JP2008179210A - 車両用内装部品 - Google Patents

車両用内装部品 Download PDF

Info

Publication number
JP2008179210A
JP2008179210A JP2007013164A JP2007013164A JP2008179210A JP 2008179210 A JP2008179210 A JP 2008179210A JP 2007013164 A JP2007013164 A JP 2007013164A JP 2007013164 A JP2007013164 A JP 2007013164A JP 2008179210 A JP2008179210 A JP 2008179210A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
interior material
vehicle
waist
material body
engaging
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007013164A
Other languages
English (en)
Inventor
Masanobu Kajino
正伸 梶野
Shigehiro Okada
茂洋 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kasai Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Kasai Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kasai Kogyo Co Ltd filed Critical Kasai Kogyo Co Ltd
Priority to JP2007013164A priority Critical patent/JP2008179210A/ja
Publication of JP2008179210A publication Critical patent/JP2008179210A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)

Abstract

【課題】 レイアウトに制約を受けることなく内装材本体の上部の剛性を高めることができる車両用内装部品を提供する。
【解決手段】 車両用ラゲージサイドトリム100は、車体パネル50に沿って配置され、上部のウエスト部26が車体パネル50側へ延びる内装材本体20と、内装材本体20に設けられ、内装材本体20を車体パネル50に取付ける取付部材30と、取付部材30と内装材本体20のウエスト部26との間で、内装材本体20のウエスト部26の上下方向への上下の変形移動を規制する規制部40とを備える。規制部40は、取付部材30の係止部32Dとウエスト部26の係合部28とで構成されている。これにより、規制部40は隣接する周辺部品に設計上影響されることはないため、レイアウトに制約を受けることなく内装材本体20のウエスト部26の剛性を高めることができる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、車両用内装部品に関する。
自動車の内装には、車体の側壁パネルの室内面側に取付けられるドアトリム、リヤサイドトリム、ラゲージサイドトリム、あるいは、バックドアパネルの室内面側に取り付けられるバックドアトリム等の各種の車両用内装部品が装備されている。
車両用内装部品としてのリヤサイドトリムは自動車の後席側方に設けられている。この車両用リヤサイドトリムと車体パネルとの取付構造は、特許文献1及び特許文献2に従来技術の例が開示されている。この特許文献1及び特許文献2に示される従来の車両用リヤサイドトリムは、クリップ取付座が設置されており、このクリップ取付座に樹脂クリップを装着し、この樹脂クリップを車体パネル側の貫通孔内に嵌着することにより、車体パネル側に組み付けられる。
また、この特許文献1及び特許文献2には、車両用リヤサイドトリムの上部の剛性を強化する技術が開示されている。
特許文献1の車両用リヤサイドトリムにおいては、ウエスト部裏面に嵌合用リブが一体成形されており、この嵌合用リブが車体パネルのブラケットに嵌め込まれることにより、リヤサイドトリム上縁の変形を防止することが開示されている。
特許文献2の車両用リヤサイドトリムにおいては、アッパー側に複数の係止用フックが設けられ、この係止用フックが車体パネルの差込孔の縁部に係止することにより、アッパー側の撓み変形を防止することが開示されている。
特開平8−132986号公報 特開平10−278694号公報
ところで、車両用内装部品の別例としての従来の車両用ラゲージサイドトリムの取付構造について図1に示す。図1は従来の車両用ラゲージサイドトリムの取付構造を示す断面図である。図1に示すように、車両用ラゲージサイドトリム1は、上述の特許文献1及び特許文献2と同様に、背面に形成したクリップ取付座2の先端に取付用クリップ3を装着し、この取付用クリップ3を車体パネル4に嵌着固定することにより、車体パネル4側に組み付けられている。
また、図1に示す車両用ラゲージサイドトリム1の上部1A縁側の下方には、隣接するピラートリム等の内装部品や車体パネルなどの周辺部品に設けられた押え部5が配置され、上部1A表面に搭乗者の肘等により下方向への荷重が加えられた際に、上部1Aの縁側が押え部5に押えられることにより、上部1Aが下方向へ変形移動することを防止している。
しかしながら、図1に示される従来の車両用ラゲージサイドトリム1においては、ラゲージサイドトリム上部1Aの縁側を押えるための押え部5を隣接する周辺部品に付加的に設ける必要があった。また、周辺部品の押え部5を配置するスペースが、設計上の観点から、ラゲージサイドトリム上部1Aと車体パネル4との間に設けられるとは必ずしも言えなかった。すなわち、押え部を設定するためのレイアウトに制約を受けていた。また、周辺部品の押え部5とラゲージサイトトリム上部1Aとの当接により擦れ音等の低級音が発生していた。更に、周辺部品の押え部5は、ラゲージサイドトリム上部1Aの上方向への変形移動を防止することはできなかった。また、ラゲージサイドトリム上部1Aの左右方向への動きが規制することができなかった。
特許文献1及び特許文献2に示される従来の車両用リヤサイドトリムにおいても、上述の図1に示す車両用ラゲージサイドトリム1と同様に、車体パネル側(周辺部品)に付加的にブラケット等を設ける必要があった。このため、車体パネル側のブラケット等は、上述の図1に示す押え部5と同様に、設計上の観点よりレイアウトに制約を受けるという問題が発生していた。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたもので、レイアウトに制約を受けることなく内装材本体の上部の剛性を高めることができる車両用内装部品を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る車両用内装部品は、車体パネルに沿って配置され、該車体パネル側へ延びる上部を有する内装材本体と、該内装材本体に取り付けられ該内装材本体を前記車体パネルに取付ける取付部材と、を有する車両用内装部品であって、前記内装材本体の上部と前記取付部材間に設けられ前記内装材本体の上部の動きを規制する規制部を有する。
本発明によれば、規制部を有するため、内装材本体の上部の動きを規制することができる。また、規制部が内装材本体の上部と取付部材間に設けられているため、隣接する周辺部品に設計上影響されることはない。このため、規制部がレイアウトに制約を受けることなく内装材本体の上部の剛性を高めることができる。また、規制部は、内装材本体の上部の上下方向への動きを規制するだけでなく、内装材本体の上部の左右方向への動きも規制することができる。さらに、規制部が従来のような周辺部品から延設したものでないため、内装材本体の上部との当接による低級音の発生を防止することができる。
前記規制部は、前記内装材本体の上部に設けられた係合部と、前記取付部材に設けられ前記内装材本体の上部の上方向への動きを規制するために前記内装材本体の上部の係合部と係着する係止部と、前記取付部材に設けられ前記内装材本体の上部の下方向への動きを規制するために前記内装材本体の上部と当接する当接部とを備える。本発明によれば、規制部は、取付部材の係止部と内装材本体の係合部が互いに係着することにより、内装材本体の上部の上方向へ動きを規制することができる。また、規制部は、取付部材の当接部が内装材本体の上部に当接することにより、内装材本体の上部の下方向への動きを規制することができる。
前記規制部は、前記内装材本体の上部に設けられた係合部と、前記取付部材に設けられると共に、該内装材本体の上部の係合部が挿入されるともに前記係合部が係着される開口部を有する係止部と、を備える。本発明によれば、規制部は、内装材本体の上部の係合部が取付部材の係止部の開口部に挿入及び係着することにより、内装材本体の上部の動きを規制することができる。
前記取付部材は複数設けられ、前記規制部は前記複数の取付部材に対応して複数設けられる。本発明によれば、内装材本体の上部全体の動きを確実に規制することができる。
前記内装材本体の上部の係合部は、前記内装材本体の上部の前記車体パネル方向の長さより短くなるよう形成されている。本発明によれば、成形時の成形不良を防止して係止部の先端の厚みを確保することができる。
前記取付部材は、前記車体パネルに取付けられる取付部が装着される取付座である。
前記取付部材は、前記内装材本体から前記車体パネル側へ延びると共に前記規制部と連結する取付座と、該取付座に一端が装着され前記車体パネルに他端が嵌着される取付部とを備える。
前記取付座は、内装材本体とは別体で構成されている。
本発明によれば、レイアウトに制約を受けることなく内装材本体の上部の剛性を高めることができる車両用内装部品を提供することができる。
以下、本発明に係る車両用内装部品について、添付図面を参照しながら、本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。尚、本発明に係る車両用内装部品の例として車両用ラゲージサイドトリムについて説明する。
本実施の形態による車両用ラゲージサイドトリム100について図2乃至図5を用いて説明する。図2は本発明の実施形態による車両用ラゲージサイドトリムの外観斜視図、図3は図2に示す車両用ラゲージサイドトリムのA−A線の断面図、図4は図3に示すクリップ取付座の取付前の状態を説明する斜視図、図5(a)は図3に示すクリップ取付座の取付後の状態を説明する斜視図、図5(b)は同図(a)を車体パネル側から見た要部の拡大正面図である。
車両用ラゲージサイドトリム100は、図2に示すように、ワンボックスカー等のラゲージルームの側壁に内装され、車両の前後方向に沿って長尺状の成形体から構成されている。この車両用ラゲージサイドトリム100は、図2及び図3に示すように、ラゲージルームの側壁を構成する内装材本体20と、取付部材30と、規制部40等を備える。
まず車両用ラゲージサイドトリム100と隣接する隣接部品との関係について図2を参照しながら概略を説明する。この車両用ラゲージサイドトリム100は、図2に示すように、車両前方側からセンターピラートリム10Aとリヤピラートリム10B,バックピラートリム10Cの下縁がラゲージサイドトリム100の上縁に沿って抱き込む形で接合している。また、車両用ラゲージサイドトリム100は、ラゲージサイドトリム100の前縁側がドアトリム(図示省略)と、後縁側がバックドアトリム(図示省略)と隣接している。また、車両用ラゲージサイドトリム100は、ラゲージサイドトリム100の下縁に沿って、ラゲージフロアパネル上に敷設されたフロアカーペット(図示省略)と当接している。
内装材本体20は、図2に示すように、車両上方に配置されるアッパーメンバー22とこのアッパーメンバー22の下方に配置されるロアメンバー24との上下二分割で構成された2色成形体である。
アッパーメンバー22は、所要形状に成形された樹脂芯材表面に表皮材等を貼着した積層構造体で構成されている。樹脂芯材の例としてはタルクを混入したポリプロピレン樹脂材料等の汎用の熱可塑性樹脂又は発泡剤を添加した汎用の熱可塑性樹脂等を適用することができる。表皮材の例としては不織布シート、あるいはこの不織布シートの裏面にポリオレフィン系樹脂フォーム等のクッション層を裏打ちした積層シート材料、塩ビシートやTPO(サーモプラスチックオレフィン)シート、TPU(サーモプラスチックウレタン)シート等の合成樹脂シート等を適用することができる。
ロアメンバー24は、表面に絞模様等を刻設したポリプロピレン樹脂等の熱可塑性樹脂成形体から構成され、長尺状のポケット24A等が付設されている。
上述の内装材本体20は、図3に示すように、車体パネル50に沿って略平行に配置されている。この内装材本体20の裏面には、図3及び図4に示すように、車体パネル50側へ突出するよう形成された略円筒状の複数の取付用ボス25が立設されている。この取付用ボス25は、後述のクリップ取付座32の取付用フランジ32Cの貫通孔32CAに挿通してクリップ取付座32を内装材本体20側に支持させるためのものである。この取付用ボス25は、クリップ取付座32を支持した際に取付用ボス25の根元付近が座屈しないようにすると共に、取付用フランジ32Cががたつかないように取付用フランジ32Cを受けとめる複数の補強リブ25Aが設けられている。
また、内装材本体20の上方には、車体パネル50側へ延びるように内装材本体20から所定角に形成されているウエスト部(上部)26が設けられている。このウエスト部26は、図3乃至図5に示すように、係合部(係止部)28を備えている。
ウエスト部26の係合部28は、断面略L字形状をしており、後述のクリップ取付座32の係止部32Dに係着するためのものである。係合部28はクリップ取付座32の係止部32Dに向けて折れ曲がる係着片28Aを備えている。このウエスト部26の係合部28は、図3に示すように、内装材本体20側のウエスト部26の根元部26A付近から車体パネル50側のウエスト部26の縁部26B側までの長さS1を有している。このウエスト部26の係合部28は、図2に示すP1,P2,P3,P4の破線箇所のウエスト部26の裏面に所定間隔を開けて複数個設けられている。
取付部材30は、図3乃至図5に示すように、内装材本体20の裏面側に配置され、内装材本体20を車体パネル50に取付けるためのものである。この取付部材30は、内装材本体20と別体で構成されたクリップ取付座(取付座)32と、取付用クリップ(取付部)34等を備えている。尚、このクリップ取付座32と取付用クリップ34は、本実施例では、樹脂製のものを使用している。
クリップ取付座32は、図3乃至図5に示すように、取付用クリップ34を装着するためのものであり、取付座本体32Aと、クリップ取付部32Bと、取付用フランジ32Cと、係止部32D等を備える。このクリップ取付座32は、上述のウエスト部26の係合部28の下方に配置されるよう内装材本体20に取り付けられる。
取付座本体32Aは、略円筒形状をしており、内装材本体20と直交して配置されるよう内装材本体20側から車体パネル50側へ延在している。クリップ取付部32Bは、取付座本体32Aの車体パネル50側の面であり、開口32BAを有し、この開口32BAに、車体パネル50に先端が嵌着される取付用クリップ34の後端を装着する。取付用フランジ32Cは、図3乃至図5に示すように、取付座本体32Aの両側端に形成されており、上述の内装材本体20裏面に設けられた取付用ボス25が挿通するための貫通孔32CAが形成されている。
クリップ取付座32の係止部32Dは、前述のとおり、ウエスト部26の係合部28と係着するためのものであり、取付座本体32Aの上方に設けられた断面略T字形状のものである。このクリップ取付座32の係止部32Dは、図4及び図5に示すように、ウエスト部26の係合部28と係着する爪部32DAと、ウエスト部26の下面に当接する当接部32DBを備えている。
係止部32Dの爪部32DAは、ウエスト部26の係合部28の係着片28Aと係着するために、ウエスト部26の係合部28に対向する側に突出するよう立設されている。尚、爪部32DAは、係着片28Aと係着して内装材本体20裏面に配置されるときのクリップ取付座32をガイドする機能を有する。
係止部32Dの当接部32DBは、ウエスト部26の下面に当接するようウエスト部26に対応する所定角に形成された傾斜面である。
規制部40は、図3乃至図5に示すように、内装材本体20のウエスト部26の上下方向への上下の変形移動を規制するためのものであり、前述のウエスト部26の係合部28と、前述のクリップ取付座32の係止部32D(当接部32DB含む)で構成されている。この規制部40を構成するウエスト部26の係合部28とクリップ取付座32の係止部32Dは、取付部材30と内装材本体20のウエスト部26との間で、内装材本体20のウエスト部26を取付部材30に支持させることにより、内装材本体20のウエスト部26の上下方向への上下の変形移動を規制する。なお、本実施例における規制部40は、ウエスト部26が車両前後方向に動く作用が働いた場合でも、ウエスト部の係合部28の係着片28Aがクリップ取付座32の係止部32Dの対向する面に当接し、かつ、クリップ取付座32の係止部32Dの爪部32DAがウエスト部26の係合部28の対向する面に当接することにより、ウエスト部26の車両の前後方向の動きを規制することもできるようになっている。
次に、図4及び図5を用いて、内装材本体20に対するクリップ取付座32の取付状態を説明しながら、ウエスト部26の係合部28とクリップ取付座32の係止部32Dの関係を説明する。
クリップ取付座32は、図4に示すように、内装材本体20の裏面に設けられた取付用ボス25を取付用フランジ32Cの貫通孔32CAに挿通し、取付用ボス25の先端を溶着することで内装材本体20裏面に取付けられる。その後、クリップ取付座32は、クリップ取付部32Bの開口32BAに取付用クリップ34の後端を嵌合させて取付用クリップ34を装着している。このとき、クリップ取付座32は、係止部32Dの爪部32DAが、ウエスト部26の係合部28の係着片28Aに係着することにより、挿入方向に向かってガイドされるようになっている。
内装材本体20裏面の取付用ボス25が、図5(a)及び図5(b)に示すように、取付用フランジ32Cの貫通孔32CAに完全に挿通すると、クリップ取付座32の係止部32Dの爪部32DAとウエスト部26の係合部28の係着片28Aは、互いに係合するよう配置される。また、クリップ取付座32の係止部32Dの当接部32DBは、ウエスト部26の下面に沿って該下面に対向するよう配置される。すなわち、クリップ取付座32の係止部32Dとウエスト部26の係合部28で構成される規制部40が、ウエスト部26とクリップ取付座32の間で、ウエスト部26とクリップ取付座32を連結するように設けられている。
これにより、ウエスト部26に上方向への変形移動する作用が加えられた場合でも、クリップ取付座32の係止部32Dの爪部32DAと、ウエスト部26の係合部28の係着片28Aが、互いに係合するため、ウエスト部26は、規制部40により、車両の上方向への変形移動が規制される。
また、ウエスト部26に下方向への変形移動する作用が加えられた場合でも、ウエスト部26の下面が、クリップ取付座32の係止部32Dの当接部32DBにより支持されるため、ウエスト部26は、クリップ取付座32の係止部32Dにより、車両の下方向への変形移動が規制される。また、ウエスト部26の表面に対して車両下方向への作用が強い場合等は、クリップ取付座32の係止部32Dの爪部32DAの下面がウエスト部26の係合部28の係着片28Aの上面に当接するため、ウエスト部26は、規制部40により車両の下方向への変形移動が規制される。
さらに、クリップ取付座32に装着した取付用クリップ34が、図1に示すように、車体パネル50の図示しない貫通孔内に嵌着するようになるため、クリップ取付座32の固定強度は向上する。このため、規制部40を構成するクリップ取付座32の係止部32Dとウエスト部26の係合部28は、剛性が保持される。
また、内装材本体20裏面に設けられた取付用ボス25がクリップ取付座32の取付用フランジ32Cの貫通孔32CAに挿通すると、取付用ボス25の先端側は、超音波溶着加工等により、貫通孔32CAと取付用ボス25の隙間を閉塞するよう溶着されるため、内装材本体20に対するクリップ取付座32の固定強度はより向上する。このため、規制部40を構成するクリップ取付座32の係止部32Dとウエスト部26の係合部28は、一層剛性が保持される。
以上のとおり、車両用ラゲージサイドトリム100は、規制部40が内装材本体20と取付部材30とを連結するように設けられるため、従来技術のように隣接する車体パネル等の周辺部品に設計上影響されることがなく規制部40を設定することができる。このため、車両用ラゲージサイドトリム100は、規制部40のレイアウトに制約を受けることなく内装材本体20のウエスト部26の剛性を高めることができる。また、規制部40が内装材本体20のウエスト部26とクリップ取付座32に連結するよう設けられているため、従来のような擦れ音などの低級音の発生を防止することができる。さらに、規制部40は、ウエスト部26の下方向への変形移動を防止するだけでなく、ウエスト部26の上方向への変形移動を防止することができる。
尚、規制部40を構成するクリップ取付座32の係止部32Dとウエスト部26の係合部28は、前述の実施形態に限定されず、ウエスト部26の上下方向の上下の変形移動を規制するものであれば何れの形態であっても良い。例えば、クリップ取付座32の係止部32D、ウエスト部26の係合部28は、図6及び図7に示すような形態であっても良い。図6(a)は図3に示すクリップ取付座の係止部の変形例を説明する要部の斜視図、図6(b)は同図(a)を車体パネル側から見た要部の拡大正面図、図7(a)はクリップ取付座の係止部とウエスト部の係合部の変形例を説明する斜視図、図7(b)は同図(a)のクリップ取付座の係止部とウエスト部の係合部を係合した状態の側面図である。尚、上述と同一の構成については、図面上同一符号を付し説明は省略する。
クリップ取付座32の係止部32D側の変形例について、図6を用いて説明する。クリップ取付座32の係止部60は、図6(a)及び図6(b)に示すように、断面略コ字形状をしており、ウエスト部26の係合部28側に向かって突出する第1の爪部60Aと第2の爪部60Bを備える。第1の爪部60Aと第2の爪部60Bは、ウエスト部26の係合部28の係着片28Aを上下で挟持する。このため、クリップ取付座32の係止部60とウエスト部26の係合部28が互いに係合することとなる。すなわち、クリップ取付座32の係止部60とウエスト部26の係合部28は、ウエスト部26の上下方向の変形移動を規制する規制部40Aを構成する。また、この規制部40Aは、ウエスト部26の係合部28の係着片28Aが第1の爪部60Aと第2の爪部60B間の係止部60の面に当接し、かつ、第1の爪部60Aの先端がウエスト部26の係合部28の対向する面に当接することにより、ウエスト部26の車両の前後方向の動き規制することができる。
クリップ取付座32の係止部32D側とウエスト部26の係合部28側の両者の変形例について、図7を用いて説明する。図7に示すように、クリップ取付座32の係止部70は、取付座本体32A上に立設された縦壁部72と、この縦壁部70Aに開設されて開口部74とを備える。ウエスト部26の係合部80は、車体パネル50側に突出して形成され、クリップ取付座32の係止部70の開口部74に嵌挿する嵌挿部82A,82Bを備える。ウエスト部26の係合部80嵌挿部82A,82Bが、クリップ取付座32の係止部70の開口部74に嵌挿することにより、クリップ取付座32の係止部70とウエスト部26の係合部80が互いに係合する。すなわち、このクリップ取付座32の係止部70とウエスト部26の係合部80は、ウエスト部26の上下方向の変形移動を規制する規制部40Bを構成する。さらに、この規制部40Bは、ウエスト部26の係合部80嵌挿部82A,82Bが、クリップ取付座32の係止部70の開口部74に嵌挿して係着するため、ウエスト部26の車両の前後方向の動きも規制している。
上述の実施形態では、所定間隔毎に設けられたクリップ取付座32について説明したが、本発明はこれに限定されず、クリップ取付座を連設することも可能である。この連設するクリップ取付座を有する車両用ラゲージサイドトリム200,300について図8及び図9を用いて説明する。図8は図3に示すクリップ取付座を連設した状態を説明する図、図9は図7に示すクリップ取付座を連設した状態を説明する図である。尚、上述と同様の構成については図面上同一符号を付し説明は省略する。
車両用ラゲージサイドトリム200は、図8に示すように、内装材本体20に形成された複数の取付用ボス25と、ウエスト部26の裏面に沿って形成された複数の係合部281,282,283と、この複数の係合部281,282,283に係合する係止部32D1,32D2,32D3を有する複数のクリップ取付座321,322,323等を備える。この複数のクリップ取付座321,322,323の各々は、連結部90により一体的に連結されている。この連結部90は、複数のリブ形状から形成されていると共に、隣接するクリップ取付座321,322,323の取付用フランジ32C同士を接続しており、車両の側面衝突時に、連結部90の複数のリブが座屈変形することでエネルギー吸収を行う形状に形成されている。
これにより、連結部90により連結された複数のクリップ取付座321,322,323の係止部32D1,32D2,32D3が、ウエスト部26の複数の係合部281,282,283に係合することにより、複数のクリップ取付座321,322,323の係止部32D1,32D2,32D3に対応した規制部40Cを構成する。この規制部40Cにより、内装材本体20のウエスト部26の全体の上下方向の変形移動を規制する。また、連結部90は、連結部90の複数のリブが座屈変形するよう形成されているため、車両の側面衝突時、連結部90の複数のリブが座屈変形することでエネルギー吸収を行うことができる。このため、搭乗員の安全は十分に確保することができる。
尚、図7に示すクリップ取付座32についても連設可能である。この連設したクリップ取付座32について図9を用いて説明する。車両用ラゲージサイドトリム300は、図9に示すように、連結部92により連結され、かつ、係止部701,702,703を有する複数のクリップ取付座321’,322’,323’と、ウエスト部26の裏面に沿って形成された複数の係合部801,802,803等を備える。この複数のクリップ取付座321’,322’,323’の係止部701,702,703がウエスト部26の複数の係合部80に係合することにより、複数のクリップ取付座321’,322’,323’の係止部701,702,703とウエスト部26の複数の係合部801,802,803は、内装材本体20のウエスト部26の全体の上下方向の変形移動を規制する規制部40Dを構成する。
上述の実施形態では、ウエスト部26の係合部28は、図3に示すように、内装材本体20側のウエスト部26の根元部26A付近から車体パネル50側のウエスト部26の縁部26Bまでの長さS1を有しているが、本発明はこれに限定されず、ウエスト部26の係合部28の長さは、例えば、図10に示す長さS等に種々変更することができる。これにより、ウエスト部26の係合部28の長さが、図10に示すように、ウエスト部26の車体パネル50方向の長さより短い長さSである場合は、係合部28が、ウエスト部26の根元部26A付近に形成されずにウエスト部26の途中から形成されるため、ウエスト部26の表面には成形不良のヒケの発生を防止することができる。また、車両用ラゲージサイドトリム100を成形するための成形型には型抜きテーパーがついているため、係合部28の板厚は、ウエスト部26の根元部26Aから縁部26Bに向かって薄くなってしまうが、係合部28のウエスト部26の根元部26Aから縁部26Bに向かう方向の長さを短くすることで、係合部28の板厚を薄くなりすぎないようにできる。尚、図10は図3に示すウエスト部の係合部の変形例を説明する図である。
上述の実施形態では、車両用内装部品の例として車両用ラゲージサイドトリム100,200,300について説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、車室内に設けられるドアトリム、リヤサイドトリム、バックドアトリムなどにも適用することが可能である。
また、上述の実施形態では、クリップ取付座32の係止部32Dとウエスト部26の係合部28により規制部40を構成したが、本発明はこれに限定されず、規制部は、取付部材30と内装材本体20のウエスト部26とを連結するように設けられ、内装材本体20のウエスト部26の動きを規制するものであれば何れの形態であっても良い。
さらに、上述の実施形態では、係止部32Dがクリップ取付座32に設けられていたが、本発明はこれに限定されず、係止部32Dは、取付用クリップとクリップ取付座が独立してない取付部材に設けるようにしても良い。また、クリップ取付座32は内装材本体20と別体で構成されたものを説明したが、クリップ取付座32が内装材本体20と一体的に形成されたものであっても良い。
以上、本発明の好ましい実施例について詳述したが、本発明に係る車両用内装部品は、上述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
従来の車両用ラゲージサイドトリムの取付構造を示す断面図である。 本発明の実施形態の車両用ラゲージサイドトリムの外観斜視図である。 図2に示す車両用ラゲージサイドトリムのA−A線の断面図である。 図3に示すクリップ取付座の取付前の状態を説明する斜視図である。 図3に示すクリップ取付座の取付後の状態を説明する図である。 図3に示すクリップ取付座の係止部の変形例を説明する図である。 クリップ取付座の係止部とウエスト部の係合部の変形例を示す図である。 図3に示すクリップ取付座を連設した状態を説明する図である。 図7に示すクリップ取付座を連設した状態を説明する図である。 図3に示すウエスト部の係合部の変形例を説明する図である。
符号の説明
100・・・車両用ラゲージサイドトリム(車両用内装部品)
10A・・・センターピラートリム
10B・・・リヤピラートリム
10C・・・バックピラートリム
20・・・内装材本体
22・・・アッパーメンバー
24・・・ロアメンバー
24A・・・ポケット
25・・・取付用ボス
25A・・・補強リブ
26・・・ウエスト部(上部)
26A・・・根元部
26B・・・縁部
28・・・係合部
28A・・・係着片
30・・・取付部材
32・・・クリップ取付座(取付座)
32A・・・取付座本体
32B・・・クリップ取付部
32BA・・・開口
32C・・・取付用フランジ
32CA・・・貫通孔
32D・・・係止部
32DA・・・爪部
32DB・・・当接部
34・・・取付用クリップ(取付部)
40・・・規制部
50・・・車体パネル
60A・・・第1の爪部
60B・・・第2の爪部
72・・・縦壁部
74・・・開口部
82A,82B・・・嵌挿部
90,92・・・連結部

Claims (4)

  1. 車体パネルに沿って配置され、該車体パネル側へ延びる上部を有する内装材本体と、
    該内装材本体に取り付けられ該内装材本体を前記車体パネルに取付ける取付部材と、を有する車両用内装部品であって、
    前記内装材本体の上部と前記取付部材間に設けられ前記内装材本体の上部の動きを規制する規制部を有する、ことを特徴とする車両用内装部品。
  2. 前記規制部は、
    前記内装材本体の上部に設けられた係合部と、
    前記取付部材に設けられ前記内装材本体の上部の上方向への動きを規制するために前記内装材本体の上部の係合部と係着する係止部と、
    前記取付部材に設けられ前記内装材本体の上部の下方向への動きを規制するために前記内装材本体の上部と当接する当接部と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の車両用内装部品。
  3. 前記規制部は、
    前記内装材本体の上部に設けられた係合部と、
    前記取付部材に設けられると共に、該内装材本体の上部の係合部が挿入されるともに前記係合部が係着される開口部を有する係止部と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の車両用内装部品。
  4. 前記取付部材は、複数設けられ、
    前記規制部は、前記複数の取付部材に対応して複数設けられている、ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の車両用内装部品。
JP2007013164A 2007-01-23 2007-01-23 車両用内装部品 Pending JP2008179210A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007013164A JP2008179210A (ja) 2007-01-23 2007-01-23 車両用内装部品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007013164A JP2008179210A (ja) 2007-01-23 2007-01-23 車両用内装部品

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008179210A true JP2008179210A (ja) 2008-08-07

Family

ID=39723455

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007013164A Pending JP2008179210A (ja) 2007-01-23 2007-01-23 車両用内装部品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008179210A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015217694A (ja) * 2014-05-14 2015-12-07 トヨタ紡織株式会社 車両用内装材
US11584462B2 (en) 2021-03-26 2023-02-21 Honda Motor Co., Ltd. Panel standoff and stopper hole

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015217694A (ja) * 2014-05-14 2015-12-07 トヨタ紡織株式会社 車両用内装材
US11584462B2 (en) 2021-03-26 2023-02-21 Honda Motor Co., Ltd. Panel standoff and stopper hole

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7121611B2 (en) Armrest structure for vehicle
US10682939B2 (en) Vehicle seat
US20090145041A1 (en) Door for the vehicle
CN110395211A (zh) 具有乘客安全气囊的仪表板
JP2008179210A (ja) 車両用内装部品
JP2008006906A (ja) 自動車用内装部品
JP7315882B2 (ja) 衝撃吸収体
JP4269835B2 (ja) 車両のアームレスト構造
JP3838555B2 (ja) 内装部品におけるアームレスト構造
US20180147960A1 (en) Vehicle seat
JP2012228910A (ja) ドアトリム
JP2008201193A (ja) 車両用アームレスト
JP5489161B2 (ja) ダクト入りシートクッション
JP2007076411A (ja) 自動車用内装部品
JP6965113B2 (ja) 乗物用シートパッド
JP3891478B2 (ja) 自動車用内装部品
JP5594765B2 (ja) シートベルト誘導装置
JP2021094997A (ja) キーレスアンテナの取付構造
JP2014148251A (ja) 車両用サイドシートの固定構造
JP2005289250A (ja) 自動車用内装部品
JP4048852B2 (ja) 自動車の内装部品
JP2006205989A (ja) 自動車のスライドレール干渉回避構造
JP7347333B2 (ja) 乗物用シート
JP2000177517A (ja) 自動車用内装部品
JP7463763B2 (ja) 車両用アームレスト