JP2013047067A - 樹脂製シートバックバネ及び車両用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】高温の環境下における樹脂バネ部の形状変化を安定させることができる樹脂製シートバックバネを得る。
【解決手段】樹脂製シートバックバネ20では、シートバックフレームにおける左右のサイドフレーム26に取り付けられた左右のフレーム取付部42間に、バックバネ本体部62(樹脂バネ部)が掛け渡されている。このバックバネ本体部62は、シートバック高さ方向から見てシートバック後方側へ凸となるように湾曲している。このため、高温の環境下においては、バックバネ本体部62が、シートバック後方側へ更に凸となるように伸びる。これにより、例えば、バックバネ本体部62がシートバック前方側へ凸となるように湾曲したり、左右非対称(略S字状)に湾曲したりすることを防止できる。
【選択図】図3

Description

本発明は、樹脂製のシートバックバネ及びこれを用いた車両用シートに関する。
下記特許文献1には、車両用シートの軽量化を図る観点から、シートバックフレームに設けられた左右一対のサイドフレーム間に掛け渡されるバネ(シートバックバネ)を、樹脂製とすることが開示されている。
特開2004−138156号公報
しかしながら、シートバックバネを樹脂製とした場合、高温の環境下における樹脂の伸びによる形状変化を考慮する必要がある。
本発明は上記事実を考慮し、高温の環境下における樹脂バネ部の形状変化を安定させることができる樹脂製シートバックバネ及び車両用シートを得ることを目的としている。
請求項1に記載の発明に係る樹脂製シートバックバネは、車両用シートのシートバックフレームにおける左右一対のサイドフレームに取り付けられる左右一対のフレーム取付部と、シートバック高さ方向から見てシートバック後方側へ凸となるように湾曲した状態で前記一対のフレーム取付部間に掛け渡されると共に、弛み部が形成されることにより弾性的に伸縮可能とされた樹脂バネ部と、を一体又は一体的に備えている。
請求項1に記載の樹脂製シートバックバネでは、シートバックフレームにおける左右一対のサイドフレームに取り付けられる左右一対のフレーム取付部間に、樹脂バネ部が掛け渡されている。この樹脂バネ部は、弛み部が形成されることにより、弾性的に伸縮可能とされている。これにより、シートバックに凭れる乗員の背部を弾性的に支持することができる。しかも、この樹脂バネ部は、シートバック高さ方向から見てシートバック後方側へ凸となるように湾曲している。このため、高温の環境下においては、樹脂バネ部が、シートバック後方側へ更に凸となるように伸びる。これにより、例えば、樹脂バネ部がシートバック前方側へ凸となるように湾曲したり、左右非対称(略S字状)に湾曲したりすることを抑制できるので、樹脂バネ部の形状変化を安定させることができる。
請求項2に記載の発明に係る樹脂製シートバックバネは、請求項1に記載の樹脂製シートバックバネにおいて、前記弛み部は、前記樹脂バネ部における前記フレーム取付部への連結部よりもシートバック幅方向内側に形成されている。
請求項2に記載の樹脂製シートバックバネでは、樹脂バネ部は、フレーム取付部への連結部よりもシートバック幅方向内側に弛み部が形成されている。ここで、連結部にも弛み形状が設定されている場合には、連結部も熱によって弛み易くなるが、本発明ではこれを回避することができる。これにより、樹脂バネ部の形状変化をより一層安定的なものにすることができる。
請求項3に記載の発明に係る樹脂製シートバックバネは、請求項1又は請求項2に記載の樹脂製シートバックバネにおいて、前記樹脂バネ部のシートバック後方側でシートバックの背部に配置されるバックボード部を一体又は一体的に備えている。
請求項3に記載の樹脂製シートバックバネでは、左右一対のフレーム取付部、樹脂バネ部、及びバックボード部を一体又は一体的に備えているため、部品点数及びシートバックフレームへの部品の組付工数を削減することができる。
請求項4に記載の発明に係る樹脂製シートバックバネは、請求項3に記載の樹脂製シートバックバネにおいて、前記樹脂バネ部は、シートバック高さ方向に間隔を開けて複数本配置されると共に、前記バッグボード部と一体に連結されており、前記複数本の樹脂バネ部にそれぞれ形成された前記弛み部は、シートバック高さ方向から見た場合にシート幅方向に複数個の曲面を連続させることにより波状に形成されており、各前記弛み部には、シートバック高さ方向の何れか一方に型抜きできるように抜き勾配が設定されている。
請求項4に記載の樹脂製シートバックバネでは、シートバック高さ方向に間隔を開けて複数本配置される樹脂バネ部が、バッグボード部と一体に連結されている。このため、複数本の樹脂バネ部をバックボード部と樹脂成形で一体に形成するためには、シートバック高さ方向のいずれか一方に金型を抜く方法を採ることが望ましい。本発明では、この点を考慮し、各樹脂バネ部のそれぞれに形成された弛み部に、抜き勾配が設定されているので、シートバック高さ方向のいずれか一方に型抜きすることができる。
請求項5に記載の発明に係る樹脂製シートバックバネは、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の樹脂製シートバックバネにおいて、前記フレーム取付部は、後端側が開放された開断面形状に形成されており、前記サイドフレームの前側に嵌合される。
請求項5に記載の樹脂製シートバックバネでは、開断面形状に形成されたフレーム取付部が、シートバックフレームにおけるサイドフレームの前側に嵌合される。これにより、乗員からのシートバック後方側への荷重が樹脂バネ部に作用した際に、サイドフレームによってフレーム取付部を良好に支持することができる。
請求項6に記載の発明に係る樹脂製シートバックバネは、請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の樹脂製シートバックバネにおいて、前記樹脂バネ部と前記フレーム取付部との連結部を補強する補強部を有する。
請求項6に記載の樹脂製シートバックバネでは、補強部(例えば、リブ、肉厚部等)によって、樹脂バネ部とフレーム取付部との連結部が補強されるので、樹脂バネ部に作用する荷重(例えば、車両の後面衝突時に乗員から入力されるシートバック後方側への荷重)によって、上記連結部が破断することを防止又は抑制できる。
請求項7に記載の樹脂製シートバックバネは、請求項6に記載の樹脂製シートバックバネにおいて、前記補強部は、前記連結部の前側に設けられている。
請求項7に記載の樹脂製シートバックバネでは、樹脂バネ部とフレーム取付部との連結部の前側に、当該連結部を補強する補強部が設けられている。これにより、樹脂バネ部における上記連結部の付近がシートバック前方側へ変形し難くなるので、樹脂バネ部が不用意にシートバック高さ方向から見てシートバック前方側へ凸となる湾曲形状に変形することを防止又は効果的に抑制できる。
請求項8に記載の発明に係る車両用シートは、シートバックフレームと、前記シートバックフレームに支持されたシートバックパッドと、前記シートバックパッドの表面を覆ったシート表皮と、前記シートバックフレームに取り付けられた請求項1〜請求項7の何れか1項に記載の樹脂製シートバックバネと、を備えている。
請求項8に記載の車両用シートでは、シートバックフレームには、シート表皮によって覆われたシートバックパッドが支持されると共に、樹脂製シートバックバネが取り付けられている。この樹脂製シートバックバネは、請求項1〜請求項7の何れか1項に記載されたものであるため、前述した作用効果が得られる。
以上説明したように、本発明に係る樹脂製シートバックバネ及び車両用シートでは、高温の環境下における樹脂バネ部の形状変化を安定させることができる。
本発明の第1実施形態に係る車両用シートのシートバックの分解斜視図である。 図1に示されるシートバックフレームに樹脂製シートバックバネが取り付けられた状態を示す斜視図である。 図2の3−3線に沿った切断面を示す平断面図である。 図1〜図3に示される樹脂製シートバックバネの比較例を示す図3に対応した平断面図である。 本発明の第2実施形態に係る車両用シートのシートバックフレーム及び樹脂製シートバックバネの構成を示す図3に対応した平断面図である。
<第1の実施形態>
以下、図1〜図5を用いて、本発明の第1実施形態に係る車両用シート10について説明する。なお、これらの図において適宜示される矢印FRは車両前方を示しており、矢印UPは車両上方を示しており、矢印INは車両幅方向内方を示している。
<全体構成>
図1には、本実施形態に係る車両用シート10の背もたれに相当するシートバック12の分解斜視図が示されている。なお、図1では、各構成要素を見る角度を若干変えて描いている。また、この車両用シート10は、乗員が着座する図示しないシートクッションを備えており、当該シートクッションの後端部にシートバック12が傾倒可能に連結されている。
図1に示されるように、上記シートバック12は、その骨格部材である金属製のシートバックフレーム14と、シートバックフレーム14に支持されたシートバックパッド16と、シートバックパッド16を覆ったシート表皮18と、シートバックフレーム14に取り付けられた樹脂製シートバックバネ20と、を備えている。以下、各構成要素について詳細に説明する。
<シートバックフレーム14の構成>
図1〜図3に示されるように、シートバックフレーム14は、正面視(車両の正面から見た場合を指す。以下、車両の向き、車両用シート10の向き、及びシートバック12の向きは同一であるものとして説明する。)で、矩形枠状に形成されている。具体的には、シートバック幅方向(車両幅方向)に対向して配置された左右一対のサイドフレーム26と、左右のサイドフレーム26の上端部同士を繋ぐ逆U字状のアッパフレーム28と、左右のサイドフレーム26の下端部同士をシートバック幅方向に繋ぐロアフレーム30と、によって構成されている。上記シートバック12はアッパフレーム28も含めて4つの部材がすべてプレス成形によって製作されているが、他のフレーム構造を採用してもよい。例えば、アッパフレームのみを逆U字状に曲げたパイプ材で構成してもよいし、アッパフレームと左右一対のサイドフレームを逆U字状に曲げた一つのパイプ材で構成してもよい。
図3に示されるように、サイドフレーム26は、側壁部26Aと、前壁部26Bと、後壁部26Cとによって構成されており、平断面視でシートバック幅方向内側が開口した略C字状に形成されている。側壁部26Aは全体的には下端側から上端側へ向かうほど幅が狭くなっている。また、図1に示されるように、側壁部26Aの下部には、上下に離間して複数(ここでは2つ)の取付孔32が形成されており、後壁部26Cの上部には取付孔34が形成されている。側壁部26Aは、前壁部26Bのシートバック幅方向外側端部からシートバック後方側かつシートバック幅方向外側へ斜めに延在されている。後壁部26Cは、側壁部26Aの後端部からシートバック幅方向内側かつシートバック後方側へ斜めに延在されており、先端側がシートバック幅方向に沿うように折り曲げられている。この後壁部26Cの幅は前壁部26Bの幅に対して充分に広く設定されている。
<シートバックパッド16の構成>
図1に示されるように、シートバックパッド16は、ウレタンフォーム等の発泡体からなり、パッド中央部36と、左右一対のパッドサイド部38と、によって構成されている。パッド中央部36は、上端側がシートバックフレーム14のアッパフレーム28にシートバック上方側から係止されており、下端側がサイドフレーム26の下端部同士をシートバック幅方向に連結する図示しないコネクティングロッドにシートバック下方側から係止されている。パッド中央部36は、樹脂製シートバックバネ20のバックバネ部48によってシートバック後方側から支持されている。
また、図3に示されるように、パッドサイド部38は、横断面形状が略C字状に形成されており、サイドフレーム26に巻き付けられるようにして装着されている。このパッドサイド部38は、パッド中央部36よりもシート前方側へ膨出されており、乗員に対するサイドサポート性を確保する形状になっている。
<シート表皮18の構成>
図1に示されるように、シート表皮18は、シートバックパッド16を正面側から覆うことが可能な大きさに形成されている。シート表皮18の外周部の適宜位置には、図3に示されるように、外周係止部40が縫製により取り付けられている。外周係止部40は、樹脂製シートバックバネ20の係止部56にシートバック後方側から挿入されて係止されている。これにより、シート表皮18の外周部が係止部56に取外し可能に係止されている。また、シート表皮18には、図示しない複数の係止部が設けられており、これらの係止部が樹脂製シートバックバネ20に係止されている。
<樹脂製シートバックバネ20の構成>
次に、樹脂製シートバックバネ20の構成について詳細に説明する。樹脂製シートバックバネ20は、樹脂材料によって形成されたものであり、図2及び図3に示されるように、左右のサイドフレーム26に取り付けられた左右一対のフレーム取付部42と、シートバック12の背部に配置されたバックボード部46と、バックボード部46のシートバック前方側に配置されたバックバネ部48と、を一体に備えている。つまり、前記各部は一体に成形されている。
フレーム取付部42は、図3に示されるように、後端側(シートバック後方側)が開放された開断面形状に形成されており、サイドフレーム26の前側に嵌合されている。具体的には、フレーム取付部42は、サイドフレーム26の前壁部26Bにおける前端面と面接触状態で当接した前壁42Aと、前壁42Aのシートバック幅方向外側端部からシートバック後方側かつシートバック幅方向外側へ斜めに延出され、サイドフレーム26の側壁部26Aにおけるシートバック幅方向外側面と面接触状態で当接した外壁42Bと、前壁42Aのシートバック幅方向内側端部からシートバック後方側かつシートバック幅方向内側へ斜めに延出された内壁42Cと、によって構成されている。なお、フレーム取付部42がサイドフレーム26の前側に直接嵌合せず、両者の間に別部材(例えば、弾性部材)が介在された構成(フレーム取付部42がサイドフレーム26の前側に間接的に嵌合した構成)にしてもよい。
外壁42Bには貫通孔50(図1参照)が形成されており、当該貫通孔50に挿通された樹脂クリップ52(図2参照)が側壁部26Aの取付孔32(図1参照)に嵌入係止されている。これにより、フレーム取付部42がサイドフレーム26に固定されている。なお、フレーム取付部42をサイドフレーム26に固定する固定手段としては、外壁42Bに樹脂クリップ(固定具)を一体に形成して取付孔32に嵌入させる構成や、リベット、スクリュー、ネジ又はボルトとウエルドナット等の締結具で締結する構成、構造用接着剤で接着する構成等、種々の態様が適用可能である。
バックボード部46は、シートバックフレーム14よりも一回り小さく形成されたボード本体54と、このボード本体54の外周部に一体成形されたU溝状の係止部56と、によって構成されている。ボード本体54は、矩形枠状に形成されたシートバックフレーム14の開口部の内周縁よりも一回り小さい略矩形平板状に形成されており、板厚方向がシートバック12の前後方向に沿う状態でシートバック12の背部に配置されている。このボード本体54は、シートバックフレーム14に対して前方側から組付可能とされている。
係止部56は、後端側(シートバック後方側)が開放された断面U字状とされている。この係止部56は、前述したようにシート表皮18の外周部に取り付けられた外周係止部40を係止するために用いられるが、板状のボード本体54を補強してバックボード部46全体の面剛性を高める機能をも有している。
一方、バックバネ部48は、バックボード部46のシートバック前方側に配置されており、バックボード部46の下部側に一体に形成された下側バックバネ部58と、バックボード部46の上部側に一体に形成された上側バックバネ部60と、によって構成されている。
下側バックバネ部58は、シートバック高さ方向に上下三段に平行に配置された3本のバックバネ本体部62(何れも樹脂バネ部)によって構成されている。これらのバックバネ本体部62は、全体として長尺な平板状に形成されており、長手方向がシートバック幅方向に沿い且つ板厚方向がシートバック前後方向に沿う状態で配置されている。これらのバックバネ本体部62の長手方向両端部は、左右のフレーム取付部42における内壁42Cの前後方向中間部に一体に連結されている(図2及び図3の連結部64参照)。これにより、3本のバックバネ本体部62が、左右のフレーム取付部42間に掛け渡されており、左右のフレーム取付部42によってシートバック高さ方向に連結されている。なお、下側バックバネ部58を何本のバックバネ本体部62で構成するかは任意であり、要求されるクッション性能との関係で適宜変更される。従って、下側バックバネ本体部の上下幅を広げて1本にしてもよいし、逆に2本又は4本以上の複数本にしてもよい。
バックバネ本体部62における上記連結部64よりもシートバック幅方向中央側には、左右一対の弛み部62Aが形成されている。これらの弛み部62Aは、バックバネ本体部62の長手方向中央部(図3の一点鎖線CL参照)を介した左右両側に形成されており、連結部64の付近には弛み部62Aが設けられていない。つまり、弛み部62Aは、バックバネ本体部62における連結部64を除く部位に形成されており、連結部64の付近は、バックバネ本体部62の湾曲方向に沿ってシートバック幅方向内側かつややシートバック後方側へ向けてフレーム取付部42から斜めに延出されている。これらの弛み部62Aは、図3に示される平断面視で見た場合にシートバック幅方向に複数個の曲面を連続させることにより波状に形成されている。このため、バックバネ本体部62は、バックボード部46側(シートバック後方側)への荷重が作用することにより弛み部62Aが弾性的に伸長し、これにより荷重作用方向であるバックボード部46側へ撓み変形(弾性変形)するようになっている。
なお、バックバネ本体部62は、上述したバックボード部46のシートバック前方側に所定距離だけ離間した位置に配置されており、両者の間に形成された隙間68の範囲内で撓み変形可能とされている。つまり、バックボード部46は、バックバネ本体部62の撓み量を所定量以下に制限する制限部材としても機能する。
また、上記バックバネ本体部62の弛み部62Aには、図示しないスライド型を使って樹脂成形する際に、スライド型をシートバック高さ方向のいずれか一方(ここでは下側)へ脱型できるように抜き勾配(テーパ形状)が設定されている。
一方、上側バックバネ部60は、下側バックバネ部58に対してシートバック高さ方向に所定距離だけ離間した位置に設けられている。この上側バックバネ部60は、上述したバックバネ本体部62と基本的に同様の構成とされており、前述した弛み部62Aと同様の弛み部60Aを備えている。上側バックバネ部60の長手方向両端部には、貫通孔70(図1参照)が形成されており、当該貫通孔70に挿通された樹脂クリップ72(図2参照)が側壁部26Aの取付孔34(図1参照)に嵌入係止されている。これにより、上側バックバネ部60がサイドフレーム26に固定されている。
<本実施形態の要部>
本実施形態では、上述したバックバネ本体部62は、図3に示されるように、シートバック高さ方向から見てシートバック後方側へ凸となるように緩やかに湾曲した状態で左右のフレーム取付部42間に掛け渡されている。つまり、バックバネ本体部62は、乗員からの荷重が作用していない状態でも、シートバック12の後方側へ凸となる湾曲形状に成形されている。より詳細には、バックバネ本体部62の長手方向両端部すなわち左右の連結部64は、シートバック前後方向において同じ位置(シートバック幅方向に対向する位置)に配置されており、バックバネ本体部62は、左右の連結部64を結ぶ仮想の直線S(シートバック幅方向に延びる直線)よりもシートバック12の後方側へ膨出するように湾曲した形状に成形されている。
このため、バックバネ本体部62の長手方向中央側は、長手方向両端側よりもバックボード部46に近接して配置されているが、両者の間には前述した隙間68が確保されており、バックバネ本体部62は、この隙間68の範囲内でシートバック後方側へ撓み変形可能とされている。なお、図3は、本車両用シート10が配設された車室内の温度が常温であるときの状態を示している。
<本実施形態の作用及び効果>
次に、本第1実施形態の作用及び効果について説明する。なお、以下の説明に記載するバックバネ本体部62の湾曲形状の変化は、車両衝突時の衝撃による形状変化ではなく、車室内の温度変化による形状変化である。
上記構成の車両用シート10では、樹脂製シートバックバネ20に設けられた左右一対のフレーム取付部42が、シートバックフレーム14における左右一対のサイドフレーム26に取り付けられている。これらのフレーム取付部42間には、下側バックバネ部58を構成する3本のバックバネ本体部62が掛け渡されている。これらのバックバネ本体部62は、弛み部62Aが形成されることにより、弾性的に伸縮可能とされている。これにより、シートバック12に凭れる乗員の背部を弾性的に支持することができる。
しかも、これらのバックバネ本体部62は、シートバック高さ方向から見てシートバック後方側へ凸となるように湾曲している。このため、高温の環境下においては、バックバネ本体部62が、樹脂の熱伸びによってシートバック後方側へ更に凸となるように伸びる。これにより、バックバネ本体部62の形状変化を安定させることができる。
つまり、図4に示される比較例20´のように、バックバネ本体部62´がシートバック高さ方向から見て直線状に形成されている場合、高温の環境下においては、樹脂の熱伸びによってバックバネ本体部62´が変形(湾曲)する。この場合、バックバネ本体部62´の形状変化(湾曲の態様)は、(a)シートバック前方側へ凸となるように湾曲する(図4の一点鎖線参照)、(b)シートバック後方側へ凸となるように湾曲する(図4の三点鎖線参照)、(c)左右非対称(略S字状)に湾曲する(図4の二点鎖線参照)の何れかになると考えられるが、熱伸び後のバックバネ本体部62´の形状を予測することが難しい。
ここで、図4に一点鎖線で示されるように、バックバネ本体部62´がシートバック高さ方向から見てシートバック前方側へ凸となる湾曲形状に変形すると、乗員の背骨だけが強く圧迫されることなる。また、図4に三点鎖線で示されるように、バックバネ本体部62´が略S字状に変形すると、乗員の座り心地が左右非対称なものになる。したがって、何れの場合でも、乗員の座り心地が悪化してしまう。
これに対し、本実施形態では、前述したように、常温状態でのバックバネ本体部62の形状が、シートバック高さ方向から見てシートバック後方側へ凸となる湾曲形状に設定されているため、熱伸び後の形状も安定的にシートバック高さ方向から見てシートバック後方側へ凸となる湾曲形状となる。このようなシートバック高さ方向から見てシートバック後方側へ凸となる湾曲形状は、乗員からの荷重入力時におけるバックバネ本体部62の撓み形状と同様であるため、乗員に違和感を与えず、快適な座り心地を提供することができる。
また、バックバネ本体部62は、樹脂材料によって構成されているため、高温の環境下においては、曲げ弾性率(金属におけるヤング率と同様のもの)が低下する。このため、乗員着座時におけるバックバネ本体部62のバネ特性を安定させるためには、曲げ弾性率の低下を補うための何らかの手段を設けることが好ましい。この点、前述した比較例20´においては、高温環境下における形状変化を予測することが難しいため、設計要件の検討が煩雑になる可能性がある。これに対し、本実施形態では、前述したように高温環境下における形状変化を安定させることができるので、設計要件の検討を容易なものにすることができる。
さらに、本実施形態に係るバックバネ本体部62では、フレーム取付部42への連結部64よりもシートバック幅方向内側に弛み部62Aが設けられている。ここで、連結部64にも弛み形状が設定されている場合には、連結部64も熱によって弛み易くなるが、本実施形態ではこれを回避することができる。これにより、バックバネ本体部62の形状変化をより一層安定的なものにすることができる。
また、本実施形態に係る樹脂製シートバックバネ20では、左右一対のフレーム取付部42、バックバネ部48、及びバックボード部46を一体に備えている。したがって、部品点数及びシートバックフレーム14への部品の組付工数を削減することができ、結果として低コスト化を図ることができる。しかも、上記各部が何れも樹脂製であるため、軽量化を図ることもできる。
また、本実施形態では、3本のバックバネ本体部62がバッグボード部46と一体に連結されている(一体成形されている)。このため、樹脂製シートバックバネ20を製造するにあたっては、シートバック高さ方向の何れか一方に金型を抜く方法を採ることが望ましい。この点を考慮し、各バックバネ本体部62の弛み部に抜き勾配が設定されているので、シートバック高さ方向下側にスライド型を抜くことができる。その結果、樹脂製シートバックバネ20を効率良く製造することができる。
また、本実施形態では、樹脂製シートバックバネ20のフレーム取付部42が、後端側が開放された開断面形状に形成されており、サイドフレーム26の前側に嵌合されている。これにより、乗員からのシートバック後方側への荷重がバックバネ本体部62に作用した際に、サイドフレーム26によってフレーム取付部42を良好に支持することができる。
<第2の実施形態>
図6には、本発明の第2の実施形態に係る車両用シートの部分的な構成が図3に対応した平断面図にて示されている。この実施形態に係る樹脂製シートバックバネ80では、バックバネ本体部62とフレーム取付部42との連結部64が、当該連結部64の前側に設けられた補強部82によって補強されている。この補強部82は、バックバネ本体部62及びフレーム取付部42が板厚(厚さ寸法)が連結部64の前側で周囲よりも増加されることにより構成されている。なお、この実施形態では、上記補強部82以外の構成は、前記第1実施形態と同様の構成とされている。
この実施形態では、連結部64が補強部82によって補強されているので、バックバネ本体部62に作用する荷重(例えば、車両の後面衝突時に乗員から入力される荷重)によって、連結部64が破断することを防止又は抑制できる。しかも、補強部82が連結部64の前側に設けられているため、バックバネ本体部62における連結部64の付近がシートバック前方側に変形し難くなる。これにより、バックバネ本体部62が不用意にシートバック高さ方向から見てシートバック前方側へ凸となる湾曲形状に変形することを防止又は効果的に抑制できる。
<実施形態の補足説明>
上記第2実施形態では、バックバネ本体部62及びフレーム取付部42が板厚が連結部64の前側で周囲よりも増加されることにより補強部82が構成された場合について説明したが、請求項6に係る発明はこれに限らず、補強部の構成は適宜変更することができる。例えば、連結部の前側又は後側にリブを設ける構成にしてもよいし、連結部の前側又は後側にパッチ(当て板)を接合する構成にしてもよい。
また、上記各実施形態では、フレーム取付部42が、後端側が開放された開断面形状に形成されてサイドフレーム26の前側に嵌合された構成にしたが、請求項1〜請求項4に係る発明はこれに限らず、フレーム取付部の形状やサイドフレームへの取り付け方は、適宜変更することができる。例えば、フレーム取付部が樹脂クリップ等によってサイドフレームのシートバック幅方向内側に取り付けられた構成にしてもよい。
また、上記各実施形態では、弛み部62Aが波状に形成されると共に、弛み部62Aに抜き勾配が設定された構成にしたが、請求項1〜請求項3に係る発明はこれに限らず、弛み部の形状は適宜変更することができるものであり、抜き勾配が設定されていない構成にしてもよい。
また、上記各実施形態では、樹脂製シートバックバネ20がバックボード部46を一体に備えた構成にしたが、請求項1及び請求項2に係る発明はこれに限らず、バックボード部とフレーム取付部とが別々に成形されて溶着等により一体化された構成にしてもよいし、バックボード部が省略された構成にしてもよい。
また、上記各実施形態では、バックバネ本体部62(樹脂バネ部)における連結部64よりもシートバック幅方向中央側に、左右一対の弛み部62Aが形成された構成にしたが、請求項2に係る発明はこれに限らず、樹脂バネ部におけるフレーム取付部への連結部を除く部位の全体に弛み部が形成された構成にしてもよい。また、請求項1に係る発明においては、弛み部が樹脂バネ部の全体(フレーム取付部への連結部も含む)に形成された構成にしてもよい。
さらに、上記各実施形態では、バックバネ本体部62(樹脂バネ部)とフレーム取付部42とが一体に成形された構成にしたが、請求項1に係る発明はこれに限らず、樹脂バネ部とフレーム取付部とが別々に成形されて溶着等により一体化された構成にしてもよい。
その他、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲が上記各実施形態に限定されないことはいうまでもない。
10 車両用シート
12 シートバック
14 シートバックフレーム
16 シートバックパッド
18 シート表皮
20 樹脂製シートバックバネ
26 サイドフレーム
42 フレーム取付部
46 バックボード部
62 バックバネ本体部(樹脂バネ部)
62A 弛み部
64 連結部
80 樹脂製シートバックバネ
82 補強部

Claims (8)

  1. 車両用シートのシートバックフレームにおける左右一対のサイドフレームに取り付けられる左右一対のフレーム取付部と、
    シートバック高さ方向から見てシートバック後方側へ凸となるように湾曲した状態で前記一対のフレーム取付部間に掛け渡されると共に、弛み部が形成されることにより弾性的に伸縮可能とされた樹脂バネ部と、
    を一体又は一体的に備えた樹脂製シートバックバネ。
  2. 前記弛み部は、前記樹脂バネ部における前記フレーム取付部への連結部よりもシートバック幅方向内側に形成されている請求項1に記載の樹脂製シートバックバネ。
  3. 前記樹脂バネ部のシートバック後方側でシートバックの背部に配置されるバックボード部を一体又は一体的に備えた請求項1又は請求項2に記載の樹脂製シートバックバネ。
  4. 前記樹脂バネ部は、シートバック高さ方向に間隔を開けて複数本配置されると共に、前記バッグボード部と一体に連結されており、
    前記複数本の樹脂バネ部にそれぞれ形成された前記弛み部は、シートバック高さ方向から見た場合にシート幅方向に複数個の曲面を連続させることにより波状に形成されており、
    各前記弛み部には、シートバック高さ方向の何れか一方に型抜きできるように抜き勾配が設定されている請求項3に記載の樹脂製シートバックバネ。
  5. 前記フレーム取付部は、後端側が開放された開断面形状に形成されており、前記サイドフレームの前側に嵌合される請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の樹脂製シートバックバネ。
  6. 前記樹脂バネ部と前記フレーム取付部との連結部を補強する補強部を有する請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の樹脂製シートバックバネ。
  7. 前記補強部は、前記連結部の前側に設けられている請求項6に記載の樹脂製シートバックバネ。
  8. シートバックフレームと、
    前記シートバックフレームに支持されたシートバックパッドと、
    前記シートバックパッドの表面を覆ったシート表皮と、
    前記シートバックフレームに取り付けられた請求項1〜請求項7の何れか1項に記載の樹脂製シートバックバネと、
    を備えた車両用シート。
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