JP6440311B2 - 板部材の連結構造、椅子の荷重支持構造、及び椅子 - Google Patents

板部材の連結構造、椅子の荷重支持構造、及び椅子 Download PDF

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Description

本発明は、板部材の連結構造、椅子の荷重支持構造、及び椅子に関するものである。
上記技術分野に関する板部材の連結構造として、例えば下記特許文献1に記載された椅子のクッション座板取付構造が知られている。
特許文献1に記載された椅子のクッション座板取付構造は、椅子本体の水平板部の上面の前縁寄りに先端が後方を向いたフックを複数個横並状に突設すると共に、該水平板部の中央から後方寄りにわたり数個の取付孔を開設し、上面にクッション材を張設してなる座板の前縁寄りにはフックが係合する係合孔を開設し、さらに該座板の下面に取付孔に着脱自在に嵌着し得る拡張自在な先端部を有した硬弾性プラスチック製のダボを設けてなる。
この椅子のクッション座板取付構造において、水平板部と座板との相互連結は、先ず、水平板部の板面に沿う第1方向に座板を相対移動させて、水平板部の前縁寄りに設けたフックに、座板の係合孔を係合させる。次に、フックと係合孔との連結部を回動支点として、座板の後方を水平板部の板面と交差する第2方向に相対移動させ、座板のダボを水平板部の取付孔に係合させる。このような連結構造は、各連結部の係合方向が異なっていることから、一方の係合状態が他方の係合によって解除され難くなる点で優れる。
実開平7−33148号公報
しかしながら、上記先行技術には、次のような問題がある。
特許文献1に記載された椅子のクッション座板取付構造において、座板の後方は、座板が水平板部に対し第2方向に相対移動することにより係合するが、座板の前方は水平板部に係合した係合状態にあるため、第2方向は厳密には水平板部の板面に垂直な方向ではなく、所定角度傾斜した方向となる。そうすると、座板の後方の位置がばらつき易く、ダボと取付孔とを係合させる係合作業が行い難くなる。また、ダボの位置が、座板の前方に近接している場合には、座板を第2方向に相対移動させるための距離を十分に確保できず、係合作業が行い難くなる。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、係合作業が行い易い板部材の連結構造、椅子の荷重支持構造、及び椅子の提供を目的とする。
この発明に係る板部材の連結構造では、上記の課題を解決するために以下の構成を採用した。
この発明に係る板部材の連結構造は、板面を合わせて第1板部材と第2板部材とを連結する板部材の連結構造であって、前記板面に沿う第1方向の相対移動によって前記第1板部材と前記第2板部材とを係合させて、前記第1板部材と前記第2板部材とを回動自在に連結する第1連結部と、前記第1方向において前記第1連結部から離間して設けられ、係合によって前記第1板部材と前記第2板部材との回動を規制する第2連結部と、を有し、前記第2連結部は、前記第1板部材及び前記第2板部材の一方に設けられた係合部と、前記第1板部材及び前記第2板部材の他方に設けられ、前記第1方向の相対移動によって前記係合部が係合する第1開口部、及び、前記板面と交差する第2方向の相対移動によって前記係合部が係合する第2開口部を有する被係合部と、を有する、ことを特徴とするものである。
この構成によれば、第1板部材と第2板部材とを回動自在に連結する第1連結部から離間して設けられた第2連結部において、板面に沿う第1方向の相対移動、及び、板面に交差する第2方向の相対移動の二方向での係合が可能となる。このため、例えば、第1連結部から離間した位置において、第1板部材と第2板部材との相対位置がばらついた場合に、第2方向の代わりに第1方向の相対移動によって、第1板部材と第2板部材とを連結させることができる。このため、第1板部材と第2板部材の係合作業を行い易くすることができる。
また、この発明に係る板部材の連結構造において、前記第1方向において前記第1連結部に対し前記第2連結部よりも離間して設けられ、前記第2方向の相対移動によって前記第1板部材と前記第2板部材とを係合させて、前記第1板部材と前記第2板部材との回動、及び、前記第1板部材と前記第2板部材との前記第1方向の相対移動を規制する第3連結部を有する、ことを特徴とするものである。
この構成によれば、第3連結部を設け、第1板部材と前記第2板部材との回動、及び、第1板部材と第2板部材との前記第1方向の相対移動を規制することで、第1連結部及び第2連結部の係合状態の解除を防止することができる。第3連結部は、第2方向の相対移動によって第1板部材と第2板部材とを係合させるものであるが、第1方向において第1連結部に対し第2連結部よりも離間して設けられており、第2方向に相対移動させるための距離を十分に確保できるため、係合作業が行い易い。
また、この発明に係る板部材の連結構造において、前記被係合部は、前記第1方向において前記第1開口部が設けられる側と反対側への前記係合部の相対移動を規制する移動規制部を有する、ことを特徴とするものである。
この構成によれば、被係合部に移動規制部を設け、第1方向において第1開口部が設けられる側と反対側への係合部の相対移動を規制することで、係合部が被係合部を通り過ぎることによる係合状態の解除を防止することができる。また、第1方向において第1連結部と同じ方向に相対移動させる場合、第2連結部と共に第1連結部の係合状態の解除を防止することができ、係合作業が行い易い。
また、この発明に係る板部材の連結構造において、前記移動規制部は、前記第2方向に起立し、前記第1方向及び前記第2方向と交差する第3方向に延在する壁部を有する、ことを特徴とするものである。
この構成によれば、第2方向に起立する壁部が第1方向及び前記第2方向と交差する第3方向に延在しているため、広い面積で係合部を受けることができ、第2連結部における係合状態の解除を防止し易くすることができる。
また、この発明に係る板部材の連結構造において、前記被係合部は、前記第1方向に延在し、前記第3方向で対向する一対の爪部を有し、前記一対の爪部は、前記壁部に接続されている、ことを特徴とするものである。
この構成によれば、第1方向に延在する一対の爪部が、第2方向に起立し、第3方向に延在する壁部に接続されるため、被係合部が略箱状となり、被係合部の剛性を高めることができる。このため、係合部が弾性変形するものである場合、係合部と被係合部とを接触させたときに、係合部側を弾性変形させ易くすることができる。
また、この発明に係る椅子の荷重支持構造は、板状の外殻部材と、前記外殻部材に支持される板状の内殻部材と、前記内殻部材に支持される外装部材と、を備える椅子の荷重支持構造であって、前記外殻部材と前記内殻部材とを連結する板部材の連結構造として、先に記載の板部材の連結構造を有する、ことを特徴とするものである。
この構成によれば、外殻部材と内殻部材との係合作業が行い易いため、低コストで椅子の荷重支持構造を製造できる。
また、この発明に係る椅子は、先に記載の椅子の荷重支持構造を備える座及び背凭れの少なくともいずれか一方を有する、ことを特徴とするものである。
この構成によれば、低コストで椅子の荷重支持構造を製造できるため、低コストで椅子を製造できる。また、椅子の荷重支持構造の外殻部材と内殻部材の相対位置のバラツキも生じ難いため、長期に亘って使用できる椅子が得られる。
この発明によれば、係合作業が行い易い板部材の連結構造、椅子の荷重支持構造、及び椅子が得られる。
本発明の実施形態における椅子1の斜視図である。 本発明の実施形態における椅子1の要部分解斜視図である。 本発明の実施形態における荷重支持構造10の平面図である。 本発明の実施形態における外殻部材20の斜視図である。 本発明の実施形態における内殻部材30の斜視図である。 本発明の実施形態における内殻部材30の底面側斜視図である。 図3における矢視A−A断面図である。 図3における矢視B−B断面図である。 図3における矢視C−C断面図である。 図3における矢視D−D断面図である。 図3における矢視E−E断面図である。 本発明の実施形態における第2被係合部27の拡大図である。 本発明の実施形態における外殻部材20と内殻部材30との係合作業を説明するための概念図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明においては、椅子に正規姿勢で着座した人の正面が向く図中矢印FRの指す向きを「前」と呼び、それと逆側の向きを「後」と呼ぶことがある。また、「上」,「下」と「左」,「右」については、椅子に正規姿勢で着座した人の上方の図中矢印UPの指す向きを「上」、それと逆側の向きを「下」と呼び、椅子に正規姿勢で着座した人の左側の図中矢印LHの指す向きを「左」、それと逆側の向きを「右」と呼ぶことがある。
図1は、本発明の実施形態における椅子1の斜視図である。
図1に示すように、本実施形態の椅子1は、脚部2と、支基3と、座4と、背凭れ5と、肘掛6と、を有する。
脚部2は、キャスタ2a1を有する多肢脚2aと、多肢脚2aの中央部より起立する脚柱2bとを備えている。脚柱2bは、ガススプリングを内蔵しており、ロッド2b1を昇降可能としている。このような脚部2は、キャスタ2a1を床に当接することによって椅子1を床面上において移動可能としており、脚柱2bによって座4や背凭れ5等を昇降可能に支持している。なお、不図示の操作部の操作によって脚柱2bのロッド2b1が伸縮可能とされ、座4や背凭れ5等が昇降可能とされる。
支基3は、脚柱2bのロッド2b1の上端に固定されており、座4を支持すると共に、背凭れ5を支持している。座4は、椅子1の利用者である着座者を下方から支持する部位であり、支基3によって下方から支えられている。背凭れ5は、着座者を後方から支える部位であり、支基3に対して傾動可能に接続されている。肘掛6は、着座者の腕を下方から支える部位であり、座4を左右方向から挟むように背凭れ5に固定されて2つ設けられている。
本実施形態の椅子1において、支基3は、ベース部3aと、トーションユニット3bと、を有する。ベース部3aは、脚柱2bのロッド2b1の先端に固定される強度部材であり、前方に延在すると共に先端に座4が固定される2本のアーム3a1を有している。トーションユニット3bは、背凭れ5と接続され、背凭れ5をロッキング可能とする。
図2は、本発明の実施形態における椅子1の要部分解斜視図である。
図2に示すように、本実施形態の座4は、外殻部材20(第1板部材)と、内殻部材30(第2板部材)と、外装部材40と、を有する椅子の荷重支持構造10(以下、単に荷重支持構造10と称する)を備える。
外殻部材20は、支基3に近接する樹脂製の板状部材であって、座4の下層を形成するものである。内殻部材30は、外殻部材20に支持される樹脂製の板状部材であって、座4の上層を形成するものである。外装部材40は、内殻部材30に支持されるウレタン等のクッション材と、内殻部材30に張設されてクッション材の上方側を覆うシート表皮材と、を有する。
外殻部材20と内殻部材30とを比較すると、外殻部材20の方が、内殻部材30よりも剛性が高くなっている。内殻部材30は、中央部が下方に凸となるように湾曲した板面30aを有し、弾性変形し易い構成となっている。外殻部材20は、内殻部材30の窪んだ部分(着座位置)に開口部20bが形成された板面20aを有し、内殻部材30を弾性変形させ易くする構成となっている。開口部20bは、左右方向に延びる略長方形状である。この荷重支持構造10は、以下説明する板部材の連結構造100(以下、単に連結構造100と称する)を備えている。
図3は、本発明の実施形態における荷重支持構造10の平面図である。図4は、本発明の実施形態における外殻部材20の斜視図である。図5は、本発明の実施形態における内殻部材30の斜視図である。図6は、本発明の実施形態における内殻部材30の底面側斜視図である。図7は、図3における矢視A−A断面図である。図8は、図3における矢視B−B断面図である。図9は、図3における矢視C−C断面図である。図10は、図3における矢視D−D断面図である。図11は、図3における矢視E−E断面図である。
図3に示すように、本実施形態の荷重支持構造10は、外殻部材20と内殻部材30とを板面を合わせて連結する連結構造100を有する。
連結構造100は、前方で外殻部材20と内殻部材30とを連結する第1連結部101と、第1連結部101よりも後方で外殻部材20と内殻部材30とを連結する第2連結部102と、第2連結部102よりも後方で外殻部材20と内殻部材30とを連結する第3連結部103と、を有する。なお、外殻部材20には、支基3の2本のアーム3a1と連結するための2本の連結溝20c(図2参照)が形成されている。
図3に示すように、第1連結部101は、前後方向において開口部20bよりも前方に配置されている。第1連結部101は、左右方向において間隔をあけて複数(本実施形態では4つ)設けられている。第2連結部102は、開口部20bの両側方に配置されている。第2連結部102は、開口部20bを挟んで左右方向において対となって2つ設けられている。第3連結部103は、前後方向において開口部20bよりも後方に配置されている。第3連結部103は、左右方向において間隔をあけて複数(本実施形態では3つ)設けられている。
第1連結部101は、前後方向(板面20a,30aに沿う第1方向)の相対移動によって、外殻部材20と内殻部材30とを係合させて、外殻部材20と内殻部材30とを左右方向に延びる仮想枢軸回りに回動自在に連結するものである。第2連結部102は、前後方向及び上下方向(板面20a,30aと交差する第2方向)の少なくとも一方の相対移動によって、外殻部材20と内殻部材30とを係合させて、外殻部材20と内殻部材30との回動を規制するものである。第3連結部103は、上下方向の相対移動によって外殻部材20と内殻部材30とを係合させて、外殻部材20と内殻部材30との回動、及び、外殻部材20と内殻部材30との前後方向の相対移動を規制するものである。
図4に示すように、外殻部材20には、第1連結部101を構成する第1被係合部22が設けられている。第1被係合部22は、第1壁部23と、第2壁部24と、を有する。第1壁部23は、上下方向に起立し、左右方向に延在する。第2壁部24は、第1壁部23よりも後方において上下方向に起立し、左右方向に延在する。この第2壁部24は、上方に延びた後、前方に屈曲し、第1壁部23の上方まで延在する。第1壁部23と第2壁部24との間には、前方に開口する開口部22aが形成される。
外殻部材20には、剛性を高める複数のリブ21が形成されている。複数のリブ21は、前後方向及び左右方向に格子状に延在し、外殻部材20の角部においては斜めに延在している。第1壁部23及び第2壁部24の側方は、リブ21に接続されている。これにより、第1被係合部22が略箱状となり、第1被係合部22の剛性を高めることができる。なお、左右方向両端部に配置された第1被係合部22では、第1壁部23が傾斜した板面20aに接続され、第2壁部24が上下方向に起立し前後方向に延在する第3壁部25に接続されている。
図5に示すように、内殻部材30には、複数のスリット30bが形成されている。複数のスリット30bは、内殻部材30の縁部の全周に亘って間隔をあけて配置される。この複数のスリット30bは、内殻部材30の経年変形に追従できるようにするものである。また、複数のスリット30bは、第1連結部101、第2連結部102、第3連結部103での係合にガタが生じることによる外殻部材20と内殻部材30との間の位置ずれを吸収できるようにするものでもある。なお、内殻部材30には、後方寄りに、外装部材40を固定するための固定部31が設けられている。固定部31は、左右方向において間隔をあけて複数(本実施形態では5つ)設けられている。
図6に示すように、内殻部材30の底面側には、第1連結部101を構成する第1係合部32が設けられている。第1係合部32は、上下方向に起立し、左右方向に延在する。この第1係合部32は、図7に示すように、下方に延びた後、後方に屈曲する。第1係合部32は、開口部22aを介して第1被係合部22に係合する。具体的には、第1係合部32のフック状の先端部32aが、第1被係合部22の開口部22aに前後方向で挿入されることで、第1係合部32と第1被係合部22とが係合する。第1係合部32と第1被係合部22は、所定の遊びをもって係合しており、外殻部材20と内殻部材30との回動を許容する構成となっている。
外殻部材20には、図4に示すように、第3連結部103を構成する第3係合部26が設けられている。第3係合部26は、上下方向に起立するピン状である。第3係合部26の上端部には、一対の第3係合爪部26aが設けられている。一対の第3係合爪部26aは、第3係合部26の本体から側方に突出している。
また、内殻部材30には、図6に示すように、第3連結部103を構成する第3被係合部33が設けられている。第3被係合部33は、上下方向に貫通する孔部である。
第3係合部26は、図8に示すように、第3被係合部33に係合する。第3被係合部33は、第3係合部26が引っ掛かる一対の第3被係合爪部34を有する。一対の第3被係合爪部34は、上方に向かって徐々に近接するように傾斜している。第3係合部26が、第3被係合部33に上下方向で挿入されると、一対の第3係合爪部26aが一対の第3被係合爪部34を離間する方向に弾性変形させる。第3係合爪部26aが第3被係合爪部34を通過すると、一対の第3被係合爪部34が元の位置に戻り、第3係合爪部26aの返しが第3被係合爪部34に引っ掛かることで、第3係合部26と第3被係合部33とが係合する。
第3係合部26と第3被係合部33が係合すると、上下方向の移動が制限され、外殻部材20と内殻部材30との回動が規制される。また、第3係合部26と第3被係合部33が係合すると、前後、左右の平面方向の移動が制限され、特に第1連結部101の係合状態を解除する前後方向における外殻部材20と内殻部材30との相対移動が規制される。なお、図4に示すように、左右方向両端部に配置された第3連結部103(第3係合部26)は、左右方向中央部に配置された第3連結部103と異なり、平面視でハの字状となる斜めの向きで設けられている。これは、以下の理由による。
第3係合部26は、第3係合爪部26aのアンダーカット形状によって、樹脂成形する金型を上下方向と交差する方向にスライドさせる必要がある。外殻部材20には、リブ21が形成されており、リブ21と干渉する部位には金型をスライドさせることができないため、リブ21と干渉しない斜め方向に金型をスライドさせるためである。また、外殻部材20の角部にあり、内殻部材30の第3被係合部33の経年変形の方向が一定でないため、前後方向及び左右方向のどちらの経年変形にも対応できるようにするためである。具体的に、第3係合部26は、薄板状の脚部26bを有し、内殻部材30が前後方向及び左右方向のどちらかに変形した場合でも、脚部26bの厚み方向に曲がるように弾性変形することができる。したがって、第3係合部26において、前後方向及び左右方向のどちらか一方への変形のし易さを許容するために、他方への変形をし難くする必要がない。また、本実施形態の内殻部材30は、中央部が下方に凸となるように湾曲した形状を有し、第3係合部26への変形方向は一定になり難いため、第3係合部26を斜めの向きにすることで、内殻部材30の変形に有効に対応することができる。
内殻部材30には、図6に示すように、第2連結部102を構成する第2係合部35(係合部)が設けられている。第2係合部35は、図9に示すように内殻部材30の平面方向内側を向く内向き係合爪部35aと、図10に示すように内殻部材30の平面方向外側を向く外向き係合爪部35bと、を有する。図6に示すように、第2係合部35は外向き係合爪部35bを2つ有し、内向き係合爪部35aは、2つの外向き係合爪部35bの間に配置されている。すなわち、前後方向において、外向き係合爪部35b、内向き係合爪部35a、外向き係合爪部35bの順に配置されている。このように第2係合部35は、3つの爪が互い違いに配置されており、それぞれの爪が左右方向に弾性変形可能な構成となっている。
また、外殻部材20には、図4に示すように、第2連結部102を構成する第2被係合部27(被係合部)が設けられている。第2被係合部27は、左右方向で対向する一対の第2被係合爪部28(一対の爪部)と、一対の第2被係合爪部28と接続される壁部29(移動規制部)と、を有する。図9に示すように、一対の第2被係合爪部28のうち外殻部材20の平面方向内側に配置された一方には、内向き係合爪部35aが係合する。また、図10に示すように一対の第2被係合爪部28のうち外殻部材20の平面方向外側に配置された他方には、外向き係合爪部35bが係合する。第2係合部35と第2被係合部27が係合すると、上下方向の移動が制限され、外殻部材20と内殻部材30との回動が規制される。
また、内殻部材30には、図6に示すように、前後方向において第2係合部35を挟んで一対のリブ36が配置されている。リブ36は、内殻部材30の上下方向に起立し、左右方向に延在する。図11に示すように、下方に延びたリブ36の下端部は、外殻部材20のリブ21の上端部に接触する。リブ36とリブ21が接触することで、第2連結部102において、外殻部材20と内殻部材30の上下方向の位置決めが行われる。これにより、第2係合部35が第2被係合部27に対して、下方に行き過ぎてしまうことを防止することができる。
図12は、本発明の実施形態における第2被係合部27の拡大図である。
図12に示すように、壁部29は、上下方向に起立し、左右方向に延在している。一対の第2被係合爪部28は、上下方向に起立し、前後方向に延在すると共に、壁部29に接続されている。これにより、第2被係合部27は、前方及び上方が開口する略箱状に形成される。第2被係合部27の前方に形成された第1開口部27aからは、前後方向の相対移動によって第2係合部35が係合可能な構成となっている。また、第2被係合部27の上方に形成された第2開口部27bからは、上下方向の相対移動によって第2係合部35が係合可能な構成となっている。
続いて、上記構成の連結構造100による外殻部材20と内殻部材30との係合作業について、図13を参照して説明する。
図13は、本発明の実施形態における外殻部材20と内殻部材30との係合作業を説明するための概念図である。
外殻部材20と内殻部材30とを係合させる場合、先ず、第1連結部101における係合作業を行う。具体的には、板面20aに沿う前後方向の相対移動によって外殻部材20の第1被係合部22と内殻部材30の第1係合部32とを係合させる。これにより、内殻部材30を、前方を回動支点として外殻部材20に回動自在に連結する。
次に、内殻部材30の後方を下方に回動させ、第2連結部102及び第3連結部103における係合作業を行う。内殻部材30の後方の下方への移動方向は、第1連結部101を回動支点とするため、厳密には鉛直方向(重力方向)に対して所定角度傾く。したがって、内殻部材30の後方の相対位置がばらつき易くなる。また、第2連結部102においては、第3連結部103よりも第1連結部101に近接しているため、内殻部材30を上下方向に相対移動させるための距離を十分に確保できず、外殻部材20の第2被係合部27と内殻部材30の第2係合部35との位置合わせが難しい。
このため、本実施形態の第2連結部102は、図12に示すように、前後方向の相対移動によって第2係合部35が係合する第1開口部27a、及び、板面20aと交差する上下方向の相対移動によって第2係合部35が係合する第2開口部27bを有する第2被係合部27を有する。この構成によれば、外殻部材20と内殻部材30とを回動自在に連結する第1連結部101から離間して設けられた第2連結部102において、板面20aに沿う前後方向の相対移動、及び、板面20aに交差する上下方向の相対移動の二方向での係合が可能となる。このため、例えば、第1連結部101から離間した位置において、外殻部材20と内殻部材30との相対位置がばらついた場合に、上下方向の代わりに前後方向の相対移動によって、外殻部材20と内殻部材30とを連結させることができる。このため、外殻部材20と内殻部材30の係合作業を行い易くすることができる。
また、本実施形態では、図13に示すように、前後方向において第1連結部101に対し第2連結部102よりも離間して設けられ、上下方向の相対移動によって外殻部材20と内殻部材30とを係合させて、外殻部材20と内殻部材30との回動、及び、外殻部材20と内殻部材30との前後方向の相対移動を規制する第3連結部103を有する。この構成によれば、第3連結部103によって、外殻部材20と内殻部材30との回動、及び、外殻部材20と内殻部材30との前後方向の相対移動を規制することで、第1連結部101及び第2連結部102の係合状態の解除を防止することができる。なお、第3連結部103は、上下方向の相対移動によって外殻部材20と内殻部材30とを係合させるものであるが、前後方向において第1連結部101に対し第2連結部102よりも離間して設けられており、上下方向に相対移動させるための距離を十分に確保できるため、係合作業は行い易い。
また、本実施形態では、図12に示すように、第2被係合部27は、前後方向において第1開口部27aが設けられる側と反対側への第2係合部35の相対移動を規制する壁部29を有する。この構成によれば、第2被係合部27に壁部29を設け、前後方向において第1開口部27aが設けられる側と反対側への第2係合部35の相対移動を規制することで、第2係合部35が第2被係合部27を通り過ぎることによる係合状態の解除を防止することができる。また、本実施形態の係合作業のように、前後方向において第1連結部101と同じ方向に相対移動させる場合、第2連結部102と共に第1連結部101の係合状態の解除を防止することができ、係合作業が行い易い。
また、本実施形態では、壁部29は、上下方向に起立し、前後方向及び上下方向と交差する左右方向に延在している。この構成によれば、壁部29の広い面積で第2係合部35を受けることができ、第2連結部102における係合状態の解除を防止し易くすることができる。
さらに、第2被係合部27は、前後方向に延在し、左右方向で対向する一対の第2被係合爪部28を有し、一対の第2被係合爪部28は、壁部29に接続されている。この構成によれば、第2被係合部27が略箱状となり、第2被係合部27の剛性を高めることができる。このため、本実施形態のように、第2係合部35が弾性変形するものである場合、第2係合部35と第2被係合部27とを接触させたときに、第2係合部35側を弾性変形させ易くすることができ、係合作業が行い易い。
このように、上述の本実施形態によれば、連結構造100によって外殻部材20と内殻部材30との係合作業が行い易くなるため、低コストで荷重支持構造10を製造できる。また、低コストの荷重支持構造10を備える座4を製造できるため、低コストで椅子1を製造できる。また、外殻部材20と内殻部材30の相対位置のバラツキも生じ難いため、長期に亘って使用できる椅子1が得られる。
以上、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上記実施形態では、第2被係合部27を外殻部材20に設け、第2係合部35を内殻部材30に設けた構成について説明したが、本発明はこの構成に限定されるものではなく、第2被係合部27を内殻部材30に設け、第2係合部35を外殻部材20に設ける構成であってもよい。
また、上記実施形態では、第3係合部26を外殻部材20に設け、第3被係合部33を内殻部材30に設けた構成について説明したが、本発明はこの構成に限定されるものではなく、第3係合部26を内殻部材30に設け、第3被係合部33を外殻部材20に設ける構成であってもよい。
また、例えば、上記実施形態では、本発明に係る連結構造100を荷重支持構造10に適用した構成について説明したが、本発明はこの構成に限定されるものではなく、本発明に係る連結構造100は、椅子1の荷重支持構造10以外の広い分野に適用できる。
また、例えば、上記実施形態では、連結構造100を備える荷重支持構造10を座4に適用した構成について説明したが、本発明はこの構成に限定されるものではなく、本発明に係る荷重支持構造10を背凭れ5に適用してもよいし、座4と背凭れ5の両方に適用してもよい。
1 椅子
4 座
5 背凭れ
10 荷重支持構造(椅子の荷重支持構造)
20 外殻部材(第1板部材)
20a 板面
27 第2被係合部(被係合部)
27a 第1開口部
27b 第2開口部
28 一対の第2被係合爪部(一対の爪部)
29 壁部
30 内殻部材(第2板部材)
30a 板面
35 第2係合部(係合部)
40 外装部材
100 連結構造(板部材の連結構造)
101 第1連結部
102 第2連結部
103 第3連結部

Claims (7)

  1. 板面を合わせて第1板部材と第2板部材とを連結する板部材の連結構造であって、
    前記板面に沿う第1方向の相対移動によって前記第1板部材と前記第2板部材とを係合させて、前記第1板部材と前記第2板部材とを回動自在に連結する第1連結部と、
    前記第1方向において前記第1連結部から離間して設けられ、係合によって前記第1板部材と前記第2板部材との回動を規制する第2連結部と、を有し、
    前記第2連結部は、
    前記第1板部材及び前記第2板部材の一方に設けられた係合部と、
    前記第1板部材及び前記第2板部材の他方に設けられ、前記第1方向の相対移動によって前記係合部が係合する第1開口部、及び、前記板面と交差する第2方向の相対移動によって前記係合部が係合する第2開口部を有する被係合部と、を有する、ことを特徴とする板部材の連結構造。
  2. 前記第1方向において前記第1連結部に対し前記第2連結部よりも離間して設けられ、前記第2方向の相対移動によって前記第1板部材と前記第2板部材とを係合させて、前記第1板部材と前記第2板部材との回動、及び、前記第1板部材と前記第2板部材との前記第1方向の相対移動を規制する第3連結部を有する、ことを特徴とする請求項1に記載の板部材の連結構造。
  3. 前記被係合部は、前記第1方向において前記第1開口部が設けられる側と反対側への前記係合部の相対移動を規制する移動規制部を有する、ことを特徴とする請求項1または2に記載の板部材の連結構造。
  4. 前記移動規制部は、前記第2方向に起立し、前記第1方向及び前記第2方向と交差する第3方向に延在する壁部を有する、ことを特徴とする請求項3に記載の板部材の連結構造。
  5. 前記被係合部は、前記第1方向に延在し、前記第3方向で対向する一対の爪部を有し、
    前記一対の爪部は、前記壁部に接続されている、ことを特徴とする請求項4に記載の板部材の連結構造。
  6. 板状の外殻部材と、前記外殻部材に支持される板状の内殻部材と、前記内殻部材に支持される外装部材と、を備える椅子の荷重支持構造であって、
    前記外殻部材と前記内殻部材とを連結する板部材の連結構造として、請求項1〜5のいずれか一項に記載の板部材の連結構造を有する、ことを特徴とする椅子の荷重支持構造。
  7. 請求項6に記載の椅子の荷重支持構造を備える座及び背凭れの少なくともいずれか一方を有する、ことを特徴とする椅子。
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