JP6106398B2 - 椅子 - Google Patents

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Description

本発明は、背凭れと脚体より起立する背凭れ支持体とを前後方向に重合させて連結する椅子に関する。
従来、脚体と、該脚体に支持された背凭れ支持体と、該背凭れ支持体の前面に重合された状態で連結される背凭れと、を備える椅子が知られている(例えば、特許文献1−4参照)。
これらの椅子では、座の下方に位置する背凭れの差動機構部(支基)に連結された上下方向の背凭れ支持体の前面側に、背凭れの上下両部が連結されている。この構造は、背凭れを背凭れ支持体の大きさに関係なく大型のものとし、着座者の背中を広く支持することを意図してなされたものである。
欧州特許第1039816号明細書 特許第4183071号明細書 米国特許第7249802号明細書 国際公開第2006/094258号
上記した椅子の多くにおいて、背凭れ支持体は支基に左右方向の枢軸回りに枢支されている。背凭れ支持体と一体化された背凭れは、回動軸が座の下方に位置していることから大きな範囲を回動可能であり、一般的に20度から30度にかけての範囲で回動することで、背凭れが起立した執務状態と、後傾した安楽状態とに切り替えることができる。
しかし、こうした椅子の使い勝手を鑑みると、上記文献に開示される椅子には、以下のような課題がある。
特許文献1では、Klemmschraube42によって、背凭れ支持体を構成するRuckentrager4とRuckenstutze5とが相互に連結されているので、傾動を繰り返すことでKlemmschraube42に対して緩もうとする力が作用することになる。
特許文献2では、バックフレーム18と背インナー板20とが、各々の下部に設けられたL字形状のフック38と係合バー39との係合によって可動に連結されているので、背インナー板の変形を阻害しない点でメリットがある一方、背インナー板のバックフレームからの脱落のおそれがある。
特許文献3では、背凭れとしてのbuck member302の下部と背凭れ支持体としてのback support member304の下部とを、前後方向に対向させてfastener327で連結する方式であり、特許文献1と同様、経年使用によって緩むおそれがある。
特許文献4では、背凭れとしてのback support23と、背凭れ支持体としてのuqright19とを、hub22とconnector49とを嵌合させた上で、下方から挿入されるbolt50によって連結する構造である。bolt50が上向きなので、特許文献1,3のような問題は発生し難いが、connector49に対してはせん断力が作用するようになるので、肉厚を大としたり、樹脂内にインサート成形された金属製とする等して強度を大とする必要があり、背凭れの成形コストを増大させる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、背凭れの傾動を繰り返しても背凭れと背凭れ支持体との連結部位に緩みを発生させず、かつ背凭れの成形コストの面でも優れる椅子を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を採用している。
すなわち、本発明に係る椅子は、脚体と、該脚体に支持される背凭れ支持体と、該背凭れ支持体に支持される背凭れと、を備える椅子において、前記背凭れが、前記背凭れ支持体と前後方向で対向する第一連結部を有すると共に、前記背凭れ支持体が、前記第一連結部に対向して重合する第二連結部を有し、前記第一連結部及び第二連結部の一方が、他方に向けて突出する嵌合凸部を有すると共に、前記第一連結部及び第二連結部の他方が、前記嵌合凸部を嵌合させる嵌合凹部を有し、前記嵌合凸部及び嵌合凹部の少なくとも一方が、前記背凭れの下方への変位に伴って前記第一連結部及び第二連結部を互いに近付けるように付勢するガイド面を有し、前記第一連結部及び第二連結部の一方に、上下に延びるネジ挿通孔を有し、前記ネジ挿通孔に、上下に延びるネジが挿通され、前記第一連結部及び第二連結部の他方に、前記ネジを螺合する雌ネジ部を有し、前記ネジ及び雌ネジ部によって、前記第一連結部及び第二連結部が締結されることを特徴とする。
このように構成された椅子では、背凭れの第一連結部と背凭れ支持体の第二連結部とを重合させた上で、嵌合凸部と嵌合凹部とを嵌合させると、背凭れが自重で下方に変位し、ガイド面によって第一連結部と第二連結部とが互いに近付くように付勢される。このため、背凭れの傾動を繰り返した際に背凭れと背凭れ支持体とを離間させようとする力が作用しても、背凭れと背凭れ支持体との間の緩みが発生し難くなる。また、背凭れの第一連結部と背凭れ支持体の第二連結部とに凹凸を設けるのみでよく、これらを例えば簡素な形状や構成の金型といった手段で成形することができ、成形コストの増大が抑えられる。


また、本発明に係る椅子は、前記第一連結部及び第二連結部の一方に、上下に延びるネジ挿通孔を有する突出部を有し、前記第一連結部及び第二連結部の他方に、前記嵌合凸部及び嵌合凹部が嵌合した状態で前記突出部を前記ネジ挿通孔に沿う方向で突き当てる突き当て部と、該突き当て部とは反対側から前記ネジ挿通孔に挿通したネジによって前記突出部を締結する雌ネジ部と、を有することが好ましい。
このように構成された椅子では、第一連結部及び第二連結部の一方に設けた突出部と他方に設けた突き当て部とを、突出部のネジ挿通孔に沿って上下に突き当てると共に、ネジ挿通孔に挿通したネジによって突出部と雌ネジ部とを締結することで、嵌合凸部及び嵌合凹部が締結部材の引き寄せ作用によって強く圧接されて嵌合作用を強め、背凭れと背凭れ支持体との間の緩みがより発生し難くなる。
また、本発明に係る椅子は、前記第一連結部及び第二連結部の他方に、前記嵌合凸部及び嵌合凹部が嵌合した状態で前記突出部を前記ネジ挿通孔に交差する方向で位置決めするべく嵌合させる位置決め凹部を有することが好ましい。
このように構成された椅子では、突出部をネジ挿通孔に交差する方向で位置決めすることで、突出部と雌ネジ部との締結作業が行い易くなり、かつ締結部材の締結力をより大きく作用させて、背凭れと背凭れ支持体との間の緩みがより発生し難くなる。
また、本発明に係る椅子は、互いに嵌合する前記嵌合凸部及び嵌合凹部の組が、上下方向に離間した上段嵌合組と下段嵌合組とに分かれ、前記突出部及び雌ネジ部の少なくとも一方が、上下方向で前記上段嵌合組及び下段嵌合組の間に配置されることが好ましい。
このように構成された椅子では、嵌合凸部及び嵌合凹部の組が上下に離間して複数設けられることで、背凭れと背凭れ支持体との間に作用する保持力を増大させると共にバランスを向上させる。上段嵌合組及び下段嵌合組の間に突出部及び雌ネジ部の少なくとも一方を配置することで、何れの嵌合位置に対しても締結部材の締結力をバランスよく作用させ、背凭れと背凭れ支持体との間の緩みをより発生し難くする。
また、本発明に係る椅子は、前記上段嵌合組及び下段嵌合組の少なくとも一方が、左右方向に離間して複数設けられ、前記突出部及び雌ネジ部が、左右方向に離間した複数の嵌合組の間に配置されることが好ましい。
このように構成された椅子では、上段嵌合組及び下段嵌合組の少なくとも一方の組が左右に離間して複数設けられ、これら左右に離間した嵌合組の間に突出部及び雌ネジ部が配置されることで、左右の嵌合位置に対して締結部材の締結力をバランスよく作用させると共に、背凭れに左右方向にねじれようとする動きが加わって背凭れがネジの軸心を中心として左右方向に回転しようとしても、左右に離間した嵌合組の嵌合により前記回転に対する強度を確保でき、一本のネジだけで十分に背凭れの強度を確保することができる。
本発明によれば、背凭れの傾動を繰り返しても背凭れと背凭れ支持体との連結部位に緩みを発生させず、かつ背凭れの成形コストの面でも優れる椅子を提供することができる。
本発明の実施形態における椅子の斜視図である。 上記椅子の側面図であり、(a)は背凭れを後傾させる前の状態、(b)は背凭れを後傾させた状態をそれぞれ示す。 上記背凭れ及びこれを支持する背凭れ支持体を分離して斜め後方から見た斜視図である。 上記背凭れ及び背凭れ支持体を分離して斜め前方から見た斜視図である。 上記背凭れ及び背凭れ支持体の正面図である。 図5のVI−VI断面図である。 図5のVII−VII断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1に示すように、本実施形態の椅子1は、キャスタ2付きの脚体3と、脚体3の中央部より起立する脚柱4と、脚柱4の上端部に取り付けられて座体5を支持する支基6と、支基6の左右両側部に前下端部が枢着されて支基6内の不図示のリクライニング機構により後傾し得る側面視L字状の背凭れ支持体7と、背凭れ支持体7の後上部の前面に取り付けられる背凭れ8と、背凭れ支持体7の下部の左右両側に支持される肘掛け9と、を備える。
図4を併せて参照し、背凭れ支持体7は、例えばアルミニウム合金からなるダイキャスト品であり、背凭れ8の下部後方に配置される正面視(前後方向視)三角形状の起立部11と、起立部11の下方で左右に分岐して前方に湾曲しつつ延びる左右一対の前向き腕部12と、を一体に有する。支基6の左右両側には、前記リクライニング機構における左右方向に沿う不図示の回動軸が突出し、この回動軸に左右前向き腕部12の前端部が一体回転可能に取り付けられる。背凭れ支持体7は、前記リクライニング機構の作用により、前後に傾動したり所望の後傾位置で停止し得る。
左右前向き腕部12の前部上側には、座体5の前後中間部の下面に向けて延びる座体連結部13が突設される。座体5の前部の下面は、支基6の前部の上面に前後摺動可能に支持される。左右前向き腕部12の前部の左右外側には、肘掛け9の支持柱14における左右内側に向けて湾曲する下部湾曲部の内側端が締結等により固定される。
図2(a)に示すように、背凭れ支持体7が後方へ傾動する前の起立状態から、図2(b)に示すように、背凭れ支持体7が後方へ傾動すると、背凭れ8と共に肘掛け9も同様に後方へ傾動する。このとき、座体5が前向き腕部12の座体連結部13によって下後方へ引かれ、座体5の前部は支基6に対して後方へ摺動し、もって座体5が背凭れ支持体7の傾動に連動して後方へ移動しつつ後下がりに傾動する。
図1に示すように、背凭れ8は、その骨格をなす背凭れフレーム15の前面開口部にメッシュ生地16を張設した構成を有する。背凭れフレーム15は、例えば合成樹脂からなる射出成型品であり、前面開口部を形成する枠部17と、枠部17の後方でその上下に亘る中央幹部18と、を一体に有する。
図3を併せて参照し、中央幹部18の下部の後面側は、背凭れ支持体7の起立部11の前面側と前後方向で対向して重なり合い、これらが一体的に連結される。以下、背凭れ8の中央幹部18の下部後面側を第一連結部21、背凭れ支持体7の起立部11の前面側を第二連結部22という。
図3に示すように、背凭れ8の第一連結部21は、正面視で起立部11と略同形の三角形状をなし、中央幹部18の下部にその外表面(意匠面)に対して前方に段差状に変位した合わせ面23を形成する。合わせ面23の上部には、背凭れ支持体7の第二連結部22に向けて突出する単一の上嵌合凸部24が形成される。合わせ面23の下部の左右両側には、同じく背凭れ支持体7の第二連結部22に向けて突出する下嵌合凸部25がそれぞれ形成される。
各嵌合凸部24,25は、それぞれ正面視(前後方向視)で上方に開放する門形をなし、水平方向に対して後下がりに傾斜して突出する。
詳細には、上嵌合凸部24は、左右方向と略平行をなして後下がりに傾斜する係止板部26と、係止板部26の左右両側から上方へ延びる左右側板部27と、を有する。係止板部26の下面は、左右方向と略平行をなして後下がりに傾斜する上第一ガイド面28とされる。上嵌合凸部24は、係止板部26の左右中央から上方へ延びる中央板部31をさらに有する。
左右下嵌合凸部25は、左右方向と略平行をなして後下がりに傾斜する係止板部32と、係止板部32の左右両側から上方へ延びる左右側板部33と、を有する。係止板部32の下面は、左右方向と略平行をなして後下がりに傾斜する下第一ガイド面29とされる。上第一ガイド面28及び左右下ガイド面29の傾斜角度は相互に略同一とされる。
上嵌合凸部24の下方かつ下嵌合凸部25の上方において、合わせ面23の左右中央には、ナット保持部34及び複数のリブ35が凸設され、かつ合わせ面23の左右両側には、前面視三角形状の肉抜き部36が凹設される。左右肉抜き部36内の左右方向と略平行な下端面37は、左右肉抜き部36で互いに略面一とされる。左右肉抜き部36の下端面37間には、これらと略面一の連結面38が形成され、この連結面38に複数のリブ35の下端が突き当たる。上嵌合凸部24の基端直下には、中央幹部18を前後に貫通する矩形状の開口69が形成される。開口69は、上嵌合凸部24を成型するにあたり、背凭れフレーム15の前方へ金型の抜きが発生することにより設けられる。
図4に示すように、背凭れ支持体7の第二連結部22は、第一連結部21の合わせ面23にほぼ整合する支持体側合わせ面43を形成する。支持体側合わせ面43の上端部には、上嵌合凸部24を嵌合させる単一の上嵌合凹部44が凹設される。支持体側合わせ面43における上嵌合凹部44の下方には、中央肉抜き部46が凹設される。支持体側合わせ面43における中央肉抜き部46の左右両側には、左右肉抜き部47が凹設される。左右肉抜き部47の下部は、左右下嵌合凸部25をそれぞれ嵌合させる下嵌合凹部45とされる。中央肉抜き部46と左右肉抜き部47との間には、左右方向と略直交する板状をなし後端縁を支持体側合わせ面43に沿わせるリブ51が立設される。
上嵌合凹部44は正面視矩形状をなし、上嵌合凹部44内の下端面は、左右方向と略平行で後下がりに傾斜する上第二ガイド面48とされる。左右下嵌合凹部45内の下端面は、左右方向と略平行で後下がりに傾斜する下第二ガイド面49とされる。中央肉抜き部46内の下端面52も左右方向と略平行で後下がりに傾斜し、該下端面52及び左右下第二ガイド面49が相互に略面一とされる。
上第二ガイド面48及び左右下第二ガイド面49の傾斜角度は、相互に略同一とされる。図6に示すように、上嵌合凹部44の上第二ガイド面48には、背凭れ8の上嵌合凸部24の上第一ガイド面28が対向して係合する。図7に示すように、左右下嵌合凹部45の下第二ガイド面49には、背凭れ8の左右下嵌合凸部25の下第一ガイド面29がそれぞれ対向して係合する。
支基6に支持した背凭れ支持体7に背凭れ8を取り付ける際には、背凭れ支持体7の第二連結部22に背凭れ8の第一連結部21を上前方から接近させ、各嵌合凸部24,25と各嵌合凹部44,45とを各ガイド面28,29,48,49に沿うように係合させる。
このとき、上第一ガイド面28と上第二ガイド面48、及び下第一ガイド面29と下第二ガイド面49は、それぞれの傾斜に沿って互いに摺接する。背凭れ8は、背凭れ支持体7に対して各ガイド面28,29,48,49に沿って下方に変位する際、第一連結部21を背凭れ支持体7の第二連結部22に押し付ける。このため、背凭れ8の第一連結部21と背凭れ支持体7の第二連結部22とがガタなく重なり合う。すなわち、各嵌合凹部44,45に各嵌合凸部24,25を係合させることのみで、作業者が背凭れ8を係合方向に変位させる動作に加えて、背凭れ8の自重も利用して背凭れ8を背凭れ支持体7に容易かつ確実に仮保持できる。
図4、図6に示すように、第二連結部22の下端部には、上下に延びる(詳細には上下方向に対してやや後傾して延びる)ネジ挿通孔53を有する突出部54が形成される。突出部54は、中央肉抜き部46内の底面(後面)から中央肉抜き部46の下壁と交差するように前方へ突出する。突出部54は、ネジ挿通孔53と略平行な半円筒状をなして支持体側合わせ面43よりも前方に突出する湾曲外周面55と、ネジ挿通孔53と略直交する上端面56と、を形成する。
図3、図6に示すように、第一連結部21の下部には、各嵌合凸部24,25及び各嵌合凹部44,45を互いに係合しきった状態で、突出部54の上端面56をネジ挿通孔53に沿う方向で下方から突き当てる突き当て部57が設けられる。突き当て部57は、位置決め凹部39内の上端面41と左右肉抜き部36間の連結面38との間に形成される。連結面38は突き当て部57の上面となり、位置決め凹部39内の上端面41は突き当て部57の下面となる。突き当て部57の中央には、突出部54に下方から挿通して突出部54の上方に突出したネジ(締結ボルト)61の首下を避けるための切り欠き58が形成される。ネジ挿通孔53の下部には、ネジ61の頭部を入り込ませる座刳り59が形成される。突出部54を貫通したネジ61は、複数のリブ35の間を通過し、その上方のナット保持部34に保持されたナット部材62に螺合される。
ナット保持部34は、正面視で上方に開放する門形をなし、略水平に後方へ突出する。ナット保持部34は、略水平な下板部63と、下板部63の左右両側から上方へ延びる左右側板部64と、を有する。下板部63上で左右側板部64間には、板状のナット部材62が保持される。下板部63の中央には、ネジ挿通用の切り欠き65が形成される。ナット保持部34及びナット部材62は、ネジ挿通孔53に挿通したネジ61によって突出部54ひいては第二連結部22に第一連結部21を締結する雌ネジ部66を構成する。下板部63の下面と突き当て部57の上面(連結面38)との間には、左右方向と略直交する板状のリブ35が複数(四つ)形成される。各リブ35は、下板部63の下面から突き当て部57の上面までの間で、下側ほど前後幅を狭めて形成される。
図5を併せて参照し、ナット保持部34及びリブ35は、上下方向で上嵌合凸部24と左右下嵌合凸部25との間に配置される。以下、背凭れ8の上嵌合凸部24と背凭れ支持体7の上嵌合凹部44との組を上段嵌合組67、背凭れ8の左右下嵌合凸部25と背凭れ支持体7の左右下嵌合凹部45との各組を下段嵌合組68とする。ナット保持部34及びリブ35は、上下方向で互いに離間する上段嵌合組67と下段嵌合組68との間に配置される。突き当て部57は、左右下嵌合凸部25と同等の高さに配置される。ナット保持部34、リブ35及び突き当て部57は、左右方向で互いに離間する左右下段嵌合組68の間に配置される。
図3、図4、図6を参照し、突き当て部57直下の位置決め凹部39は、各嵌合凸部24,25及び各嵌合凹部44,45を互いに係合しきった状態で、湾曲内周面40に突出部54の湾曲外周面55を整合させる。ことで、突出部54周辺をネジ挿通方向と交差する方向で位置決めする。これにより、突出部54に挿通したネジ61を締め込む際の心ズレが抑えられ、第一連結部21及び第二連結部22の締結トルクを確保し易くなる。
以上説明したように、上記実施形態における椅子1は、背凭れ8の第一連結部21が、背凭れ支持体7の第二連結部22に向けて突出する嵌合凸部24,25を有すると共に、背凭れ支持体7の第二連結部22が、嵌合凸部24,25を嵌合させる嵌合凹部44,45を有し、嵌合凸部24,25及び嵌合凹部44,45が、これらを互いに嵌合させたときに対向、摺接し、背凭れ8の下方への変位に伴って第一連結部21及び第二連結部22を互いに近付けるように付勢するガイド面28,29,48,49を有するものである。
この構成によれば、背凭れ8の自重を利用して背凭れ8の第一連結部21と背凭れ支持体7の第二連結部22とが互いに近付くように付勢されるため、背凭れ8の傾動を繰り返しても背凭れ8と背凭れ支持体7との間の緩みが発生し難くなる。また、背凭れ8の第一連結部21と背凭れ支持体7の第二連結部22とに凹凸を設けるのみでよく、これらの成形コストの増大が抑えられる。
また、上記椅子1は、背凭れ支持体7の第二連結部22に、上下に延びるネジ挿通孔53を有する突出部54を有し、背凭れ8の第一連結部21には、突出部54をネジ挿通孔53に沿う方向で下方から突き当てる突き当て部57を有すると共に、突き当て部57とは反対側からネジ挿通孔53に挿通したネジ61によって突出部54を締結する雌ネジ部66を有することで、上下に延びるネジ挿通孔53に沿う方向で第一連結部21及び第二連結部22の相対位置が規定されると共に、ネジ挿通孔53に沿う方向で突出部54及び雌ネジ部66を締結することで、嵌合凸部24,25及び嵌合凹部44,45の嵌合作用が強まり、背凭れ8と背凭れ支持体7との間の緩みがより発生し難くなる。
また、上記椅子1は、 背凭れ8の第一連結部21に、突出部54をネジ挿通孔53と交差する方向で位置決めするべく嵌合させる位置決め凹部39を有することで、突出部54及び雌ネジ部66の締結作業が容易になり、かつ締結部材の締結力をより大きく作用させて、背凭れ8と背凭れ支持体7との間の緩みがより発生し難くなる。
また、上記椅子1は、互いに嵌合する嵌合凸部24,25及び嵌合凹部44,45の組が、上下方向に離間した上段嵌合組67と下段嵌合組68とに分かれることで、背凭れ8と背凭れ支持体7との間に作用する保持力を増大させると共にバランスを向上させる。また、雌ネジ部66が上下方向で上段嵌合組67及び下段嵌合組68の間に配置されることで、何れの嵌合位置に対しても締結部材の締結力をバランスよく作用させ、背凭れ8と背凭れ支持体7との間の緩みをより発生し難くする。
また、上記椅子1は、下段嵌合組68が左右方向に離間して一対設けられ、前記突出部54及び雌ネジ部66が、左右方向に離間した一対の下段嵌合組68の間に配置されることで、左右の嵌合位置に対して締結部材の締結力をバランスよく作用させると共に、背凭れ8に左右方向にねじれようとする動きが加わって背凭れ8がネジ61の軸心を中心として左右方向に回転しようとしても、左右に離間した嵌合組の嵌合により前記回転に対する強度を確保でき、一本のネジ61だけで十分に背凭れ8の強度を確保することができる。
なお、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、当該発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、第一連結部21に嵌合凹部を設けると共に、第二連結部22に嵌合凸部を設けた構成でもよい。互いに嵌合する嵌合凸部及び嵌合凹部の何れを第一連結部21及び第二連結部22に設けてもよい。互いに嵌合する嵌合凸部及び嵌合凹部の一方のみに、第一連結部21及び第二連結部22を互いに近付けるように付勢するガイド面を設けてもよい。第一連結部21に突出部54を設けると共に、第二連結部22に突き当て部57、雌ネジ部66及び位置決め凹部39を設けた構成でもよい。突出部54及び突き当て部57が上段嵌合組67及び下段嵌合組68の間に配置される構成でもよい。上段嵌合組67及び下段嵌合組68の総数は三組に限らず、二組又は四組以上もあり得るが、背凭れ8の左右のねじれに抗するためにも、上段嵌合組67及び下段嵌合組68の少なくとも一方が左右に離間して複数設けられることが好ましい。
1 椅子
3 脚体
7 背凭れ支持体
8 背凭れ
21 第一連結部
22 第二連結部
24 上嵌合凸部(嵌合凸部)
25 下嵌合凸部(嵌合凸部)
28 上第一ガイド面(ガイド面)
29 下第一ガイド面(ガイド面)
39 位置決め凹部
44 上嵌合凹部(嵌合凹部)
45 下嵌合凹部(嵌合凹部)
48 上第二ガイド面(ガイド面)
49 下第二ガイド面(ガイド面)
53 ネジ挿通孔
54 突出部
57 突き当て部
61 ネジ
66 雌ネジ部
67 上段嵌合組
68 下段嵌合組

Claims (5)

  1. 脚体と、該脚体に支持される背凭れ支持体と、該背凭れ支持体に支持される背凭れと、を備える椅子において、
    前記背凭れが、前記背凭れ支持体と前後方向で対向する第一連結部を有すると共に、前記背凭れ支持体が、前記第一連結部に対向して重合する第二連結部を有し、
    前記第一連結部及び第二連結部の一方が、他方に向けて突出する嵌合凸部を有すると共に、前記第一連結部及び第二連結部の他方が、前記嵌合凸部を嵌合させる嵌合凹部を有し、
    前記嵌合凸部及び嵌合凹部の少なくとも一方が、前記背凭れの下方への変位に伴って前記第一連結部及び第二連結部を互いに近付けるように付勢するガイド面を有し、
    前記第一連結部及び第二連結部の一方に、上下に延びるネジ挿通孔を有し、
    前記ネジ挿通孔に、上下に延びるネジが挿通され、
    前記第一連結部及び第二連結部の他方に、前記ネジを螺合する雌ネジ部を有し、
    前記ネジ及び雌ネジ部によって、前記第一連結部及び第二連結部が締結されることを特徴とする椅子。
  2. 前記第一連結部及び第二連結部の一方に、上下に延びるネジ挿通孔を有する突出部を有し、
    前記第一連結部及び第二連結部の他方に、前記嵌合凸部及び嵌合凹部が嵌合した状態で前記突出部を前記ネジ挿通孔に沿う方向で突き当てる突き当て部と、該突き当て部とは反対側から前記ネジ挿通孔に挿通したネジによって前記突出部を締結する雌ネジ部と、を有することを特徴とする請求項1に記載の椅子。
  3. 前記第一連結部及び第二連結部の他方に、前記嵌合凸部及び嵌合凹部が嵌合した状態で前記突出部を前記ネジ挿通孔に交差する方向で位置決めするべく嵌合させる位置決め凹部を有することを特徴とする請求項2に記載の椅子。
  4. 互いに嵌合する前記嵌合凸部及び嵌合凹部の組が、上下方向に離間した上段嵌合組と下段嵌合組とに分かれ、
    前記突出部及び雌ネジ部の少なくとも一方が、上下方向で前記上段嵌合組及び下段嵌合組の間に配置されることを特徴とする請求項2又は3に記載の椅子。
  5. 前記上段嵌合組及び下段嵌合組の少なくとも一方が、左右方向に離間して複数設けられ、前記突出部及び雌ネジ部が、左右方向に離間した複数の嵌合組の間に配置されることを特徴とする請求項4に記載の椅子。
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