JP5412420B2 - 車両用シート - Google Patents

車両用シート Download PDF

Info

Publication number
JP5412420B2
JP5412420B2 JP2010287585A JP2010287585A JP5412420B2 JP 5412420 B2 JP5412420 B2 JP 5412420B2 JP 2010287585 A JP2010287585 A JP 2010287585A JP 2010287585 A JP2010287585 A JP 2010287585A JP 5412420 B2 JP5412420 B2 JP 5412420B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seat
vehicle
wall portion
reinforcing plate
transmission member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010287585A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012131465A (ja
Inventor
伴紀 松本
将也 古田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
TS Tech Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
TS Tech Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd, TS Tech Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2010287585A priority Critical patent/JP5412420B2/ja
Publication of JP2012131465A publication Critical patent/JP2012131465A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5412420B2 publication Critical patent/JP5412420B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

この発明は、車両用シートに関するものである。
車両が側面衝突(以下「側突」という。)した時、車両側部から入力される衝撃荷重を、シートフレームを介して車体の幅方向内側に伝達する車両用シートが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の車両用シートは、シートバックフレームの左右にリクライニング装置を備え、左右のリクライニング装置を連結シャフトで連動可能に連結している。シートバックフレームの最下端部左右間には、補強管(本願の「荷重伝達メンバ」に相当)を架設し、補強管内に連結シャフト(本願の「傾動軸」に相当)を収容している。車両の側突による衝撃荷重が車両用シートに入力されると、衝撃荷重は、補強管および連結シャフトを介して車体の幅方向内側のセンタトンネルに伝達される。
ところで、特許文献1の車両用シートは、シートバックフレームを傾動させるモータを備えている。このモータは、連結シャフトを回動させる駆動源となっており、連結シャフトを回動させることにより、シートバックフレームを傾動させている。特許文献1では、モータは、連結シャフトおよび補強管の上方に配置されているが、減速ギヤ等の駆動伝達装置を介して連結シャフトに駆動力を伝達し、シートバックフレームを傾動させていると考えられる。
実公平5−18991号公報
ここで、連結シャフトに駆動力を伝達するためには、通常、補強管の側方に駆動伝達装置を配置する必要がある。このとき、補強管と駆動伝達装置との干渉を避けるために、補強管をシートバックフレームから離間して配置し、補強管の側方とシートバックフレームとの間にクリアランスを設ける必要がある。
しかし、補強管の側方にクリアランスを設けると、シートバックフレームやシートクッションフレーム等のシートフレームを構成するブラケット等がクリアランスに倒れ込み、補強管の端部に食い込むおそれがある。これにより、補強管に曲げモーメントが作用しやすくなって、補強管が屈曲変形するおそれがある。その結果、衝撃荷重が補強管を介してセンタトンネルに効率よく伝達されないおそれがある。
そこで、本発明は、車両側部から入力された衝撃荷重を確実に受け、効率よくシートフレームを介してセンタトンネルに伝達できる車両用シートの提供を課題とする。
上記の課題を解決するため、本発明の車両用シート(例えば、実施例における車両用シート10)は、シートクッションフレーム(例えば、実施例におけるシートクッションフレーム7)と、前記シートクッションフレームに対して傾動可能に支持されたシートバックフレーム(例えば、実施例におけるシートバックフレーム13)と、を備え、前記シートバックフレームの傾動軸(例えば、実施例における傾動軸15)上に設けられて、前記シートバックフレームのシート幅方向の両側におけるサイドフレーム(例えば、実施例におけるサイドフレーム18,19)間に前記シート幅方向に延びる荷重伝達メンバ(例えば、実施例における荷重伝達メンバ54)と、を備えた車両用シートにおいて、前記左右のサイドフレームのうちいずれかと、前記荷重伝達メンバとの間には、前記シート幅方向に所定のクリアランス(例えば、実施例におけるクリアランスD)を設けると共に、前記クリアランスに前記シートバックフレームを傾動させる駆動モータ(例えば、実施例における駆動用モータユニット45)を配置し、前記荷重伝達メンバの前記シート幅方向の端面に、前記駆動モータと対向して配置される補強プレート(例えば、実施例における補強プレート70)が取り付けられ、前記荷重伝達メンバは、後方に配置される後壁部(例えば、実施例における後壁部55a)と、上方に配置される上壁部(例えば、実施例における上壁部55b)と、前方に配置される前壁部(例えば、実施例における前壁部55c)とにより構成され、下方が前記シート幅方向に沿って開口し、前記荷重伝達メンバの前記後壁部の下端と、前記荷重伝達メンバの前記前壁部の下部(例えば、実施例における下部55e)における下端とを前記補強プレートが接続することを特徴としている。
本発明によれば、荷重伝達メンバの端面に補強プレートを取り付けることで、荷重伝達メンバの曲げ剛性を向上させることができる。
また、側突時にサイドフレームがクリアランスに倒れ込んでも補強プレートの面で衝撃荷重を受けることができるので、サイドフレームが荷重伝達メンバの端面に食い込むことがない。したがって、荷重伝達メンバに曲げモーメントが作用するのを抑制し、荷重伝達メンバの屈曲変形を防止できる。このように、車両側部から入力された衝撃荷重を確実に受け、効率よく荷重伝達メンバを介してセンタトンネルに伝達できる。
また、前記左右のサイドフレームは、車両前後方向に沿って延びて前記駆動モータが取り付けられる側壁部(例えば、実施例における側壁18b,19b)を備え、前記補強プレートが前記側壁部と略平行に配置されたことを特徴としている。
本発明によれば、側突時に車両側部から斜めに衝撃荷重が入力しても、側壁部の面で衝撃荷重を受けることができる。さらに、補強プレートは側壁部と略平行に配置されているので、衝撃荷重を受けた側壁部は、補強プレートの面に対して面直に近い状態で衝撃荷重を伝達することができる。これにより、荷重伝達メンバに対して曲げモーメントが作用するのをさらに抑制できるので、さらに効率よく荷重伝達メンバを介してセンタトンネルに伝達できる。
また、前記駆動モータが、モータ部(例えば、実施例におけるモータ部47)と、前記モータ部に連結された減速機構部(例えば、実施例における減速機構部48)と、前記減速機構部に連結されて前記傾動軸を回転させる軸受部(例えば、実施例における軸受部49)と、を備え、前記補強プレートが、前記減速機構部および前記軸受部に対向して配置されることを特徴としている。
一般に、駆動モータのモータ部は金属で形成されているのに対し、駆動モータの減速機構部および軸受部は樹脂により形成される。このため、車両側部から入力した衝撃荷重が駆動モータに伝達し、移動して補強プレートと衝突すると、補強プレートにより減速機構部および軸受部は破壊される。すなわち、本発明によれば、減速機構部および軸受部を補強プレートに対向させることで、衝撃荷重を補強プレートで確実に受け、荷重伝達メンバの端面に駆動モータが食い込むのを防止している。これにより、荷重伝達メンバに対して曲げモーメントが作用するのを抑制できるので、効率よく荷重伝達メンバを介してセンタトンネルに伝達できる。
また、前記駆動モータが、モータ部と、前記モータ部に連結された減速機構部と、前記減速機構部に連結されて前記傾動軸を回転させる軸受部と、を備え、前記軸受部が前記傾動軸の後方に設けられると共に、前記補強プレートが前記軸受部に対向して配置されることを特徴としている。
また、前記荷重伝達メンバの前記前壁部の下部は、断面視略S字形状であることを特徴としている。
本発明によれば、荷重伝達メンバの端面に補強プレートを取り付けることで、荷重伝達メンバの曲げ剛性を向上させることができる。
また、側突時にサイドフレームがクリアランスに倒れ込んでも補強プレートの面で衝撃荷重を受けることができるので、サイドフレームが荷重伝達メンバの端面に食い込むことがない。したがって、荷重伝達メンバに曲げモーメントが作用するのを抑制し、荷重伝達メンバの屈曲変形を防止できる。このように、車両側部から入力された衝撃荷重を確実に受け、効率よく荷重伝達メンバを介してセンタトンネルに伝達できる。
本発明の車両用シートを備えた車両の説明図である。 車両の前方から見た車両用シートフレームの斜視図である。 車両の後方から見た車両用シートフレームの斜視図である。 車両用シートフレームの分解斜視図である。 図4のA−A線に沿った断面図である。 衝撃荷重の伝達の様子を模式的に示した図である。
以下に、本発明の実施形態の車両用シートにつき図面を参照して説明する。以下の説明では、説明を簡単にするために、車両1の進行方向前方を単に前方、進行方向後方を単に後方、車両1の幅方向を単に左右方向、車両1の鉛直方向上下を単に上方、および下方などとして説明する場合がある。
図1は本発明の車両用シート10を備えた車両1の説明図、図2は車両1の前方から見た車両用シートフレーム12の斜視図、図3は車両の後方から見た車両用シートフレーム12の斜視図である。なお、図面において、矢印Fは車両1の前方を指すものとする。
図1に示すように、車両1の室内には、車両1の左右方向の略中央に、車両1の前後方向に沿って延在するセンタコンソール3が形成されている。センタコンソール3は、車両1のフロア4に形成されたセンタトンネル2を覆うように車室内に形成される。センタトンネル2は、フロア4の左右方向の略中央を、車両1の前後方向に沿って突出させることにより形成される。
センタコンソール3を挟んで車両1の左側には、運転席側の車両用シート10が、シートレール8を介して前後方向にスライド可能に配置されている。また、センタコンソール3を挟んで車両1の右側には、助手席側の車両用シート9が、シートレール8を介して前後方向にスライド可能に配置されている。なお、助手席側の車両用シート9については、運転席側の車両用シート10と同様の構造となっている。したがって、以下では運転席側の車両用シート10について説明をし、助手席側の車両用シート9については説明を省略している。
車両用シート10は、主に、乗員の臀部を支持するシートクッション20と、乗員の腰部及び背部を支持するシートバック30と、により構成されている。また、車両用シート10の骨格を構成する車両用シートフレーム12は、シートクッション20の骨格であるシートクッションフレーム7と、シートバック30の骨格であるシートバックフレーム13と、により構成されている。また、シートクッションフレーム7の後端部とシートバックフレーム13の下端部との間には、シートバックフレーム13を傾動可能に支持するリクライナ機構50を有している。
(シートクッションフレーム)
図2および図3に示すように、シートクッションフレーム7は、前後のクロスメンバ5A,5Bと、側部のサイドプレート6A,6Bとによって矩形枠状に形成されている。
クロスメンバ5A,5Bは、パイプ材により形成されており、シート幅方向に沿って延出している。クロスメンバ5A,5Bの端部は、それぞれサイドプレート6A,6Bに溶接等により固定される。
シートクッションフレーム7を構成するサイドプレート6A,6Bは、車両1の前後方向に延在する板部材である。図4に示すように、サイドプレート6A,6Bの後端には、開口部61が形成されている。
開口部61は、シート幅方向から見て略円形状に形成されている。また、開口部61の内周縁61aには、開口部61の内径側に延出する舌片部63が形成されている。舌片部63は、開口部61の周方向に沿って、例えば90°ピッチで4箇所に形成されている。なお、舌片部63の個数や径方向の長さ、舌片部63の周方向に沿った幅等は、適宜設定される設計事項である。
(リクライナ機構)
シートクッションフレーム7の後端部には、後述するシートバックフレーム13を傾動可能に支持するリクライナ機構50を有している。
図2から図4に示すように、リクライナ機構50は、シートクッションフレーム7とシートバックフレーム13とを回動可能に連結する傾動軸15と、傾動軸15を回動させる駆動用モータユニット45(駆動モータ)と、傾動軸15の両端に配置されるリクライナプレート56と、により構成されている。
傾動軸15は、鉄やステンレス等の金属からなる棒状の部材であり、車両用シート10のシート幅方向に延在している。傾動軸15の周面には、スプライン歯15aが形成されており、駆動用モータユニット45にスプライン結合される。
駆動用モータユニット45は、回転駆動するモータ(不図示)を内蔵するモータ部47と、モータの回転数を減速する減速機構部48と、を有している。モータ部47は、駆動用モータユニット45の上方に配置されており、例えば直流モータが内蔵されている。
減速機構部48は、ウォームギヤ、ウォームホイールおよび出力ギヤ(いずれも不図示)等で構成されている。ウォームホイールは出力ギヤを介して傾動軸15に連結されており、軸受部49によって減速機構部48内で回転自在に軸支されている。
また、減速機構部48は、シート幅方向に貫通する出力部46を有している。減速機構部48の出力部46には傾動軸15が挿通されており、減速機構部48の出力ギヤとスプライン結合している。なお、減速機構部48および軸受部49は、樹脂により形成されており、衝撃荷重が加わると圧縮変形可能となっている。
傾動軸15の両端には、リクライナプレート56が配置される。リクライナプレート56は、略円盤形状をした部材であり平板部材をプレス加工等することにより形成される。
リクライナプレート56の略中央には、傾動軸15が挿通される貫通孔56aが形成されている。貫通孔56aの内周面にはスプライン歯が形成されており、傾動軸15を貫通孔56aに挿通することで、リクライナプレート56が傾動軸15に対しスプライン結合される。これにより、リクライナプレート56は傾動軸15に対して周方向に位置決めされる。
また、リクライナプレート56には、シート幅方向に突出した位置決め突起57が形成されている。
位置決め突起57は、周方向に沿って、各舌片部63の間に対応した位置に、90°ピッチで4箇所に形成されている。位置決め突起57の外周縁部57aの直径は、シートクッションフレーム7の開口部61における内周縁61aの直径と略同一か、若干小径に設定される。また、位置決め突起57の周方向に沿った幅は、開口部61の各舌片部63の周方向における離間距離と略同一か、若干狭く設定される。上記のようにリクライナプレート56の位置決め突起57の各寸法を設定することで、リクライナプレート56は、位置決め突起57の周方向端部が隣接する舌片部63の基部間に収まり、各舌片部63の縁部に対して突き当たった状態で、周方向に位置決めされている。
このように、リクライナプレート56は、傾動軸15に対してスプライン結合により位置決めされ、さらにリクライナプレート56は、位置決め突起57によりシートクッションフレーム7に対して位置決めされている。すなわち、リクライナ機構50はシートクッションフレーム7に対して位置決めされている。
なお、リクライナプレート56の外側には、略円盤状のワッシャ58が、傾動軸15に挿通されて配置される。ワッシャ58は傾動軸15に圧入等により嵌合固定されており、傾動軸15が軸方向に沿って移動するのを規制している。
(シートバックフレーム)
図2および図3に示すように、シートバックフレーム13は、上部フレーム部13aと、左側フレーム部13bと、右側フレーム部13cと、下方に配置された荷重伝達メンバ54と、により、正面視略矩形状に形成されている。
各フレーム部13a,13b,13cは、一体の骨格パイプを略U字形状に曲げることにより形成されている。上部フレーム部13aはシート幅方向に沿って形成され、左側フレーム部13bおよび右側フレーム部13cは、上下方向に沿って形成されている。
上部フレーム部13aは、ヘッドレスト40(図1参照)を支持している。ヘッドレスト40は、シートバック30の上部において、近接および離間可能に支持される。
また、左側フレーム部13bと右側フレーム部13cとの間には、支持マット16がワイヤによって弾性力を付与されて張設され、支持マット16の上方には支持ワイヤ17が弾性力を付与されて張設されている。支持マット16および支持ワイヤ17は、シートバック30の図示しないパッドを支持している。
左側フレーム部13bおよび右側フレーム部13cの外側には、前側部と後側部とにフランジを有する側部プレート14a,14bが、溶接等により固定されている。側部プレート14a,14bの下端は、左側フレーム部13bおよび右側フレーム部13cの下端13d,13eよりも下方まで延出している。
さらに、側部プレート14a,14bの下端には、各々サイドフレーム18,19(左側サイドフレーム18、および右側サイドフレーム19)が溶接等により固定されている。各サイドフレーム18,19は、側部プレート14a,14bの側面に沿う側壁18b,19bと、これら側壁18b,19bの後端から車室内側に向かう後壁18a,19aとにより、平面視略L字形状に形成された部材である。よって、左側サイドフレーム18と右側サイドフレーム19とは、対称形状に形成されている。
左側サイドフレーム18の側壁18bは前方に延出しており、側壁18bのシート幅方向内側には、駆動用モータユニット45がボルト等により締結固定される。
シートバックフレーム13の下方に配置される荷重伝達メンバ54は、平板部材を曲げ加工することによって開断面形状に形成された長尺部材であり、シート幅方向に延在している。
図5に示すように、荷重伝達メンバ54は、後方に配置される後壁部55aと、上方に配置される上壁部55bと、前方に配置される前壁部55cとにより構成され、下方はシート幅方向に沿って開口している。
荷重伝達メンバ54の後壁部55aは、シート幅方向に沿って垂直に配置され、サイドフレーム18,19の後壁18a,19aの下部に、例えば溶接等により固定されている。すなわち、荷重伝達メンバ54は、側部プレート14a,14bおよびサイドフレーム18,19を介して、左側フレーム部13bと、右側フレーム部13cとに跨るように固定される(図2および図3参照)。
荷重伝達メンバ54の上壁部55bは、シート幅方向に沿って延在しており、水平に配置されている。なお、上壁部55bの車両の前後方向の長さは、傾動軸15と後壁部55aとの離間距離と略同一となるように設定されている。
荷重伝達メンバ54の前壁部55cの上部55dは、上方から下方にかけて後壁部55aから漸次離間するように形成されている。また、前壁部55cの下部55eは、傾動軸15の外周面に沿うように後方に湾曲して後壁部55aに近接した後、前方に湾曲して後壁部55aから離間するように形成されている。すなわち、前壁部55cの下部55eは、断面視略S字形状となるように形成されており、荷重伝達メンバ54の断面係数を上昇させてシート幅方向の強度を向上させている。
荷重伝達メンバ54の右側端部54bは、右側サイドフレーム19の側壁19bに突き当てられており、溶接により固定されている。
これに対し、荷重伝達メンバ54の左側端部54aは、左側サイドフレーム18の側壁18bから離間して配置されている。なお、左側サイドフレーム18の側壁18bと荷重伝達メンバ54の左側端部54aとで形成されるクリアランスD(図6参照)には、左側サイドフレーム18の側壁18bに取り付けられた駆動用モータユニット45が配置される。そして、荷重伝達メンバ54の左側端部54aには、補強プレート70が取り付けられている。
補強プレート70は鉄等の金属からなる平板部材である。図5に示すように、補強プレート70は、シート幅方向から見て、荷重伝達メンバ54の後壁部55aの全体、上壁部55b、および前壁部55cの下部55eにおける下端を覆うように形成されている。補強プレート70は、左側サイドフレーム18の側壁18bと略平行に配置されており、側壁18b、および側壁18bに取り付けられた駆動用モータユニット45に対向するように配置される。
補強プレート70の上端は、荷重伝達メンバ54の上壁部55bよりも上方に突出しており、荷重伝達メンバ54の上壁部55bとの溶接しろになっている。また、補強プレート70の上端を上方に突出させることで、補強プレート70の面積を広く確保し、補強プレート70が駆動用モータユニット45の減速機構部48および軸受部49と確実に対向するようにしている。
補強プレート70の前方縁部70aは、荷重伝達メンバ54の上壁部55bの上方から下方に延出し、傾動軸15に対応した位置で傾動軸15を避けるように後方に湾曲した後、前方に湾曲して前壁部55cの下部55eにおける下端を覆っている。
補強プレート70の後方縁部70bは、荷重伝達メンバ54の上壁部55bの上方から下方に延出した後、荷重伝達メンバ54の後壁部55aの下端と、荷重伝達メンバ54の前壁部55cの下部55eにおける下端とを接続するように形成されている。荷重伝達メンバ54の後壁部55a下端と、荷重伝達メンバ54の前壁部55cの下部55eにおける下端とを補強プレート70が接続することで、荷重伝達メンバ54の曲げ剛性を向上させている。
(本実施形態の作用)
次に、本実施形態の作用について説明する。
図6は、前方から見たときの側突時の衝撃荷重Pの伝達を模式的に示した図である。
車両の側部から衝撃荷重Pが入力され、センターピラー等の側壁90が車室内側に変形すると、その側壁90からの衝撃荷重Pは、左側サイドフレーム18に入力される。
例えば、図6のように、衝撃荷重Pが若干斜め下向に入力されると、左側サイドフレーム18と荷重伝達メンバ54とのクリアランスDがあるため、左側サイドフレーム18は、駆動用モータユニット45と共に車両内側(図6における左側)に向かって倒れ込む。
ここで、荷重伝達メンバ54の左側端部54aには、補強プレート70が取り付けられているため、倒れ込んできた左側サイドフレーム18および駆動用モータユニット45は、補強プレート70の面に衝突する。補強プレート70により、衝撃荷重Pは、補強プレート70の全面に均等に分散された後、中心軸Oに沿うように伝達方向が変更される。なお、補強プレート70がサイドフレーム18の側壁18bと略平行に配置されている。したがって、サイドフレーム18の側壁18bは、クリアランスDに倒れ込んでも、補強プレート70の面に対して面直に近い状態で衝突する。また、樹脂で形成された駆動用モータユニット45の減速機構部48および軸受部49は、側壁18bと補強プレート70とに挟まれて破壊され、衝撃荷重Pが補強プレート70に伝達される。
その後、衝撃荷重Pは、中心軸Oに沿うように荷重伝達メンバ54に伝達され、荷重伝達メンバ54を介してシートクッションフレーム7に伝達される。そして、車両用シート10全体が内側へ移動してセンタコンソール3(図1参照)に当接することにより、衝撃荷重Pがセンタコンソール3を介してセンタトンネル2に伝達されて吸収される。
(効果)
本実施形態によれば、荷重伝達メンバ54の端面に補強プレート70を取り付けることで、荷重伝達メンバ54の曲げ剛性を向上させることができる。
また、側突時にサイドフレーム18がクリアランスDに倒れ込んでも、補強プレート70の面で衝撃荷重Pを受けることができるので、サイドフレーム18が荷重伝達メンバ54の端面に食い込むことがない。したがって、荷重伝達メンバ54に曲げモーメントが作用するのを抑制し、荷重伝達メンバ54の屈曲変形を防止できる。このように、車両側部から入力された衝撃荷重Pを確実に受け、効率よく荷重伝達メンバ54を介してセンタトンネル2に伝達できる。
また、本実施形態によれば、補強プレート70がサイドフレーム18の側壁18bと略平行に配置されているので、側突時に車両側部から斜めに衝撃荷重Pが入力しても、側壁18bの面で衝撃荷重Pを受けることができる。さらに、補強プレート70は側壁18bと略平行に配置されているので、衝撃荷重Pを受けた側壁18bは、補強プレート70の面に対して面直に近い状態で衝撃荷重Pを伝達することができる。これにより、荷重伝達メンバ54に対して曲げモーメントが作用するのをさらに抑制できるので、さらに効率よく荷重伝達メンバ54を介してセンタトンネル2に伝達できる。
また、本実施形態によれば、樹脂で形成された減速機構部48および軸受部49を補強プレート70に対向させることで、衝撃荷重Pを補強プレート70で確実に受け、荷重伝達メンバ54の端面に駆動用モータユニット45が食い込むのを防止している。これにより、荷重伝達メンバ54に対して曲げモーメントが作用するのを抑制できるので、効率よく荷重伝達メンバ54を介してセンタトンネル2に伝達できる。
なお、この発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。
実施形態のシートクッションフレーム7、シートバックフレーム13、および補強プレート70等の形状は、実施形態の形状に限られず、種々の形状に変更が可能である。
また、本実施形態では、荷重伝達メンバ54は、平板部材に曲げ加工を施し、筒状とすることにより形成されていた。しかし、例えば、シームレス管を切断することにより、荷重伝達メンバ54を形成してもよい。
本実施形態では、左側サイドフレーム18と、荷重伝達メンバ54の左側端部54aとの間にクリアランスDを設けて駆動用モータユニット45を配置し、荷重伝達メンバ54の左側端部54aに補強プレートを取り付けている。しかし、例えば、右側サイドフレーム19と、荷重伝達メンバ54の右側端部54bとの間にクリアランスDを設けて駆動用モータユニット45を配置し、荷重伝達メンバ54の右側端部54bに補強プレート70を取り付けてもよい。
1・・・車両 10・・・車両用シート 7・・・シートクッションフレーム 10・・・車両用シート 12・・・車両用シートフレーム 13・・・シートバックフレーム 15・・・傾動軸 18,19・・・サイドフレーム 18b,19b・・・側壁(側壁部) 45・・・駆動用モータユニット(駆動モータ) 47・・・モータ部 48・・・減速機構部 49・・・軸受部 54・・・荷重伝達メンバ 70・・・補強プレート D・・・クリアランス

Claims (5)

  1. シートクッションフレームと、前記シートクッションフレームに対して傾動可能に支持されたシートバックフレームと、を備え、
    前記シートバックフレームの傾動軸上に設けられて、前記シートバックフレームのシート幅方向の両側におけるサイドフレーム間に前記シート幅方向に延びる荷重伝達メンバと、を備えた車両用シートにおいて、
    前記左右のサイドフレームのうちいずれかと、前記荷重伝達メンバとの間には、前記シート幅方向に所定のクリアランスを設けると共に、前記クリアランスに前記シートバックフレームを傾動させる駆動モータを配置し、
    前記荷重伝達メンバの前記シート幅方向の端面に、前記駆動モータと対向して配置される補強プレートが取り付けられ
    前記荷重伝達メンバは、後方に配置される後壁部と、上方に配置される上壁部と、前方に配置される前壁部とにより構成され、下方が前記シート幅方向に沿って開口し、
    前記荷重伝達メンバの前記後壁部の下端と、前記荷重伝達メンバの前記前壁部の下部における下端とを前記補強プレートが接続することを特徴とする車両用シート。
  2. 前記左右のサイドフレームは、車両前後方向に沿って延びて前記駆動モータが取り付けられる側壁部を備え、前記補強プレートが前記側壁部と略平行に配置されたことを特徴とする請求項1に記載の車両用シート。
  3. 前記駆動モータが、モータ部と、前記モータ部に連結された減速機構部と、前記減速機構部に連結されて前記傾動軸を回転させる軸受部と、を備え、前記補強プレートが、前記減速機構部および前記軸受部に対向して配置されることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用シート。
  4. 前記駆動モータが、モータ部と、前記モータ部に連結された減速機構部と、前記減速機構部に連結されて前記傾動軸を回転させる軸受部と、を備え、前記軸受部が前記傾動軸の後方に設けられると共に、前記補強プレートが前記軸受部に対向して配置されることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用シート。
  5. 前記荷重伝達メンバの前記前壁部の下部は、断面視略S字形状であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の車両用シート。
JP2010287585A 2010-12-24 2010-12-24 車両用シート Expired - Fee Related JP5412420B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010287585A JP5412420B2 (ja) 2010-12-24 2010-12-24 車両用シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010287585A JP5412420B2 (ja) 2010-12-24 2010-12-24 車両用シート

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012131465A JP2012131465A (ja) 2012-07-12
JP5412420B2 true JP5412420B2 (ja) 2014-02-12

Family

ID=46647577

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010287585A Expired - Fee Related JP5412420B2 (ja) 2010-12-24 2010-12-24 車両用シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5412420B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015058077A1 (en) * 2013-10-18 2015-04-23 Johnson Controls Technology Company Reinforcement for vehicle seat structures and components
JP6743611B2 (ja) * 2016-09-15 2020-08-19 トヨタ紡織株式会社 乗物用シート
JP6717167B2 (ja) * 2016-11-09 2020-07-01 トヨタ紡織株式会社 乗物シート用バックフレーム
JP6780454B2 (ja) * 2016-11-09 2020-11-04 トヨタ紡織株式会社 乗物シート用バックフレーム
JP6976880B2 (ja) * 2018-02-22 2021-12-08 アディエント・エンジニアリング・アンド・アイピー・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング シートバックにおけるマット取付構造及び乗り物用シート
JP6604491B2 (ja) * 2018-03-28 2019-11-13 マツダ株式会社 車両用シート構造

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5217398B2 (ja) * 2007-12-04 2013-06-19 トヨタ紡織株式会社 車両のシート構造
JP2009202767A (ja) * 2008-02-28 2009-09-10 Aisin Seiki Co Ltd 車両用シート

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012131465A (ja) 2012-07-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5412420B2 (ja) 車両用シート
JP6324811B2 (ja) 乗物用シート
JP2019137403A (ja) 乗物用シートフレーム及び乗物用シート
US10029583B2 (en) Vehicle seat
JP7052599B2 (ja) 車両後部構造
JP4481872B2 (ja) 車両のフロア構造
JP2011201456A (ja) 乗物用シート
EP2586649B1 (en) Vehicle seat
JP2011025827A (ja) 自動車シート
JP2018020731A (ja) 乗物用シート
JP5013601B2 (ja) 車両用シートのベースブラケット構造
WO2018029898A1 (ja) 車両用シート
JP5452462B2 (ja) 車両用シート
JP5442389B2 (ja) クッションサイドフレームおよびシートフレーム
JP5538154B2 (ja) 車両用シート
JP5800224B2 (ja) リアシート支持構造
JP5380858B2 (ja) 車両用シートリクライニング装置
JP5749138B2 (ja) 車両用シート
JP6361701B2 (ja) 自動車のシート支持構造
JP5577204B2 (ja) 車両用シート
JP5629514B2 (ja) 乗物用シート
JP5629513B2 (ja) 乗物用シート
JP2015003572A (ja) 乗物用シート
JP2023051668A (ja) 乗物用シート
KR20160056047A (ko) 자동차의 시트 프레임

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130516

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130528

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130726

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131015

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131111

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees