JPWO2018163585A1 - 乗物用シート - Google Patents

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洋平 卜部
鈴木 淳一
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Abstract

【課題】 ヘッドレストを保形し易いヘッドレストフレームを有する乗物用シートを提供する。【解決手段】 シートバックS2の骨組となるシートバックフレームF3、及び、ヘッドレストS4の骨組となるヘッドレストフレーム7を有する乗物用シートSであって、ヘッドレストフレームは、シートバックフレームの上端から上方に延びる左右一対の第1縦部51L、51R、及び左右に延びて左右の第1縦部の上端を接続する第1横部51Uを有する第1フレーム50と、左右両端が第1縦部のそれぞれに接続され、中央部53Fが左右両端に対して前方且つ上方に突出する第2フレーム52と、左右両端が第1縦部のそれぞれに接続され、中央部55Fが左右両端に対して前方且つ上方に突出して第2フレームの中央部の後面に当接する第3フレーム54とを有する。【選択図】 図4

Description

本発明は、自動車等に搭載される乗物用シートに関する。
乗物用シートには、シートバックの骨組となるシートバックフレームから上方に延びる左右一対の縦部と、左右に延びて縦部の上端を接続する横部とを備えたヘッドレストフレームを有するものがある(例えば、特許文献1)。特許文献1のヘッドレストは、ヘッドレストフレームにパッドを結合させることで形作られる。
特開2000−189278号公報
しかしながら、ヘッドレストフレームが縦部と横部とによってのみ形成されているため、ヘッドレストを立体的な形状とすることが難しく、保形し難い。ヘッドレストを乗員の頭部を効果的に支持する立体的な形状とするためには、よりヘッドレストの立体的な形状に沿ったヘッドレストフレームが求められる。
本発明は、以上の背景を鑑み、ヘッドレストを保形し易いヘッドレストフレームを有する乗物用シートを課題とする。
上記課題を解決するために、シートバック(S2)の骨組となるシートバックフレーム(F3)、及び、ヘッドレスト(S4)の骨組となるヘッドレストフレーム(7)を有する乗物用シート(S)であって、前記ヘッドレストフレームは、前記シートバックフレームの上端から上方に延びる左右一対の第1縦部(51L、51R)、及び左右に延びて左右の前記第1縦部の上端を接続する第1横部(51U)を有する第1フレーム(50)と、左右両端が前記第1縦部のそれぞれに接続され、中央部(53F)が前記左右両端に対して前方且つ上方に突出する第2フレーム(52)と、左右両端が前記第1縦部のそれぞれに接続され、中央部(55F)が前記左右両端に対して前方且つ上方に突出して前記第2フレームの中央部の後面に当接する第3フレーム(54)とを有する乗物用シートが提供される。
この構成によれば、第1フレーム、第2フレーム、及び第3フレームによって、ヘッドレストの骨組が立体的な形状をなすため、ヘッドレストの立体的な形状を作ることができる。
また、上記の態様において、前記第2フレームの中央部、及び前記第3フレームの中央部が結合しているとよい。
この構成によれば、第2フレームの中央部が第3フレームの中央部によって後方から支持されるため、ヘッドレストフレームの剛性が高まる。
また、上記の態様において、前記第3フレームの左右両端は、前記第1縦部の前面にそれぞれ結合されているとよい。
この構成によれば、第3フレームに加わる前方からの荷重が第1縦部に伝わり、第3フレームが変形し難くなる。
また、上記の態様において、前記第2フレームの左右両端は、前記第1縦部の左右内面にそれぞれ結合されているとよい。
この構成によれば、第2フレームに加わる荷重、及び第3フレームに加わる荷重が第1縦部の異なる位置に伝わるため、荷重が分散され、第1縦部が変形し難くなる。
また、上記の態様において、前記第2フレームの左右両端は、前記第3フレームの左右両端よりも下方において前記第1縦部に結合されているとよい。
この構成によれば、第1フレーム及び第2フレームの結合部分と、第1フレーム及び第3フレームの結合部分とがより離れるため、より荷重が分散され、第1縦部がより変形し難くなる。
また、上記の態様において、前記第2フレームは左右両端のそれぞれから前方に延びる左右一対の第2前部(57L、57R)と、前記第2前部の前端のそれぞれから上方に延びる左右一対の第2縦部(53L、53R)とを有し、前記第2フレームの中央部は、左右に延びて前記第2縦部の上端のそれぞれに接続されているとよい。
この構成によれば、第2縦部によって前方に向く面が形成されるため、乗員の頭部を後方から支持することができる。
また、上記の態様において、前記第2前部は前方且つ内方に延び、左右の前記第2縦部の距離は、左右の前記第1縦部の距離よりも小さいとよい。
この構成によれば、第1フレームの剛性を保って、第2フレームによって乗員の頭部を後方から支持することができる。
また、上記の態様において、前記第3フレームは左右両端のそれぞれから上方且つ前方に延びる左右一対の第3前部(55L、55R)を有し、前記第3フレームの中央部は、左右に延びて前記第3前部の上端のそれぞれに接続され、前記第2フレームの中央部の左右方向の幅は、前記第3フレームの中央部の左右方向の幅よりも小さいとよい。
この構成によれば、ヘッドレストの上部の骨組が第3フレームの中央部によって形成されるため、パッドの上縁を広い範囲で支持することができる。
また、上記の態様において、前記第3前部の水平線に対する角度が第2前部の水平線に対する角度よりも大きいとよい。
この構成によれば、ヘッドレストの変形によって乗員の頭部を保護することができる。
本発明の一態様によれば、ヘッドレストを保形し易いヘッドレストフレームを有する乗物用シートを提供することが可能となる。
また、本発明の一態様において、第2フレームの中央部、及び第3フレームの中央部を結合させることで、第2フレームの中央部が第3フレームの中央部によって後方から支持されるため、ヘッドレストフレームの剛性が高まる。
また、本発明の一態様において、第3フレームの左右両端を第1縦部の前面に結合させることで、第3フレームに加わる前方からの荷重が第1縦部に伝わり、第3フレームが変形し難くなる。
また、本発明の一態様において、第2フレームの左右両端を第1縦部の左右内面にそれぞれ結合させることで、第3フレームに加わる前方からの荷重が第1縦部に伝わり、第3フレームが変形し難くなる。
また、本発明の一態様において、第2フレームの左右両端を第1縦部の左右内面にそれぞれ結合させることで、第2フレームに加わる荷重、及び第3フレームに加わる荷重が第1縦部の異なる位置に伝わるため、荷重が分散され、第1縦部が変形し難くなる。
また、本発明の一態様において、第2フレームの左右両端を第3フレームの左右両端よりも下方において第1縦部に結合させることで、第1フレーム及び第2フレームの結合部分と、第1フレーム及び第3フレームの結合部分とがより離れるため、より荷重が分散され、第1縦部がより変形し難くなる。
また、本発明の一態様において、第2フレームは第2前部と第2縦部とを有しているため、第2縦部によって前方に向く面が形成され、乗員の頭部を後方から支持することができる。
また、本発明の一態様において、左右の前記第2縦部の距離は左右の第1縦部の距離よりも小さいため、第1フレームの剛性を保って、第2フレームによって乗員の頭部を後方から支持することができる。
また、本発明の一態様において、第2フレームの中央部の左右方向の幅は、第3フレームの中央部の左右方向の幅よりも小さいため、ヘッドレストの上部の骨組が第3フレームの中央部によって形成される、パッドの上縁を広い範囲で支持することができる。
本発明に係る乗物用シートの斜視図 図1の乗物用シートの組立斜視図 図2のシートバックのフロントカバー、及びバックカバーを外したときの乗物用シートの背面図 本発明に係る乗物用シートのバックアッパフレーム及びヘッドレストフレームを斜め前方から見たときの斜視図 本発明に係る乗物用シートのバックアッパフレーム及びヘッドレストフレームを斜め後方から見たときの斜視図 図4のVI−VI断面図 図4のVII−VII断面図
以下に本発明による乗物用シートの実施形態を、図1〜図7を参照して説明する。以下の説明では、乗物用シートに着座した乗員を基準にして左右、及び内外を定める。左右一対設けられる構成については、共通の番号を付し、左右を特定するときは構成の名称に左又は右の文字を付す。
図1に示すように、乗物用シートSは自動車等の乗物に搭載されるシートであって、シートクッションS1と、背もたれS3及びヘッドレスト部S4が一体として形成されたシートバックS2とを有する、いわゆるバケットシートである。シートクッションS1は、シートクッションフレームと、シートクッションフレームの上側に被せられたパッド及び表皮とを有し、乗員の臀部及び大腿部を支持する。シートクッションフレームは、前後に延びる左右一対のクッションサイドフレームF2と、両クッションサイドフレームF2の内側の側面を連結する複数のフレームとによって枠形に形成されている。シートバックS2には、乗員の概ね肩に対応する位置に前後に貫通する左右1対の通気口S5が形成されている。
図2に示されるように、シートバックS2は、シートバックフレームF3と、シートバックフレームF3の前側に被されるパッドユニットC1と、シートバックフレームF3の後方に設けられたバックカバーC2とを有する。図2、及び図3に示されるように、シートバックフレームF3は、対向する一対の左バックサイドフレーム1L及び右バックサイドフレーム1Rと、両バックサイドフレーム1L、1Rを接続するバックアッパフレーム3及びバックロアフレーム5と、バックアッパフレーム3に結合するヘッドレストフレーム7とを有する。
各バックサイドフレーム1L、1Rは金属製の板材によって水平な断面視で内側に向くコの字状に形成され略上下に延びている。各バックサイドフレーム1L、1Rは下端部において、リクライニング機構Rを介して各クッションサイドフレームF2の後端部にそれぞれ回動可能に結合している。リクライニング機構RはクッションサイドフレームF2に対する各バックサイドフレーム1L、1Rの傾倒角度を任意の角度に選択的に保持する。左バックサイドフレーム1L、及び右バックサイドフレーム1Rは左右方向に離間して配設され、シートバックS2の幅を形成している。左右のバックサイドフレーム1L、1Rの間には板状の架設部材8が設けられている。架設部材8は左右のバックサイドフレーム1L、1Rに、所定の弾性部材9を介して前後に変位可能に支持され、弾性力を以て乗員の背部を支持する。本実施形態では架設部材8は板状部材を用いて形成されているが、板状部材には限定されず、ランバーサポート機能をもたらす構成(例えば、ばね等)によって形成される公知の構成であってよい。
左右のバックサイドフレーム1L、1Rの下端部後壁には、図3に示されるように、バックサイドフレーム1L、1RとバックカバーC2とを連結する連結部材10が結合されている。
図3に示されるように、バックアッパフレーム3は背面視で下方に向く逆U字状に屈曲された1つの連続したパイプ部材によって形成され、両バックサイドフレーム1L、1Rの上端部を接続している。バックアッパフレーム3は左右方向に延在する肩部3Aと、肩部の両端からそれぞれ下方に延びる腕部3Bを有し、腕部3Bの下端においてそれぞれ対応するバックサイドフレーム1L、1Rの内側面の上部に一部が重なり溶接等によって結合されている。図6に示されるように、肩部3Aには側面視で後方に向く壁面を有する半円形をなすように変形された脆弱部4が設けられている。脆弱部4は、図3の斜線で示されるように、肩部3Aの左右方向概ね中央に所定の範囲に渡って形成されている。換言すれば、バックアッパフレーム3は、脆弱部4の左端部4Lから右端部4Rまでの間において、前方を向く半円弧状の壁面と、後方を向く平面上の壁面を有するように変形されている。更に、バックアッパフレーム3の上部の左右両端にはそれぞれ、シートバックS2の乗員の肩部に当接する部分を構成するためのサブフレーム6が設けられている。
左右のバックサイドフレーム1L、1Rの内側であり架設部材8の左右方向外側には、バックアッパフレーム3と左右のバックサイドフレーム1L、1Rとを接続するワイヤ状のサブサイドフレーム30LU、30RUが設けられている。サブサイドフレーム30LU、30RUの所定の位置に左右に対をなすフレーム側係止部32が設けられている。本実施形態では、フレーム側係止部32は上下方向に延びるワイヤとして形成されている。更に、左右のサブサイドフレーム30LU、30RUの下方には、環状をなすワイヤ状に形成され、両端が左バックサイドフレーム1L、1Rに結合されたサブサイドフレーム30LD、30RDが設けられている。サブサイドフレーム30LD、30RDにも同様に、フレーム側係止部32が形成されている。フレーム側係止部32は全て、連結部材10より上方の所定の高さの位置に配置されている。
図4、図5、及び、図7に示されるように、ヘッドレストフレーム7は第1ヘッドレストフレーム50と、第1ヘッドレストフレーム50の上部に結合する第2ヘッドレストフレーム52及び第3ヘッドレストフレーム54とを有する。第1ヘッドレストフレーム50はバックアッパフレーム3から上方に延びる左右1対の第1縦部51L、51R、及び、第1縦部51L、51Rの上端を接続し、左右に延在する第1横部51Uを有し、正面視で下方に向く略逆U字状に屈曲されたパイプ部材によって形成されている。第1縦部51L、51Rの左側下端、及び右側下端は共に左端部4Lと右端部4Rとの間に配置され、バックアッパフレーム3の前側壁面に沿って略円弧状に屈曲している。左側、及び右側の第1縦部51L、Rは、それぞれ、バックアッパフレーム3の前面の左側接続部56L、右側接続部56Rに溶接されている。このとき、左側接続部56Lは左端部4Lよりも右側に、右側接続部56Rは、右端部4Rよりも左側に配置されている。第1ヘッドレストフレーム50は、ヘッドレスト部S4の形状の一部を形作ると共にヘッドレストピラーとしても機能している。
第2ヘッドレストフレーム52は、左右の第1縦部51L、51Rにそれぞれ左右外方の端部において結合し、前方且つ左右内方に延びる左右1対の第2前部57L、57Rと、第2前部57L、57Rの前端からそれぞれ上方に延びる第2縦部53L、53Rと、左右に延びて第2縦部53L、53Rの上端同士を接続する第2横部53Fとを備えている。第2前部57L、57Rは左右外方の端部において、第1縦部51L、51Rの上下方向中央よりも上方の左右内方に向く面にそれぞれ溶接されている。図7に示されるように、第2横部53Fは第2ヘッドレストフレーム52の中央部であり、第1横部51Uよりも前方且つ上方に位置している。左右の第2縦部53L、53R及び第2横部53Fによって、略前方を向き、乗員の頭部を後方から支持する面51Sが形成されている。
図4に示されるように、第3ヘッドレストフレーム54は、左右の第1縦部51L、51Rにそれぞれ左右外方の端部において結合し、前上方且つ左右内方に延びる左右の第3前部55L、55Rと、左右に延びてそれらの前端同士を接続する第3横部55Fとを備えている。第3前部55L、55Rは後端において、それぞれ、第1縦部51L、51Rの前面であり、且つ、第1縦部51L、51R、及び第2前部57L,57Rの溶接箇所よりも上方に溶接され、上方且つ前方に延びている。そのため、第3横部55Fは、第3ヘッドレストフレーム54の左右両端である溶接箇所から上方且つ前方に突出した位置に配置されている。第3横部55Fの左右方向の幅は、第2横部53Fよりも広くなるように設定され、第3横部55Fは第2横部53Fの後面に溶接されている。第1ヘッドレストフレーム50、第2ヘッドレストフレーム52、及び第3ヘッドレストフレーム54によって、ヘッドレスト部S4の骨格が形成されている。
図2に示されるように、パッドユニットC1はシートバックフレームF3を前方から結合する緩衝材であるパッド部材36とパッド部材36の前側を被覆する表皮材37とを有する。パッド部材36の通気口S5に対応する位置に前後に貫通する貫通孔39が形成されている。表皮材37にも、パッド部材36と同様に通気口S5に対応する位置に開口部が形成されている。表皮材の開口部、及びパッド部材36の貫通孔39には、概ね後方に筒状に延びる樹脂製のガーニッシュ40が嵌めこまれている。ガーニッシュ40の後端外周には内周方向へ突出する図示しない複数の係止爪が形成されている。
バックカバーC2はシートバックS2の背面に沿って配設される樹脂製の板状部材であり、左右対称に形成されている。バックカバーC2は略方形をなす基部60と、基部60の上縁部から基部60に連続して上方に延びる頭部61とを有する。基部60が乗物用シートSの背もたれ部分を覆い、頭部61が乗物用シートSのヘッドレスト部S4を覆うように、バックカバーC2はシートバックS2の背面に結合する。基部60の上部には、通気口S5と対応する位置に左右1対の貫通孔62が形成され、その縁部から連続し前方に筒状のカバー接続部63が延びている。カバー接続部63の前端には、その前端縁に沿って並ぶように配置された貫通孔である係合孔が複数形成されている。係合孔は、ガーニッシュ40の係止爪と係合する位置に配置されている。バックカバーC2の上部、及び上下方向の略中央部にはそれぞれ、バックカバーC2の左右に対をなすカバー側係止部68が設けられている。
バックカバーC2の基部60の下部であって、カバー側係止部68の下方であり、連結部材10の螺子孔18に対応する位置に、バックカバーC2を前後に貫通する貫通孔72が設けられている。本実施形態では意匠性を高めるため、貫通孔72の後側開口縁部に螺子頭を沈めるための座繰り加工が施されている。
次に、乗物用シートSのシートバックS2の組立方法について説明する。図2に示されるように、カバー側係止部68とフレーム側係止部32とを係合させることによって、バックカバーC2をシートバックフレームF3に結合させる。更に、ガーニッシュ40の係止爪がバックカバーC2の係合孔に嵌合し、パッドユニットC1及びバックカバーC2がシートバックフレームF3に固定される。更に、バックカバーC2の貫通孔62に螺子を通し、連結部材10に設けられた螺子孔18に結合させることによって、バックカバーC2の下部がシートバックフレームF3に固定される。これによって、パッドユニットC1、及びバックカバーC2がシートバックフレームF3に結合し、シートバックS2が完成する。
次に、乗物用シートSの効果について説明する。図4に示されるように、第1ヘッドレストフレーム50、第2ヘッドレストフレーム52、及び第3ヘッドレストフレーム54によって、ヘッドレスト部S4の骨組が立体的な形状をなす。そのため、ヘッドレスト部S4の立体的な形状を作ることができ、ヘッドレスト部S4の形状が保たれ易い。
第2ヘッドレストフレーム52の中央部である第2横部53F、及び、第3ヘッドレストフレーム54の中央部である第3横部55Fが溶接されている。そのため、第2横部53Fが第3横部55Fによって後方から支持されるため、ヘッドレストフレーム7の剛性が高まる。
第3ヘッドレストフレーム54の左右両端である第3前部55L、55Rの後端は、第1縦部51L、51Rの前面に溶接されている。そのため、第3ヘッドレストフレーム54に加わる前方からの荷重が第1縦部51L、51Rに伝わり、第3ヘッドレストフレーム54が変形し難くなる。そのため、ヘッドレストフレーム7の前方からの荷重に対する剛性が高まる。
第2ヘッドレストフレーム52の左右両端である第2前部57L、57Rの後端は、第1縦部51L、51Rの左右内面にそれぞれ溶接されている。そのため、第2ヘッドレストフレーム52に加わる荷重、及び第3ヘッドレストフレーム54に加わる荷重が第1縦部51L、51Rの異なる位置に伝わるため、荷重が分散され、第1縦部51L、51Rが変形し難くなる。
第2前部57L、57Rの後端が、第3前部55L、55Rの後端よりも下方において、第1縦部51L、51Rに溶接されている。そのため、第1ヘッドレストフレーム50及び第2ヘッドレストフレーム52の結合部分と、第1ヘッドレストフレーム50及び第3ヘッドレストフレーム54の結合部分とがより離れるため、より荷重が分散され、第1縦部51L、51Rがより変形し難くなる。
第2ヘッドレストフレーム52は第2縦部53L、53R及び第2横部53Fを有し、これらによって前方に向く面51Sが形成されている。そのため、第2ヘッドレストフレーム52は乗員の頭部を後方から支持することができる。
また、左右の第2縦部53L、53Rの距離は左右の第1縦部51L、51Rの距離よりも小さくなるように設定されている。そのため、第1ヘッドレストフレーム50の剛性を維持しつつ、乗員の頭部の左右方向の幅に合わせて左右の第2縦部53L、53Rの距離を調節し、乗員の頭部を後方から効果的に支持するように設定することができる。
第2横部53Fの左右方向の幅は、第3横部55Fの左右方向の幅よりも小さいため、ヘッドレスト部S4の上部の骨組が第3横部55Fによって形成される。そのため、ヘッドレストフレーム7を覆うパッド部材36の上縁が第3横部55Fによって広い範囲で支持され、ヘッドレスト部S4の形状が保たれ易くなる。
図7に示されるように、第3前部55R(55L)の水平線に対する角度が第2前部57R(57L)の水平線に対する角度よりも大きい。そのため、例えば、車両の後方からの衝突時に、前方からヘッドレストS4に所定値以上の大きな荷重が加わると、ヘッドレストS4の上部が上後方に変形する。このヘッドレストS4の変形によって乗員の頭部に加わる荷重が吸収されるため、乗員の頭部をより効果的に保護することができる。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。本実施形態では、第2縦部53L、53R、及び第2横部53Fによって、乗員の頭部を支持する面51Sが形成されていたが、より乗員の頭部を確実に支持するため、面51Sに沿う板状部材を設けてもよい。
本実施形態では、本発明がバケットシートに適用されていたが、ヘッドレストとシートバックとが別体のシートにも適用することができる。また、本発明は、自動車に搭載されるシートには限定されず、鉄道車両、航空機、船舶等の乗物用シートにも適用することができる。
50 :第1ヘッドレストフレーム(第1フレーム)
51L :第1縦部
51R :第1縦部
51U :第1横部(中央部)
52 :第2ヘッドレストフレーム(第2フレーム)
53F :第2横部(中央部)
53L :第2縦部
53R :第2縦部
54 :第3ヘッドレストフレーム(第3フレーム)
55F :第3横部
55L :第3前部
55R :第3前部
57L :第2前部
57R :第2前部
F3 :シートバックフレーム
S :乗物用シート
S2 :シートバック
S4 :ヘッドレスト部(ヘッドレスト)

Claims (9)

  1. シートバックの骨組となるシートバックフレーム、及び、ヘッドレストの骨組となるヘッドレストフレームを有する乗物用シートであって、
    前記ヘッドレストフレームは、
    前記シートバックフレームの上端から上方に延びる左右一対の第1縦部、及び左右に延びて左右の前記第1縦部の上端を接続する第1横部を有する第1フレームと、
    左右両端が前記第1縦部のそれぞれに接続され、中央部が前記左右両端に対して前方且つ上方に突出する第2フレームと、
    左右両端が前記第1縦部のそれぞれに接続され、中央部が前記左右両端に対して前方且つ上方に突出して前記第2フレームの中央部の後面に当接する第3フレームとを有することを特徴とする乗物用シート。
  2. 前記第2フレームの中央部、及び前記第3フレームの中央部が結合していることを特徴とする請求項1に記載の乗物用シート。
  3. 前記第3フレームの左右両端は、前記第1縦部の前面にそれぞれ結合されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の乗物用シート。
  4. 前記第2フレームの左右両端は、前記第1縦部の左右内面にそれぞれ結合されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1つの項に記載の乗物用シート。
  5. 前記第2フレームの左右両端は、前記第3フレームの左右両端よりも下方において前記第1縦部に結合されていることを特徴とする請求項4に記載の乗物用シート。
  6. 前記第2フレームは左右両端のそれぞれから前方に延びる左右一対の第2前部と、前記第2前部の前端のそれぞれから上方に延びる左右一対の第2縦部とを有し、
    前記第2フレームの中央部は、左右に延びて前記第2縦部の上端のそれぞれに接続されていることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1つの項に記載の乗物用シート。
  7. 前記第2前部は前方且つ内方に延び、
    左右の前記第2縦部の距離は、左右の前記第1縦部の距離よりも小さいことを特徴とする請求項6に記載の乗物用シート。
  8. 前記第3フレームは左右両端のそれぞれから上方且つ前方に延びる左右一対の第3前部を有し、
    前記第3フレームの中央部は、左右に延びて前記第3前部の上端のそれぞれに接続され、
    前記第2フレームの中央部の左右方向の幅は、前記第3フレームの中央部の左右方向の幅よりも小さいことを特徴とする請求項7に記載の乗物用シート。
  9. 前記第3前部の水平線に対する角度が第2前部の水平線に対する角度よりも大きいことを特徴とする請求項8に記載の乗物用シート。
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