JP2018166684A - 内装部材 - Google Patents

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Yoshihide Ito
嘉秀 伊藤
武司 下里
Takeshi Shimosato
武司 下里
章弘 鈴木
Akihiro Suzuki
章弘 鈴木
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Abstract

【課題】比較的簡素な構成によって、表皮の係止部をパッド部材の溝部に性能良く係止することにある。【解決手段】表皮4Sの末端に設けられた係止部4SEが、表皮4Sよりも硬質な板状の係止部材41を有するとともに、パッド部材4Pの裏側に回り込んだ状態で第二パッド部位4Pbの溝部10に挿入されて係止されている内装部材2において、係止部材41は、係止部材41の厚み方向の面41a,41bが平坦とされた平板状の部材であり、溝部10の少なくとも一部に、係止部4SEの厚み寸法以下の寸法で開口している狭小部位11が設けられているとともに、溝部10に挿入されている係止部4SEが、係止部材41の厚み方向から狭小部位11をなす溝部10の内壁11c,11dに面接触した状態で挟持されて係止されている。【選択図】図6

Description

本発明は、パッド部材と、パッド部材を覆う表皮とを備えるとともに、表皮の末端に設けられている係止部が、パッド部材裏面の溝部に係止されている内装部材に関する。
この種の内装部材は、弾性的に伸縮可能なパッド部材と、パッド部材を被覆する面状の表皮とを有している。そしてパッド部材を被覆する表皮によって内装部材の意匠面を構成しつつ、表皮の末端に設けられている係止部を、パッド部材の裏面側に設けられている溝部に挿入して係止しておく。この表皮の係止部には、相対的に硬い板状の係止部材が取付けられており、この係止部材が溝部の内壁に係止されることとなる。
例えば特許文献1に開示の技術では、内装部材に相当する乗物用シートが、表皮に相当するシートカバーを有し、このシートカバーの一部に、係止部材に相当するクリップが取付けられている。このクリップは、断面略逆T字状をなす樹脂部材であり、基体と、一対の展開体を備えている。基体は、シートカバーの裏面に取付けられている平板状の部位であり、パッド部材に相当するシートパッドの溝部に向けて突出している。また一対の展開体は、基部の先端から互いに逆向きに張出している板状の部位であり、基体の表面と裏面に分かれて配置されている。そして溝部に挿入される前のクリップでは、基体に挿通されているリングによって、各展開部の末端を互いに近づく向きに撓ませて断面略U字状をなす状態で保持しておく。そしてリングによって各展開部を断面略U字状に保持しながら、クリップを、シートパッドの溝部に挿入してシートパッドの裏側に挿通させる。そしてリングによる保持を解除してクリップを元の断面略T字状に戻し、さらに基部の先端から張出している各展開部をシートパッドの裏側に係止しておく。そこでこのクリップを、表皮の末端側に取付けて、パッド部材の溝部に挿入して係止しておくことが考えられる。
特開2011−217867号公報
ところで表皮の係止作業では、例えば表皮を仕上がり性よくパッド部材に被せる必要上、パッド部材の溝部に対して係止部の係止と係脱を繰り返すことがある。しかし公知技術のクリップは、係脱と係止の際に、基体の厚み方向に張出す各展開体を適宜撓み変形させる(やや複雑で嵩高な構成)である。このため公知技術のクリップを係止部に用いると、係止部の係止と係脱を繰り返すに従って、各展開体が次第にヘタるなどして係止力が低下するおそれがあった。もっともクリップの数を増やして係止力を補うこともできるが、そうすると表皮に対するクリップの取付け作業が面倒となる。本発明は上述の点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、比較的簡素な構成によって、表皮の係止部をパッド部材の溝部に性能良く係止することにある。
上記課題を解決するための手段として、第1発明の内装部材は、弾性的に伸縮可能なパッド部材と、パッド部材を被覆している表皮とを備えている。またパッド部材が、第一パッド部位と、第一パッド部位よりも硬く変形しにくい第二パッド部位とを有し、第二パッド部位が、第一パッド部位の裏側に配置されてパッド部材の裏面の少なくとも一部を構成している。そして本発明では、表皮の末端に設けられた係止部が、表皮よりも硬質な板状の係止部材を有するとともに、パッド部材の裏側に回り込んだ状態で第二パッド部位の溝部に挿入されて係止されている。この種の構成においては、比較的簡素な構成によって、表皮の係止部をパッド部材の溝部に性能良く係止できることが望ましい。
そこで本発明の係止部材は、係止部材の厚み方向の面が平坦とされた平板状の部材であり、比較的簡素な構成とされている。そして溝部の少なくとも一部に、係止部の厚み寸法以下の寸法で開口している狭小部位が設けられているとともに、溝部に挿入されている係止部が、係止部材の厚み方向から狭小部位をなす溝部の内壁に面接触した状態で挟持されて係止されている。本発明では、表皮の係止部が、溝部の狭小部位の内壁に面接触した状態で挟持されるため、係止部材の構成を簡素化したとしても、溝部に安定的に係止しておくことができる。また表皮の係止部は、係止部材の面が平坦とされてヘタりやすく嵩高な部分がないため、係止部の耐久性の向上に資する構成となる。
第2発明の内装部材は、第1発明の内装部材において、溝部に、狭小部位よりも係止部の厚み方向に大きく開口している拡開部位が設けられているとともに、拡開部位が、溝部の延びる方向において狭小部位に隣接している。本発明では、拡開部位によって、溝部に対する表皮の係止部の挿入作業がスムーズに行われるため、係止部を、狭小部位内により確実に挿入して係止しておくことができる。
第3発明の内装部材は、第2発明の内装部材において、溝部では、パッド部材の外縁に近い外側内壁と、外側内壁よりもパッド部材の外縁から遠い内側内壁とが対面状に配置されている。そして溝部に挿入されている係止部が、拡開部位において、溝部の底側に向かうにつれて次第に外側内壁から内側内壁に向かうように傾いた状態とされて、外側内壁と内側内壁の少なくとも一方に当接した状態で係止されている。本発明では、傾いた状態の係止部を、拡開部位をなす内壁に当接させて係止しておくことで、係止部材の構成を簡素化したとしても、溝部の拡開部位に安定的に係止しておくことができる。
第4発明の内装部材は、第2発明又は第3発明の内装部材において、溝部では、パッド部材の外縁に近い外側内壁と、外側内壁よりもパッド部材の外縁から遠い内側内壁とが対面状に配置されているとともに、拡開部位において、外側内壁と内側内壁の少なくとも一方に溝部の内方に向けて突出している突出部位が設けられている。そして溝部に挿入されている係止部が、拡開部位において、突出部位に当接した状態で係止されている。本発明では、係止部を、外側内壁又は内側内壁の突出部位に当接させて係止しておくことで、拡開部位をなしている溝部により安定的に係止しておくことができる。
第5発明の内装部材は、第1発明〜第4発明のいずれかの内装部材において、溝部が、パッド部材の裏面の面方向において湾曲しているコーナー領域を有し、コーナー領域の少なくとも一部に狭小部位が設けられている。本発明では、コーナー領域に設けられた狭小部位によって、表皮の係止部を、溝部のコーナー領域により安定的に係止しておくことができる。
第6発明の内装部材は、第1発明〜第5発明のいずれかの内装部材において、溝部が、パッド部材の裏面の面方向において湾曲しているコーナー領域を有し、係止部が溝部に挿入されている状態を基準として、コーナー領域に挿入されている係止部材の少なくとも一部が、他の係止部材部分に比して溝部の奥行き寸法に向けて大きくされている。本発明では、コーナー領域に挿入されている係止部材部分を大寸として係止力を増すことにより、表皮の係止部を、溝部のコーナー領域に更に安定的に係止しておくことができる。
第7発明の内装部材は、第1発明〜第6発明のいずれかの内装部材において、係止部材が、溝部の曲がりに応じて曲げ変形可能な可撓性を有している。本発明では、係止部材を、溝部の曲がりに沿うように曲げておくことで、表皮の係止部を溝部に更に確実に挿入して係止しておくことができる。
第8発明の内装部材は、第1発明〜第7発明のいずれかの内装部材において、係止部が、係止部材に厚み方向から重複して配置されている表皮部分を有している。そして溝部に挿入されている係止部が、溝部の狭小部位をなす内壁で表皮部分が厚み方向に縮められた状態で挟持されている。本発明では、係止部をなす表皮部分の縮みを利用して係止部を狭小部位の内壁により密着させることにより、表皮の係止部を更に安定的に溝部内に係止しておくことができる。
第9発明の内装部材は、第1発明〜第8発明のいずれかの内装部材において、第二パッド部位が、溝部の少なくとも一部に挿設されている棒状又は板状の補強部材にて補強されている。本発明では、補強部材にて第二パッド部位の強度を増すことにより、表皮の係止部をより安定的に係止可能としている。さらに溝部を、補強部材の配設箇所に兼用しているため、内装部材の構成の簡素化に資する構成となる。
第10発明の内装部材は、第9発明の内装部材において、補強部材が、溝部の底側に設けられている収容部に収容されているとともに、溝部に、収容状態の補強部材が溝部から抜け出る向きの動きを規制する規制部が設けられている。本発明では、溝部の収容部に補強部材を安定的に配設するとともに、規制部によって溝部からの補強部材の抜け外れを極力回避することができる。
本発明に係る第1発明によれば、比較的簡素な構成によって、表皮の係止部をパッド部材の溝部に性能良く係止することができる。また第2発明によれば、表皮の係止部をパッド部材の溝部により確実に係止することができる。また第3発明によれば、表皮の係止部を溝部の狭小部位と拡開部位の双方により確実に係止することができる。また第4発明によれば、表皮の係止部を溝部の拡開部位に更に確実に係止することができる。また第5発明によれば、表皮の係止部をパッド部材の溝部のコーナー領域により安定的に係止することができる。また第6発明によれば、表皮の係止部をパッド部材の溝部のコーナー領域に更に安定的に係止することができる。また第7発明によれば、表皮の係止部をパッド部材の溝部に更に確実に係止することができる。また第8発明によれば、表皮の係止部をパッド部材の溝部に更に安定的に係止することができる。また第9発明によれば、より簡素な構成によって、表皮の係止部を、強度性に優れるパッド部材の溝部に性能良く係止することができる。そして第10発明によれば、表皮の係止部を、更に強度性に優れるパッド部材の溝部に性能良く係止することができる。
乗物用シートの斜視図である。 シートクッション一部の縦断面図である。 シートパッドと補強部材の分解斜視図である。 シートパッド一部の裏面図である。 シートパッド一部の拡大裏面図である。 溝部の狭小部位を示すシートクッション一部の縦断面図である。 溝部の拡開部位を示すシートクッション一部の縦断面図である。 補強部材の配置位置を示すシートパッド一部の裏面図である。 シートクッション一部の概略透視斜視図である。 係止部材の斜視図である。 シートカバーの係止部を部分的に破断して示した斜視図である。 別位置に設けられているシートカバーの係止部の斜視図である。 係止部材の配置位置を示すシートパッド一部の裏面図である。 シートパッドを部分的に破断して示した透視斜視図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図1〜図14を参照して説明する。各図には、乗物用シートの前後方向と上下方向と左右方向を示す矢線を適宜図示する。図1の乗物用シート2は、内装部材として乗物室内に配置されるシートであり、シート幅方向である左右方向に長尺なシートクッション4とシートバック6を備えている。そしてシートクッション4の後部には、起立状態のシートバック6の下部が起倒可能に連結されている。この乗物用シート2は、シート幅方向において第一シート部位2Aと第二シート部位2Bと第三シート部位2Cに区分けでき、各シート部位にそれぞれ乗員の着座が可能である。第一シート部位2Aは、シート左側の部位であり、左側のシートクッション部位4aとシートバック部位6aとヘッドレスト部位8aを有している。また第二シート部位2Bは、シート中央の部位であり、中央のシートクッション部位4bとシートバック部位6bとヘッドレスト部位8bを有している。そして第三シート部位2Cは、シート右側の部位であり、右側のシートクッション部位4cとシートバック部位6cとヘッドレスト部位8cを有している。
[シートクッション]
そしてシートクッション4は、図2を参照して、シート外形をなして乗員を弾性的に支持可能なシートパッド4Pと、シートパッド4Pを被覆するシートカバー4Sとを有している(各部材の詳細は後述)。このシートパッド4Pは、本発明のパッド部材に相当する部材であり、シートフレーム(図示省略)上に配置された状態でシートカバー4Sにて被覆されている。ここでシートフレームは、典型的に略矩形状の枠体であり、剛性に優れる金属や硬質樹脂などの素材にて形成できる。またシートカバー4Sは、本発明の表皮に相当する面材であり、シートパッド4Pの着座面を被覆しているとともに、シートカバー4Sの末端側がシートパッド4Pの裏側に回り込んでいる。
そしてシートパッド4Pの末端に設けられた係止部4SEが、シートパッド4Pの裏面に設けられた溝部10に挿入されて係止されている。このシートカバー4Sの係止部4SEには、相対的に硬質な係止部材41等が取付けられており、この係止部材41等によって、溝部10に対する係止部4SEの係止力を向上させている。この種の構成では、溝部10に対する係止力向上の観点から係止部材41等の形状を規定することがある。しかし係止部材41等が複雑で嵩高な形状を有していると、係止部4SEの耐久性が低下したり、シートカバー4Sの意匠性に悪影響を及ぼしたりするおそれがある。そこで本実施例では、後述する比較的簡素な構成によって、シートカバー4Sの係止部4SEをシートパッド4Pの溝部10に性能良く係止することとした。以下、各構成について詳述する。
[シートパッド(パッド部材)]
シートパッド4Pは、図2及び図3を参照して、シート外形をなす上方視で略矩形の部材であり、弾性的に伸縮して乗員を支持できる。このシートパッド4Pは、第一シートパッド部位4Paと、第二シートパッド部位4Pbと、溝部10と、補強部材30と、複数の掛止部31a,31b,32a,32bを有している。第一シートパッド部位4Paは、本発明の第一パッド部位に相当する上方視で左右に長尺な略矩形の部位であり、シートパッド4Pの着座面(各図では上面)を含む外形形状をなしている。この第一シートパッド部位4Paは、専ら乗員を弾性的に支持する部位であり、例えばポリウレタンフォーム(密度:10kg/m3〜60kg/m3)等の発泡樹脂で形成できる。
また第二シートパッド部位4Pbは、本発明の第二パッド部位に相当する略矩形の枠状部位であり、第一シートパッド部位4Paよりも硬く変形しにくい部位である(第二シートパッド部位の素材は後述)。この第二シートパッド部位4Pbの外形寸法は、第一シートパッド部位4Paよりもやや小寸であり、図4を参照して、シートパッド4Pを裏側から見た場合に、第一シートパッド部位4Paの周縁で形成されたシートパッド4Pの外縁4PX内に収まる寸法とされている。そして第二シートパッド部位4Pbは概ね矩形状であるが、第二シートパッド部位4Pbの前部中央は相対的に後方に突出している。この突出した第二シートパッド部位4Pbの前部中央には、後述する溝部10の前部中央部位10aが形成されている。また第二シートパッド部位4Pbの後側の中央部分は、その左右に設けられている切欠き状の凹み部分(符号省略)で周囲の部分と分断されている。この分断された第二シートパッド部位4Pbの後部中央には、後述する溝部10の後部中央部位10bが形成されている。
そして第二シートパッド部位4Pbは、第一シートパッド部位4Paの裏側に埋設状に一体化されている。さらに第二シートパッド部位4Pbの裏面が、シートパッド4Pの裏側に露出してシートパッド4Pの裏面の一部を構成している。ここで第二シートパッド部位4Pbの取付け手法は特に限定しないが、インサート成形などの手法によって第一シートパッド部位4Paを成形すると同時に第二シートパッド部位4Pbに一体化することができる。また第一シートパッド部位4Paと第二シートパッド部位4Pbを個別に形成したのち、これら両パッド部位4Pa,4Pbを接着や融着や貼着などの手法で一体化することもできる。
ここで第一シートパッド部位4Paと第二シートパッド部位4Pbは、互いに異なる材質の素材で形成でき、また同種の素材でも形成できる。例えば第二シートパッド部位4Pbは、シートパッド4Pの軽量化と適度な嵩高さを与える観点から、相対的に硬く軽量なポリスチレンフォームやポリプロピレンフォームなどの異材質の素材で形成できる。また第二シートパッド部位4Pを、第一シートパッド部位4Paと同様にポリウレタンフォームで形成することもできる。そしてポリウレタンフォームは、ウレタン原液の成分や発泡方法を変更することで密度と硬度を変化させることが可能である。すなわち典型的なポリウレタンフォームは、ポリオールと多官能イソシアネートを、発泡剤と整泡剤と触媒の存在下で反応させて製造される。このとき第二シートパッド部位4Pbのポリオール成分として、例えば平均官能基数4〜6且つOH価130〜160mgKOH/gであるポリエーテルポリオール、より好ましくはソルビトールにプロピレンオキシドを付加した特定のポリオールをポリウレタンフォーム用ポリエーテルポリオールに配合して使用する。こうすることで第二シートパッド部位4Pbをなすポリウレタンフォームの硬度を増しつつ、さらに第一シートパッド部位4Paよりも低密度にしてシートパッド4Pの軽量化を図ることができる。
[溝部]
溝部10は、図4を参照して、第二シートパッド部位4Pbの裏面に設けられている凹部位である。この溝部10は、シートパッド4Pの外縁4PXに沿って略矩形状をなすように設けられているが、溝部10の後部中央(後部中央部位10b)は左右の凹み部分で周囲の溝部部分から分断されている。そして溝部10は、前後一対の左側曲がり箇所B1,B2と、前後一対の右側曲がり箇所B3,B4と、複数のコーナー領域RA1,RA2等と、複数の狭小部位11と、複数の拡開部位12を有している。
[曲がり箇所]
そして各曲がり箇所B1〜B4は、シートパッド4Pの裏面の面方向において溝部10が湾曲又は屈曲する基点となる箇所である。すなわち前側の左側曲がり箇所B1は、溝部10の前部左端で後方且つ左方に斜めに溝部10が屈曲する際の基点となる箇所であり、後側の左側曲がり箇所B2は、溝部10の左部途中で後方に溝部10が屈曲する際の基点となる箇所である。また前側の右側曲がり箇所B3は、溝部10の前部右端で後方且つ右方に斜めに溝部10が屈曲する際の基点となる箇所であり、後側の右側曲がり箇所B4は、溝部10の右部途中で後方に溝部10が屈曲する際の基点となる箇所である。
[コーナー領域]
また溝部10の前部中央(前部中央部位10a)は、図4及び図5を参照して、第一コーナー領域RA1と第二コーナー領域RA2が設けられることにより、概ね台形状をなして後方に突出している。これら第一コーナー領域RA1と第二コーナー領域RA2は、シートパッド4Pの裏面の面方向において溝部10が湾曲している部位である。すなわち第一コーナー領域RA1は、前部中央部位10aの左側をなしてクランク状に湾曲している箇所であり、後方に向かうにつれて次第に右側に緩やかに湾曲している。また第二コーナー領域RA2は、前部中央部位10aの右側をなしてクランク状に湾曲している部位であり、後方に向かうにつれて次第に左側に緩やかに湾曲している。
[狭小部位]
また溝部10は、その開口寸法の違いから図4に示すように狭小部位11と拡開部位12に区分けできる(各図では、便宜上、全ての狭小部位に共通の符号11を付し、全ての拡開部位に共通の符号12を付す)。ここで狭小部位11と拡開部位12をなす溝部10部分の基本構成は略同一であることから、以下に、狭小部位11を一例に溝部の基本構成を説明する。この狭小部位11をなす溝部10部分は、図6を参照して、シートパッド4Pの厚み方向に適度な深さ寸法で形成されており、第一開口部11aと、第一収容部11bと、一対の内壁(第一外側内壁11c,第一内側内壁11d)を有している。第一開口部11aは、シートパッド4Pの裏面に開口しており、後述する補強部材30とシートカバー4Sの係止部4SEを挿入することができる。また第一収容部11bは、溝部10の底側に設けられている空間部であり、後述する補強部材30を収容可能な寸法に設定され、例えば補強部材30の外形寸法よりも大きい寸法に設定できる。そして各内壁11c,11dは、それぞれシートパッド4Pの縦断面視において第一収容部11bから第一開口部11aに向けて延長している壁であり、溝部10内において適宜の間隔をあけて対面状に配置されている。第一外側内壁11cは、シートパッド4Pを裏側から見た場合に、シートカバー4Sの回りこみ基点となるシートパッド4Pの外縁4PXに近い位置にある壁であり、第一開口部11aの外縁を構成している。また第一内側内壁11dは、第一外側内壁11cよりもシートパッド4Pの外縁4PXから遠い壁であり、第一開口部11aの内縁を構成している。そして本実施例においては、溝部10の開口寸法を、第一外側内壁11cと第一内側内壁11dの離間距離で規定することができる。
そして狭小部位11は、図6を参照して、溝部10の開口寸法が相対的に狭小な部分であり、後述するシートカバー4Sの係止部4SEを係止しておくことができる。すなわち狭小部位11では、溝部10の底側に設けられている第一収容部11bが概ね断面視で略円形状をなしている。また第一収容部11bの直近(図6では直下)で第一外側内壁11cと第一内側内壁11dが引き締められてこれらの離間距離L1が短くされている。そして第一外側内壁11cと第一内側内壁11dが対面した状態で第一開口部11aに向けて延長しており、これら第一外側内壁11cと第一内側内壁11dの離間距離L1(開口寸法)が後述の係止部4SEの厚み寸法T1以下(好ましくは未満)に設定されている。さらに本実施例では、第一外側内壁11cと第一内側内壁11dの離間距離L1が後述する補強部材30の外形寸法よりも狭小とされている。なお本実施例では、後述するように開口形状の異なる複数の狭小部位11を溝部10に設けているが、いずれの狭小部位11においても、その開口寸法が後述の係止部4SEの厚み寸法T1以下に設定されている。
[拡開部位]
また拡開部位12は、図7を参照して、溝部10の開口寸法が相対的に広大な部分であり、後述するシートカバー4Sの係止部4SEをスムーズに挿入できる。この拡開部位12をなす溝部10部分も、シートパッド4Pの厚み方向に適度な深さ寸法で形成されており、第二開口部12aと、第二収容部12bと、シートパッド4Pの外縁4PXに近い第二外側内壁12cと、シートパッド4Pの外縁4PXから遠い第二内側内壁12dを有している。この拡開部位12は、後述するように狭小部位11に連通しているため、拡開部位12の各構成12a〜12dは、狭小部位11の対応する構成11a〜11dに途切れなくつながっている。
そして拡開部位12においては、溝部10の底側に設けられている第二収容部12bが概ね断面視で上下に長尺な矩形状をなしており、狭小部位11の第二収容部12bよりも大きくされている。また第二外側内壁12cと第二内側内壁12dは、第二開口部12a付近で引き締められてこれらの離間距離L2が短くされている。そして第二外側内壁12cと第二内側内壁12dの離間距離L2(開口寸法)は後述の係止部4SEの厚み寸法T1よりも大きくされている。さらに第二外側内壁12cの第二開口部12a付近の部分には突出部位12eが設けられており、この突出部位12eが、断面視で半円状をなして溝部10の内方(図7では後方)に突出している。なお本実施例では、後述するように開口形状の異なる複数の拡開部位12を溝部10に設けているが、いずれの拡開部位12においても、その開口寸法が後述の係止部4SEの厚み寸法T1よりも大きくされている。
[狭小部位と拡開部位の配置位置]
そして溝部10には、図4を参照して、狭小部位11と拡開部位12が溝部10の延びる方向に隣接して設けられており、これら両部位11,12が途切れなく一つなぎで配置されている。例えば溝部10の前部と右部と左部には、各々、複数の狭小部位11と拡開部位12が形成されており、これら両部位11,12が溝部10の延びる方向において互い違いに配置されている。また溝部10の後部中央部位10bには、複数の狭小部位11と複数の拡開部位12が互い違いに形成されており、後部中央部位10bの左右には複数又は単数の狭小部位11だけが形成されている。なお狭小部位11と拡開部位12は、設けられる溝部10の箇所に応じてその開口形状を適宜変えることができる。そして本実施例では、溝部10の前部中央部位10aに形成されている各コーナー領域RA1,RA2の適所に狭小部位11が配置されている。すなわち第一コーナー領域RA1では、その傾斜部分(後方且つ左方に延長している部分)に狭小部位11が配置されている。そして第一コーナー領域RA1の曲がり基点となる箇所に狭小部位11が近接して配置されていることが望ましい。また第二コーナー領域RA2においても、その傾斜部分(後方且つ右方に延長している部分)に狭小部位11が配置されている。そして第二コーナー領域RA2の曲がり基点となる箇所に狭小部位11が近接して配置されていることが望ましい。
[補強部材]
補強部材30は、図3及び図8を参照して、シートパッド4Pを補強する棒状(ワイヤ状)の部材であり、成形後のシートパッド4Pに後付けすることができる。この補強部材30は、前側補強部材30aと後側補強部材30bを略矩形をなす枠体に組むことで形成されている。前側補強部材30aは、補強部材30の前部と左部と右部をなしている上方視で略横U字状のワイヤ材である。また後側補強部材30bは、補強部材30の後部をなしている概ね直線状のワイヤ材であり、前側補強部材30aの左右の後端に橋渡されて固定されている。この後側補強部材30bは、シートパッド4Pに取付けられた状態を基準として、左右方向における中央部分が相対的に上方に突出し、左側部位34aと右側部位34bが相対的に下方に突出している。
そして補強部材30を溝部10に挿設することにより、第二シートパッド部位4Pbを好適に補強する。このとき図8を参照して、前側補強部材30aは、第二シートパッド部位4Pbの前部と左部と右部の溝部10部分に挿入されて、図6及び図7に示す各第一収容部11b,12b内に収容される。また後側補強部材30bの中央部分は、第二シートパッド部位4Pbの後部中央部位10bに挿入されて各第一収容部11b,12b内に収容される。そして後側補強部材30bの左側部位34aと右側部位34bは、図14に示すように、対応する溝部10部分の下方に突出して後述するフック部材FMを掛止可能な位置に配置される(図14では、便宜上、右側部位のみ図示する)。このように本実施例では、後述する係止部4SEの係止箇所となる溝部10を、補強部材30の配設箇所に兼用しているため、乗物用シート2の構成の簡素化に資する構成となる。
[規制部]
ところで上述のように補強部材30を溝部10に挿設する構成では、この補強部材30が溝部10から極力抜け出ないように配慮すべきである。そこで本実施例では、図6を参照して、狭小部位11の第一外側内壁11cと第一内側内壁11dの離間距離L1(開口寸法)が補強部材30の外形寸法よりも狭小とされている。このため第一収容部11b内の補強部材30が第一開口部11aに向けて移動しようとしても、近接配置されている第一外側内壁11cと第一内側内壁11dにてその動きが邪魔されてしまう。すなわち本実施例では、狭小部位11の第一外側内壁11cと第一内側内壁11dが、本発明の規制部20に相当し、収容状態の補強部材30が溝部10から抜け出る向きの動きを規制する働きをすることとなる。
[掛止部]
また第一シートパッド部位4Paには、図3及び図8を参照して、左右一対の前側掛止部31a,31bと、左右一対の後側掛止部32a,32bが埋設状に一体化されている。各前側掛止部31a,31bと各後側掛止部32a,32bは、シートクッション4を乗物室内の適所に掛止するための部位である。各前側掛止部31a,31bは、それぞれシートパッド4Pの下方に突出している略U字状のワイヤ状の部位であり、第一シートパッド部位4Paの前部で左右に分かれて固定されている。これら各前側掛止部31a,31bは、例えば乗物室内の床面(図示省略)の適所に掛止できる。そして各前側掛止部31a,31bは、後述する取付けワイヤ33a,33bと対応する補強部材30部分に橋渡されて位置決めされている。また各後側掛止部32a,32bは、シートパッド4Pを前後に縦断するワイヤ状の部位であり、第一シートパッド部位4Paの左右に分かれて固定されている。これら各後側掛止部32a,32bの前端には、略横U字状の取付けワイヤ33a,33bが固定されており、これら取付けワイヤ33a,33bの左右端は、それぞれ対応する溝部10部分を前後に跨ぐように配置されている。そして各後側掛止部32a,32bの後端は、略U字状に内折りされた状態とされて補強部材30から後方に張出しており、例えばシート後方に配置する乗物室内の立壁(図示省略)側に掛止できる。
[シートカバー(表皮)・係止部]
シートカバー4Sは、図2及び図9を参照して、シートの意匠面を構成する面材であり、係止部4SEと、複数のフック部材FMと、複数の係止部材41〜47を有している(図9では、便宜上、各係止部材にハッチを付けて図示している)。ここでシートカバー4Sの素材は特に限定しないが、典型的には布帛(織物,編物,不織布)や皮革(天然皮革,合成皮革)で形成でき、シートカバー4Sの裏側に、ウレタンラミなどのパッド材や裏基布を一体化することもできる。そして係止部4SEは、図2を参照して、シートカバー4Sの周縁をなしている末端部分に設けられている。この係止部4SEは、シートパッド4Pにシートカバー4Sを被覆した状態において、シートパッド4Pの外縁4PXから裏側に回り込んで、シートパッド4Pの裏面に対面状に配置される。そして係止部4SEの適宜の位置には、図9に示すフック部材FMと後述の係止部材41〜47のいずれかが取付けられている。ここでフック部材FMは、断面略J字状とされた板状の樹脂部材であり、シートパッド4P裏面の適宜の位置に掛止できる。そしてシートパッド4Pにシートカバー4Sを被覆した状態を基準として、シートカバー4Sの後部左右の係止部4SEに、各々、複数のフック部材FMが適宜の間隔で取付けられている。このシートカバー4Sの後部左右の係止部4SEは、図8に示す後側補強部材30bの左側部位34aと右側部位34bに近接配置される部分である。
[係止部材]
また図9及び図13を参照して、シートカバー4Sの前部と右部と左部と後部中央付近の係止部4SEには、各々、複数の係止部材41〜47のいずれかが取付けられる。そして各係止部材41〜47の取付けられている係止部4SEが本発明のシートカバーの係止部に相当する。例えば第一係止部材41は、やや長尺な平板部材であり、シートカバー4Sの前部中央の係止部4SEに取付けられる。また第二係止部材42は、第一係止部材41よりも長尺な平板部材であり、シートカバー4Sの前部左側から左部にかけての係止部4SEに取付けられる。また第三係止部材43も、第一係止部材41よりも長尺な平板部材であり、シートカバー4Sの前部右側から右部にかけての係止部4SEに取付けられる。また第四係止部材44は、第一係止部材41よりもやや短尺な平板部材であり、シートカバー4Sの後部中央の係止部4SEに取付けられる。また第五係止部材45は、第四係止部材44よりも短尺な平板部材であり、シートカバー4Sの後部中央左側の係止部4SEに取付けられる。そして第六係止部材46と第七係止部材47は、それぞれ第四係止部材44よりも短尺な平板部材であり、シートカバー4Sの後部右側の係止部4SEに取付けられる。
そして各係止部材41〜47は、略同一の基本構成を有しているため、以下に、第一係止部材41を一例にその詳細を説明する。この第一係止部材41は、図10を参照して、シート幅方向である左右方向に長尺な平板状の部材であり、図5に示す溝部10の前部中央部位10aに挿入される。この第一係止部材41は、溝部10内に挿入された状態において、左端側(41c)と右端側(41d)が、対応するコーナー領域RA1,RA2に倣ってクランク状に屈曲している。そして第一係止部材41の材質として各種の樹脂や金属を例示でき、なかでも溝部10に沿って曲げ変形可能な可撓性を備えた樹脂(エラストマを含む)を好適に用いることができる。この種の樹脂として、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリ塩化ビニル(PVC)樹脂、ポリエステル樹脂、オレフィン系樹脂及び各種のエラストマを例示できる。
そして第一係止部材41は、図5及び図10を参照して、前面41aと、後面41bと、右側長寸部位41dと、左側長寸部位41cを有している。前面41aと後面41bは、本発明における係止部材の厚み方向の面に相当する平坦な面である。これら前面41aと後面41bは、凹凸のほとんどない平坦とされており、溝部10の各内壁11c,11d等に係止可能な凸部が意図的に形成されていない面である。そして右側長寸部位41dと左側長寸部位41cは、第一係止部材41の他の部分に比して溝部10の奥行き方向である上下方向に長尺な部位であり、相対的に溝部10の奥深くまで挿入することが可能である。左側長寸部位41cは、第一係止部材41の左端側に設けられており、第一コーナー領域RA1に挿入できる。この左側長寸部位41cは、第一係止部材41の左端において後方に湾曲したのち右側に湾曲するまでの部分に設けられており、後方に向かうにつれて次第に高さ寸法が大きくなっている。また右側長寸部位41dは、第一係止部材41の右端側に設けられており、第二コーナー領域RA2に挿入できる。この右側長寸部位41dは、第一係止部材41の右端において後方に湾曲したのち左側に湾曲するまでの部分に設けられており、左側長寸部位41cと概ね左右対称形状を有している。
[係止部材の取付け作業]
図9及び図13に示すように各係止部材41〜47を、シートカバー4Sの末端の適所に縫合して取付けることで、シートカバー4Sの末端に係止部4SEを形成する。ここで各係止部材41〜47の取付け手法は略同一であるため、第一係止部材41を一例にその取付け手法を説明する。すなわち図11を参照して、シートカバー4Sの前側の末端裏面に第一係止部材41を重ねたのち、これらを第一係止部材41の長尺方向に延びる縫合線SEWで縫合する。こうすることでシートカバー4Sの前側中央の係止部4SEが、第一係止部材41と、この第一係止部材41に厚み方向から重複して配置されているシートカバー部分SSで構成される。この係止部4SEの厚み寸法T1は、第一係止部材41とシートカバー部分SSの厚みを足した寸法である。そして図6を参照して、狭小部位11をなす溝部10に係止部4SEを挿入した状態では、第一係止部材41が第一外側内壁11cに当接し、シートカバー部分SSが第一内側内壁11dに当接することとなる。
また同様の手法によって、他の係止部材42〜47を、その長さ寸法にかかわらず対応するシートカバー4Sの末端に縫合して取付けることができる。例えば図12を参照して、相対的に短尺な第五係止部材45をシートカバー4Sの後部側の末端裏面に重ねたのち、これらを縫合線SEWで縫合する。こうすることでシートカバー4Sの後部中央付近の係止部4SEが、第五係止部材45と、この第五係止部材45に厚み方向から重複して配置されているシートカバー部分SSで構成されることとなる。
[シートカバーの被覆作業(溝部に対する係止部の係止作業)]
図2を参照して、シートパッド4Pを、シートフレーム4F(図示省略)上に配置しつつシートカバー4Sで被覆する。このとき第一シートパッド部位4Paの着座面となる上面をシートカバー4Sで被覆しつつ、シートカバー4Sの末端側を、シートパッド4Pの外縁4PXからシートパッド4Pの裏側に回り込ませる。つぎにシートカバー4Sの末端に設けられた係止部4SEを第二シートパッド部位4Pbの溝部10に挿入して係止する。そして図13に示すように、シートカバー4Sの係止部4SEは、相対的に硬質な各係止部材41〜47を有しており、対応する溝部10部分にそれぞれ挿入されて係止されている。この種の構成では、比較的簡素な構成によって、シートカバー4Sの係止部4SEをシートパッド4Pの溝部10に性能良く係止できることが望ましい。そこで本実施例では、各係止部材41〜47が、その厚み方向の面が平坦とされた平板状の部材であり、比較的簡素な構成とされている。また溝部10の少なくとも一部に、係止部4SEの厚み寸法よりも狭小な狭小部位11を設けておく。そして溝部10に挿入されている係止部4SEが、係止部材の厚み方向から狭小部位11の内壁11c,11dに面接触した状態で挟持される構成とした。
例えばシートカバー4Sの前部中央の係止部4SEは、図5〜図7を参照して、溝部10の前部中央部位10aに挿入されて係止されている。このシートカバー4Sの前部中央の係止部4SEは、図6に示すように平坦な前面41aと後面41bを備えた第一係止部材41を有し、この第一係止部材41には、シートカバー部分SSが重複している。また溝部10の前部中央部位10aには、複数の狭小部位11と複数の拡開部位12が設けられている。そこで第一係止部材41の前面41aと後面41bを前後に向けながら、シートカバー4Sの係止部4SEを、拡開部位12と狭小部位11の順に挿入していく。このときシートカバー4Sの係止部4SEを、図7に示す相対的に大きく開口した拡開部位12の第二開口部12aにスムーズに差し込むことができる。そしてシートカバー4Sの係止部4SEを次第に図6に示す狭小部位11に挿入していくことで、このシートカバー4Sの係止部4SEが第一外側内壁11cと第一内側内壁11dの間に挟持された状態で係止される。
そして図6に示す狭小部位11では、その開口寸法(L1)が係止部4SEの厚み寸法T1より小さいため、第一係止部材41の平坦な前面41aに第一外側内壁11cが面接触し、シートカバー部分SSに第一内側内壁11dが面接触する。さらにシートカバー部分SSが第一内側内壁11dに押圧されて縮むことにより、係止部4SEを、狭小部位11の内壁11c,11dにより密着させておくことができる。こうして本実施例では、シートカバー4Sの係止部4SEが、狭小部位11の内壁11c,11dに面接触した状態で挟持されるため、溝部10に安定的に係止しておくことができる。また図7に示す拡開部位12においても、例えばシートカバー4Sにかかるテンションで係止部4SEが着座側に張引されることで、係止部4SEが、前後に傾きながら拡開部位12の内壁12c,12dの双方に当接して係止されている。すなわち係止部4SEは、拡開部位12において、溝部10の底側に向かうにつれて次第に第二外側内壁12cから第二内側内壁12dに向かうように傾いた状態とされて、両内壁12c,12dの双方に当接した状態で係止されている。このとき係止部4SEは、外側内壁12cの突出部位12eに溝部10の底側から当接することで、拡開部位12をなしている溝部10内に安定的に係止される。
また図5及び図13を参照して、溝部10の前部中央部位10aの左右には、第一コーナー領域RA1と第二コーナー領域RA2が設けられている。そしてシートカバー4Sの係止部4SEは、緩やかに湾曲している各コーナー領域RA1,RA2から相対的に係脱しやすい。そこで各コーナー領域RA1,RA2にそれぞれ狭小部位11を設けて係止部4SEを挟持しておくことにより、各コーナー領域RA1,RA2において係止部4SEを安定的に係止しておくことができる。さらに図5及び図10を参照して、第一係止部材41の左側長寸部位41cと右側長寸部位41dが、それぞれ対応するコーナー領域RA1,RA2に挿入されて係止される。このように各コーナー領域RA1,RA2に挿入されている係止部材部分(41c,41d)を大寸として係止力を増すことにより、シートカバー4Sの係止部4SEをより安定的に溝部10内に係止しておくことができる。
さらに同様の手順にて、図13に示すシートカバー4Sの他の係止部4SEを、第二係止部材42〜第七係止部材47とともに対応する溝部10部分に挿入して係止する。このとき溝部10の左側(右側)は、それぞれ対応する曲がり箇所B1,B2(B3,B4)を基点として適宜の向きに曲がっている。そこで本実施例では、各係止部材41〜47が適度な可撓性を有して適宜の向きに曲げ変形可能である。このためシートカバー4Sの左部の係止部4SE(第二係止部材42)を、各左側曲がり箇所B1,B2に応じて溝部10の曲がりに沿うように曲げ変形させて、溝部10に挿入して係止することができる。また同様にシートカバー4Sの右部の係止部4SE(第三係止部材43)を、各右側曲がり箇所B3,B4に応じて溝部10の曲がりに沿うように曲げ変形させて、溝部10に挿入して係止することができる。
こうしてシートカバー4Sの各係止部4SEを、対応する係止部材41〜47とともに対応する溝部10部分に挿入して係止する。そして図9に示すシートカバー4Sの後部左右のフック部材FMを、図8及び図14に示す後側補強部材30bの左側部位34a又は右側部位34bに掛止することで、シートカバー4Sをシートパッド4Pに被覆できる。そしてこの種の構成では、シートカバー4Sをシートパッド4Pに仕上がりよく被せるため、シートカバー4Sの各係止部4SEを対応する溝部10に挿入し直すことがある。このとき本実施例では、その厚み方向の面が平坦とされた平板状の部材であり、ヘタりやすく嵩高な部分がない。このため溝部10に対する係止部4SEの係脱と係止を繰り返したとしても、各係止部材41〜47の係止力が好適に維持される。そして溝部10に対して係止部4SEを適切に係止することで、シートカバー4Sをシートパッド4Pに仕上がりよく被せることができ、シートの意匠性向上に資する構成となる。
ところで上述のシートカバー4Sの運搬及び保存に際しては、典型的に複数枚のシートカバー4Sを重ねて袋に収容して真空梱包しておく。このとき各係止部材41〜47が嵩高な形状を有していると、シートカバー4Sに過度の圧痕が生じて見栄えが悪くなるおそれがある。そこで本実施例では、各係止部材41〜47がいずれも平板状の樹脂部材であり、平坦な前面と後面を有している。このため各係止部材41〜47がその厚み方向からシートカバー4Sに接したとしても、シートカバー4Sに過度の圧痕が極力生じないため、シートカバー4Sの意匠性向上に資する構成とされている。
以上説明した通り本実施例では、シートカバー4Sの係止部4SEが、溝部10の狭小部位11の内壁11c,11dに面接触した状態で挟持される。このため各係止部材41〜47の構成を簡素化したとしても、溝部10に安定的に係止しておくことができる。このとき拡開部位12によって、溝部10に対するシートカバー4Sの係止部4SEの挿入作業がスムーズに行われるため、係止部4SEを、狭小部位11内により確実に挿入して係止しておくことができる。また係止部4SEをなすシートカバー部分SSの縮みを利用して係止部4SEを狭小部位11の内壁11c,11dにより密着させることにより、シートカバー4Sの係止部4SEを更に安定的に溝部10内に係止しておくことができる。また傾いた状態の係止部4SEを、狭小部位12をなす各内壁12c,12dに当接させて係止しておくことで、各係止部材41〜47の構成を簡素化したとしても、溝部10の拡開部位12に安定的に係止しておくことができる。このとき傾いた状態の係止部4SEを、外側内壁12cの突出部位12eに当接させて係止しておくことで、拡開部位12をなしている溝部10により安定的に係止しておくことができる。またシートカバー4Sの係止部4SEは、各係止部材41〜47の面が平坦とされてヘタりやすく嵩高な部分がないため、係止部4SEの耐久性の向上とシートカバー4Sの意匠性の向上に資する構成となる。
また本実施例では、各コーナー領域RA1,RA2に設けられた狭小部位11によって、シートカバー4Sの係止部4SEを、溝部10の各コーナー領域RA1,RA2により安定的に係止しておくことができる。特に各コーナー領域RA1,RA2に挿入されている係止部材部分(41c,41d)を大寸として係止力を増すことにより、シートカバー4Sの係止部4SEを、溝部10の各コーナー領域RA1,RA2に更に安定的に係止しておくことができる。また本実施例では、各係止部材41〜47を、溝部10の各曲がり箇所B1〜B4に応じて溝部10の曲がりに沿うように曲げておくことで、シートカバー4Sの係止部4SEを溝部10に更に確実に挿入して係止しておくことができる。また本実施例では、補強部材30にて第二シートパッド部位4Pbの強度を増すことにより、シートカバー4Sの係止部4SEをより安定的に係止可能としている。さらに溝部10を、補強部材30の配設箇所に兼用しているため、乗物用シート2の構成の簡素化に資する構成となる。そして溝部10の第一収容部11b,12bに補強部材30を安定的に配設するとともに、規制部20によって溝部10からの補強部材30の抜け外れを極力回避することができる。
このため本実施例によれば、比較的簡素な構成によって、シートカバー4Sの係止部4SEをパッド部材4Pの溝部10に性能良く係止することができる。そして平板状の各係止部材41〜47は、シートカバー4Sに対する取付け点数を少なくすることができ、さらに基材となる樹脂板から抜き打ちなどの手法で生産できるため、単品コストと縫製コストの双方を極力抑えることができる。また使用される係止部材数を抑えてシートカバー4Sの係止点数を軽減することにより、シートカバー4Sの被覆作業を好適に改善することができる。さらにシートカバー4Sに過度の圧痕が極力生じないため、より多くの枚数のシートカバー4Sを重ねて袋に収容して真空梱包しておくことが可能となり、カバー収容効率を改善することができる。
本実施形態の乗物用シートは、上述した実施形態に限定されるものではなく、その他各種の実施形態を取り得る。本実施形態では、各係止部材41〜47の構成(形状,寸法,配置位置,取付け手法など)を例示したが、係止部材の構成を限定する趣旨ではない。例えば係止部材は、図6に示す縦断面視で略矩形状のほか、台形状や逆台形状等の多角形状などの各種形状を取り得るとともに、前面と後面は、上下に直線状に形成されていてもよく、若干湾曲して形成されていてもよい。また係止部材には、コーナー領域の構成に応じて複数又は3以上の長寸部位を設けることができ、必要に応じて長寸部位を省略することもできる。またシートカバーに取付けるべき係止部材の数は適宜変更可能である。例えば第一係止部材に、第二係止部材と第三係止部材の少なくとも一方を一体化しておくことで、シートカバーの係止点数を更に低減できる。また第一係止部材は、溝部への挿入に際して各コーナー領域に沿って曲げ変形させることができる。また第二係止部材と第三係止部材は、各曲がり箇所に倣った形状に成形時に曲げておくこともできる。そしてシートカバーの係止部は、係止部材だけで構成されていてもよく、この場合には狭小部位の開口寸法を、係止部材の厚み寸法以下に設定することが望ましい。なお拡開部位では、傾いた状態の係止部を、外側内壁と内側内壁の少なくとも一方に当接して係止させることができ、係止部の傾き方向もシート構成に応じて適宜変更可能である。
また本実施形態では、溝部10の構成(形状,寸法,形成位置,形成数など)を例示したが、溝部の構成を限定する趣旨ではない。例えば溝部は、第二シートパッド部位裏面の適宜の位置に複数又は単数設けることができる。また溝部の適宜の位置に複数又は単数のコーナー領域を設けることができ、コーナー領域を省略することもできる。また同様に溝部の適宜の位置に、曲がり箇所を複数又は単数設けることができ、曲がり箇所を省略することもできる。そして溝部は、曲がり箇所を基点として適宜の向きに湾曲していてもよく、この場合には当該湾曲している部分をコーナー領域とみなすことができる。そして溝部には、狭小部位と拡開部位を適宜の位置に適宜の数設けることができ、必要に応じて拡開部位を省略することもできる。またシートパッドに補強部材を設けない場合には、溝部から収容部を省略することができる。また突出部位は、外側内壁と内側内壁の少なくとも一方に設けることができ、必要に応じて省略することもできる。なお突出部位の構成(形状,寸法,形成位置,形成数)は適宜変更可能であり、内壁そのもので形成してもよく、内壁に埋め込まれた他部材で形成することもできる。さらに係止部は、傾いた状態で突出部位に係止されていてもよく、傾いていない状態で突出部位に係止されていてもよい。
また本実施形態では、パッド部材としてのシートパッド4Pと表皮としてのシートカバー4Sの構成(形状,寸法,構成部材など)を例示したが、これら各部材の構成を限定する趣旨ではない。例えばシートパッドの裏面の一部又は全部を第二シートパッド部位で構成することができる。また第一シートパッド部位から掛止部を省略することができ、この場合には、補強部材に掛止部を設けることができる。また補強部材は、第二シートパッド部位の溝部の少なくとも一部に設けておくことができる。またシートカバーは、パッド部材の少なくとも一部を覆うことができ、さらにシートカバーの周縁の少なくとも一部の末端に係止部を設けることができる。なおシートカバーは、複数の表皮ピースを縫合して形成でき、一枚物の面材で構成することもできる。
また本実施形態では、狭小部位11の内壁11c,11dをそのまま利用して規制部20を設ける例を説明した。規制部は、例えば内壁の一部だけを利用して形成することができ、例えば収容部の直近の内壁部分だけを極度に近接させ、この極度に近接した内壁の一部を規制部として用いることができる。また収容部をなす内壁部分に、補強部材を保持又は掛止する構造体(例えば断面U字状やJ字状の構造体)を設け、この構造体を規制部とすることができる。なお補強部材は、第二シートパッド部位に埋設状に一体化することができ、この場合には溝部から収容部を省略することができる。そして規制部は、狭小部位と拡開部位の少なくとも一方に設けることができる。そして補強部材は、円柱状や角柱状の棒材で構成でき、内部が中空でもよく稠密でもよい。また補強部材として、断面視で円形や多角形の棒材、断面視でL字状やU字状やH字状やI字状の板材を適宜用いることができる。
また本実施形態では、内装部材として乗物用シート2を例示したが、本実施例の構成は、パッド部材と表皮を備えた各種の内装部材に適用でき、乗物室内に配置される乗物用内装部材や家屋内に配置される内装部材(例えば家庭用の内装部材)に好適に適用できる。なお乗物用内装部材として、車両や航空機や電車などの乗物に搭載される内装部材を想定でき、乗物用シートのほか、ドアトリムなどの内装トリムやインストルメントパネルや天井部やコンソールなどの各種部材を例示できる。また乗物用シートにおいては、シートクッションのほか、シートバックやヘッドレスト部位やアームレスト等の各種シート構成部材に本実施形態の構成を適用できる。そしてパッド部材と表皮の構成は、これらが使用される内装部材の構成(形状,寸法,配設場所など)に応じて適宜変更可能である。そして表皮は、パッド部材の意匠面(乗物用シートでは着座面)を覆っており、表皮の係止部が、意匠面とは反対のパッド部材の裏面に係止される。
2 乗物用シート(本発明の内装部材)
2A 第一シート部位
2B 第二シート部位
2C 第三シート部位
4 シートクッション
6 シートバック
4a〜4c シートクッション部位
6a〜6c シートバック部位
8a〜8c ヘッドレスト部位
4F シートフレーム
4P シートパッド(本発明のパッド部材)
4Pa 第一シートパッド部位(本発明の第一パッド部位)
4Pb 第二シートパッド部位(本発明の第二パッド部位)
4PX シートパッドの外縁(本発明のパッド部材の外縁)
4S シートカバー(本発明の表皮)
4SE (シートカバーの)係止部
SS シートカバー部分(本発明の係止部の表皮部分)
10 溝部
10a 前部中央部位
10b 後部中央部位
11 狭小部位
11a 第一開口部
11b 第一収容部
11c 第一外側内壁
11d 第一内側内壁
12 拡開部位
12a 第二開口部
12b 第二収容部
12c 第二外側内壁
12d 第二内側内壁
12e 突出部位
20 規制部
30 補強部材
30a 前側補強部材
30b 後側補強部材
31a,31b 前側掛止部
32a,32b 後側掛止部
33a,33b 取付けワイヤ
34a (後側補強部材の)左側部位
34b (後側補強部材の)右側部位
41 第一係止部材
41a 前面(本発明の係止部材の厚み方向の面)
41b 後面(本発明の係止部材の厚み方向の面)
41c 左側長寸部位
41d 右側長寸部位
42 第二係止部材
43 第三係止部材
44 第四係止部材
45 第五係止部材
46 第六係止部材
47 第七係止部材
B1,B2 左側曲がり箇所
B3,B4 右側曲がり箇所
SEW 縫合線
FM フック部材
RA1 第一コーナー領域
RA2 第二コーナー領域

Claims (10)

  1. 弾性的に伸縮可能なパッド部材と、前記パッド部材を被覆している表皮とを備え、
    前記パッド部材が、第一パッド部位と、前記第一パッド部位よりも硬く変形しにくい第二パッド部位とを有し、前記第二パッド部位が、前記第一パッド部位の裏側に配置されて前記パッド部材の裏面の少なくとも一部を構成しており、
    前記表皮の末端に設けられた係止部が、前記表皮よりも硬質な板状の係止部材を有するとともに、前記パッド部材の裏側に回り込んだ状態で前記第二パッド部位の溝部に挿入されて係止されている内装部材において、
    前記係止部材は、前記係止部材の厚み方向の面が平坦とされた平板状の部材であり、
    前記溝部の少なくとも一部に、前記係止部の厚み寸法以下の寸法で開口している狭小部位が設けられているとともに、前記溝部に挿入されている前記係止部が、前記係止部材の厚み方向から前記狭小部位をなす前記溝部の内壁に面接触した状態で挟持されて係止されている内装部材。
  2. 前記溝部に、前記狭小部位よりも前記係止部の厚み方向に大きく開口している拡開部位が設けられているとともに、前記拡開部位が、前記溝部の延びる方向において前記狭小部位に隣接している請求項1に記載の内装部材。
  3. 前記溝部では、前記パッド部材の外縁に近い外側内壁と、前記外側内壁よりも前記パッド部材の外縁から遠い内側内壁とが対面状に配置されているとともに、
    前記溝部に挿入されている前記係止部が、前記拡開部位において、前記溝部の底側に向かうにつれて次第に前記外側内壁から前記内側内壁に向かうように傾いた状態とされて、前記外側内壁と前記内側内壁の少なくとも一方に当接した状態で係止されている請求項2に記載の内装部材。
  4. 前記溝部では、前記パッド部材の外縁に近い外側内壁と、前記外側内壁よりも前記パッド部材の外縁から遠い内側内壁とが対面状に配置されているとともに、
    前記拡開部位において、前記外側内壁と前記内側内壁の少なくとも一方に前記溝部の内方に向けて突出している突出部位が設けられており、
    前記溝部に挿入されている前記係止部が、前記拡開部位において、前記突出部位に当接した状態で係止されている請求項2又は3に記載の内装部材。
  5. 前記溝部が、前記パッド部材の裏面の面方向において湾曲しているコーナー領域を有し、前記コーナー領域の少なくとも一部に前記狭小部位が設けられている請求項1〜4のいずれか一項に記載の内装部材。
  6. 前記溝部が、前記パッド部材の裏面の面方向において湾曲しているコーナー領域を有し、前記係止部が前記溝部に挿入されている状態を基準として、前記コーナー領域に挿入されている前記係止部材の少なくとも一部が、他の係止部材部分に比して前記溝部の奥行き寸法に向けて大きくされている請求項1〜5のいずれか一項に記載の内装部材。
  7. 前記係止部材が、前記溝部の曲がりに応じて曲げ変形可能な可撓性を有している請求項1〜6のいずれか一項に記載の内装部材。
  8. 前記係止部が、前記係止部材に厚み方向から重複して配置されている表皮部分を有し、
    前記溝部に挿入されている前記係止部が、前記溝部の前記狭小部位をなす内壁で前記表皮部分が厚み方向に縮められた状態で挟持されている請求項1〜7のいずれか一項に記載の内装部材。
  9. 前記第二パッド部位が、前記溝部の少なくとも一部に挿設されている棒状又は板状の補強部材にて補強されている請求項1〜8のいずれか一項に記載の内装部材。
  10. 前記補強部材が、前記溝部の底側に設けられている収容部に収容されているとともに、前記溝部に、収容状態の前記補強部材が前記溝部から抜け出る向きの動きを規制する規制部が設けられている請求項9に記載の内装部材。
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