JP6020294B2 - ブラケット - Google Patents

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本発明は、ブラケットに関する。詳しくは、シートフレームを乗物フロアに取り付けるためのブラケットに関する。
従来、車両用シートにおいて、シートフレームがブラケットを介してフロア上にボルト締結されて固定されたものが知られている(特許文献1)。具体的には、上記ブラケットは、その底面部がフロア上にあてがわれて、同底面部に貫通して挿通されるボルトによりフロア上に締結されて固定された状態とされている。
特開2009−1191号公報
しかし、上記従来技術では、車両の衝突発生時に、ブラケットに重量物が当たることにより、ブラケットのボルト締結部に強い負荷が掛けられて、ブラケットがフロア上から外れてしまうおそれがある。本発明は、上記問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、シートフレームを乗物フロアに取り付けるブラケットに大荷重が入力されても、ブラケットがフロア上から外れにくくなるようにすることにある。
上記課題を解決するために、本発明のブラケットは次の手段をとる。
第1の発明は、シートフレームを乗物フロアに取り付けるためのブラケットであって、乗物フロアに取り付けられるフロア取付部と、シートフレームが取り付けられるシート取付部と、を有する。シート取付部は、そのフロア取付部からシートフレームとの取り付け部位に向かって延びる特定方向の少なくとも2箇所が曲げられた形に形成されている。乗物の衝突発生によりシートフレームからシート取付部に大荷重が入力されると、シート取付部の上記曲げられた少なくとも2箇所が曲がり変形することでフロア取付部に伝達される荷重を吸収して軽減するようになっている。
この第1の発明によれば、乗物の衝突発生時に、シートフレームからシート取付部に大荷重が入力されても、シート取付部に曲げられて形成された少なくとも2箇所がこの荷重を受けて曲がり変形することで、上記荷重がフロア取付部に伝達されにくくなる。したがって、シートフレームを乗物フロアに取り付けるブラケットに大荷重が入力されても、ブラケットがフロア上から外れにくくなるようにすることができる。
第2の発明は、上述した第1の発明において、次の構成とされているものである。シート取付部は、フロア取付部よりも高い位置でシートフレームと取り付けられる構成とされている。フロア取付部からシートフレームとの取り付け部位に向かって延びる第1の部位が上方側に曲げられた形状とされ、第1の部位からシートフレームとの取り付け部位に向かって更に延びる第2の部位がシートフレームに向かう側に曲げられた形状とされている。
この第2の発明によれば、シート取付部の第1の部位や第2の部位が上記形状のように曲げられて形成されることにより、乗物の衝突発生時にシートフレームからシート取付部に入力される大荷重が、第1の部位や第2の部位を曲げる曲げ力として入力されやすくなる。したがって、上記荷重が、シート取付部の第1の部位や第2の部位の曲げ変形によって、フロア取付部に伝達されないように適切に吸収されるようになる。
第3の発明は、上述した第1又は第2の発明において、次の構成とされているものである。フロア取付部が乗物フロアにあてがわれる底面部により形成されている。シート取付部が上記底面部の幅方向の中間部から延出して形成されている。ブラケットは、更に、底面部の幅方向の縁部から起立する方向に折り曲げられてシートフレームを下方側から支持する立面部を有した構成とされている。
この第3の発明によれば、底面部の縁から起立して形成された立面部は、その剛性により、シートフレームを下方側から強く支えることができる。また、立面部は、底面部の縁から折り曲げられて形成されていることから、車両の衝突発生時には、倒れ込み方向に曲げの負荷を受けて曲がり変形しやすい構成とされる。したがって、上記立面部により、通常時のシートフレームの支持をより良好に行えるようになると共に、車両の衝突発生時には、上記立面部を曲げ変形させて、シートフレームからの荷重をフロア取付部に伝達させにくくすることができる。
実施例1の乗物用シートの概略構成を表した斜視図である。 ブラケットの拡大斜視図である。 車両の後突発生時にブラケットがシートフレームからの荷重を受けて変形した状態を表した斜視図である。 図1のIV-IV線断面図である。 車両の後突発生時にブラケットがシートフレームからの荷重を受けて変形した状態を表した断面図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
始めに、実施例1のブラケット(下部固定体12A)の構成について、図1〜図5を用いて説明する。本実施例のブラケット(下部固定体12A)は、図1に示すように、自動車のリヤシート1のフレーム(後述する丸パイプ13:本発明の「シートフレーム」に相当する。)をフロアF上に取り付けるための取付具として構成されている。上述したリヤシート1は、自動車の2列目の座席を構成する3人掛け用のシートとして構成されており、着座乗員の背凭れとなるシートバック2と、着座部となるシートクッション3と、を備えている。シートクッション3は、3人掛け可能な長い横幅を有したひと続きの構成となっており、シートバック2は、左右で4:6の比率で分割された1人掛け用と2人掛け用とに分かれた構成となっている。
上述したシートバック2は、その4:6分割された各部分が、それぞれ支持構造10により、フロアFに対して互いに同軸回りに前後回転することができる状態に支持された状態とされている。具体的には、上記4:6分割されたシートバック2の各部分は、それぞれ、それらの外側の下端部が、フロアF上に設置された左右のサイド支持具11の可動体11Bに結合されており、それらの内側の下端部が、同じくフロアF上の中央箇所に設置された中央支持具12の各可動体12Cにそれぞれ結合された状態とされている。
上述した各サイド支持具11は、フロアF上に一体的にボルト締結されて設けられた固定体11Aと、固定体11Aに回転軸11Cによって前後回転可能な状態に枢着されて設けられた可動体11Bと、を備えている。両固定体11Aの間には、円鋼管製の丸パイプ13が両者に貫通して一体的に溶着されて架橋された状態とされている。これにより、左右の固定体11Aが上記丸パイプ13を介して互いに一体的に結合された状態とされている。また、中央支持具12は、フロアF上に一体的にボルト締結されてその上部に上述した丸パイプ13の中間部が一体的に結合された下部固定体12Aと、上記結合された丸パイプ13の中間部上に一体的に結合されて設けられた上部固定体12Bと、上部固定体12Bの両側部に回転軸12Dによって前後回転可能な状態に枢着されて設けられた左右一対の可動体12Cと、を備えた構成となっている。
上述した各サイド支持具11の可動体11Bと中央支持具12の各可動体12Cとは、互いに同軸まわりに回転することができるように各側の固定体11A又は中央支持具12の上部固定体12Bに枢着された状態とされている。したがって、上記構成の支持構造10により、上述したシートバック2の4:6分割された各部分は、それぞれ、上述した回転軸11C,12Dを中心に個別に自由に回転することができるように設けられた状態とされている。上記シートバック2の4:6分割された各部分は、常時は、それらの車両外側の肩口部に設けられた図示しない各係合部が、車室側壁に設けられた被係合部にそれぞれ係合して回転止めされることにより、それらの背凭れ角度が定位置に固定されて保持された状態とされている。そして、上記シートバック2の各部分は、上記各係合構造が解除されることにより、シートクッション3の上面部に畳み込める状態に切り替えられるようになっている。
シートクッション3は、その前部の左右2箇所に設けられた、フロアF上に押し込みによって係合させることのできる図示しない押込み式の結合構造と、その後縁部の左右2箇所に設けられた、上述した丸パイプ13の左右2箇所に設けられた図示しない各フックにそれぞれ引掛けて係合させることのできる図示しない非常用の掛かり構造と、を備えた構成となっている。上述した押込み式の結合構造は、フロアF上の左右2箇所に設けられた図示しない押込み孔内にそれぞれ押し込まれることにより、これら押込み孔と係合して抜け止めされた状態となって、シートクッション3を通常時、フロアF上から剥離させないようにフロアF上に結合した状態に保持することのできる結合強度を発揮する構成となっている。
また、非常用の掛かり構造は、上述した丸パイプ13の左右2箇所に結合された図示しない各フックに下方側から引掛けられることにより、これらフックによって前方向や上方向に抜けないように掛け止められた状態に保持されるようになっている。上記非常用の掛かり構造は、車両の前突が発生した際に、シートクッション3がその弾みでフロアF上から前方側や上方側に剥離しないように、その動きを止める機能をするものとなっている。
上述したシートクッション3は、先ず、その後縁部の左右2箇所に設けられた非常用の掛かり構造を上述した丸パイプ13の図示しない各フックに下方側から引掛けた状態にしてから、その前部に設けられた上述した図示しない押込み式の結合構造をフロアF上に押し込んで係合させることにより、フロアF上に取り付けられた状態とされる構成となっている。このような取付構造とされていることにより、シートクッション3は、フロアF上に簡便に取り付けられる構成でありながら、車両の衝突発生時にフロアF上から剥離しにくい状態に支えられる構成とされている。
ところで、上述した丸パイプ13の中間部をフロアF上に固定している下部固定体12Aは、図2及び図4に示すように、常時は、丸パイプ13をフロアF上に一体的に結合した状態として、丸パイプ13をフロアF上から剥離させないように下方側から強く一体的に支えた状態となっている。しかし、上記下部固定体12Aは、車両の後突発生時に、リヤシート1のシートバック2に後方側への弾みの付いた大荷重が入力されると、このシートバック2と連結されている丸パイプ13から後方側への大荷重が入力されて、そのフロアF上にボルト締結されているフロア取付部12A1に、フロアF上から外されてしまう無理な負荷がかけられるおそれがある。そこで、本実施例では、上記下部固定体12Aの丸パイプ13が取り付けられているシート支持部12A2の支持片12A5(本発明の「シート取付部」に相当する。)に、上記丸パイプ13から大荷重が入力された際に積極的に塑性変形して、丸パイプ13からの入力荷重がフロア取付部12A1に伝達されるのを抑制するエネルギ吸収構造EA(第1の部位12A5a、第2の部位12A5b、及び第3の部位12A5c)が設定されている。
以下、上記下部固定体12Aの具体的な構成について詳しく説明する。上述した下部固定体12Aは、図2に示すように、一枚の鋼板材がプレス加工されて形成されており、フロアF上にあてがわれて取り付けられるフロア取付部12A1と、丸パイプ13が取り付けられるシート支持部12A2と、を有する構成となっている。具体的には、下部固定体12Aは、上記プレス加工により、フロアF上にあてがわれる底面部12A3と、底面部12A3の左右両側の縁から起立する形に折り曲げられた立面部12A4と、底面部12A3の幅方向の中央部位の前部から切り起こされてクランク状に折り曲げられた形とされた支持片12A5と、を有する形に形成されている。
上述した底面部12A3は、その中央部の上面に、矩形状の薄い金属板から成る補強用の当て板12A3aがあてがわれて結合されていると共に、これらが重合された中央部分に丸孔状に貫通する通し孔12A3bが形成された構成となっている。また、各立面部12A4には、それらの前縁側の上角部に、それぞれ、上述した丸パイプ13を上方側から受け入れて嵌合させることのできる円弧状に湾曲した凹状の嵌合面12A4aが形成されている。そして、上述した底面部12A3の幅方向の中央前部に形成された支持片12A5は、スリット12A6により底面部12A3の左右両側の領域部とは切り離されて、単独で上方側にクランク状に折り曲げられた形に形成されている。上記各スリット12A6は、図4に示すように、それぞれ、底面部12A3の前側の縁部から上述した当て板12A3aの手前側の領域部まで後側に向かって真っ直ぐ筋状に切り込まれた形に形成されている。
上述した丸パイプ13は、その幅方向の中間部が、上述した各立面部12A4の凹状の嵌合面12A4aに嵌め込まれてセットされることにより、これらの間に形成された下部固定体12Aの支持片12A5が下方側からあてがわれた状態となる。そして、丸パイプ13は、上記あてがわれた各立面部12A4の凹状の嵌合面12A4aと支持片12A5とにそれぞれ溶着されて結合されることにより、これらによって下方側から強く一体的に支えられた状態とされるようになっている。そして、上記丸パイプ13は、上述した下部固定体12Aの底面部12A3がフロアF上にあてがえられて、底面部12A3の中央部に形成された通し孔12A3b内に締結ボルト12A7が上方側から差し込まれてフロアF下に設けられた固定ナットFnに螺合締結されることにより、フロアFに対して強固に一体的に結合されて固定された状態とされている。
このように、上述した下部固定体12Aは、そのフロアF上に取り付けられるフロア取付部12A1が、上述した締結ボルト12A7によってフロアF上に取り付けられる底面部12A3の中央領域部として形成されている。また、上述した下部固定体12Aの丸パイプ13が取り付けられるシート支持部12A2は、上述した丸パイプ13が嵌め込まれて結合される各立面部12A4の凹状の嵌合面12A4aが形成された前側の領域部や、丸パイプ13に下方側からあてがわれて結合される支持片12A5によって形成されている。
上述した下部固定体12Aは、図3及び図5に示すように、車両の後突発生によりシートバック2に後方側への弾みの付いた大荷重が入力されると、このシートバック2と連結されている丸パイプ13から荷重入力を受けるシート支持部12A2が、この荷重を受け止める形で、それぞれ、底面部12A3との付け根を支点に後ろ上方側に押し曲げられる形で塑性変形する。この塑性変形時には、シート支持部12A2は、その入力された荷重をフロア取付部12A1に極力伝達しないように曲げ変形するようになっており、フロア取付部12A1がフロアF上から外されてしまうことを防止するようになっている。
具体的に説明すると、図2及び図4に示すように、上述したシート支持部12A2を構成する支持片12A5は、フロア取付部12A1の前側となる底面部12A3の幅方向の中央前部から上方側に切り起こされて形成されており、その切り起こされた先端側の部位が丸パイプ13の底面部12A3にあてがわれて溶着された状態とされている。上記支持片12A5は、詳しくは、底面部12A3の前部から上方側に折り曲げられた第1の部位12A5aと、第1の部位12A5aの上縁から前方側に折り曲げられた第2の部位12A5bと、第2の部位12A5bの前縁から前斜め上向きに折り曲げられた第3の部位12A5cと、を有するクランク形状に折り曲げられて形成されている。
上記のように形成されていることにより、支持片12A5は、車両の後突発生により、その丸パイプ13に結合された先端部に丸パイプ13から後方側への大荷重が入力されると、上述した折り曲げられた各点(第1の部位12A5a、第2の部位12A5b、及び第3の部位12A5c)が荷重入力の作用を受けて曲がり変形しながら、支持片12A5全体が後ろ上方側に引張り込まれる形で塑性変形するようになっている。具体的には、支持片12A5は、そのフロア取付部12A1に近い根元側の第1の部位12A5aと丸パイプ13に結合された先端側の部位との間に、前方側に折り曲げられた第2の部位12A5bが形成されていることにより、車両後突の発生時には、根本側の第1の部位12A5aや先端側の第3の部位12A5cも曲がり変形するが、主として第2の部位12A5bが後ろ上方側に大きく起こし上げられる形で曲がり変形するようになっている。
このように、支持片12A5は、そのフロア取付部12A1に近い根元側の第1の部位12A5aと丸パイプ13に結合された先端側の部位との間に第2の部位12A5bが形成されていることにより、丸パイプ13から受けた荷重が根本側の第1の部位12A5aに集中することなく、第2の部位12A5bや第3の部位12A5cにもこれらを曲げ変形させる力として効果的に分散させられるようになっている。したがって、支持片12A5の根本側の第1の部位12A5aに伝達される荷重が軽減されることから、フロア取付部12A1に伝達される荷重が抑制され、フロア取付部12A1がフロアF上から剥離することが効果的に抑制される。また、丸パイプ13から支持片12A5に伝達される荷重が、支持片12A5の1箇所に集中してかけられることなく、支持片12A5の折り曲げられた各点(第1の部位12A5a、第2の部位12A5b、及び第3の部位12A5c)に分散されてかけられることから、支持片12A5に局所的な破断が生じにくく、支持片12A5全体で効果的なエネルギ吸収を行えるようになっている。
また、上記車両の後突発生時には、上述したシート支持部12A2を構成する左右の各立面部12A4も、それらの前側の領域部がそれらの底面部12A3の前側の領域部に対する起立した屈曲形状を押し広げたり、それらの後側の領域部を座屈変形させたりして、効果的なエネルギ吸収を行うようになっている。このとき、上述した各立面部12A4の前側の領域部が底面部12A3の後側の領域部を上方側に持ち上げようとする力は、スリット12A6によって、底面部12A3の中央領域には伝達されないように遮断される。したがって、各立面部12A4からフロア取付部12A1に伝達される荷重が抑制され、フロア取付部12A1がフロアF上から剥離することが効果的に抑制されるようになっている。
このように、本実施例の下部固定体12A(ブラケット)は、車両のフロアF上に取り付けられるフロア取付部12A1と、丸パイプ13(シートフレーム)が取り付けられる支持片12A5(シート取付部)と、を有する。支持片12A5は、そのフロア取付部12A1から丸パイプ13との取り付け部位に向かって延びる特定方向の少なくとも2箇所(第1の部位12A5aと第2の部位12A5b)が曲げられた形に形成されている。車両の後突発生により丸パイプ13から支持片12A5に大荷重が入力されると、支持片12A5の上記曲げられた少なくとも2箇所(第1の部位12A5aと第2の部位12A5b)が曲がり変形することでフロア取付部12A1に伝達される荷重を吸収して軽減するようになっている。
このような構成となっていることにより、車両の後突発生時に、丸パイプ13から支持片12A5に大荷重が入力されても、支持片12A5に曲げられて形成された少なくとも2箇所(第1の部位12A5aと第2の部位12A5b)がこの荷重を受けて曲がり変形することで、上記荷重がフロア取付部12A1に伝達されにくくなる。したがって、丸パイプ13をフロアFに取り付ける下部固定体12Aに大荷重が入力されても、下部固定体12AがフロアF上から外れにくくなるようにすることができる。
上記支持片12A5は、フロア取付部12A1よりも高い位置で丸パイプ13と取り付けられる構成とされている。そして、フロア取付部12A1から丸パイプ13との取り付け部位に向かって延びる第1の部位12A5aが上方側に曲げられた形状とされ、第1の部位12A5aから丸パイプ13との取り付け部位に向かって更に延びる第2の部位12A5bが丸パイプ13に向かう側に曲げられた形状とされている。このように、支持片12A5の第1の部位12A5aや第2の部位12A5bが上記形状のように曲げられて形成されることにより、車両の後突発生時に丸パイプ13から支持片12A5に入力される大荷重が、第1の部位12A5aや第2の部位12A5bを曲げる曲げ力として入力されやすくなる。したがって、上記荷重が、支持片12A5の第1の部位12A5aや第2の部位12A5bの曲げ変形によって、フロア取付部12A1に伝達されないように適切に吸収されるようになる。
また、フロア取付部12A1がフロアFにあてがわれる底面部12A3により形成されている。支持片12A5が上記底面部12A3の幅方向の中間部から延出して形成されている。下部固定体12Aは、更に、底面部12A3の幅方向の両側の縁部から起立する方向に折り曲げられて丸パイプ13を下方側から支持する立面部12A4を有した構成とされている。底面部12A3の両側の縁部から起立して形成された各立面部12A4は、その剛性により、丸パイプ13を下方側から強く支えることができる。また、各立面部12A4は、底面部12A3の縁から折り曲げられて形成されていることから、車両の衝突発生時には、倒れ込み方向に曲げの負荷を受けて曲がり変形しやすい構成とされる。したがって、上記各立面部12A4により、通常時の丸パイプ13の支持をより良好に行えるようになると共に、車両の衝突発生時には、上記各立面部12A4を曲げ変形させて、丸パイプ13からの荷重をフロア取付部12A1に伝達させにくくすることができる。
以上、本発明の実施形態を1つの実施例を用いて説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施することができるものである。例えば、本発明のブラケットは、シートフレームを乗物フロアに取り付けるための用途に適用されるものであればよく、鉄道等の自動車以外の車両や、航空機、船舶等の他の乗物にも広く適用することができるものである。
また、ブラケットのフロア取付部は、かしめや螺合、接着、圧入等のボルト締結以外の方法によって乗物フロアに取り付けられるものも含む。また、シート取付部は、シートフレームのどの構成部位が取り付けられるものであってもよい。また、その取付構造も、シートフレームにあてがわれて溶接される取り付け構造に限定されず、圧入して取り付けるものや、ボルト締結を用いて取り付けるものなどであってもよい。また、立面部は、底面部から垂直に起立する形に折り曲げられたものに限らず、斜めに起立したものや、湾曲した形に起立するもの、または段差状に折れ曲がって起立するものなどであってもよい。
また、シート取付部の少なくとも2箇所が曲げられて形成される形は、上記実施例で示したようなクランク状の形に限定されず、「コ」字状であってもよい。また、ブラケットは、板材に限らず、ワイヤによって形成されるものであってもよい。また、シート取付部の少なくとも2箇所が折り曲げられる方向は、乗物の衝突発生によりシートフレームからシート取付部に大荷重が入力されることで曲がり変形する向きとなっていればよい。また、シート取付部は、乗物の後突発生時に限らず、前突発生時や側突発生時などの他の衝突発生時に、その曲げられた少なくとも2箇所が曲げられるように形成されていてもよい。また、シート取付部の第1の部位や第2の部位は、折り曲げられるのではなく、湾曲した形に曲げられて形成されていてもよい。
1 リヤシート(乗物用シート)
2 シートバック
3 シートクッション
10 支持構造
11 サイド支持具
11A 固定体
11B 可動体
11C 回転軸
12 中央支持具
12A 下部固定体(ブラケット)
12A1 フロア取付部
12A2 シート支持部
12A3 底面部
12A3a 当て板
12A3b 通し孔
12A4 立面部
12A4a 凹状の嵌合面
12A5 支持片(シート取付部)
12A5a 第1の部位
12A5b 第2の部位
12A5c 第3の部位
12A6 スリット
12A7 締結ボルト
EA エネルギ吸収構造
12B 上部固定体
12C 可動体
12D 回転軸
13 丸パイプ(シートフレーム)
F フロア
Fn 固定ナット

Claims (2)

  1. シートフレームを乗物フロアに取り付けるためのブラケットであって、
    前記乗物フロアに当てられた状態として取り付けられる底面部を有したフロア取付部と、
    前記シートフレームが取り付けられるシート取付部と、を有し、
    前記シート取付部は、前記底面部の幅方向の中間部の前縁から少なくとも2箇所が曲げられた形となって延びて前記シートフレームと取り付けられる支持片と、前記底面部の幅方向の縁部から折り曲げられた形で起立して前記シートフレームを下方側から支持する立面部と、該立面部の前側の領域部を前記底面部に対して切り離すスリットと、を有し、
    乗物の衝突発生により前記シートフレームから前記シート取付部に大荷重が入力されると、前記シート取付部の前記支持片の曲げられた少なくとも2箇所が曲がり変形すると共に前記立面部の前記スリットにより切り離された前記前側の領域部が前記底面部を残して変形することで前記フロア取付部に伝達される荷重を吸収して軽減するようになっていることを特徴とするブラケット。
  2. 請求項1に記載のブラケットであって、
    前記シート取付部の前記支持片は、前記フロア取付部の前記底面部よりも高い位置で前記シートフレームと取り付けられる構成とされ、かつ、前記底面部の幅方向の中間部の前縁から延びる第1の部位が上方側に曲げられた形状とされ、該第1の部位から延びた先の第2の部位が前記シートフレームと取り付けられる部位に向けて曲げられた形状とされていることを特徴とするブラケット。
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