JP6726441B2 - 椅子の脚構造 - Google Patents

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Description

本発明は、椅子の脚構造に関する。さらに詳述すると、本発明は、スタッキング可能な椅子に適用して好ましい脚構造に関する。
従来より、パイプ材を折り曲げて成る4本脚で、且つ同種の椅子を前後あるいは上下に積重ね可能な椅子は存在する(特許文献1)。
この椅子の脚フレームは、床面から略垂直に立ち上がる左右一対の金属パイプ製後脚フレームに側面視逆L字形状の金属パイプ製前フレームをそれぞれ溶接等により接続し、一対の後脚フレームの上端部付近にフレーム軸を幅方向に介在させて接続するとともに、一対の前フレームの前後方向に延びる側フレーム部の前端部付近に例えば金属パイプ製支持フレームを幅方向に介在させて接続してなるものである。そして、後脚フレームの下端部と前フレームにおける上下方向に延びる前脚フレーム部の下端部とに、それぞれキャスタを取り付けている。
前脚フレームは、ネスティングを可能とするため、側フレーム部が後脚フレームへの溶接箇所から内側に窄まり、前フレームの前脚フレーム部の頂部で最小幅となり、さらに前脚フレームの下端に向かうに従って幅が拡がり、後脚フレームのキャスタ取付位置よりも内側に前脚のキャスタ取付位置が収まるように、変形されている。したがって、脚フレームは、椅子の中心を通る鉛直軸を中心に左右対称な形状に成形されており、かつ前後において異なる形状に曲げ加工されていることから、前脚フレームと後脚フレームとで、さらにそれぞれの脚フレームにおいて左右で異なる形状となる。このため、4種類のパイプ材が必要となる。
他にも、左右にそれぞれ設けた金属製の脚と、脚を連結する連結部材、左右の連結材をつなぐ連結パイプなどより構成された椅子の脚も存在する(特許文献2)。この脚構造は、脚金具を介して前脚側の脚パイプと後脚側の脚パイプとをそれぞれ斜めに脚を拡げて台形状の脚部材を構成し、脚金具の内側に設けた受に連結杆を嵌合させて左右の脚金具を横方向に連結して脚部材を構成している。
特開2006−158746号公報 実公昭61−24111号公報
しかしながら、特許文献1記載の発明にかかる椅子では、前後方向に積重ね可能な椅子(ネスティングチェアとも呼ばれる)とするために、脚の形状が、左右の前脚、左右の後脚の4本とも全て異なっている。このため、4種類の形状の脚を形成する必要がある。また、4種類の脚をそれぞれ管理する必要もあり、単に部品種類数の増加による製造コストの上昇だけでなく、管理工数、製造工数も増加してしまう。しかも、組立の際には、4種類の形状の脚を取り違えることなく、組み立てる必要がある。
また、特許文献2記載の発明にかかる椅子では、前後左右の脚部材、前脚と後脚とを相互に連結するダイキャスト製あるいは板金製の脚金具、左右の脚金具同士を連結する連結杆などの部品が必要となり部品種類数の増加を招いてしまう。さらに、脚金具はダイキャスト部品などにより成形した部品であるため、高価な部品となってしまう。また、部品種類数の増加による複雑な製造となる為、特許文献1記載の発明と同様に、管理工数の増加、製造工数の増加に繋がってしまう問題を有している。しかも、椅子の座を脚金具に取り付けるには、そのための取付機構即ち座受け金具が別個に必要になり、部品点数の増加を招いて製造コストが向上する。
本発明は、部品種類数を少なくできる椅子の脚構造を提供することを目的とする。さらに具体的には、本発明は、部品共通化による部品種類数の削減を可能とする椅子の脚構造を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために請求項1記載の発明は、脚と座と背とを備え、前後方向に他の椅子を積み重ねることが可能な椅子において、脚は前後左右の4本の脚部材と、左右の脚部材同士を連結する前脚側と後脚側との少なくとも2本の横連結杆とを有し、各脚部材は同一の形状であると共に前脚側横連結杆と後脚側横連結杆とは長さが異なり、少なくとも一方の脚部材が他方の脚部材に対して平面視で内側に角度を振って連結部で連結されると共に、左右の前側の脚部材と左右の後側の脚部材とが前脚側横連結杆と後脚側横連結杆とでそれぞれ連結されることによって、他方の脚部材の脚間隔寸法よりも一方の脚部材の脚間隔寸法が狭く構成されて他の椅子の他方の脚部材の間に収納可能な幅とされている。
また、本発明にかかる椅子の脚構造において、脚部材はパイプ材を曲げたものであり、一端に他の脚部材と連結される連結部を備え、前側の脚部材と後側の脚部材とが互いに逆方向に向けられて各々の連結部が横並びにあるいは背中合わせに並べられた状態でそれぞれ溶接されていることを特徴とする。
また、本発明にかかる椅子の脚構造において、脚部材は床面に対して垂直で且つ床面に接地するキャスター軸を取り付けるキャスター軸部を有し、連結部とキャスター軸部とは平行関係にあることを特徴とする。
また、本発明にかかる椅子の脚構造において、脚部材は床面に対して垂直な連結部及びキャスター軸部と、連結部とキャスター軸部とを繋ぐ中間軸部とを備え、キャスター軸部と連結部とが平行であると共にそれらの間の中間軸部が傾斜し、側面視で前後に開いた逆Y形を成す脚部が構成されていることを特徴とする。
また、本発明にかかる椅子の脚構造において、連結状態にある前側の脚部材と後側の脚部材の連結部に嵌合される筒状の取付部を両側端に有し、取付部が連結部に対して差し込まれることによって脚に取り付けられることを特徴とする。
さらに、本発明にかかる椅子の脚構造において、座は、後脚側横連結杆に揺動自在に取り付けられ、後脚側横連結杆を中心にして跳ね上げ可能であることを特徴とする。
請求項1記載の椅子の脚構造では、同一形状の1種類の脚部材を用いながらも、4本の脚部材の角度を振ってかつ長さの異なる前脚側と後脚側との少なくとも2本の横連結杆で左右の前側の脚部材と左右の後側の脚部材とを相互に連結することで、前後方向に積重ねる事が可能な脚構造とすることができるので、部品種類数を少なくできる。つまり、単一種類の脚部材で脚を構成することが可能となる。
依って、部品共通化による部品種類数の削減を可能とし、部品種類数の削減による製造コストの削減のみならず、部品管理工数、部品製造工数削減によるコストダウンを実現できる。しかも、多数の部品を繋ぐ構造ではないため、がたつきが発生する要因となる接続箇所が少なくなり、がたつきも生じ難く少ない。
また、パイプの曲げ加工で成形された単一種類の脚パイプで脚を構成することが可能となるので、製造設備や製造工程が極めて単純化できる。しかも、溶接箇所が少ない為、応力集中箇所が発生し難く、結果的に強度アップに繋がる。
しかも、背は脚部材の一部である連結部に両側端の取付部が嵌合されることによって脚に取り付けられるので、別途背の支持部材を必要としない上に、連結部の連結箇所例えば溶接箇所や締結ビスなどを覆い隠すことができるので、外観を損なうことがない。
本発明にかかる椅子の脚構造を適用した椅子の一実施形態を示す正面図である。 同椅子の右側面図である。 同椅子の平面図である。 同椅子の底面図である。 同椅子の背面図である。 同椅子において、座を跳ね上げた状態を示す右側面図である。 同椅子を前後方向にスタッキングさせた状態を説明する右側面図である。 本発明にかかる椅子の脚構造の一実施形態を示す平面図であり、座を仮想線で示している。 同脚構造の正面図である。 同脚構造の右側面図である。 同脚構造の腰部拡大平面図である。 他の椅子の脚構造の実施形態を示す右側面図である。
以下、本発明の構成を図面に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。なお、本明細書において、座に座った着座者を基準にして上下、前後、左右が定義され、また座の使用位置とは水平若しくは概ね水平位置のことをいい、起立位置とは鉛直若しくは概ね鉛直位置のことを言うものとする。
図1〜図7に本発明を4本脚タイプの前後方向に積重ね可能な椅子に適用した実施形態の一例を示す。この椅子は、座を使用状態の水平位置から垂直位置に起こして同種の椅子と前後方向にスタッキング(ネスティング)可能としたものであり、主に背1と座2および脚3とから構成されている。尚、本実施形態では、ネスティングのための座2の翻転を可能とするため、背1と座2とが完全に分離された別々の部品として製作された椅子の例を示している。
座2は、その前後方向において中心よりも後側で後脚3BR,3BLの後脚側横連結杆7に回動可能に固定され、後脚側横連結杆7を中心に揺動可能に設けられている。本実施形態の場合、座2の座板2aとフランジ付き半円形状(略U形)の取付金具8とで後脚側横連結杆7を回転可能に挟み付けるようにして、後脚側横連結杆7に対して座2が取り付けられている。そして、図6に示すように座2の前方を持ち上げることで、揺動中心を通る鉛直線よりも少なくとも後方において背1と当接することにより、座2が後傾した状態で保持される。つまり、座2は、後脚3BR,3BLに設けた後脚側横連結杆7を回転中心にして前方側を持ち上げることにより跳ね上げ可能とされている。尚、座2としては、本実施形態では、合板や合成樹脂製あるいは金属製の座板2aの上にウレタンフォームなどのクッション材を載せて上張地で覆った一般的な座が採用されているが、これに特に限られるものではなく、必要に応じて樹脂フレームにメッシュ地を張り詰めたものや、可撓性を有する素材例えばナイロンやポリプロピレンなどの板から成るものでも、あるいはその他の座構造物であっても良い。
尚、本実施形態の椅子では、座2の裏面側の前脚側横連結杆6と当接する位置には、緩衝材料によって形成されるクッションブロック9が備えられ、該クションブロック9を介して座2の中心よりも前側が前脚側横連結杆6で受け支えられるように座2が脚3に取り付けられている。前脚側横連結杆6のクッションブロック9が当接する部位には、本実施形態の場合、クッションブロック9を受支えるための部材例えば受板10がビス止めなどによって設けられている。このクッションブロック9の介在により、座2が直接に前脚側横連結杆6に当接するのを回避して、衝撃の吸収や弾力性の付与を行っている。また、クッションブロック9により座2の前側の高さ調整を行って座2が使用位置にある時の快適な座面角度(例えば水平若しくは概ね水平)の調整がなされる。また、クッションブロック9の介在により、同時に座2と前脚側横連結杆6との間に十分な隙間を空けて、例えば指が挟まれることを防止する。
他方、背1は、本実施形態の場合、好ましくは可撓性を有する素材、例えばナイロンやポリプロピレンなどの合成樹脂の射出成形品からなる薄板構造物であって、背中心部において最も後傾し両側でほぼ垂直に背当て面が形成されると共に平面視で弓形に湾曲した形状を成し、幅方向の両端には脚部材4の頂部たる連結部4aと嵌合する取付部11が一体的に成形されている。ここで、取付部11は、例えば、横に並べた状態で溶接付された前脚3FR,3FLと後脚3BR,3BLとの8の字形の連結部4aと嵌合する横方向に長い長円形状の孔を有する鞘状を成し、背1の本体部分と一体成形されている。即ち、背1の取付部11は、脚3の前脚3FR,3FLと後脚3BR,3BLとがそれぞれ接合される連結部4aの溶接箇所5を隠すように脚部材4の頂部たる連結部4aに対して差し込まれている。尚、本実施形態にかかる椅子において、背1は例えばナイロンやポリプロピレンなどの可撓性に富む合成樹脂製であることが好ましいが、これに特に限られるものではない。
背1の取付部11と脚部材4の連結部4aとの固定は、本実施形態の場合、例えばビス止めによって行われている。つまり、背1の取付部11は、脚部材4の連結部4aの溶接箇所5を隠すように脚部材4の連結部4a(即ちパイプ)に対して差し込まれている。これによって、連結部4aの溶接箇所5を隠すと同時に、背1を脚3に対して取り付けることができる。本実施形態の場合、横に並べて溶接付された前後の脚部材4の連結部4aには、背の取付部11を固定するためのビス12をねじ込むねじ孔が必要に応じて設けられている。本実施形態の場合には、背1の後方からビス12をねじ込むために、後脚3BR,3BLを構成する脚部材4の連結部4aの背面側にねじ孔が穿たれているが、場合によっては全ての脚部材4の同じ位置に予めねじ孔を設けておいても良い。この場合には、前脚3FR,3FLを構成する脚部材4の前面側にねじ孔が明けられることとなるが、背の取付部11で覆い隠されるため、外観には表れない。
本実施形態にかかる4本脚タイプの椅子の脚構造は、例えば、図8〜図11に示すように、全く同じ形状に成形された4本の脚部材4と互いに異なる長さの少なくとも2本の横連結杆6,7を用いて、一方の脚部材の脚間隔Wの寸法が他方の脚部材4の脚間隔寸法Wよりも狭く構成されて他の椅子の他方の脚部材の間に収納可能な幅とされた前脚3FR,3FLと後脚3BR,3BLとが構成されている。
例えば、本実施形態の脚部材4は、円形のパイプ材に曲げ加工を施して全く同じ形状に成形されたものであり、キャスター13が取り付けられる軸部(以下、キャスター軸部4cと呼ぶ)と、座2よりも上方に位置する連結部4aと、キャスター軸部4cと連結部4aとの間を繋ぐ中間軸部4bとを備えている。ここで、キャスター付き椅子として構成する場合には、少なくともキャスター軸4cが床面に対して垂直となるように配置されることが必要である。そこで、本実施形態では、キャスター軸部4cと連結部4aとが平行になるように設けられると共に、それらの間の中間軸部4cが傾斜させられたデザインとして、側面視で前後に開いた略逆Y形を成す脚3が構成されるように設けられている。
これら4本の脚部材4は、図11に示すように、少なくとも一方の脚部材4が他方の脚部材4に対して平面視で内側に角度を振るようにして連結部4aで連結されると共に、左右の前側の脚部材4と左右の後側の脚部材4とが前脚側横連結杆6と後脚側横連結杆7とでそれぞれ連結されることによって、自立可能な4本脚の脚3を構成するようしている。前後に配置される2本の脚部材4は、例えば、前側の脚部材4と後側の脚部材4とが互いに逆方向に向けられて連結部4a同士が横並びにあるいは背中合わせに並べられた状態で連結される。本実施形態の場合、それらの連結部4aが図11に示すように横に並べられた状態で相互に溶接付けされることによって連結されている。ここで、本実施形態の脚部材4の場合、連結部4aの大部分が背1の両端の取付部11で覆われるため、連結部4aの広範囲において溶接を施すことができる。そして、その溶接箇所5の全域を背の取付部11で覆い隠すことができる。したがって、溶接長を長めに採ることができので、溶接強度が高くなり、脚部材4としての十分な強度が容易に得られる。また、溶接箇所5は背の取付部11で隠されるので、溶接ビードが綺麗に処理されていなくとも、商品価値を下げることはない。尚、本実施形態の場合、前後の横連結杆6,7としては円形のパイプ材(円管)が採用されている。
また、本実施形態の脚3は、全く同一形状の4本の脚部材4と長さの異なる2本の横連結杆とによって前後方向にスタッキング可能な構成とされている。例えば、左右の前脚3FR,3FLは後脚3BR,3BLとの連結箇所即ち連結部4aで角度を内側に振って連結され、それぞれが内方に傾けられている。具体的には、前側の脚部材4と後側の脚部材4とを溶接で接合する際に、図11に示すように、平面視において、後脚3BR,3BLの連結部4aの中心と前脚3FR,3FLの連結部4aの中心とを結ぶ線14と各連結部4aの輪郭線との交点を通過する前後方向の接線15に対して、前脚の中心軸16が内側に向けて角度θが振られるように配置されてから溶接付される。また、後脚3BR,3BL側も、同様に、前後方向の接線15に対して外側に向けて僅かに角度θが振られる。そして、長さの異なる2本の横連結杆、即ち前脚側横連結杆6と、この前脚側横連結杆6よりも長く設定されている後脚側横連結杆7とで、左右の脚部材4がそれぞれ連結されている。つまり、後脚3BR,3BLに対し前脚3FR,3FL側は先端に向かうにしたがって内側に入り込むように角度が振られ、そして先窄みとなるように前脚側横連結杆6によって連結される。対して、後脚3BR,3BL側は前脚3FR,3FLの後端となる連結部4aよりも僅かに外側に拡がるように角度が振られ、そして後脚側横連結杆7によって後方に向かうにしたがって拡がるように連結されている。これによって、図8及び図11に示すように、前脚3FR,3FLの幅方向間隔Wよりも後脚3BR,3BLの幅方向間隔Wが広く構成されると共に前脚3FR,3FLが前方へ向かう程に窄まる一方、後脚3BR,3BLが後方へ向かう程に広がるように、それぞれ角度θ,θが振られることによって、前後に積み重ねて収納することができるネスティングチェアとして構成されている。
しかして、本実施形態の椅子では、図7に示すように、座2を起立位置に跳ね上げた状態で、前脚3FR,3FLが他の椅子の後脚3BR,3BLの間に入り込むと共に、背1の両取付部11の間の空間に他の椅子の背1が入り込むようにして前後方向にスタッキングさせることが可能となる。
なお、上述の形態は本発明の好適な形態の一例ではあるがこれに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。例えば、上述の実施形態では、キャスター付き椅子として構成したものを挙げて主に説明したが、これに特に限られるものではなく、図12に示すように、キャスターの代わりにゴムキャップ16などを脚3の床面と接する下端に被せた椅子としても良い。つまり、収納スペースをよりコンパクトなものとするためにキャスターを採用せずに脚キャップ16で接地可能とすることもある。この場合の脚3は、先端に脚キャップ16を被せるだけの構造であるため、キャスター13を備える脚構造とは異なり、脚部材4の床面と垂直にパイプの軸心が配置される必要はない。つまり、脚部材4の床面と接する先端・下端部分は折り曲げれて床面に対して垂直に成るように形成される必要はなく、脚部材4の先端・下端が床面に対して斜めに接するように形成されても良い。即ち、本発明の脚構造は、1種類の形状の脚部材を4本組み合わせることによって構成されるものであって、組み合わせ可能な形状であれば良く、1本1本の脚部材の曲げ形状は図示の通りでなくても良い。
また、上述の実施形態では、前後の脚部材4を溶接付で連結するようにした例を挙げて主に説明したが、これに特に限られるものではなく、他の連結手段例えばねじ止めなどで固定しても良い。また、上述の実施形態では、2本の脚部材4の各連結部4aを幅方向に並べて前後方向から溶接付で連結するようにした例を挙げて主に説明したが、これに特に限られるものではなく、2本の脚部材4の各連結部4aを前後方向に並べて側方から溶接付あるいは前後方向からビス止めなどで連結するようにしても良い。この場合においても、前側の脚部材4と後側の脚部材4とをそれぞれ適宜内側あるいは外側に角度θあるいはθを振って接合することで前後あるいは上下に積み重ね可能な脚構造とすることができる。
さらに、上述の実施形態では、4本の脚部材4は、互いに組み付けて脚3を構成した状態において、連結部4aが床面に対して垂直に配置されると共に、キャスター軸部(キャスターを取り付けるパイプ部分)4cの軸心と平行関係にされているが、これに特に限られるものではない。例えば、前後の脚部材4は連結部4aにおいてX形に交差しても良い。この場合は、前脚3FR,3FLと後脚3BR,3BLとの交差する箇所において溶接付が施されて両脚の連結が行われる。そして、連結箇所よりも上方における一方の連結部4aが例えば背1を取り付けるための軸とし、他方の連結部4aの軸を例えば肘掛け取付用軸部として利用することもできる。
また、上述の実施形態にかかる脚部材4は、前後方向に離間した両端のキャスター軸部4cと中央の連結部4aとを繋ぐ中間軸部4bが意匠的な観点から傾斜させたデザインとして側面視で前後に開いた略逆Y形を成す脚3を構成しているが、これに特に限られるものではなく、前側のキャスター軸部4cと後側のキャスター軸部4cとの間に脚部材としての安定が得られる十分な間隔・距離が得られるものであれば、どのような形状であっても良い。例えば、脚部材4は、図示していないが、床面に対して垂直な方向(鉛直方向)に軸心を配置するキャスター軸部4cと連結部4aとを、床面に対して平行あるいはほぼ平行な水平軸部4bによって繋ぐようにしたものであっても良い。
また、上述の実施形態では、前後に積み重ね可能なネスティング椅子として構成した例を挙げたが、これに特に限られるものではなく、上下に積み重ねられるスタッキングチェアとして、あるいは非スタッキング椅子として実施することも可能であることは言うまでもない。上下に積み重ねられるスタッキングチェアとして構成される場合には、座と背部とが一体化された実施例としても良い。
さらに、本発明の椅子の脚構造を図8〜図11に示す椅子に適用した場合を例に挙げて説明したが、本発明が適用され得る椅子は上述の実施形態の椅子に限られるものではない。例えば、上述の実施形態では脚部材は、円形のパイプ材を曲げたものであるが、これらの構成は本発明にとって必須の構成ではなく、場合によっては楕円形のパイプ材、角パイプ材あるいは中実な棒材を用いても良いことは言うまでもない。
さらに、上述の実施形態では、前脚3FR,3FLの幅方向間隔Wよりも後脚3BR,3BLの幅方向間隔Wを広くする脚構造として前脚側を他の椅子の後脚の間に入り込むようにしてネスティング可能としているが、これに特に限られるものではなく、場合によっては前脚3FR,3FLの幅方向間隔Wを広くすると共に後脚3BR,3BLの幅方向間隔Wを狭くする脚構造として他の椅子の後脚3BR,3BLの間に前脚3FR,3FLが入り込むネスティング椅子としても良い。
1 背
2 座
3 脚
4 脚部材
4a 連結部
4b 中間軸部
4c キャスター軸部
5 連結箇所
6 前側横連結杆(前側横連結パイプ)
7 後側横連結杆(後側横連結パイプ)
11 背の取付部
13 キャスター
θ 一方の脚部材が他方の脚部材に対して連結部で内側に振られた角度
θ 他方の脚部材が一方の脚部材に対して連結部で外側に振られた角度

Claims (6)

  1. 脚と座と背とを備え、前後方向に他の椅子を積み重ねることが可能な椅子において、
    前記脚は前後左右の4本の脚部材と、左右の前記脚部材同士を連結する前脚側と後脚側との少なくとも2本の横連結杆とを有し、
    前記各脚部材は同一の形状であると共に前記前脚側横連結杆と前記後脚側横連結杆とは長さが異なり、
    少なくとも一方の脚部材が他方の脚部材に対して平面視で内側に角度を振って連結部で連結されると共に、左右の前側の脚部材と左右の後側の脚部材とが前記前脚側横連結杆と前記後脚側横連結杆とでそれぞれ連結されることによって、前記他方の脚部材の脚間隔寸法よりも前記一方の脚部材の脚間隔寸法が狭く構成されて他の椅子の他方の脚部材の間に収納可能な幅とされている
    ことを特徴とする椅子の脚構造。
  2. 前記脚部材はパイプ材を曲げたものであり、一端に他の脚部材と連結される前記連結部を備え、前記前側の脚部材と前記後側の脚部材とが互いに逆方向に向けられて各々の前記連結部が横並びにあるいは背中合わせに並べられた状態でそれぞれ溶接されていることを特徴とする請求項1記載の椅子の脚構造。
  3. 前記脚部材は床面に対して垂直で且つ前記床面に接地するキャスター軸を取り付けるキャスター軸部を有し、前記連結部と前記キャスター軸部とは平行関係にあることを特徴とする請求項1または2記載の椅子の脚構造。
  4. 前記脚部材は床面に対して垂直な前記連結部及び前記キャスター軸部と、前記連結部と前記キャスター軸部とを繋ぐ中間軸部とを備え、前記キャスター軸部と前記連結部とが平行であると共にそれらの間の前記中間軸部が傾斜し、側面視で前後に開いた逆Y形を成す脚部が構成されていることを特徴とする請求項3記載の椅子の脚構造。
  5. 前記背は、連結状態にある前記前側の脚部材と前記後側の脚部材の前記連結部に嵌合される筒状の取付部を両側端に有し、前記取付部が前記連結部に対して差し込まれることによって前記脚に取り付けられることを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の椅子の脚構造。
  6. 前記座は、前記後脚側横連結杆に揺動自在に取り付けられ、前記後脚側横連結杆を中心にして跳ね上げ可能であることを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載の椅子の脚構造。
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