JP2018001827A - 乗物用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】操作レバーを取付けた乗物用シートにおいて、操作レバーのシートバックフレームへの取付け強度を維持しながら外観見栄えの悪化を抑制した乗物用シートを提供する。【解決手段】シートバックの背面側にレバー57aが配設される。シートバックは、バックカバーで被覆されたメインバックパッド40の裏面側の一部に配設された本体部51と、本体部51に配設されてレバー57aの外周を枠状に囲うケース部材57bと、を有する。バックカバー及びメインバックパッド40には貫通孔45が設けられ、本体部51には開口52aが設けられる。ケース部材57bは本体部51より高強度高剛性のベースプレート55に取付けられて貫通孔45内に配置され外縁部57b1が貫通孔45周縁のバックカバー及びメインバックパッド40覆う。本体部51は、左係止部55bを係止ワイヤ24に係止することでバックフレーム20Fに対して取付けられている。【選択図】図13

Description

本発明は、乗物用シートに関する。
シートバックの背面側にシートバックの前倒し等の操作レバーを取付けた乗物用シートがある。かかる乗物用シートにおいては、シートバックを前倒しする際、ロックを解除するのに操作レバーの取付部に大きな荷重が印加されるため、骨格を成すバックフレームに対して操作レバーを強固に取付ける必要がある。特許文献1に記載される自動車用シートにおいては、シートバックフレームにブラケットを固定し、このブラケットに操作レバーを収容するケースを取付けている。そして、このブラケットに、上面にシートバックカバーに開口した通孔の周縁部を当接してシートバックカバーの周縁部の形状出しをする形状出しブラケットを取付け、その上から操作レバーを除く部分を被覆しシートバックカバーの周縁部を隠すベゼルを取付けている。
特開2009−136589号公報
特許文献1に開示される自動車用シートにおいては、シートバックフレームに固定されたブラケットに対し、操作レバーを収容するケースと、シートバックカバーの通孔の周縁部の形状出しをする形状出しブラケットと、ベゼルと、を別々に取付けている。これによって、大きな荷重が印加される操作レバーは強固にシートバックフレームに固定されるが、これらの部品間の相対的位置関係が一定せず部品間の合わせ目に隙ができたりして外観の見栄え悪化をまねくおそれがあった。
このような要請に鑑み本発明の課題は、シートバックの背面側に操作レバーを取付けた乗物用シートにおいて、操作レバーのシートバックフレームへの取付け強度を維持しながら外観見栄えの悪化を抑制した乗物用シートを提供することにある。
本発明の第1発明は、シートバックの背面側に操作レバーが取付けられた乗物用シートであって、前記シートバックは、前記操作レバーが取付けられた基材と、該基材に取付けられて前記操作レバーの外周を枠状に囲うベゼルと、を有し、前記基材には前記ベゼルを通す開口孔が設けられ、前記ベゼルは前記開口孔を塞ぐように前記基材に対して取付けられた前記基材より高強度高剛性のベース部材に取付けられるとともに前記開口孔内に配置されてその外縁部が前記開口孔周縁の前記基材を覆い、前記基材は、前記ベース部材の一部である係止部をシートバックフレームの一部である被係止部に係止することで前記シートバックフレームに対して取付けられていることを特徴とする。
第1発明によれば、基材の開口孔を塞ぐように取付けられたベース部材にベゼルが取付けられている。これによって、基材にベゼルを取付けた状態でシートバックフレームに対して基材を取付けることができるので、それぞれを別々にシートバックフレームに対して取付ける場合に比べてベゼルと開口孔との相対位置関係を一定に保ちやすい。すなわち、これらの部品間の合わせ目に隙ができたりして発生する外観の見栄え悪化を抑制できる。そして、この状態で基材が基材より高強度高剛性のベース部材の一部である係止部をシートバックフレームの一部である被係止部に係止することでシートバックフレームに対して取付けられている。これによって、操作レバーに印加された力がベース部材を介してシートバックフレームに伝達されるので、基材を強化しなくても操作レバーのシートバックフレームに対する取付け強度を確保できる。
本発明の第2発明は、上記第1発明において、前記基材は、表皮であるシートバックカバーの一部の裏面側にクッション材を介して取付けられ前記シートバックカバーの形状出しをするものであり、前記シートバックカバー及び前記クッション材には前記ベゼルを通す開口部が設けられ、前記基材の前記開口孔は前記開口部に対応して設けられており、前記ベゼルは前記開口部内に配置されてその外縁部が前記開口部周縁の前記シートバックカバー及び前記クッション材を覆っていることを特徴とする。
第2発明によれば、シートバックカバーの一部の裏面側に対して、基材がシートバックカバー及びクッション材の開口部と基材の開口孔を対応させて取付けられるとともに、基材の開口孔を塞ぐように取付けられたベース部材にベゼルが取付けられている。これによって、基材にシートバックカバー及びクッション材と、ベゼルと、を取付けた状態でシートバックフレームに対して基材を取付けることができるので、それぞれを別々にシートバックフレームに対して取付ける場合に比べてベゼルと開口部との相対位置関係を一定に保ちやすい。すなわち、これらの部品間の合わせ目に隙ができたりして発生する外観の見栄え悪化を抑制できる。そして、この状態で基材が基材より高強度高剛性のベース部材の一部である係止部をシートバックフレームの一部である被係止部に係止することでシートバックフレームに対して取付けられている。これによって、操作レバーに印加された力がベース部材を介してシートバックフレームに伝達されるので、基材を強化しなくても操作レバーのシートバックフレームに対する取付け強度を確保できる。
本発明の第3発明は、上記第1発明又は上記第2発明において、前記基材は樹脂製であり、前記ベース部材は金属製であることを特徴とする。
第3発明によれば、基材の開口孔に対応する形状のベース部材を高強度高剛性の金属製とすればよいのでベゼルのシートバックフレームへの取付け強度を維持しながら軽量化が可能となる。
本発明の第4発明は、上記第1発明ないし上記第3発明のいずれかにおいて、前記係止部は前記ベース部材が前記基材に取付けられたとき前記基材の前記開口孔の周縁部に対向して延びる突片であり、前記被係止部は前記シートバックフレームに取付けられた線状部材であって、前記突片と前記周縁部との間に前記線状部材が挟持されることによって前記基材が前記シートバックフレームに対して取付けられていることを特徴とする。
第4発明によれば、基材のシートバックフレームに対する取付けは、ベース部材の突片と基材の開口孔の周縁部との間に線状部材を挟み込ませることにより行われるので、構造が簡潔である。
本発明の第5発明は、上記第1発明から上記第4発明のいずれかにおいて、前記基材はシート幅方向に延びて形成されるとともに左右一対の前記開口孔が設けられており、前記ベース部材がいずれかの前記開口孔に取付けられていることを特徴とする。
第5発明によれば、運転席と助手席のように操作レバーの取付け位置が左右異なる乗物用シートにおいても1種類の基材で対応でき、部品点数の増加を抑制できる。
本発明の第6発明は、上記第5発明において、前記ベース部材は左右共通に使用可能であって左用と右用の2つの前記突片が設けられており、前記被係止部はシート幅方向に延びるとともに、左右一対の前記開口孔のいずれに前記ベース部材が取付けられても前記突片のいずれかが係止可能に形成されていることを特徴とする。
第6発明によれば、ベース部材を左右一対の開口孔に対して共通して使用できるので部品点数の増加を抑制できる。
本発明の第7発明は、上記第5発明又は上記第6発明において、左右一対の前記開口孔のうち前記ベース部材が取付けられていない前記開口孔には盲蓋が取付けられていることを特徴とする。
第7発明によれば、基材の左右一対の開口孔のうちベース部材が取付けられていない開口孔には盲蓋が取付けられているので開口孔に対応する部分においてシートバックカバーをクッション材を介して支持して外部から押圧したときの違和感発生を回避できる。
本発明の第8発明は、上記第1発明から上記第7発明のいずれかにおいて、前記操作レバーは前記シートバックの前倒れをロック又はアンロックするための操作レバーであることを特徴とする。
第8発明によれば、シートバックの前倒れをロック又はアンロックするための操作レバーをシートバックに取付け強度を維持しながら外観見栄えの悪化を抑制して取付けられる。
本発明の一実施形態の自動車用シートを斜め前方から見た斜視図である。ヘッドレストは省かれている。 上記実施形態の自動車用シートのシートバックを斜め前方から見た分解斜視図である。バックカバーは省かれている。 上記実施形態の自動車用シートのシートバックを斜め後方から見た分解斜視図である。バックカバーは省かれている。 上記実施形態のシートバックのメインバックパッドを斜め後方から見た分解斜視図である。 上記実施形態のメインバックパッドの基板を右下方から見た斜視図である。 上記実施形態のメインバックパッドの基板を左下方から見た斜視図である。 上記実施形態の基板をバックフレームに取付けた状態を示す正面図である。 図7のVIII−VIII矢視線断面図である。 図7のIX−IX矢視線断面図である。 上記実施形態の基板をバックフレームに取付けた状態を示す上面図である。 上記実施形態の自動車用シートのシートバックの組立て手順を説明する図である。 上記実施形態の自動車用シートのシートバックの背面図である。 図12のXIII−XIII矢視線断面図である。 図12のXIV−XIV矢視線断面図である。 上記実施形態のレバー装置部の組立て手順を説明する図である。
図1〜図15に、本発明の一実施形態を示す。この実施形態は、自動車用シートに本発明を適用した例である。各図中、矢印により自動車用シートを自動車に取付けたときの自動車及び自動車用シートの各方向を示している。以下の説明において、方向に関する記述は、この方向を基準として行うものとする。本実施形態の自動車用シート1は、着座部となるシートクッション10と、背凭れとなるシートバック20と、頭部を支持するヘッドレストを備えている。ヘッドレストは各図において省略している。
図1に示すように、シートクッション10は、骨格を成すクッションフレーム10Fと、クッションフレーム10F上に載置されるクッション材であるクッションパッド10Pと、クッションパッド10Pの上から被せ付けられる表皮材であるクッションカバー10Cと、を備えている。また、シートバック20は、骨格を成すバックフレーム20Fと、バックフレーム20F上に載置されるクッション材であるバックパッド20Pと、バックパッド20Pの上から被せ付けられる表皮材であるバックカバー20Cと、を備えている。シートクッション10、ヘッドレストについては、公知の構成のものであるので説明を省略し、シートバック20について説明していく。ここで、自動車用シート1、バックフレーム20F、バックカバー20Cが、それぞれ、特許請求の範囲の「乗物用シート」、「シートバックフレーム」、「シートバックカバー」に相当する。
図2及び図3に示すように、シートバック20のバックフレーム20Fは、鉄製で、上下方向に延びる左右一対のサイドフレーム21と、各サイドフレーム21の上端部側間を連結するアッパフレーム22と、各サイドフレーム21の下端部側間を連結するロアパネル23と、を備え正面視略矩形状に形成されている。サイドフレーム21は横断面がシート内側方向に開口した略U字状のプレス成形部材であり、下端部側に補強部材21aが取付けられている。サイドフレーム21の上端部側後面間には、後述するメインバックパッド40の基板50をバックフレーム20Fに取付けるための横断面が円形の係止ワイヤ24が左右方向に延びて配設されている。また、各サイドフレーム21の上端部側と下端部側間にはバックカバー20Cの端部を係止するための横断面が円形のカバー係止ワイヤ25が上下方向に延びて配設されている。アッパフレーム22は横断面がシート後側方向に開口した略U字状のプレス成形部材である。アッパフレーム22の上面部の上面には、メインバックパッド40の基板50をバックフレーム20Fに取付けるための基板取付部材22aが取付けられている。基板取付部材22aは、プレス成形部材で左右両端部側が稜線が前後方向に延びる山形部22a1が形成され、山形部22a1のシート内側斜面にボルト孔22a2が前後方向に2つ並んで設けられている。また、山形部22a1のシート外側斜面の端部側にはクリップ孔22a3が設けられている。基板取付部材22aの後側の左右方向中央部には上下方向に貫通するボルト孔22a4が設けられている。さらに、ボルト孔22a2のシート内側には位置決めピン孔22a5が設けられている。アッパフレーム22の上面部及び基板取付部材22aと、下面部と、の間にはそれぞれを貫通して上下方向に延びる一対のホルダ26が左右対称位置に配設されている。ホルダ26は、角筒状の部材でその内筒部にヘッドレストサポートが挿入されて支持されるものである。ロアパネル23は横断面が略L字状のプレス成形部材である。バックフレーム20Fには、そのほかに、クッションフレーム10Fに対して傾き角度を調節するリクライナやバックパッド20Pを支持するためのワイヤ等が取付けられているが本発明とは直接関係しない部材なので図示及び説明を省略する。ここで、係止ワイヤ24が、特許請求の範囲の「被係止部」に相当する。
図2及び図3に示すように、バックパッド20Pは主として着座乗員の身体側部を支持するサイドバックパッド30と、主として着座乗員の身体背部を支持するメインバックパッド40と、を有する。サイドバックパッド30は、発泡ウレタン樹脂製で左右一対の土手部31の上端部側をアッパ部32で連結した正面視で略逆U字状をしている。バックフレーム20Fには各サイドフレーム21を各土手部31が覆うように取付けられる。メインバックパッド40は、発泡ウレタン樹脂製で前掛け状の形状に形成されており、前面部41と、後面部42と、前面部41及び後面部42を連結する左右一対の連結部43と、を有する。前面部41は、サイドバックパッド30の左右一対の土手部31に挟まれた空間に嵌り込む形状とされている。後面部42は、バックフレーム20Fの上部後面部を覆う形状とされている。左右一対の連結部43は前面部41の上端部と後面部42の上端部を左右で連結して左右方向中央部にヘッドレストが配置される開口部44が形成される。後面部42の左端部側には、後述する基板50の開口52aに対応する貫通孔45が形成されている。図13および図14に示すように、後面部42から連結部43にかけて、シート内側に配設された支持パッド42aと一体とされて後面部42及び連結部43が形成されている。これは、メインバックパッド40を一体で成形するのが困難な部分を別パッドとして補うためのものである。ここで、貫通孔45とメインバックパッド40が、特許請求の範囲の「開口部」、「クッション材」に相当する。
図4に示すように、メインバックパッド40の後面部42の前面側から連結部43の下面部側にかけて樹脂製の部品である基板50が配設されている。基板50は、ポリプロピレン樹脂のインジェクション成形によって形成された本体部51と、本体部51の左側に取付けられたレバー装置部54と、本体部51の右側に取付けられた蓋部材58及び係止部材59と、を有する。
図4〜図6に示すように、基板50の本体部51は、メインバックパッド40の後面部42前面側に当接する後壁部52と、メインバックパッド40の左右の連結部43下面側にそれぞれ当接する一対の上壁部53と、を有する。後壁部52の左側端部から左側の連結部43の下側端部に跨って背面視で略矩形状の開口52aが形成されている。詳しくは、開口52aは矩形の長辺方向をメインバックパッド40の左右方向中心面に対し約45度左に傾けた配置とされ、矩形の長辺のほぼ中央部に開口52aの内側に向かって突出する一対の突出部52bを有する。突出部52bの付け根部分の上側には、後述するレバー装置部54のベースプレート55の中爪部55aを挿入して係止するための係止孔52b1が設けられている。係止孔52b1の若干下方にはビス孔52b4が設けられている。開口52aの左下のコーナ部には下方に向って切り欠き52a1が設けられて切り欠き52a1の下側の後壁部52の前側の面には互いに平行に上下方向に延びる3本の立壁部52b2が形成されている。立壁部52b2は、その頂面部52b21(図9参照)が後述するレバー装置部54のベースプレート55の左係止部55bと対向して係止部の一つを構成するものである。切り欠き52a1と左係止部55bの左右方向の幅は、ほぼ同じに形成されている。さらに、開口52aの上側短辺の上方には、後述するレバー装置部54のベースプレート55の一対の上爪部55dを挿入して係止するための一対の係止孔52b3が設けられている。後壁部52の右側端部から右側の連結部43の下側端部に跨って背面視で略矩形状の開口52cが形成されている。開口52c及びその周縁の後壁部52の構造は、本体部51の左右方向中心面に関し開口52a及びその周縁と面対称の関係にあるので説明を省略する。これによって、本体部51の開口52aと開口52cに対し、それぞれ、レバー装置部54と、蓋部材58及び係止部材59と、が選択的に取付けられるようになっている。後壁部52の前面側の左右方向中央上部にはアッパフレーム22に対してボルト締結するためのボルトを通すボルト孔52d1が上下方向に貫通して設けられたボルト締結立片52dが前方に向って立設されている。ここで、開口52a、開口52cが、それぞれ、特許請求の範囲の「開口孔」に相当する。
図4〜図6、図10に示すように、本体部51の上壁部53にはその下面側に前後方向に延びる3本のリブが互いに略平行に形成されている。シート内側から外側に向かってリブ53a、リブ53b、リブ53cの3本である。リブ53a、リブ53b、リブ53cの前端部同士は左右方向に延びるリブ53dで連結され、リブ53a、リブ53b、リブ53cの後端部同士は左右方向に延びるリブ53eで連結されている。リブ53aは、途中から本体部51の左右方向中央方向に屈曲して延び、この屈曲した面部にボルト孔53a1が前後方向に2つ並んで設けられている。さらに、リブ53aの下端部には位置決めピンPを取付けるためのピン係止部53a2が形成されている。リブ53cの前後方向中央部には、クリップ60を取付けるためのクリップ座53c1が設けられている。クリップ60は、台座61と、台座61から一体的に形成されアッパフレーム22の基板取付部材22aに設けられたクリップ孔22a3に挿入して係止可能な係止脚62と、から形成された樹脂製の公知のクリップである。クリップ座53c1には、クリップ60の台座61を取付け可能な取付孔が設けられている。クリップ60がクリップ座53c1に取付けられた後、上壁部53のクリップ座53c1と反対側の上側の面にはクリップ座53c1による凹みを覆って表面を滑らかにするための蓋部材63が取付けられている。
図4〜図10に示すように、レバー装置部54は、鋼板プレス成形部材であるベースプレート55と、樹脂製の中枠体56と、レバー装置57と、を有する。ベースプレート55は、背面視で略矩形状をしており、矩形の長辺のほぼ中央部に長辺と平行に上方に向かって延びる中爪部55aが形成され、上側短辺の上方に一対の上爪部55dが形成されている。中爪部55aとベースプレート55本体との間にはビス孔55a1が形成されている。また、ベースプレート55の左下のコーナ部には背面視で略矩形状の左係止部55bが形成され、右下のコーナ部には背面視で略矩形状の右係止部55cが形成されている。左係止部55bは、図9に示すように、ベースプレート55本体に対して鈍角をなして前方に向って立ち上がる立壁部55b1と、立壁部55b1の先端部からベースプレート55本体と平行に下方に向って延びる押壁部55b2と、を有する。さらに、左係止部55bは、押壁部55b2の先端部から立壁部55b1と平行に前方に向って延びる案内壁部55b3と、を有する。押壁部55b2は、ベースプレート55が基板50の本体部51に対して取付けられたとき、本体部51の立壁部52b2との間に係止ワイヤ24を挟みつけて保持する部分である。立壁部52b2の頂面部52b21は、上端部において押壁部55b2との間隔が最小の第1部分52b211と、第1部分52b211から滑らかに繋がる間隔が最大の第2部分52b212と、第2部分52b212から滑らかに繋がる間隔が中程度の第3部分52b213と、を有する。第3部分52b213は、立壁部52b2の頂面部52b21の下端部に位置している。すなわち、押壁部55b2が立壁部52b2との間に係止ワイヤ24を挟みつけて保持したとき、係止ワイヤ24は第2部分52b212より上方には行かないようになっている。そして、係止ワイヤ24の位置が第2部分52b212から第3部分52b213に行くにつれて押壁部55b2と立壁部52b2からの係止ワイヤ24に対する押圧力が高まるようになっている。なお、係止ワイヤ24が第2部分52b212に位置している場合でも押壁部55b2と立壁部52b2からの係止ワイヤ24に対する押圧力はゼロにはならないようになっている。案内壁部55b3は、係止ワイヤ24を押壁部55b2と立壁部52b2の間にガイドする機能を果たす部分である。右係止部55cは、左係止部55bに対して、ベースプレート55に垂直で短辺の二等分点を通る面に関して面対称の関係にある。これは、ベースプレート55を本体部51の右側の開口52cに取付けたとき右係止部55cが右側の立壁部52b2との間で同様の機能を果たすように構成したものである。さらに、ベースプレート55のほぼ中央部にはレバー装置57のレバー57aのシートバック20内部に配設された操作ワイヤ70とのワイヤ連結部57b22を通すための開口部55eが設けられている。ベースプレート55の下端部側には、上方に一対のビス孔55fが、下方に一対のビス孔55gが,それぞれ短辺の垂直二等分線に関して対称な位置に設けられている。さらに、ベースプレート55の開口部55eの上方に横長の矩形状の係止孔55hと、開口部55eの下方に縦長の矩形状の係止孔55kと、が設けられている。ここで、本体部51が、特許請求の範囲の「基材」に相当する。また、ベースプレート55が、特許請求の範囲の「ベース部材」に相当する。さらに、左係止部55b、右係止部55cが、それぞれ、特許請求の範囲の「係止部、突片」に相当する。
図4、図9、図10、図13〜図15に示すように、中枠体56は背面視で外形が矩形状をしており、外周部に設けられた矩形枠状の外枠部56eと、外枠部56eの中央に前方に向って凹む凹部56aと、を有している。凹部56aには、矩形の開口部56bが設けられ、開口部56b周縁の長辺部には内側に向かって突出する突出部56cが設けられて、突出部56cにはビス孔56c1が形成されている。開口部56b周縁の下方短辺部の凹部56aには一対のビス孔56dが短辺の垂直二等分線に関して対称な位置に設けられている。
図4、図9、図13〜図15に示すように、レバー装置57は、レバー57aとケース部材57bとを有する。ケース部材57bは、背面視で外形が矩形状をしており、外周部に設けられた矩形額縁状の外縁部57b1と、外縁部57b1の中央に前方に向って凹む凹部57b2と、を有している。凹部57b2の上端部側には斜め上方に向かって突出する2本の係止爪57b21が設けられ、凹部57b2の上下方向中央部やや上方には操作ワイヤ70のアウタケーブル71の端末部を係止するワイヤ連結部57b22が設けられている。また、凹部57b2の下端部側には一対のビス孔57b23と、一対のビス孔57b23の間に一対の係止爪57b24が設けられている。レバー57aはケース部材57bに対して軸57cを中心に上下方向に回動可能に支持されている。レバー57aの前側の面にはワイヤ係止部57a11を備えたワイヤ係止突起57a1が設けられている。ワイヤ係止突起57a1には、操作ワイヤ70のインナケーブル72の端末部が係止される。レバー57aをケース部材57bに対して上下方向に回動させることによりシートバック20内部に配設された操作ワイヤ70のインナケーブル72を牽引してロック部材(図示せず)等の操作ができるようになっている。ここで、レバー57aとケース部材57bとが、それぞれ、特許請求の範囲の「操作レバー」、「ベゼル」に相当する。
図4〜図8に示すように、蓋部材58は背面視で略矩形状をしており、その長辺部中央の両端部近傍に一対のビス孔58aと、その下側短辺部近傍であって短辺の二等分線に関して対称な位置に一対のビス孔58bと、が設けられている。係止部材59は、樹脂製の一体成形部材で、ベース部59aと、係止壁部59bと、を有する。ベース部59aは右側の開口52cの切り欠き52a1に対し、上方から嵌め込んだとき切り欠き52a1の周縁部を前後から挟みつけて取付けられるようになっている。ベース部59aの上端部側には蓋部材58の右側のビス孔58bに対してビス固定するためのビスを通すビス孔59a1が設けられている。図8に示すように、係止壁部59bは、ベース部59aの蓋部材58とのビス締結面部に対して鈍角をなして前方に向って立ち上がる立壁部59b1を有する。また、係止壁部59bは、立壁部59b1の先端部からベース部59aの蓋部材58とのビス締結面部と平行に下方に向って延びる押壁部59b2と、を有する。さらに、係止壁部59bは、押壁部59b2の先端部から立壁部59b1と平行に前方に向って延びる案内壁部59b3と、を有する。ベース部59aから立壁部59b1を経て押壁部59b2までの前面部側には、補強のためのリブ59b4が4本互いに平行に立設されている。係止壁部59bの立壁部59b1、押壁部59b2、案内壁部59b3は、ベースプレート55の左係止部55bの立壁部55b1、押壁部55b2、案内壁部55b3にそれぞれ対応するもので、その係止ワイヤ24当接面の形状は同等に形成されている。ここで、蓋部材58が、特許請求の範囲の「盲蓋」に相当する。
図1〜図10を参照して、シートバック20の組立て手順について説明する。本体部51の係止孔52b3にベースプレート55の上爪部55dを係止するとともに、本体部51の係止孔52b1にベースプレート55の中爪部55aを係止する。また、本体部51の右側の切り欠き52a1に係止部材59のベース部59aを嵌め込む。この状態で、本体部51の開口52cを覆うように蓋部材58を被せ、ビス孔58aとビス孔52b4を一致させてビス固定するとともに、右側のビス孔58bとビス孔59a1を一致させてビス固定する。さらに、本体部51のクリップ座53c1にクリップ60を取付けた状態で本体部51の上面に蓋部材63を接着等で固定する。また、ピン係止部53a2に位置決めピンPを取付ける。図13及び図14に示すように、ベースプレート55と蓋部材58及び係止部材59を取付けた状態の基板50に支持パッド42aを接着等で取付けた状態のものをメインバックパッド40の後面部42の前面側に接着等で取付ける。このとき、メインバックパッド40の貫通孔45から基板50のベースプレート55が露出した状態になる。この状態で、基板50のベースプレート55に対して中枠体56を被せつけビス孔55gとビス孔56dを一致させてビスにより締結する。また、図4に示すように、ビス孔56c1とビス孔55a1とビス孔52b4とを一致させてビスにより締結する。このとき、中枠体56の外枠部56eは支持パッド42aの貫通孔45の周縁端部に被さって周縁端部を覆った状態となる。
次に、図13〜図15に示すように、支持パッド42aが取付けられた基板50が取付けられたメインバックパッド40の上からバックカバー20Cを被せ付け貫通孔45部分に貫通孔45と同等の大きさの孔をあけるとともに端末部を処理する。この状態で、操作ワイヤ70の端末部をシート内部から引き出しレバー装置57のワイヤ連結部57b22にアウタケーブル71の端末部を係止し、レバー57aのワイヤ係止部57a11にインナケーブル72の端末部を係止する。この状態で、レバー装置57の係止爪57b21と係止爪57b24を、それぞれ、ベースプレート55の係止孔55hと係止孔55kに係止し、ビス孔57b23とビス孔55fとを一致させてビスにより締結する。このとき、メインバックパッド40の貫通孔45の周縁端部はバックカバー20Cの端末部とともにレバー装置57の外縁部57b1によって隙などを生じることなく覆われる。これによって、貫通孔45の周縁部はバックカバー20Cの端末をレバー装置57の外縁部57b1が覆い隠した状態となる。並行して、バックフレーム20Fにサイドバックパッド30を取付け、その上からバックカバー20Cを被せ付けて端末部を処理する。バックカバー20Cの左右の端末部はカバー係止ワイヤ25に係止される。
図7〜図9、図11に示すように、バックフレーム20Fの係止ワイヤ24に対し、ベースプレート55の左係止部55bの案内壁部55b3と係止部材59の案内壁部59b3とを当接させた状態でメインバックパッド40を上方から押さえ込んでいく。このとき、位置決めピンPを基板取付部材22aの位置決めピン孔22a5に挿入して位置決めをしながら押さえ込んでいく。すると、係止ワイヤ24に対して、左側の立壁部52b2の第3部分52b213から第2部分52b212とベースプレート55の左係止部55bの押壁部55b2との間が押し広げられながら嵌め込まれる。そして、係止ワイヤ24が第2部分52b212から第1部分52b211に繋がる部分に当接した状態で嵌め込みが完了する。同時に、係止ワイヤ24に対して、右側の立壁部52b2の第3部分52b213から第2部分52b212と係止部材59の押壁部59b2との間が押し広げられながら嵌め込まれる。そして、係止ワイヤ24が第2部分52b212から第1部分52b211に繋がる部分に当接した状態で嵌め込みが完了する。このとき、第3部分52b213と押壁部55b2との間の方が第2部分52b212と押壁部55b2との間より間隔が狭く、第3部分52b213と押壁部59b2との間の方が第2部分52b212と押壁部59b2との間より間隔が狭い。これによって、係止ワイヤ24に対して基板50を嵌め込むのに初期は摺動抵抗が高く嵌め込むにしたがって徐々に低くなる。そして、バックフレーム20Fに対するメインバックパッド40の取付が完了した状態で係止ワイヤ24は立壁部52b2と押壁部55b2との間及び立壁部52b2と押壁部59b2との間で押圧され前後方向にがたつきを生じない。また、当該取付状態から係止ワイヤ24に対しメインバックパッド40が上方に、すなわち外れる方向に移動しようとすると係止ワイヤ24に対する立壁部52b2と押壁部55b2との間及び立壁部52b2と押壁部59b2との間に生じる押圧力が高まるので摺動抵抗が高まり移動しにくくする。すなわち、上下方向のがたつきが抑制される。
図1、図10及び図11に示すように、サイドバックパッド30が取付けられたバックフレーム20Fの上からメインバックパッド40が係止ワイヤ24に対して取付けられた状態で基板50に取付けられたクリップ60の係止脚62を基板取付部材22aのクリップ孔22a3に嵌め込み固定する。この状態で、基板50のボルト孔53a1と基板取付部材22aのボルト孔22a2とを一致させてボルト及びナットにより締結固定する。なお、ナットは基板取付部材22a裏面のボルト孔22a2周縁部に予め溶接されている。また、基板50のボルト孔52d1と基板取付部材22aのボルト孔22a4とを一致させてボルト及びナットにより締結固定する。なお、ナットは基板取付部材22a裏面のボルト孔22a4周縁部に予め溶接されている。この状態で、必要によりメインバックパッド40の前面部41の左右両側のバックカバー20Cに設けられた布状の引き込み部材20C1を後方に引き込んでバックフレーム20Fのカバー係止ワイヤ25に係止することによってより安定してメインバックパッド40をバックフレーム20Fに対して取付けられる。
以上のように構成される実施形態は、以下のような作用効果を奏する。バックカバー20Cが張設されたメインバックパッド40の一部の裏面側に対して、基板50がバックカバー20C及びメインバックパッド40の貫通孔45に基板50の開口52aを対応させて取付けられる。そして、バックカバー20C及びメインバックパッド40の貫通孔45の外周端末部を覆ってレバー装置57の外縁部57b1が取付けられている。これによって、バックカバー20C及びメインバックパッド40が取付けられた基板50に対して外縁部57b1を有するレバー装置57を取付けた状態で、基板50をバックフレーム20Fに対して取付けることができる。ここから、バックフレーム20Fに対してバックカバー20C及びメインバックパッド40とレバー装置57とを別々に取付ける場合に比べてレバー装置57の外縁部57b1とバックカバー20C及びメインバックパッド40の貫通孔45の外周端末部との相対位置関係を一定に保ちやすい。すなわち、これらの部品間の合わせ目に隙ができたりして発生する外観の見栄え悪化を抑制できる。そして、この状態で基板50が基板50より高強度高剛性のベースプレート55の一部である左係止部55bをバックフレーム20Fの一部である係止ワイヤ24に係止することでバックフレーム20Fに対して取付けられている。これによって、レバー57aに印加された力がベースプレート55を介してバックフレーム20Fに伝達されるので、基板50を強化しなくてもレバー57aのバックフレーム20Fに対する取付け強度を確保できる。
また、基板50の開口52aに対応する形状のベースプレート55を高強度高剛性の金属製とすればよいのでレバー装置57のバックフレーム20Fへの取付け強度を維持しながら軽量化が可能となる。また、基板50のバックフレーム20Fに対する取付けは、ベースプレート55の左係止部55bと基板50の開口52aの周縁部との間に係止ワイヤ24を挟み込ませることにより行われるので、構造が簡潔である。また、基板50はシート幅方向に延びて形成されるとともに左右に開口52aと開口52cが設けられており、ベースプレート55が開口52aと開口52cのいずれかに取付けられている。これによって、運転席と助手席のようにレバー装置57の取付け位置が左右異なる自動車用シート1においても1種類の基板50で対応でき、部品点数の増加を抑制できる。
さらに、開口52aと開口52cのうちベースプレート55が取付けられていない開口52cには蓋部材58が取付けられている。これによって、開口52cに対応する部分においてバックカバー20Cをメインバックパッド40を介して支持して外部から押圧したときの違和感発生を回避できる。加えて、シートバック20の前倒れをロック又はアンロックするためのレバー57aをシートバック20に取付け強度を維持しながら外観見栄えの悪化を抑制して取付けられる。
以上、特定の実施形態について説明したが、本発明は、それらの外観、構成に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。例えば、次のようなものが挙げられる。
1.上記実施形態においては、バックカバー20C及びメインバックパッド40の貫通孔45の外周端末部をレバー装置57の外縁部57b1で覆うように構成した。しかし、これに限らず、バックカバー20C及びメインバックパッド40の貫通孔45の外周端末部を中枠体56の外枠部56eで覆うように構成してもよい。
2.上記実施形態においては、本発明を自動車のシートに適用したが、飛行機、船、電車等に搭載のシートに適用しても良い。
1 自動車用シート(乗物用シート)
20 シートバック
20C バックカバー(シートバックカバー)
20F バックフレーム(シートバックフレーム)
24 係止ワイヤ(被係止部)
40 メインバックパッド(クッション材)
45 貫通孔(開口部)
50 基板
51 本体部(基材)
52a 開口(開口孔)
52c 開口(開口孔)
55 ベースプレート(ベース部材)
55c 右係止部(係止部)
55b 左係止部(係止部)
57a レバー(操作レバー)
57b ケース部材(ベゼル)
57b1 外縁部
58 蓋部材(盲蓋)

Claims (8)

  1. シートバックの背面側に操作レバーが取付けられた乗物用シートであって、
    前記シートバックは、前記操作レバーが取付けられた基材と、該基材に取付けられて前記操作レバーの外周を枠状に囲うベゼルと、を有し、
    前記基材には前記ベゼルを通す開口孔が設けられ、
    前記ベゼルは前記開口孔を塞ぐように前記基材に対して取付けられた前記基材より高強度高剛性のベース部材に取付けられるとともに前記開口孔内に配置されてその外縁部が前記開口孔周縁の前記基材を覆い、
    前記基材は、前記ベース部材の一部である係止部をシートバックフレームの一部である被係止部に係止することで前記シートバックフレームに対して取付けられている乗物用シート。
  2. 請求項1において、前記基材は、表皮であるシートバックカバーの一部の裏面側にクッション材を介して取付けられ前記シートバックカバーの形状出しをするものであり、
    前記シートバックカバー及び前記クッション材には前記ベゼルを通す開口部が設けられ、
    前記基材の前記開口孔は前記開口部に対応して設けられており、
    前記ベゼルは前記開口部内に配置されてその外縁部が前記開口部周縁の前記シートバックカバー及び前記クッション材を覆っている乗物用シート。
  3. 請求項1又は請求項2において、前記基材は樹脂製であり、前記ベース部材は金属製である乗物用シート。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項において、前記係止部は前記ベース部材が前記基材に取付けられたとき前記基材の前記開口孔の周縁部に対向して延びる突片であり、前記被係止部は前記シートバックフレームに取付けられた線状部材であって、前記突片と前記周縁部との間に前記線状部材が挟持されることによって前記基材が前記シートバックフレームに対して取付けられている乗物用シート。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項において、前記基材はシート幅方向に延びて形成されるとともに左右一対の前記開口孔が設けられており、前記ベース部材がいずれかの前記開口孔に取付けられている乗物用シート。
  6. 請求項5において、前記ベース部材は左右共通に使用可能であって左用と右用の2つの前記突片が設けられており、前記被係止部はシート幅方向に延びるとともに、左右一対の前記開口孔のいずれに前記ベース部材が取付けられても前記突片のいずれかが係止可能に形成されている乗物用シート。
  7. 請求項5又は請求項6において、左右一対の前記開口孔のうち前記ベース部材が取付けられていない前記開口孔には盲蓋が取付けられている乗物用シート。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれか1項において、前記操作レバーは前記シートバックの前倒れをロック又はアンロックするための操作レバーである乗物用シート。




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