
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