JP6939593B2 - 乗物用シートのシートカバー - Google Patents

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Description

本発明は、シートの意匠面を構成する乗物用シートのシートカバーに関し、より具体的には、線状の第一ステッチ部と線状の第二ステッチ部とが意匠面上で交差して設けられている乗物用シートのシートカバーに関する。
この種の乗物用シートでは、乗員を弾性的に支持するシートパッドがシートカバーで被覆され、このシートカバーにてシートの意匠面が構成されている。そしてシートカバーには、意匠性向上などの観点から、線状のステッチ部や孔部が設けられていることがある。例えば特許文献1に開示の皮革シートは、本発明のシートカバーに相当する面材であり、パーフォレーション処理にて複数の孔部が設けられたパンチ孔領域と、孔部の設けられていない縫い目領域とが形成されている。そして公知技術では、適度な幅をもって所定方向に延びている縫い目領域に、ミシンなどで線状のステッチ部が1本形成されている。ここで乗物用シートの分野では、シートの更なる意匠性向上の観点などから、シートカバーに一対のステッチ部を設け、これら一対のステッチ部を適宜の位置で交差させておくことがある。このようにステッチ部同士を交差させることにより、1本のステッチ部を設けた場合に比して表現できる意匠のバリエーションを増やすことが可能となる。
特許第4809883号公報
ところで上述のようにステッチ部同士を交差させる構成では、ステッチ部同士を意図した箇所(交差点)で交わらせるべきであり、意図しない箇所でステッチ部同士が重複するといった事態は極力回避すべきである。しかしこの種の構成では、ステッチ部同士が交差点に近づくにつれて次第に近接して配置される。このため一方のステッチ部のミシン孔に他方のステッチ部が落ち込むなどして、交差点の近傍でステッチ部同士が意図せず重なってしまうことがあった。さらに他方のステッチ部の落ち込みによって一方のステッチ部に糸切れが生じるおそれもある。本発明は上述の点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、一対のステッチ部を、より適切な状態で交差させてシートカバーに意匠性良く設けておくことにある。
上記課題を解決するための手段として、第1発明の乗物用シートのシートカバーは、シートの意匠面を構成するとともに、意匠面の面方向において、所定の方向に延びている線状の第一ステッチ部と、第一ステッチ部に交わるように延びている線状の第二ステッチ部と、第一ステッチ部と第二ステッチ部とが交わっている交差点とを備えている。この種の構成では、一対のステッチ部を、より適切な状態で交差させてシートカバーに意匠性良く設けておくことが望まれる。
そこで本発明では、交差点において第一ステッチ部に直交する仮想直線を想定した場合において、第二ステッチ部は、交差点に向かうほど仮想直線に対する内角側の角度が小さくなっている。本発明では、第一ステッチ部に直交する仮想直線を想定し、この仮想直線を基準に第二ステッチ部の角度を規定している。そして第二ステッチ部が、交差点に向かうにつれて仮想直線に対する角度が小さくなることにより、第一ステッチ部に対して直交により近い状態でもって(大きな交差角度をもって)交差する。こうして第一ステッチ部と第二ステッチ部の交差角度を相対的に大きくして、交差点付近における両ステッチ部のミシン孔同士を相対的に大きく離間させておくことにより、第一ステッチ部のミシン孔に対する第二ステッチ部の落ち込みを極力阻止することができる。
第2発明の乗物用シートのシートカバーは、第1発明の乗物用シートのシートカバーにおいて、第二ステッチ部には、一般ステッチ部位と、徐変ステッチ部位と、交差ステッチ部位がこの順で設けられているとともに、交差ステッチ部位と第一ステッチ部とで交差点が形成されている。そして仮想直線に対する内角側の角度は、一般ステッチ部位と、徐変ステッチ部位と、交差ステッチ部位の順に小さくなっている。本発明の第二ステッチ部では、一般ステッチ部位と徐変ステッチ部位と交差ステッチ部位とで仮想直線に対する角度を段階的に小さくしている。このため仮想直線に対する一般ステッチ部位と交差ステッチ部位の角度に比較的大きな差を設けたとしても、徐変ステッチ部位によって、一般ステッチ部位から交差ステッチ部位にかけての第二ステッチ部部分を比較的無理のない状態で形成しておくことができる。
第3発明の乗物用シートのシートカバーは、第1発明又は第2発明の乗物用シートのシートカバーにおいて、意匠面をなす表材と、表材の裏側に配置する裏材と、弾性的に伸縮可能な弾性材とを有し、表材と裏材とは、第一ステッチ部と第二ステッチ部の少なくとも一方によって弾性材を間に挟んだ状態で縫合されている。そして表材は、複数の孔部が形成されているパーフォレーション領域と、孔部の形成されていないブランク領域とに区画されているとともに、第一ステッチ部と第二ステッチ部はブランク領域内に収まるように配置されている。本発明では、弾性材によって表材を膨らませたキルト状のシートカバーを使用して、各ステッチ部をキルティングステッチとして用いることにより、シートカバーの意匠性を更に向上させている。さらに各ステッチ部を、パーフォレーション領域ではなくブランク領域内に収めておくことにより、各ステッチ部を更に意匠性良く交差させておくことが可能となる。
本発明に係る第1発明によれば、一対のステッチ部を、より適切な状態で交差させてシートカバーに意匠性良く設けておくことができる。また第2発明によれば、一対のステッチ部を、より適切な状態で交差させてシートカバーにより意匠性良く設けておくことができる。そして第3発明によれば、一対のステッチ部を、より適切な状態で交差させてシートカバーに更に意匠性良く設けておくことができる。
乗物用シートの斜視図である。 シートカバー一部の正面図である。 交差点を示すシートカバーの拡大正面図である。 第一ステッチ部と第二ステッチ部の概略正面図である。 縫合前のシートカバーの断面図である。 縫合後のシートカバーの断面図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図1〜図6を参照して説明する。各図には、便宜上、乗物用シートの前後方向と左右方向と上下方向を示す矢線を適宜図示する。図1の乗物用シート2は、シートクッション4と、シートバック6と、ヘッドレスト8を有する。これらシート構成部材(4,6,8)は、各々、シート骨格をなすシートフレーム(4F,6F,8F)と、シート外形をなすシートパッド(4P,6P,8P)と、シートパッドを被覆するシートカバー(4S,6S,8S)を有する。そしてシートクッション4の後部にシートバック6の下部が起倒可能に連結され、シートバック6の上部にヘッドレスト8が設けられている。
[シートバック]
シートバック6は、図1を参照して、乗員の背凭れとなる正面視で略矩形の部材であり、上述の基本構成6F,6P,6Sとともに、複数のステッチ部(左右一対の第一ステッチ部11,21、左右一対の第二ステッチ部12,22)を有している(各部材及び各部の詳細は適宜後述)。このシートバック6では、シートフレーム6F上のシートパッド6Pがシートカバー6Sで被覆され、このシートカバー6Sによってシートバック6の意匠面が構成されている。そしてシートカバー6Sの右下側には、右側第一ステッチ部11と右側第二ステッチ部12が右側交差点31で交差するように設けられている。またシートカバー6Sの左下側にも、左側第一ステッチ部21と左側第二ステッチ部22が左側交差点32で交差するように設けられている。
こうしてシートカバー6Sにおいては、一対のステッチ部同士(右側のステッチ部11,12同士、左側のステッチ部21,22同士)を交差させて優れた意匠を表現している。この種の構成では、各ステッチ部同士11,12(21,22)が意図しない箇所で重複するといった事態を極力回避して、シートの優れた意匠性を適切に表現しておくことが望まれる。このため各ステッチ部の形成時などに、一方のステッチ部11(21)のミシン孔に他方のステッチ部12(22)が落ち込むなどして交差点31(32)の近傍でステッチ部同士が意図せず重なってしまうことは極力回避すべきである。そこで本実施例では、後述する構成によって、一対のステッチ部(11と12,21と22)をより適切な状態で交差させてシートカバー6Sに意匠性良く設けておくこととした。以下、各構成について詳述する。
[基本構成]
ここで図1のシートバック6は、基本構成として、シートフレーム6F(図示省略)と、シートパッド6Pと、シートカバー6Sを有している。シートフレーム6Fは、典型的に正面視で略矩形又はアーチ状の枠体であり、金属や硬質樹脂などの剛性に優れる素材にて形成できる。またシートパッド6Pは、シートバック6の外形形状をなしている部材であり、例えばポリウレタンフォーム(密度:10kg/m3〜60kg/m3)などの発泡樹脂で形成できる。このシートパッド6Pの着座面には、着座部6aと、左右の土手部6bとが形成されている。着座部6aは、シート幅方向中央に形成された乗員の着座が可能な部位である。また左右の土手部6bは、着座部6aの側方で相対的に前方に向けて山なりに盛り上がっている部位である。
[シートカバー]
またシートカバー6Sは、図1に示すようにシートバック6の意匠面を構成する面材であり、複数の表皮ピースSP1〜SP4等を縫合することで形成されている(図1では、便宜上、特定の表皮ピースに特定の符号SP1〜SP4を付し、その他の表皮ピースには符号SPを付している)。例えばシートカバー6Sの前面は、着座部6a下部を被覆する下メイン表皮ピースSP1と、着座部6a上部を被覆する上メイン表皮ピースSP2と、左右の土手部6bを被覆する一対のサイド表皮ピースSP3、SP4で形成されている。これら各表皮ピースSP1〜SP4等の素材として、シートの意匠面を構成可能な面材を用いることができ、例えば皮革(天然皮革,合成皮革)や布帛(織物,編物,不織布)を適宜選択して用いることができる。
そして各メイン表皮ピースSP1,SP2はいずれもキルト状の面材であり、後述するように各ステッチ部11,12,21,22がキルティングステッチとして用いられている。例えば下メイン表皮ピースSP1は、図6に示す表材S1と裏材S2と弾性材S3とを有している。ここで表材S1は、天然皮革と合成皮革の少なくとも一方で形成されている面材であり、下メイン表皮ピースSP1の意匠面を構成している。また裏材S2は、表材S1の表面とは反対の裏側に配置されている面材であり、皮革又は布帛で構成することが可能である。そして弾性材S3は、弾性的に伸縮可能な部材であり、表材S1と裏材S2の間に介装されている。この弾性材S3の素材は、後述の各ステッチ部をメイン表皮ピースSP1等に縫い付ける際の引き締め力によって潰れ変形可能な素材であればよく、ポリウレタンフォームなどの発砲樹脂のマット材、ゴム弾性を有する樹脂製の板材、繊維を三次元的に交絡又は積層してなる面材を例示できる。なおその他の表皮ピースSP3,SP4等は、各メイン表皮ピースS1,SP2と同様の構成(後述の各領域を備えたキルト状の面材)を有していてもよく、異なる構成を有していてもよい。
[パーフォレーション領域・ブランク領域]
そして上下一対のメイン表皮ピースSP1,SP2の適宜の位置には、図1に示すように複数の孔部Hが密集して形成され、これら複数の孔部Hは、対応するステッチ部とは異なる位置に配置されている。例えば下メイン表皮ピースSP1の意匠面は、図1及び図2を参照して、パーフォレーション領域70と、左右一対のブランク領域72a,72bとに区分けできる(図2では、便宜上、パーフォレーション領域にハッチを付けて図示するとともに孔部の図示を省略している)。パーフォレーション領域70は、図1に示すように複数の孔部Hが形成された部分であり、下メイン表皮ピースSP1の後述するブランク領域72a,72bを除く部分に形成されている。各孔部Hは、正面視で概ね円形状をなしており、図6に示す表材S1等を厚み方向に貫通させることで形成でき、表材S1の凹み部分(非貫通孔)で形成することもできる。
また左右一対のブランク領域(右側ブランク領域72a,左側ブランク領域72b)は、図2を参照して、それぞれ孔部の形成されていない下メイン表皮ピース部分である。これら各ブランク領域72a,72bは、後述する各第一ステッチ部11(21)と各第二ステッチ部12(22)の形成位置を網羅するように配置されている。すなわち右側ブランク領域72aは、正面視でX字をなすように形成されている部位であり、下メイン表皮ピースSP1の右側に配置されている。この右側ブランク領域72aは、対応する右側の各ステッチ部11,12を配置可能な左右の幅寸法を有してパーフォレーション領域70を上下に横断するように設けられている。また左側ブランク領域72bは、正面視でX字をなすように形成されている部位であり、右側ブランク領域72aと左右対称となるように下メイン表皮ピースSP1の左側に配置されている。この左側ブランク領域72bも、対応する左側の各ステッチ部21,22を配置可能な左右の幅寸法を有してパーフォレーション領域70を上下に横断するように設けられている。そして後述する各一対のステッチ部11,12(21,22)は、対応するブランク領域72a(72b)内に形成されており、パーフォレーション領域70側にはみ出さないように配置されている。
[第一ステッチ部]
図1及び図2に示す各ステッチ部11,12,21,22は、図示しないミシンによって形成された複数の縫目であり、隣り合う縫目が、対応するミシン孔を挟んで所定の方向に向けて並列している。そして左右一対の第一ステッチ部11,21は、各々、上下一対のメイン表皮ピースSP1,SP2を上下に横断している複数の縫目である。これら左右一対の第一ステッチ部11,21は、概ね同一の基本構成を有しているとともに、上下一対のメイン表皮ピースSP1,SP2の意匠面に左右対称となるように配置されている。すなわち右側第一ステッチ部11は、例えば図2に示すように下メイン表皮ピースSP1の右端側に配置されている。この右側第一ステッチ部11では、隣り合う縫目が、図3に示す第一ミシン孔H1を挟んで上下方向を向いて概ね直線的に並列しており、上部側は緩やかに右方に湾曲している。また図2に示す左側第一ステッチ部21は、下メイン表皮ピースSP1の左端側に配置されている。この左側第一ステッチ部21においても、隣り合う縫目が、第一ミシン孔(図示省略)を挟んで上下方向を向いて概ね直線的に並列しており、上部側は緩やかに左方に湾曲している。
[右側第二ステッチ部]
また図1及び図2に示す左右一対の第二ステッチ部12,22は、各々、下メイン表皮ピースSP1を概ね上下に横断している複数の縫目である。これら左右一対の第二ステッチ部12,22は、概ね同一の基本構成を有しているとともに、下メイン表皮ピースSP1の意匠面に左右対称となるように配置されている。すなわち右側第二ステッチ部12は、図2に示すように下メイン表皮ピースSP1の右端側に配置されており、後述する複数のステッチ部位12a〜12eの各縫目が、図3に示す第二ミシン孔H2を挟んで適宜の向きに並列している。この右側第二ステッチ部12は、上下方向途中で右側第一ステッチ部11に交差しており、これら両ステッチ部11,12の交差する箇所が右側交差点31となっている。また左側第二ステッチ部22は、下メイン表皮ピースSP1の左端側に配置されており、第二ミシン孔(図示省略)を挟んで適宜の向きに並列している。この左側第二ステッチ部22は、上下方向途中で左側第一ステッチ部21に交差しており、これら両ステッチ部21,22の交差する箇所が左側交差点32となっている。そして本実施例では、右側第二ステッチ部12と左側第二ステッチ部22とは、左右対称である以外は概ね同様の構成を有して対応する第一ステッチ部に交差している。そこで以下に、右側第二ステッチ部12を一例にその詳細を説明する。
図3及び図4に示す右側第二ステッチ部12は、概ね上下方向に延びているが、上下方向途中で左右方向に向けてクランク状に曲がっている。この右側第二ステッチ部12は、一対の一般ステッチ部位(右上一般ステッチ部位12a,右下一般ステッチ部位12e)と、一対の徐変ステッチ部位(右上徐変ステッチ部位12b,右下徐変ステッチ部位12d)と、右交差ステッチ部位12cとに区分けできる。そして右側第二ステッチ部12の上部側は、右上一般ステッチ部位12aと右上徐変ステッチ部位12bと右交差ステッチ部位12cとがこの順で上から下に設けられることで形成されており、右交差ステッチ部位12cに右側交差点31が設けられている。また右側第二ステッチ部12の下部側は、右交差ステッチ部位12cに対して、右下徐変ステッチ部位12dと右下一般ステッチ部位12eとがこの順で上から下に設けられることで形成されている。
[一般ステッチ部位]
そして図4に示す右上一般ステッチ部位12aは、右側第二ステッチ部12の上部をなす部位であり、右側第一ステッチ部11上部の右方で上下方向に延びている。この右上一般ステッチ部位12aは、右側第一ステッチ部11から左右方向に適宜の距離を保った状態で上下方向に延びている。また右下一般ステッチ部位12eは、右側第二ステッチ部12の下部をなす部位であり、右側第一ステッチ部11下部の左方で上下方向に延びている。この左上一般ステッチ部位も、右側第一ステッチ部11から左右方向に適宜の距離を保った状態で上下方向に延びている。
[徐変ステッチ部位]
また図4に示す右上徐変ステッチ部位12bは、右上一般ステッチ部位12aの下方に設けられている部位であり、右側第一ステッチ部11の右方で上下方向に延びている。この右上徐変ステッチ部位12bは、下方に向かうにつれて次第に右側第一ステッチ部11に近接する向きに傾斜(又は湾曲)しており、右上一般ステッチ部位12aに比して急角度で右側第一ステッチ部11に近づいている。また右下徐変ステッチ部位12dは、右下一般ステッチ部位12eの上方に設けられている部位であり、右側第一ステッチ部11の左方で上下方向に延びている。この右下徐変ステッチ部位12dは、上方に向かうにつれて次第に右側第一ステッチ部11に近接する向きに傾斜(又は湾曲)しており、右下一般ステッチ部位12eに比して急角度で右側第一ステッチ部11に近づいている。
[交差ステッチ部位]
そして図3及び図4に示す右交差ステッチ部位12cは、右側第一ステッチ部11に交差して右側交差点31を構成する部分であり、右上徐変ステッチ部位12bと右下徐変ステッチ部位12dの間に設けられている。この右交差ステッチ部位12cでは、他のステッチ部位12a,12b,12d,12eに比して縫目の数を少なくすることができ、例えば1〜3(本実施例では1)の縫目で構成できる。このように右交差ステッチ部位12cの縫目数を少なくして(短寸化して)、後述の仮想直線VLに対する角度変化を極力目立たなくすることにより、右側第二ステッチ部12の見栄えを適切に維持することが可能となる。
[仮想直線と各ステッチ部位との角度]
そして右側第二ステッチ部12では、図3及び図4を参照して、右側第一ステッチ部11に対する交差角度(図3に示すθaを参照)を、ステッチ部位12a〜12e毎に異ならせている。すなわち本実施例では、右側交差点31において右側第一ステッチ部11に直交する仮想直線VLを想定する(各図では、便宜上、仮想直線を二点破線で図示している)。この仮想直線VLは、右側交差点31を上下に横断している右側第一ステッチ部11の縫目に直交する(直角に交わる)仮想線である。そして仮想直線VLに対する右側第二ステッチ部12の内角側の角度が小さいほど、この右側第二ステッチ部12が、右側第一ステッチ部11に直角に近い方向から交差する。そこで本実施例の右側第二ステッチ部12は、上下方向において右側交差点31に向かうほど仮想直線VLに対する内角側の角度が小さくなっている。すなわち各ステッチ部位12a〜12eの中で、図3に示す右交差ステッチ部位12cは、仮想直線VLに対する内角側の角度(第一角度θ1)が最も小さくされている。このため右交差ステッチ部位12cが、最も直角に近い交差角度θa(θa=90°−θ1)で右側第一ステッチ部11に交差する。これにより右交差ステッチ部位12cの第二ミシン孔H2は、近接する右側第一ステッチ部11(第一ミシン孔H1)から左右方向に相対的に大きく離間して配置されることとなる。
さらに図4を参照して、仮想直線VLに対する内角側の角度は、各一般ステッチ部位12a,12eと、各徐変ステッチ部位12b,12dと、右交差ステッチ部位12cの順に小さくなっている。例えば右側第二ステッチ部12の上部側では、仮想直線VLに対する角度が、右上一般ステッチ部位12a(第三角度θ3)と、右上徐変ステッチ部位12b(第二角度θ2)と、右交差ステッチ部位12c(第一角度θ1)の順で小さくなっている(θ3>θ2>θ1となっている)。このため右上一般ステッチ部位12aと右上徐変ステッチ部位12bと右交差ステッチ部位12cは、この順で次第に平角状(平行状態)から直角に近い交差角度θaに変位しつつ右側第一ステッチ部11に交差することとなる。また同様に右側第二ステッチ部12の下部側では、仮想直線VLに対する角度が、右交差ステッチ部位12c(第一角度θ1)と、右下徐変ステッチ部位12d(第四角度θ4)と、右下一般ステッチ部位12e(第五角度θ5)の順で大きくなっている(θ1<θ4<θ5となっている)。このため右交差ステッチ部位12cと右下徐変ステッチ部位12dと右下一般ステッチ部位12eは、この順で次第に右側第一ステッチ部11に平行な状態に近づいていくこととなる。
[左側第二ステッチ部]
また図2に示す左側第二ステッチ部22は、右側第二ステッチ部12と左右対称形状を有しており、上下方向途中で左右方向に向けてクランク状に曲がっている。この左側第二ステッチ部22も、一対の一般ステッチ部位(左上一般ステッチ部位22a,左下一般ステッチ部位22e)と、一対の徐変ステッチ部位(左上徐変ステッチ部位22b,左下徐変ステッチ部位22d)と、左交差ステッチ部位22cとに区分けできる。これら左側第二ステッチ部22の各ステッチ部位22a〜22eは、右側第二ステッチ部12の対応する部位と左右対称である以外は概ね同一の基本構成を有している。そして左交差ステッチ部位22cは、左側第一ステッチ部21に交差して左側交差点32を構成する部分であり、図示しない仮想直線に対する内角側の角度が最も小さくされている。
[シートカバーの形成]
図1及び図2を参照して、各表皮ピースSP1〜SP4等を形成したのち、隣り合う表皮ピース同士を縫合してシートカバー6Sを作成する。そして各メイン表皮ピースSP1,SP2はいずれもキルト状の面材であり、概ね同一の手法で形成されている。例えば下メイン表皮ピースSP1では、図6に示す表材S1と裏材S2とを、弾性材S3を間に挟んで各ステッチ部11,12等で縫合していく。このとき本実施例では、図2に示すパーフォレーション領域70と各ブランク領域72a,72bを下メイン表皮ピースSP1に予め形成したのち、後述するように左右一対の第一ステッチ部11,21と左右一対の第二ステッチ部12,22とをこの順で形成していく(ステッチ部の形成手法は後述)。そして下メイン表皮ピースSP1は、図6に示すように弾性材S3によって表材S1を膨らませたキルト状となり、図2に示す各ステッチ部11,12,21,22がキルティングステッチとして用いられることとなる。そして本実施例では、各ステッチ部11,12,21,22を、対応するブランク領域72a,72b内に形成して、パーフォレーション領域70側にはみ出さないように配置している。このため本実施例では、各ステッチ部11,12,21,22が、パーフォレーション領域70の孔部に落ち込むといった事態を極力回避でき、各ステッチ部11,12,21,22を見栄えよく形成しておくことができる。
[第一ステッチ部と第二ステッチ部の形成]
そして図1及び図2を参照して、シートカバー6Sにおいては、一対のステッチ部11,12(21,22)同士を交差させて優れた意匠を表現する。このため図2に示す下メイン表皮ピースSP1の各ブランク領域72a(72b)等に、各々、各第一ステッチ部11(21)と、各第二ステッチ部12(22)とをこの順で形成していく。この種のシート構成では、例えば図3及び図5を参照して、右側第一ステッチ部11の第一ミシン孔H1に右側第二ステッチ部12が落ち込むなどして、右側交差点31の近傍でステッチ部同士が意図せず重なってしまうことは極力回避すべきである。特に図3の右側交差点31付近では、両ステッチ部11,12が近接して形成されるため、図5に示すように右側第二ステッチ部を保持しているミシン針MSが、第二ミシン孔H2ではなく第一ミシン孔H1に落ち込むことが懸念される。また同様に図2に示す左側第一ステッチ部21の第一ミシン孔(図示省略)に左側第二ステッチ部22が落ち込むといった事態も極力回避すべきである。
そこで本実施例では、図3及び図4を参照して、右側交差点31において右側第一ステッチ部11に直交する仮想直線VLを想定する。そして右側第二ステッチ部12は、右側交差点31に向かうほど仮想直線VLに対する内角側の角度が小さくなっている。すなわち右側第二ステッチ部12では、複数のステッチ部位12a〜12eが適宜の順で形成されているとともに、右交差ステッチ部位12cに右側交差点31が設けられている。そして本実施例では、各ステッチ部位12a〜12eの中で、図3に示す右交差ステッチ部位12cは、仮想直線VLに対する内角側の角度(第一角度θ1)が最も小さくされている。このため右交差ステッチ部位12cの縫目が、最も直角に近い交差角度θa(θa=90°−θ1)で右側第一ステッチ部11の縫目に交差する。これにより右交差ステッチ部位12cの第二ミシン孔H2は、対応する右側第一ステッチ部11(第一ミシン孔H1)から左右方向に相対的に大きく離間して配置されることとなる。こうして右側交差点31付近の両ステッチ部のミシン孔H1,H2同士を相対的に大きく離間させておくことにより、第一ミシン孔H1に対する右側第二ステッチ部12の落ち込みを極力阻止することができる。また左側第一ステッチ部21と左側第二ステッチ部22も、右側の各ステッチ部11,12と同様の関係で形成されている。こうして左側交差点32付近の両ステッチ部の孔部同士を相対的に大きく離間させておくことにより、左側第一ステッチ部21の第一ミシン孔(図示省略)に対する左側第二ステッチ部22の落ち込みも極力阻止することができる。
さらに右側第二ステッチ部12では、図4を参照して、各一般ステッチ部位12a,12eと各徐変ステッチ部位12b,12dと右交差ステッチ部位12cとで仮想直線VLに対する角度を段階的に小さくしている。例えば右側第二ステッチ部12上部側では、仮想直線VLに対する角度が、右上一般ステッチ部位12a(第三角度θ3)と右上徐変ステッチ部位12b(第二角度θ2)と右交差ステッチ部位12c(第一角度θ1)の順に小さくなっている。このため右上一般ステッチ部位12aと右交差ステッチ部位12cに大きな角度差(θ1とθ3の差)を設けても、右上徐変ステッチ部位12bにて、右側第二ステッチ部12の上部側の曲がり形状を無理のない状態で形成できる。また同様に右側第二ステッチ部12下部側では、仮想直線VLに対する角度が、右交差ステッチ部位12c(第一角度θ1)と右下徐変ステッチ部位12d(第四角度θ4)と右下一般ステッチ部位12e(第五角度θ5)の順で大きくなっている。このため右下一般ステッチ部位12eと右交差ステッチ部位12cに大きな角度差(θ1とθ5の差)を設けても、右下徐変ステッチ部位12dにて、右側第二ステッチ部12の下部側の曲がり形状を比較的無理のない状態で形成できる。このため本実施例では、右側第二ステッチ部12形成時における作業性の向上が図られ、さらに極力自然な曲がり具合で右側第二ステッチ部12を表現することが可能となる。また左側第二ステッチ部22においても、上下の左徐変ステッチ部位22b,22dによって自然な曲がり形状を無理のない状態で形成できる。
[シートバックの意匠性]
図1を参照して、シートパッド6Pをシートカバー6Sで覆うことで、このシートカバー6Sによってシートバック6の意匠面を構成する。そしてシートカバー6Sには、孔部Hが密集するパーフォレーション領域70と、各ステッチ部11,12(21,22)の形成された各ブランク領域72a(72b)とが形成されている。こうして本実施例では、パーフォレーション領域70と各ステッチ部11,12,21,22を組み合わせて用いることでシートバック6の意匠性を向上させている。さらに右側第一ステッチ部11及び右側第二ステッチ部12と、左側第一ステッチ部21及び左側第二ステッチ部22とをそれぞれ適切な状態で交差させておくことで、優れた意匠性をシートバック6に付与することが可能となる。
以上説明した通り本実施例では、各第一ステッチ部11(21)に直交する仮想直線VLを想定し、この仮想直線VLを基準に各第二ステッチ部12(22)の角度を規定している。そして各第二ステッチ部12(22)が、各交差点31(32)に向かうにつれて仮想直線VLに対する角度が小さくなることにより、各第一ステッチ部11(21)に対して直交により近い状態でもって(大きな交差角度をもって)交差する。こうして各第一ステッチ部11(21)と各第二ステッチ部12(22)の交差角度を相対的に大きくして、各交差点31(32)付近における両ステッチ部のミシン孔H1,H2同士を離間させることにより、各第一ステッチ部11(21)のミシン孔H1に対する各第二ステッチ部12(22)の落ち込みを極力阻止することができる。また本実施例の各第二ステッチ部12(22)では、一般ステッチ部位12a等と徐変ステッチ部位12b等と交差ステッチ部位12c等とで仮想直線VLに対する角度を段階的に小さくしている。このため仮想直線VLに対する一般ステッチ部位12a等と交差ステッチ部位12c等の角度(例えばθ1とθ3)に比較的大きな差を設けたとしても、徐変ステッチ部位12b等によって、一般ステッチ部位12a等から交差ステッチ部位12c等にかけての各第二ステッチ部12(22)部分を比較的無理のない状態で形成しておくことができる。そして本実施例では、弾性材S3によって表材S1を膨らませたキルト状のシートカバー6Sを使用して、各ステッチ部11,12,21,22をキルティングステッチとして用いることにより、シートカバー6Sの意匠性を更に向上させている。さらに各ステッチ部11,12(21,22)を、パーフォレーション領域70ではなくブランク領域70a(70b)内に収めておくことにより、各ステッチ部11,12(21,22)を更に意匠性良く交差させておくことが可能となる。このため本実施例によれば、一対のステッチ部11,12(21,22)を、より適切な状態で交差させてシートカバー6Sに意匠性良く設けておくことができる。
[シートクッション]
そして本実施例においては、図1に示すシートクッション4にも、シートバック6と同様の構成が設けられている。このシートクッション4は、座部となる上面視で略矩形の部材であり、上述の基本構成4F,4P,4Sとともに、複数のステッチ部(左右一対の別の第一ステッチ部41,51、左右一対の別の第二ステッチ部42,52)を有している。そしてシートカバー4Sの右側には、別の右側第一ステッチ部41と別の右側第二ステッチ部42が前後方向の適宜の位置(別の右側交差点33)で交差するように設けられている。これら別の各右側ステッチ部41,42の基本構成は、延長方向が異なる以外はシートバック6の対応する右側ステッチ部11,12と概ね同一である。またシートカバー4Sの左側には、別の左側第一ステッチ部51と別の左側第二ステッチ部52が前後方向の適宜の位置(別の左側交差点34)で交差するように設けられている。これら別の各左側ステッチ部51,52の基本構成は、延長方向が異なる以外はシートバック6の対応する左側ステッチ部21,22と概ね同一である。このためシートクッション4においても、一対のステッチ部41,42(51,52)を、より適切な状態で交差させてシートカバー4Sの意匠面に意匠性良く設けておくことができる。なおシートカバー4Sにおいても、図示しないパーフォレーション領域とブランク領域とをシートバック6と同様に設けることができる。
本実施形態の乗物用シート2は、上述した実施形態に限定されるものではなく、その他各種の実施形態を取り得る。本実施形態では、第一ステッチ部11,21等と第二ステッチ部21,22等の構成(形状,寸法,配置位置,配置数,延長方向など)を例示したが、各ステッチ部の構成を限定する趣旨ではない。例えば第一ステッチ部と第二ステッチ部は、各々、意匠面の面方向において適宜の向きに延長させることができる。また第一ステッチ部と第二ステッチ部は、各々、直線状、湾曲状、段差状(ジグザグ状や階段状など)などの適宜の形状を取り得る。また第一ステッチ部と第二ステッチ部は、略十字状や略X字状のほか、略T字状や略L字状等に交差することも可能であり、第一ステッチ部に対して複数の第二ステッチ部を交差させることも可能である。また第二ステッチ部は、本実施例のように複数のステッチ部位を設けて段階的に仮想直線に対する角度を変更する構成のほか、一般ステッチ部位を適宜の向きに傾斜又は湾曲させながら(仮想直線に対する角度を連続的に変更しながら)交差ステッチ部位に直接つなげる構成とすることもできる。
また各ステッチ部は、キルティングステッチとして用いる場合のほか、シートカバーに形成された各種のステッチ(例えば表皮ピース同士を縫合するステッチ等)として使用でき、単なる飾りとして用いることもできる。また複数のステッチ部を形成する場合、各種の格子柄をなすように配置することが可能であり、格子柄として、ヒシクロスのほか、不等辺三角格子、斜方格子、正方格子、矩形格子、平行体格子などの格子柄を想定できる。この場合には、ステッチの格子の中に、パーフォレーション領域を設けることができる。
また本実施形態では、シートカバー6S等の構成(表皮ピースの構成、各領域の構成など)を例示したが、シートカバーの構成を限定する趣旨ではない。例えばシートカバーには、適宜の寸法と形状を備えたパーフォレーション領域を設けることができ、パーフォレーション領域を省略してステッチ部のみを設けることも可能である。またシートカバーは、通常のシートカバーのように皮革や布帛製の表材で構成することができ、このとき表材の裏側にパッド材や裏材を積層することができる。
また本実施形態では、乗物用シート2の構成を例示したが、乗物用シートの構成を限定する趣旨ではない。また本実施例では、シートバック6やシートクッション4を一例に説明したが、本実施例の構成は、シートバックとシートクッションとヘッドレストとアームレストなどの各種シート構成部材の少なくとも一つに適用できる。そして本実施形態の構成は、車両や航空機や電車や船舶などの乗物用シート全般に適用できる。
2 乗物用シート
4 シートクッション
6 シートバック
8 ヘッドレスト
4F,6F,8F シートフレーム
4P,6P,8P シートパッド
4S,6S,8S シートカバー
6a 着座部
6b 土手部
11 右側第一ステッチ部
12 右側第二ステッチ部
12a 右上一般ステッチ部位
12b 右上徐変ステッチ部位
12c 右交差ステッチ部位
12d 右下徐変ステッチ部位
12e 右下一般ステッチ部位
21 左側第一ステッチ部
22 左側第二ステッチ部
22a 左上一般ステッチ部位
22b 左上徐変ステッチ部位
22c 左交差ステッチ部位
22d 左下徐変ステッチ部位
22e 左下一般ステッチ部位
31 右側交差点
32 左側交差点
33 別の右側交差点
34 別の左側交差点
41 別の右側第一ステッチ部
42 別の右側第二ステッチ部
51 別の左側第一ステッチ部
52 別の左側第二ステッチ部
70 パーフォレーション領域
72a,72b ブランク領域
72a 右側ブランク領域
72b 左側ブランク領域
H 孔部
H1 第一ミシン孔
H2 第二ミシン孔
MS ミシン針
S1 表材
S2 裏材
S3 弾性材
SP1 下メイン表皮ピース
SP2 上メイン表皮ピース
SP3,SP4 サイド表皮ピース
VL 仮想直線
θ1〜θ5 仮想直線に対する第二ステッチ部の内角側の角度
θa 第一ステッチ部と第二ステッチ部の交差角度

Claims (3)

  1. シートの意匠面を構成するとともに、前記意匠面の面方向において、所定の方向に延びている線状の第一ステッチ部と、前記第一ステッチ部に交わるように延びている線状の第二ステッチ部と、前記第一ステッチ部と前記第二ステッチ部とが交わっている交差点とを備えた乗物用シートのシートカバーにおいて、
    前記交差点において前記第一ステッチ部に直交する仮想直線を想定した場合において、前記第二ステッチ部は、前記交差点に向かうほど前記仮想直線に対する内角側の角度が小さくなっている乗物用シートのシートカバー。
  2. 前記第二ステッチ部には、一般ステッチ部位と、徐変ステッチ部位と、交差ステッチ部位がこの順で設けられているとともに、前記交差ステッチ部位と前記第一ステッチ部とで前記交差点が形成されており、
    前記仮想直線に対する内角側の角度は、前記一般ステッチ部位と、前記徐変ステッチ部位と、前記交差ステッチ部位の順に小さくなっている請求項1に記載の乗物用シートのシートカバー。
  3. 前記意匠面をなす表材と、前記表材の裏側に配置する裏材と、弾性的に伸縮可能な弾性材とを有し、前記表材と前記裏材とは、前記第一ステッチ部と前記第二ステッチ部の少なくとも一方によって前記弾性材を間に挟んだ状態で縫合されており、
    前記表材は、複数の孔部が形成されているパーフォレーション領域と、前記孔部の形成されていないブランク領域とに区画されているとともに、前記第一ステッチ部と前記第二ステッチ部は前記ブランク領域内に収まるように配置されている請求項1又は2に記載の乗物用シートのシートカバー。
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