JP2018001857A - 乗物用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】重量の増加を抑制しながらシートバックパッドの土手部を背面から面状に支持するシートバックを備えた乗物用シートを提供する。【解決手段】シートバックの骨格をなすバックフレーム20Fと、バックフレーム20Fの上に載置されたクッション材であるバックパッドと、を有し、バックフレーム20Fの側部を構成する一対のサイドフレーム21に、所定の上下方向幅に渡って前方向に突出して着座乗員の身体側部をバックパッドを介して面状に支持する樹脂製の支持部材70が取付けられている。【選択図】図11

Description

本発明は、乗物用シートに関する。
乗物走行時における旋回時等に、乗物用シートに着座した乗員の身体がシートに対して横ずれするのを防止する為にシートバックパッドの土手部を盛り上げて背面からシートバックフレームで支持している乗物用シートがある。特許文献1に記載される自動車用シートのシートバックフレームにおいては、正面視略凸型形状となるようにパイプ材を形成したシートバックフレーム本体部の一側部にシートバックパッドの土手部の背面形状に沿う形状に形成されたサイドワイヤが取付けられている。
特開2014−113966号公報
特許文献1に開示される自動車用シートにおいては、シートバックパッドの土手部を背面形状に沿う形に湾曲形成されたワイヤで支持するので、自動車走行時における旋回時等に、着座乗員の身体側部がシートバックパッドを介してワイヤに当接することになる。これによって、着座乗員は身体側部に線当たり感を覚え不快に感じることがあった。一方、この線当たり感の発生を回避するためワイヤの代わりにシートバックパッドの土手部を背面形状に沿う形に湾曲形成されたプレス鋼板をシートバックフレームに取付けて支持すると重量が増してしまうという問題があった。
このような問題に鑑み本発明の課題は、重量の増加を抑制しながらシートバックパッドの土手部を背面から面状に支持するシートバックを備えた乗物用シートを提供することにある。
本発明の第1発明は、乗物用シートであって、シートバックの骨格をなすバックフレームと、該バックフレームの上に載置されたクッション材であるバックパッドと、を有し、前記バックフレームの側部を構成する一対のサイドフレームの少なくとも1つに、所定の上下方向幅に渡って前方向に突出して着座乗員の身体側部を前記バックパッドを介して面状に支持する樹脂製の支持部材が取付けられていることを特徴とする。
第1発明によれば、樹脂製の支持部材によって着座乗員の身体側部の少なくとも一方がバックパッドを介して面状に支持される。これによって、着座乗員が身体側部に硬質なものがバックパッドを介して線状に当たることから生じる不快感を感じることを抑制できる。また、サイドフレームの少なくとも1つに樹脂製の支持部材を取付ければよいので金属のプレス成形品を使用する場合に比べて重量の増加を抑制できる。
本発明の第2発明は、上記第1発明において、前記支持部材は前方への突出量が大きい大突出部と、前方への突出量が前記大突出部より小さい小突出部と、を備えていることを特徴とする。
第2発明によれば、支持部材による着座乗員の身体側部の支持面積を上下方向で変化させることができ、より細かく着座乗員の身体側部を支持する具合の調整が可能となる。
本発明の第3発明は、上記第2発明において、前記大突出部は、着座乗員の肩部に対応する部位に形成され、前記小突出部は、着座乗員の腰部に対応する部位に形成されていることを特徴とする。
第3発明によれば、乗物のコーナリング時においてより左右方向に移動されやすい着座乗員の肩部を大面積の大突出部で支持することにより硬質なものがバックパッドを介して当たることから生じる不快感を低減できる。
本発明の第4発明は、上記第1発明から上記第3発明のいずれかにおいて、前記支持部材は上下前後方向に延びる板状のブラケットを介して前記サイドフレームに取付けられていることを特徴とする。
第4発明によれば、支持部材がサイドフレームに対して左右方向への移動を抑制してしっかり固定されるので、支持部材による着座乗員の身体側部の支持がより確実になる。
本発明の一実施形態の自動車用シートを斜め前方から見た斜視図である。ヘッドレストは省かれている。 上記実施形態の自動車用シートのシートバックを斜め前方から見た分解斜視図である。バックカバーは省かれている。 上記実施形態の自動車用シートのシートバックを斜め後方から見た分解斜視図である。バックカバーは省かれている。 上記実施形態のシートバックのメインバックパッドを斜め後方から見た分解斜視図である。 上記実施形態のメインバックパッドの基材を右下方から見た斜視図である。 上記実施形態のメインバックパッドの基材を左下方から見た斜視図である。 上記実施形態の基材をバックフレームに取付けた状態を示す正面図である。 図7のVIII−VIII矢視線断面図である。 図7のIX−IX矢視線断面図である。 上記実施形態の基材をバックフレームに取付けた状態を示す上面図である。 上記実施形態のバックフレームを斜め前方から見た斜視図である。 上記実施形態のバックフレームの組付け手順を説明する図である。 上記実施形態のバックフレームの組付け手順を説明する図である。 上記実施形態のバックフレームの組付け手順を説明する図である。 図14のXV−XV矢視線断面図である。 本発明の他の実施形態に係る自動車用シートのバックフレームを斜め前方から見た斜視図である。一実施形態の図14に対応する図である。
図1〜図15に、本発明の一実施形態を示す。この実施形態は、自動車用シートに本発明を適用した例である。各図中、矢印により自動車用シートを自動車に取付けたときの自動車及び自動車用シートの各方向を示している。以下の説明において、方向に関する記述は、この方向を基準として行うものとする。本実施形態の自動車用シート1は、着座部となるシートクッション10と、背凭れとなるシートバック20と、頭部を支持するヘッドレストを備えている。ヘッドレストは各図において省略している。
図1に示すように、シートクッション10は、骨格を成すクッションフレーム10Fと、クッションフレーム10F上に載置されるクッション材であるクッションパッド10Pと、クッションパッド10Pの上から被せ付けられる表皮材であるクッションカバー10Cと、を備えている。また、シートバック20は、骨格を成すバックフレーム20Fと、バックフレーム20F上に載置されるクッション材であるバックパッド20Pと、バックパッド20Pの上から被せ付けられる表皮材であるバックカバー20Cと、を備えている。シートクッション10、ヘッドレストについては、公知の構成のものであるので説明を省略し、シートバック20について説明していく。ここで、自動車用シート1が、特許請求の範囲の「乗物用シート」に相当する。
図2及び図3に示すように、シートバック20のバックフレーム20Fは、鉄製で、上下方向に延びる左右一対のサイドフレーム21と、各サイドフレーム21の上端部側間を連結するアッパフレーム22と、各サイドフレーム21の下端部側間を連結するロアパネル23と、を備え正面視略矩形状に形成されている。サイドフレーム21は横断面がシート内側方向に開口した略U字状のプレス成形部材であり、下端部側に補強部材21aが取付けられている。サイドフレーム21の上端部側後面間には、後述するメインバックパッド40の基板50をバックフレーム20Fに取付けるための横断面が円形の係止ワイヤ24が左右方向に延びて配設されている。また、各サイドフレーム21の上端部側と下端部側間にはバックカバー20Cの端部を係止するための横断面が円形のカバー係止ワイヤ25が上下方向に延びて配設されている。アッパフレーム22は横断面がシート後側方向に開口した略U字状のプレス成形部材である。アッパフレーム22の上面部の上面には、メインバックパッド40の基板50をバックフレーム20Fに取付けるための基板取付部材22aが取付けられている。基板取付部材22aは、プレス成形部材で左右両端部側が稜線が前後方向に延びる山形部22a1が形成され、山形部22a1のシート内側斜面にボルト孔22a2が前後方向に2つ並んで設けられている。また、山形部22a1のシート外側斜面の端部側にはクリップ孔22a3が設けられている。基板取付部材22aの後側の左右方向中央部には上下方向に貫通するボルト孔22a4が設けられている。さらに、ボルト孔22a2のシート内側には位置決めピン孔22a5が設けられている。アッパフレーム22の上面部及び基板取付部材22aと、下面部と、の間にはそれぞれを貫通して上下方向に延びる一対のホルダ26が左右対称位置に配設されている。ホルダ26は、角筒状の部材でその内筒部にヘッドレストサポートが挿入されて支持されるものである。ロアパネル23は横断面が略L字状のプレス成形部材である。バックフレーム20Fには、そのほかに、クッションフレーム10Fに対して傾き角度を調節するリクライナやバックパッド20Pを支持するためのワイヤ等が取付けられているが本発明とは直接関係しない部材なので図示及び説明を省略する。
図11〜図15に示すように、バックフレーム20Fの各サイドフレーム21にはポリプロピレン等の樹脂製の支持部材70が取付けられている。左右の支持部材70は、バックフレーム20Fの左右方向中心線を通り前後方向に延びる面に関して面対称の関係にあるので、代表として左側の支持部材70について説明する。支持部材70は樹脂のインジェクション成形品で、概略横断面が三角形で上下方向に延びる柱状部材である。図15に示すように、右側(シート内側)に着座乗員の身体側部の形状に沿った支持面71が設けられている。また、図13及び図14に示すように、上端部側において前方に向けて大きく突出した上突出部73と、下端部側において上突出部73より小さく前方に向けて突出した下突出部74が形成されている。上突出部73の上下方向長さは、下突出部74の上下方向長さの1/2程度とされている。下突出部74は、着座乗員の腰部の側部を支持する機能を果たし、上突出部73は、着座乗員の肩部の側部を支持する機能を果たす。下突出部74には、その上部側と下部側にそれぞれ1つずつのビス孔74aが前後方向に貫通して設けられている。また、上突出部73の上端部側にはボルト孔74bが左右方向に貫通して設けられている。支持部材70は、鋼板製のブラケット75を介してサイドフレーム21に取付けられている。ブラケット75は上下前後方向に延びる板状の部材で、前端部から右方向に向かって延びるフランジ部75aが設けられ、フランジ部75aの上端部側と下端部側には前後方向に貫通するビス孔75bが設けられている。ブラケット75のビス孔75bと支持部材70のビス孔74aとは対応する位置に設けられている。ブラケット75の上下方向に延びる板状部分には左右方向に貫通するビス孔75cが2つ設けられている。ここで、上突出部73と下突出部74が、それぞれ、特許請求の範囲の「大突出部」と「小突出部」に相当する。
図11〜図15を参照して、支持部材70のサイドフレーム21への取付け手順について説明する。まず、ブラケット75の上下方向に延びる板状部分をサイドフレーム21の左側側面に当接させて、ブラケット75のビス孔75cとサイドフレーム21のビス孔21bとを一致させてビス締め固定する。次に、ブラケット75のフランジ部75aに対して支持部材70を前側から被せつけブラケット75のビス孔75bと支持部材70のビス孔74aとを一致させてビス締め固定する。そして、支持部材70のボルト孔74bとサイドフレーム21のボルト孔21cとを一致させてボルト締め固定する。
図2及び図3に示すように、バックパッド20Pは主として着座乗員の身体側部を支持するサイドバックパッド30と、主として着座乗員の身体背部を支持するメインバックパッド40と、を有する。サイドバックパッド30は、発泡ウレタン樹脂製で左右一対の土手部31の上端部側をアッパ部32で連結した正面視で略逆U字状をしている。バックフレーム20Fに対しては、支持部材70が取付けられた状態の各サイドフレーム21を各土手部31が覆うように取付けられる。メインバックパッド40は、発泡ウレタン樹脂製で前掛け状の形状に形成されており、前面部41と、後面部42と、前面部41及び後面部42を連結する左右一対の連結部43と、を有する。前面部41は、サイドバックパッド30の左右一対の土手部31に挟まれた空間に嵌り込む形状とされている。後面部42は、バックフレーム20Fの上部後面部を覆う形状とされている。左右一対の連結部43は前面部41の上端部と後面部42の上端部を左右で連結して左右方向中央部にヘッドレストが配置される開口部44が形成される。後面部42の左端部側には、後述する基板50の開口52aに対応する貫通孔45が形成されている。
図4に示すように、メインバックパッド40の後面部42の前面側から連結部43の下面部側にかけて樹脂製の部品である基板50が配設されている。基板50は、ポリプロピレン樹脂のインジェクション成形によって形成された本体部51と、本体部51の左側に取付けられたレバー装置部54と、本体部51の右側に取付けられた蓋部材58及び係止部材59と、を有する。
図4〜図6に示すように、基板50の本体部51は、メインバックパッド40の後面部42前面側に当接する後壁部52と、メインバックパッド40の左右の連結部43下面側にそれぞれ当接する一対の上壁部53と、を有する。後壁部52の左側端部から左側の連結部43の下側端部に跨って背面視で略矩形状の開口52aが形成されている。詳しくは、開口52aは矩形の長辺方向をメインバックパッド40の左右方向中心面に対し約45度左に傾けた配置とされ、矩形の長辺のほぼ中央部に開口52aの内側に向かって突出する一対の突出部52bを有する。突出部52bの付け根部分の上側には、後述するレバー装置部54のベースプレート55の中爪部55aを挿入して係止するための係止孔52b1が設けられている。係止孔52b1の若干下方にはビス孔52b4が設けられている。開口52aの左下のコーナ部には下方に向って切り欠き52a1が設けられて切り欠き52a1の下側の後壁部52の前側の面には互いに平行に上下方向に延びる3本の立壁部52b2が形成されている。立壁部52b2は、その頂面部52b21(図9参照)が後述するレバー装置部54のベースプレート55の左係止部55bと対向して係止部の一つを構成するものである。切り欠き52a1と左係止部55bの左右方向の幅は、ほぼ同じに形成されている。さらに、開口52aの上側短辺の上方には、後述するレバー装置部54のベースプレート55の一対の上爪部55dを挿入して係止するための一対の係止孔52b3が設けられている。後壁部52の右側端部から右側の連結部43の下側端部に跨って背面視で略矩形状の開口52cが形成されている。開口52c及びその周縁の後壁部52の構造は、本体部51の左右方向中心面に関し開口52a及びその周縁と面対称の関係にあるので説明を省略する。これによって、本体部51の開口52aと開口52cに対し、それぞれ、レバー装置部54と、蓋部材58及び係止部材59と、が選択的に取付けられるようになっている。後壁部52の前面側の左右方向中央上部にはアッパフレーム22に対してボルト締結するためのボルトを通すボルト孔52d1が上下方向に貫通して設けられたボルト締結立片52dが前方に向って立設されている。
図3〜図6、図10に示すように、本体部51の上壁部53にはその下面側に前後方向に延びる3本のリブが互いに略平行に形成されている。シート内側から外側に向かってリブ53a、リブ53b、リブ53cの3本である。リブ53a、リブ53b、リブ53cの前端部同士は左右方向に延びるリブ53dで連結され、リブ53a、リブ53b、リブ53cの後端部同士は左右方向に延びるリブ53eで連結されている。リブ53aは、途中から本体部51の左右方向中央方向に屈曲して延び、この屈曲した面部にボルト孔53a1が前後方向に2つ並んで設けられている。さらに、リブ53aの下端部には位置決めピンPを取付けるためのピン係止部53a2が形成されている。リブ53cの前後方向中央部には、クリップ60を取付けるためのクリップ座53c1が設けられている。クリップ60は、台座61と、台座61から一体的に形成されアッパフレーム22の基板取付部材22aに設けられたクリップ孔22a3に挿入して係止可能な係止脚62と、から形成された樹脂製の公知のクリップである。クリップ座53c1には、クリップ60の台座61を取付け可能な取付孔が設けられている。クリップ60がクリップ座53c1に取付けられた後、上壁部53のクリップ座53c1と反対側の上側の面にはクリップ座53c1による凹みを覆って表面を滑らかにするための蓋部材63が取付けられている。
図4〜図10に示すように、レバー装置部54は、鋼板プレス成形部材であるベースプレート55と、樹脂製のベゼル56と、レバー装置57と、を有する。ベースプレート55は、背面視で略矩形状をしており、矩形の長辺のほぼ中央部に長辺と平行に上方に向かって延びる中爪部55aが形成され、上側短辺の上方に一対の上爪部55dが形成されている。中爪部55aとベースプレート55本体との間にはビス孔55a1が形成されている。また、ベースプレート55の左下のコーナ部には背面視で略矩形状の左係止部55bが形成され、右下のコーナ部には背面視で略矩形状の右係止部55cが形成されている。左係止部55bは、図9に示すように、ベースプレート55本体に対して鈍角をなして前方に向って立ち上がる立壁部55b1と、立壁部55b1の先端部からベースプレート55本体と平行に下方に向って延びる押壁部55b2と、を有する。さらに、左係止部55bは、押壁部55b2の先端部から立壁部55b1と平行に前方に向って延びる案内壁部55b3と、を有する。押壁部55b2は、ベースプレート55が基板50の本体部51に対して取付けられたとき、本体部51の立壁部52b2との間に係止ワイヤ24を挟みつけて保持する部分である。立壁部52b2の頂面部52b21は、上端部において押壁部55b2との間隔が最小の第1部分52b211と、第1部分52b211から滑らかに繋がる間隔が最大の第2部分52b212と、第2部分52b212から滑らかに繋がる間隔が中程度の第3部分52b213と、を有する。第3部分52b213は、立壁部52b2の頂面部52b21の下端部に位置している。すなわち、押壁部55b2が立壁部52b2との間に係止ワイヤ24を挟みつけて保持したとき、係止ワイヤ24は第2部分52b212より上方には行かないようになっている。そして、係止ワイヤ24の位置が第2部分52b212から第3部分52b213に行くにつれて押壁部55b2と立壁部52b2からの係止ワイヤ24に対する押圧力が高まるようになっている。なお、係止ワイヤ24が第2部分52b212に位置している場合でも押壁部55b2と立壁部52b2からの係止ワイヤ24に対する押圧力はゼロにはならないようになっている。案内壁部55b3は、係止ワイヤ24を押壁部55b2と立壁部52b2の間にガイドする機能を果たす部分である。右係止部55cは、左係止部55bに対して、ベースプレート55に垂直で短辺の二等分点を通る面に関して面対称の関係にある。これは、ベースプレート55を本体部51の右側の開口52cに取付けたとき右係止部55cが右側の立壁部52b2との間で同様の機能を果たすように構成したものである。さらに、ベースプレート55のほぼ中央部にはレバー装置57のレバー57aのシートバック20内部に配設された操作ワイヤ(図示せず)との連結部を通すための開口部55eが設けられている。ベースプレート55の下端部側には、上方に一対のビス孔55fが、下方に一対のビス孔55gが,それぞれ短辺の垂直二等分線に関して対称な位置に設けられている。
図4、図9、図10に示すように、ベゼル56は背面視で矩形状をしており、中央に凹部56aを有している。凹部56aには、矩形の開口部56bが設けられ、開口部56b周縁の長辺部には内側に向かって突出する突出部56cが設けられて、突出部56cにはビス孔56c1が形成されている。開口部56b周縁の下方短辺部には一対のビス孔56dが短辺の垂直二等分線に関して対称な位置に設けられている。レバー装置57は、レバー57aとケース部材57bとを有し、レバー57aはケース部材57bに対して上下方向に回動可能に軸支されている。レバー57aをケース部材57bに対して回動させることによりシートバック20内部に配設された操作ワイヤ(図示せず)を牽引してロック部材(図示せず)等の操作ができるようになっている。
図4〜図8に示すように、蓋部材58は背面視で略矩形状をしており、その長辺部中央の両端部近傍に一対のビス孔58aと、その下側短辺部近傍であって短辺の垂直二等分線に関して対称な位置に一対のビス孔58bと、が設けられている。係止部材59は、樹脂製の一体成形部材で、ベース部59aと、係止壁部59bと、を有する。ベース部59aは右側の開口52cの切り欠き52a1に対し、上方から嵌め込んだとき切り欠き52a1の周縁部を前後から挟みつけて取付けられるようになっている。ベース部59aの上端部側には蓋部材58の右側のビス孔58bに対してビス固定するためのビスを通すビス孔59a1が設けられている。図8に示すように、係止壁部59bは、ベース部59aの蓋部材58とのビス締結面部に対して鈍角をなして前方に向って立ち上がる立壁部59b1を有する。また、係止壁部59bは、立壁部59b1の先端部からベース部59aの蓋部材58とのビス締結面部と平行に下方に向って延びる押壁部59b2と、を有する。さらに、係止壁部59bは、押壁部59b2の先端部から立壁部59b1と平行に前方に向って延びる案内壁部59b3と、を有する。ベース部59aから立壁部59b1を経て押壁部59b2までの前面部側には、補強のためのリブ59b4が4本互いに平行に立設されている。係止壁部59bの立壁部59b1、押壁部59b2、案内壁部59b3は、ベースプレート55の左係止部55bの立壁部55b1、押壁部55b2、案内壁部55b3にそれぞれ対応するもので、その係止ワイヤ24当接面の形状は同等に形成されている。
図1〜図10を参照して、シートバック20の組立て手順について説明する。本体部51の係止孔52b3にベースプレート55の上爪部55dを係止するとともに、本体部51の係止孔52b1にベースプレート55の中爪部55aを係止する。また、本体部51の右側の切り欠き52a1に係止部材59のベース部59aを嵌め込む。この状態で、本体部51の開口52cを覆うように蓋部材58を被せ、ビス孔58aとビス孔52b4を一致させてビス固定するとともに、右側のビス孔58bとビス孔59a1を一致させてビス固定する。さらに、本体部51のクリップ座53c1にクリップ60を取付けた状態で本体部51の上面に蓋部材63を接着等で固定する。また、ピン係止部53a2に位置決めピンPを取付ける。ベースプレート55と蓋部材58及び係止部材59を取付けた状態の基板50をメインバックパッド40の後面部42の前面側に接着等で取付ける。このとき、メインバックパッド40の貫通孔45から基板50のベースプレート55が露出した状態になる。この状態のメインバックパッド40にバックカバー20Cを被せ付け端末部を処理するとともに貫通孔45部分に孔をあける。次に、基板50のベースプレート55に対してベゼル56を被せつけビス孔55gとビス孔56dを一致させてビスにより締結する。また、ビス孔56c1とビス孔55a1とビス孔52b4とを一致させてビスにより締結する。これによって、貫通孔45の周縁部はバックカバー20Cの端末をベゼル56が覆い隠した状態となる。並行して、バックフレーム20Fにサイドバックパッド30を取付け、その上からバックカバー20Cを被せ付けて端末部を処理する。バックカバー20Cの左右の端末部はカバー係止ワイヤ25に係止される。
図7〜図9に示すように、バックフレーム20Fの係止ワイヤ24に対し、ベースプレート55の左係止部55bの案内壁部55b3と係止部材59の案内壁部59b3とを当接させた状態でメインバックパッド40を上方から押さえ込んでいく。このとき、位置決めピンPを基板取付部材22aの位置決めピン孔22a5に挿入して位置決めをしながら押さえ込んでいく。すると、係止ワイヤ24に対して、左側の立壁部52b2の第3部分52b213から第2部分52b212とベースプレート55の左係止部55bの押壁部55b2との間が押し広げられながら嵌め込まれる。そして、係止ワイヤ24が第2部分52b212から第1部分52b211に繋がる部分に当接した状態で嵌め込みが完了する。同時に、係止ワイヤ24に対して、右側の立壁部52b2の第3部分52b213から第2部分52b212と係止部材59の押壁部59b2との間が押し広げられながら嵌め込まれる。そして、係止ワイヤ24が第2部分52b212から第1部分52b211に繋がる部分に当接した状態で嵌め込みが完了する。このとき、第3部分52b213と押壁部55b2との間の方が第2部分52b212と押壁部55b2との間より間隔が狭く、第3部分52b213と押壁部59b2との間の方が第2部分52b212と押壁部59b2との間より間隔が狭い。これによって、係止ワイヤ24に対して基板50を嵌め込むのに初期は摺動抵抗が高く嵌め込むにしたがって徐々に低くなる。そして、バックフレーム20Fに対するメインバックパッド40の取付が完了した状態で係止ワイヤ24は立壁部52b2と押壁部55b2との間及び立壁部52b2と押壁部59b2との間で押圧され前後方向にがたつきを生じない。また、当該取付状態から係止ワイヤ24に対しメインバックパッド40が上方に、すなわち外れる方向に移動しようとすると係止ワイヤ24に対する立壁部52b2と押壁部55b2との間及び立壁部52b2と押壁部59b2との間に生じる押圧力が高まるので摺動抵抗が高まり移動しにくくする。すなわち、上下方向のがたつきが抑制される。
図1〜図10に示すように、サイドバックパッド30が取付けられたバックフレーム20Fの上からメインバックパッド40が係止ワイヤ24に対して取付けられた状態で基板50に取付けられたクリップ60の係止脚62を基板取付部材22aのクリップ孔22a3に嵌め込み固定する。この状態で、基板50のボルト孔53a1と基板取付部材22aのボルト孔22a2とを一致させてボルト及びナットにより締結固定する。なお、ナットは基板取付部材22a裏面のボルト孔22a2周縁部に予め溶接されている。また、基板50のボルト孔52d1と基板取付部材22aのボルト孔22a4とを一致させてボルト及びナットにより締結固定する。なお、ナットは基板取付部材22a裏面のボルト孔22a4周縁部に予め溶接されている。この状態で、必要によりメインバックパッド40の前面部41の左右両側のバックカバー20Cに設けられた布状の引き込み部材(図示せず)を後方に引き込んでバックフレーム20Fに係止することによってより安定してメインバックパッド40をバックフレーム20Fに対して取付けられる。
以上のように構成される実施形態は、以下のような作用効果を奏する。樹脂製の支持部材70の支持面71によって着座乗員の身体側部がバックパッド20Pを介して面状に支持される。これによって、着座乗員が身体側部にワイヤ等の硬質なものがバックパッド20Pを介して線状に当たることから生じる不快感を感じることを抑制できる。また、サイドフレーム21に樹脂製の支持部材70を取付ければよいので金属のプレス成形品を使用する場合に比べて重量の増加を抑制できる。また、支持部材70の上突出部73で着座乗員の肩部を支持し、下突出部74で着座乗員の腰部を支持している。これによって、自動車のコーナリング時等により大きな力がかかる上突出部73の面積を大きくして、硬質なものがバックパッド20Pを介して当たることから生じる着座乗員が感じる不快感を低減できる。さらに、支持部材70は上下前後方向に延びる板状のブラケット75を介してサイドフレーム21に取付けられている。これによって、支持部材70がサイドフレーム21に対して左右方向への移動を抑制してしっかり固定されるので、支持部材70による着座乗員の身体側部の支持がより確実になる。
図16に、本発明の他の実施形態を示す。図16は、上記一実施形態における図14に対応する図であり、重複する構成については図面に同一の符号を付して説明を省略する。上記一実施形態との違いは、支持部材70の上突出部73をさらに前方に突出させて着座乗員の肩部の側部を強力に支持する付加支持部材76が取付けられている点である。付加支持部材76は2本のビスで支持部材70に対して取付けられる。これによって、付加支持部材76の取付けの有無によって通常タイプのシートとスポーツタイプのシートを作り分けられる。
以上、特定の実施形態について説明したが、本発明は、それらの外観、構成に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。例えば、次のようなものが挙げられる。
1.上記実施形態においては、サイドフレーム21に1つの支持部材70を取付けたが、これに限らず、複数の支持部材70を取付けてもよい。このとき、複数の支持部材70を、それぞれサイドフレーム21に取付けるだけでなく、サイドフレーム21に取付けられた1つの支持部材70に対して他の支持部材70を取付けるようにしてもよい。
2.上記実施形態においては、支持部材70をポリプロピレン等の樹脂製としたが、これに限らず、他の樹脂製であってもよいし繊維強化複合樹脂製等であってもよい。
3.上記実施形態においては、本発明を自動車のシートに適用したが、飛行機、船、電車等に搭載のシートに適用しても良い。
1 自動車用シート(乗物用シート)
20 シートバック
20P バックパッド
20F バックフレーム
21 サイドフレーム
70 支持部材
71 支持面
73 上突出部(大突出部)
74 下突出部(小突出部)
75 ブラケット


Claims (4)

  1. 乗物用シートであって、
    シートバックの骨格をなすバックフレームと、該バックフレームの上に載置されたクッション材であるバックパッドと、を有し、
    前記バックフレームの側部を構成する一対のサイドフレームの少なくとも1つに、所定の上下方向幅に渡って前方向に突出して着座乗員の身体側部を前記バックパッドを介して面状に支持する樹脂製の支持部材が取付けられている乗物用シート。
  2. 請求項1において、前記支持部材は前方への突出量が大きい大突出部と、前方への突出量が前記大突出部より小さい小突出部と、を備えている乗物用シート。
  3. 請求項2において、前記大突出部は、着座乗員の肩部に対応する部位に形成され、前記小突出部は、着座乗員の腰部に対応する部位に形成されている乗物用シート。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項において、前記支持部材は上下前後方向に延びる板状のブラケットを介して前記サイドフレームに取付けられている乗物用シート。






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