JP6274710B2 - 乗物用シート - Google Patents

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本発明は、車両等に搭載される乗物用シートに関する。
自動車の2列目又は3列目のシートにおいて、シートクッションに対してシートバックを前方に回動可能に設け、シートの不使用時にシートバックを前方に回動させ、シートバックの背面を略水平に配置し、シートバックの背面によって荷室の床面を形成するようにしたものがある(例えば、特許文献1)。このようなシートでは、枠形のシートバックフレームの背面に金属板からなる背面部材を設け、シートバックの背面上に荷物を載置できるようにしている。
特開2014−234032号公報
このようなシートでは、背面部材の変形を抑制するために、背面部材の裏側(前面側)に比較的剛性が高い支持部材を設け、支持部材によって背面部材を支持している。特許文献1に係る発明ではシートバックフレームの左右側部を構成する左右のサイドフレームの下端部間に回動軸を架け渡し、この回動軸に背面部材の下端部を溶接している。しかしながら、サイドフレームの下端部には様々な形態でリクライニング機構が設けられるため、リクライニング機構のレイアウトの都合から回動軸を設けるためのスペースを確保することが難しい場合がある。そのため、背面部材を支持するための支持構造は、サイドフレームの下端部を避けて配置する方が、様々な形態のシートへの適用が可能となる。
本発明は、以上の背景を鑑み、乗物用シートにおいて、シートバックフレームの背面部材の支持構造の汎用性を高めることを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、シートクッション(3)及びシートバック(4)を有する乗物用シート(1)であって、前記シートバックは、略上下に延び、前記シートクッションに回動可能に支持された複数の縦フレーム(26、27)と、左右に延び、隣り合う前記縦フレームの各上端部の間に架け渡された上フレーム(28)と、前記上フレームより下方において左右に延び、隣り合う前記縦フレームの間に架け渡された下フレーム(29)と、前記下フレームに結合され、前記下フレームから下方に突出したサブフレーム(30)と、隣り合う前記縦フレームのそれぞれ、前記上フレーム、前記下フレーム、及び前記サブフレームのそれぞれの後部に当接するように設けられた板状の背面部材(31)とを有し、前記背面部材の下端部は、前記サブフレームの下端部よりも下方に位置することを特徴とする。
この態様によれば、背面部材の下端がサブフレームによって支持されるため、背面部材の剛性が向上する。サブフレームが、縦フレームでなく、下フレームに結合された構造であるため、サブフレームの配置スペースの確保が容易である。例えば、サブフレームは縦フレームの下端部に設けられるリクライニング機構と干渉することなく、下方に延びることができる。
また、上記の態様において、前記サブフレームは、単独で又は前記下フレームと協働して枠形構造を形成するとよい。
この態様によれば、サブフレームが背面部材を支持し得る面積が増加する。
また、上記の態様において、前記下フレームは、左右両端部に対して後方に突出した中央部(29C)を有し、前記下フレームの前記中央部が前記背面部材の前面に当接しているとよい。
この態様によれば、背面部材が下フレームによって支持されるため、背面部材の剛性が向上する。
また、上記の態様において、前記下フレームの前記中央部が、前記背面部材に溶接されているとよい。
この態様によれば、背面部材の剛性が向上する。
また、上記の態様において、前記背面部材は、前方に突出し、前記下フレームの上方から前記下フレームの下方に上下に延びた補強構造(41)を有し、前記補強構造の前面(41A)が、前記下フレームの前記中央部の後面に当接しているとよい。
この態様によれば、補強構造によって背面部材の剛性が向上する。また、背面部材が補強構造において下フレームに当接するため、荷重が加わったときに背面部材の下フレームとの当接部における変形が抑制される。また、補強構造が前方に突出した形状であるため、背面部材と下フレームとの隙間が埋められ、背面部材と下フレームとの当接が可能になる。
また、上記の態様において、前記背面部材の下端部には、前方に向けて突出し、前記サブフレームの下端面に係止される突片部(43C)が設けられているとよい。
この態様によれば、背面部材は、突片部においてサブフレームに係止されるため、サブフレームに対して位置ずれが抑制される。
また、上記の態様において、前記背面部材は、前記サブフレームに溶接されているとよい。
この態様によれば、背面部材の剛性が向上する。
また、上記の態様において、前記背面部材は、その下部に前方に向けて突出した折曲構造(43)を有し、前記折曲構造が前記サブフレームに当接しているとよい。
この態様によれば、折曲構造によって背面部材の剛性が向上する。また、背面部材が折曲構造においてサブフレームに当接するため、荷重が加わったときに背面部材のサブフレームとの当接部における変形が抑制される。また、折曲構造が前方に突出した形状であるため、背面部材とサブフレームとの隙間が埋められ、背面部材とサブフレームとの当接が可能になる。
また、上記の態様において、前記背面部材は、前記サブフレームの左右側方に対応する部分に、上方に向けて切り欠かれた切欠部を有するとよい。
この態様によれば、背面部材において変形し易い部分が予め切り欠かれているため、背面部材の変形が抑制される。
また、上記の態様において、前記サブフレームの下端部は、前記縦フレームの回動中心よりも下方に配置されているとよい。
この態様によれば、シートバックの下方への延長が可能になる。
以上の構成によれば、乗物用シートにおいて、シートバックフレームの背面部材の支持構造の汎用性を高めることができる。
実施形態に係る車両用シートを左前方から見た斜視図 実施形態に係る車両用シートのフレームを左前方から見た斜視図 実施形態に係る車両用シートの正面図 実施形態に係る車両用シートの背面図 図4のV−V断面図 図4のVI−VI断面図
以下、図面を参照して、本発明に係る乗物用シートを自動車の後部座席(2列目及び3列目を含む)に適用した一実施形態を説明する。以下の説明では、シートに着座した乗員を基準にして左右を定める。また、左右方向において、シートの中央側を内方、相反する側を外方という。左右一対設けられる同一構成については、共通の番号を付し、説明を省略する。また、後部座席は後述するように使用形態(着座形態)と収納形態との間で形態及び姿勢が変化するが、特に明記しない限り、使用形態を基準として各構成の形状を説明する。
図1に示すシート1は、自動車の後部座席の右席1A及び中央席1Bを構成する。シート1は、自動車のフロア2に回動可能に設けられたシートクッション3と、シートクッション3に回動可能に支持されたシートバック4とを有する。図1及び図2に示すように、シートクッション3は、骨格としてのシートクッションフレーム5と、シートクッションフレーム5に支持されたパッド3Aと、パッド3Aを覆う表皮材3Bとを有する。シートバック4は、骨格としてのシートバックフレーム6と、シートバックフレーム6に支持されたパッド4Aと、パッド4Aを覆う表皮材4Bとを有する。シートバック4の中央席1Bに対応する部分には、アームレスト8が回動可能に支持されている。また、シートバック4の右席1Aにおける上端部には右席用の右ヘッドレスト9Aが設けられ、シートバック4の中央席1Bにおける上端部には中央席用の中央ヘッドレスト9Bが設けられている。
図2に示すように、シートクッションフレーム5は、前後に延びる左右一対のクッションサイドフレーム11A、11Bと、各クッションサイドフレーム11A、11Bの前端間に架け渡された前メンバ12と、各クッションサイドフレーム11A、11Bの後端間に架け渡された後メンバ13と、各クッションサイドフレーム11A、11Bの前後における中間部に架け渡された第1中間メンバ14と、前後に延びて前端が第1中間メンバ14の左右方向における中間部に結合され、後端が後メンバ13の左右方向における中間部に結合されたクッション中間フレーム15と、左右に延びてクッション中間フレーム15と左のクッションサイドフレーム11A、11Bとに結合された第2中間メンバ16と、クッション中間フレーム15の右方を前後に延びて第1中間メンバ14と後メンバ13とに架け渡された板状のクッションパンフレーム17とを有する。左クッションサイドフレーム11Aの後端部、クッション中間フレーム15の後端部、及び右クッションサイドフレーム11Bの後端部には上方に突出したブラケット18が設けられている。
右クッションサイドフレーム11B及びクッション中間フレーム15は、それぞれスライドレール21を介してフロア2に支持されている。各スライドレール21は、前後に延びるロアレールと、ロアレールにスライド移動可能に支持されたアッパレールとを有する。右クッションサイドフレーム11B及びクッション中間フレーム15は、各スライドレール21のアッパレールに結合されている。各ロアレールの前端は、フロア2に結合された支持部材22に左右に延びる軸線を中心として回動可能に支持されている。また、各ロアレールの後端には、フロア2に設けられたストライカ(不図示)に選択的に結合可能なロック装置(不図示)が設けられている。
図2及び図3に示すように、シートバックフレーム6は、左縦フレーム25、中間縦フレーム26、右縦フレーム27、上フレーム28、下フレーム29、サブフレーム30、及びバックパンフレーム31を有している。左縦フレーム25、中間縦フレーム26、及び右縦フレーム27は、記載の順序で左側から順に互いに間隔をおいて配置され、かつ互いに平行に略上下に延びている。上フレーム28は、左縦フレーム25、中間縦フレーム26、及び右縦フレーム27の上端部に架け渡されている。上フレーム28は、左右に延び、左端部において左縦フレーム25の上端部に接続し、右端部において右縦フレーム27の上端部に接続し、左右方向における中間部において中間縦フレーム26の上端部に接続している。
上フレーム28の右席1Aに対応した部分には、右ヘッドレスト9Aを支持するための左右一対の右ヘッドレストサポート35Aが設けられている。上フレーム28の中央席1Bに対応した部分には、中央ヘッドレスト9Bを支持するための左右一対の中央ヘッドレストサポート35Bが設けられている。ヘッドレストサポート35A、35Bは、ヘッドレスト9A、9Bから突出する左右一対のヘッドレストピラー(不図示)を受容する筒形のブラケットである。例えば、ヘッドレストサポート35A、35Bの内部に樹脂製のカラーが挿入され、カラーにヘッドレストピラーが挿入されるとよい。
本実施形態では、左縦フレーム25、上フレーム28、及び右縦フレーム27の上半部が、連続したパイプ部材によって形成されている。右縦フレーム27の下半部は、板金部材によって形成され、パイプ部材によって形成された上半部に結合されている。中間縦フレーム26は、板金部材を組み合せて閉断面構造に形成されている。
左縦フレーム25の下端は、リクライニング機構33を介して左クッションサイドフレーム11Aの後端に設けられたブラケット18に回動可能に支持されている。右縦フレーム27の下端は、リクライニング機構33を介して右クッションサイドフレーム11Bの後端に設けられたブラケット18に回動可能に支持されている。中間縦フレーム26の下端は、クッション中間フレーム15の後端に設けられたブラケット18に回動可能に支持されている。左縦フレーム25、中間縦フレーム26、及び右縦フレーム27の回動軸は、互いに同軸に配置されている。
下フレーム29は、上フレーム28から下方に間隔をおいて左右に延び、中間縦フレーム26及び右縦フレーム27間に架け渡されている。下フレーム29は、金属パイプや金属ロッドから形成されている。下フレーム29は、中間縦フレーム26に結合された左端部29Aと、右縦フレーム27に結合された右端部29Bとを有する。下フレーム29の左右方向における中央部29Cは、左端部29A及び右端部29Bに対して後方に突出し、左右に直線状に延びている。
下フレーム29は、前後方向において中間縦フレーム26及び右縦フレーム27の中央に配置されている。下フレーム29の左端部29A及び右端部29Bの後面は、中間縦フレーム26の後面及び右縦フレーム27の後面よりも前方に配置されている。
サブフレーム30は、下フレーム29に例えば溶接等によって結合され、前記下フレーム29から下方に突出している。サブフレーム30は、金属ロッドや、金属パイプ、板金部材から形成されるとよい。サブフレーム30は、単独で又は下フレーム29と協働して枠形構造を形成するとよい。本実施形態では、サブフレーム30は、金属ロッドを略長方形の枠形に折り曲げたものである。サブフレーム30を構成する金属ロッドの両端部は、互いに離れて配置され、枠形は一部において開裂した形状となっている。サブフレーム30は、下フレーム29の中央部29Cにそれぞれ結合された左右一対の端部30Aと、各端部から下方に延びる左右一対の縦辺部30Bと、各縦辺部30Bの下端同士を連結するように左右に直線状に延びた横辺部30Cとを有する。他の実施形態では、サブフレーム30の各端部は、下フレーム29の左端部29A及び右端部29Bに結合されてもよい。サブフレーム30は、下フレーム29と協働して、長方形の枠形を形成する。
サブフレーム30は、左右方向において、下フレーム29の略中央に配置されている。横辺部30Cの長さ、すなわちサブフレーム30の左右方向における長さは、下フレーム29の長さよりも短く形成されている。また、横辺部30Cの長さは、一対の右ヘッドレストサポート35A間の長さよりも長く設定されている。各右ヘッドレストサポート35Aは、左右方向において、サブフレーム30の左右の縦辺部30Bの間に配置されている。サブフレーム30の左側の縦辺部30Bは、中間縦フレーム26に対して右方に間隔をおいて配置されている。サブフレーム30の右側の縦辺部30Bは、右縦フレーム27に対して左方に間隔をおいて配置されている。
サブフレーム30の後面は、中間縦フレーム26の後面及び右縦フレーム27の後面よりも前方に配置されている。
サブフレーム30の横辺部30Cは、各縦フレーム25、26、27の回動中心よりも下方に配置されている。すなわち、サブフレーム30の下端部は、各縦フレーム25、26、27の回動中心よりも下方に配置されている。また、サブフレーム30の横辺部30Cは、中間縦フレーム26及び右縦フレーム27の少なくとも一方の下端縁よりも下方に配置されてもよい。
バックパンフレーム31は、シートバックフレーム6の背面を形成する背面部材であり、金属板から形成されている。図2〜図4に示すように、バックパンフレーム31は、左縦フレーム25、中間縦フレーム26、右縦フレーム27、上フレーム28、下フレーム29、及びサブフレーム30の後方に設けられている。バックパンフレーム31は、互いに隣り合う中間縦フレーム26及び右縦フレーム27、上フレーム28、下フレーム29、及びサブフレーム30のそれぞれの後面に当接している。また、バックパンフレーム31は、左縦フレーム25の後面にも当接している。バックパンフレーム31は、中間縦フレーム26、右縦フレーム27、上フレーム28及び下フレーム29によって画定される領域の1/2以上、かつサブフレーム30及び下フレーム29によって画定される領域の1/2以上を覆うように設けられていることが好ましい。
バックパンフレーム31の前後を向く主面には、複数の補強構造としてのビード41が形成されている。各ビード41は、主面に対して前方に突出した凸部である。各ビード41は、プレス成形等によって形成され、その後面側は中空部となっている。各ビード41は、下フレーム29よりも上方から、下フレーム29よりも下方に上下に延在している。ビード41は、前後を向く平面に形成された突出端面41Aを有する。図5及び図6に示すように、ビード41は、突出端面41Aにおいて下フレーム29の中央部29Cの後面に当接している。図2〜図6に示すように、本実施形態では複数のビード41の突出端面41Aが下フレーム29の後面に当接している。バックパンフレーム31は、主面に対して前方に突出したビード41によって、下フレーム29との隙間が埋められ、下フレーム29と当接可能になっている。突出端面41Aには、肉抜き孔41Bが形成されていてもよい。
図2〜図4に示すように、バックパンフレーム31の下部は、前後から見て、サブフレーム30に対応する部分に下方に延びた延長部31Aを有し、中間縦フレーム26に対応する部分に上方に凹むように切り欠かれた切欠部31Bを有する。図3及び図6に示すように、延長部31Aの下部には、折り曲げられて前方に突出した折曲構造43が設けられている。折曲構造43は、延長部31Aの上部に対して前方に延び、面が上下を向く第1板部43Aと、第1板部43Aの先端から下方に延び、面が前後を向く第2板部43Bとを有する。第1板部43A及び第2板部43Bは、左右に延びている。第2板部43Bの前面は、サブフレーム30の左右の縦辺部30B及び横辺部30Cの後面に当接している。バックパンフレーム31は、主面に対して前方に突出した折曲構造43によって、サブフレーム30との隙間が埋められ、サブフレーム30と当接可能になっている。
第2板部43Bの下縁には、前方に突出した突片部43Cが形成されている。突片部43Cは、サブフレーム30の横辺部30Cの下面と当接している。
バックパンフレーム31は、上縁部において上フレーム28に溶接されている。また、図5、図6に示すように、バックパンフレーム31は、下フレーム29と当接する部分において下フレーム29に溶接され、突片部43Cにおいてサブフレーム30の横辺部30Cに溶接されている(図5及び図6において溶接箇所にWを付す)。また、バックパンフレーム31は、中間縦フレーム26及び右縦フレーム27に溶接されている。溶接は、アーク溶接、プロジェクション溶接、及びレーザ溶接等の公知の手法によって行われる。本実施形態では、溶接は、アーク溶接又はプロジェクション溶接によって行われている。
バックパンフレーム31の左縦フレーム25と中間縦フレーム26との間に位置する部分には、補強板45が結合されている。補強板45には、アームレスト8の骨格をなすアームレストフレーム8Aが回動可能に支持されている。
以上のように構成されたシート1は、シートバック4をシートクッション3に対して前方に回動させることによって、シートバック4が略水平姿勢となる折り畳み形態となる。シートバック4の背面は、表皮の内側に設けられたバックパンフレーム31によって支持され、床面(台面)を構成する。また、折り畳み形態のシート1は、スライドレール21の後部に設けられたロック装置とフロア2に設けられたストライカとの係合を解除することによって、支持部材22を中心として前方に回動することができ、シートクッション3が略上下に延びた収納形態となる。
本実施形態に係るシート1では、バックパンフレーム31の下端がサブフレーム30によって支持されるため、バックパンフレーム31の剛性が向上する。サブフレーム30が、右縦フレーム27や中間縦フレーム26でなく、下フレーム29に結合された構造であるため、サブフレーム30の配置スペースの確保が容易である。右縦フレーム27の下端部は、リクライニング機構33が設けられるため、サブフレーム30の配置スペースの確保が難しい。サブフレーム30が下フレーム29に設けられているため、サブフレーム30及びバックパンフレーム31を右縦フレーム27の回動中心よりも下方まで容易に延ばすことができる。
下フレーム29の中央部29Cが、左端部29A及び右端部29Bに対して後方に突出し、バックパンフレーム31の前面に当接しているため、バックパンフレーム31が下フレーム29によって支持され、バックパンフレーム31の剛性が向上する。特に、下フレーム29の中央部29Cがバックパンフレーム31に形成された補強構造の前面に当接しているため、バックパンフレーム31に荷重が加わったときにバックパンフレーム31の下フレーム29との当接部における変形が抑制される。また、補強構造が下フレーム29を上下に跨ぐように設けられているため、バックパンフレーム31の広範囲に加わる荷重が、下フレーム29によって支持される。
バックパンフレーム31は、折曲構造43においてサブフレーム30の左右の縦辺部30Bの後面に当接し、サブフレーム30に支持されるため、剛性が向上する。特に、比較的剛性が高い折曲構造43においてサブフレーム30に当接するため、荷重が加わったときにバックパンフレーム31のサブフレーム30との当接部における変形が抑制される。
バックパンフレーム31は、突片部43Cにおいてバックパンフレーム31に係止されるため、位置ずれ及び変形が抑制される。
バックパンフレーム31は、サブフレーム30の左右側方に対応する部分に切欠部31Bを有する。これにより、バックパンフレーム31において変形し易い部分が予め切り欠かれているため、バックパンフレーム31の変形が抑制される。
バックパンフレーム31が上フレーム28、下フレーム29、及びサブフレーム30に溶接されているため、バックパンフレーム31の位置ずれや変形が抑制される。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。例えば、上記実施形態では、サブフレーム30の形状を、一部が開裂した略長方形の枠形としたが、他の実施形態ではサブフレーム30は外周が連続した枠形に形成されてもよい。また、サブフレーム30の形状は、T字形やH形、I形であってよい。また、サブフレーム30は、複数設けられてもよい。
1 :シート
3 :シートクッション
4 :シートバック
5 :シートクッションフレーム
6 :シートバックフレーム
25 :左縦フレーム
26 :中間縦フレーム
27 :右縦フレーム
28 :上フレーム
29 :下フレーム
29A :左端部
29B :右端部
29C :中央部
30 :サブフレーム
30A :端部
30B :縦辺部
30C :横辺部
31 :バックパンフレーム(背面部材)
31A :延長部
31B :切欠部
41 :ビード(補強構造)
41A :突出端面
43 :折曲構造
43C :突片部

Claims (10)

  1. シートクッション及びシートバックを有する乗物用シートであって、
    前記シートバックは、
    略上下に延び、前記シートクッションに回動可能に支持された複数の縦フレームと、
    左右に延び、隣り合う前記縦フレームの各上端部の間に架け渡された上フレームと、
    前記上フレームより下方において左右に延び、隣り合う前記縦フレームの間に架け渡された下フレームと、
    前記下フレームに結合され、前記下フレームから下方に突出したサブフレームと、
    隣り合う前記縦フレームのそれぞれ、前記上フレーム、前記下フレーム、及び前記サブフレームのそれぞれの後部に当接するように設けられた板状の背面部材とを有し、
    前記背面部材の下端部は、前記サブフレームの下端部よりも下方に位置することを特徴とする乗物用シート。
  2. 前記サブフレームは、単独で又は前記下フレームと協働して枠形構造を形成することを特徴とする請求項1に記載の乗物用シート。
  3. 前記下フレームは、左右両端部に対して後方に突出した中央部を有し、
    前記下フレームの前記中央部が前記背面部材の前面に当接していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の乗物用シート。
  4. 前記下フレームの前記中央部が、前記背面部材に溶接されていることを特徴とする請求項3に記載の乗物用シート。
  5. 前記背面部材は、前方に突出し、前記下フレームの上方から前記下フレームの下方に上下に延びた補強構造を有し、
    前記補強構造の前面が、前記下フレームの前記中央部の後面に当接していることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の乗物用シート。
  6. 前記背面部材の下端部には、前方に向けて突出し、前記サブフレームの下端面に係止される突片部が設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1つの項に記載の乗物用シート。
  7. 前記背面部材は、前記サブフレームに溶接されていることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1つの項に記載の乗物用シート。
  8. 前記背面部材は、下部に前方に向けて突出した折曲構造を有し、
    前記折曲構造が前記サブフレームに当接していることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1つの項に記載の乗物用シート。
  9. 前記背面部材は、前記サブフレームの左右側方に対応する部分に、上方に向けて切り欠かれた切欠部を有することを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか1つの項に記載の乗物用シート。
  10. 前記サブフレームの下端部は、前記縦フレームの回動中心よりも下方に配置されていることを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれか1つの項に記載の乗物用シート。
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