JP6767228B2 - 椅子 - Google Patents

椅子 Download PDF

Info

Publication number
JP6767228B2
JP6767228B2 JP2016198218A JP2016198218A JP6767228B2 JP 6767228 B2 JP6767228 B2 JP 6767228B2 JP 2016198218 A JP2016198218 A JP 2016198218A JP 2016198218 A JP2016198218 A JP 2016198218A JP 6767228 B2 JP6767228 B2 JP 6767228B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shell
seat
back cushion
cushion
back shell
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016198218A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018057642A (ja
Inventor
泰崇 ▲高▼橋
泰崇 ▲高▼橋
一輝 塚平
一輝 塚平
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kokuyo Co Ltd
Takano Co Ltd
Original Assignee
Kokuyo Co Ltd
Takano Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kokuyo Co Ltd, Takano Co Ltd filed Critical Kokuyo Co Ltd
Priority to JP2016198218A priority Critical patent/JP6767228B2/ja
Publication of JP2018057642A publication Critical patent/JP2018057642A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6767228B2 publication Critical patent/JP6767228B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、オフィスや病院等において好適に使用される椅子に関する。
従来から、背凭れ及び座を合成樹脂により一体に形成し、シェル状をなすように構成した椅子が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
ところで、この種の椅子は、着座者の背中に当接し得るクッションを取り付け難い構成をなしているため、硬質なシェル状の部材の前面側をそのまま背凭れ面としていることが通常である。
特開2013−000447号公報
本発明は、以上のような事情に着目してなされたもので、背シェルに対してがたつきが好適に抑制された態様で、背クッションを取り付け得る構成を有した椅子を提供することにある。
すなわち、本発明は次の構成をなしている。
請求項1に記載の発明は、座を構成する座シェルと背凭れを構成する背シェルとを一体に構成した椅子であって、前記背凭れが、背シェルの前面に背クッションをテーパー係合手段を介して取り付けたものであり、前記テーパー係合手段が、前記背シェル及び前記背クッションの何れか一方に設けられ開放側に向かって漸次開口幅が大きくなるテーパー係合穴と、他方に設けられ前記テーパー係合穴方向に漸次先細りとなるテーパー係合突起とを備えたものである椅子である。
請求項2に記載の発明は、前記テーパー係合手段が、前記背シェルに設けられ上方に向かって漸次開口幅が大きくなる前記テーパー係合穴と、前記背クッションに設けられ下方に向かって漸次先細りとなる前記テーパー係合突起とを備えている請求項1記載の椅子である。
請求項3に記載の発明は、前記テーパー係合穴が、座面に対して前傾する方向に開口させたものである請求項2記載の椅子である。
請求項4に記載の発明は、前記テーパー係合穴が、下縁を前記背シェルの前面に支持させた前壁と、この前壁の両側縁を前記背シェルの前面に接続する側壁とによって形成されたものであり、前記前壁と前記側壁とは背シェルに一体に形成されたものである請求項2又は3記載の椅子である。
請求項5に記載の発明は、前記座シェルが、上面側に左右方向に延びる横向きのリブを備えたものであり、前記前壁と前記側壁との稜線が前記横向きのリブの起立方向に対して平行となるように設定されている請求項4記載の椅子である。
請求項6に記載の発明は、前記座シェルが、平面視円形状のものであり、前記背シェルが、前記座シェルの外縁に沿って湾曲したものである請求項1、2、3、4又は5記載の椅子である。
請求項7に記載の発明は、前記背クッションが、柔軟性を有する背クッション本体と、この背クッション本体の背面側を裏当て支持する背クッションベースとを備えたものであり、前記背クッションベースが前記テーパー係合手段を介して前記背シェルに取り付けられている請求項1、2、3、4、5又は6記載の椅子である。
請求項8に記載の発明は、前記背シェルに前記背クッションを固定するための固定手段を設けている請求項1、2、3、4、5、6又は7記載の椅子である。
請求項9に記載の発明は、前記固定手段が、前記背シェルに設けられたねじ挿通孔と、前記背クッションに設けられたナット部と、前記ねじ挿通孔に挿通されるとともに前記ナット部に螺着されるねじとを備えてなり、前記ねじが、隠蔽部材により隠蔽されている請求項8記載の椅子である。
以上説明したように本発明によれば、背シェルに対してがたつきが好適に抑制された態様で、背クッションを取り付け得る構成を有した椅子を提供することができる。
本発明の一実施形態を示す斜視図。 同実施形態における正面図。 同実施形態における背面図。 同実施形態における右側面図。 同実施形態における平面図。 同実施形態における底面図。 図2におけるX−X線断面図。 同実施形態における分解斜視図。 同実施形態における分解斜視図。 同実施形態における分解斜視図。 同実施形態におけるシェル体の斜視図。 同実施形態におけるシェル体の正面図。 同実施形態におけるシェル体の平面図。 同実施形態における背クッションベースの斜視図。
以下、本発明の一実施形態を、図1〜14を参照して説明する。
この実施形態は、本発明をオフィスや病院等において好適に使用される椅子Aに適用したものである。この椅子Aは、例えば、病院の診察室内において、看者や医師が好適に使用し得るものとなっている。
椅子Aは、脚体Bと、脚体Bに対して回転可能に支持された座Cと、当該座Cを構成する座シェル1と一体に形成された背シェル3を有した背凭れDとを備えてなる。この実施形態では、座Cは平面視において略円形をなしており、背凭れDは主として着座者における腰の下部を支持し得るものとなっている。
脚体Bは、先端にキャスタb12を備えた複数本の脚羽根b11からなる脚ベースb1と、脚ベースb1の中心部に立設された脚支柱b2とを具備してなる。脚支柱b2は、脚ベースb1に装着されたシリンダーb21と、シリンダーb21から上端部を突没可能に突出させたピストンロッドb22とを備えたガススプリング構造のものである。ピストンロッドb22の先端には、脚支柱b2の伸縮ロックを解除するためのロック解除ボタンb23が設けられている。
座Cは、脚体Bに回転可能に支持されている。座Cは、平面視において略円形状をなした座シェル1と、座シェル1の上に配設された座クッション2とを備えたものである。
座シェル1は、平面視において、円環状の周縁が形成されている。換言すれば、座シェル1は全周縁において略同じ湾曲度合いに設定された湾曲縁を備えている。座シェル1は、ボウル状をなす座シェル本体Lと、座シェル本体Lの内面側に設けられ複数のリブを主体に構成されたリブ構成部Mとを備えている。
座シェル本体Lは、その下面側に、座クッション2を取り付けるための下側から上側に向かって挿入されたねじv3の頭部が収容される座ぐり穴11を備えている。座ぐり穴11は、座シェル本体Lにおける四箇所に設けられている。なお、リブ構成部Mには、座ぐり穴11に対応させてねじ挿通孔n4を有したボス部19が四箇所に設けられている。
座シェル本体Lの下面には、座面21cに対して平行な脚体取付面13が設けられている。脚体取付面13は、底面視において円環状をなしている。座シェル本体Lは、脚体取付面13の内側に、脚支柱b2の上端を連通させるための上下方向に貫通する円形の貫通孔n1を備えている。座シェル本体Lは、貫通孔n1の下側に、下方に向かって漸次離間幅が広くなるように形成された部分円錐面状の内向きの傾斜面15を備えている。換言すれば、座シェル本体Lの下面側の中央部には、部分円錐形状の空洞kdが形成されている。
座シェル本体Lの上面側に配されたリブ構成部Mは、左右方向に延びる横向きのリブ16と、横向きのリブ16に交差する前後方向に延びる縦向きのリブ17とを備えている。これら縦向きのリブ16や横向きのリブ17を含むリブの上端縁は、座クッション2の座クッションベース22に添接し得るようになっている。横向きのリブ16と縦向きのリブ17との交差部分には、脚体Bを取り付けるための図示しないナットを配設するためのねじ挿通孔n3を有した取付台座18と、座クッション2を取り付けるためのねじ挿通孔n4を有したボス部19が形成されている。
座シェル1の底面視における中央部分、すなわち、座シェル本体Lにおける脚体取付面13及び座クッション2を取り付けるためのねじ挿通孔n4を含む中央部分は、底面視において略ドーナツ形状をなす座シェル本体Lにおける外周部分に対して凹んでなる凹陥形状をなしており、手かけ部として機能し得るようになっている。なお、操作レバーHの外レバー部h1には、背シェル本体Lの凹陥形状に連続するように屈曲した形状部分を有している。
取付台座18に設けられたねじ挿通孔n3は、脚体取付面13に開口させてある。横向きのリブ16は、座面21cに対して前傾させてある。換言すれば、横向きのリブ16は、脚体取付面13に対して前傾した姿勢をなしている。
座シェル1の左右方向中央部における前部及び後部、すなわち、リブ構成部Mの前部及び後部には、リブにより形成されてなる座位置決め用の下係合部t2が設けられている。
座シェル1には、座Cを昇降操作するための操作レバーHが設けられている。操作レバーHは、樹脂により一体に形成されたものである。操作レバーHは、使用者が操作することにより、ピストンロッドb22の先端に設けられているとともに座シェル1の上面側に露出しているロック解除ボタンb23を押圧し得るものである。
操作レバーHは、外方に向かって漸次拡開する平面視扇状の部分を有した外レバー部h1と、この外レバー部h1から座シェル1の中心部に向かって延出した内レバー部h2とを備えている。
外レバー部h1は、座シェル1に設けられた連通孔n2に挿通されている。そして、外レバー部h1における使用者が直接的に手を掛ける端縁部分h11が、連通孔n2から座シェル1の下面側に露出するようになっている。
内レバー部h2には、基端部よりの部位に座シェル1のリブ構成部Mに設けられた軸受部t3に支持され得る図示しない軸部が前方及び後方に向けて突設されている。内レバー部h2は、その先端部分h21がロック解除ボタンb23の上端に臨ませてある。つまり、操作レバーHの端縁部分h11を上方に引き上げると、操作レバーHの先端部分h21が回動して下方に降下し、脚支柱b2のロック解除ボタンb22を押圧し脚体Bの伸縮ロックを解除し得るようになっている。
座クッション2は、柔軟性を有する座クッション本体21と、この座クッション本体21の下面側を裏当て支持する座クッションベース22とを備えたものである。
座クッション本体21は、発泡体製の芯材21aと、芯材21aの上面及び周縁を覆う外装材21bとを備えたものである。外装材21bの縁には、座クッションベース22に取り付けるための図示しない取付紐が設けられている。
座クッションベース22は、座シェル1に対応した平面視円形をなすものである。座クッションベース22の周縁近傍部には、取付紐を掛け止めするための複数の爪22aを備えている。座クッションベース22には、図示しないナットを保持するナット保持部22bが設けられている。ナット保持部22bは、リブ構成部Mに設けられたボス部19に対応する部位に設けられている。座シェル1の下面側からねじ挿通孔n4に挿通させたねじv3をナットに螺着することにより、座クッションベース22を含む座クッション2が座シェル1に固定されるようになっている。
座クッションベース22における中心部には、操作レバーHの先端部分h21の上面に係止して当該操作レバーHの先端部分h21の上動を禁止するためのストッパ22cが下方に向かって突設されている。座クッションベース22の下面における前端部及び後端部には、座シェル1の下係合部t2に係合する上係合部t4が設けられている。上係合部t4は、外方及び一方の円周方向に開口した凹陥形状のものである。座クッション2を保持した座クッションベース22を、座シェル1の上に仮載置し、その後、仮載置された当該座クッションベース22を円周方向に回転させることにより、上係合部t4が座シェル1の下係合部t2に対して係わり合うようになっている。
この実施形態では、座Cの前側では、座シェル1の前端部1aが、座クッション2の前端部2aよりも前側に位置している。このように配置することによって、座クッション2が周囲の家具や壁体等に直接的に当接し難いものとなり、座クッション2の損傷が好適に抑制されるものとなる。一方で、座Cの後側では、座クッション2の後端部2bが、座シェル1の後端部1bよりも後側に位置している。このように配置することによって、座シェル1の後端部1bにおける上縁部分に埃等が堆積することを抑制している。
座シェル1の脚体取付面13には、空洞kdに配設されるボス部i1を有した円盤状の取付盤Iが添設されている。ボス部i1は、座シェル本体Lの傾斜面15に対応した外面を有する部分円錐形状をなしている。取付盤Iは、周縁部の四箇所にねじ挿通孔i2を備えている。ねじ挿通孔i2に挿通されたねじv2を、取付台座18におけるねじ挿通孔n3を通して図示しないナットに螺着することによって、取付盤Iが座シェル1に取り付けられている。取付盤Iのボス部i1には、脚体Bの上端部すなわちピストンロッドb22の先端部が装着されている。
座シェル1の下には、取付盤Iを隠蔽するためのカバーJが設けられている。カバーJには、周縁における前後及び左右の四箇所に弾性爪j1を備えている。これら弾性爪j1を取付盤Iの周縁部に係わり合わせることにより、カバーJが取付盤Iに取り付けられるようになっている。
次いで、背凭れDについて説明する。
背凭れDは、その側面視における上下方向寸法w1が、座Cの側面視における前後方向寸法w2よりも短く設定されており、主として、着座者における腰から下部分を後方から支持し得るものとなっている。背凭れDは、湾曲した板状の部材を主体に構成された背シェル3と、この背シェル3の前面に設けられた背クッション4とを備えたものである。背シェル3は、平面視おいて、座シェル1の外縁に沿って湾曲した形状をなしている。
背シェル3は、座シェル1の後部における左右両側に位置する湾曲縁12aから一体に延出された左右対をなす左右の延出壁31を備えている。そして、これら左右の延出壁31によって背凭れDが構成されている。すなわち、左右の延出壁31の延出端部同士が一体的に結合して背シェル3が形成されている。
左右の延出壁31は、座シェル本体Lから上方に延びる縦延出部分31aと、縦延出部分31aの上端から内方に延びる横延出部分31bとを一体に備えている。そして、左右の延出壁31の横延出部分31b同士が中間位置において連結して一体化されている。
左右の延出壁31の横延出部分31bには、後述するテーパー係合手段Eを構成するテーパー係合穴e1が設けられているとともに、後述する固定手段Fを構成するねじ挿通孔f2が形成されている。
延出壁31は、下端縁における前端部を座シェル1の前後方向中央付近に位置させている。延出壁31は、下端縁における後端部を座シェル1の前後方向後端よりも前に位置させている。延出壁31の基端部は座シェル1の後部両側の湾曲縁12aに沿って湾曲しており、横延出部分31bである延出壁31の上部は座シェル1の後端部の湾曲縁12bに沿って湾曲している。すなわち、これらの延出壁31により構成される背シェル3は、座シェル1の外縁に沿って湾曲したものであり、着座者を包み込むような形態をなしている。
背クッション4は、柔軟性を有する背クッション本体41と、背クッション本体41の背面側を裏当て支持する背クッションベース42とを備えたものである。この背クッション4は、背シェル3の前面側にのみ設けられている。
背クッション本体41は、発泡体製の芯材41aと、芯材41aの前面及び周縁を覆う外装材41bとを備えたものであり、背クッションベース42の前面に添設されている。
背クッションベース42は、背シェル3における横延出部分31bに対応した正面視横長形状をなすものである。背クッションベース42には、背シェル3に設けられたテーパー係合穴e1に係合するテーパー係合突起e2が設けられている。テーパー係合突起e2は、背クッションベース42の背面側に後方に向かって立設され先端縁42bが背シェル3の前面に当接し得るように構成された円環状のリブ42aに設けられている。円環状のリブ42は、背クッションベース42の外周縁に沿うような横長円環状をなしており、当該背クッションベース42の外周縁よりも内側に位置している。テーパー係合突起e2は、円環状のリブ42aの上側の中央及び左右の三箇所に設けられている。
背クッションベース42は、背シェル3のねじ挿通孔f2に挿通されたねじv1が螺着するナット部f1を備えている。ナット部f1は、円環状のリブ42aにおける下側の中央に設けられている。
以上説明した背シェル3と座シェル1との間には貫通窓mdが形成されている。貫通窓は、左右の延出壁31の縁部たる内縁31eと背シェル3を構成する左右の延出壁31間に位置する座シェル1の縁部たる湾曲縁12bとによって窓枠が形成された貫通窓mdを備えている。すなわち、貫通窓mdは、背シェル3における左右の延出壁31の内縁31eと、座シェル1における後縁すなわち座シェル本体Lにおける左右の延出壁31間に位置してなる露出した湾曲縁12bとによって形成されたものである。なお、座シェル1の後端部外面には、貫通窓mdに隣接する凹陥部t1が形成されている。この凹陥部t1の縁である外側の稜線部分すなわち屈曲面t11と貫通窓mdの縁である延出壁31の内縁31eとは略環状に連続している。凹陥部t1は、使用者の手かけ部としても機能し得るようになっている。
この実施形態では、座シェル1と背シェル3とが合成樹脂により一体に形成されたものとなっている。換言すれば、座シェル1と背シェル3とによって剛性に優れた単一のシェル体Sが構成されている。シェル体Sには、前後方向に連通した貫通窓mdが形成されている。より具体的に言えば、貫通窓mdは、主として背シェル3部分に形成されたものである。貫通窓mdは、左右の延出壁31の内縁31eと座シェル1における後縁とによって、その窓縁が形成されたものとなっている。
しかして、この実施形態の椅子Aは、背シェル3に対して、テーパー係合手段Eを介して背クッション4を取り付け得るように構成している。
テーパー係合手段Eは、背シェル3に設けられ開放側に向かって漸次開口幅が大きくなるテーパー係合穴e1と、背クッションベース42に設けられテーパー係合穴e1に係わり合うテーパー係合突起e2とを備えたものである。
テーパー係合穴e1は、背シェル3に設けられたものであり、座面21cに対して前傾する方向に開口したものである。テーパー係合穴e1は、下縁を背シェル3の前面に支持させた前壁e11と、前壁e11の両側縁を背シェル3の前面に接続する側壁e12とによって形成されたものである。前壁e11及び側壁e12は、左右の延出壁31の前面側に一体に設けられている。
テーパー係合突起e2は、背クッションベース42に設けられたものである。テーパー係合突起e2は、背シェル3に設けられたテーパー係合穴e1の方向すなわち下方に向かって漸次先細りとなる形状をなしている。
この実施形態においては、テーパー係合穴e1が、背シェル3における前面の左右方向中央部、左部、及び、右部の三箇所にそれぞれ設けられており、テーパー係合突起e2が、背クッション4における背面の左右方向中央部、左部、及び、右部の三箇所にそれぞれ設けられている。テーパー係合穴e1を形成する前壁e11と側壁e12との稜線e13すなわち境界線は、座シェル1における横向きのリブ16の起立方向に対して平行となるように設定されている。
固定手段Fは、テーパー係合手段Eを介して背シェル3に掛け止めされたクッションを脱落不能に背シェル3に固定するためのものである。より具体的に言えば、固定手段Fは、背クッションベース42に設けられたナット部f1と、このナット部f1に対応させて背シェル3に前後方向に貫通して設けられたねじ挿通孔f2と、このねじ挿通孔f2を通してナット部f1に螺着されるねじv1とを具備してなる。
背シェル3の背面には、固定手段Fを構成するねじの頭を隠蔽するための隠蔽部材が装着されている。隠蔽部材は、背シェル3の背面に接着される比較的小さなプレート状のものである。なお、隠蔽部材の背面すなわち外面には商標等の文字や図形が表示されている。
以上説明したように、本実施形態に係る椅子Aは、座Cを構成する座シェル1と背凭れDを構成する背シェル3とを一体に構成したものである。そして、背凭れDが、背シェル3の前面に背クッション4をテーパー係合手段Eを介して取り付けたものである。テーパー係合手段Eが、背シェル3に設けられ開放側に向かって漸次開口幅が大きくなるテーパー係合穴e1と、背クッション4に設けられテーパー係合穴e1方向である斜め下方向に漸次先細りとなるテーパー係合突起e2とを備えたものである。このため、背シェル3に対して、がたつきが好適に抑制された態様で、背クッション4を取り付け得る構成を有した椅子Aを提供することができるものとなる。
しかも、テーパー係合手段Eにより、背シェル3に対して背クッション4を取り付けるようにしているため、テーパー係合突起e2をテーパー係合穴e1に挿入し始める段階では、比較的簡単に位置決めを行うことができるにもかかわらず、挿入を終了する段階では背クッション4が背シェル3に対してがたつきなく保持されるものとなる。
特に、背シェル3は、背面側の外観を保持するためにねじ挿通孔等を最小限に設定することが好ましいものであり、本実施形態に示すようにテーパー係合手段Eを用いることにより、背シェル3の背面側の外観を好適なものとすることができるものとなっている。
テーパー係合穴e1が、座面21cに対して前傾する方向に開口させたものである。このため、背シェル3及び座シェル1を一体に形成してなるシェル体Sを好適に成形し得るものとなっている。
テーパー係合穴e1が、下縁を背シェル3の前面に支持させた前壁e11と、この前壁e11の両側縁を背シェル3の前面に接続する側壁e12とによって形成されたものであり、前壁e11と側壁e12とは背シェル3に一体に形成されたものである。このため、強度に優れた態様で、好適なテーパー係合穴e1を設けることができるものとなっている。
座シェル1が、上面側に左右方向に延びる横向きのリブ16を備えている。そして、前壁e11と側壁e12との稜線e13が横向きのリブ16の起立方向に対して平行となるように設定されている。このため、背シェル3及び座シェル1を一体に形成してなるシェル体Sにおいて、テーパー係合穴e1を好適に形成し得るものとなっている。
座シェル1が、平面視円形状のものであり、背シェル3が、座シェル1の外縁に沿って湾曲したものである。このため、シェル体Sが強度に優れた形状をなすとともに、着座者の周囲を包むような好適な形状を形成したものとなっている。
背クッション4が、柔軟性を有する背クッション本体41と、この背クッション本体41の背面側を裏当て支持する背クッションベース42とを備えたものでる。そして、背クッションベース42がテーパー係合手段Eを介して背シェル3に取り付けられている。このため、背クッション4が、着座者に対してクッション性を付与し得るとともに背シェル3に取り付けるための強度を保持した好適な構成をなしている。
背シェル3に背クッション4を固定するための固定手段Fを設けている。具体的には、固定手段Fが、背シェル3に設けられたねじ挿通孔f2と、クッションに設けられたナット部f1と、ねじ挿通孔f2に挿通されるとともにナット部f1に螺着されるねじv1とを備えている。ねじv1は、隠蔽部材Gにより隠蔽されている。このため、背シェル3に対して背クッション4を確実に固定することができる。しかも、隠蔽部材Gによってねじv1を隠蔽しているので、好適な外観を呈することができるものとなっている。
なお、本発明は、以上に詳述した実施形態に限られるものではない。
テーパー係合手段は、種々の構成を採用することができるものであり、上述した実施形態に示したものに限定されるものではない。例えば、テーパー係合手段が、背クッションに設けられ開放側に向かって漸次開口幅が大きくなるテーパー係合穴と、背シェルに設けられ背クッションに設けられたテーパー係合穴方向に漸次先細りとなるテーパー係合突起とを備えたものであってもよい。
固定手段は、必ずしも必須の構成ではない。固定手段を適用する場合には、その固定手段は上述したようなねじにより固定する構成のもの限られるものではない。他の固定手段としては、リベットを用いて背シェルに対して背クッションを取り付ける構成のものが考えられる。
脚体は、種々の形態のものを採用することができる。例えば、座の位置を上述した実施形態に示すものよりも高い位置に設定するために、脚支柱の寸法を上下方向に長く構成してもよい。なお、この場合には、脚体に、着座者の足を載せるための足かけ部を設けるようにしてもよい。
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
1…座シェル
3…背シェル
4…背クッション
C…座
D…背凭れ
E…テーパー係合手段
e1…テーパー係合穴
e2…テーパー係合突起

Claims (9)

  1. 座を構成する座シェルと背凭れを構成する背シェルとを一体に構成した椅子であって、
    前記背凭れが、背シェルの前面に背クッションをテーパー係合手段を介して取り付けたものであり、
    前記テーパー係合手段が、前記背シェル及び前記背クッションの何れか一方に設けられ開放側に向かって漸次開口幅が大きくなるテーパー係合穴と、他方に設けられ前記テーパー係合穴方向に漸次先細りとなるテーパー係合突起とを備えたものである椅子。
  2. 前記テーパー係合手段が、前記背シェルに設けられ上方に向かって漸次開口幅が大きくなる前記テーパー係合穴と、前記背クッションに設けられ下方に向かって漸次先細りとなる前記テーパー係合突起とを備えている請求項1記載の椅子。
  3. 前記テーパー係合穴が、座面に対して前傾する方向に開口させたものである請求項2記載の椅子。
  4. 前記テーパー係合穴が、下縁を前記背シェルの前面に支持させた前壁と、この前壁の両側縁を前記背シェルの前面に接続する側壁とによって形成されたものであり、前記前壁と前記側壁とは背シェルに一体に形成されたものである請求項2又は3記載の椅子。
  5. 前記座シェルが、上面側に左右方向に延びる横向きのリブを備えたものであり、前記前壁と前記側壁との稜線が前記横向きのリブの起立方向に対して平行となるように設定されている請求項4記載の椅子。
  6. 前記座シェルが、平面視円形状のものであり、前記背シェルが、前記座シェルの外縁に沿って湾曲したものである請求項1、2、3、4又は5記載の椅子。
  7. 前記背クッションが、柔軟性を有する背クッション本体と、この背クッション本体の背面側を裏当て支持する背クッションベースとを備えたものであり、
    前記背クッションベースが前記テーパー係合手段を介して前記背シェルに取り付けられている請求項1、2、3、4、5又は6記載の椅子。
  8. 前記背シェルに前記背クッションを固定するための固定手段を設けている請求項1、2、3、4、5、6又は7記載の椅子。
  9. 前記固定手段が、前記背シェルに設けられたねじ挿通孔と、前記背クッションに設けられたナット部と、前記ねじ挿通孔に挿通されるとともに前記ナット部に螺着されるねじとを備えてなり、
    前記ねじが、隠蔽部材により隠蔽されている請求項8記載の椅子。
JP2016198218A 2016-10-06 2016-10-06 椅子 Active JP6767228B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016198218A JP6767228B2 (ja) 2016-10-06 2016-10-06 椅子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016198218A JP6767228B2 (ja) 2016-10-06 2016-10-06 椅子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018057642A JP2018057642A (ja) 2018-04-12
JP6767228B2 true JP6767228B2 (ja) 2020-10-14

Family

ID=61907920

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016198218A Active JP6767228B2 (ja) 2016-10-06 2016-10-06 椅子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6767228B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7208734B2 (ja) * 2018-07-31 2023-01-19 株式会社イトーキ 椅子

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3314259B2 (ja) * 1995-03-17 2002-08-12 株式会社岡村製作所 椅子の背もたれの構造
US8998339B2 (en) * 2012-09-20 2015-04-07 Steelcase Inc. Chair assembly with upholstery covering
JP6376683B2 (ja) * 2014-04-16 2018-08-22 株式会社オカムラ 椅子

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018057642A (ja) 2018-04-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007260118A (ja) 椅子
JP2011103933A (ja) 椅子
JP6767228B2 (ja) 椅子
USD961243S1 (en) Bed rail cane
USD931650S1 (en) Seat cushion
KR20170002280U (ko) 접이식 의자의 목받침 구조
JP2018057643A (ja) 椅子
JP5490175B2 (ja) 椅子
JP4200947B2 (ja) 引手付き椅子
JP6595047B2 (ja) 椅子
JP6130732B2 (ja) 椅子
JP6161405B2 (ja) 椅子
JP2012176259A5 (ja)
JP6001895B2 (ja) 椅子の背もたれ取付構造
JP5024778B2 (ja) 椅子
JP2013106694A (ja) 椅子
JP4573425B2 (ja) 椅子
USD536201S1 (en) Seat and back cushion support for a chair
US20160316918A1 (en) Drum seat and methods of use
USD547979S1 (en) Chair frame
JP5422824B2 (ja) 椅子
JP4216177B2 (ja) 椅子
JP6878832B2 (ja) 椅子
JP6062216B2 (ja) 椅子の組み立てキット
JP3154474U (ja) 収納付き事務用イス

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190917

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200909

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200915

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200917

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6767228

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250