JP2015003572A - 乗物用シート - Google Patents

乗物用シート Download PDF

Info

Publication number
JP2015003572A
JP2015003572A JP2013129129A JP2013129129A JP2015003572A JP 2015003572 A JP2015003572 A JP 2015003572A JP 2013129129 A JP2013129129 A JP 2013129129A JP 2013129129 A JP2013129129 A JP 2013129129A JP 2015003572 A JP2015003572 A JP 2015003572A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insertion hole
rod
seat
link
hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013129129A
Other languages
English (en)
Inventor
隼人 松井
Hayato Matsui
隼人 松井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Boshoku Corp
Toyota Motor Corp
Shiroki Corp
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Toyota Boshoku Corp
Toyota Motor Corp
Shiroki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin Seiki Co Ltd, Toyota Boshoku Corp, Toyota Motor Corp, Shiroki Corp filed Critical Aisin Seiki Co Ltd
Priority to JP2013129129A priority Critical patent/JP2015003572A/ja
Publication of JP2015003572A publication Critical patent/JP2015003572A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】溶接を用いることなく2つの部材を互いに強固に一体的に結合できるようにする。
【解決手段】シートクッションを支えるリヤリンク5Bと、リヤリンク5Bに横から差し込まれて一体的に結合されるリヤロッド5Dと、を有する乗物用シートである。リヤリンク5Bは、リヤロッド5Dを横から差し込むことのできる差込孔5Baを有する。リヤロッド5Dは、その差込孔5Baに差し込まれる側の端部に差込孔5Baへの差し込みによって弾性的に押し窄められた後に復元して差込孔5Baに抜け止めされた状態に引掛けられる掛部5Daを有する。掛部5Daが差込孔5Baに弾性的に引掛けられることにより、リヤロッド5Dが差込孔5Baに一体的に嵌合された状態に結合されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、乗物用シートに関する。詳しくは、シートクッションを支える支持部材と、支持部材に横から差し込まれて一体的に結合される棒部材と、を有する乗物用シートに関する。
従来、車両用シートにおいて、シートクッションとフロアとの間に、シートクッションの着座高さを調整可能とするシートリフタが設けられたものが知られている(特許文献1)。上記シートリフタは、左右一対のフロントリンクとリヤリンクとを備えた四節リンク機構と、同機構を駆動操作する駆動ユニットと、によって構成されている。上記左右一対のフロントリンク同士とリヤリンク同士とは、それぞれ、ロッドを介して一体的に結合された状態とされており、左右で協働したリンク運動によってシートクッションの着座高さを変えられるようになっている。
特開2008−260324号公報
しかし、上記従来技術では、ロッドと各リンクとが溶接によって結合されているため、これらの部材が溶接による入熱によって歪んでしまうことがある。本発明は、上述した問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、溶接を用いることなく2つの部材を互いに強固に一体的に結合できるようにすることにある。
上記課題を解決するために、本発明の乗物用シートは次の手段をとる。
第1の発明は、シートクッションを支える支持部材と、支持部材に横から差し込まれて一体的に結合される棒部材と、を有する乗物用シートである。支持部材は、棒部材を横から差し込むことのできる差込孔を有する。棒部材は、その差込孔に差し込まれる側の端部に差込孔への差し込みによって弾性的に押し窄められた後に復元して差込孔に抜け止めされた状態に引掛けられる掛部を有する。掛部が差込孔に弾性的に引掛けられることにより、棒部材が差込孔に一体的に嵌合された状態に結合されている。
この第1の発明によれば、棒部材の端部に形成された掛部は、支持部材の差込孔内に差し込まれることにより、同差込孔に対して弾性変形して抜け止めされた状態に引掛けられる。したがって、この引掛けにより棒部材が差込孔に一体的に嵌合した状態に結合される構成とすることで、支持部材と棒部材とを互いに溶接することなく強固に一体的に結合することができる。
第2の発明は、上述した第1の発明において、棒部材の差込孔に差し込まれる側の端部が、差込孔の内部に入り込みやすくなるように傾斜した形に形成されているものである。
この第2の発明によれば、棒部材の差込孔に差し込まれる側の端部が上記のように傾斜した形に形成されていることにより、棒部材が差込孔内への差し込みによって差込孔の形に沿って押し窄められていくように案内されるようになるため、掛部を適切に撓ませながら差込孔内に差し込んで引掛けることができる。
第3の発明は、上述した第1又は第2の発明において、掛部が、差込孔の周方向の一部に部分的に孔の形を広げる形で形成された引掛け孔部に差し込まれて引掛けられるようになっているものである。
この第3の発明によれば、上記掛部と引掛け孔部との掛かり構造によって、棒部材の支持部材に対する軸方向の外れ止めと回転止めとを一緒に行うことができる。
実施例1の乗物用シートの概略構成を表した斜視図である。 リヤロッドとリヤリンクとの分解斜視図である。 リヤロッドをリヤリンクに差し込んで結合した状態を表した斜視図である。 図3のIV-IV線断面図である。 実施例2の乗物用シートの要部構造を表した断面図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
始めに、実施例1のシート1(乗物用シート)の構成について、図1〜図5を用いて説明する。本実施例のシート1は、図1に示すように、自動車の運転席として構成されており、着座乗員の背凭れとなるシートバック2と、着座部となるシートクッション3と、を備えた構成となっている。上記シート1は、いわゆる「パワーシート」の構成となっており、シートバック2の背凭れ角度の調整やシートクッション3の着座位置の調整をそれぞれスイッチの操作による電動操作によって行うことができる構成となっている。
具体的には、シートバック2は、その左右両サイドの下端部が、それぞれ、図示しない電動式のリクライナを介してシートクッション3の左右両サイドの後端部に連結された構成となっている。これにより、シートバック2は、常時は上述した各リクライナによってその背凭れ角度が固定された状態に保持され、図示しないスイッチの操作によって各リクライナを電動操作することにより、その背凭れ角度が前後方向に調整操作される構成とされている。また、シートクッション3は、車両のフロア上に、左右一対の電動式のスライドレール4を介して連結された構成とされている。これにより、シートクッション3は、常時は上述した各スライドレール4によってその着座位置が固定された状態に保持され、図示しないスイッチの操作によって各スライドレール4を電動操作することにより、その着座位置が前後方向に調整操作される構成とされている。
また、シートクッション3は、上述した左右一対のスライドレール4との間に、それぞれ電動式のシートリフタ5が介在して設けられた構成とされている。これにより、シートクッション3は、常時は上記シートリフタ5によってその着座高さ位置が固定された状態に保持され、図示しないスイッチの操作によってシートリフタ5を電動操作することにより、その着座高さ位置が調整される構成とされている。また、シートクッション3は、その前部に、電動式のチルト機構6が備えられた構成とされている。これにより、シートクッション3は、常時は上述したチルト機構6によってその着座乗員の大腿部を支える前部の支持角度が固定された状態に保持され、図示しないスイッチの操作によってチルト機構6を電動操作することにより、上記前部の支持角度が高さ方向に調整操作される構成とされている。
このように、シート1は、シートバック2の背凭れ角度の調整(前後2方向)と、シートクッション3の着座位置の調整(前後2方向と上下2方向)と、シートクッション3の前部の角度調整(上下2方向)と、が可能とされた、いわゆる「8ウェイ」と呼ばれる8方向の調整操作が可能な構成とされている。これらの調整操作は、シートクッション3の車両外側(図示向かって左側)の側部等の所定箇所に設けられた図示しないスイッチの操作による電動操作によって行われるようになっている。
本実施例のシート1は、上述したシートリフタ5を構成する左右一対のフロントリンク5A同士を連結するフロントロッド5Cや左右一対のリヤリンク5B同士を連結するやリヤロッド5Dが、それぞれ、車両外側のフロントリンク5Aやリヤリンク5Bに対して、溶接を用いることなく単なる差し込みによって強固に一体的に結合することができるようになっている点を特徴とするものである。以下、上述したフロントロッド5Cやリヤロッド5Dの各フロントリンク5Aや各リヤリンク5Bに対する具体的な組み付け構造について、シートクッション3の具体的な構成と併せて詳しく説明していく。
図1に示すように、シートクッション3は、その骨格を成す金属製のクッションフレーム10が、シートクッション3の外周形状に沿った四角枠形状に組まれた構成となっている。具体的には、クッションフレーム10は、左右一対のサイドフレーム11と、各サイドフレーム11の前端部間に架橋されて着座乗員の大腿部を下方側から支持するフロントパネル12と、を有し、各サイドフレーム11の間に金属製の丸パイプから成るフロントロッド5Cとリヤロッド5Dとがそれぞれシート幅方向に貫通して軸連結された状態に組み付けられていることにより、全体が平面視四角枠形状に組まれた構成とされている。なお、上述したクッションフレーム10の上部には、着座乗員の荷重を和らげて受け止める図示しない発泡ウレタン製のクッションパッドやシートクッション3の表面全体を外側から覆う図示しない布製のクッションカバーが取り付けられているが、これらの構成についての具体的な説明は省略することとする。
上述した各サイドフレーム11は、それぞれ、プレス加工された1枚の鋼板材により形成されており、前後方向に長尺な板形状にカットされて、互いに内向するシート内側に面を向けて配設された状態とされている。各サイドフレーム11は、それぞれ、それらの上縁部と下縁部とがシート外側に折り曲げられて、曲げや捩りに対する構造強度が高められた構成とされている。
フロントパネル12は、上述した各サイドフレーム11と同様に、プレス加工された1枚の鋼板材により形成されており、シート幅方向に長尺な板形状にカットされて、シート上方側に面を向けて配設された状態とされている。上記フロントパネル12は、その前側の縁部や左右両側の縁部がそれぞれシート下方側に折り曲げられて、曲げや捩りに対する構造強度が高められた構成とされている。上記フロントパネル12は、その左右両側部が、それぞれ、チルトパネル12Aを介して回転軸12B(ピン)により上述した各サイドフレーム11の前後方向の中間部に回転可能に軸連結された状態に組み付けられた状態とされている。
上述した各チルトパネル12Aは、それぞれ、プレス加工された1枚の鋼板材により形成されており、前後方向に長尺な板形状にカットされて、各サイドフレーム11の内側面側に面を重ねるように配置されて設けられた状態とされている。各チルトパネル12Aは、それらの上縁部が、シート外側に折り曲げられて、曲げや捩りに対する構造強度が高められた構成とされている。各チルトパネル12Aは、上記折り曲げられた各天板面部が、それぞれ、上述した各サイドフレーム11のシート外側に折り曲げられた上縁部の直上部に位置して、フロントパネル12の左右両側の縁部に下方側からあてがわれてリベットにより一体的に締結されて結合された状態とされている。
そして、各チルトパネル12Aは、それらの後端部が、回転軸12B(ピン)により各サイドフレーム11の中間部に回転可能に軸連結された状態とされている。これら回転軸12Bは、互いに同軸線上の位置に並んで設けられた状態とされている。これにより、フロントパネル12が、各サイドフレーム11に対して、上述した各回転軸12Bを中心に上下方向に回転移動することができる状態に設けられた状態とされている。このような連結構造により、着座乗員の大腿部を支えるフロントパネル12の支持角度を高さ方向に調整操作することのできるチルト機構6が構成されている。上記チルト機構6は、上述したフロントパネル12と車両外側のサイドフレーム11との間に設けられた図示しない送りねじ駆動装置の駆動力やブレーキ力によって駆動操作されたり制止されたりするようになっている。
次に、シートリフタ5の構成について説明する。シートリフタ5は、左右一対のフロントリンク5Aと、左右一対のリヤリンク5Bと、各フロントリンク5Aの上端部同士を一体的に繋ぐフロントロッド5Cと、各リヤリンク5Bの上端部同士を一体的に繋ぐリヤロッド5Dと、車両外側のリヤリンク5Bに回転駆動力やブレーキ力を伝達するギヤ機構5Eと、を有する構成とされている。
上述した各フロントリンク5Aは、そのうちの図示向かって左側に示された車両外側に配された一方側のフロントリンク5Aが、同側のサイドフレーム11の外側に配置されており、図示向かって右側に示された車両内側に配された他方側のフロントリンク5Aが、同側のサイドフレーム11の内側に配置された状態とされている。そして、各フロントリンク5Aは、これらの上端部と各サイドフレーム11とに貫通するように丸パイプ状のフロントロッド5Cがシート幅方向に挿通されて、その挿通されたフロントロッド5Cと一体的に結合されることにより、フロントロッド5Cと一体的となって各サイドフレーム11に対して回転することができるようにフロントロッド5Cを介して各サイドフレーム11に軸連結された状態とされている。各フロントリンク5Aの下端部は、フロア側の部材となる各スライドレール4の上部に回転可能に軸連結された状態とされている。
また、各リヤリンク5Bも同様に、そのうちの図示向かって左側に示された車両外側に配された一方側のリヤリンク5Bが、同側のサイドフレーム11の外側に配置されており、図示向かって右側に示された車両内側に配された他方側のリヤリンク5Bが、同側のサイドフレーム11の内側に配置された状態とされている。そして、各リヤリンク5Bは、これらの上端部と各サイドフレーム11とに貫通するように丸パイプ状のリヤロッド5Dがシート幅方向に挿通されて、その挿通されたリヤロッド5Dと一体的に結合されることにより、リヤロッド5Dと一体的となって各サイドフレーム11に対して回転することができるようにリヤロッド5Dを介して各サイドフレーム11に軸連結された状態とされている。各リヤリンク5Bの下端部は、フロア側の部材となる各スライドレール4の上部に回転可能に軸連結された状態とされている。
そして、車両外側(図示向かって左側)のリヤリンク5Bには、同リヤリンク5Bを回転駆動させたり回転止めしたりするための動力伝達を行う駆動装置を備えたギヤ機構5Eが連結されている。上記シートリフタ5は、上述したギヤ機構5Eから車両外側のリヤリンク5Bに伝達される回転駆動力やブレーキ力により、各フロントリンク5Aと各リヤリンク5Bとが一緒になって前後方向に揺動回転したり回転止めされたりして、シートクッション3の着座高さ位置を調整したりその調整した位置に留めたりするようになっている。
その際、シートリフタ5は、上述した各フロントリンク5A同士及び各リヤリンク5B同士が、上述したフロントロッド5Cやリヤロッド5Dによってそれぞれ一体的に連結された構成となっていることにより、上述した車両外側のリヤリンク5Bが回転止めされることに伴う回転止め力により、各フロントリンク5A間及び各リヤリンク5B間でそれぞれ各サイドフレーム11を個別に下方側から支持することのできる支持力を発揮したり、車両外側のリヤリンク5Bが回転駆動される力によって各側のサイドフレーム11を個別に下方側から持ち上げたりすることのできる高い支持剛性(捩れ剛性や曲げ剛性)を発揮することのできる構成とされている。
上述した各スライドレール4は、そのうちの図示向かって右側に示された車両内側に配設された一方側のスライドレール4が、同側のサイドフレーム11の直下位置に配置されているが、図示向かって左側に示された車両外側に配設された他方側のスライドレール4が、同側のサイドフレーム11よりも外側に張り出した位置に配置された、シート幅方向の設置間スペースの広い構成とされている。
しかし、このように各スライドレール4の設置間隔が各サイドフレーム11の設置間隔よりも広い構成であっても、上述したように車両外側のフロントリンク5Aやリヤリンク5Bが同側のサイドフレーム11の外側に位置して、同側のサイドフレーム11を貫通するフロントロッド5Cやリヤロッド5Dの延びた先に連結される構成となっていることにより、別段、両者間のシート幅方向の寸法差を補うためのブラケット等の別部品を追加して設けることなく、これら寸法差のある各サイドフレーム11と各スライドレール4との間に各フロントリンク5Aと各リヤリンク5Bとを簡単に組み付けることができるようになっている。
次に、上述したフロントロッド5Cやリヤロッド5Dを各フロントリンク5Aや各リヤリンク5Bにそれぞれ一体的に結合する構造について説明する。上述したフロントロッド5Cやリヤロッド5Dは、車両内側のフロントリンク5Aやリヤリンク5Bに対しては、それぞれ、溶接により強固に一体的に結合された状態とされている。しかし、フロントロッド5Cやリヤロッド5Dは、車両外側のフロントリンク5Aやリヤリンク5Bに対しては、軸方向の単なる差し込みのみによって強固に一体的に結合された状態とされている。ここで、車両外側のフロントリンク5Aや各リヤリンク5Bがそれぞれ本発明の「支持部材」に相当し、これらに結合されるフロントロッド5Cやリヤロッド5Dがそれぞれ本発明の「棒部材」に相当する。
以下、上述した差し込み式の結合構造について具体的に詳しく説明していく。なお、フロントロッド5Cやリヤロッド5Dの車両外側のフロントリンク5Aやリヤリンク5Bに対する結合構造は、互いに同じ構造となっているため、以下ではこれらを代表して車両外側のリヤリンク5Bにリヤロッド5Dを結合する構造について説明することとすし、これらに対応するフロントリンク5Aやフロントロッド5Cの構成については、リヤリンク5Bやリヤロッド5Dの構成の後ろに括弧書きで構成を付して説明することとする。
すなわち、図2〜図3に示すように、リヤリンク5B(フロントリンク5A)は、リヤロッド5D(フロントロッド5C)の車両外側の端部を板厚方向(軸方向)に差し込むことのできる差込孔5Ba(差込孔5Aa)を有する構成となっている。また、リヤロッド5Dは、その上述した差込孔5Baに差し込まれる側(車両外側)の端部に、差込孔5Baへの差し込みによって弾性的に押し窄められた後に復元して差込孔5Baに抜け止めされた状態に引掛けられる掛部5Da(掛部5Ca)を有する構成となっている。
上述した差込孔5Baは、丸孔状に刳り貫かれた丸孔部5Ba1(丸孔部5Aa1)と、丸孔部5Ba1の周方向の対向する2箇所に丸孔部5Ba1の孔形状を半径方向の外側に延出させる形に形成された引掛け孔部5Ba2(引掛け孔部5Aa2)と、を有する形に形成されている。各引掛け孔部5Ba2は、後述するリヤロッド5Dの端部(掛部5Da)に形成された各凹部位5Da2(凹部位5Ca2)の形状と合致するように、それらの外縁側の湾曲した周面が、それぞれ、丸孔部5Ba1の中心まわりに描かれる各凹部位5Da2の外周面と同じ径寸法の同一円周上に位置する円弧面形状に湾曲して形成されていると共に、各凹部位5Da2の外周面と同じ周長を有した形に形成された状態とされている。
一方、リヤロッド5Dの端部に形成された掛部5Daは、リヤロッド5Dの端部の周方向の対向する2箇所から軸方向に突出する差込片5Da1(差込片5Ca1)と、各差込片5Da1の根本側の縁部に半径方向の内側に凹む形に折り曲げられて形成された凹部位5Da2(凹部位5Ca2)と、から構成されている。各差込片5Da1は、それぞれ、リヤロッド5Dの外周面形状に即した円弧面形状に湾曲した形で軸方向に延出した形に形成されている。詳しくは、各差込片5Da1は、それらの軸方向に延出する各形状が、それらの先端側に向かって徐々にリヤロッド5Dの中心側に向かって縮径していくと共に、それらの周長も短くなっていく、先細り状に傾斜した形に形成された状態とされている。
具体的には、各差込片5Da1は、それらの先細り状に傾斜した先端部の外周面が、上述した差込孔5Baの各引掛け孔部5Ba2の円弧面よりも径寸法が短くなるように傾斜していると共に、それらの先細り状に傾斜した先端部の周長が、上述した各引掛け孔部5Ba2の円弧面の周長よりも短くなるように傾斜した形に形成された状態とされている。
そして、各差込片5Da1の根本側の縁部に形成された各凹部位5Da2は、それらの外周面が、上述したリヤリンク5Bの差込孔5Baに形成された各引掛け孔部5Ba2の円弧面の形状と合致するように、それぞれ、リヤロッド5Dの中心まわりに描かれる各引掛け孔部5Ba2の円弧面と同じ径寸法の同一円周上に位置する円弧面形状に湾曲して形成されていると共に、各引掛け孔部5Ba2の円弧面と同じ周長を有した形に形成された状態とされている。各凹部位5Da2の軸方向に面を向ける両側の立ち上がり面は、リヤロッド5Dの自由状態時にはリヤロッド5Dの軸方向に真っ直ぐに面を向けた状態となる垂直面として形成されている。
したがって、図2〜図3に示すように、上記構成のリヤロッド5Dの掛部5Daを、次のようにリヤリンク5Bの差込孔5Ba内に軸方向に差し込むことにより、リヤロッド5Dをリヤリンク5Bに対して軸方向にも周方向にも強固に一体的に結合させた状態に組み付けることができる。具体的には、図2に示すように、リヤロッド5Dの掛部5Daを、各差込片5Da1がリヤリンク5Bの各引掛け孔部5Ba2内に通されるように差込孔5Ba内に差し込む。これにより、リヤロッド5Dの各差込片5Da1が、リヤリンク5Bの各引掛け孔部5Ba2の円弧面に当たって中心側へ押し窄められながら各引掛け孔部5Ba2内へと軸方向に差し込まれていく。
このとき、リヤロッド5Dの各差込片5Da1は、それらの軸方向に延びた先端部が、リヤリンク5Bの各引掛け孔部5Ba2よりも径方向にも周方向にも短くなるように先細り状に傾斜した形に形成されていることにより、各引掛け孔部5Ba2につっかえることなくスムーズに内部へ差し込まれるようになっている。そして、リヤロッド5Dの各差込片5Da1は、それらの各凹部位5Da2がリヤリンク5Bの各引掛け孔部5Ba2内に通される位置まで差し込まれることにより、それらの弾性的に押し窄められていた状態が開放されて復元し、各凹部位5Da2がリヤリンク5Bの各引掛け孔部5Ba2の円弧面に当てられた嵌合状態となる。これにより、リヤロッド5Dは、各差込片5Da1の凹部位5Da2がリヤリンク5Bの各引掛け孔部5Ba2に掛け合わされた状態となって、リヤリンク5Bに対して軸方向に外れ止めされた状態に結合されると共に、回転方向にも移動できない状態に拘束された状態に結合された状態となる。
詳しくは、リヤロッド5Dは、図4に示すように、上記掛部5Daの復元により、自由状態時と同じ状態に戻された状態となって、その各凹部位5Da2内の軸方向に面を向ける両側の立ち上がり面がそれぞれ軸方向に真っ直ぐに面を向けた状態となって、リヤリンク5Bの表裏両側の各面に広く面当接した状態として、リヤリンク5Bに対して軸方向に移動できないように強く拘束された状態に保持されるようになっている。また、リヤロッド5Dは、図3に示すように、その各差込片5Da1の凹部位5Da2がリヤリンク5Bの各引掛け孔部5Ba2に対して、互いの周長が同じとされていることにより、周方向の双方向に当接して移動できないように強く拘束された状態に保持されるようになっている。このように、リヤロッド5Dをリヤリンク5Bに差し込む簡単な作業によって、これらを溶接することなく軸方向にも回転方向にも強固に一体的に結合した状態にすることができる。
このように、本実施例のシート1は、リヤリンク5Bが、リヤロッド5Dを横から差し込むことのできる差込孔5Baを有し、リヤロッド5Dが、その差込孔5Baに差し込まれる側の端部に差込孔5Baへの差し込みによって弾性的に押し窄められた後に復元して差込孔5Baに抜け止めされた状態に引掛けられる掛部5Daを有し、掛部5Daが差込孔5Baに弾性的に引掛けられることにより、リヤロッド5Dが差込孔5Baに一体的に嵌合された状態に結合される構成となっている。
このように、リヤロッド5Dの端部に形成された掛部5Daは、リヤリンク5Bの差込孔5Ba内に差し込まれることにより、同差込孔5Baに対して弾性変形して抜け止めされた状態に引掛けられる。本実施例では、上記掛部5Daが周方向の対向する2箇所に設定されていることにより、これらの引掛けによってリヤロッド5Dを差込孔5Baに一体的に嵌合させた状態に結合することができる構成となっており、リヤリンク5Bとリヤロッド5Dとを互いに溶接することなく強固に一体的に結合することができるようになっている。
また、リヤロッド5Dの差込孔5Baに差し込まれる側の端部(掛部5Da)が、差込孔5Baの内部に入り込みやすくなるように先細り状に傾斜した形に形成されている。このような構成となっていることにより、リヤロッド5Dが差込孔5Ba内への差し込みによって差込孔5Baの形に沿って押し窄められていくように案内されるようになるため、掛部5Daを適切に撓ませながら差込孔5Ba内に差し込んで引掛けることができる。
また、掛部5Daは、差込孔5Baの周方向の一部に部分的に孔の形を広げる形で形成された引掛け孔部5Ba2に差し込まれて引掛けられるようになっている。このような構成となっていることにより、掛部5Daと引掛け孔部5Ba2との掛かり構造によって、リヤロッド5Dのリヤリンク5Bに対する軸方向の外れ止めと回転止めとを一緒に行うことができる。
続いて、実施例2のシート1(乗物用シート)の構成について図5を用いて説明する。本実施例では、リヤロッド5D(棒部材)がリヤリンク5B(支持部材)に差し込まれて結合された状態において、更に、リヤロッド5Dの結合力を高めるために、リヤロッド5Dの差し込まれた先端側の端部からリヤロッド5Dのパイプ内に円筒形状のブラケットDが差し込まれて一体的に装着された構成となっている。具体的には、上記ブラケットDは、リヤロッド5Dよりもひとまわり小さな丸パイプ形状に形成されており、そのリヤロッド5D内に差し込まれる先端側の端部に、リヤロッド5Dの各凹部位5Da2の先まで差し込まれることにより、弾性的に押し窄められた後に復元して、各凹部位5Da2の奥側の側面に弾性的に引っ掛かって抜け止めされた状態に保持される爪部Daを有した形状に形成されている。
上述した各爪部Daは、ブラケットDの端部の周方向の対向する2箇所から軸方向に延出して形成されており、それぞれが径方向の内外方に撓みやすい形に形成された状態とされている。各爪部Daは、それらの外周面が、リヤロッド5Dへの差込方向となる先端側に向かって先細り状となる形に形成されており、上記差込方向とは反対側の側面が、軸方向に真っ直ぐに面を向けた垂直面とされた形に形成されている。
上記各爪部Daを備えたブラケットDは、リヤロッド5Dのパイプ内に差し込まれることにより、各爪部Daがリヤロッド5Dの各凹部位5Da2の内周面に当たって中心側へ押し窄められながら各凹部位5Da2の先まで差し込まれていく。そして、ブラケットDは、各爪部Daが各凹部位5Da2の先まで差し込まれることにより、各爪部Daの弾性的に押し窄められていた状態が開放されて復元し、各爪部Daが各凹部位5Da2の差し込まれた奥側の側面に引掛けられた状態となって、リヤロッド5Dに対して軸方向に外れ止めされた状態に結合された状態となる。上記ブラケットDの装着により、リヤロッド5Dの各差込片5Da1や凹部位5Da2が、ブラケットDの形状によって内周側から支えられた状態となり、半径方向の内側に撓むことができない状態となる。したがって、上記ブラケットDの装着により、リヤロッド5Dをリヤリンク5Bに対してより強固に外れ止めした状態に結合することができる。それ以外の構成は、実施例1で示した構成と同じとなっている。
以上、本発明の実施形態を2つの実施例を用いて説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施することができるものである。例えば、本発明の「乗物用シート」は、自動車の運転席以外のシートにも適用することができる他、鉄道等の自動車以外の車両や、航空機、船舶等の他の乗物用に供されるシートにも広く適用することができるものである。
また、本発明の構成は、「シートクッションを支える支持部材と、該支持部材に横から差し込まれて一体的に結合される棒部材と、を有する」構成に対して広く適用することができるものである。すなわち、支持部材は、上記実施例で示したようなシートクッションをフロアに対してリンク連結して支持するリンク以外にも、シートクッションをフロアに対して固定位置で支持するレッグ(回転しない部材)であったり、シートクッションのフレームから下方側に張り出して延びる立板状のロアフレームであったりしてもよい。また、棒部材は、角パイプや中実棒等の丸パイプ以外の部材から成るものであってもよい。また、棒部材は、支持部材のどの部位に差し込まれて結合されるものであってもよい。
また、棒部材に形成される掛部は、上記実施例で示したように周方向の対向する2箇所に設定されたものに限らず、周方向の1箇所もしくは3箇所以上の部位に設定されたものであってもよい。また、棒部材と支持部材とは、互いの嵌合形状が四角形等の円形以外の形状となっている場合には、差込孔の周方向の一部に部分的に孔の形を広げる形の引掛け孔部を形成しなくても、両者を互いに回り止めした状態に嵌合することができるため、棒部材に設ける掛部を、単に棒部材の軸方向の外れ止めをするためだけに機能させるものとしてもよい。
1 シート(乗物用シート)
2 シートバック
3 シートクッション
4 スライドレール
5 シートリフタ
5A フロントリンク(支持部材)
5Aa 差込孔
5Aa1 丸孔部
5Aa2 引掛け孔部
5B リヤリンク(支持部材)
5Ba 差込孔
5Ba1 丸孔部
5Ba2 引掛け孔部
5C フロントロッド(棒部材)
5Ca 掛部
5Ca1 差込片
5Ca2 凹部位
5D リヤロッド(棒部材)
5Da 掛部
5Da1 差込片
5Da2 凹部位
5E ギヤ機構
6 チルト機構
10 クッションフレーム
11 サイドフレーム
12 フロントパネル
12A チルトパネル
12B 回転軸
D ブラケット
Da 爪部

Claims (3)

  1. シートクッションを支える支持部材と、該支持部材に横から差し込まれて一体的に結合される棒部材と、を有する乗物用シートであって、
    前記支持部材は、前記棒部材を横から差し込むことのできる差込孔を有し、
    前記棒部材は、その前記差込孔に差し込まれる側の端部に前記差込孔への差し込みによって弾性的に押し窄められた後に復元して前記差込孔に抜け止めされた状態に引掛けられる掛部を有し、
    前記掛部が前記差込孔に弾性的に引掛けられることにより前記棒部材が前記差込孔に一体的に嵌合された状態に結合されていることを特徴とする乗物用シート。
  2. 請求項1に記載の乗物用シートであって、
    前記棒部材の前記差込孔に差し込まれる側の端部が前記差込孔の内部に入り込みやすくなるように傾斜した形に形成されていることを特徴とする乗物用シート。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の乗物用シートであって、
    前記掛部が、前記差込孔の周方向の一部に部分的に孔の形を広げる形で形成された引掛け孔部に差し込まれて引掛けられるようになっていることを特徴とする乗物用シート。
JP2013129129A 2013-06-20 2013-06-20 乗物用シート Pending JP2015003572A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013129129A JP2015003572A (ja) 2013-06-20 2013-06-20 乗物用シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013129129A JP2015003572A (ja) 2013-06-20 2013-06-20 乗物用シート

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015003572A true JP2015003572A (ja) 2015-01-08

Family

ID=52299840

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013129129A Pending JP2015003572A (ja) 2013-06-20 2013-06-20 乗物用シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015003572A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3757136A1 (en) 2015-01-09 2020-12-30 Seikagaku Corporation Chondroitin sulfate derivative and agent for treating bladder diseases

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3757136A1 (en) 2015-01-09 2020-12-30 Seikagaku Corporation Chondroitin sulfate derivative and agent for treating bladder diseases

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6324811B2 (ja) 乗物用シート
JP6250349B2 (ja) 乗物用シート
JP5308011B2 (ja) 車両用シート
US20100066146A1 (en) Vehicle seat, in particular commercial vehicle seat
JP6234760B2 (ja) 乗物用シート
JP2014004862A (ja) 車両用シート装置の防振構造
JP2017193298A (ja) 乗物用シート
JP2003061777A (ja) シートフレーム
JP6262185B2 (ja) 乗物用シート
JP2015067151A (ja) 乗物用シート
JP5412420B2 (ja) 車両用シート
JP6184275B2 (ja) 車両用シート
JP6488727B2 (ja) 乗物用シート
JP2015003572A (ja) 乗物用シート
JP6597365B2 (ja) 乗物用シート
US7753449B2 (en) Reclining seat for automobiles
JP2015003573A (ja) 乗物用シート
JP6555147B2 (ja) 乗物用シート
JP6370641B2 (ja) 乗物用シート
JP5380858B2 (ja) 車両用シートリクライニング装置
JP2015004388A (ja) 乗物用シート
JP6020294B2 (ja) ブラケット
JP2015003571A (ja) 乗物用シート
WO2014045420A1 (ja) 車両用シート
JP2019199239A (ja) クッションフレーム