JP2018176766A - 乗物用シート用装飾体とその成形型 - Google Patents

乗物用シート用装飾体とその成形型 Download PDF

Info

Publication number
JP2018176766A
JP2018176766A JP2017073598A JP2017073598A JP2018176766A JP 2018176766 A JP2018176766 A JP 2018176766A JP 2017073598 A JP2017073598 A JP 2017073598A JP 2017073598 A JP2017073598 A JP 2017073598A JP 2018176766 A JP2018176766 A JP 2018176766A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle seat
seat
surface portion
decoration
cushion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017073598A
Other languages
English (en)
Inventor
徹郎 梅澤
Tetsuro Umezawa
徹郎 梅澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Boshoku Corp
Original Assignee
Toyota Boshoku Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Boshoku Corp filed Critical Toyota Boshoku Corp
Priority to JP2017073598A priority Critical patent/JP2018176766A/ja
Publication of JP2018176766A publication Critical patent/JP2018176766A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Seats For Vehicles (AREA)
  • Vehicle Step Arrangements And Article Storage (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】シートクッションの左右側部に取付けられたシールド等の乗物用シート用装飾体と乗物室内の他の部材との隙を小さく保つことができる乗物用シート用装飾体及びその成形型を提供する。【解決手段】シートクッションの幅方向側部に取付けられる前後方向に延びるセンタコンソール4である。センタコンソール4は、横断面が略L字形に形成され、左右方向にほぼ水平に延びる上面部41と、上面部41のシートクッションと反対側の端部から上面部41に対して略垂直に下方に延びる左側面部42と、を有する。上面部41の下面側には後柱状部41c2が下方に向けて突設されている。後柱状部41c2はセンタコンソール4の射出成形に用いられる金型に起因して上面部41に対して垂直方向から5〜8度だけ左側面部42の反対側に傾斜する方向に金型が抜けるように形成されている。【選択図】図9

Description

本発明は、乗物用シート用装飾体とその成形型に関する。
乗物用シートのシートクッションの側部に装飾部材としてのシールドが取付けられているものがある。下記特許文献1に開示されている自動車用シートのシートクッションにおいては、クッションフレームの左右側部に位置するサイドフレームに対してシールドが左右方向に移動されながら取付けられている。詳しくは、サイドフレームに設けられた左右方向に貫通する貫通孔に対してシールドの内側(シート側)部分に設けられた固定用脚部が左右方向から挿入されて位置決めされた状態で取付けられている。
特開2016−88367号公報
上記従来の技術においては、自動車用シートと車室内の左右の壁との間の空間及び自動車用シートとその隣に配設された他の自動車用シートとの間の空間が比較的大きくとられている。これによって、シールドの下側がバラツキによって多少左右に移動しても車室内の左右の壁や隣の他の自動車用シートに接触したり、車室内の左右の壁や隣の他の自動車用シートとの隙が大きくなったり小さくなったりして見栄えを損なうおそれが少なかった。一方、乗物用シートによっては、車室内の左右の壁や隣の他の自動車用シートとの隙を小さく確保しながら相対的に上下又は前後方向に移動可能とされたタイプのものがある。このような乗物用シートの場合に、上記従来の技術は対応が困難であるという問題があった。
このような問題に鑑み本発明の課題は、シートクッションの左右側部に取付けられたシールド等の乗物用シート用装飾体と乗物室内の他の部材との隙を小さく保つことができる乗物用シート用装飾体及びその成形型を提供することにある。
本発明の第1発明は、乗物用シートのシートクッションのシート幅方向側部に取付けられるシート前後方向に延びる乗物用シート用装飾体であって、シート幅方向に略水平に延びる上面部と、該上面部の前記シートクッションと反対側の端部から前記上面部に対して略垂直に下方に延びる外側面部と、を有し、前記上面部の下面側には下方に向けて延びる
凸部が突設されており、該凸部は、前記上面部に対して垂直方向から5〜8度だけ前記外側面部の反対側に傾斜して形成されていることを特徴とする。
第1発明によれば、乗物用シート用装飾体を射出成形する場合に、乗物用シート用装飾体の横断面において上面部に対して外側面部のなす角度を略直角として、外側面部に5〜8度の抜き勾配を設けなくても凸部のシート幅方向側壁の延びる方向を金型の抜き方向とすれば成形が可能となる。そして、乗物用シート用装飾体の上面部を物置き等に好適に使用しながら外側面部が水平面に対してほぼ垂直に下方に延びているので装飾体と乗物用シートに隣接する乗物室内の他の部材との隙を上部から下部にわたって小さく保つことができる。すなわち、上面部に対して外側面部を、乗物用シート用装飾体の射出成形に用いられる金型の抜き勾配に起因して5〜8度だけ垂直方向からシート外側方向に傾ける場合に比べて、外側面部の下端部がシート幅方向外側に拡がらないようにできる。
本発明の第2発明は、上記第1発明において、前記乗物用シート用装飾体はセンタコンソールであって前記凸部は、前記乗物用シート用装飾体を前記シートクッションの骨格をなすクッションフレームに対して取付けるための取付部及び/又は板状のリブであることを特徴とする。
第2発明によれば、乗物用シート用装飾体をセンタコンソールとして好適に使用しながら、乗物用シート用装飾体と乗物用シートに隣接する乗物室内の他の部材との隙を上部から下部にわたって小さく保つことができる。
本発明の第3発明は、上記第1発明又は上記第2発明において、前記外側面部の前記シートクッション側の面には係止部が設けられ、前記クッションフレームには前記係止部と対応する部位に被係止部が設けられており、前記クッションフレームに前記乗物用シート用装飾体が取付けられたとき前記係止部が前記被係止部に係止されて前記外側面部がシート幅方向に移動するのを規制するように構成されていることを特徴とする。
第3発明によれば、乗物用シート用装飾体の外側面部は、乗物用シート用装飾体がクッションフレームに取付けられたとき、係止部の被係止部に対する係合によってシート幅方向への移動が規制される。これによって、乗物用シート用装飾体と乗物用シートに隣接する乗物室内の他の部材との隙を小さく保つことがさらに容易となる。
本発明の第4発明は、乗物用シートのシートクッションのシート幅方向側部に取付けられるシート前後方向に延びる乗物用シート用装飾体であって、シート幅方向に略水平に延びる上面部と、該上面部の前記シートクッションと反対側の端部から前記上面部に対して略垂直に下方に延びる外側面部と、該上面部の前記シートクッションの側の端部から前記上面部に対して下方に延びる内側面部と、を有し、該内側面部は、前記外側面部に比べて前記上面部から下方に向かうにつれて前記シートクッションに近づくように傾斜していることを特徴とする。
第4発明によれば、乗物用シート用装飾体を射出成形する場合に、乗物用シート用装飾体の横断面において上面部に対して外側面部のなす角度を略直角として、外側面部に5〜8度の抜き勾配を設けなくても内側面部の延びる方向を金型の抜き方向とすれば成形が可能となる。そして、乗物用シート用装飾体の上面部を物置き等に好適に使用しながら外側面部が水平面に対してほぼ垂直に下方に延びているので装飾体と乗物用シートに隣接する乗物室内の他の部材との隙を上部から下部にわたって小さく保つことができる。すなわち、上面部に対して外側面部を、乗物用シート用装飾体の射出成形に用いられる金型の抜き勾配に起因して5〜8度だけ垂直方向からシート外側方向に傾ける場合に比べて、外側面部の下端部がシート幅方向外側に拡がらないようにできる。
本発明の第5発明は、上記第4発明において、前記外側面部の前記シートクッション側の面には係止部が設けられ、前記クッションフレームには前記係止部と対応する部位に被係止部が設けられており、前記クッションフレームに前記乗物用シート用装飾体が取付けられたとき前記係止部が前記被係止部に係止されて前記外側面部がシート幅方向に移動するのを規制するように構成されていることを特徴とする。
第5発明によれば、乗物用シート用装飾体の外側面部は、乗物用シート用装飾体がクッションフレームに取付けられたとき、係止部の被係止部に対する係合によってシート幅方向への移動が規制される。これによって、乗物用シート用装飾体と乗物用シートに隣接する乗物室内の他の部材との隙を小さく保つことがさらに容易となる。
本発明の第6発明は、上記第1発明における乗物用シート用装飾体の成形型であって、前記乗物用シート用装飾体を射出成形する一対の金型の開閉方向が、前記上面部の垂直方向から5〜8度だけ前記外側面部の反対側に傾斜して形成されるとともに、前記凸部の下方に延びる方向に一致して形成されていることを特徴とする。
第6発明によれば、上記第1発明にかかる乗物用シート用装飾体を円滑に射出成形により成形できる。
本発明の第7発明は、上記第4発明における乗物用シート用装飾体の成形型であって、前記乗物用シート用装飾体を射出成形する一対の金型の開閉方向が、前記内側面部の下方に延びる方向に一致して形成されている乗物用シート用装飾体の成形型。
第7発明によれば、上記第4発明にかかる乗物用シート用装飾体を円滑に射出成形により成形できる。
本発明の一実施形態であるセンタコンソールが取付けられた乗物用シートの概略構成を示す斜視図である。 シートクッションとセンタコンソールとの隣り合う部分を示す平面図である。 センタコンソールの外側を斜め上方から見た斜視図である。 センタコンソールの内側を斜め下方から見た斜視図である。 センタコンソールの平面図である。 センタコンソールの側面図である。 図6のVII−VII矢視線断面図である。 図6のVIII−VIII矢視線断面図である。 図6のIX−IX矢視線断面図である。 図6のX−X矢視線断面図である。 図6のXI−XI矢視線断面図である。 図5のXII−XII矢視線断面図である。 センタコンソールの成形型を示す図9に対応する断面図である。
図1及び図2は、本発明の一実施形態であるセンタコンソール4が取付けられた自動車用シート1を示す。各図中、矢印により自動車用シート1を自動車の車室内に取付けたときの自動車及び自動車用シート1の各方向を示している。以下の説明において、方向に関する記述は、この方向を基準として行うものとする。
図1に示すように、自動車用シート1は、自動車の後部側座席で同列の左右で5:5分割された、隣り合う2つの分割シートのうちの右側の分割シートとして構成されている。自動車用シート1は、着座者の背凭れとなるシートバック2と、着座部となるシートクッション3と、を備えている。ここで、自動車用シート1が、特許請求の範囲の「乗物用シート」に相当する。
シートバック2は、その左右両側の下端部が、それぞれ、リクライナ5を介してシートクッション3の左右両側の後端部に連結されている。シートクッション3は、車両のフロア上に連結されている。自動車用シート1は、シートクッション3の左側(図示しない左側の分割シートと隣り合う側)に、凹状のカップホルダ部41bを有する樹脂製のセンタコンソール4が隣り合って設けられた構成とされている。ここで、センタコンソール4が、特許請求の範囲の「乗物用シート用装飾体」に相当する。
図1及び図2に示すように、シートクッション3は、その骨格をなす金属製のクッションフレーム10と、クッションフレーム10の上部に載置されて着座者の荷重を弾性的に受け止める発泡ウレタン製のクッションパッド20と、を有する。さらに、シートクッション3は、クッションパッド20の表面全体に被せつけられてシートクッション3の意匠面を形成するファブリック製のクッションカバー30と、を有する。
クッションフレーム10は、左右一対の側部骨格をなすサイドフレーム11と、各サイドフレーム11の前部間に上側から掛け渡し状に連結された前部骨格をなすフロントパネル12と、各サイドフレーム11の後部間に掛け渡し状に連結された後部骨格をなすリアパイプ13と、を有する。各サイドフレーム11と、フロントパネル12と、リアパイプ13と、によって平面視が略四角枠状になる形に形成されている。そして、フロントパネル12とリアパイプ13との間には、幅方向の複数箇所においてクッションパッド20を下側から支える複数本のパッド支持ワイヤ(図示せず)が配設されている。
クッションフレーム10は、右側のサイドフレーム11はシートクッション3の横幅領域内に収められた位置に配置されているが、図2及び図10に示すように、左側のサイドフレーム11はシートクッション3の横幅領域を左側に越えてセンタコンソール4の直下領域へと外れたオフセット位置に配置されている。そして、クッションフレーム10には、左側のサイドフレーム11から左側へ張り出すように平面視で略U字状の形に折り曲げられた丸パイプ材からなる支持フレーム15が配設されている。
図1及び図2に示すように、支持フレーム15は、左側のサイドフレーム11の前部領域から左側へと延び出る前アーム部15aと、前アーム部15aの左側に延びた先の箇所から後側に折れ曲がって延びる延設部15bと、延設部15bの後側に延びた先の箇所から右側に折れ曲がって延びる後アーム部15cと、によって平面視で略U字状の形に形成されている。支持フレーム15は、前アーム部15aが左側のサイドフレーム11の上面部上を通ってフロントパネル12の左側寄りの上面部に当てられて溶接されている。また、後アーム部15cが左側のサイドフレーム11の後部領域に左側から差し込まれて溶接されている。これによって、支持フレーム15はクッションフレーム10と一体的に結合されている。支持フレーム15の前アーム部15aとフロントパネル12の前端部側との間には、センタコンソール4のカップホルダ部41bの底面部を支持するカップホルダ支持フレーム18が配設されている。そして、カップホルダ支持フレーム18には、後述するカップホルダ部41bの底面部に設けられたビス孔41b1に対応する位置にビス孔が2つ左右方向に並んで設けられている。
図1及び図2に示すように、支持フレーム15の延設部15bと左側のサイドフレーム11の上面部との間には、センタコンソール4の上面部41を下側から支えるための受けとなる支持プレート16が掛け渡し状に配設されている。支持プレート16は、図1に示すように、サイドフレーム11の上面部上から起立状に立ち上がって、そこから支持フレーム15の延設部15bに向かって略水平状に延びるように折り曲げられた曲げ板形状に形成されている。支持プレート16の上面の左寄りの箇所には、後述するセンタコンソール4に取付けられたクリップCが挿入して支持されるクリップ孔16aが上下方向に貫通して設けられている。
また、図1、図2及び図8に示すように、支持フレーム15には、延設部15bから左下側に延び出してセンタコンソール4の左側面部42の右側面部と連結される固定ワイヤ17が一体的に結合されている。固定ワイヤ17は、センタコンソール4の左側面部42の右側面部に配設された後述する前フック42a、中フック42b及び後フック42cが嵌め込まれて取付けられるものである。ここで、固定ワイヤ17が、特許請求の範囲の「被係止部」に相当する。
図1及び図2に示すように、各サイドフレーム11の後端部には、厚板金属製のロアアーム11aがボルト及びナットにより締結固定されている。ロアアーム11aは、リクライナ5を介してシートバック2の骨格をなすバックフレームの左右両側の下端部に取付けられている。左側のロアアーム11aの上後端部側には位置決め部材11bが配設されている。位置決め部材11bは、ロアアーム11aの左側面に沿って前方に向かって延びるベース部11b1と、ベース部11b1の前端部から左方に向かって起立状に立ち上がる立上げ部11b2と、立上げ部11b2の左端部から前方に向かって直角に折り曲げられた位置決め部11b3と、を有する曲げ板形状に形成されている。前方に向かって延びる位置決め部11b3は、後述するセンタコンソール4の突片受部41a1に挿入されることにより、センタコンソール4をクッションフレーム10に取付けるときのセンタコンソール4の後部側の左右方向の位置決めとして利用される。
図1に示すように、センタコンソール4は、シートバック2の横幅領域内に収まる幅方向の位置に、シートクッション3と幅方向に隣り合った状態に並んで設けられている。詳しくは、シートクッション3は、その横幅が、シートバック2と右側では略揃っているが左側では短い形状とされている。そして、シートクッション3の左側の短くされた空き領域内にセンタコンソール4が配設されており、センタコンソール4とシートクッション3とを足し合わせた全体の横幅がシートバック2の横幅と略同じとされている。センタコンソール4は、シートクッション3の骨格をなすクッションフレーム10に一体的に組み付けられた状態とされている。
図3〜図6に示すように、センタコンソール4は、前端部側から後下方に向かってわずかに傾斜しながら延びるとともに後端部側において上方に向かって湾曲して膨出する膨出部41aを備えた左右方向に延びる上面部41を有する。また、センタコンソール4は、上面部41の左端部から上面部41に対してほぼ垂直に下方に向かって延びる左側面部42と、上面部41の右端部から斜め右下方に向かって延びる右側面部43と、を有する。さらに、センタコンソール4は、上面部41の前端部から斜め前下方に向かって延びる前面部44と、上面部41の右側後端部から斜め後下方に向かって延びる後面部45と、を有する。ここで、左側面部42と右側面部43が、それぞれ、特許請求の範囲の「外側面部」と「内側面部」に相当する。
上面部41には、前端部側に下方に向かって凹むカップホルダ部41bと、カップホルダ部41bの後端部から上面部41の前後方向中央部にかけて下方に向かってパン状に凹む物入れ部41cが設けられている。カップホルダ部41bの底面部にはビス孔41b1が2つ左右方向に並んで設けられている。物入れ部41cは、上面視で長辺を前後方向とする略矩形状に形成されている。物入れ部41cの底面部は、カップホルダ部41bの底面部より浅く(上方に)形成されている。物入れ部41cの底面部の下面側には、前柱状部41c1と後柱状部41c2とクリップ支持部41c3とが、配設されている。また、上面部41の膨出部41aの下面側には、突片受部41a1が配設されている。上面部41の物入れ部41cから膨出部41aにかけての下面側には、剛性を確保するための格子状のリブ41dが下方に延びて配設されている。ここで、前柱状部41c1、後柱状部41c2、クリップ支持部41c3及び突片受部41a1が、特許請求の範囲の「取付部、凸部」に相当する。
図5及び図7に示すように、突片受部41a1は、上面部41に対して垂直から5〜8度右下方に傾くように互いに平行を保ちながら前後方向に延びて配設された一対の側板部41a11の上端部を上板部41a12で連結し横断面が下方に開口した略U字状となる部材を、上板部41a12が上面部41から下方に離隔した状態に支持された形態に形成されている。具体的には、左側の側板部41a11が上方に延長された延長部41a16の上端部側が上面部41の下面側に連結されるとともに、一対の側板部41a11の前端部を前支持板41a13で、後端部を後支持板41a15で、前後方向中央部を中支持板41a14で、支持している。前支持板41a13は、上面部41の下面に対してほぼ垂直に下方に延びて立設されるとともに、一対の側板部41a11の前端部に対し横断面を閉鎖するように連結されている。後支持板41a15は、上面部41の下面に対してほぼ垂直に下方に延びて立設されるとともに、上板部41a12から下方で2つに分かれて、それぞれ左側の側板部41a11の後端部と右側の側板部41a11の後端部に連結されている。中支持板41a14は、上面部41の下面に対してほぼ垂直に下方に延びて立設されるとともに、下端部が上板部41a12の上面に、左端部が延長部41a16の右面に連結されている。これによって、一対の側板部41a11と上板部41a12とで構成される略U字状となる部材は、その横断面が後端部において開口し前端部において閉鎖された状態とされている。なお、一対の側板部41a11の後端部側には、互いに後方に向かうにつれて開口が左右方向に拡がる拡開部41a111が形成されている。この拡開部41a111は、位置決め部材11bに対して突片受部41a1を係止させるとき、位置決め部11b3が一対の側板部41a11の間に入りやすくするためのものである。突片受部41a1の一対の側板部41a11の下方に延びる方向は、センタコンソール4を射出成形する成形型60の下型61と上型62の開閉方向に一致して形成されている。
図2、図4〜図6に示すように、前柱状部41c1と後柱状部41c2は、クッションフレーム10の支持プレート16に対してセンタコンソール4の前後の位置決めをするものである。前柱状部41c1は、支持プレート16の前端部に対応するセンタコンソール4の上面部41の下面側で左右方向中央より若干右寄りの部位において、上面部41に対して下方に延びて配設されている。詳細には、図5及び図10に示すように、上面部41に対して垂直から5〜8度右下方に傾くように下方に延びる互いに平行で長辺を上下方向とする略矩形状の同一形状の3つの板部材である前縦部材41c11の前端部を、板部材である前横部材41c12で連結した構造とされている。また、前縦部材41c11の後下の角部には面取り部41c111が形成されている。面取り部41c111は、センタコンソール4の前端部側が、突片受部41a1が当接した位置決め部11b3を中心に下方に回動したとき支持プレート16の前端部に対して前縦部材41c11の後側面が当接しやすいように誘導するためのものである。
図2、図4〜図6に示すように、後柱状部41c2は、支持プレート16の後端部に対応するセンタコンソール4の上面部41の下面側で左右方向中央より若干右寄りの部位、すなわち前柱状部41c1と対向する部位において、上面部41に対して下方に延びて配設されている。詳細には、図5及び図9に示すように、上面部41に対して垂直から5〜8度右下方に傾くように下方に延びる互いに平行で長辺を上下方向とする略矩形状の同一形状の2つの板部材である後縦部材41c21の後端部を、板部材である後横部材41c22で連結した構造とされている。また、後縦部材41c21の前下の角部には面取り部41c211が形成されている。面取り部41c211は、センタコンソール4の前端部側が、突片受部41a1が当接した位置決め部11b3を中心に下方に回動したとき支持プレート16の後端部に対して後縦部材41c21の前側面が当接しやすいように誘導するためのものである。前縦部材41c11は、後縦部材41c21より上下方向の長さが長く形成されている。これは、センタコンソール4の前端部側が、突片受部41a1が当接した位置決め部11b3を中心に下方に回動したとき前柱状部41c1の方が回動中心より距離が遠いため先に支持プレート16に当接させて嵌合を円滑にさせるためである。前縦部材41c11の後端部と、後縦部材41c21の前端部と、の間の長さは、支持プレート16の前後方向長さよりわずかに大きく設定されている。
クリップ支持部41c3は、弾性変形可能な突起状のクリップCを支持プレート16のクリップ孔16aに嵌合させることができる部位である前柱状部41c1と後柱状部41c2の左側に配設されている。詳細には、図12に示すように、クリップ支持部41c3は、クリップCを取付け可能なクリップ座41c31を上面部41の下面から離隔した位置に、上面部41と平行に配置するためクリップ座41c31を、上面部41の後端部側を除く周縁部を立壁部41c32で上面部41の下面に連結して形成されている。クリップ座41c31の後端部には、クリップCを挿入する切欠き(図示せず)が設けられている。立壁部41c32は、前縦部材41c11や後縦部材41c21に比べて上下方向の長さが短いためにその左右方向の傾きが成形型60の開閉に対して与える影響は小さいが、前縦部材41c11や後縦部材41c21と同様に上面部41に対して垂直から5〜8度右下方に傾いて下方に延びるように形成されている。
図10に示すように、上面部41の物入れ部41cの左右の側壁部41c4は、上面部41に対して垂直から5〜8度右下方に傾いて下方に延びる成形型60の開閉方向に対してアンダーカット部が生じないように形成されている。さらに、リブ41dも上面部41に対して垂直から5〜8度右下方に傾いて配設されており成形型60の開閉方向に対してアンダーカット部が生じないように形成されている。また、図11に示すように、上面部41のカップホルダ部41bの側壁部41b2は、上面部41に対して垂直から5〜8度右下方に傾いて下方に延びる成形型60の開閉方向に対してアンダーカット部が生じないように形成されている。ここで、リブ41dが、特許請求の範囲の「凸部」に相当する。
図3〜図9に示すように、左側面部42は、上面部41のカップホルダ部41b及び物入れ部41cを除く一般面部に対してほぼ垂直に形成されている。すなわち、成形型60の開閉方向に対して5〜8度左方に傾いて下方に延びるように形成されている。したがって、シートクッション3に対してセンタコンソール4を取付けたとき、左側面部42は、水平面に対してほぼ垂直に下方に延び、左側の分割シートのセンタコンソール4の右側面部とお互いほぼ平行に対向する。左側面部42の右側の面(シートクッション3側の面)には、下方に開口する横断面が略L字状で前後方向に延びるフックが3つほぼ同じ高さ位置に設けられている。具体的には、物入れ部41cの前後方向中央部に対応する位置に前フック42aが、物入れ部41cの後端部に対応する位置に中フック42bが、膨出部41aに対応する位置に後フック42cが、設けられている。また、左側面部42の左側の面の下端部側にはカーペット50が取付けられている。ここで、前フック42a、中フック42b、後フック42cが、それぞれ、特許請求の範囲の「係止部」に相当する。
図4、図9及び図10に示すように、右側面部43は、上面部41のカップホルダ部41b及び物入れ部41cを除く一般面部に対して右下方に傾斜して上面部41の膨出部41aを除く部分に形成されている。右側面部43の上下方向の長さは、左側面部42の上下方向の長さの1/3程度である。右側面部43は、シートクッション3に対してセンタコンソール4が取付けられたとき、シートクッション3のクッションパッド20に僅かに干渉気味に押し付けられた状態となる。
センタコンソール4の成形型について説明する。図13に代表的な断面を示すように、センタコンソール4の成形型60は、センタコンソール4の外側面に対応するキャビティ面を有する下型61と、センタコンソール4の内側面に対応するキャビティ面を有する上型62と、を有する。下型61に対し上型62を下降させて型閉じし、間に形成されたセンタコンソール4の形状に対応する形状のキャビティ内に溶融した樹脂を射出成型することによりセンタコンソール4が成形される。図13に示す状態は、センタコンソール4の成形後に上型62を下型61に対し上昇させた状態を示す。こののち、センタコンソール4は下型から脱型される。ここで、下型61に対する上型62の開閉方向をDで表す。開閉方向Dに対して、後柱状部41c2の後縦部材41c21とリブ41dは同一方向に延びている。一方、左側面部42と上面部41は、図13において開閉方向Dに対して時計回り方向に5〜8度傾斜している。左側面部42における開閉方向Dに対する5〜8度の傾斜は、下型61に対し上型62を円滑に脱型させるのに必要な角度である。これによって、左側面部42と上面部41とがほぼ垂直に形成されていてもセンタコンソール4を射出成形によって円滑に成形することができる。ここで、成形型60が、特許請求の範囲の「金型」に相当する。
シートクッション3に対してセンタコンソール4を組み付ける手順について説明する。まず、図2に示すように、クッションフレーム10の位置決め部11b3がセンタコンソール4の突片受部41a1における一対の側板部41a11の間に入るようにセンタコンソール4を後方が下がるように傾けて後下方に移動させる。これによって、シートクッション3に対するセンタコンソール4の左右方向の位置決めがなされる。次に、図2及び図6に示すように、突片受部41a1の上板部41a12の下面が、位置決め部11b3の上端面部11b34に当接した状態で、該当接部を中心にセンタコンソール4を前端部側を下方に降ろすように回動させる。すると、クッションフレーム10の支持プレート16の前端部にセンタコンソール4の前柱状部41c1の面取り部41c111が当接してさらに回動を進めると支持プレート16の前端部に前縦部材41c11の後端部が当接する。さらに回動を進めると支持プレート16の後端部にセンタコンソール4の後柱状部41c2の面取り部41c211が当接してさらに回動を進めると支持プレート16の後端部に後縦部材41c21の前端部が当接する。これによって、シートクッション3に対するセンタコンソール4の前後方向の位置決めがなされる。支持プレート16を前後から前柱状部41c1と後柱状部41c2が挟み付けていく過程において、支持プレート16のクリップ孔16aにクリップ支持部41c3に取付けられたクリップCが挿入され嵌合固定される。これによって、センタコンソール4の上下方向の位置決めと組み付けとがなされる。また、支持プレート16のクリップ孔16aにクリップCが挿入され嵌合固定されるのと並行してクッションフレーム10の固定ワイヤ17に対してセンタコンソール4の前フック42a、中フック42b、後フック42cが、上方から係止される。これによって、センタコンソール4の左側面部42は、左右方向に位置決めされて組み付けられる。そして、センタコンソール4のカップホルダ部41bのビス孔41b1にビスを通してカップホルダ支持フレーム18に対して締結固定する。最後に、センタコンソール4の後端部の右側に後蓋46を取付けてクッションフレーム10とバックフレームとの連結部分を後側から覆うようにする。
以上のように構成される実施形態は、以下のような作用効果を奏する。センタコンソール4を射出成形する場合に、センタコンソール4の横断面において上面部41に対して左側面部42のなす角度を略直角としても前柱状部41c1、後柱状部41c2、クリップ支持部41c3及び突片受部41a1の左右側壁の延びる方向を金型の開閉方向Dとされているので成形が可能となる。また、カップホルダ部41b、物入れ部41c及びリブ41dが、金型の開閉方向Dに対してアンダーカット部が生じないように形成されているので成形が可能となる。そして、センタコンソール4の上面部41に物入れ部41c等設けて好適に使用しながら左側面部42が水平面に対してほぼ垂直に下方に延びているのでセンタコンソール4と自動車用シート1に隣接する自動車室内の他の部材との隙を上部から下部にわたって小さく保つことができる。すなわち、上面部41に対して左側面部42を、センタコンソール4の射出成形に用いられる金型の開閉方向Dに起因して5〜8度だけ垂直方向からシート外側方向に傾ける場合に比べて、左側面部42の下端部がシート外側方向に拡がらないようにできる。
また、左側面部42の右側の面には前フック42a、中フック42b及び後フック42cが設けられ、これらのフックが、クッションフレーム10の固定ワイヤ17に係止してセンタコンソール4がクッションフレーム10に取付けられている。これによって、左側面部42は左右方向への移動を制限され、自動車用シート1に隣接する自動車室内の他の部材との隙を小さく保つことがさらに容易となる。
以上、特定の実施形態について説明したが、本発明は、それらの外観、構成に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。例えば、次のようなものが挙げられる。
1.上記実施形態においては、装飾体としてセンタコンソール4を例示したが、これに限らず、シートクッション3の側部を隠すシールドのような部材であってもよい。
2.上記実施形態においては、成形型60をセンタコンソール4の外側面に対応するキャビティ面を有する下型61と、センタコンソール4の内側面に対応するキャビティ面を有する上型62と、で構成した。しかし、これに限らず上下を逆にしてもよいし、左右方向に開閉する成形型としてもよい。
3.上記実施形態においては、本発明を自動車のシートに適用したが、飛行機、船、電車等に搭載のシートに適用しても良い。
1 自動車用シート(乗物用シート)
3 シートクッション
4 センタコンソール(装飾体)
10 クッションフレーム
17 固定ワイヤ(被係止部)
41 上面部
41a1 突片受部(取付部、凸部)
41b カップホルダ部
41c 物入れ部
41c1 前柱状部(取付部、凸部)
41c2 後柱状部(取付部、凸部)
41c3 クリップ支持部(取付部、凸部)
41d リブ(凸部)
42 左側面部(外側面部)
42a 前フック(係止部)
42b 中フック(係止部)
42c 後フック(係止部)
43 右側面部(内側面部)
60 成形型(金型)
D 開閉方向

Claims (7)

  1. 乗物用シートのシートクッションのシート幅方向側部に取付けられるシート前後方向に延びる乗物用シート用装飾体であって、
    シート幅方向に略水平に延びる上面部と、該上面部の前記シートクッションと反対側の端部から前記上面部に対して略垂直に下方に延びる外側面部と、を有し、
    前記上面部の下面側には下方に向けて延びる凸部が突設されており、
    該凸部は、前記上面部に対して垂直方向から5〜8度だけ前記外側面部の反対側に傾斜して形成されている乗物用シート用装飾体。
  2. 請求項1において、前記乗物用シート用装飾体はセンタコンソールであって前記凸部は、前記乗物用シート用装飾体を前記シートクッションの骨格をなすクッションフレームに対して取付けるための取付部及び/又は板状のリブである乗物用シート用装飾体。
  3. 請求項1又は請求項2において、前記外側面部の前記シートクッション側の面には係止部が設けられ、前記クッションフレームには前記係止部と対応する部位に被係止部が設けられており、
    前記クッションフレームに前記乗物用シート用装飾体が取付けられたとき前記係止部が前記被係止部に係止されて前記外側面部がシート幅方向に移動するのを規制するように構成されている乗物用シート用装飾体。
  4. 乗物用シートのシートクッションのシート幅方向側部に取付けられるシート前後方向に延びる乗物用シート用装飾体であって、
    シート幅方向に略水平に延びる上面部と、該上面部の前記シートクッションと反対側の端部から前記上面部に対して略垂直に下方に延びる外側面部と、
    該上面部の前記シートクッションの側の端部から前記上面部に対して下方に延びる内側面部と、を有し、
    該内側面部は、前記外側面部に比べて前記上面部から下方に向かうにつれて前記シートクッションに近づくように傾斜している乗物用シート用装飾体。
  5. 請求項4において、前記外側面部の前記シートクッション側の面には係止部が設けられ、前記クッションフレームには前記係止部と対応する部位に被係止部が設けられており、
    前記クッションフレームに前記乗物用シート用装飾体が取付けられたとき前記係止部が前記被係止部に係止されて前記外側面部がシート幅方向に移動するのを規制するように構成されている乗物用シート用装飾体。
  6. 請求項1における乗物用シート用装飾体の成形型であって、
    前記乗物用シート用装飾体を射出成形する一対の金型の開閉方向が、前記上面部の垂直方向から5〜8度だけ前記外側面部の反対側に傾斜して形成されるとともに、前記凸部の下方に延びる方向に一致して形成されている乗物用シート用装飾体の成形型。
  7. 請求項4における乗物用シート用装飾体の成形型であって、
    前記乗物用シート用装飾体を射出成形する一対の金型の開閉方向が、前記内側面部の下方に延びる方向に一致して形成されている乗物用シート用装飾体の成形型。

JP2017073598A 2017-04-03 2017-04-03 乗物用シート用装飾体とその成形型 Pending JP2018176766A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017073598A JP2018176766A (ja) 2017-04-03 2017-04-03 乗物用シート用装飾体とその成形型

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017073598A JP2018176766A (ja) 2017-04-03 2017-04-03 乗物用シート用装飾体とその成形型

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018176766A true JP2018176766A (ja) 2018-11-15

Family

ID=64282279

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017073598A Pending JP2018176766A (ja) 2017-04-03 2017-04-03 乗物用シート用装飾体とその成形型

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018176766A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5870892B2 (ja) 車両用シート
JP6794904B2 (ja) 乗物用シート
JP2018001827A (ja) 乗物用シート
JP6481554B2 (ja) 乗物用シート
JP7151544B2 (ja) 乗物用シート
JP6234761B2 (ja) 乗物用シート
JP6440311B2 (ja) 板部材の連結構造、椅子の荷重支持構造、及び椅子
JP2007090988A (ja) 自動車に用いるリクライニング・シート
JP2018176766A (ja) 乗物用シート用装飾体とその成形型
JP6834410B2 (ja) 乗物用シート
JP2016060373A (ja) 収納ケース
JP6136549B2 (ja) 乗物用シート及びその製造方法
JP5414107B2 (ja) シートクッションの取り付け構造
JP6016194B2 (ja) 車両用シート
JP6542018B2 (ja) シートユニット
JP5389375B2 (ja) シート支持構造
JP6450635B2 (ja) 乗物用シート
JP2018176768A (ja) 乗物用シート
JP2010046163A (ja) パネルタイプの車両用シートバックのフレーム構造及び該構造を有する車両用シートバック
JP6200037B2 (ja) 乗物用シート
JP6111471B2 (ja) 乗物用シート
JP6397097B2 (ja) 乗物用シート
JP3212259U (ja) 組立式車載用ベッド
JP5316060B2 (ja) 中空状のヘッドレストケースの構造
JP2016199241A (ja) 乗物用シートの取付構造および乗物用シート