JP5316060B2 - 中空状のヘッドレストケースの構造 - Google Patents

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Description

本発明は、中空状のヘッドレストケースの構造に関し、詳しくは、発泡させたウレタンによって一体的にカバーリングされる中空状のヘッドレストケースの構造に関する。
従来、ヘッドレストの輪郭を形成している中空状のヘッドレストケースの表面にウレタンを被せ、その被せたウレタンの表面にさらに表皮を被せたヘッドレストが既に知られている。ここで、特許文献1には、ウレタン樹脂をヘッドレストケースの表面で発泡させたヘッドレスト(発泡成形で製造させたヘッドレスト)が開示されている。このように発泡成形させると、ヘッドレストケース、ウレタンおよび表皮は、互いに一体的に接合されるため、出来上がったヘッドレストの使用時に、ヘッドレストケースに対してウレタンや表皮にズレが生じることがなく、乗員の後頭部を確実に受け止めることができる。
特開2005−178196号公報
しかしながら、上述した特許文献1では、図4に示すように、例えば、ヘッドレストケース120の剛性を確保するために、ヘッドレストケース120にリブ132aを形成した場合、そのリブ132aの根元側にまでウレタン樹脂が流れ込み難く、出来上がったヘッドレストにおいて、良いクッション性能が得られないという問題が発生していた。また、このようにリブ132aを形成した場合、ヘッドレストケース120の内部に、例えば、メカ機構(公知のヘッドレスト移動機構であり、車両に後突が発生すると、ステーに対して、乗員の後頭部を受け止める部位を前方へ飛び出させる機構)を設けるスペースを確保することができないという問題が発生していた。これらの問題を解決するために、リブ132aの高さを低くすることが考えられたが、このリブ132aの高さを低くすると、ヘッドレストケース120の剛性を確保することができないという根本的な問題に戻ることとなっていた。
本発明は、このような課題を解決しようとするもので、その目的は、ウレタン樹脂を発泡させて中空状のヘッドレストケースの表面をカバーリングする場合でも、発泡させたウレタンのクッション性能を十分に得つつ、ヘッドレストケースの剛性とその内部スペースも確保できるヘッドレストケースの構造を提供することである。
本発明は、上記の目的を達成するためのものであって、以下のように構成されている。請求項1に記載の発明は、ステーを有するベース部材の正面側をカバーリングし、乗員の後頭部を受け止め可能な略平らな支承面を有する正面ケースと、正面ケースの背面側をカバーリングする背面ケースと、から構成され、発泡させたウレタンによって一体的にカバーリングされる中空状のヘッドレストケースの構造であって、その背面側の表面には、高さ方向、または、幅方向に沿って膨らみ状に単数または複数のビード部が形成されており、そのビード部の内面には、ビードの形成方向に沿ってリブが形成されており、ビード部は、後方に向かう膨らみ状に形成されており、リブは、前方に向かって突出状に形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、ビード部は膨らみ状に形成されているため、ビード部の根元までウレタン樹脂を流れ込ませることができる。そのため、出来上がったヘッドレストのクッション性能を十分に得ることができる。また、この構成によれば、リブが形成されているため、ヘッドレストケース(背面ケース)の剛性も確保することができる。また、この構成によれば、リブはビード部の内面に形成されているため、ヘッドレストケース(背面ケース)の内部スペースも確保することができる。







図1は、本発明の実施例に係るヘッドレストケースの分解斜視図である。 図2は、図1の組み付け状態における斜視図である。 図3は、図2のヘッドレストケースの表面にウレタン樹脂を発泡させたヘッドレストの横断面図である。 図4は、従来技術に係るヘッドレストの縦断面図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図1〜3を用いて説明する。なお、以下の説明にあたって、上、下、前、後、左、右とは、上述した各図に記載した、上、下、前、後、左、右の方向、すなわち、ヘッドレストを基準にしたときの上、下、前、後、左、右の方向を示している。
まず、図1、2を参照して、本発明の実施例に係るヘッドレストの全体構成を説明する。この説明をするにあたって、はじめに、ヘッドレストのフレーム構造を説明する。ヘッドレストのフレーム1は、シートバック(図示しない)側に差し込まれる左右一対のステー12、12を固着させるベース部材10と、このベース部材10の正面側をカバーリングする格好でシートバックに背凭れした乗員の後頭部を受け止める正面ケース20と、この正面ケース20との間にベース部材10を収納する格好で正面ケース20の背面側をカバーリングする背面ケース30とから主として構成されている。以下に、これらの構成部材10、20、30を順に説明していく。
はじめに、ベース部材10から説明していく。ベース部材10は、矩形状に形成されているプレート状の部材である。このベース部材10の左右の両縁には、上述したようにシートバック側に差し込まれる略逆U字状のステー12を固着させるホルダ10aがそれぞれ形成されている。また、ベース部材10の四隅の近傍には、後述する正面ケース20の4本の係合爪22を差し込み可能な取付孔10bがそれぞれ形成されている。このベース部材10は、例えば、金属、または剛性を有する合成樹脂によって、一体的に形成されている。
次に、正面ケース20を説明する。正面ケース20は、上述したようにベース部材10の正面側をカバーリングする格好でシートバックに背凭れした乗員の後頭部を受け止め可能な略平らな支承面を有するケース部材である。この正面ケース20の内面の四隅の近傍には、上述したベース部材10の各取付孔10bに対応する係合爪22がそれぞれ形成されている。また、正面ケース20の左右と上の縁には、後述する背面ケース30を組み付ける係合孔24aを有する撓み片24がそれぞれ形成されている。この正面ケース20も、例えば、剛性を有する合成樹脂によって、一体的に形成されている。
最後に、背面ケース30を説明する。背面ケース30も、上述したように正面ケース20との間にベース部材10を収納する格好で正面ケース20の背面側をカバーリングするケース部材である。この背面ケース30の内面の四隅の近傍には、上述したベース部材10の取付孔10bと正面ケース20の係合爪22とに対応する取付孔36aを有する台座36bがそれぞれ形成されている。この背面ケース30の表面には、高さ方向に沿って膨らみ状を成す2本のビード部32が並設されている。このビード部32の内面には、ビードの形成方向(図1において、高さ方向である上下方向)に沿ってリブ32aが形成されている。
すなわち、背面ケース30の表面から滑らかに膨出する格好でビード部32が形成され、この膨出に伴って凹み形状となる背面ケース30の内面(裏面)にリブ32aが形成されている。このようにリブ32aが形成されていると、リブ32aが背面ケース30の内部スペースに干渉することがない(リブ32aが背面ケース30の内部スペースに出っ張ることがない。)。そのため、背面ケース30の内面にリブ32aを形成しても、背面ケース30の内部スペースを確保できる。
また、このように内部スペースを確保できると、例えば、背面ケース30の内部に公知のヘッドレスト移動機構(車両に後突が発生すると、12ステーに対して、乗員の後頭部を受け止める部位を前方へ飛び出させる機構)を設けることもできる。なお、このリブ32aは、その先端が、例えば、ビード部32の根元と略同一直線上(図3において、想像線上)に位置するように形成されている。また、このリブ32aの上下の端部は、その先端がビード部32の内面に向けて滑らかに下り傾斜する格好となるようにそれぞれ形成されている。
また、背面ケース30の左右と上の縁には、上述した正面ケース20の係合孔24aに対応する係合爪34がそれぞれ形成されている。この背面ケース30も、例えば、剛性を有する合成樹脂によって、一体的に形成されている。ヘッドレストのフレーム1は、このように構成されている。
続いて、上述したヘッドレストのフレーム1であるベース部材10、正面ケース20および背面ケース30の組み付け工程を説明する。はじめに、ベース部材10の前面側から各取付孔10bに係合爪22をそれぞれ差し込み、その差し込み状態で係合爪22を背面ケース30の取付孔36aにそれぞれ差し込んで爪を引っ掛けて係合させる。これを全箇所行うことで、ベース部材10と正面ケース20と背面ケース30とを一体化させることができる。
これと同時に、正面ケース20の背面側から各係合孔24aに背面ケース30の各係合爪34を嵌め込ませていく。すると、正面ケース20の撓み片24の先端が背面ケース30の係合爪34を乗り越えるように撓んでいき、その乗り越えが完了すると正面ケース20の係合孔24aに背面ケース30の係合爪34が嵌め込まれる。これを全箇所行うことで、正面ケース20に背面ケース30を組み付けることができる。ヘッドレストのフレーム1であるベース部材10、正面ケース20および背面ケース30は、このように組み付けられている。なお、このようにして組み付けられたフレーム1が、特許請求の範囲に記載の「中空状のヘッドレストケース」に相当する。
続いて、上述した構成から成るヘッドレストのフレーム1の表面でウレタン樹脂を発泡させてヘッドレストを製造する方法、すなわち、発泡成形でヘッドレストを製造する方法を説明する。まず、袋状に形成されている表皮(図1、2において図示しない)50の内部にフレーム1を配置させ、この配置させた状態でさらにキャビティがヘッドレストの外形状に形成されている金型(図示しない)内に配置させる。この配置させた状態のままで、フレーム1と表皮50との間に形成される隙間にウレタン樹脂を注入していく。
すると、注入したウレタン樹脂は発泡していくため、発泡したウレタン樹脂はキャビティの内面形状に沿いながら表皮50内を充填していく。このとき、既に説明したように、背面ケース30のビード部32は滑らかに膨出するように形成されているため、ビード部32の根元側にまでウレタン樹脂を充填させることができる(図3において、矢印がウレタン樹脂の流れを示している)。そして、ウレタン樹脂の発泡が完了すると、ヘッドレストのフレーム1を包み込むと共に、表皮50に包み込まれた発泡体であるウレタン40が出来上がる。すなわち、ヘッドレストが出来上がる。
出来上がったヘッドレストは、従来技術と同様に、そのフレーム1、ウレタン40および表皮50は、互いに一体的に接合されるため、その使用時に、フレーム1に対してウレタン40や表皮50にズレが生じることがなく、乗員の後頭部を確実に受け止めることができる。ヘッドレストは、このような発泡成形によって製造されている。
本発明の実施例に係る中空状のヘッドレストケースの構造は、上述したように構成されている。この構成によれば、ビード部32は膨らみ状に形成されているため、ビード部32の根元までウレタン樹脂を流れ込ませることができる。そのため、出来上がったヘッドレストのクッション性能を十分に得ることができる。また、この構成によれば、リブ32aが形成されているため、背面ケース30の剛性も確保することができる。また、この構成によれば、リブ32aはビード部32の内面に形成されているため、背面ケース30の内部スペースも確保することができる。
上述した内容は、あくまでも本発明の一実施の形態に関するものであって、本発明が上記内容に限定されることを意味するものではない。
実施例では、ビード部32は、背面ケース30の表面の高さ方向に沿って形成される例を説明した。しかし、これに限定されるものでなく、ビード部32は、背面ケース30の表面の幅方向(図1において、左右方向)に沿って形成されても構わない。
また、実施例では、ビード部32は、2本並設されている例を説明した。しかし、これに限定されるものでなく、ビード部32は、1本でも、3本でも構わない。
また、実施例では、ステー12は、略逆U字状に形成されている例を説明した。しかし、これに限定されるものでなく、ステー12は、左右一対の分割状に形成されていても構わない。
20 正面ケース
30 背面ケース
32 ビード部
32a リブ
40 ウレタン



Claims (1)

  1. ステーを有するベース部材の正面側をカバーリングし、乗員の後頭部を受け止め可能な略平らな支承面を有する正面ケースと、正面ケースの背面側をカバーリングする背面ケースと、から構成され、発泡させたウレタンによって一体的にカバーリングされる中空状のヘッドレストケースの構造であって、
    その背面側の表面には、高さ方向、または、幅方向に沿って膨らみ状に単数または複数のビード部が形成されており、
    そのビード部の内面には、ビードの形成方向に沿ってリブが形成されており、
    ビード部は、後方に向かう膨らみ状に形成されており、
    リブは、前方に向かって突出状に形成されていることを特徴とする中空状のヘッドレストケースの構造。
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