JP2018167787A - 乗物用シートのカバー部材取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】カバー部材を取り付ける際に、クリップを精度よく位置合わせすることができる乗物用シートのカバー部材取付構造を提供する。【解決手段】カバー本体88の内面側にワイヤ保持壁112が一体形成され、ワイヤ保持壁112の外縁に、補強ワイヤ70のビーム部72Cを径方向に受容する切欠溝116が形成される。切欠溝116は、底側に形成されてビーム部72Cを収容するビーム収容部116Aと、開口側に形成されたビーム導入部116Bとを有し、ビーム導入部116Bは、開口側の幅W1が補強ワイヤ70の直径Rよりも大きく、底側の幅W2が補強ワイヤ70の直径Rよりも小さい口開き形状をなす。ビーム部72Cがワイヤ保持壁112によってビーム収容部116Aに保持されることで、クリップ100の位置合わせが精度よく行われる。【選択図】図5

Description

本開示は、車両等に搭載される乗物用シートの脚部材にカバー部材を取り付けるための乗物用シートのカバー部材取付構造に関する。
車体フロア上の座席シートを支持するフットブラケットにカバー部材を取り付けるためのカバー部材取付構造として、フットブラケットのうち、起立する中間部に上下に長い長孔よりなる取付孔が穿設され、カバー部材の前壁の裏面に一体に設けられた取付部に差込連結片が取り付けられたものが知られている(例えば、特許文献1)。この取付構造では、フットブラケットの車体フロア側の取付端部に、鋼線などの金属線よりなるワイヤ(ワイヤロッド)を屈曲して構成された補強部材が固定され、カバー部材の上壁の裏面に、下向きに開放するフック状係合部を有して左右方向に延びる一対の右側係合板が一体に形成されている。カバー部材をフットブラケットの後方より前方へと移動させ、差込連結片を取付孔に差し込み係合してフットブラケットに取り付ける際に、フック状係合部が補強部材の後方へ延びる傾斜部に着脱可能にスライド係合して補強部材がガイドとなることで、カバー部材の取付性が向上する。
特開2014−218227号公報
しかしながら、従来の取付構造では、フック状係合部は係合板の下縁に形成された口開き形状の切欠であるため、カバー部材の下方への移動を規制することはできても、上方への移動を規制することはできない。そのため、カバー部材の高さ方向の位置が定まらず、差込連結片(クリップ)を取付孔に差し込む際に差込連結片の位置がずれる虞がある。
本発明は、このような背景に鑑み、カバー部材を取り付ける際に、クリップを精度よく位置合わせすることができる乗物用シートのカバー部材取付構造を提供することを課題とする。
このような課題を解決するために、本発明のある態様は、乗物用のシート(S)の脚部材(54)にカバー部材(80)を取り付けるための乗物用シートのカバー部材取付構造であって、前記脚部材は軸線(64AX)を有する被係合部(64A)が形成された縦壁(64)を有し、前記脚部材には、前記カバー部材を補強するワイヤロッドの折曲成形品である補強ワイヤ(70)が固定され、前記カバー部材は、前記脚部材を覆うカバー本体(88)と、前記カバー本体の内面側に一体形成され、前記被係合部に係合する係合部(100、90)と、前記カバー本体の内面側に一体形成され、前記補強ワイヤを摺動可能に保持するワイヤ保持部(110)とを有し、前記補強ワイヤは、前記縦壁に対してシート外方において前記被係合部の前記軸線と略平行に延在し、前記係合部が前記被係合部に係合していない非取付位置と前記係合部が前記被係合部に係合した取付位置との間を前記カバー部材が移動する間、前記ワイヤ保持部によって保持されるビーム部(72C)を有し、前記ワイヤ保持部は、前記係合部の係合方向に交差して延在するワイヤ保持壁(112)と、前記ワイヤ保持壁の外縁に形成され、前記ビーム部を径方向に受容する切欠溝(116)とを有し、前記切欠溝は、底側に形成されて前記ビーム部を収容するビーム収容部(116A)と、開口側に形成され、前記ワイヤ保持壁の外縁から前記ビーム収容部へ至るビーム導入部(116B)とを有し、前記ビーム導入部の開口側の幅(W1)が前記補強ワイヤの直径(R)よりも大きく、前記ビーム導入部の底側の幅(W2)が前記補強ワイヤの直径よりも小さいことを特徴とする。
この構成によれば、補強ワイヤのビーム部は、ビーム導入部からビーム収容部へ進入すると、ワイヤ保持壁によってビーム収容部に保持されるため、カバー部材の高さ方向の位置がずれることがなく、係合部が精度よく位置合わせされる。従って、カバー部材の取付作業が容易である。
また、上記構成において、前記被係合部は、前記縦壁(64)を貫通する貫通孔(64A)であり、前記係合部は、前記貫通孔に挿入されるクリップ(100)及び前記カバー本体に一体形成されて前記クリップの基部(104)を保持するクリップ保持部(90)であるとよい。
この構成によれば、脚部材の縦壁に容易に被係合部を形成でき、カバー部材に係合部を容易に形成できる。
また、上記構成において、前記ワイヤ保持部(110)と前記クリップ保持部(90)とが、前記カバー本体(88)を介さずに一体に形成されているとよい。
この構成によれば、ワイヤ保持部とクリップ保持部とが相対変位することが抑制されるため、クリップの位置合わせの精度が向上する。
また、ワイヤ保持部とクリップ保持部とが一体に形成された構成において、前記ワイヤ保持壁(112)における前記切欠溝(116)に対して前記クリップ保持部(90)と相反する側の端部が自由端であるとよい。
この構成によれば、補強ワイヤのビーム部がビーム導入部からビーム収容部へ進入する際に、ワイヤ保持壁の自由端側の部分が撓んで開き易くなるため、ビーム部にビーム導入部を通過させ易い。従って、カバー部材の取付作業が容易である。
また、ワイヤ保持部とクリップ保持部とが一体に形成された構成において、前記ワイヤ保持壁(112)における前記切欠溝(116)が形成された外縁には、前記クリップ保持部(90)側の端部に切欠(112A)が形成されているとよい。
この構成によれば、補強ワイヤのビーム部がビーム導入部からビーム収容部へ進入する際に、ワイヤ保持壁のクリップ保持部側の部分が撓んで開き易くなるため、ビーム部にビーム導入部を通過させ易い。従って、カバー部材の取付作業が容易である。
また、上記構成において、前記クリップ(100)の前記基部(104)には括れ部(102)が形成され、前記クリップ保持部(90)は、前記括れ部を径方向に受容するスリット(92A)が形成されたクリップ保持壁(92)を有し、前記切欠溝(116)は前記ワイヤ保持壁(112)の下縁にて下方に向かって開口し、前記スリットは前記クリップ保持壁の側縁にて側方に向かって開放されているとよい。
この構成によれば、補強ワイヤのビーム部がワイヤ保持壁から退出するカバー部材の移動方向(上方)と、クリップがクリップ保持部から退出するカバー部材の移動方向(側方)とが異なるため、衝突等によって如何なる方向から荷重がカバー部材に加わっても、カバー部材が外れ難い。
また、クリップ保持部がクリップ保持壁を有する構成において、前記ワイヤ保持部(110)が、前記クリップ保持壁(92)に対して前記クリップ(100)の挿入方向にオフセットした位置にて前記クリップ保持部(90)に結合されているとよい。
この構成によれば、ワイヤ保持壁とクリップ保持壁とが補強ワイヤのビーム部の延在方向に重ならないため、両壁の剛性を損なわないように、ワイヤ保持部とクリップ保持部とを一体に結合できる。これにより、クリップの位置合わせ精度がより向上する。
また、上記構成において、前記カバー部材(80)は、前記ワイヤ保持壁(112)に対して前記係合部(100、90)の係合方向と相反する方向に隣接した位置にて前記ビーム部(72C)に当接するように前記カバー本体の内面側に一体形成されたワイヤ支持部(120)を更に有するとよい。
この構成によれば、カバー本体の支持剛性がワイヤ支持部及び補強ワイヤによって高められる。
また、カバー部材がワイヤ支持部を有する構成において、前記ワイヤ支持部(120)が、前記係合部(100、90)の係合方向に延在して前記ワイヤ保持壁(112)に連結され、前記ビーム部(72C)に当接するリブ(124)を有するとよい。
この構成によれば、係合部の係合方向と平行な方向についてワイヤ保持壁の剛性が向上する。これにより、係合部の位置合わせ精度がより向上する。また、リブが補強ワイヤのビーム部に軸線に沿って当接するため、カバー本体の支持剛性が効果的に高められる。
このように本発明によれば、カバー部材を取り付ける際に、補強ワイヤのビーム部がビーム導入部からビーム収容部へ進入するとワイヤ保持壁によってビーム収容部に保持されるため、カバー部材の高さ方向の位置がずれることがなく、係合部を精度よく位置合わせすることができる乗物用シートのカバー部材取付構造を提供することができる。従って、カバー部材の取付作業が容易である。
また、本発明によれば、被係合部が縦壁を貫通する貫通孔であり、係合部が貫通孔に挿入されるクリップ及びクリップの基部を保持するクリップ保持部であるため、被係合部及び係合部を脚部材及びカバー部材に容易に形成できる。
また、本発明によれば、ワイヤ保持部とクリップ保持部とがカバー本体を介さずに一体に形成されることにより、ワイヤ保持部とクリップ保持部とが相対変位することが抑制されるため、クリップの位置合わせの精度が向上する。
また、本発明によれば、ワイヤ保持壁における切欠溝に対してクリップ保持部と相反する側の端部が自由端であることにより、補強ワイヤのビーム部がビーム導入部からビーム収容部へ進入する際にワイヤ保持壁の自由端側の部分が撓んで開き易くなるため、ビーム部にビーム導入部を通過させ易い。従って、カバー部材の取付作業が容易である。
また、本発明によれば、ワイヤ保持壁における切欠溝が形成された外縁に、クリップ保持部側の端部に切欠が形成されることにより、補強ワイヤのビーム部がビーム導入部からビーム収容部へ進入する際にワイヤ保持壁のクリップ保持部側の部分が撓んで開き易くなるため、ビーム部にビーム導入部を通過させ易い。従って、カバー部材の取付作業が容易である。
また、本発明によれば、切欠溝がワイヤ保持壁の下縁にて下方に向かって開口し、スリットがクリップ保持壁の側縁にて側方に向かって開放されることにより、補強ワイヤのビーム部がワイヤ保持壁から退出するカバー部材の移動方向(上方)と、クリップがクリップ保持部から退出するカバー部材の移動方向(側方)とが異なるため、衝突等によって如何なる方向から荷重がカバー部材に加わっても、カバー部材が外れ難い。
また、本発明によれば、ワイヤ保持部がクリップ保持壁に対してクリップの挿入方向にオフセットした位置にてクリップ保持部に結合されることにより、ワイヤ保持壁とクリップ保持壁とが補強ワイヤのビーム部の延在方向に重ならないため、両壁の剛性を損なわないように、ワイヤ保持部とクリップ保持部とを一体に結合できる。これにより、クリップの位置合わせ精度がより向上する。
また、本発明によれば、カバー部材が、ワイヤ保持壁に対して係合部の係合方向と相反する方向に隣接した位置にてビーム部に当接するワイヤ支持部更に有することにより、カバー本体の支持剛性がワイヤ支持部及び補強ワイヤによって高められる。
また、本発明によれば、ワイヤ支持部が、係合部の係合方向に延在してワイヤ保持壁に連結され、ビーム部に当接するリブを有することにより、係合部の係合方向と平行な方向についてワイヤ保持壁の剛性が向上する。これにより、係合部の位置合わせ精度がより向上する。また、リブが補強ワイヤのビーム部に軸線に沿って当接するため、カバー本体の支持剛性が効果的に高められる。
実施形態に係るシートのフレームを左前方から見た斜視図 図1に示されるシートの下部の左側面図 図1に示される右側のライザー部材の後部を右後方から見た拡大斜視図 図1に示される右側のライザー部材を後方から見た拡大正面図 図3に示される後部カバー部材を前方から見た背面図 図5中のVI−VI断面図 図3に示される後部カバー部材を下方から見た底面図 図5中のVIII−VIII断面図 後部カバー部材の要部を前方斜め下から見た図
以下、図面を参照して、本発明に係るカバー部材取付構造を自動車に搭載される車両用のシートSに適用した実施形態について説明する。以下の説明では、シートSに着座した乗員を基準にして左右を定める。左右に1対設けられる同一構成については、共通の番号を付し、説明を省略する。
図1は、実施形態に係るシートSのフレームを左前方から見た斜視図である。図1に示されるように、シートSは、座面を形成するシートクッションS1と、リクライニング機構10によって支持軸12を中心としてシートクッションS1に傾倒可能に連結されて背凭れ面を形成するシートバックS2とを有し、スライドレール14によって自動車のフロアF上に前後方向にスライド可能に取り付けられている。
シートクッションS1は、鋼材製のシートクッションフレーム16を有し、シートクッションフレーム16に不図示のパッド及び表皮を被せられることによって構成される。シートバックS2は、鋼材製のシートバックフレーム18を有し、シートバックフレーム18に不図示のパッド及び表皮を被せられることによって構成される。パッドはポリウレタンフォーム等の弾力性を有するクッション材によって形成され、表皮は、本皮や合成皮革、布地等によって形成される。
スライドレール14は、上方開口の溝形断面形状のロアレール20と、ロアレール20に当該ロアレール20の延在方向に移動可能に係合したアッパレール22とを有し、これらはシートクッションフレーム16の左右両側にあって各々前後方向に延在している。
シートクッションフレーム16は、左右一対のサイドメンバ24と、左右のサイドメンバ24の前端を互いに連結するフロントメンバ26とを含み、各サイドメンバ24を前側リンク28と後側リンク30とを含む平行リンク機構(図2を併せて参照)からなるリフト機構32によって対応する側のアッパレール22に上下方向に変位可能に連結されている。これにより、シートクッションS1は、前後位置及び座面高さを調整可能である。なお、リフト機構32には任意の座面高さにおいてシートクッションS1をアッパレール22に選択的に固定する機構が設けられるが、この機構は周知の構造のものであるので、それの図示及び説明を省略する。
左右のロアレール20とアッパレール22との間には、各々、アッパレール22を任意のスライド位置(前後位置)において対応する側のロアレール20に選択的に固定するロック機構が設けられている。左右のロック機構は、ロック解除操作部材36によって互いに連結されている。ロック解除操作部材36は、パイプ材の折曲成形品であり、シートクッションフレーム16の前方を左右方向に水平に延在するフロント部36Aと、フロント部36Aの左右の端部から後方に延在し、スライドレール14内に進入するサイド部36Bとを有している。
各ロアレール20には、対応するアッパレール22の前後移動を規制する前後のストッパが設けられており、両ストッパによってアッパレール22のスライド範囲が所定の範囲に規定されている。
図2は、スライド範囲の最後方にあるシートSの下部を左方から見た側面図である。図2に示されるように、シートSがスライド範囲の最後方にある時には、アッパレール22の後部がロアレール20の後端から後方に延出しており、アッパレール22の後側リンク30との連結点がロアレール20の後端よりも後方に位置している。図示省略するが、シートSがスライド範囲の前方にある時には、アッパレール22の前部がロアレール20の前端から前方に延出し、アッパレール22の前側リンク28との連結点がロアレール20の前端よりも前方に位置する。
次に、シートSの支持構造、即ちスライドレール14のフロアFへの取付構造を詳細に説明する。
左右のスライドレール14は、左右のライザー部材40、42によってフロアFよりも高い同一高さに配置されている。フロアFは、左側(車体内側)のライザー部材40が取り付けられる部分において、右側(車体外側)のライザー部材40が取り付けられる部分に対して上方に膨出する形状をしている。従って、左側のライザー部材40の高さ寸法は右側のライザー部材40の高さ寸法よりも小さくなっている。
左側のライザー部材40は、前後方向に延在し、左側のスライドレール14を支持する支持部材44と、支持部材44の前部及び後部を支持する前脚部材46及び後脚部材48とを有している。右側のライザー部材42は、前後方向に延在し、右側のスライドレール14を支持する支持部材50と、支持部材50の前部及び後部を支持する前脚部材52及び後脚部材54とを有している。左右の支持部材44、50は、鋼板を比較的深い略溝形断面形状に形成された直線形状のプレス成形品であり、後部が前部よりも低くなるように傾斜して前後方向に延在している。左右の前脚部材46、52及び左右の後脚部材48、54は、鋼板を比較的浅い略溝形断面形状に且つ長手方向において屈曲するように形成された屈曲形状のプレス成形品である。
左右のライザー部材40、42の前部には、左右の支持部材44、50を連結するパイプ鋼材からなる前部連結部材56が、溶接により左右の支持部材44、50に固定されている。左右のライザー部材40、42の後部には、左右の支持部材44、50を連結するパイプ鋼材からなる後部連結部材58が、溶接により左右の支持部材44、50に固定されている。左右のライザー部材40、42は、前部連結部材56及び後部連結部材58によって前部及び後部を連結されることによって矩形になっており、これにより、横方向の荷重に対する剛性が高められている。
左右のライザー部材40、42の各々には、それらを少なくとも外方から覆う樹脂製のカバーが取り付けられる。各カバーは、複数に分割されて構成されており、対応するライザー部材40、42に取り付けられた状態において、隣接する分割体同士が係合して一体となる。各分割体の連結構造は公知の構成であってよい。図2には、車体外側に位置する右側のライザー部材42の後部に取り付けられる後部カバー部材80のみが想像線で示されている。
次に、右側のライザー部材42の後部に取り付けられる後部カバー部材80の取付構造について説明する。
図3は、図1に示される右側のライザー部材42の後部を右後方から見た拡大斜視図であり、図4は、右側のライザー部材42を後方から見た拡大正面図である。図3及び図4においても、後部カバー部材80が想像線で示されている。図3及び図4に示されるように、支持部材50は、ロアレール20の下面に当接してロアレール20を支持する上支持壁60と、上支持壁60の左右の両側縁から垂下された左右の立壁62とを有する。上支持壁60は幅方向(左右方向)において水平に延在して左右の立壁62の上端を連結している。左右の立壁62は、上支持壁60に対して下方へ略90度折曲されており、左右対称の形状とされている。
後脚部材54は、上部が前方に倒れる向きに傾斜して上下方向に延在し、前方開口の溝形断面を有する柱部54Aを有している。柱部54Aは、主面を前後方向に向けて溝の底壁をなす縦壁64と、縦壁64の両側縁から前方へ延出して溝の両側壁をなす左右のフランジ66とを有している。柱部54Aの縦壁64の略中央には、後部カバー部材80を取り付けるための貫通孔64Aが形成されている。貫通孔64Aは縦壁64に略直交するように形成されており、その軸線64AXは概ね前後方向に延びている。柱部54Aの後面側が後脚部材54の正面である。
柱部54Aの下端には、後方に向けて延出した後、湾曲して車体外方へ延出し、ボルトB(図2)によってフロアFに固定される下側固定部54Bが一体に設けられている。下側固定部54Bでは、溝の底壁部分がフロアFに当接するように、溝の左右の側壁部分が潰されて上方へ突出するビード形状部68になっている。右側(シート外方)のビード形状部68は、柱部54Aの下端から右方へ延出している。左側(シート内方)のビード形状部68は、柱部54Aの下端から後方へ延出した後、湾曲して車体外方へ延出している。下側固定部54Bにおける左右のビード形状部68間には、ボルト挿通孔が形成されている。
柱部54Aの上端には、前方に向かって延出して支持部材50の後端部分に重なり、ボルト・ナットによって上支持壁60及びロアレール20の底壁に固定された、下方開口の溝形断面を有する上側固定部54Cが一体に設けられている。上側固定部54Cは、底壁部分が支持部材50の上支持壁60に当接し、左右の側壁部分が支持部材50の左右の立壁62に当接又は近接するように1対の立壁62の内部に受容されている。
後脚部材54の下側固定部54Bには、後部カバー部材80の支持剛性を高めるために補強ワイヤ70が取り付けられている。補強ワイヤ70は、ワイヤロッド(鋼線或いは丸棒鋼材とも言う)を折曲して形成された折曲成形品であり、ワイヤロッドの長さ方向の中間部にて略門形に形成された門形部72と、門形部72の両下端から略水平に直線状に延出する前端部74及び後端部76とを有する。門形部72は、前後方向に離間して立設された前柱部72A及び後柱部72Bと、前後方向に延在して前柱部72A及び後柱部72Bの上端を連結する梁状のビーム部72Cと有している。ビーム部72Cは、縦壁64に対して後方(即ち、シート外方)において貫通孔64Aの軸線64AXと略平行に延在している。ここで、略平行とは、後述するクリップ100が貫通孔64Aに挿入され得る範囲で貫通孔64Aの軸線64AXに対して傾斜する方向を含むことを意味する。前端部74は、前柱部72Aの下端から後方斜め右に延出しており、左側のビード形状部68の前部に溶接により固定されている。後端部76は、後柱部72Bの下端から右方へ延出しており、左側のビード形状部68の後端部における左右方向に延在する部分に溶接により固定されている。従って、門形部72は、後脚部材54に対してシート幅方向内側である左側に配置されて下側固定部54Bから上方へ突出している。
後部カバー部材80は、右側のライザー部材42の後部を、後方、シート外方の右方及びシート内方の左方から覆うようにライザー部材42に取り付けられる。
図5は、図3に示される後部カバー部材80を前方から見た背面図であり、図6は、図5中のVI−VI断面図であり、図7は、後部カバー部材80を下方から見た底面図である。図5〜図7には、後部カバー部材80がライザー部材42に取り付けられた状態の補強ワイヤ70が想像線で示されている。
図5〜図7に示されるように、後部カバー部材80は、後脚部材54の正面側である後方に配置された後壁82と、後壁82の右側部から前方に向けて延出し、後脚部材54の内側面側である左方に配置された内側壁84と、後壁82の左側部から前方に向けて延出し、後脚部材54の外側面側である右方に配置された外側壁86とを一体に有するカバー本体88を主要素として有する樹脂の射出成形品である。後壁82は、後方斜め下方に向けて延出する後壁傾斜部82Aを有しており、外側壁86は、後壁傾斜部82Aに連続するように後方に向けて延出する外壁延出部86Aを有している。外壁延出部86Aの下部には、シート外方の右方に延出し、後脚部材54の下側固定部54Bを主に上方、前方及び後方から覆うトンネル形状部86Bが一体形成されている。内側壁84の前縁には、後部連結部材58(図4)を受容する受容部84Aが一体形成されている。内側壁84の上縁と外側壁86の上縁との間には、スライドレール14が受容される。
後壁傾斜部82Aの下面には、後脚部材54の縦壁64に形成された貫通孔64Aに挿入されるクリップ100(ファスナ)を保持するためのクリップ保持部90が、下方へ突出するように一体形成されている。クリップ保持部90は、後壁傾斜部82Aの前端から前方へ突出するように形成され、上下左右方向に延在してクリップ100を保持するクリップ保持壁92と、クリップ保持壁92の左右の両側縁から後方に向けて延出する左右の側壁94と、クリップ保持壁92の左右方向の中間部から後方に向けて延出する中間壁96とを主要素として有する。左右の側壁94及び中間壁96は、互いに平行に延在しており、前後方向の適宜な位置において左右方向に延在する横壁98によって互いに連結されている。
図8は、図5中のVIII−VIII断面図である。図8に示されるように、クリップ100は、括れ部102が形成された基部104と、基部104から軸状に延びる係合部106とを有するピン状クリップである。係合部106は、軸方向の中間部が太く先端が細い樽形状を呈し、径方向に貫通するスリット状の変形許容孔108(図7)を形成されている。クリップ100は、係合部106の最大径よりも小さな径の貫通孔64Aに軸線64AX方向(図3)に沿って係合部106を挿入されることによって後脚部材54の縦壁64に係合する。
図5及び図8に示されるように、クリップ保持壁92には、括れ部102を径方向に進退可能に受容するスリット92Aが形成されている。スリット92Aは、クリップ保持壁92の右側縁から左下方に向けて延び、クリップ保持壁92の左右方向の中央よりも若干左側の位置に至っている。言い換えれば、スリット92Aは、クリップ保持壁92の右側縁において側方斜め上に向けて開放されている。スリット92Aの入口部の幅は、括れ部102の直径よりも若干小さくなっており、これにより、スリット92Aに挿入されてクリップ保持壁92に保持されたクリップ100がクリップ保持壁92から外れ難くなっている。
図5〜図7に示されるように、クリップ保持部90の左方には、補強ワイヤ70を摺動可能に保持するワイヤ保持部110が、カバー本体88に一体形成されている。ワイヤ保持部110は、後壁傾斜部82Aの下面及びクリップ保持部90の右側面に結合している。即ち、ワイヤ保持部110は、カバー本体88を介さずにクリップ保持部90と一体に形成されている。ワイヤ保持部110は、前後方向に互いに離間して配置され、後壁傾斜部82Aの下面から下方に向けて突出する複数の(図示例では3つの)ワイヤ保持壁112を有している。これらのワイヤ保持壁112は、クリップ100の挿入方向に交差する方向である上下左右方向に互いに平行に延在しており、左右方向の中央において、後壁傾斜部82Aから垂下されて前後方向に延在する連結壁114によって互いに連結されている。
各ワイヤ保持壁112は、後壁傾斜部82Aとクリップ保持部90の右の側壁94とに架け渡されたブリッジ形状とされており、クリップ保持部90と相反する右側の端部が自由端になっている。各ワイヤ保持壁112の下縁における左右方向の中央には、補強ワイヤ70のビーム部72Cを径方向に進退可能に受容する切欠溝116が形成されている。図5に示されるように、切欠溝116は、底側に形成されて補強ワイヤ70のビーム部72Cを収容するビーム収容部116Aと、開口側に形成されて、ワイヤ保持壁112の下縁からビーム収容部116Aへ至るビーム導入部116Bとを有している。ビーム収容部116Aは、補強ワイヤ70の直径Rよりも若干大きな径の円形とされている。ビーム導入部116Bの開口側の幅W1は補強ワイヤ70の直径Rよりも大きく、ビーム導入部116Bの底側の幅W2は補強ワイヤ70の直径Rよりも小さくなっている。即ち、ビーム導入部116Bは口開き形状をなしており、切欠溝116は鍵穴形状をなしている。また、各ワイヤ保持壁112の下縁の右端(クリップ保持部90と連結する部分)には切欠112Aが形成されている。
図9は、後部カバー部材80の要部を前方斜め下から見た図である。図6、図7及び図9に示されるように、3つのワイヤ保持壁112は、切欠溝116に沿って溝形断面形状に形成された溝壁118によっても互いに連結されている。連結壁114の下縁は、溝壁118の上面に結合している。各ワイヤ保持壁112は、クリップ保持壁92に対して後方にオフセットした位置にてクリップ保持部90に結合されている。また、ワイヤ保持部110は、クリップ100が縦壁64の貫通孔64A(図3)に挿入されていない非取付位置とクリップ100が縦壁64の貫通孔64Aに挿入された取付位置との間を後部カバー部材80が移動する間、補強ワイヤ70のビーム部72Cを保持する。言い換えれば、補強ワイヤ70のビーム部72Cは、後部カバー部材80が後脚部材54に取り付けられた状態において、ワイヤ保持部110により保持され得る位置に配置され、且つ、クリップ100の係合部106の長さ以上の長さをもってワイヤ保持部110の後端から後方へ延出するように設けられる。
ワイヤ保持部110の後方には、後部カバー部材80が後脚部材54に取り付けられた状態において、上方から当接することで補強ワイヤ70のビーム部72Cを支持するワイヤ支持部120が、カバー本体88に一体形成されている。ワイヤ支持部120は、後壁傾斜部82Aの下面及びワイヤ保持部110の後面に結合している。即ち、ワイヤ支持部120は、カバー本体88を介さずにワイヤ保持部110と一体形成されている。ワイヤ支持部120は、前後方向に互いに離間して配置され、後壁傾斜部82Aの下面から下方に向けて突出する複数の(図示例では3つの)ワイヤ支持壁122を有している。これらのワイヤ支持壁122は、クリップ100の挿入方向に交差する方向である上下左右方向に互いに平行に延在しており、左右方向の中央において、後壁傾斜部82Aから垂下されて前後方向に延在するリブ124によって互いに連結されている。リブ124は、連結壁114の後端(即ち最も後方のワイヤ保持壁112の左右方向の中央)から補強ワイヤ70のビーム部72Cにその軸線に沿って当接するように後方に向けて延出しており、ビーム部72Cを支持する機能と、ワイヤ保持壁112を支持する機能とを有する。
後部カバー部材80は、次のようにしてライザー部材42に取り付けられる。
即ち、後部カバー部材80は、ライザー部材42の後方に配置され、図3に白抜き矢印で示されるように前方に向けて押し付けられることでライザー部材42に取り付けられる。この際、内側壁84と外側壁86とによりロアレール20を挟むことで後部カバー部材80の概ねの位置合わせが可能である。後部カバー部材80が前方へ押し込まれるにつれて、ワイヤ保持部110の下方に補強ワイヤ70のビーム部72Cが来るので、後部カバー部材80を下方に向けて押し付けることで、ワイヤ保持部110にビーム部72Cを保持させる。即ち、図5に示されるように、ビーム収容部116Aにビーム部72Cを収容させる。ビーム収容部116Aはビーム導入部116Bの底側の幅W2よりも広いため、ビーム部72Cがビーム導入部116Bを通過したことが容易にわかる。
この状態では、内側壁84と外側壁86とがロアレール20を挟み、ワイヤ保持部110が補強ワイヤ70のビーム部72Cを保持しているため、後部カバー部材80は、クリップ100の挿入方向(図3の白抜き矢印方向)と略平行なビーム部72Cの延在方向のみに移動可能に位置合わせされる。この状態で後部カバー部材80が更に前方へ押し込まれることにより、後部カバー部材80がビーム部72Cにガイドされながらビーム部72Cの延在方向に移動し、クリップ100の係合部106(図8)が縦壁64の貫通孔64Aに挿入される。これにより、後部カバー部材80がライザー部材42に取り付けられる。
次に、以上のように構成されたカバー部材取付構造の効果について説明する。
上記のように、図5に示される切欠溝116のビーム導入部116Bの開口側の幅W1が補強ワイヤ70の直径Rよりも大きく、ビーム導入部116Bの底側の幅W2が補強ワイヤ70の直径Rよりも小さいため、補強ワイヤ70のビーム部72Cは、ビーム導入部116Bからビーム収容部116Aへ進入すると、ワイヤ保持壁112によってビーム収容部116Aに保持される。そのため、後部カバー部材80の高さ方向の位置がずれることがなく、クリップ100が精度よく位置合わせされる。従って、後部カバー部材80の取付作業が容易である。
また、図4に併せて示されるように、後脚部材54の縦壁64に形成された貫通孔64Aが被係合部をなし、後部カバー部材80に形成されたクリップ保持部90及びこれに基部104を保持されるクリップ100が、貫通孔64Aに係合する係合部をなすため、後脚部材54及び後部カバー部材80に対する被係合部及び係合部の形成が容易である。
本実施形態では、ワイヤ保持部110とクリップ保持部90とがカバー本体88を介さずに一体に形成されているため、ワイヤ保持部110とクリップ保持部90とが相対変位することが抑制される。これにより、補強ワイヤ70のビーム部72Cがワイヤ保持部110によって保持された状態でのクリップ100の位置ずれが抑制され、クリップ100の位置合わせの精度が向上する。
また、ワイヤ保持部110とクリップ保持部90とが一体に形成されていても、ワイヤ保持壁112のクリップ保持部90と相反する側の左端部が自由端になっているため、補強ワイヤ70のビーム部72Cがビーム導入部116Bからビーム収容部116Aへ進入する際に、ワイヤ保持壁112の自由端側の部分が撓んで開き易く、ビーム部72Cがビーム導入部116Bを通過し易い。従って、後部カバー部材80の取付作業が容易である。
更に、ワイヤ保持部110とクリップ保持部90とが一体に形成されていても、ワイヤ保持壁112の下縁には、クリップ保持部90側の端部に切欠112Aが形成されているため、補強ワイヤ70のビーム部72Cがビーム導入部116Bからビーム収容部116Aへ進入する際に、ワイヤ保持壁112のクリップ保持部90側の部分が撓んで開き易く、ビーム部72Cがビーム導入部116Bを通過し易い。これによっても、後部カバー部材80の取付作業が容易になる。
本実施形態では、切欠溝116はワイヤ保持壁112の下縁にて下方に向かって開口し、スリット92Aはクリップ保持壁92の側縁にて側方に向かって開放されている。即ち、補強ワイヤ70のビーム部72Cがワイヤ保持壁112から退出する後部カバー部材80の移動方向(上方)と、クリップ100がクリップ保持部90から退出する後部カバー部材80の移動方向(側方)とが異なっている。そのため、衝突等によって後部カバー部材80に如何なる方向から荷重が加わっても、後部カバー部材80が外れ難い。
図6及び図7に示されるように、ワイヤ保持部110は、クリップ保持壁92に対してクリップ100の挿入方向にオフセットした位置にてクリップ保持部90に結合されており、ワイヤ保持壁112とクリップ保持壁92とが補強ワイヤ70のビーム部72Cの延在方向に重ならないため、両壁の剛性を損なわないようにワイヤ保持部110とクリップ保持部90とを一体に結合することが可能である。これにより、クリップ100の位置合わせ精度がより向上する。
図9に併せて示されるように、カバー本体88の内面側には、ワイヤ保持壁112に対してクリップ100の挿入方向と相反する方向(後方)に隣接した位置にて補強ワイヤ70のビーム部72Cに当接するワイヤ支持部120が一体形成されているため、ワイヤ支持部120及び補強ワイヤ70によってカバー本体88の支持剛性が高められる。
また、ワイヤ支持部120が、クリップ100の挿入方向に延在してワイヤ保持壁112に連結され、補強ワイヤ70のビーム部72Cに当接するリブ124を有しているため、クリップ100の挿入方向と平行な方向についてワイヤ保持壁112の剛性が向上している。これにより、クリップ100の位置合わせ精度がより向上する。また、リブ124がビーム部72Cにその軸線に沿って当接するため、カバー本体88の支持剛性も効果的に高められる。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。例えば、上記実施形態では、本発明を、一例として車両用のシートSに適用したが、鉄道車両や航空機などにも広く適用することができる。また、上記実施形態では、ライザー部材42の後部を覆う後部カバー部材80の取付構造として説明したが、ライザー部材42の前部を覆うカバー部材や、左側のライザー部材40の前部又は後部を覆うカバー部材にも適用できる。また、上記実施形態では、補強ワイヤ70のビーム部72Cが、後脚部材54の縦壁64に対してシート外方の後方に配置されているが、後脚部材54に対してシート外方の右方に配置されてもよい。この他、各部材や部位の具体的構成や配置、数量、角度、素材等、本発明の趣旨を逸脱しない範囲であれば適宜変更可能である。一方、上記実施形態に示した各構成要素は必ずしも全てが必須ではなく、適宜選択することができる。
54 後脚部材
64 縦壁
64A 貫通孔
64AX 貫通孔の軸線
70 補強ワイヤ
72C ビーム部
80 後部カバー部材
88 カバー本体
90 クリップ保持部
92 クリップ保持壁
92A スリット
100 クリップ
102 括れ部
104 基部
110 ワイヤ保持部
112 ワイヤ保持壁
112A 切欠
116 切欠溝
116A ビーム収容部
116B ビーム導入部
120 ワイヤ支持部
124 リブ
R 補強ワイヤ70の直径
S シート
W1 ビーム導入部116Bの開口側の幅
W2 ビーム導入部116Bの底側の幅

Claims (9)

  1. 乗物用のシートの脚部材にカバー部材を取り付けるための乗物用シートのカバー部材取付構造であって、
    前記脚部材は、軸線を有する被係合部が形成された縦壁を有し、
    前記脚部材には、前記カバー部材を補強するワイヤロッドの折曲成形品である補強ワイヤが固定され、
    前記カバー部材は、前記脚部材を覆うカバー本体と、前記カバー本体の内面側に一体形成され、前記被係合部に係合する係合部と、前記カバー本体の内面側に一体形成され、前記補強ワイヤを摺動可能に保持するワイヤ保持部とを有し、
    前記補強ワイヤは、前記縦壁に対してシート外方において前記被係合部の前記軸線と略平行に延在し、前記係合部が前記被係合部に係合していない非取付位置と前記係合部が前記被係合部に係合した取付位置との間を前記カバー部材が移動する間、前記ワイヤ保持部によって保持されるビーム部を有し、
    前記ワイヤ保持部は、前記係合部の係合方向に交差して延在するワイヤ保持壁と、前記ワイヤ保持壁の外縁に形成され、前記ビーム部を径方向に受容する切欠溝とを有し、
    前記切欠溝は、底側に形成されて前記ビーム部を収容するビーム収容部と、開口側に形成され、前記ワイヤ保持壁の外縁から前記ビーム収容部へ至るビーム導入部とを有し、
    前記ビーム導入部の開口側の幅が前記補強ワイヤの直径よりも大きく、前記ビーム導入部の底側の幅が前記補強ワイヤの直径よりも小さいことを特徴とする乗物用シートのカバー部材取付構造。
  2. 前記被係合部は、前記縦壁を貫通する貫通孔であり、
    前記係合部は、前記貫通孔に挿入されるクリップ及び前記カバー本体に一体形成されて前記クリップの基部を保持するクリップ保持部であることを特徴とする請求項1に記載の乗物用シートのカバー部材取付構造。
  3. 前記ワイヤ保持部と前記クリップ保持部とが、前記カバー本体を介さずに一体に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の乗物用シートのカバー部材取付構造。
  4. 前記ワイヤ保持壁における前記切欠溝に対して前記クリップ保持部と相反する側の端部が自由端であることを特徴とする請求項3に記載の乗物用シートのカバー部材取付構造。
  5. 前記ワイヤ保持壁における前記切欠溝が形成された外縁には、前記クリップ保持部側の端部に切欠が形成されていることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の乗物用シートのカバー部材取付構造。
  6. 前記クリップの前記基部には括れ部が形成され、
    前記クリップ保持部は、前記括れ部を径方向に受容するスリットが形成されたクリップ保持壁を有し、
    前記切欠溝は前記ワイヤ保持壁の下縁にて下方に向かって開口し、前記スリットは前記クリップ保持壁の側縁にて側方に向かって開放されていることを特徴とする請求項2〜請求項5のいずれかに記載の乗物用シートのカバー部材取付構造。
  7. 前記ワイヤ保持部が、前記クリップ保持壁に対して前記クリップの挿入方向にオフセットした位置にて前記クリップ保持部に結合されていることを特徴とする請求項6に記載の乗物用シートのカバー部材取付構造。
  8. 前記カバー部材は、前記ワイヤ保持壁に対して前記係合部の係合方向と相反する方向に隣接した位置にて前記ビーム部に当接するように前記カバー本体の内面側に一体形成されたワイヤ支持部を更に有することを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の乗物用シートのカバー部材取付構造。
  9. 前記ワイヤ支持部が、前記係合部の係合方向に延在して前記ワイヤ保持壁に連結され、前記ビーム部に当接するリブを有することを特徴とする請求項8に記載の乗物用シートのカバー部材取付構造。
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