JP3107973B2 - 抽斗支持レールへのスライダーの取付け構造 - Google Patents
抽斗支持レールへのスライダーの取付け構造Info
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- JP3107973B2 JP3107973B2 JP06178387A JP17838794A JP3107973B2 JP 3107973 B2 JP3107973 B2 JP 3107973B2 JP 06178387 A JP06178387 A JP 06178387A JP 17838794 A JP17838794 A JP 17838794A JP 3107973 B2 JP3107973 B2 JP 3107973B2
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Description
ける抽斗を支持レールにて前後動自在に支持するにおい
て、抽斗の前後動を円滑に行うための合成樹脂製のスラ
イダーを支持レールの前端部に取り付ける構造に関する
ものである。
先端部に取り付ける構造には様々のものがあり、その一
例として実公昭51−35388号公報には、図5に示
すように、支持レール30の支持片30aに、T字状の
係合孔31を、広幅部31aが支持片30aの自由端寄
りに位置するようにして形成する一方、正面視L字状に
形成したスライダー32の下面に、側面視逆T形の係止
部33と前後一対の突起34とを形成し、係止部33
を、係合孔31の広幅部31aに嵌めてからスライドさ
せることにより、スライダー32を上向き抜け不能に保
持すると共に、突起34を係合孔31の広幅部31aに
嵌め込むことにより、スライダー32を支持片30aの
幅方向(左右方向)に移動不能に保持することが記載5
されいる。
では、突起34を係合孔31に対して強固に係合させる
には、突起34と係合孔31との嵌まり合いを予めきつ
い状態にしておいて、木製ハンマーやプラスチックハン
マーでスライダー32を叩き付けることにより、突起3
4を係合孔31に嵌め込むようにせねばならないため、
スライダー32の取り付け作業が厄介であるばかりか、
スライダー32及び支持レール30を変形させる虞があ
ると問題があった。
も、突起34は係合孔31の内側面に摩擦力にて当接し
ているに過ぎないため、抽斗を押し込んだり引き出した
りしたときの衝撃によって突起34が係合孔31から外
れ出やすいという点も問題であった。更に図5のものを
始めしとて従来のスライダーは、単に抽斗の前後動を円
滑にする機能を持つに過ぎず、抽斗を押し込んだときの
緩衝のかめには別途ストッパーを設けねばならないた
め、部品点数が多くて構造が複雑になると言う点も問題
であった。
的とするものである。
請求項1の発明は、「抽斗を前後動自在に支持する水平
状の支持片の付け根に上向きの垂直片を連接して成る支
持レールにおける前記支持片の前端部に、抽斗の側縁下
面に対する合成樹脂製のスライダーを取り付ける構造で
あって、前記スライダーの下面に、弾性変形不能な第1
係止部と、支持片の幅方向に沿った左右方向に弾性変形
可能な第2係止部とを、第1係止部が支持片の自由端寄
りに位置し第2係止部が垂直片寄りに位置するようにし
て下向きに突設し、前記第1係止部に、支持片の自由端
に向けて延びる鉤部を形成する一方、前記支持レールの
先端部に、前記第1係止部及び第2係止部が前後動不能
及び左右動不能に嵌まる係合孔を穿設し、前記第2係止
部のうち第1係止部と反対側の面に、当該第2係止部を
第1係止部の方向に向けて弾性変形させることにて前記
係合孔に嵌まり係合するようにした爪部を形成する」の
構成にした。
て、「前記スライダーを、支持レールの支持片に密着す
る水平部と支持レールの垂直片に密着する立ち上がり部
とでL字状に形成し、前記立ち上がり部のうち前後適宜
隔てた2か所の部位に、下面に向けて開口した上下長手
のスリットを切り開き形成すると共に、前記水平部に、
前記立ち上がり部の2条のスリットに連通する抜き孔を
穿設することにより、立ち上がり部のうち2条の切り込
みで挟まれた部位を前記第2係止片と成す」の構成にし
た。
在に支持する水平状の支持片の付け根に上向きの垂直片
を連接して成る支持レールにおける前記支持片の前端部
に、抽斗の側縁下面に対する合成樹脂製のスライダー
を、抽斗を押し込み切った状態で抽斗の鏡板が当接する
ように支持片の前端面から適宜寸法前向きに突出させ
る」の構成にした。
ーを支持レールに取り付けるには、先ず、スライダー
を、第2係止部が支持片から浮くように傾けた状態で先
に第1係止部を係合孔に差し込み、次いで、スライダー
を支持レールの支持片に押し付ければ良い。すると、第
2係止部が、その弾性に抗して変形しつつ係合孔内に押
し込まれ、押し込み切った状態になると弾性復元力に
て、当該第2係止部の爪部が係合孔に嵌まり込む。
部の爪部とが、互いに反対方向に向いた状態で係合孔の
内周縁下面に当接しているから、抽斗の押し込みや引き
出しに際してスライダーに衝撃が作用しても、両係止部
が係合孔から不測に外れることはない。従って、請求項
1の構成によると、スライダーを抜け不能の状態に確実
に保持できる効果を有する。
よってスライダーを取り付けるものであるから、前記従
来技術のようにハンマーで叩き込む必要はなく、作業者
が指で押し込むだけの簡単な操作で取り付けることがで
き、従って、取り付け作業を至極容易に行うことができ
ると共に、スライダー及び支持レールが傷付くことも確
実に防止できるのである。
字状に形成したことにより、スライダーで抽斗の下面と
側面とがガイドされるため、抽斗の前後動をより円滑に
行うことができる。また、抽斗の側面をガイドする立ち
上がり部を利用して第2係止部を形成するものであるか
ら、第2係止部の長さを長くすることができ、従って、
第2係止部を、その強度を低下させることなく、係合孔
に容易に係合するよう大きく弾性変形し得る状態に形成
することができる。
後動を円滑に行うことと、スライダーの強度を低下させ
ることなく装着を容易にすることとを、一挙に達成でき
る効果を有する。更に請求項3の構成にすると、スライ
ダーが抽斗の押し込み緩衝用ストッパーに兼用されるか
ら、従来のようにスライダーとは別体にストッパーを設
ける必要がなく、従って家具等の部材点数を低減して製
造コストを低減できる効果を有する。
ダーを請求項1又は請求項2の構成にすると、前記した
ようにスライダーが抜け不能に保持されているから、抽
斗の鏡板がスライダーに衝突した弾みで両係止部が係合
孔から抜け出ることはなく、従って、請求項1及び請求
項2の構成のスライダーを請求項3に適用すると好適で
ある。
施例を図面(図1〜図4)に基づいて説明する。これら
の図のうち図1(a)は机の概略斜視図であり、この図
において符号1は机天板を、符号2は机天板1の下面に
前後動自在に装架した抽斗を示す。抽斗2の前面には鏡
板2aが、左右側板2bの側方に突出するようにして取
り付けられている。
を、図1(b)の分離斜視図に基づいて説明する。机天
板1の下面には、その前端部から後端に向けて適宜間隔
で、左右長手の第1補強枠3、第2補強枠4、第3補強
枠5が固着されており、これら補強枠3,4,5の下面
には、抽斗2の左右側縁を支持する正面視コ字状の支持
レール6が前後方向に延びるようにして取り付けられて
いる。
に形成されており、第1補強枠3のうち支持レール6と
重なる部位の後面に細幅の第1係合孔7を、第3補強枠
5のうち支持レール6と重なる部位の後面に第2係合孔
8を、同じく第3補強枠5のうち支持レール6と重なる
部位の下面に第3係合孔9をそれぞれ穿設している。他
方、支持レール6の前部上面には、前記第1係合孔7に
後方から嵌まる鉤状の第1係止爪10が、支持レール6
の後部上面には、第2係合孔8に後方から嵌まるダボ状
突起11aを有する第2係止爪11と、第3係合孔9に
下方から嵌まる第3係止片12を突設している。
を後傾した姿勢にして第1係止爪10を第1係合孔7に
嵌め込んで、その状態で、第1係止爪10を支点にして
支持レール6を上向きに押し上げ回動して、第3係止爪
12を第3係合孔9に嵌め込むと共に、第2係止片11
のダボ状突起11aを第2係合孔8に嵌め込むことによ
って行われる。取り付けた状態は図4に示されている。
軸心回りにガタ付くことを防止するために、補強枠3,
4,5に対して前後左右の4か所で当接する上向き突起
13を設けている。机天板1の前端に合成樹脂製等の縁
部材14を固着している。前記支持レール6の前端に
は、抽斗2に対する合成樹脂製のスライダー15を装着
しており、その取り付け構造を図2及び図3に基づいて
説明する。
持片6aに密着する水平部15aと、支持レール6の垂
直部6bに密着する立ち上がり部6bとで正面視L字状
に形成されている一方、支持レール6の前端には、スラ
イダー15を取り付けるための角形の係合孔16を穿設
している。係合孔16は、支持片2aの自由端寄り部位
から垂直片2bの付け根箇所まで延びるように形成され
ており、水平片6aと垂直片2bとの連接部の部位を幅
狭部16aに形成し、その他の部位を幅広部16bに形
成している。
6の幅広部16bに前後ずれ不能に嵌まる第1係止部1
7を突設して、この第1係止部17に、支持レール6に
おける支持片6aの自由端に向けて延びる鉤部17aを
形成している。スライダー15の水平部15aは、支持
片6aの自由端から僅かに突出し、且つ、支持片2aの
前端面からも僅かの寸法だけ前向きに突出するような寸
法に設定している(水平部15aと立ち上がり部15b
との両方を支持レール6の前端から突出させても良
い)。
bに、前後適宜間隔を隔てた2条のスリット18を下向
きに開口するように切り開き形成すると共に、水平部1
5aの付け根寄り部位に、前記両スリット18に連通し
た状態で上下に開口する抜き孔19を穿設することによ
り、垂直部15bのうち両スリット18で挟まれた部位
を、前記係合孔17の幅狭部17aに前後ずれ不能に嵌
まり込むと共に左右方向に撓み変形可能な第2係止部2
0を形成し、この第2係止部20のうち第1係止部17
と反対側の面に、係合孔16の幅狭部16aに対して上
向き抜け不能に係合する爪部20aを突設する。
持レール6に取り付けるには、先ず、図3(a)に示す
ように、第2水平部20が支持片6aから浮くようにス
ライダー15を傾けた状態にして、第1係止部17の鉤
部17aを係合孔16に嵌め込んでから、スライダー1
5を支持片2aに向けて指で押し付ければ良い。する
と、スライダー15は、第2係止部20が第1係止部1
7に接近するように弾性変形することにより、支持レー
ル6の支持片6a及び垂直片6bに密着する姿勢に回動
し、支持レール6の支持片6a及び垂直片6bに密着す
ると同時に、第2係止部20が弾性力にて復元して、そ
の爪部20aが係合孔16の幅狭部16aに嵌まり込
む。
17の鉤部17aと第2係止部20の爪部20aとが、
互いに反対方向に向いた辞意謡で係合孔16の周縁に下
方から当接しているため、スライダー15は抜け不能に
保持される。従って、抽斗2の押し込み時に抽斗2の鏡
板2aがスライダー15に衝突しても、スライダー15
が衝撃で外れることはない。
作で取り付けできるから、取り付け作業が著しく容易に
なると共に、取り付け作業に際してスライダー15及び
支持レール6が傷付くこともない。更に、立ち上がり部
15bにスリット18を形成すると共に水平部15aに
抜き孔19を穿設することによって第2係止部20を形
成したことにより、第2係止部20の上下寸法を長くす
ることができるから、第2係止部20を、その強度を保
持した状態で容易に弾性変形させ得るのであり、従っ
て、容易且つ強固に取り付けできるのである。
スライダー15の水平部15aを支持レール6の前端か
ら適宜寸法eだけ前向きに突出させたことにより、スラ
イダー15が抽斗2の鏡板2aに対するストッパーに兼
用されるから、弁と支持レール6にストッパーを設ける
必要がなく、それだけ部材点数を低減して構造を簡単に
することができる。
上がり部の2条のスリットの間の部位を第2係止部に形
成した場合であったが、立ち上がり部のうち両スリット
を挟んだ前後両方の部位又は片方の部位を第2係止部と
成しても良い(この場合は、水平部の抜き孔は前方又は
後方若しくは両方に向けて開口することになる)。ま
た、立ち上がり部にスリットを1条だけ形成して、その
前後いずれかの部位を第2係止部と成しても良いのであ
る(この場合も、水平部の抜き孔は前方又は後方に向け
て開口することになる)。
の手段で机天板に取り付けても良い。また、本発明は机
のみでなく、キャビネット等の他の家具にも適用できる
ことはな言うまでもない。
の取り付け構造を示す分離斜視図である。
図、(b)はスライダーをひっくり返した状態の斜視図
である。
(b)は取り付けた状態の図である。
図、(b)は支持レールの先端部の取り付け状態を示す
拡大図、(c)は支持レールの後部の取り付け状態を示
す拡大図である。
Claims (3)
- 【請求項1】抽斗を前後動自在に支持する水平状の支持
片の付け根に上向きの垂直片を連接して成る支持レール
における前記支持片の前端部に、抽斗の側縁下面に対す
る合成樹脂製のスライダーを取り付ける構造であって、 前記スライダーの下面に、弾性変形不能な第1係止部
と、支持片の幅方向に沿った左右方向に弾性変形可能な
第2係止部とを、第1係止部が支持片の自由端寄りに位
置し第2係止部が垂直片寄りに位置するようにして下向
きに突設し、前記第1係止部に、支持片の自由端に向け
て延びる鉤部を形成する一方、前記支持レールの先端部
に、前記第1係止部及び第2係止部が前後動不能及び左
右動不能に嵌まる係合孔を穿設し、前記第2係止部のう
ち第1係止部と反対側の面に、当該第2係止部を第1係
止部の方向に向けて弾性変形させることにて前記係合孔
に嵌まり係合するようにした爪部を形成したことをを特
徴とする抽斗支持レールへのスライダーの取付け構造。 - 【請求項2】「請求項1」において、前記スライダー
を、支持レールの支持片に密着する水平部と支持レール
の垂直片に密着する立ち上がり部とでL字状に形成し、
前記立ち上がり部のうち前後適宜隔てた2か所の部位
に、下面に向けて開口した上下長手のスリットを切り開
き形成すると共に、前記水平部に、前記立ち上がり部の
2条のスリットに連通する抜き孔を穿設することによ
り、立ち上がり部のうち2条の切り込みで挟まれた部位
を前記第2係止片と成したことを特徴とする抽斗支持レ
ールへのスライダーの取付け構造。 - 【請求項3】抽斗を前後動自在に支持する水平状の支持
片の付け根に上向きの垂直片を連接して成る支持レール
における前記支持片の前端部に、抽斗の側縁下面に対す
る合成樹脂製のスライダーを、抽斗を押し込み切った状
態で抽斗における鏡板の裏面が当接するように支持片の
前端面から適宜寸法前向きに突出させたことを特徴とす
る抽斗支持レールへのスライダーの取付け構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06178387A JP3107973B2 (ja) | 1994-07-29 | 1994-07-29 | 抽斗支持レールへのスライダーの取付け構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06178387A JP3107973B2 (ja) | 1994-07-29 | 1994-07-29 | 抽斗支持レールへのスライダーの取付け構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0838282A JPH0838282A (ja) | 1996-02-13 |
JP3107973B2 true JP3107973B2 (ja) | 2000-11-13 |
Family
ID=16047608
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP06178387A Expired - Fee Related JP3107973B2 (ja) | 1994-07-29 | 1994-07-29 | 抽斗支持レールへのスライダーの取付け構造 |
Country Status (1)
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---|---|
JP (1) | JP3107973B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04136261U (ja) * | 1991-06-13 | 1992-12-18 | 正章 乙黒 | ゴルフパツテイング練習用器具 |
US11225818B2 (en) * | 2017-12-14 | 2022-01-18 | Hitachi Metals, Ltd. | Door leading edge sensor |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009047851A1 (ja) * | 2007-10-11 | 2009-04-16 | Fujitsu Limited | レール取付構造、レール着脱方法及び電子機器 |
JP2012157392A (ja) * | 2011-01-28 | 2012-08-23 | Cleanup Corp | 収納庫 |
-
1994
- 1994-07-29 JP JP06178387A patent/JP3107973B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04136261U (ja) * | 1991-06-13 | 1992-12-18 | 正章 乙黒 | ゴルフパツテイング練習用器具 |
US11225818B2 (en) * | 2017-12-14 | 2022-01-18 | Hitachi Metals, Ltd. | Door leading edge sensor |
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JPH0838282A (ja) | 1996-02-13 |
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