JP5927649B2 - シートの切換えレバーのためのガーニッシュ取付け構造 - Google Patents

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本発明は、シートバックを前倒ししたり、シートクッションを跳ね上げたりするためのシートの切換えレバーをアンダーカバーのサイドパネル上面に取付けるガーニッシュ取付け構造に関する。
シートバックを前倒ししたり、シートクッションを後方に跳ね上げたりする車両用シートが知られている。たとえば、シートバックはその起立位置にリクライニングデバイスによってロックされ、切換えレバーをロックオンからロックオフに切換えるとロックが解除(オフ)されて前倒しされるように構成され、切換えレバーの操作によって、ロックオン、ロックオフが選択されている。シートバックが前倒するだけでなく、前倒しに連動して前方にスライドするシート(ウォークインシート)も知られている。
リクライニングデバイスなどのロック機構のロックオン、ロックオフを切換える切換えレバーを車床に設けると、操作のために前にかがむなどの無理な姿勢を強いるため、通常、切換えレバーはガーニッシュを介してシートクッションに設けられる(たとえば、特開平11−105605号公報)。
たとえば、特開平11−105605号公報においては、ガーニッシュは、長孔付の矩形の枠形状に合成樹脂から成形され、長孔の縁から対向する2つの側壁を垂下し、側壁の先端(下端)でその左右の端にフックを設け、シートクッションのフレーム(クッションフレーム)のブラケットに設けた係止孔にフックを係止させてシートクッションの開口に取付けられている。切換えレバーはL字形状とされ、その折曲部がブラケットに回動可能に軸支されてクッションフレームに取付けられ、切換えレバーの長辺はガーニッシュの長孔から延出し、シートクッション内に位置するレバーの短辺がケーブルを介してロック機構に連結されている。
切換えレバーは、その長辺を把持してガーニッシュの長孔内をスライドさせることによってロックオン、ロックオフに切換え可能(選択可能)とされ、ロックオフに切り換えられると、短辺に連結されたケーブルを介して牽引力がロック機構に伝達されてロック機構のロックを解除して(ロックオフして)引張ばねなどのばね力によってシートバックが前倒しされたり、シートクッションが跳ね上げられる。
外観意匠のためにシートのベース部材にアンダーカバーを装着した車両用シートも知られており(たとえば、特開2011−011668号公報)、アンダーカバーは、ベース部材の前面を覆うフロントパネル、シートクッションの側面を覆うサイドパネルなどから構成されている。
特開平11−105605号公報 特開2011−011668号公報
アンダーカバーで覆われたシートに切換えレバーを設けようとすれば、通常、切換えレバーはアンダーカバーのサイドパネルの上面(天板面)に設けられ、切換えレバーのためのガーニッシュを取付けるためのスペースがサイドパネルの上面に必要となり、サイドパネルが幅広にならざるを得ない。そして、幅広のサイドパネルの剛性を確保するために、側面だけでなく上面においてもサイドパネルはクッションフレーム(詳細にはクッションフレームのサイドフレーム)に固定する必要がある。
クッションフレームに対するサイドパネル上面の固定は、たとえば、フックピンをクッションのブラケットに設けた係止孔に係止させたり、ボルトの螺着によってなされ、幅広のサイドパネル上面の剛性を確保するためには、固定点を1ヶ所だけでなく複数設ける必要がある。しかしながら、複数の固定点を得るためには、フックピンやボルトの挿通する通し孔をサイドパネル上面に複数設ける必要があり、構成の複雑化が避けられないとともに、サイドパネル上面の外観意匠が損なわれるおそれがある。
本発明は、サイドパネル上面の外観意匠を損なうことなく簡単な構成のもとでサイドパネル上面の剛性を確保しながらシートの切換えレバーのためのガーニッシュをクッションフレームに取付けられるガーニッシュ取付け構造の提供を目的としている。
請求項1に係る本発明によれば、フックをその壁面に持ち、シートの切換えレバーの延出する長孔付の略矩形形状の合成樹脂のガーニッシュが、そのフックとクッションフレームのブラケットとを係止した状態でクッションフレームに取付けられてなるシートの切換えレバーのためのガーニッシュ取付け構造において、ガーニッシュは略矩形の筐体形状とされ、そのフックガーニッシュの長孔に沿ったその左右の側壁に有するとともに、左右の側壁、前後の壁の上端でその全周にわたってフランジを有し、アンダーカバーのサイドパネル上面に位置する開口の縁でガーニッシュをそのサイドパネルに被せた状態で、ガーニッシュのフランジとサイドパネルの下方でクッションフレームのブラケットに係止されるガーニッシュのフックとの間に、アンダーカバーのサイドパネル上面、クッションフレームのブラケットを挟み込んでなる構成となっている。
請求項1に係る本発明では、フランジがサイドパネル上面の開口の縁でサイドパネルに被せられて、フランジ、フックの間にサイドパネル上面、ブラケットを挟み込んでガーニッシュがサイドパネル上面を共締めしてクッションフレームに取付けられており、サイドパネル上面での固定点が開口の縁という広範囲で得られる。そのため、幅広のサイドパネル上面においても剛性が広範囲に確保できる。また、フックピン、ボルトなどを利用した固定点を設ける必要がないため、構成が簡単化され、外観意匠を損なうおそれもない。
(A)(B)(C)は本発明の一実施例に係るシートの切換えレバーのためのガーニッシュ取付け構造の組み込まれた車両用シートの着座位置、シートクッションの跳ね上げ位置、シートバックの前倒し位置での概略側壁図をそれぞれ示す。 アンダーカバーの部分斜視図を示し、シートクッション後端を跳ね上げた図1(B)の矢印方向からのシートの部分斜視図に相当する。 クッションフレームへのガーニッシュの取付け前におけるガーニッシュ、サイドパネル、クッションフレームの分解斜視図を示す。 (A)はガーニッシュの平面図、(B)(C)は(A)の線B−B、C−Cに沿った縦断面図をそれぞれ示す。 図4(A)の線D−Dに沿った横断面図を示す。 (A)(B)はガーニッシュの正面図、左側面図をそれぞれ示す。
フックをその壁面に持ち、シートの切換えレバーの延出する長孔付の略矩形形状の合成樹脂のガーニッシュが、そのフックとクッションフレームのブラケットとを係止した状態でクッションフレームに取付けられる。ガーニッシュは略矩形の筐体形状とされる。ガーニッシュは、そのフックをガーニッシュの長孔に沿ったその左右の側壁に有するとともに、左右の側壁、前後の壁の上端でその全周にわたってフランジを有している。
アンダーカバーのサイドパネル上面に位置する開口の縁で、ガーニッシュをそのサイドパネルに被せた状態で、ガーニッシュのフランジとサイドパネルの下方でクッションフレームのブラケットに係止されるガーニッシュのフックとの間に、アンダーカバーのサイドパネル上面、クッションフレームのブラケットを挟み込んでいる。
たとえば、アンダーカバーのサイドパネル上面の開口の縁がガーニッシュのフランジの厚さに相当する部分だけ低い段付き形状とされ、段付き形状の段部がガーニッシュのフランジを保持する。
また、ガーニッシュは、ガーニッシュをサイドパネル上面に被せた状態でブラケットの下方に位置してガーニッシュの位置決めとなり、フランジ先端から垂下してなる受け板をその前壁、後壁の一方の面に持つとともに、クッションフレームのブラケットに係止可能にフランジ先端から垂下してなる片持ち梁形状のフックをその前壁、後壁の他方の面に持っている。
以下、図面を参照しながら本発明の一実施例について詳細に説明する。図1(A)(B)(C)は本発明の一実施例に係るシートの切換えレバーのためのガーニッシュ取付け構造の組み込まれた車両用シートの着座位置、シートクッションの跳ね上げ位置、シートバックの前倒し位置での概略側壁図をそれぞれ示す。
図1(A)〜(C)に示すように、車両用シート10は、シートクッション12と、シートクッションの後端に設けられたシートバック14とを備え、シートクッションの後端を跳ね上げるとともにシートバックを前倒しするシートクッション跳ね上げ式のシートとなっている。すなわち、その着座位置(図1(A)参照)からシートクッション後端を跳ね上げてほぼ直立に保持し(図1(B)参照)、シートクッション12の位置したスペースにシートバック14を前倒して(図1(C)参照)、シートバック背面を荷台としてラゲージスペースを設定するように、シート10は構成されている。
ここで、ベース部材16がシートスライド装置18によって前後方向に移動可能に車床19上に載置され、シートクッション12はその前端部が連結手段13によってベース部材に連結されてその後端が跳ね上げ可能に、シートバック14は前倒し可能にベース部材上にそれぞれ載せられている。そして、アンダーカバー17がベース部材16に装着、被覆されてベース部材を外部の視界から遮っている。
連結手段13は、たとえば、棒材を略U字形状に折曲した連結ロッドとされ、その左右のアームがベース部材16に回動可能に支持されるとともに、その中間部がシートクッション12のフレーム(クッションフレーム)に枢着されてシートクッションをベース部材に対して揺動可能に連結してシートクッション後端を跳ね上げ可能としている。
なお、係合片12aがシートクッション後端から突出してシートバック下端に押圧、係合して、図1(A)に示すシートクッションの略水平な着座位置を規定している。
図2はアンダーカバーの部分斜視図を示し、シートクッション後端を跳ね上げた図1(B)の矢印方向からのシートの部分斜視図に相当する。
アンダーカバー17は、アッパーパネル(天板)17u、フロントパネル17f、サイドパネル17sなどを有した底の抜けた略箱型形状に形成されている。
たとえば、アッパーパネル17u、フロントパネル17fは合成樹脂から一体に成形され、アッパーパネルがベース部材の上面、フロントパネルがベース部材16の前壁をそれぞれ覆うようにベース部材に上から装着されている。また、サイドパネル17sは、アッパーパネル17u、フロントパネル17fとは別体物として合成樹脂から成形され、ベース部材の左側壁を覆うようにベース部材の左側壁に装着されている。
本発明では、アンダーカバーのサイドパネルの上面(天板面)17s’に切換えレバー20を設けており、切換えレバーのためのガーニッシュ22がサイドパネル上面に取付けられ、ガーニッシュはサイドパネル上面を共締めしてシートクッションに取付けられている。たとえば、シートバック14はロック機構(図示しない)によってその起立位置にロックされ(図1(A)(B)参照)、切換えレバー20の操作によってロックオン、ロックオフが選択可能となっている。
図3はクッションフレームへのガーニッシュの取付け前におけるガーニッシュ、サイドパネル、クッションフレームの分解斜視図を示す。また、図4(A)はガーニッシュの平面図、図4(B)(C)は図4(A)の線B−B、C−Cに沿った縦断面図、図5は図4(A)の線D−Dに沿った横断面図、図6(A)(B)はガーニッシュの正面図、左側面図をそれぞれ示す。
図4〜図6に示すように、ガーニッシュ22は矩形の筐体形状に合成樹脂から成形され、長手方向(前後方向)に延びた長孔22aがその下面(底面)に形成されている。
また、図6(A)(B)からよくわかるように、全ての壁面(前壁22ff、後壁(背面)22rf、左右の側壁22sf)の上端でその全周にフランジ(外フランジ;つば)22bが形成され、その左右の側壁の略中央にはフランジの下方でフック22c1が形成されている。さらに、図4(A)(B)からわかるように、後壁22rfの略中央でフランジの先端から片持ち梁形状のフック22c2が垂下し、前壁22ffのフランジの略中央でフランジの下方に略水平な受け板22dが形成され、受け板は上下方向のリブ22d’で補強されている。
図3に示すように、アンダーカバーのサイドパネル17sの上面には、開口17s’1が形成されており、サイドパネルの上方からこの開口にガーニッシュ22が押し込まれ、サイドパネルを共締めしてクッションフレーム24(詳細にいえば、クッションフレームの一部であるサイドフレーム)にブラケット24aを介して取付けられる。
たとえば、ブラケット24aは、パイプを一部の切り欠かれた長径の円弧形状に折曲し、一部の切り欠かれた一側面をサイドフレーム(クッションフレーム)に溶着した枠体24a1の上面に略矩形の取付け板24a2を架設して構成されている。そして、サイドパネル上面の開口17s’1と同一形状の取付け孔24a2’が取付け板24a2に形成されている。なお、ブラケット24aはガーニッシュ22が取付けられるものであれば足り、ブラケットの形状は図示のものに限定されない。
ガーニッシュの取付けについて述べると、すなわち、図4(B)からわかるように、まず、ガーニッシュ前壁の受け板22dがクッションフレーム(サイドフレーム)のブラケット24aの下に潜り込ませ、受け板がブラケットを下から受ける位置を位置決めの基準としてガーニッシュ22をサイドパネル上面の開口17s’1に押し込む。
図3からわかるように、サイドパネルの開口17s’1の縁は、その全周においてガーニッシュのフランジ22bの厚さに略等しい高さだけ低くなった段付き形状となっている。また、ガーニッシュ前壁の受け板22d、後壁の片持ち梁形状のフック22c2の挿通を許すように、サイドパネルの開口17s’1の縁、ブラケットの取付け板の縁はいずれも切り欠かれている。
ガーニッシュ22が押し込まれると、ガーニッシュ後壁のフック22c2、左右の側壁のフック22c1は、ブラケットの取付け孔24a2’の縁に押圧されて弾性変形して逃げ、さらに押し込まれると原形に復帰してブラケットの取付け孔の対応する縁に係止される(図4(B)。参照)。そして、ガーニッシュ前壁の受け板22d、後壁の片持ち形状のフック22c2の形成された部分を除くガーニッシュのほぼ全周において、ガーニッシュの前壁22ff、後壁22rf、左右の側壁22sfの上端のフランジ22bは開口縁の段部17s’2に被せられる。また、ガーニッシュ前壁の受け板22dはブラケット24aの下に入り込んで下からブラケットの取付け板24a2を受けて(支えて)ブラケットに取付けられる。
ここで、フック22c1、22c2、受け板22dは、ブラケットの取付け孔24a2’の縁に同じタイミングで係止(フックの場合)または下から受ける(受け板の場合)ように、略同じ高さ位置に設けられていることはいうまでもない。
ガーニッシュのフック22c1、22c2がブラケットの取付け孔24a2’の対応する縁に係止されると同じタイミングでガーニッシュのフランジ22bが開口縁の段部17s’2に被せられ、図5に示すように、フランジ22b、フック22c1の間にサイドパネル上面17s’、ブラケット24aが挟み込まれる。そして、フランジ22b、フック22c1、22c2間にサイドパネル上面17s’、ブラケット24aを挟み込むことにより、ガーニッシュ22はサイドパネル上面を共締めして(ブラケットを介して)クッションフレームに取付けられる。ここで、ガーニッシュ前壁の受け板22d、後壁の片持ち形状のフック22c2においては、フランジ22bから受け板22d、片持ち形状のフック22c2が垂下し、図3に示すようにサイドパネル上面の開口17s’1の縁、ブラケットの取付け孔24a2’の縁が切り欠かれて、サイドパネル上面17s’はフランジ、フック22c1間に挟み込まれていない(図4(B)参照)。
アンダーカバーのサイドパネル17sは、その上面17s’の開口縁で上からフランジ22bでその全周が押さえられ、その左右の側壁ではフランジ、フック22c1間にブラケット24aとともに挟み込まれ、ガーニッシュ22によって共締めされてクッションフレームに取付けられる(固定される)。そのため、サイドパネル17sはその上面17s’での固定点が開口17s’1の縁のほぼ全周という広範囲で得られ、幅広のサイドパネルにおいても必要な剛性が確保できる。
特に、サイドパネル上面17s’の開口縁の全周がガーニッシュのフランジ22bで上から押さえられており、フランジは面接触してその全面で押えるため、サイドパネル上面を強固に保持でき、サイドパネル上面は十分な剛性のもとで固定される。
さらに、ガーニッシュ22は、その左右の側壁22sfでフック22c1がブラケット24a(係止板24a2)に係止されるとともに、フック22c1のないその前壁22ff、後壁22rfにおいても片持ち形状のフック22c2、受け板22dがブラケットに係止、またはブラケットを支えている。つまり、ガーニッシュ22は、前後左右の全ての壁面でクッションフレームのブラケットに係止、固定されるため、サイドパネル上面はガーニッシュによってクッションフレームに強固に固定されて十分な剛性が得られる。
フランジ22bの下面に突起を設けるなどの滑り止め加工を施せば、ガーニッシュ22はサイドパネル上面をより強固に保持できる。
また、フックピン、ボルトなどを利用した固定点を設ける必要がないため、構成が簡単化されるとともに外観意匠を損なうおそれもない。
さらに、ガーニッシュ前壁の受け板22dをクッションフレームのブラケット24aの下に潜り込ませた状態で、ガーニッシュ22をサイドパネル上面の開口17s’1に被せて押し込むだけでガーニッシュ22がクッションフレーム24に取付けられ、クッションフレームへのガーニッシュの取付け(固定)と同時にサイドパネルはその上面17s’がクッションフレームに取付けられる(固定される)。そのため、サイドパネル上面17s’をクッションフレームに固定するだけの工程が省略される。また、フックピン、ボルトなどの固定部品も不要となる。
フランジ22bをガーニッシュの前壁などの上端に設けるとともに、サイドパネル上面の開口17s’1の縁を段付き形状としてその段部にフランジを被せているため、ガーニッシュ22、サイドパネル上面17s’を面一(つらいち)に設定でき、この点からも外観意匠が損なわれない。
なお、サイドパネル17sの側面(側壁)は、参照符号17saで示す3点においてクッションフレームに固定されているが、側面の固定点はフックピン、ボルトなどを利用して容易に得られ、側面でのサイドパネルの固定は本発明と直接関係ないためその詳細は省略する。
切換えレバー20は、サイドパネル上面の長孔内をスライドさせることによってロック機構によるロックをロックオン、ロックオフに切換え可能(選択可能)とされ、切換えレバー、ロック機構は公知であり、本発明の要旨でもないため、その詳細な構成は省略する。
簡単に述べると、たとえば、図5に示すように、切換えレバー20は板状のレバー本体20aの一端にノブ20bが取付けられ、レバー本体の他端は回動軸24bに固定されている。回動軸24bはクッションフレーム(サイドフレーム)24に軸支され、切換えレバー20がサイドパネル上面の長孔内をスライドして回動軸24bを回動させると、回動軸に取付け片を介して連結されたケーブルが牽引され、ケーブルを介して牽引力がロック機構に伝達されて、ロック機構のロックを解除して(ロックオフして)引張ばねなどのばね力によってシートバックが前倒しされたり、シートクッションが跳ね上げられる。
ロック機構は、シートバックをその直立位置にロックするロックオンに通常、設定されており、実施例では、図4(C)に示すように、切換えレバー20はロックオン(ON)を挟んでその前後でロックオフ(OFF1、OFF2)に切換えられるスリーポジションとなっている。そして、ONからOFF1に切り換えられると、シートバック14が前倒しされ、ONからOFF2に切り換えられると、シートスライド装置のロックも同時にロックオフされてシートがその前方限度位置(フロントリミット)までスライドするとともにシートバックが前傾していわゆるウォークインとなる。
なお、ロックオフによってシートバックの前倒し、または、ウォークインとなる切換えレバー20の切換えは一例であり、これに限定されないことはいうまでもない。
上記のように、本発明によれば、フランジ、フックの間にサイドパネル上面、ブラケットを挟み込んでガーニッシュがクッションフレームに取付けらており、サイドパネル上面での固定点が開口の縁という広範囲で得られ、幅広のサイドパネルにおいても必要な剛性が確保できる。また、フックピン、ボルトなどを利用した固定点を設ける必要がないため、構成が簡単化されるとともに外観意匠を損なうおそれもない。
上述した実施例は、この発明を説明するためのものであり、この発明を何等限定するものでなく、この発明の技術範囲内で変形、改造等の施されたものも全てこの発明に包含されることはいうまでもない。
たとえば、受け板22dの代わりに前壁22ffにも後壁22rfの片持ち形状のフック22c2を設けてもよい。しかしながら、位置決めとなる受け板22dがあれば、ガーニッシュ22の取付けが円滑に行える。なお、前後は相対的なものであり、実施例とは逆に、前壁22ffに片持ち形状のフック22c2、後壁22rfに受け板22dを設けてもよい。
また、側壁22sfのフック22c1を前壁22ff、後壁22rfにも設けてそのすべての壁面でフランジ22b、フック22c1の間にサイドパネル上面、ブラケットを挟み込む構成としてもよい。
さらに、実施例では、フック22c1を側壁22sfの2ヶ所に、フック22c2を後壁22rfの1ヶ所に設けているが、その数はこれに限定されず、フック22c1、22c2を断片的に設けているが、その壁面の全長にかけて連続的に設けてもよい。
本発明は、シートバックを前倒しするなどのシートの切換えレバーのためのガーニッシュをアンダーカバーのサイドパネル上面に取付ける車両用シートに一般的に応用されるが、たとえば、電車、飛行機等の車両用シートはもちろん、映画館、劇場、コンサート会場などのシートにも応用できる。
10 車両用シート
12 シートクッション
14 シートバック
16 ベース部材
17 アンダーカバー
17s サイドパネル
17s’ サイドパネルの上面(天板面)
17s’1 サイドパネル上面の開口
17s’2 開口縁の段部
17sa 側面での固定点
20 (シートの)切換えレバー
22 ガーニッシュ
22a 長孔
22b フランジ(外フランジ;つば)
22c1、22c2 側壁のフック、後壁の片持ち形状のフック
22d 前壁の受け板
22ff、22rr、22sf 前壁、後壁、(左右の)側壁
24 クッションフレーム(サイドフレーム)
24a ブラケット
24a2 取付け板
24a2’ 取付け孔

Claims (3)

  1. フックをその壁面に持ち、シートの切換えレバーの延出する長孔付の略矩形形状の合成樹脂のガーニッシュが、そのフックとクッションフレームのブラケットとを係止した状態でクッションフレームに取付けられてなるシートの切換えレバーのためのガーニッシュ取付け構造において、
    ガーニッシュは略矩形の筐体形状とされ、そのフックガーニッシュの長孔に沿ったその左右の側壁に有するとともに、左右の側壁、前後の壁の上端でその全周にわたってフランジを有し、
    アンダーカバーのサイドパネル上面に位置する開口の縁でガーニッシュをそのサイドパネルに被せた状態で、ガーニッシュのフランジとサイドパネルの下方でクッションフレームのブラケットに係止されるガーニッシュのフックとの間に、アンダーカバーのサイドパネル上面、クッションフレームのブラケットを挟み込んでなる切換えレバーのためのガーニッシュの取付け構造。
  2. アンダーカバーのサイドパネル上面の開口の縁がガーニッシュのフランジの厚さに相当する部分だけ低い段付き形状とされ段付き形状の段部がガーニッシュのフランジを保持する請求項1記載のシートの切換えレバーのためのガーニッシュ取付け構造。
  3. ガーニッシュは、ガーニッシュをサイドパネル上面に被せた状態でブラケットの下方に位置してガーニッシュの位置決めとなり、フランジ先端から垂下してなる受け板をその前壁、後壁の一方の面に持つとともに、クッションフレームのブラケットに係止可能にフランジ先端から垂下してなる片持ち梁形状のフックをその前壁、後壁の他方の面に持つ請求項1または2記載のシートの切換えレバーのためのガーニッシュ取付け構造。
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