JP2011111131A - 車両用シートクッション及び車両用シート - Google Patents

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【課題】シートクッションパッドを構成する上下別体の発泡体が相互に位置ズレすることを防止又は抑制できると共に、シートクッションパッドの組立作業を容易なものにすることができる車両用シートクッション及び車両用シートを得る。
【解決手段】リヤシートクッション12では、ウレタンパッド22に埋設されたフレーム30が、ウレタンパッド22から下側へ突出した突出部30J、30K、30L、30Mを有しており、これらの突出部30J、30K、30L、30Mが発泡ポリプロピレン成形体20に差し込まれている。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両用シートクッション及び車両用シートに関する。
下記特許文献1に示された車両用座席では、ポリプロピレン成形体等(発泡ポリプロピレン等)からなる座席下層部上に、軟質ポリウレタンフォームからなる座席上層部が一体成形されることにより、シートクッションパッドが形成されている。このようなシートクッションパッドでは、発泡ポリプロピレン等が使用されることにより、軽量化を図ることができると共に、リサイクル性を向上させることができる。
特開2001−161508号公報
しかしながら、上述の如きシートクッションパッドでは、発泡ポリプロピレン等とポリウレタンフォームとが一体成形(モールド成形)されるため、両者の界面が硬化して、座り心地に悪影響を及ぼす等の問題がある。
一方、発泡ポリプロピレン(下側の発泡体)と、ポリウレタンフォーム(上側の発泡体)とを別々に成形し、これらを組み合わせることでシートクッションパッドを製造する(組み立てる)場合、下側発泡体と上側発泡体とが相互に位置ズレすることがある。このような場合、シートクッションによる着座乗員の保持が不安定になったり、上下の発泡体間に生じる段差によってシートクッションの外観が悪化する等の問題が生じる。このため、下側発泡体と上側発泡体との位置ズレを回避するための対策が必要になるが、当該対策によってシートクッションパッドの組立作業が煩雑になることを回避する必要もある。
本発明は上記事実を考慮し、シートクッションパッドを構成する上下別体の発泡体が相互に位置ズレすることを防止又は抑制できると共に、シートクッションパッドの組立作業を容易なものにすることができる車両用シートクッション及び車両用シートを得ることが目的である。
請求項1に記載の発明に係る車両用シートクッションは、シートクッションパッドの本体部を構成する上側発泡体と、前記上側発泡体とは別体に成形されて前記上側発泡体の下側に配置され、前記シートクッションパッドの下部側を構成する下側発泡体と、前記上側発泡体に埋設されると共に、前記上側発泡体から突出して前記下側発泡体に係合した一又は複数の突出部を有するフレームと、を備えたことを特徴としている。
請求項1に記載の車両用シートクッションでは、シートクッションパッドの上側発泡体に埋設されたフレームが、上側発泡体から突出した一又は複数の突出部を有しており、当該突出部が下側発泡体に係合している。これにより、上側発泡体と下側発泡体とが相互に位置ズレすることを防止又は抑制できる。しかも、上側発泡体及び下側発泡体によってシートクッションパッドを組み立てる際には、上側発泡体から突出した突出部を下側発泡体に係合させるだけでよいため、シートクッションパッドの組立作業を容易なものにすることができる。
請求項2に記載の発明に係る車両用シートクッションは、請求項1に記載の車両用シートクッションにおいて、前記上側発泡体は、ポリウレタンフォームであり、前記下側発泡体は、発泡ポリスチレンと発泡ポリエチレンとの複合樹脂、発泡ポリプロピレン、発泡ポリスチレン、発泡ポリエチレンのうち何れか1つであることを特徴としている。
請求項2に記載の車両用シートクッションでは、下側発泡体が発泡ポリスチレンと発泡ポリエチレンとの複合樹脂、発泡ポリプロピレン、発泡ポリスチレン、及び発泡ポリエチレンのうち何れか1つであるため、軽量化を図ることができると共に、リサイクル性を向上させることができる。
請求項3に記載の発明に係る車両用シートクッションは、請求項1又は請求項2に記載の車両用シートクッションにおいて、前記一又は複数の突出部には、前記下側発泡体に差し込まれたものが含まれていることを特徴としている。
請求項3に記載の車両用シートクッションでは、上側発泡体から突出したフレームの突出部が下側発泡体に差し込まれることによって、上側発泡体と下側発泡体とが相互に位置ズレすることを防止又は抑制できる。しかも、上側発泡体及び下側発泡体によってシートクッションパッドを組み立てる際には、上側発泡体から突出した突出部を下側発泡体に差し込むだけでよいため、シートクッションパッドの組立作業を極めて容易なものにすることができる。
請求項4に記載の発明に係る車両用シートクッションは、請求項3に記載の車両用シートクッションにおいて、前記下側発泡体には、前記突出部の差し込み位置を表示する目印が設けられることを特徴としている。
請求項4に記載の車両用シートクッションでは、上側発泡体及び下側発泡体によってシートクッションパッドを組み立てる際には、上側発泡体から突出したフレームの突出部を、下側発泡体における目印が設けられた部位に差し込むことにより、下側発泡体を上側発泡体に精度良く位置決めすることができる。これにより、シートクッションパッドの製造段階において、上側発泡体と下側発泡体とが相互に位置ズレすることを回避することができる。しかも、例えば下側発泡体の表面にインクなどを付着させれば、それを目印とすることができるため、簡単な構成で突出部の差し込み位置を表示することができる。
請求項5に記載の発明に係る車両用シートクッションは、請求項3又は請求項4に記載の車両用シートクッションにおいて、前記下側発泡体には、前記突出部を差し込むための孔が設けられることを特徴としている。
請求項5に記載の車両用シートクッションでは、上側発泡体及び下側発泡体によってシートクッションパッドを組み立てる際には、上側発泡体から突出したフレームの突出部を、下側発泡体に設けられた孔に差し込むことにより、下側発泡体を上側発泡体に精度良く位置決めすることができる。これにより、シートクッションパッドの製造段階において、上側発泡体と下側発泡体とが相互に位置ズレすることを回避することができる。しかも、突出部を差し込むための孔が下側発泡体に設けられるため、突出部を容易に下側発泡体に差し込むことができる。
請求項6に記載の発明に係る車両用シートクッションは、請求項3〜請求項5の何れか1項に記載の車両用シートクッションにおいて、前記下側発泡体には、前記突出部を差し込むための溝が設けられることを特徴としている。
請求項6に記載の発明に係る車両用シートクッションでは、上側発泡体及び下側発泡体によってシートクッションパッドを組み立てる際には、上側発泡体から突出したフレームの突出部を、下側発泡体に設けられた溝に差し込むことにより、下側発泡体を上側発泡体に精度良く位置決めすることができる。これにより、シートクッションパッドの製造段階において、上側発泡体と下側発泡体とが相互に位置ズレすることを回避することができる。しかも、突出部を差し込むための溝が下側発泡体に設けられるため、突出部を容易に下側発泡体に差し込むことができる。また、溝の形状や配置を適宜変更することによって、突出部の形状や配置の自由度を向上させることができる。
請求項7に記載の発明に係る車両用シートクッションは、請求項3〜請求項6の何れか1項に記載の車両用シートクッションにおいて、前記一又は複数の突出部には、前記下側発泡体を貫通すると共に、前記下側発泡体の外側へ突出した先端側が車体側に係止されたものが含まれていることを特徴としている。
請求項7に記載の車両用シートクッションでは、下側発泡体の外側へ突出したフレームの突出部の先端側が車体側に係止される。これにより、本車両用シートクッションを車体側に取り付けることができる。このように、上側発泡体と下側発泡体との位置ズレを防止又は抑制する突出部が、本車両用シートクッションの車体側への取付部も兼ねるため、本車両用シートクッションの車体側への取り付け作業も含めた製造作業の効率を向上させることができる。また、突出部の先端側が車体側に係止されることにより、突出部が下側発泡体から不用意に抜け出すことを防止できる。
請求項8に記載の発明に係る車両用シートクッションは、請求項3〜請求項7の何れか1項に記載の車両用シートクッションにおいて、前記下側発泡体は、隣同士で端部が上下に重なり合った複数の分割体により構成されると共に、前記一又は複数の突出部には、前記重なり合った部分に串刺し状態で差し込まれたものが含まれていることを特徴としている。
請求項8に記載の車両用シートクッションでは、下側発泡体が複数の分割体によって構成されているため、大型の成形金型を用いることなく下側発泡体を製造することができる。しかも、複数の分割体は、隣同士で端部が上下に重なり合っており、当該重なり合った部分にフレームの突出部が串刺し状態で差し込まれている。これにより、複数の分割体が隣同士で連結されるため、複数の分割体が相互に位置ズレすることを防止できる。
請求項9に記載の発明に係る車両用シートクッションは、請求項1〜請求項8の何れか1項に記載の車両用シートクッションにおいて、前記一又は複数の突出部には、前記下側発泡体に設けられた引掛部に引っ掛けられたものが含まれていることを特徴としている。
請求項9に記載の車両用シートクッションでは、上側発泡体から突出したフレームの突出部が、下側発泡体に設けられた引掛部に引っ掛けられることによって、上側発泡体と下側発泡体とが相互に位置ズレすることを防止又は抑制できる。しかも、上側発泡体及び下側発泡体によってシートクッションパッドを組み立てる際には、上側発泡体から突出した突出部を下側発泡体の引掛部に引っ掛けるだけでよいため、シートクッションパッドの組立作業を極めて容易なものにすることができる。
請求項10に記載の発明に係る車両用シートクッションは、請求項9に記載の車両用シートクッションにおいて、前記引掛部は、前記下側発泡体の下面側に設けられていることを特徴としている。
請求項10に記載の車両用シートクッションでは、上側発泡体から突出したフレームの突出部が、下側発泡体の下面側に設けられた引掛部に引っ掛けられるため、上側発泡体と下側発泡体とを上下方向に離間不能に連結することができる。
請求項11に記載の発明に係る車両用シートクッションは、請求項1〜請求項10の何れか1項に記載の車両用シートクッションにおいて、前記上側発泡体の表面を覆うシート表皮を備え、前記シート表皮の端側が前記下側発泡体に巻き掛けられた後に前記下側発泡体の下面又は前記上側発泡体の下面に係止されていることを特徴としている。
請求項11に記載の車両用シートクッションでは、上側発泡体の表面を覆うシート表皮の端側が、下側発泡体に巻き掛けられた後に下側発泡体の下面又は上側発泡体の下面に係止されている。これにより、シート表皮によって、上側発泡体と下側発泡体とが上下方向に離間することを阻止することができる。したがって、例えば、上側発泡体から突出した突出部が下側発泡体に上側から差し込まれた構成の場合でも、当該差し込まれた突出部が下側発泡体から不用意に抜け出すことを防止できる。
請求項12に記載の発明に係る車両用シートは、請求項1〜請求項11の何れか1項に記載の車両用シートクッションを備えたことを特徴としている。
請求項12に記載の車両用シートでは、請求項1〜請求項11の何れか1項に記載の車両用シートクッションを備えているため、請求項1〜請求項11の何れか1項に記載の発明と同様の作用効果を奏する。
以上説明したように、請求項1に記載の発明に係る車両用シートクッションでは、シートクッションパッドを構成する上下別体の発泡体が相互に位置ズレすることを防止又は抑制できると共に、シートクッションパッドの組立作業を容易なものにすることができる。
請求項2に記載の発明に係る車両用シートクッションでは、軽量化を図ることができると共に、リサイクル性を向上させることができる。
請求項3に記載の発明に係る車両用シートクッションでは、シートクッションパッドの組立作業を極めて容易なものにすることができる。
請求項4に記載の発明に係る車両用シートクッションでは、シートクッションパッドの製造段階において、上側発泡体と下側発泡体とが相互に位置ズレすることを回避することができると共に、簡単な構成で突出部の差し込み位置を表示することができる。
請求項5に記載の発明に係る車両用シートクッションでは、シートクッションパッドの製造段階において、上側発泡体と下側発泡体とが相互に位置ズレすることを回避することができると共に、突出部を容易に下側発泡体に差し込むことができる。
請求項6に記載の発明に係る車両用シートクッションでは、シートクッションパッドの製造段階において、上側発泡体と下側発泡体とが相互に位置ズレすることを回避することができると共に、突出部を容易に下側発泡体に差し込むことができる。また、突出部の形状や配置の自由度を向上させることができる。
請求項7に記載の発明に係る車両用シートクッションでは、車体側への取り付け作業も含めた製造作業の効率を向上させることができると共に、フレームの突出部が下側発泡体から不用意に抜け出すことを防止できる。
請求項8に記載の発明に係る車両用シートクッションでは、大型の成形金型を用いることなく下側発泡体を製造することができると共に、下側発泡体を構成する複数の分割体が相互に位置ズレすることを防止できる。
請求項9に記載の発明に係る車両用シートクッションでは、シートクッションパッドの組立作業を極めて容易なものにすることができる。
請求項10に記載の発明に係る車両用シートクッションでは、上側発泡体と下側発泡体とを上下方向に離間不能に連結することができる。
請求項11に記載の発明に係る車両用シートクッションでは、上側発泡体と下側発泡体とが上下方向に離間することを阻止することができ、突出部が下側発泡体から不用意に抜け出すことを防止できる。
請求項12に記載の発明に係る車両用シートでは、請求項1〜請求項11の何れか1項に記載の発明と同様の作用効果を奏する。
本発明の第1実施形態に係る車両用リヤシートの主要部の構成を示す概略的な斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る車両用リヤシートの構成部材であるリヤシートクッションパッドの主要部の構成を示す概略的な斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るリヤシートクッションパッドの構成を示す概略的な分解斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るリヤシートクッションの構成を示す概略的な縦断面図である。 本発明の第1実施形態に係るリヤシートクッションの変形例を示す、図4に対応した縦断面図である。 本発明の第2実施形態に係る車両用リヤシートの構成部材であるリヤシートクッションパッドを下面側から見た状態で示す概略的な斜視図である。 図6に示されるリヤシートクッションパッドの左端側の構成を示し、フレームの突出部に分割体の引掛部が引っ掛けられる直前の状態を示す斜視図である。 フレームの突出部に分割体の引掛部が引っ掛けられた状態を示す図7に対応した斜視図である。 フレームの突出部に分割体の引掛部が引っ掛けられた後で別の突出部が分割体の孔に挿入されている状態を示す図7及び図8に対応した斜視図である。 上記別の突出部が分割体の孔に完全に挿入された状態を示す図7〜図9に対応した斜視図である。
<第1の実施形態>
以下、図1〜図4を参照して、本発明の第1実施形態に係る車両用シートとしての車両用リヤシート10について説明する。なお、各図中に適宜示される矢印FR、矢印UP、矢印LH、矢印RHは、それぞれ車両用リヤシート10の前方向、上方向、左方向、右方向を示している。また、本実施形態では、車両用リヤシート10の前方向、上方向、左方向、右方向は、この車両用リヤシート10が搭載された車両の前方向、上方向、左方向、右方向と略一致している。
図1に示されるように、本実施形態に係る車両用リヤシート10は、三人掛けのリヤシートであり、着座乗員の臀部及び大腿部を支持するリヤシートクッション12(車両用リヤシートクッション)と、着座乗員の背部を支持するリヤシートバック14とを備えている。リヤシートクッション12は、リヤシートクッションパッド16と、このリヤシートクッションパッド16の表面を覆うシート表皮18(図4参照。図1〜図3では図示省略)とを含んで構成されている。
リヤシートクッションパッド16は、リヤシートクッションパッド16の本体部を構成する上側発泡体としてのウレタンパッド22と、このウレタンパッド22とは別体に成形されてウレタンパッド22の下側に配置され、リヤシートクッションパッド16の下部側を構成する下側発泡体としての発泡ポリプロピレン成形体20と、を備えている。
発泡ポリプロピレン成形体20は、ポリプロピレン系樹脂を成形金型内で発泡させることにより成形された複数(ここでは3つ)の分割体24、26、28によって構成されている。これらの分割体24、26、28は、それぞれ個別に成形されたものであり、リヤシートクッション12の左右方向(図1〜図3の矢印LH方向及び矢印RH方向)に並んで(隣接して)配置されている。
リヤシートクッション12の左右方向中央部に配置された分割体24は、リヤシートクッション12の左右方向に沿って長尺な略角柱状に形成されており、リヤシートクッション12の前端部の下部側を構成している。また、リヤシートクッション12の左端側に配置された分割体26は、リヤシートクッション12の上下方向から見て略L字形(略円弧形)のブロック状に形成されており、分割体24の左端部(長手方向一端部)からリヤシートクッション12の左端部側へ延びた後に、リヤシートクッション12の後端部まで延出されており、リヤシートクッション12の左端側の下部側を構成している。
また、リヤシートクッション12の右端側に配置された分割体28は、リヤシートクッション12の上下方向から見て略L字形(略円弧形)のブロック状に形成されており、分割体24の右端部(長手方向他端部)からリヤシートクッション12の右端部側へ延びた後に、リヤシートクッション12の後端部まで延出されており、リヤシートクッション12の右端側の下部側を構成している。
分割体24には、分割体26側の端部における下部側から分割体26側へ延出された合せ部24Aが設けられており、分割体26には、分割体24側の端部における上部側から分割体24側へ延出された合せ部26Aが設けられている。合せ部26Aは、合せ部24Aの上側に重ね合わされている。また、分割体24には、分割体28側の端部における下部側から分割体28側へ延出された合せ部24Bが設けられており、分割体28には、分割体24側の端部における上部側から分割体24側へ延出された合せ部28Aが設けられている。合せ部28Aは、合せ部24Bの上側に重ね合わされている。これらの合せ部24A、26A、24B、28Aは、後述する突出部30L、30Mに対応している。
一方、ウレタンパッド22は、ポリウレタン原料液を成形金型内で発泡させることにより成形されたポリウレタンフォームであり、発泡ポリプロピレン成形体20の上面に載置されている。このウレタンパッド22は、左右方向の寸法(図1〜図3の矢印LH方向及び矢印RH方向の寸法)及び前後方向の寸法(図1〜図3の矢印FR方向の寸法)が、リヤシートクッション12の左右方向寸法及び前後方向寸法と略一致している。
このウレタンパッド22の内部には、フレーム30が埋設されている。このフレーム30は、所定形状に屈曲された複数の針金状の線材が互いに溶接されることにより形成されたものであり、モールド成形によってウレタンパッド22内に埋設されたものである。このフレーム30は、ウレタンパッド22の左右方向に沿って長尺な略矩形の枠状に形成された本体部30Aを備えている。本体部30Aは、ウレタンパッド22の左右方向中央部に配置されている。本体部30Aの後端部(図2及び図3では、矢印FRと反対側の端部)には、全体として略L字状又は略T字状に形成された複数(ここでは3つ)の起立部30B、30C、30Dが設けられている。
これらの起立部30B、30C、30Dは、リヤシートクッション12の左右方向に並んで配置されると共に、各下端部が本体部30Aの後端部に溶接されており、本体部30Aの後端部からリヤシートクッション12の上方側へ起立している。また、起立部30Cの右側(起立部30B側)、及び、起立部30Dの左側(起立部30B側)には、係止部30E、30Fが溶接されており、これらの係止部30E、30Fは、図4に示されるように、ウレタンパッド22の後端面から突出している。なお、図4では、説明の都合上、フレーム30等の各構成部材を概略的に図示してある。
また、ウレタンパッド22の後部側で本体部30Aの左右方向両端側には、それぞれ側方延出部30G、30Hが設けられている。左側の側方延出部30Gは、本体部30A及び起立部30Cに溶接されており、ウレタンパッド22の左端部側へ延出されている。また、右側の側方延出部30Hは、本体部30A及び起立部30Dに溶接されており、ウレタンパッド22の右端部側へ延出されている。これらの側方延出部30G、30Hには、ウレタンパッド22の後端面から突出した係止部30G1、30H1が設けられている。
さらに、側方延出部30G、30Hの各先端部には、突出部30J、30Kが溶接されている。これらの突出部30J、30Kは、正面視でU字状に屈曲されると共に、側面視でL字状に屈曲された針金状の線材によって構成されており、U字状の屈曲部側(円弧状の側)を下側へ向けた状態で、開口側が側方延出部30G、30Hの先端部に溶接されている。これらの突出部30J、30Kの先端側(円弧側)は、ウレタンパッド22の下面から下側へ突出しており、分割体26、28の後端部に差し込まれている(突き刺さっている)。
また、本体部30Aの前端部における左右方向両端部には、上述した突出部30J、30Kと同様の突出部30L、30Mが溶接されている。これらの突出部30L、30Mは、突出部30J、30Kよりも長尺に形成されており、ウレタンパッド22の下面から下側へ向けて大きく突出している。
一方の突出部30Lは、分割体26の合せ部26Aと分割体24の合せ部24Aとが重なり合った部分に、串刺し状態で差し込まれており(突き刺さっており)、先端部が合せ部24Aの下面(発泡ポリプロピレン成形体20の下面)から突出している(図4参照)。また、他方の突出部30Mは、分割体28の合せ部28Aと分割体24の合せ部24Bとが重なり合った部分に、串刺し状態で差し込まれており(突き刺さっており)、先端部が合せ部24Bの下面(発泡ポリプロピレン成形体20の下面)から突出している。
ここで、図3に示されるように、上記構成のリヤシートクッションパッド16が組み立てられる前の状態では、分割体26、28の後端部の上面には、線状のマークM1、M2(何れも目印)が付されている。これらのマークM1、M2は、突出部30J、30Kの差し込み位置を表示している。また、分割体26の合せ部26Aの上面、及び分割体24の合せ部24Aの上面には、上述のマークM1と同様のマークM3、M4(何れも目印)が付されている。これらのマークM3、M4は、突出部30Lの差し込み位置を表示している。同様に、分割体28の合せ部28Aの上面、及び分割体24の合せ部24Bの上面には、突出部30Mの差し込み位置を表示するマークM5、M6(何れも目印)が付されている。
そして、リヤシートクッションパッド16が組み立てられる際には、突出部30J、30Kが分割体26、28におけるマークM1、M2が付された部位に差し込まれると共に、突出部30Lが合せ部26AにおけるマークM3が付された部位、及び合せ部24AにおけるマークM4が付された部位に差し込まれ、突出部30Mが合せ部28AにおけるマークM5が付された部位、及び合せ部24BにおけるマークM6が付された部位に差し込まれる。これにより、ウレタンパッド22が発泡ポリプロピレン成形体20に位置決めされ、リヤシートクッションパッド16が組み立てられる。
組み立てられたリヤシートクッションパッド16には、図4に示されるようにシート表皮18が被せられる。シート表皮18は、ウレタンパッド22の表面を覆った状態で後端側がウレタンパッド22の後端面に図示しないクリップ等により係止される。また、シート表皮18の前端側及び左右両側は、発泡ポリプロピレン成形体20の前面、左面、右面、及び下面に巻き掛けられた後に、複数のクリップ32によってウレタンパッド22の下面に係止される。これにより、リヤシートクッション12が完成する。なお、発泡ポリプロピレン成形体20の下側へ突出した突出部30L、30Mの各先端部は、車体側への係止部30L1、30M1とされており、これらの係止部30L1、30M1は、シート表皮18に形成された図示しない貫通孔を貫通している。
上述の如くして完成したリヤシートクッション12は、ウレタンパッド22の後端面から突出した係止部30G1、30H1が、車体のルームパーテーションパネル34に設けられたフック31に引っ掛けられて車体側に係止されると共に、リヤシートクッション12が車体のリヤフロアパン36の上面に載置される。なお、係止部30E、30Fは、図示しない別のフックに引っ掛けられて係止される。そして、発泡ポリプロピレン成形体20の下側へ突出した係止部30L1、30M1が、リヤフロアパン36に設けられた図示しないフック等に引っ掛けられて車体側に係止される。これにより、リヤシートクッション12が車体に取り付けられる。なお、他の実施形態では、係止部30L1、30M1がネジ等によってリヤフロアパン36に係止(固定)される構成にしてもよい。
次に、本第1実施形態の作用及び効果について説明する。
上記構成の車両用リヤシート10のリヤシートクッション12では、リヤシートクッションパッド16の上部側がウレタンパッド22によって構成され、リヤシートクッションパッド16の下部側が発泡ポリプロピレン成形体20によって構成されている。このように、リヤシートクッションパッド16の一部が発泡ポリプロピレン成形体20によって構成されることにより、リヤシートクッション12が軽量化されている。また、熱可塑性樹脂である発泡ポリプロピレンを使用することにより、リサイクル性が向上している。
さらに、このリヤシートクッション12では、ウレタンパッド22に埋設されたフレーム30が、ウレタンパッド22から突出した突出部30J、30K、30L、30Mを有しており、これらの突出部30J、30K、30L、30Mが発泡ポリプロピレン成形体20に差し込まれている。これにより、ウレタンパッド22と発泡ポリプロピレン成形体20とが相互に位置ズレすることが防止される。
しかも、ウレタンパッド22及び発泡ポリプロピレン成形体20によってリヤシートクッションパッド16を組み立てる際には、ウレタンパッド22から突出した突出部30J、30K、30L、30Mを発泡ポリプロピレン成形体20に差し込むだけでよいため、リヤシートクッションパッド16の組立作業が容易である。
またしかも、突出部30J、30K、30L、30Mを発泡ポリプロピレン成形体20(分割体24、26、28)に差し込む際、すなわちリヤシートクッションパッド16を組み立てる際には、突出部30J、30K、30L、30Mを、分割体24、26、28におけるマークM1〜M6が付された部位に差し込むことにより、発泡ポリプロピレン成形体20をウレタンパッド22に精度良く位置決めすることができる。これにより、リヤシートクッションパッド16の製造段階において、ウレタンパッド22と発泡ポリプロピレン成形体20とが相互に位置ズレすることを回避することができる。
また、このリヤシートクッション12では、発泡ポリプロピレン成形体20の下側へ突出した突出部30L、30Mの各先端部(係止部30L1、30M1)がリヤフロアパン36に固定されることで、リヤシートクッション12が車体側に取り付けられる。このように、ウレタンパッド22と発泡ポリプロピレン成形体20との位置ズレを防止する突出部30L、30Mが、リヤシートクッション12の車体側への取付部も兼ねるため、リヤシートクッション12の車体側への取り付け作業も含めた製造作業の効率が向上する。また、突出部30L、30Mの各先端部(係止部30L1、30M1)がリヤフロアパン36に係止されることにより、突出部30L、30Mが下側発泡ポリプロピレン成形体20から不用意に抜け出すことが防止される。したがって、当該抜け出しに起因するウレタンパッド22と発泡ポリプロピレン成形体20との位置ズレを確実に防止することができる。
さらに、このリヤシートクッション12では、発泡ポリプロピレン成形体20が分割体24、26、28によって構成されているため、大型の成形金型を用いることなく発泡ポリプロピレン成形体20を製造することができる。しかも、これらの分割体24、26、28は、合せ部24Aと合せ部26Aが上下に重なり合うと共に、合せ部24Bと合せ部28Aとが上下に重なり合っており、これらの重なり合った部分にフレーム30の突出部30L、30Mが串刺し状態で差し込まれている。これにより、分割体24、26、28が隣同士で連結されているため、分割体24、26、28が相互に位置ズレすることが防止される。
また、このリヤシートクッションパッド16では、ウレタンパッド22の表面を覆うシート表皮18の端側が、発泡ポリプロピレン成形体20に巻き掛けられた後にウレタンパッド22の下面に係止されている。これにより、シート表皮18によって、ウレタンパッド22と発泡ポリプロピレン成形体20との上下方向の離間が阻止されるため、フレーム30の突出部30J、30Kが発泡ポリプロピレン成形体20から不用意に抜け出すことが防止される。したがって、当該抜け出しに起因するウレタンパッド22と発泡ポリプロピレン成形体20との位置ズレを確実に防止することができる。
なお、上記第1実施形態では、シート表皮18の端側がウレタンパッド22の下面に係止された構成にしたが、本発明はこれに限らず、図5に示されるように、シート表皮18の端側が発泡ポリプロピレン成形体20の下面に係止される構成にしてもよい。
また、上記第1実施形態では、発泡ポリプロピレン成形体20が3つの分割体24、26、28によって構成された場合について説明したが、本発明はこれに限らず、分割体の数は適宜変更することができる。また、発泡ポリプロピレン成形体20が一体に成形される構成にしてもよい。
さらに、上記第1実施形態では、突出部30L、30Mの先端部(係止部30L1、30M1)が発泡ポリプロピレン成形体20の下側へ突出してリヤフロアパン(車体側)に係止される構成にしたが、本発明はこれに限らず、車体側に係止される部材を発泡ポリプロピレン成形体20等に別途取り付ける構成にしてもよい。
また、上記第1実施形態では、分割体24、26、28に、目印であるマークM1〜M5が付された構成にしたが、目印としてはこれに限らず、分割体24、26、28(発泡ポリプロピレン成形体20)の表面に僅かな窪みを設けてこれを目印としてもよい。つまり、目印は、少なくとも突出部30J、30K、30L、30Mが差し込まれる前に、これらの差し込み位置を認識可能に表示するものであればよい。また、突出部30J、30K、30L、30Mを差し込むための孔又は溝を、予め発泡ポリプロピレン成形体20に形成する構成にしてもよい。
また、上記第1実施形態では、フレーム30が4つの突出部30J、30K、30L、30Mを備えた構成にしたが、本発明はこれに限らず、突出部の数や突出部を含めたフレームの形状などは、適宜変更することができる。
また、上記第1実施形態では、ポリウレタンフォームからなるウレタンパッド22が上側発泡体とされ、発泡ポリプロピレンからなる発泡ポリプロピレン成形体20が下側発泡体とされた構成にしたが、本発明はこれに限らず、上側発泡体及び下側発泡体の材料は、適宜変更することができる。例えば、下側発泡体の材料としては、発泡ポリプロピレンに代えて、発泡ポリスチレンと発泡ポリエチレンとの複合樹脂、発泡ポリスチレン、又は発泡ポリエチレンなどを用いることにより、上記実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、前記第1の実施形態と基本的に同様の構成・作用については、前記第1の実施形態と同符号を付与し、その説明を省略する。
<第2の実施形態>
図6には、本発明の第2実施形態に係る車両用リヤシート(車両用シート)を構成するリヤシートクッションパッド50が下面側から見た概略的な斜視図にて示されている。この実施形態は、前記第1の実施形態と基本的に同様の構成とされているが、リヤシートクッションパッド50の構成が前記第1実施形態に係るリヤシートクッションパッド16とは異なっている。
このリヤシートクッションパッド50は、前記第1実施形態に係るリヤシートクッション16と基本的に同様の構成とされているが、このリヤシートクッションパッド50では、前記第1実施形態に係る分割体24が省略されており、左右の分割体26、28のみによって発泡ポリプロピレン成形体20(下側発泡体)が構成されている。
また、このリヤシートクッションパッド50では、ウレタンパッド22の前部及び左右の側部には、分割体26、28を配置させるための窪み22A、22Bが形成されており、分割体26、28は、これらの窪み22A、22Bに嵌め込まれている。これにより、分割体26、28とウレタンパッド22とが一体的な外観を呈している。
さらに、このリヤシートクッションパッド50では、ウレタンパッド22の後端側から突出したフレーム30の突出部30J、30Kが、ウレタンパッド22の下面に形成された傾斜面22C、22Dからリヤシートクッションパッド50の前方側へ突出している。これらの突出部30J、30Kは、リヤシートクッションパッド50の上下方向から見てコ字状(略C字状)に形成されており、コ字状の開放側がウレタンパッド22に埋設されている。これらの突出部30J、30Kは、分割体26、28の後端部に形成されたコ字状溝52、54及び引掛部56、58に対応している。
図7〜図10に示されるように、左側の分割体26に形成されたコ字状溝52は、分割体26の下面側及び後方側へ開口しており、コ字状溝52によって囲まれた分割体26の一部が引掛部56とされている。そして、ウレタンパッド22の左端側に設けられた突出部30Jは、コ字状溝52に対して分割体26の下面側から差し込まれており、引掛部56に引っ掛けられている。これにより、分割体26の後端部がウレタンパッド22に対して正確に位置決めされると共に、ウレタンパッド22に対する分割体26の水平方向の位置ズレ及び上下方向の離間が阻止されている。
なお、図示はしないが、右側の分割体28に形成されたコ字状溝54及び引掛部58もコ字状溝52及び引掛部56と同様の構成とされており、ウレタンパッド22の右端側に設けられた突出部30Kが、コ字状溝54に差し込まれて引掛部58に引っ掛けられている。これにより、分割体28の後端部がウレタンパッド22に対して正確に位置決めされると共に、ウレタンパッド22に対する分割体28の水平方向の位置ズレ及び上下方向の離間が阻止されている。
また、このリヤシートクッションパッド50では、分割体26、28の前端側には、ウレタンパッド22の前端側から突出した突出部30M、30Lを差し込むための孔60、62が穿設されている。これらの孔60、62は、分割体26、28の前端側を上下方向に貫通しており、これらの孔60、62に差し込まれた突出部30M、30Lの先端部(係止部30L1、30M1)は、前記第1実施形態と同様に分割体26、28の下方側へ突出している。
ここで、このリヤシートクッションパッド50を組み立てる際には、先ず図7及び図8に示されるように、ウレタンパッド22の後端側から突出した突出部30Jを分割体26のコ字状溝52に差し込み、次いで、図9及び図10に示されるように、ウレタンパッド22の前端側から突出した突出部30Lを、分割体26の孔60に差し込む。これにより、ウレタンパッド22への分割体26の組み付けが完了する。同様に、突出部30Kを分割体28のコ字状溝54に差し込み、次いで、突出部30Mを、分割体28の孔62に差し込む。これにより、ウレタンパッド22への分割体28の組み付けが完了する。したがって、ウレタンパッド22への分割体26、28の組付作業が極めて容易である。
しかも、このリヤシートクッションパッド50では、ウレタンパッド22から突出したフレームの突出部30J、30Kが、分割体26、28の後端部の下面側に設けられた引掛部56、58に引っ掛けられるため、分割体26、28の後端部とウレタンパッド22とを上下方向に離間不能に連結することができる。これにより、分割体26、28とウレタンパッド22との位置ズレを一層確実に防止することができる。
また、この実施形態では、上述した以外の構成は、前記第1実施形態と基本的に同様の構成とされている。したがって、前記第1実施形態と基本的に同様の作用効果を奏する。
なお、上記第2実施形態では、フレームの突出部30J、30Kがコ字に形成されると共に、発泡ポリプロピレン成形体20(下側発泡体)を構成する分割体26、28にコ字状溝52、54が形成された構成にしたが、本発明はこれに限らず、フレームの突出部及び下側発泡体の溝の形状は適宜変更することができる。また、上記第2実施形態においてコ字状溝52、54が省略されると共に、引掛部56、58が分割体26、28の下面から凸状に突出した構成にしてもよい。
また、上記第2実施形態では、ウレタンパッド22(上側発泡体)から突出したフレームの突出部30J、30Kが、発泡ポリプロピレン成形体20(下側発泡体)を構成する分割体26、28の下面側に設けられた引掛部56、58に引っ掛けられる構成にしたが、本発明はこれに限らず、上側発泡体から突出したフレームの突出部が、下側発泡体の上面側に設けられた引掛部に引っ掛けられる構成にしてもよい。
また、上記各実施形態では、フレーム30の突出部30L、30M、30J、30Kが、発泡ポリプロピレン成形体20(下側発泡体)に差し込まれ、或いは引っ掛けられた構成にしたが、本発明はこれに限らず、フレームの突出部が下側発泡体に対して水平方向に当るだけの構成にしてもよい。
その他、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲が上記各実施形態に限定されないことは言うまでもない。
10 車両用リヤシート(車両用シート)
12 リヤシートクッション(車両用シートクッション)
16 リヤシートクッションパッド
18 シート表皮
20 発泡ポリプロピレン成形体(下側発泡体)
22 ウレタンパッド(上側発泡体)
24、26、28 分割体
24A、24B、26A、28A 合せ部
30 フレーム
30J、30K、30L、30M 突出部
50 車両用リヤシート(車両用シート)
52、54 コ字状溝(溝)
56、58 引掛部
60、62 孔

Claims (12)

  1. シートクッションパッドの本体部を構成する上側発泡体と、
    前記上側発泡体とは別体に成形されて前記上側発泡体の下側に配置され、前記シートクッションパッドの下部側を構成する下側発泡体と、
    前記上側発泡体に埋設されると共に、前記上側発泡体から突出して前記下側発泡体に係合した一又は複数の突出部を有するフレームと、
    を備えた車両用シートクッション。
  2. 前記上側発泡体は、ポリウレタンフォームであり、前記下側発泡体は、発泡ポリスチレンと発泡ポリエチレンとの複合樹脂、発泡ポリプロピレン、発泡ポリスチレン、及び発泡ポリエチレンのうち何れか1つであることを特徴とする請求項1に記載の車両用シートクッション。
  3. 前記一又は複数の突出部には、前記下側発泡体に差し込まれたものが含まれていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用シートクッション。
  4. 前記下側発泡体には、前記突出部の差し込み位置を表示する目印が設けられることを特徴とする請求項3に記載の車両用シートクッション。
  5. 前記下側発泡体には、前記突出部を差し込むための孔が設けられることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の車両用シートクッション。
  6. 前記下側発泡体には、前記突出部を差し込むための溝が設けられることを特徴とする請求項3〜請求項5の何れか1項に記載の車両用シートクッション。
  7. 前記一又は複数の突出部には、前記下側発泡体を貫通すると共に、前記下側発泡体の外側へ突出した先端側が車体側に係止されたものが含まれていることを特徴とする請求項3〜請求項6の何れか1項に記載の車両用シートクッション。
  8. 前記下側発泡体は、隣同士で端部が上下に重なり合った複数の分割体により構成されると共に、前記一又は複数の突出部には、前記重なり合った部分に串刺し状態で差し込まれたものが含まれていることを特徴とする請求項3〜請求項7の何れか1項に記載の車両用シートクッション。
  9. 前記一又は複数の突出部には、前記下側発泡体に設けられた引掛部に引っ掛けられたものが含まれていることを特徴とする請求項1〜請求項8の何れか1項に記載の車両用シートクッション。
  10. 前記引掛部は、前記下側発泡体の下面側に設けられていることを特徴とする請求項9に記載の車両用シートクッション。
  11. 前記上側発泡体の表面を覆うシート表皮を備え、前記シート表皮の端側が前記下側発泡体に巻き掛けられた後に前記下側発泡体の下面又は前記上側発泡体の下面に係止されていることを特徴とする請求項1〜請求項10の何れか1項に記載の車両用シートクッション。
  12. 請求項1〜請求項11の何れか1項に記載の車両用シートクッションを備えた車両用シート。
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