JP7070227B2 - 乗物用シート - Google Patents
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Description
また第1発明の乗物用シートは、溝部は、所定の幅寸法を持って線状に形成されている。そして補強部材には、第一縫合部に取付けられている被係止部に溝部の幅方向から重複している重複部位が設けられている。本発明では、補強部材の重複部位を第一縫合部の被係止部に重複させたことで、第二縫合部を、第一縫合部に倣った状態で溝部内に配置しておくことができる。
また第1発明の乗物用シートは、第一縫合部では、被係止部が取付けられている第一縫い代と、第二縫い代とが重なった状態で配置されているとともに、重複部位は、第二縫い代側に重複して配置されている。本発明では、第一縫い代は、被係止部と係止部の係止力によって溝部の奥行方向に起立した状態を維持することができる。さらに本発明では、第二縫い代側に補強部材の重複部位を重複して配置することで、この重複部位にて、第二縫い代の起立状態をより安定的に維持することができる。
図1に示す実施例1の乗物用シート2は、シートクッション4と、シートバック6と、ヘッドレスト8を有し、シートバック6に本発明の構成が適用されている。このシートバック6は、背凭れをなす正面視で略矩形の部材であり、基本構成として、骨格をなすバックフレーム6Fと、本発明のシートパッドに相当するバックパッド6Pと、本発明のシートカバーに相当するバックカバー6Sとを有している(各部材の詳細は後述)。そしてシートバック6の下部は、シートクッション4の後部に起倒可能に配設されており、起立状態のシートバック6の上部にはヘッドレスト8が配設されている。
図1に示すシートバック6では、バックフレーム6F(図示省略)上にバックパッド6Pを配置しておくことができる。ここでバックフレーム6Fは、典型的に正面視で略矩形又はアーチ状の枠体であり、金属や硬質樹脂などの剛性に優れる素材にて形成できる。またバックパッド6Pは、図2に示すようにシートバック6の外形形状(シート外形)をなしている部材であり、ポリウレタンフォーム(密度:10kg/m3~60kg/m3)などの発泡樹脂で形成できる。このバックパッド6Pの着座面となる前面には、上天板メイン部6aと、左右一対の上天板サイド部6bと、後述する複数の溝部10~14とが設けられている。上天板メイン部6aは、シート幅方向におけるシートバック6の中央部分であり、適度な幅寸法でシート上下方向に延びている。また上天板メイン部6aの右側(左側)には、上天板メイン部6aよりも前方に突出する上天板サイド部6bがそれぞれ設けられている。
また図2に示すバックパッド6Pの着座面には、複数の溝部(第一右縦溝部10,第二右縦溝部11,第一左縦溝部12,第二左縦溝部13,横溝部14)が設けられ、さらに特定の溝部には、後述する係止部20が配設されている。ここで各溝部10~14は、それぞれバックパッド6Pに設けられた線状の凹み箇所である。各溝部10~13は、後述するバックカバー6Sの対応する一部を引込み状に収容可能な所定の幅寸法(図2の左右方向の寸法)を有し、横溝部14も、バックカバー6Sの対応する一部を引込み状に収容可能な所定の幅寸法(図2の上下方向の寸法)を有している。
図2及び図10に示す係止部20は、後述するバックカバー6Sの被係止部40を係止可能な部材である(各図では、便宜上、各係止部に共通の符号20を付す)。そして本実施例では、図2を参照して、薄肉化された第二右縦溝部11と第二左縦溝部13には係止部20が配設されておらず、適度な厚み寸法が確保されている他の溝部に係止部20が配設されている。すなわち第一右縦溝部10には、第二右縦溝部11との境の上方と下方とに一対の係止部20がそれぞれ配設されており、一対の係止部20は、上下に適宜の間隔をあけて配置されている。また第一左縦溝部12にも、第一右縦溝部10と左右対称となるように複数の係止部20が配設されている。また横溝部14にも、三対の係止部20が配設されており、これら三対の係止部20は、左右方向に概ね等間隔で配置されている。ここで各係止部20は、概ね同一の基本構成を有しており、インサート成形などの手法でバックパッド6Pに一体化しておくことができる。そして各係止部20は、各溝部の底部に埋設されている正面視で略矩形の板材(符号省略)と、この板材から前方に突出する爪部(符号省略)とを有し、この爪部に、後述する被係止部40のワイヤ材42を係止可能である。
図1、図4~図6に示すバックカバー6Sは、シートバック6の意匠面を構成する面材であり、複数の縫合部30~36と、複数の被係止部40と、一対の補強部材50,51を有している。このバックカバー6Sは、複数の表皮ピースS1~S6等を袋状に縫合することで形成されており、後述するようにバックパッド6Pに被せることが可能である(図1では、便宜上、一部の表皮ピースに特定の符号を付し、その他の表皮ピースはその図示を省略したり符号を省略したりしている)。
そしてバックカバー6Sには、図5を参照して、隣り合う表皮ピース同士の縫合箇所となる複数の縫合部30~36が形成されている。これら各縫合部30~36では、隣り合う表皮ピースの縫い代同士が重なった状態でバックカバー6Sの裏側に突出して配置されている(図5では、便宜上、特定の縫い代に特定の符号MA,MBを付し、その他の縫い代には共通の符号Mを付す)。ここで隣り合う表皮ピースの縫い代同士は、根元側がインステッチSTで縫合された状態で、対応する溝部に沿うように適宜の向きに延長している。そしてバックカバー6Sには、対応する溝部10~14との関係から、二種類の縫合部(複数の第一縫合部30~34,左右一対の第二縫合部35,36)が設けられている。
図5に示す複数の第一縫合部30~34は、後述する被係止部40が取付けられている縫合部であり、対応する溝部内の配置位置が維持されている箇所である。すなわち各第一縫合部30~34は、後述する被係止部40と係止部20の係止力によって、対応する溝部内の配置位置が比較的安定的に維持されている箇所であり、上述の係止力が及ぶ縫合部部分(被係止部の配置箇所及びその周囲)のことである。例えばバックカバー6Sの着座面側には、横第一縫合部30と、左側の複数の第一縫合部31,32と、右側の複数の第一縫合部33,34が設けられている。横第一縫合部30は、上メイン表皮ピースS1と下メイン表皮ピースS2の縫合箇所であり、両メイン表皮ピースの縫い代M同士が上下に重なった状態で配置されている。そして横第一縫合部30は、上方に凸の曲線形状を有して左右方向に延びており、図2の横溝部14内に配置することができる。また図5に示す右側の複数の第一縫合部31,32と、左側の複数の第一縫合部33,34とは、横第一縫合部30を挟んで左右対称となるように配置されている。これら各第一縫合部31,32(33,34)は、概ね同一の基本構成を有しているため、以下に、右側の複数の第一縫合部31,32を一例にその詳細を説明する。
そして図5に示す各第一縫合部30~34には、それぞれ被係止部40が取付けられており、各被係止部40は、図2に示すバックパッド6Pの対応する係止部20に係止可能な位置に配置されている(図5では、便宜上、各被係止部に共通の符号40を付す)。ここで図5に示す各被係止部40は、概ね同一の基本構成を備えており、図8を参照して、帯状の保持部41と、この保持部41に保持されているワイヤ材42とを有している(図5では、便宜上、ワイヤ材の図示を省略している)。保持部41は、ワイヤ材42を挿通して保持する部位であり、対応する第一縫合部に沿うように縫付けられて取付けられている。なお保持部41は、可撓性を備えた面材を概ねU字状に折り返すことで形成でき、この種の面材として、バックカバー6Sで例示の素材を用いることができる。そして保持部41の筒状に湾曲した端部がバックカバー6Sの裏側に突出し、この筒状の端部には、各係止部20に対応する位置に窓部41aが複数設けられている。またワイヤ材42は、保持部41に挿通されて保持されており、ワイヤ材42の一部が保持部41の各窓部41aから外部に露出している。そして本実施例では、右上第一縫合部31の被係止部40と、右下第一縫合部32の被係止部40の間には適度の隙間があいており、この隙間に、後述する右上補強部材50が配置されることとなる。また同様に左上第一縫合部33の被係止部40と、左下第一縫合部34の被係止部40の間にも適度の隙間があいており、この隙間に、後述する左上補強部材51が配置されることとなる。
図5に示す各第二縫合部(右第二縫合部35,左第二縫合部36)は、被係止部40が取付けられていない縫合部部分であり、各第一縫合部30~34に比して係止部20に対する係止力が弱い箇所である。そして右第二縫合部35と左第二縫合部36とは、左右対称に配置される以外は概ね同一の基本構成を有しているため、以下に、専ら右第二縫合部35を一例にその詳細を説明する。
そして図5に示す右第二縫合部35と左第二縫合部36とには、それぞれ補強部材(50,51)が取付けられている。これら一対の補強部材(右上補強部材50,左上補強部材51)は、それぞれバックカバー6Sに比して撓みにくい部材であることが望ましい。ここで各補強部材50,51の素材は特に限定しないが、バックカバー6Sよりも剛性が高く(撓みにくく)且つ適度な可撓性を備えた素材であることが更に望ましい。この種の各補強部材50,51の素材として、フェルトなどの繊維を三次元的に交絡(縮絨)させている板材、スラブウレタンなどの発泡樹脂又はソリッドな樹脂の板材、バックカバー6Sよりも厚手の布帛や皮革、ゴム弾性を有するゴムやエラストマ製の板材を用いることができる。特にフェルト製や発泡樹脂製の各補強部材50,51は、バックカバー6Sよりも剛性が高く且つ適度な可撓性を備え、さらに適度な伸縮性(柔軟性)を有している。
ここで図5に示す各第二縫合部35(36)に、対応する補強部材50(51)を取付ける手法は概ね同一であるため、右第二縫合部35を一例に右上補強部材50の取付け手法を説明する。図7及び図8を参照して、右第二縫合部35の上部左縁に右上補強部材50を沿わせたのち、この右上補強部材50を、縫合線SEWを介して右第二縫合部35に取付ける。このとき右上補強部材50を、右メイン表皮ピースS3の左縫い代MAに沿わせながら、各交点CPA,CPBを跨ぐように取付けていく。すなわち右上補強部材50の下端を、第一交点CPAの下方に配置しておくことで、右上補強部材50が、第一交点CPAを上下に跨いだ状態で右第二縫合部35に取付けられる。また右上補強部材50の上端を、第二交点CPBの上方に配置し、さらに右上第一縫合部31側にはみ出させて被係止部40の直前に配置しておく。この状態で右上補強部材50を、右第二縫合部35から右上第一縫合部31にかけての部分に取付けることで、第二交点CPBを上下に跨いだ状態で右第二縫合部35に取付けることができる。なお右上補強部材50の上部は、第二交点CPB付近で右下第一縫合部32上を通過したのち、右上第一縫合部31の外側(各図の右側)に回り込んだ状態で取付けられている。そして図5に示す左上補強部材51も、右上補強部材50と左右対称となるように左第二縫合部36に取付けることができる。
図2、図5及び図10を参照して、バックパッド6Pをバックカバー6Sで被覆しつつ、バックカバー6S裏側の各縫合部30~36を、それぞれ対応する溝部10~14内に収容しておく。このとき図10を参照して、袋状のバックカバー6Sを一旦裏返したのち、この裏返しのバックカバー6Sを徐々に元の状態に戻しながらバックパッド6Pに被せていく。そして裏返しのバックカバー6Sを徐々に元の状態に戻す際に、バックカバー6Sの周縁側が外向き(前後方向)に折り返されるのであるが、このときバックカバー6Sが過度に折り返されて意匠性が悪化することがある。すなわち図5に示す各第二縫合部35,36は、各第一縫合部30~34のように被係止部40が取付けられておらず相対的に剛性に劣っている。このためバックカバー6Sが、各第二縫合部35,36部分で過度に折れ曲がることでバックカバー6Sに皺(折れ癖)がついて見栄えが悪化することが懸念される。例えば図7及び図8に示す右第二縫合部35では、隣接する各第一縫合部30,31との境である各交点CPA,CPBで剛性が高くなっている。このためバックカバー6Sが、各交点CPA,CPB付近の右第二縫合部35部分を起点に極度に折れ曲がるおそれがある。
実施例2の乗物用シート2Aでは、実施例1の乗物用シート2とほぼ同一の基本構成を備える構成については、対応する符号を付す等して詳細な説明を省略する。図11に示す実施例2の乗物用シート2Aは、シートクッション4Aと、シートバック6Aと、ヘッドレスト8Aを有し、シートクッション4Aに本発明の構成が適用されている。このシートクッション4Aは、座部をなす正面視で略矩形の部材であり、基本構成として、骨格をなすクッションフレーム4Fと、本発明のシートパッドに相当するクッションパッド4Pと、本発明のシートカバーに相当するクッションカバー4Sとを有している。
図11に示すシートクッション4Aでは、クッションフレーム4F(図示省略)上にクッションパッド4Pを配置しておくことができる。ここでクッションフレーム4Fとクッションパッド4Pの基本的な構成は、実施例1のシートバックの対応する部材と概ね同一である。そして図12を参照して、クッションパッド4Pは、シートクッション4の外形形状(シート外形)をなしている部材である。このクッションパッド4Pの着座面となる上面には、下天板メイン部4aと、右側及び左側の下天板サイド部4bと、土手部位4cと、後述する複数の溝部15~18とが設けられている。下天板メイン部4aは、シート幅方向におけるシートクッション4Aの中央部分であり、適度な幅寸法でシート前後方向に延びている。また下天板メイン部4aの右側(左側)には、下天板メイン部4aよりも上方に突出する下天板サイド部4bが設けられている。そして本実施例では、図12及び図13を参照して、下天板メイン部4aの後部に、相対的に上方に盛り上がっている土手部位4cが設けられている。この土手部位4cでは、クッションパッド4Pが後方に向かうにつれて次第に上方に盛り上がっているとともに、土手部位4cの後部側は、クッションパッド4Pの厚み寸法が急激に小さくなって相対的に薄肉化されている。
また図12に示すクッションパッド4Pの着座面には、所定の幅寸法を持った複数の溝部(前横溝部15,後横溝部16,右縦溝部17,左縦溝部18)が設けられ、さらに特定の溝部部分には、係止部20Aが配設されている。各横溝部15,16は、所定の幅寸法(図12の前後方向の寸法)を有し、各縦溝部17,18は、所定の幅寸法(図12の左右方向の寸法)を有している。そして前横溝部15は、下天板サイド部4bの前側を左右に横断する溝部であり、後横溝部16は、土手部位4cの直前で下天板サイド部4bを左右に横断する溝部である。また右縦溝部17は、下天板メイン部4a(土手部位4cを含む)と右側の下天板サイド部4bの間に設けられて前後方向に延長している溝部であり、適宜の位置で各横溝部15,16に交差している。また左縦溝部18は、下天板メイン部4a(土手部位4cを含む)と左側の下天板サイド部4bの間に設けられて前後方向に延長している溝部であり、適宜の位置で各横溝部15,16に交差している。そして右縦溝部17と左縦溝部18は、下天板メイン部4aに沿うように前後方向に直線的に延びているとともに、これら各縦溝部17,18の後部側は、相対的に薄肉化されている土手部位4c上に形成されている。
また特定の溝部部分には、実施例1と同様に複数の係止部20Aが設けられ、各係止部20Aは、実施例1の対応する部材と同一の基本構成を有している。そして本実施例においても、土手部位4cが薄肉化されている関係から、右縦溝部17の後部と左縦溝部18の後部には係止部20Aが配設されておらず、適度な厚み寸法が確保されている他の溝部部分に係止部20Aが配設されている。例えば前横溝部15と後横溝部16とには、三対の係止部20Aが左右方向に等間隔で設けられている。また土手部位4cを除く右縦溝部17の前部と左縦溝部18の前部にも、三対の係止部20Aが前後方向に概ね等間隔で設けられている。
図14に示すクッションカバー4Sは、シートクッション4Aの意匠面を構成する面材であり、後述するように、複数の縫合部31A~36Aと、複数の被係止部40Aと、一対の補強部材52,53を有している。そしてクッションカバー4Sの着座面は、前メイン表皮ピースS11と、中メイン表皮ピースS12と、後メイン表皮ピースS13と、下側右サイド表皮ピースS14と、下側左サイド表皮ピースS15とで形成されている。ここで下側右サイド表皮ピースS14(下側左サイド表皮ピースS15)は、右側の下天板サイド部4b(左側の下天板サイド部4b)を被覆する表皮ピースである。これら下側右サイド表皮ピースS14と下側左サイド表皮ピースS15は、概ね左右対称形状を有するとともに、それぞれ上方視で上下に長尺な略矩形をなしている。
ここで各表皮ピースS11~S15の厚み寸法は特に限定しないが、着座性向上の観点などから、下天板メイン部4aを覆う表皮ピースの厚み寸法を相対的に厚くすることが望ましい。例えば本実施例では、各メイン表皮ピースS11~S13の厚み寸法が、各サイド表皮ピースS14,S15の厚み寸法よりも大きくされて、着座性の向上に資する構成となっている。なお各表皮ピースS11~S15の厚み寸法の調整手法は特に限定しないが、本実施例では、図17に示すようにパッド材の厚み寸法を調節して厚み寸法に差を設けている。またそれ以外の厚み寸法の調整手法として、厚み寸法の異なる布帛や皮革を用いたり、パッド材や裏基布を除去したりする手法を例示できる。
そして図14~図16に示すクッションカバー4Sにも、複数の第一縫合部31A~34Aと、後述する左右一対の第二縫合部35A,36Aとが設けられている。すなわちクッションカバー4Sの着座面側には、前横第一縫合部31Aと、後横第一縫合部32Aと、右前第一縫合部33Aと、左前第一縫合部34Aが設けられている。前横第一縫合部31Aは、前メイン表皮ピースS11と中メイン表皮ピースS12の縫合箇所であり、両メイン表皮ピースの縫い代Mが前後に重なった状態で配置されている。また後横第一縫合部32Aは、中メイン表皮ピースS12と後メイン表皮ピースS13の縫合箇所であり、両メイン表皮ピースの縫い代Mが前後に重なった状態で配置されている。そして前横第一縫合部31A(後横第一縫合部32A)は、それぞれ左右方向に直線的に延びているとともに、図12に示す前横溝部15内(後横溝部16内)に配置することができる。
また図14に示す右前第一縫合部33Aは、下側右サイド表皮ピースS14(前部)と、前メイン表皮ピースS11及び中メイン表皮ピースS12の縫合箇所であり、各表皮ピースの縫い代(M1,M2)が左右に重なった状態で配置されている。ここで前メイン表皮ピースS11及び中メイン表皮ピースS12の縫い代は、相対的に厚手の第一縫い代M1であり、下側右サイド表皮ピースS14の縫い代は、第一縫い代M1よりも厚み寸法の小さい第二縫い代M2である。そして右前第一縫合部33Aは、前後方向に概ね直線的に延びており、図12の右縦溝部17の前部(土手部位4cの前側)に配置することができる。また図14に示す左前第一縫合部34Aは、下側左サイド表皮ピースS15(前部)と、前メイン表皮ピースS11及び中メイン表皮ピースS12の縫合箇所であり、各表皮ピースの縫い代(符号省略)が左右に重なった状態で配置されている。この左前第一縫合部34Aも、前後方向に概ね直線的に延びており、図12の左縦溝部18内の前部(土手部位4cの前側)に配置することができる。
そして図14に示す各第一縫合部31A~34Aには、それぞれ被係止部40Aが取付けられている。これら各被係止部40Aは、図12に示すクッションパッド4Pの各係止部20Aに係止可能な位置に配置されている。例えば図14に示す前横第一縫合部31Aと後横第一縫合部32Aには、それぞれ左右方向に延びる被係止部40Aが取付けられている。また右前第一縫合部33Aと左前第一縫合部34Aには、それぞれ前後方向に延びる被係止部40Aが取付けられている。そして右前第一縫合部33Aと左前第一縫合部34Aでは、図16及び図18に示すように相対的に肉厚な第一縫い代M1に被係止部40Aが取付けられている。なお各被係止部40Aは、概ね同一構成を有するとともに、図16を参照して、それぞれ保持部41とワイヤ材42を有している。
図14に示す右後第二縫合部35Aと左後第二縫合部36Aは、後横第一縫合部32Aを挟んで左右対称となるように配置されている。これら各第二縫合部35A,36Aは、概ね同一の基本構成を有しているため、以下に、右後第二縫合部35Aを一例にその詳細を説明する。図16に示す右後第二縫合部35Aは、下側右サイド表皮ピースS14(後部)と後メイン表皮ピースS13の縫合箇所である。この右後第二縫合部35Aは、前後方向に概直線的に延びており、右前第一縫合部33Aと概ね一つなぎとなるように配置されている。そして右後第二縫合部35Aでは、後メイン表皮ピースS13の第一縫い代M1と、下側右サイド表皮ピースS14の第二縫い代M2とが左右から中表状に重なっている。この右後第二縫合部35Aの第一縫い代M1の前端には、左右に延びる後横第一縫合部32Aの右端が直交状に交差して下側交点CPEを形成しており、この下側交点CPEが、本発明の第一縫合部と第二縫合部の交点に相当する。そして右後第二縫合部35Aは、後述するように図12の右縦溝部17内の後部(土手部位4c上)に配置される。また図14に示す左後第二縫合部36Aは、下側左サイド表皮ピースS15(後部)と後メイン表皮ピースS13の縫合箇所である。この左後第二縫合部36Aにも、図15に示す別の下側交点CPFが設けられており、この別の下側交点CPFは、右後第二縫合部35Aの下側交点CPEと左右対称となるように配置されている。そして左後第二縫合部36Aは、後述するように図12の左縦溝部18内の後部(土手部位4c上)に配置される。
そして図14に示す右後第二縫合部35A(左後第二縫合部36A)には、それぞれフェルト製の補強部材52(53)を取付けることができる。ここで右後第二縫合部35Aの右下補強部材52と、左後第二縫合部36Aの左下補強部材53とは概ね同一の構成を備えるため、以下に、右下補強部材52を一例にその詳細(及び後述の取付手法)を説明する。図14~図16に示す右下補強部材52は、右後第二縫合部35Aの延長方向(各図の前後方向)に長尺とされた帯状の板材であり、右後第二縫合部35Aに沿わせた状態で取付けることが可能である。そして本実施例の右下補強部材52の前端側は重複部位52Aとなっており、この重複部位52Aは、図16及び図17に示すように右前第一縫合部33A側にはみ出して配置することができる(図16では、便宜上、重複部位にハッチをつけて図示している)。
ここで図14に示す各第二縫合部35A(36A)に対応する補強部材52(53)を取付ける手法は概ね同一であるため、以下に、右後第二縫合部35Aを一例に右下補強部材52の取付け手法を説明する。図16~図18を参照して、右後第二縫合部35Aに右下補強部材52を沿わせたのち、この右下補強部材52を、縫合線SEWを介して右後第二縫合部35Aに取付ける。このとき右下補強部材52を、相対的に薄手の第二縫い代M2に取付けつつ、さらに下側交点CPEを跨ぐように取付けていく。すなわち右下補強部材52前端の重複部位52Aを、下側交点CPEの前方に配置しておくことで、右下補強部材52が、下側交点CPEを前後に跨いだ状態で右後第二縫合部35Aに取付けられる。さらに本実施例では、図16及び図17を参照して、右下補強部材52の重複部位52Aを、右前第一縫合部33A側にはみ出させて被係合部40Aの後端側に重複して配置しておく。すなわち重複部位52Aを、被係止部40Aに溝部の幅方向である左右方向(図では被係止部の右方)に重複させておく。そして図14に示す左後第二縫合部36Aにおいても、右後第二縫合部35Aと左右対称となるように右下補強部材52を取付けて、その重複部位53Aを対応する被係止部40Aに重複して配置しておく。
図12及び図14を参照して、クッションパッド4Pをクッションカバー4Sで被覆しつつ、クッションカバー4S裏側の各縫合部31A~36Aを対応する溝部15~18内に収容しておく。このとき各第一縫合部31A~34Aを対応する溝部15~18に収容しつつ、被係止部40Aを係止部20Aに係止しておく。こうすることで各第一縫合部31A~34Aは、被係止部40Aと係止部20Aの係止力によって対応する溝部15~18内の配置位置が比較的安定して維持される。また各第二縫合部35A(36A)も、対応する溝部17(18)内に配置する。このときクッションカバー4Sの見栄えを考慮して、各第二縫合部35A(36A)が、対応する溝部17(18)から不自然に浮き出るといった事態は極力回避すべきである。すなわち各第二縫合部35A(36A)は、作用する係止力が弱い箇所であるため、対応する溝部17(18)内の配置位置が不安定となりがちである。例えば図19に示す右後第二縫合部35Aは、右前第一縫合部33Aの後方に配置された状態で、土手部位4c上の右縦溝部17部分に配置されている。このため右後第二縫合部35Aは、隣接する第一縫合部との堺である下側交点CPEを起点として前方に傾動(撓み変形)しやすくなっており、右縦溝部17から浮き出やすい構成となっている。そして右後第二縫合部35Aが右縦溝部17から浮き出ることにより、起点となる下側交点CPE部分が圧縮されるなどして、クッションカバー4Sに皺が生じることが懸念される。
ここで補強部材の構成は、上述の構成のほか、各種の構成を取り得る。例えば図20に示す変形例1の補強部材54は、実施例1の補強部材と同一外形の板材であるが、積層構造を有している点が実施例1と異なっている。この補強部材54は、例えば複数枚の板材を重ねて一体化することで形成でき、各板材は、同材質の板材でもよく異なる材質の板材でもよい。そして本変形例によれば、重ねるべき板材の数を調整して、補強部材54の撓み特性を調整することにより、各種の性能を適切に高めることが可能となる。例えば板材の重ね枚数を増やすことで、補強部材54の剛性を高めることが可能となる。また板材の重ね枚数を減らすことで、溝部の幅方向における補強部材54の撓み性能を向上させることができる。
また図21に示す変形例2の補強部材55は、板状の基部55aと、この基部55aの端部に設けられている頭部55bとを有し、頭部55bは、略円形断面をなして基部55aよりも肉厚とされている。そして肉厚な頭部55bを、補強部材55の長尺方向に連続的に形成したことで、補強部材55の剛性を適切に高めることが可能となっている。また基部55aは、第二縫合部に縫合して取付けられる部位であり、相対的に薄肉となっている。このように基部55aを薄肉化したことにより、補強部材55を、シートカバーの面方向の伸縮(変形)にスムーズに追従させることが可能となっている。そして本変形例の補強部材55は、頭部55bを、溝部の開口側又は底側のいずれかに配置した状態で、対応する第二縫合部に取付けることができる。例えば溝部の開口側に頭部55bを配置する場合には、この頭部55bを包み込むようにシートカバーを配置することで、当該シートカバー部分を頭部55bの形状に倣って突出させておくことができる。そして突出したシートカバー部分が、表皮ピース同士の継目(インステッチ部分)を縁取るような外観を呈するため、シートの意匠性向上に資する構成となる。また溝部の底側に頭部55bを配置する場合には、この頭部55bを、溝部に押し込んでその壁面に係止する(摩擦で係止する)こともできる。
また図22に示す変形例3の補強部材56は、実施例の補強部材と同一外形の部材であるが、各短辺側の面には、各々、シートカバーよりも撓みにくい樹脂コーティング層56aが設けられている。本変形例の補強部材56は、樹脂コーティング層56aにて剛性を高めることができる。このため補強部材56の本体部分(樹脂コーティング層以外の部分)の素材を選択する際に、本体部分だけで剛性を確保する必要がないため、その素材の選択の幅が広がっている。
また図23に示す変形例4の補強部材57は、断面U字をなすように湾曲した板材であり、第二縫合部37の各縫い代Mx,Myを覆った状態で縫付けられて取付けられている。このように補強部材57を湾曲させて二枚重ねとして、補強部材57の剛性を高めることにより、シートカバーの過度の折れ曲がりや、溝部からの浮き出しを適切に回避することが可能となる。そして各縫い代Mx,Myを起立させた状態として補強部材57で覆うことにより、これら各縫い代Mx,Myの起立状態を安定的に維持することが可能となり、シートの意匠性向上に資する構成となっている。
また図24に示す変形例5の補強部材58も、断面U字をなすように湾曲した板材であり、第二縫合部37の一方の縫い代Mxに縫付けて取付けることが可能である。そして一方の縫い代Mxを起立させた状態として補強部材58を取付けることにより、一方の縫い代Mxの起立状態をより安定的に維持することが可能となり、シートの意匠性向上に資する構成となっている。
4 シートクッション
6 シートバック
8 ヘッドレスト
6F バックフレーム
6P バックパッド(本発明のシートパッド)
6a 上天板メイン部
6b 上天板サイド部
10 第一右縦溝部
11 第二右縦溝部
12 第一左縦溝部
13 第二左縦溝部
14 横溝部
6S バックカバー(本発明のシートカバー)
S1 上メイン表皮ピース
S2 下メイン表皮ピース
S3 右メイン表皮ピース
S4 左メイン表皮ピース
S5 上側右サイド表皮ピース
S6 上側左サイド表皮ピース
Sa 上端表皮ピース
Sb 下端表皮ピース
30 横第一縫合部
31 右上第一縫合部
32 右下第一縫合部
33 左上第一縫合部
34 左下第一縫合部
35 右第二縫合部
36 左第二縫合部
ST インステッチ
M 縫い代
MA 左縫い代
MB 右縫い代
CPA 第一交点
CPB 第二交点
CPC 別の第一交点
CPD 別の第二交点
40 被係止部
41 保持部
41a 窓部
42 ワイヤ材
50 右上補強部材
50a,50b 右上補強部材の長辺
50c,50d 右上補強部材の短辺
51 左上補強部材
SEW 縫合線
2A 実施例2の乗物用シート
4A シートクッション
6A シートバック
8A ヘッドレスト
4F クッションフレーム
4P クッションパッド(本発明のシートパッド)
4a 下天板メイン部
4b 下天板サイド部
4c 土手部位
15 前横溝部
16 後横溝部
17 右縦溝部
18 左縦溝部
20A 係止部
4S クッションカバー(本発明のシートカバー)
S11 前メイン表皮ピース
S12 中メイン表皮ピース
S13 後メイン表皮ピース
S14 下側右サイド表皮ピース
S15 下側左サイド表皮ピース
31A 前横第一縫合部
32A 後横第一縫合部
33A 右前第一縫合部
34A 左前第一縫合部
35A 右後第二縫合部
36A 左後第二縫合部
CPE 下側交点
CPF 別の下側交点
40A 被係止部
52 右下補強部材
52A 右下補強部材の重複部位
52a,52b 右下補強部材の長辺
52c,52d 右下補強部材の短辺
53 左下補強部材
53A 左下補強部材の重複部位
M1 第一縫い代
M2 第二縫い代
54 変形例1の補強部材
55 変形例2の補強部材
55a 基部
55b 頭部
56 変形例3の補強部材
56a 樹脂コーティング層
57 変形例4の補強部材
58 変形例5の補強部材
Claims (3)
- シート外形をなすシートパッドと、前記シートパッドに設けられた線状の溝部と、複数の表皮ピースで形成され且つ前記シートパッドを被覆しているシートカバーとを備え、
前記シートカバーは、複数の表皮ピースで形成されているとともに、隣り合う表皮ピース同士の縫合箇所となる縫合部が設けられ、前記縫合部では、隣り合う表皮ピースの縫い代同士が重なった状態で前記シートカバーの裏側に突出して配置されており、
前記溝部には、前記縫合部が収容されているとともに、前記縫合部に取付けられた被係止部を係止する係止部が部分的に設けられている乗物用シートにおいて、
前記縫合部として、前記被係止部が取付けられ且つ前記溝部内の配置位置が維持されている第一縫合部と、前記被係止部が取付けられていない第二縫合部とが隣接して設けられており、
補強部材が、前記第二縫合部に沿って取付けられているとともに、前記補強部材は、前記第一縫合部と前記第二縫合部の交点を跨いで配置されており、
前記溝部は、所定の幅寸法を持って線状に形成されているとともに、
前記補強部材には、前記第一縫合部に取付けられている前記被係止部に前記溝部の幅方向から重複している重複部位が設けられており、
前記第一縫合部は、前記被係止部が取付けられている第一縫い代と、第二縫い代とが重なった状態で配置されているとともに、前記重複部位は、前記第二縫い代側に重複して配置されている乗物用シート。 - 前記溝部は、所定の幅寸法を持って線状に形成されているとともに、
前記補強部材は、前記シートカバーに比して前記溝部から抜け出る方向に撓みにくくされているとともに、前記溝部から抜け出る方向に比して前記溝部の幅方向に撓みやすくされている請求項1に記載の乗物用シート。 - 前記溝部の幅寸法と同方向の寸法を前記補強部材の幅寸法とし、前記溝部の奥行方向と同方向の寸法を前記補強部材の縦寸法とした場合、前記補強部材の縦寸法は、前記補強部材の幅寸法よりも大きくなっている請求項2に記載の乗物用シート。
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