JP3314259B2 - 椅子の背もたれの構造 - Google Patents
椅子の背もたれの構造Info
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Description
造、特に、背もたれを構成するクッション体を前面に装
着した中シェルを、外シェルに取り付けた椅子の背もた
れの構造に関する。
体を前面に装着した中シェルと、この中シェルの背面を
後方から覆う外シェルとからなり、中シェル及び外シェ
ルを、ともに合成樹脂等の硬質弾性材により成型したも
のがある。
は、中シェルの背面の上部に、下向きの鉤状片を、また
同じく下部に、U形被挟着片を水平方向に設け、かつ外
シェルの前面に、前記鉤状片と対応するU形係止片と、
前記U形挟着片に対応する1対の挟着係合片とを突設
し、鉤状片をU形係止片に掛け合わせた後、U形被挟着
片を1対の挟着係合片間に嵌入させることにより、中シ
ェルを外シェルに取り付けるようにしたものが開示され
ている。
中シェルを外シェルに取り付けた使用状態において、着
席者が背もたれに手を掛けてもたれかかったりして、背
もたれに前面からの圧迫負荷だけでなく、上下あるいは
左右方向の負荷が働いた場合、これらの負荷は、両シェ
ルを上下左右方向に分離しようとする力となって、両シ
ェルを係合している係止部材に直接加わり、係止部材が
破損してしまうおそれがあった。
ェルを外シェルに取り付けた状態において、背もたれに
上下左右方向の負荷が作用した場合でも、両シェルを係
合している各係止部材が破損することがないように、結
合強度を高めるとともに、組付けの作業性を向上させる
ことを目的とする。
題は、次のようにして解決される。硬質弾性材により成
型された中シェルと、同じく硬質弾性材により成型さ
れ、前記中シェルの背面を覆う外シェルとを備える椅子
の背もたれの構造において、前記両シェルの対向面のい
ずれか一方より突設した鉤状片の先端部を、他方の対向
面より突設した嵌合部に挿入して係止し、かつ前記対向
面のいずれか一方における鉤状片又は嵌合部より上下方
向に離れた部分に、先端部に互いに内方を向く鉤部を有
する弾性変形可能な対向する1対の係合片を突設し、前
記両係合片の鉤部の間に、他方の対向面における前記係
合片に対応する部分より突設した係合突起の先端部に設
けた側方に張り出す頭部を嵌合して係止し、さらに、前
記対向面のいずれか一方より突設した凸部の上下いずれ
かの面に、他方の対向面における前記凸部に対応する部
分に突設した抜け止め部における水平片を係合させると
ともに、前記凸部の左右側面に、前記抜け止め部におけ
る垂直の垂下片を係合させることにより、前記鉤状片を
前記嵌合部から抜け止めし、かつ前記嵌合部の両側部
に、該嵌合部への前記鉤状片の先端の挿入を案内するた
めの互いに対向する垂直の案内片を設ける。
面のいずれか一方に設けた鉤状片を、他方の対向面に設
けた嵌合部に引っかけ、この状態で、前記対向面のいず
れか一方に突設した1対の係合片間に、他方の対向面に
突設した係合突起を係合させ、かつ前記対向面のいずれ
か一方に設けた凸部を、他方の対向面に設けた抜け止め
部に係合することにより、両シェルは、互いに上下左右
方向に移動不能に結合される。
板状の案内片を設けてあるので、鉤状片の先端を嵌合部
に挿入する際、鉤状片が円滑に案内される。
(1)に適用した例を、図2〜図6に示す。図4に示す中
央縦断面図から明らかなように、背もたれ(1)は、クッ
ション体(2)を前面に装着した中シェル(3)に、その背
面を覆う外シェル(4)を係合させたものである。図4で
は、中シェル(3)と外シェル(4)とを離した状態で示し
ている。これらのシェル(3)(4)は、合成樹脂等の硬質
弾性材の成型物である。
ェル(3)の背面の上部には、この実施例の場合、3つの
下向きL字形の鉤状片(5)が突設されている。すなわ
ち、図2及び図4に示すように、中シェル(3)の上部
に、3個の角孔(6)を設け、各角孔(6)の上縁から、後
下方を向く鉤状片(5)を突設してある。
の直下には、短い間隔を隔てて向き合う左右1対の係合
片(7)(7)を、その周囲のコ字形又はE字形(図6参照)
の切込孔(8)とともに形成してある。左右に対をなす係
合片(7)の先端には、互いに対向する鉤部が形成されて
いる。各係合片(7)の直下には、左右方向を向きかつ後
方へ突出する凸条(9)を設けてある。
方向に延びる突起部(10)が、外シェル(4)との間隔を一
定に保つために設けられている。
の前面における中シェル(3)の各鉤状片(5)と対応する
位置には、嵌合部(11)が突設されている。この嵌合部(1
1)については、図5を参照して後述する。嵌合部(11)の
上部の左右には、互いに対向する垂直の案内片(12)が、
また、同じく下部の左右には、互いに対向する垂直の支
持片(13)が設けられている。
ェル(3)の左右1対をなす係合片(7)(7)の間と対応す
る位置には、前方に向く係合突起(14)(合計3個)が設
けられている。
(3)の各凸条(9)と対応する位置には、前方を向く抜け
止め部(15)が突設されている。この抜け止め部(15)は、
前記凸条(9)の上辺に当接しうる水平片と、この水平片
の両端から垂下して、凸条(9)の両端に当接する垂下片
とを有している。
ェル(4)の嵌合部(11)の詳細、及びそれらの係合関係に
ついて、図5を参照して詳述する。下向きL字状の鉤状
片(5)は、中シェル(3)の後面より突設した短片(16)の
先端から、中シェル(3)とほぼ平行に下方に延び、かつ
下端部に先細り状の傾斜部(17)を有する長片(18)を連設
したものである。傾斜部(17)は、下方に向かうに従っ
て、幅および厚さが減少するものとするのがよい。
合部(11)が形成されている。その支持片(13)(13)の間隔
は、鉤状片(5)の長片(18)の幅より僅かに大であり、上
部の案内片(12)(12)は、支持片(13)(13)の外側に接して
上方に延びており、従って支持片(13)の厚さの分だけ、
鉤状片(5)の幅よりもやや広い間隔を有している。図示
の例では、支持片(13)(13)は、上縁がほぼ水平をなし、
かつ下縁が後下方に向かって傾斜する側面視ほぼ三角形
状をなしている。
向を向く連結片(19)が架設されており、この連結片(19)
と外シェル(4)の前面との間には、前述の鉤状片(5)の
長片(18)が進入しうる空間部(20)が形成されている。
(3)の背面に当接するようになっており、その上方に
は、後上向きに傾斜する傾斜面(22)が形成されている。
すなわち、この傾斜面(22)は、鉤状片(5)の長片(18)の
挿入側において、長片(18)の挿入方向(下方)に向かっ
て隆起量が漸増する傾斜面となっている。
ル(4)の前面の係合突起(14)は、外シェル(4)より突設
された2状の足片(23)(23)の先端に、両側方に張り出す
板状の頭部(24)を設けて形成されている。頭部(24)の前
面両側部は後方へ向かって斜截され、傾斜面(24a)(24a)
が形成されている。
が、さらにその下方には抜け止め部(15)が連設されてい
る。抜け止め部(15)は、水平片(15a)とこの水平片(15a)
の両端から下方に直角に延びる垂下片(15b)とからなっ
ている。
の係合片(7)(7)は、中シェル(3)に互いに対向する1
対のコ字状又はE字状(本実施例ではほぼE字状)の切
り込み(8)を設けることにより削出した削出部(28)と、
各削出部(28)の先端より後方に延出する突出部(26)と、
この突出部(26)の先端に連設され、互いに対向する方向
を向く鉤部(27)とを有している。
(27)の内端間の間隔は、前述の係合突起(14)の両足片(2
3)(23)の外面同士の間隔とほぼ等しく、また両突出部(2
6)(26)の内面間の間隔は、係合突起(14)の頭部(24)の横
幅とほぼ等しくしてある。また、中シェル(3)の背面と
各鉤部(27)の前面との間隔は、係合突起(14)の頭部(24)
の前後方向の厚さとほぼ等しくしておくのがよい。
傾斜面(24a)と同様の傾斜面(27a)が形成されている。な
お、傾斜面(24a)(27a)のうち、いずれか一方を省略して
もよい。(8a)は、切り込み(8)より連続し、各突出部(2
6)の前端より後端近傍まで延出する切り込みで、これら
の切り込み(8)(8a)は、中シェル(3)成形時の型抜き孔
ともなっている。
シェル(4)の抜け止め部(15)の水平片(15a)の下面に当
接する位置には、水平の凸条(9)が設けられている。こ
の凸条(9)の長さは、水平片(15a)の両端に連設された
垂下片(15b)(15b)の内面に当接する長さとしてある。
たっては、まず中シェル(3)の背面の鉤状片(5)を、外
シェル(4)の嵌合部(11)とほぼ一致させ、中シェル(3)
を、図5の矢印に示す取付方向に向けて移動させる。こ
のとき、中シェル(3)と外シェル(4)を接近させると、
鉤状片(5)に対する嵌合部(11)の位置が確認しずらくな
り、両者の位置が多少左右にずれる場合があるが、その
ような場合でも、鉤状片(5)が先細の傾斜部(17)を有し
ているとともに、案内片(12)(12)間の間隔が広いので、
鉤状片(5)は、案内片(12)(12)により案内されて、嵌合
部(11)に確実に導入される。
なっているので、鉤状片(5)が案内片(12)の端面に当た
って進入を阻止されることはなく、万一鉤状片(5)の挿
入時の位置が大幅に狂った場合には、鉤状片(5)が傾斜
面(22)に摺接して、中シェル(3)が前方に押し出される
ので、位置関係が大幅に狂ったことを即座に知ることが
できる。
させてあるため、鉤状片(5)は、角部に引っかかること
なく、嵌合部(11)の支持片(13)(13)間に円滑に進入す
る。
を係合させた後、両シェルの下部同士を突き合わせる。
この状態では、外シェル(4)の係合突起(14)は、中シェ
ル(3)の1対の係合片(7)(7)と一致するので、係合突
起(14)の頭部(24)が中シェル(3)の背面に当接するま
で、外シェル(4)を前方に押す。すると、両傾斜面(24
a)(27a)が摺接し合って、係合突起(14)の頭部(24)が両
鉤部(27)(27)を押し広げ、さらに乗り越える。この時、
両係合片(7)(7)は、削出部(28)と突出部(26)とがとも
に弾性変形するため、係合突起(14)の頭部(24)及び両鉤
部(27)(27)に無理な負荷がかかることがない。
と両足片(23)とが、1対の係合片(7)(7)の突出部(26)
(26)の内面と、鉤部(27)(27)の内端とにより、それぞれ
挟持され、また、頭部(24)が中シェル(3)の背面と鉤部
(27)とにより前後から挟まれることにより、外シェル
(4)は、左右及び前後にがたつくことなく、中シェル
(3)に取り付けられる。
止されるので、これによっても、外シェル(4)の左右及
び下方へのがたつきは防止される。
る鉤状片(5)と嵌合部(11)、係合片(7)と係合突起(1
4)、または凸条(9)と抜け止め部(15)の各位置関係を適
宜変更してもよい。例えば、中シェル(3)の上部に係合
突起(14)と抜け止め部(15)を、また同じく下部に嵌合部
(11)を設け、かつ外シェル(4)の上部に係合片(7)と凸
条(9)を、また同じく下部に鉤状片(5)を設けて実施す
ることもできる。
嵌合部から抜け出すのを阻止するので、シェルの外れが
有効に防止されるとともに、各係止部材に無理な力がか
からず、各係止部材が破損することはない。
案内片を連設してあるから、鉤状片を嵌合部に挿入する
際、鉤状部は円滑に案内され、作業性が向上する。
る。
Claims (1)
- 【請求項1】 硬質弾性材により成型された中シェル
と、同じく硬質弾性材により成型され、前記中シェルの
背面を覆う外シェルとを備える椅子の背もたれの構造に
おいて、 前記両シェルの対向面のいずれか一方より突設した鉤状
片の先端部を、他方の対向面より突設した嵌合部に挿入
して係止し、かつ前記対向面のいずれか一方における鉤
状片又は嵌合部より上下方向に離れた部分に、先端部に
互いに内方を向く鉤部を有する弾性変形可能な対向する
1対の係合片を突設し、前記両係合片の鉤部の間に、他
方の対向面における前記係合片に対応する部分より突設
した係合突起の先端部に設けた側方に張り出す頭部を嵌
合して係止し、さらに、前記対向面のいずれか一方より
突設した凸部の上下いずれかの面に、他方の対向面にお
ける前記凸部に対応する部分に突設した抜け止め部にお
ける水平片を係合させるとともに、前記凸部の左右側面
に、前記抜け止め部における垂直の垂下片を係合させる
ことにより、前記鉤状片を前記嵌合部から抜け止めし、
かつ前記嵌合部の両側部に、該嵌合部への前記鉤状片の
先端の挿入を案内するための互いに対向する垂直の案内
片を設けたことを特徴とする椅子の背もたれの構造。
Priority Applications (1)
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JP05844495A JP3314259B2 (ja) | 1995-03-17 | 1995-03-17 | 椅子の背もたれの構造 |
Applications Claiming Priority (1)
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Family Applications (1)
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Country Status (1)
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-
1995
- 1995-03-17 JP JP05844495A patent/JP3314259B2/ja not_active Expired - Fee Related
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