JPH0735331Y2 - コネクタ固定構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、コネクタブロックに設けた補強リブによっ
て、固定用ブラケットの強化を図ったコネクタ固定構造
に関するものである。

〔従来の技術〕

第４図は、従来のコネクタ固定構造を示す分解斜視図、
第５図は、第４図のＢ−Ｂ断面図である。

図で、１は、コネクタを示し、コネクタハウジング２の
外壁３には、補強壁４によって連結された一対のガイド
レール5,5を平行に設け、該一対のガイドレール5,5の中
間に、係止突起６を有する可撓係止アーム７を連成し
て、係合部31を構成させている。また、21は、該コネク
タ１を固定するコネクタブロックの要部を示し、図示し
ない成形金型を使用して、外壁22にコの字型のガイド枠
23を立設すると共に該ガイド枠23の中間壁24に、前記ガ
イドレール５に対する板状の固定用ブラケット25を連成
し、該中間壁24から該ブラケット25の裏面にかけて、型
抜き孔26に臨む一対の補強リブ27,27を設けている。従
って、該板状ブラケット25は該補強リブ27と共に中間壁
12に片持ち梁状に突出している。また、該ブラケット25
には、前記係止突起６に対する係止孔28を設けてある。

そして、該ブラケット25にコネクタ１のガイドレール５
を挿入することにより、補強リブ27がガイドレール５と
係止アーム７との間の逃げ溝８に進入し、次いで係止突
起６が係止孔28に係合して固定される。

その状態を第６図に示す。ここで、該コネクタ１に相手
側コネクタ20を挿入するのである。

しかしながら、上記従来の構造にあっては、板状ブラケ
ット25が補強リブ27と共に中間壁12に片持ち梁状に設け
られている（すなわち樹脂成形金型の関係で、前記逃げ
溝８の底部8a（第４図参照）と干渉せず且つ型抜き孔26
の端縁29に連続する補強リブをブラケット25の下方に形
成することはできない）ために、相手側コネクタ20の挿
入時や電線30の下方向への引張等でこじり力Ｐが作用し
た場合、ブラケット25の付け根25aが破損しやすいとい
う欠点があった。

〔考案が解決しようとする課題〕

本考案は、上記した点に鑑み、こじり力が作用しても固
定用ブラケットが破損することのないコネクタ固定構造
を提供することを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するために、本考案は、コネクタハウジ
ングの外壁に、補強壁で連結された一対のガイドレール
を有する係合部を設け、固定側のコネクタブロックに、
該係合部にスライド嵌合する固定用ブラケットを型抜き
孔に対向して設け、該固定用ブラケットに、該型抜き孔
に臨む補強リブを連成して成るコネクタ固定構造におい
て、該固定用ブラケットの先端側にスリットを設け、該
スリットに対向して前記補強リブを前記型抜き孔の端縁
まで延設し、該端縁に該補強リブを連結して成る構造を
採用するものである。

〔作用〕

補強リブが固定用ブラケットをコネクタブロックに一体
に連結して両持ち梁状に支持しているから、こじりに対
して充分な強度を有している。

〔実施例〕

第１図は、本考案に係るコネクタ固定構造の一実施例を
示す分解斜視図、第２図は、第１図のＡ−Ａ断面図であ
る。

図で、１は、従来同様のコネクタを示し、コネクタハウ
ジング２の外壁３には、補強壁４で連結された一対のガ
イドレール5,5を平行に設け、その中間に、係止突起６
を有する可撓係止アーム７を連成して、係合部31を構成
させている。該係止アーム７とガイドレール5,5との間
には逃げ溝8,8を形成してある。

図で、９は、該コネクタ１を固定するためのコネクタブ
ロックを示し、外壁10に立設したコの字型のガイド枠11
の中間壁12に、係止孔13を有する板状の固定用ブラケッ
ト14を連成し、該中間壁12から該ブラケット14の裏面の
中間部にかけて、型抜き孔15に臨む一対の補強リブ16,1
6を設けると共に、該ブラケット14の先端側すなわち該
補強リブ16の延長線上に一対のスリット17,17を設け
て、該補強リブ16の下半部16aを該スリット17,17に対向
して型抜き孔15の端縁18まで延設し、ブラケット14と延
設リブ16b,16bとの間に前記コネクタ１の補強壁４に対
する挿通間隙19を形成した状態で、該端縁18に延設リブ
16bを連結したことを特徴とするものである。

すなわち、上記補強リブ16′の成形方法としては、上下
に分割する樹脂成形金型（図示せず）の一方を前記スリ
ット17内に入れて、他方の金型との間に延設リブ16bを
形成するのである。

そして、該ブラケット14は、補強リブ16′によってコネ
クタブロック９の外壁10に両持ち梁状に支持されている
から、第３図に示すように、相手コネクタ20の挿入時等
に作用するこじり力Ｐに対して充分な強度を有するので
ある。

〔考案の効果〕

以上の如くに、本考案によれば、補強リブが固定用ブラ
ケットをコネクタブロックに対して両持ち梁状に支持し
ているから、相手コネクタの挿入等によって固定用ブラ
ケットにこじり力が作用しても、固定用ブラケットが破
損することがなく、相手コネクタ挿入時等におけるコネ
クタブロックの品質を確保することができる。また、固
定用ブラケットが充分な剛性を有しているから、コネク
タ挿入作業性が良く、相手コネクタの不完全嵌合も防止
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す分解斜視図、 第２図は第１図のＡ−Ａ断面図、 第３図は同じく固定状態を示す縦断面図、 第４図は従来例を示す分解斜視図、 第５図は第４図のＢ−Ｂ断面図、 第６図は同じく固定状態を示す縦断面図である。 ２……コネクタハウジング、３……外壁、４……補強
壁、５……ガイドレール、９……コネクタブロック、14
……ブラケット、15……型抜き孔、16′……補強リブ、
17……スリット、18……端縁。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】コネクタハウジングの外壁に、補強壁で連
   結された一対のガイドレールを有する係合部を設け、固
   定側のコネクタブロックに、該係合部にスライド嵌合す
   る固定用ブラケットを型抜き孔に対向して設け、該固定
   用ブラケットに、該型抜き孔に臨む補強リブを連成して
   成るコネクタ固定構造において、該固定用ブラケットの
   先端側にスリットを設け、該スリットに対向して前記補
   強リブを前記型抜き孔の端縁まで延設し、該端縁に該補
   強リブを連結して成ることを特徴とするコネクタ固定構
   造。