JP2013129318A - 支持機構及び車両用シート - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車両用シートにおいて、車体フロアFとシート本体1との間に配置され、シート本体1を支持するフットブラケット30と、フットブラケット30のうち、車体フロアFに固定された被固定部分31に対して作用する荷重により被固定部分31が変形するのを規制する荷重受けワイヤ60と、を備える。荷重受けワイヤ60は、少なくとも一部が被固定部分31の上方に位置するようにフットブラケット30に取り付けられている。
【選択図】図4
Description
また、上記の支持部材を覆うカバー部材を更に備えた構成では、カバー部材に対して荷重が掛かってカバー部材の変形や脱落が生じてしまう虞があるので、本発明の第2の目的は、カバー部材に作用する荷重によってカバー部材の変形や脱落が生じてしまうのを抑制することにある。
また、本発明の第3の目的は、支持部材に対して作用する荷重を受ける部材が変形するのを抑制することにある。さらに、本発明の第4の目的は、支持部材に対して作用する荷重を受ける部材の剛性を向上させることにある。
また、本発明の第5の目的は、支持部材に対して作用する荷重の影響を受け難くすると共に、支持部材をコンパクトにすることが可能にある。
また、支持機構と着座部との間に設置されたレール部材とが載置された構成では、レール部材中の可動レールが適切に移動できるように、支持機構、特に、支持部材に対して作用する荷重を受ける部材と干渉しないようにする必要がある。そこで、本発明の第6の目的は、支持機構中、支持部材に対して作用する荷重を受ける部材が可動レールと干渉するのを抑えることにある。
また、上記の支持部材を覆うカバー部材を更に備え、当該カバー部材が2つのカバー部材片に分割可能である構成においては、2つのカバー部材片を組み合わせてカバー部材を構成している状態において、荷重(例えば、上方からの荷重)がカバー部材に対して掛かると、当該荷重によりカバー部材がカバー部材片に分離してしまう虞がある。そこで、本発明の第7の目的は、2つのカバー部材片を組み合わせて構成されたカバー部材が荷重によって個々のカバー部材片に分離するのを抑制することにある。
さらに、本発明の第8の目的は、2つのカバー部材片を組み合わせて上記のカバー部材を構成する際の組み付け剛性を向上させると共に、カバー部材に荷重が掛かったとしても2つのカバー部材片が互いに組み合っている状態を適切に保持することにある。
さらに、本発明の第9の目的は、2つのカバー部材片を組み合わせて上記のカバー部材を構成する上で、一方のカバー部材を他方のカバー部材片に対して位置決めする時に、支持機構中、支持部材に対して作用する荷重を受ける部材と干渉するのを抑制することにある。その上で、本発明の第10の目的は、一方のカバー部材片が他方のカバー部材片に対してより適切に位置決めすることにある。
また、本発明の第11の目的は、上記のカバー部材を所定の配置位置に良好に保持しておくことにある。
請求項2の発明によれば、被固定部分に対して作用する荷重が支持部材に直接掛かるのを抑える効果が一層強まる。さらに、カバー部材が規制部材上に保持される結果、カバー部材に荷重が掛かったとき、規制部材からの抗力によりカバー部材の変形や脱落を抑制することが可能になる。
請求項3の発明によれば、規制部材が荷重を分散させて受けるようになり、規制部材自体の変形を抑えることが可能になる。
請求項4の発明によれば、規制部材を適宜屈曲させた上で支持部材に固定しているので、規制部材自体の剛性が向上する。
請求項5の発明によれば、規制部材中、支持部材に固定される部分が短くなるので、その分、支持部材(特に、規制部材が固定されている部分)をコンパクトにすることが可能になる。
請求項6の発明によれば、規制部材が可動レールと干渉しないように、規制部材を適切に支持部材に取り付けることが可能になる。
請求項7の発明によれば、カバー部材に対して荷重が掛かった際に、カバー部材を構成する2つのカバー部材片の双方が規制部材に支えられるようになり、組み合わされた状態の2つのカバー部材片が上記の荷重により分離してしまうのを抑制することが可能になる。
請求項8の発明によれば、規制部材がカバー部材片同士の係合箇所を下方から支えるようになる結果、各カバー部材片の組み付け剛性が向上すると共に、当該係合箇所に荷重が掛かったとしても係合状態を保持しておくことが可能になる。
請求項9の発明によれば、一方のカバー部材の他方のカバー部材片に対する位置決め時に突起が規制部材と干渉するのを抑制することが可能となる。
請求項10の発明によれば、一方のカバー部材片の、他方のカバー部材片に対する位置決めをより適切に行うことが可能になると共に、位置決め時に規制部材と干渉するのを抑制することが可能となる。
請求項11の発明によれば、規制部材を安定的に保持部内に留めておくことが可能となるため、以て、カバー部材を規制部材上に良好に保持しておくことができる。
請求項12の発明によれば、請求項1乃至11の発明の効果を奏する車両用シートが実現されることになる。
図1は、本実施形態に係る車両用シートの全体図である。図2は、本実施形態に係る支持機構を示す斜視図である。図3及び図4は、本実施形態に係る支持機構の組み付け手順を示す図であり、図3が組み付け初期の段階を示し、図4が組み付け後期の段階を示している。図5A及び5Bは、カバー部材片の斜視図であり、図5Aは、そのカバー部材片の表側を見た図であり、図5Bは、裏側を見た図である。図6A及び6Bは、もう一つのカバー部材片の斜視図であり、図6Aは、そのカバー部材片の表側を見た図であり、図6Bは、裏側を見た図である。図7〜11は、図2中の各断面を示しており、図7はA−A断面を、図8はB−B断面を、図9はC−C断面を、図10はD−D断面を、図11はE−E断面をそれぞれ示している。図12は、支持部材の被固定部分における規制部材の固定箇所についての変形例を示す図である。
なお、図示の都合上、図2、3、4及び7では、可動レールの一部(着座部に接続される部分)を不図示としている。
先ず、本実施形態に係る車両用シート(以下、本シートS)の全体構成について説明する。本シートSは、車体フロアFに固定され、図1に示すように、着座部としてのシート本体1、シート本体1の直下に位置するレール機構2、及び、レール機構2と車体フロアFとの間に配置されたシート支持機構3と、を備えている。
シート本体1は、乗員が着座する部分であり、本シートSの主要部分をなすものである。すなわち、シート本体1は、シートクッションSc及びシートバックSbを構成要素として有している。
次に、シート支持機構3の詳細構成について説明する。シート支持機構3は、前述のフットブラケット30をベースとして備えると共に、図2に示すように、フットブラケット30を覆い隠すカバーユニット40を有している。このカバーユニット40は、本発明のカバー部材に相当し、本実施形態では、2つのカバー部材片に分割可能である。そして、この2つのカバー部材片を組み合わせてカバーユニット40を構成するときには、図4に示すように、一方のカバー部材片である上カバー42が、他方のカバー部材片である下カバー41上に載せられる。さらに、本実施形態に係るシート支持機構3には、図3に示すように、荷重受けワイヤ60がフットブラケット30に取り付けられており、カバーユニット40は、この荷重受けワイヤ60に保持されることによって所定位置(具体的には図2に示すカバーユニット40の位置)に配置されるようになる。
フットブラケット30は、本発明の支持ブラケットに相当し、本実施形態では、金属板に対して板金加工やプレス加工等を施すことによって形成される板状の支持部材である。このフットブラケット30は、本シートSを車体フロアFに取り付けるために、車体フロアFとシート本体1との間に配置され、シート本体1を支持する。
また、前述したように、フットブラケット30は車両の前後方向に沿っており、その中途位置には段差が形成されている。さらに、フットブラケット30の左右方向両端部には縁成形加工(フランジ加工)が施されてフランジ30aが形成されている。
なお、挿入穴31aは、フットブラケット30の左右方向における中央位置から若干ずれた位置に形成されている。ただし、これに限定されるものではなく、挿入穴31aが左右方向における中央位置に形成されているフットブラケット30であってもよい。
被載置部分32の上壁32aの上端面には、シート本体1と、レール機構2が載置される。つまり、レール機構2は、上下方向においてフットブラケット30とシート本体1との間に設置されており、より具体的に説明すると、ロアレール21が、被載置部分32の上壁32aの上端面に固定されている。なお、車両の前後方向において、ロアレール21の長手方向一端は、フットブラケット30の被載置部分32の端(換言すると、被載置部分32と段差形成部分33との境界)と略同位置に位置している。
下カバー41は、カバーユニット40を構成する一部品(カバー部材片)であり、本実施形態では、熱可塑性樹脂からなる樹脂成形品である。下カバー41は、図5A及び5Bに示す外形形状をなし、同図に示すように、下カバー41の主要部分である下カバー本体部43と、下カバー本体部43の長手方向一端部に隣接する隣接壁44と、隣接壁44から略U字状に突出したU字状部45とを有する。
なお、本実施形態において、2つの延出部46,47は、図5A及び5Bに示すように、非対称形状になっており、具体的に説明すると、延出部46,47間で幅が異なっている。これは、挿入穴31aがフットブラケット30の左右方向における中央位置から若干ずれた位置に形成されていることに起因する。ただし、これに限定されるものではなく、2つの延出部46,47が左右対称形状となっていることとしてもよい。
なお、本実施形態において、下カバー41に上カバー42を組み付けた際に、他の補強リブ46c,47cの各々は、その上端面にて、後述する上カバー42の裏側中央部に形成されている膨らみ部42aの角部(図6B参照)と当接する。このため、他の補強リブ46c,47cの各々は、当該膨らみ部42aの角部の形状に合わせて弧状に切り欠かれている。
なお、半楕円状の切り欠き46e,47e、及び、交差リブ側の切り欠き46g,47gは、保持部の一例であり、荷重受けワイヤ60を内部に保持(収容)可能な凹部である限り、保持部については上記以外の形状であってもよい。
ただし、これに限定されるものではなく、2つの延出部46,47が対称形状になっており(換言すると、下カバー41が左右対称の構造となっており)、各延出部46,47に対するワイヤ係止部46h,47hの相対位置が、延出部46,47間で左右対称となっていることとしてもよい。
上カバー42は、カバーユニット40を構成する一部品(カバー部材片)であり、本実施形態では、熱可塑性樹脂からなる樹脂成形品である。この上カバー42は、前述したように、下カバー41に組み付け可能であり、具体的には、下カバー41のU字状部45上に載せられるように組み付けられる。そして、規定位置に配置されている下カバー41に上カバー42が組み付けられると、上カバー42は、フットブラケット30の被固定部分31の上方に位置して、被固定部分31を覆い隠すようになる。なお、下カバー41に上カバー42が組み付けられた状態では、上カバー42の後端(下カバー41に組み付けた際に下カバー本体部43側に位置する端)が、隣接壁44の当接面44s(上カバー42の後端と対向する面)に当接するようになる(図10、11参照)。
また、下カバー41に上カバー42が組み付けられる際に、係合爪42cが隆起部44aと係合する一方で、その反対側で、係合突起46a,47aが係合爪42cと当接する(図11参照)。すなわち、係合突起46a,47aは、本発明の当接部に相当する。
なお、他の補強リブ42gに設けられた切り欠き42hについても、保持部の一例であり、前述したように、荷重受けワイヤ60を内部に保持(収容)可能な凹部である限り、保持部については上記以外の形状であってもよい。
荷重受けワイヤ60は、フットブラケット30に取り付けられたワイヤ(金属製の線状部材)であり、フットブラケット30に対して作用する荷重を受けるものである。つまり、荷重受けワイヤ60は、その一部がフットブラケット30の被固定部分31の上方に掛かるように配置されることにより、上記の荷重によって被固定部分31が変形するのを規制する規制部材として機能する。
より分かり易く説明すると、荷重受けワイヤ60がフットブラケット30の被固定部分31の上方に配置されることにより、被固定部分31に対して作用する荷重がフットブラケット30に直接掛かるのを抑えることができる。この結果、小型化・軽量化の目的で薄肉化されたフットブラケット30であったとしても上記の荷重によって変形するのを抑えることが可能になる。この結果、本シートSでは、フットブラケット30によるシート本体1の支持状態を良好に維持することが可能である。
なお、カバーユニット40を保持している状態の荷重受けワイヤ60は、カバーユニット40により覆い隠されている(図2参照)。これにより、荷重受けワイヤ60は露出しなくなり、本シートSの意匠性(商品性)が向上することになる。
次に、本シートSの組み立て手順について説明する。
本シートSを組み立てるにあたり、先ず、フットブラケット30に荷重受けワイヤ60が溶接にて取り付けられる。フットブラケット30における荷重受けワイヤ60の取り付け位置(換言すると、溶接位置)については、前述した通りである。その後、フットブラケット30の被載置部分32の上端面にレール機構2(具体的には、ロアレール21及びアッパーレール22)を載置し、被載置部分32の上壁32aにロアレール21を締結する。
さらに、上カバー42に一対設けられた鉤状突起42iの各々が、下カバー41の延出部46,47の内側の側壁の下端部に引っ掛かって係合する(図9参照)。
また、下カバー41に対する上カバー42の組み付けが完了すると、組み合わされた状態の下カバー41及び上カバー42、すなわち、カバーユニット40が荷重受けワイヤ60上に保持されるようになる。
本実施形態に係るシート支持機構3は、前述したように、フットブラケット30の被固定部分31に対して作用する荷重により被固定部分31が変形するのを規制する規制部材として、荷重受けワイヤ60を備えている。そして、荷重受けワイヤ60は、荷重受けワイヤ60の少なくとも一部が被固定部分31の上方に位置するようにフットブラケット30に取り付けられている。これにより、本実施形態では、被固定部分31に対して作用する荷重がフットブラケット30に直接掛かるのを抑えることができる。この結果、小型化・軽量化の目的で薄肉化されたフットブラケット30であったとしても上記の荷重によって変形するのを抑えることが可能になり、以て、フットブラケット30によるシート本体1の支持状態を良好に維持することが可能になる。
荷重によるカバーユニット40の変形や脱落を抑制するための手段としては、上記以外に、カバーユニット40側に荷重受け部を設けることも考えられ、カバーユニット40側に荷重受け部を設ける構成としては、例えば、カバーユニット40の裏側からフットブラケット30の被固定部分31に向けて延出したリブを設ける構成が考えられる。ただし、かかる構成の場合、上下方向においてカバーユニット40が被固定部分31よりも幾分上方位置に配置されていると、上記リブの高さ(上下方向における長さ)を長くする必要があるが、リブの高さを長くすると、カバーユニット40の外観にヒケ等が生じて商品性(意匠性)が損なわれてしまう虞がある。
これに対して、本実施形態では、上述のプレス加工を行う代わりに、荷重受けワイヤ60をフットブラケット30に取り付けるので、フットブラケット30をプレス加工して荷重受け部を形成する構成に比してコストを抑えることができる。また、本実施形態では、カバーユニット40側に荷重受け部を設ける場合のようにカバーユニット40にヒケ等が生じて商品性が損なわれることもなく、カバーユニット40について良好な外観を確保しながら、カバーユニット40の変形や脱落を抑制することが可能である。
上記の実施形態では、本発明の支持機構及び車両用シートの具体例(すなわち、シート支持機構3及び本シートS)について説明した。しかし、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。また、上述した各部材の材質、配置位置、形状等については、本発明の効果を奏するための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。
Sb シートバック
Sc シートクッション
F 車体フロア
1 シート本体
2 レール機構
3 シート支持機構
21 ロアレール
22 アッパーレール
30 フットブラケット
30a フランジ
31 被固定部分
31a 挿入穴
31b 底部
31c 延出部
32 被載置部分
32a 上壁
32b 側壁
32c 切り欠き
33 段差形成部分
40 カバーユニット
41 下カバー
42 上カバー
42a 膨らみ部
42b 係合爪取り付け壁
42c 係合爪
42d ガイド突起
42e ガイド突起側隆起部
42f 補強リブ
42g 他の補強リブ
42h 切り欠き
42i 鉤状突起
43 下カバー本体部
43a 傾斜壁
43b 係合爪
44 隣接壁
44a 隆起部
44b 長穴
44s 当接面
45 U字状部
46,47 延出部
46a,47a 係合突起
46b,47b 補強リブ
46c,47c 他の補強リブ
46d,47d 陥没穴
46e,47e 半楕円状の切り欠き
46f,47f 交差リブ
46g,47g 交差リブ側の切り欠き
46h,47h ワイヤ係止部
46i,47i 鉤状部分
48 連結部
48a スリット
60 荷重受けワイヤ
61 第1部分
62 第2部分
63 第1隣接部
64 第2隣接部
65 中間部
Claims (12)
- 車両用シートを車体フロアに取り付けるために、該車体フロアと前記車両用シートの着座部との間に配置され、該着座部を支持する支持部材と、
該支持部材のうち、前記車体フロアに固定された被固定部分に対して作用する荷重により前記被固定部分が変形するのを規制する規制部材と、を備え、
該規制部材は、該規制部分の少なくとも一部が前記被固定部分の上方に位置するように前記支持部材に取り付けられていることを特徴とする支持機構。 - 前記支持部材を覆うカバー部材を備え、
該カバー部材は、前記規制部材上に保持された状態で前記支持部材を覆うことを特徴とする請求項1に記載の支持機構。 - 前記支持部材は、支持ブラケットであり、
前記被固定部分は、車両の前後方向における前記支持ブラケットの端部に形成され、
前記規制部材は、ワイヤからなり、
該ワイヤは、
前記支持ブラケットの両脇に配置され、前記車両の前後方向に沿って前記被固定部分が形成された側の端部に向かって延出した2つの第1部分と、
該2つの第1部分の各々の先端部同士を連結する第2部分と、を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の支持機構。 - 前記支持部材は、前記被固定部分と、前記被固定部分よりも上方に位置し前記着座部が載置される被載置部分とを有し、
前記被載置部分は、上壁と、該上壁の両側に設けられた側壁とを有し、
前記規制部材は、
車両の前後方向に沿って前記被固定部分が形成された側の端部に向かって延出した2つの第1部分と、
該2つの第1部分の各々の先端部同士を連結する第2部分と、を有し、
前記2つの第1部分の各々は、前記側壁に固定され、
前記第2部分は、前記2つの第1部分のうち、一方の第1部分の先端部と隣接する第1隣接部と、他方の第1部分の先端部と隣接する第2隣接部と、前記第1隣接部と前記第2隣接部との間に配置された中間部と、を備え、
前記第1隣接部及び前記第2隣接部は、前記被固定部分の上面に向かって下方に延出し、
前記中間部は、前記被固定部分の上面に固定されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の支持機構。 - 前記第1隣接部の下端と前記第2隣接部の下端との間隔は、前記第1隣接部の上端と前記第2隣接部の上端との間隔よりも短くなっていることを特徴とする請求項4に記載の支持機構。
- 前記支持部材は、車両の前後方向に沿った支持ブラケットであり、
該支持ブラケットは、前記被固定部分と、前記被固定部分よりも上方に位置し前記着座部が載置される被載置部分とを有し、
該被載置部分の上端面には、前記着座部と、上下方向において前記支持ブラケットと前記着座部との間に設置されたレール部材とが載置され、
該レール部材は、前記被載置部分の上端面に固定された固定レールと、該固定レールにガイドされながら前記車両の前後方向に沿って移動可能な可動レールと、を有し、
前記規制部材は、前記支持ブラケット中、少なくとも前記被載置部分に取り付けられ、
前記被載置部分における前記規制部材の取り付け位置は、前記可動レールの移動可能範囲から外れた位置であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の支持機構。 - 前記規制部材上に保持された状態で前記支持部材を覆うカバー部材を備え、
該カバー部材は、2つのカバー部材片に分割可能であり、
該2つのカバー部材片を組み合わせて前記カバー部材を構成するとき、一方のカバー部材片が他方のカバー部材片上に載せられ、
前記カバー部材は、前記2つのカバー部材片の各々の下端部に形成された保持部内に前記規制部材が保持されることにより、前記規制部材上に保持されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の支持機構。 - 前記規制部材上に保持された状態で前記支持部材を覆うカバー部材を備え、
該カバー部材は、2つのカバー部材片に分割可能であり、
該2つのカバー部材片を組み合わせて前記カバー部材を構成するとき、一方のカバー部材片に設けられた第1係合部と、他方のカバー部材片に設けられた第2係合部と、が互いに係合し、
前記カバー部材が前記規制部材上に保持された状態では、前記規制部材が存する位置の直上位置で前記第1係合部と前記第2係合部とが互いに係合していることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の支持機構。 - 前記2つのカバー部材片を組み合わせて前記カバー部材を構成する際に、前記一方のカバー部材片を前記他方のカバー部材片に対して位置決めする位置決め部を有し、
該位置決め部は、
前記一方のカバー部材片に設けられ、前記カバー部材が前記規制部材上に保持されている状態において下方に延出している突起と、
前記他方のカバー部材片において前記突起を挿入させるために形成されたスリットと、を有し、
前記カバー部材が前記規制部材上に保持された状態では、前記規制部材を外れた位置で、前記突起が前記スリットに挿入されていることを特徴とする請求項7又は8に記載の支持機構。 - 前記2つのカバー部材片を組み合わせて前記カバー部材を構成するとき、前記一方のカバー部材片が前記他方のカバー部材片上に載せられ、かつ、一方のカバー部材片に設けられた第1係合部と、他方のカバー部材片に設けられた第2係合部と、が互いに係合し、
前記2つのカバー部材片を組み合わせて前記カバー部材を構成する際に、前記一方のカバー部材片を前記他方のカバー部材片に対して位置決めする位置決め部を有し、
該位置決め部は、前記第1係合部と、前記第2係合部と、前記他方のカバー部材片に設けられ、前記他方のカバー部材片上に前記一方のカバー部材が載せられた際に前記第2係合部とは反対側で前記第1係合部と当接する当接部と、を有し、
前記カバー部材が前記規制部材上に保持された状態では、前記規制部材が存する位置の直上位置で前記第1係合部と前記第2係合部とが互いに係合し、かつ、前記当接部が前記第1係合部に当接することを特徴とする請求項7乃至9のいずれか1項に記載の支持機構。 - 前記他方のカバー部材片は、
前記他方のカバー部材片の下端部に形成され、内部に前記規制部材が保持される保持部と、
該保持部内に保持された状態の前記規制部材を係止することにより、該規制部材を前記保持部内に留めておく規制部材係止部と、を有し、
前記一方のカバー部材片は、前記規制部材を係止している状態の前記規制部材係止部を係止することにより、前記規制部材を係止している状態を解除する向きに前記規制部材係止部が撓むのを抑制する撓み規制部を有することを特徴とする請求項7乃至10のいずれか1項に記載の支持機構。 - 車体フロアに取り付けられる車両用シートであって、
該車両用シートの着座部と、
請求項1乃至11のいずれか1項に記載の支持機構と、を有することを特徴とする車両用シート。
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