JP6987373B2 - 椅子 - Google Patents
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Description
このように構成された椅子では、複合部の少なくとも一部が、凹みとして形成された肉薄部に第2外周部が収容されたような構造となることで、さらに美観の向上を図ることができる。
このように構成された椅子では、より着席者の体が接触しにくい部分に配置される第1外周部に薄肉部が配置されるため、厚みを薄くしたことの影響を着席者に与えにくくすることができる。
[1.実施形態]
[1−1.全体構成]
図1に示されるように、椅子1は、座板11、背板13、フレームワーク15、脚端部17、などを有する。
図2〜図4に示されるように、フレームワーク15は、円筒状の、即ち管状の金属パイプを屈曲及び溶接して形成された左右一対のパイプ体31と、パイプ体31を連結する棒状の前側連結部32及び後側連結部33と、一対のパイプ体31の間に取り付けられた座板受け部34と、を有している。
前柱41は、パイプ体31の前部に位置しており、上下方向に長さを有している。
後柱42は、パイプ体31の後部に位置しており、上下方向に長さを有している。また後柱42の上部には、薄肉部61が形成されている。
下柱43は、パイプ体31の下部に位置しており、前柱41の下端と後柱42の下端とを連結している。下柱43は、外観が柱状の部材であって、椅子1が設置される床面に沿って配置される。外観が柱状の部材とは、内部が中空であるか否かを問わない部材という意味であり、本実施形態では中空である。
座板受け部34は、周囲に曲げ加工が為された板状の部材である。座板受け部34は、左右一対の上柱44に沿って配置される左右一対の側方部55と、一対の側方部55の前端同士を繋ぐ前方部56と、を有している。
座体21は、座板11と、座板受け部34と、上柱44と、を含む。また座体21は、着座面22を有している。
図2、図4などに示されるように、座板11の左右方向の幅は、左右の両方の側面における前方寄りに形成された段差部47を境に、後方が広く、前方が狭く形成されている。段差部47は、左右側方から見ると、上側ほど前方に突出するように傾斜している。座板11の左右の外縁部分のうち、段差部47よりも前方を第1外縁部48とし、後方を第2外縁部49とする。
[1−4.座体21の座体複合部71]
図5及び図6に示されるように、座体21は、その外周の左右両側面の一部において座体複合部71を有している。
このように構成された座体複合部71は、薄肉部63と第2外縁部49による厚さが、厚肉部62の直径とほぼ同じ厚さになっている。また図6に示されるように、座体複合部71の断面を前方から見ると、第2外縁部49の左右外側の端部は上側が丸みをおびている。よって、下側が丸みをおびた薄肉部63と重なることで、前後に伸びる円柱状の表面を構成する。
[1−5.背凭れ23の背凭れ複合部73]
図5及び図7に示されるように、背凭れ23は、その外周の左右両側面の一部において背凭れ複合部73を有している。
図8に示されるように、脚端部17は、前後方向に長さを有する柱状体81を備えている。柱状体81の側面のうち、上側の面が平面82となっている。平面82の中央部には、柱状体81の裏側に向かう貫通穴83が形成されている。柱状体81における前後の両端部の上側は、前後の先端側ほど下方向へ向かうように傾斜する傾斜面84となっている。
[1−7.効果]
以上詳述した実施形態によれば、以下の効果が得られる。
本実施形態においては、座体21及び背凭れ23が、本開示の支持部材の一例であり、上柱44及び後柱42が本開示の第1部材の一例であり、座板11及び背板13が本開示の第2部材の一例であり、第2外縁部49及び端部74が本開示の第2外周部及び隣接部の一例であり、厚肉部62が本開示の非複合部の一例であり、前柱41が本開示の脚部の一例である。また脚端部17の柱状体81が本開示の隣接部の一例である。
また本実施形態においては、座体複合部71及び背凭れ複合部73が本開示の複合部及び構造体の一例であり、また、凹部52と脚端部17を含む構造、及び、凹部53と脚端部17を含む構造が本開示の構造体の一例である。
以上本開示の実施形態について説明したが、本開示は、上記実施形態に何ら限定されることはなく、本開示の技術的範囲に属する限り種々の形態をとり得ることはいうまでもない。
(2i)上記実施形態では、フレームワーク15のパイプ体31が金属パイプにより構成される例を示したが、円筒形のパイプ以外の形状の部材により構成されていてもよい。例えば、中空形状ではなく中身が詰まったムク材を用いてもよいし、断面が矩形などの円形以外の形状である部材を用いてもよい。
Claims (13)
- 椅子であって、
着席者を支持する座体である支持部材を備え、
前記支持部材は、その外周の少なくとも一部において、第1部材の一部である第1外周部と、第2部材の一部である第2外周部と、を含み、前記第1外周部と前記第2外周部とが前記支持部材の厚さ方向に並べて配置されている複合部を有しており、
前記複合部は、前記支持部材の左右の端部において形成され、
前記複合部において、前記第1外周部の少なくとも一部は、外側部分よりも前記厚さ方向の厚みが薄い薄肉部として形成されており、
前記外側部分は、前記第1部材のうち、前記薄肉部と比較して前後方向に関して異なる位置に配置される部分であり、
前記外側部分が配置される位置と、前記薄肉部が配置される位置と、は前後方向に並ぶ、椅子。 - 椅子であって、
着席者を支持する背凭れである支持部材を備え、
前記支持部材は、その外周の少なくとも一部において、第1部材の一部である第1外周部と、第2部材の一部である第2外周部と、を含み、前記第1外周部と前記第2外周部とが前記支持部材の厚さ方向に並べて配置されている複合部を有しており、
前記複合部は、前記支持部材の左右の端部において形成され、
前記複合部において、前記第1外周部の少なくとも一部は、外側部分よりも前記厚さ方向の厚みが薄い薄肉部として形成されており、
前記外側部分は、前記第1部材のうち、前記薄肉部と比較して上下方向に関して異なる位置に配置される部分であり、
前記外側部分が配置される位置と、前記薄肉部が配置される位置と、は上下方向に並ぶ、椅子。 - 椅子であって、
着席者を支持する座体である支持部材を備え、
前記支持部材は、その外周の少なくとも一部において、第1部材の一部である第1外周部と、第2部材の一部である第2外周部と、を含み、前記第1外周部と前記第2外周部とが前記支持部材の厚さ方向に並べて配置されている複合部を有しており、
前記複合部は、前記支持部材の左右の端部において形成され、
前記複合部において、前記第1外周部の少なくとも一部は、外側部分よりも前記厚さ方向の厚みが薄い薄肉部として形成されており、
前記外側部分は、前記第1部材のうち、前記薄肉部と比較して前後方向に関して異なる位置に配置される部分であり、
前記複合部の前記厚さ方向の厚さは、前記外側部分の前記厚さ方向の厚さと略同一である、椅子。 - 椅子であって、
着席者を支持する背凭れである支持部材を備え、
前記支持部材は、その外周の少なくとも一部において、第1部材の一部である第1外周部と、第2部材の一部である第2外周部と、を含み、前記第1外周部と前記第2外周部とが前記支持部材の厚さ方向に並べて配置されている複合部を有しており、
前記複合部は、前記支持部材の左右の端部において形成され、
前記複合部において、前記第1外周部の少なくとも一部は、外側部分よりも前記厚さ方向の厚みが薄い薄肉部として形成されており、
前記外側部分は、前記第1部材のうち、前記薄肉部と比較して上下方向に関して異なる位置に配置される部分であり、
前記複合部の前記厚さ方向の厚さは、前記外側部分の前記厚さ方向の厚さと略同一である、椅子。 - 椅子であって、
着席者を支持する座体である支持部材を備え、
前記支持部材は、その外周の少なくとも一部において、第1部材の一部である第1外周部と、第2部材の一部である第2外周部と、を含み、前記第1外周部と前記第2外周部とが前記支持部材の厚さ方向に並べて配置されている複合部を有しており、
前記複合部は、前記支持部材の左右の端部において形成され、
前記複合部において、前記第1外周部の少なくとも一部は、外側部分よりも前記厚さ方向の厚みが薄い薄肉部として形成されており、
前記外側部分は、前記第1部材のうち、前記薄肉部と比較して前後方向に関して異なる位置に配置される部分であり、
前記厚さ方向が法線方向となる平面に当該椅子を投影したときに、前記複合部において、前記第2外周部の左右方向における外側の縁と、前記第1外周部の左右方向における外側の縁と、は略一致する、椅子。 - 椅子であって、
着席者を支持する背凭れである支持部材を備え、
前記支持部材は、その外周の少なくとも一部において、第1部材の一部である第1外周部と、第2部材の一部である第2外周部と、を含み、前記第1外周部と前記第2外周部とが前記支持部材の厚さ方向に並べて配置されている複合部を有しており、
前記複合部は、前記支持部材の左右の端部において形成され、
前記複合部において、前記第1外周部の少なくとも一部は、外側部分よりも前記厚さ方向の厚みが薄い薄肉部として形成されており、
前記外側部分は、前記第1部材のうち、前記薄肉部と比較して上下方向に関して異なる位置に配置される部分であり、
前記厚さ方向が法線方向となる平面に当該椅子を投影したときに、前記複合部において、前記第2外周部の左右方向における外側の縁と、前記第1外周部の左右方向における外側の縁と、は略一致する、椅子。 - 椅子であって、
着席者を支持する座体である支持部材を備え、
前記支持部材は、その外周の少なくとも一部において、第1部材の一部である第1外周部と、第2部材の一部である第2外周部と、を含み、前記第1外周部と前記第2外周部とが前記支持部材の厚さ方向に並べて配置されている複合部を有しており、
前記複合部は、前記支持部材の左右の端部において形成され、
前記複合部において、前記第1外周部の少なくとも一部は、外側部分よりも前記厚さ方向の厚みが薄い薄肉部として形成されており、
前記外側部分は、前記第1部材のうち、前記薄肉部と比較して前後方向に関して異なる位置に配置される部分であり、
前記第1部材は、前記支持部材の外周に配置され、前記薄肉部よりも厚く、かつ、前記第2外周部とは前後方向に異なる位置に配置される非複合部を有する、椅子。 - 椅子であって、
着席者を支持する背凭れである支持部材を備え、
前記支持部材は、その外周の少なくとも一部において、第1部材の一部である第1外周部と、第2部材の一部である第2外周部と、を含み、前記第1外周部と前記第2外周部とが前記支持部材の厚さ方向に並べて配置されている複合部を有しており、
前記複合部は、前記支持部材の左右の端部において形成され、
前記複合部において、前記第1外周部の少なくとも一部は、外側部分よりも前記厚さ方向の厚みが薄い薄肉部として形成されており、
前記外側部分は、前記第1部材のうち、前記薄肉部と比較して上下方向に関して異なる位置に配置される部分であり、
前記第1部材は、前記支持部材の外周に配置され、前記薄肉部よりも厚く、かつ、前記第2外周部とは上下方向に異なる位置に配置される非複合部を有する、椅子。 - 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の椅子であって、
前記第1部材は、当該椅子を構成するフレームワークであって、上下方向に延びる柱状又は管状の部材を含むフレームワークの一部である、椅子。 - 請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の椅子であって、
前記第1部材は、前記支持部材の外周に配置され、前記薄肉部よりも厚く、かつ、前記第2外周部と前記厚さ方向に並ばない位置に配置される非複合部を有する、椅子。 - 請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の椅子であって、
前記薄肉部は、前記第1外周部のうち、前記第1外周部と並べて配置される前記第2外周部の存在する側が凹んだ形状である、椅子。 - 請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の椅子であって、
上下方向に長さを有し、前記支持部材を支持する脚部を有しており、
前記第1部材及び前記脚部は、いずれも柱状又は管状の部材であって、屈曲部を介して屈曲して連接されている、椅子。 - 請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の椅子であって、
前記第2外周部は、前記第1外周部よりも前記着席者の着席する側に配置されている、椅子。
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