JP5452462B2 - 車両用シート - Google Patents

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Description

この発明は、車両用シートに関するものである。
車両が側面衝突(以下「側突」という。)した時、車両側部から入力される衝撃荷重から乗員を保護するための保護装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の保護装置は、シートクッションの左右の支持ブラケットに両支持ブラケットを連結するシートクロスメンバを備えている。シートクロスメンバの端部は、両支持ブラケットから車体の幅方向外側に突設された受圧部材となっており、受圧部材で車両の側突による衝撃荷重を受けている。
側突による衝撃荷重が受圧部材に入力されると、衝撃荷重がシートクロスメンバから両シートクッションブラケットに伝達される。そして、両シートクッションブラケットおよびシートクロスメンバが車室センター側へ変位して、シート自体も車室センター側へ変位する。すなわち、特許文献1では、積極的に車室センター側へシートを移動させ、車室内側へ変形してくる車体内壁から乗員を保護することができるとされている。
また、車両側部に入力された衝撃荷重を、シートクロスメンバ等のシートフレームを介して、車両の幅方向中央に設けられたセンタトンネルに伝達する乗員保護装置も提案されている。
特開平9−95196号公報
しかし、特許文献1の受圧部材は、パイプ状のシートクロスメンバの端部を支持ブラケットから突設させて形成されている。このため、受圧部材の受圧面の面積は、シートクロスメンバの断面積と等しい大きさになる。
ここで、一般に、受圧部材の受圧面に対して面直に衝撃荷重を受けるためには、受圧部材における受圧面の受圧面積が大きいほうが好ましい。しかし、特許文献1の受圧部材は、シートクロスメンバと一体形成されているため、受圧部材における受圧面の面積を十分確保できないおそれがある。
このため、受圧部材の受圧面に対して面直に側突時の衝撃荷重を受けることが困難となり、受圧面に対して斜めに衝撃荷重が入力するおそれがある。これにより、シートクロスメンバが局所的に変形して衝撃荷重を受け止めることができず、荷重の伝達が効率的に行われなくなるおそれがある。
そこで、本発明は、車両側部から入力された衝撃荷重を確実に受け、効率よくシートフレームを介してセンタトンネルに伝達できる車両用シートの提供を課題とする。
上記の課題を解決するため、本発明の車両用シート(例えば、実施例における車両用シート10)は、シートクッションフレーム(例えば、実施例におけるシートクッションフレーム7)と、シートバックフレーム(例えば、実施例におけるシートバックフレーム13)と、前記シートクッションフレームの後端部と前記シートバックフレームの下端部との間に設けたリクライナ機構(例えば、実施例におけるリクライナ機構50)と、を有する車両用シートフレーム(例えば、実施例における車両用シートフレーム12)を備え、前記シートクッションフレームが開口部(例えば、実施例における開口部61)と、前記開口部の内周縁(例えば、実施例における内周縁61a)から径方向の内側に延出する複数の舌片部(例えば、実施例における舌片部63)を有し、前記リクライナ機構からシートの幅方向に突出した位置決め突起(例えば、実施例における位置決め突起57)が前記開口部に入り込むと共に、前記複数の舌片部に周方向で突き当たって前記リクライナ機構が位置決めされるよう構成され、前記車両用シートフレームの前記幅方向の外側に突出する筒状の荷重受け片(例えば、実施例における荷重受け片65)が、前記複数の舌片部に取り付けられたことを特徴としている。
本発明によれば、車両用シートフレームとは別体に形成された荷重受け片を有しているので、衝撃荷重を受ける領域を広く確保できる。したがって、リクライナ機構の幅方向の外側に突出させて荷重受け片を取り付けることにより、車両側部から入力された衝撃荷重を広い領域で受けることができる。これにより、衝撃荷重を確実に受け、効率よくリクライナ機構を介してセンタトンネルに伝達できる。
また、本発明によれば、シートクッションフレームの舌片部に荷重受け片を取り付けているので、シートクッションフレームにリクライナ機構を取り付ける前に、例えば、溶接等でシートクッションフレームに荷重受け片を取り付けることができる。したがって、シートクッションフレームに荷重受け片を簡単に取り付けることができる。さらに、シートクッションフレームの舌片部に荷重受け片を取り付けることで、シートクッションフレームの開口部からリクライナ機構を取り外す際に、荷重受け片を取り外す必要がない。したがって、メンテナンス性に優れた車両用シートを提供できる。
また、前記リクライナ機構の前記開口部に入り込む領域に前記シートバックフレームの傾動軸(例えば、実施例における傾動軸15)を備え、前記荷重受け片の中心軸が、前記傾動軸と略一致するように取り付けられたことを特徴としている。
本発明によれば、傾動軸の径方向で偏ることなく、側突時の衝撃荷重を伝達できる。したがって、車両側部から入力された衝撃荷重を確実に受け、さらに効率よくリクライナ機構の傾動軸に沿ってセンタトンネルに伝達できる。
また、前記車両用シートフレームは、前記リクライナ機構の前記幅方向の内側に、前記傾動軸を覆って配置された荷重伝達メンバ(例えば、実施例における荷重伝達メンバ54)を備えたことを特徴としている。
本発明によれば、リクライナ機構の幅方向の外側に荷重受け片を備え、リクライナ機構の幅方向の内側に荷重伝達メンバを備えているので、車両側部から入力された衝撃荷重を確実に受け、リクライナ機構の傾動軸に沿って、荷重伝達メンバを介してセンタトンネルに伝達できる。さらに、車両用シートフレームの強度を上げることができる。
また、前記荷重受け片の前記シートクッションフレームへの取り付け面(例えば、実施例における内側面65a)に、前記舌片部との当接部(例えば、実施例における当接部67)以外の領域に第1切欠き部(例えば、実施例における第1切り欠き部66)を設けたことを特徴としている。
本発明によれば、荷重受け片に第1切欠き部を目印とすることで、荷重受け片を取り付ける際に誤組を防止できる。また、リクライナ機構の位置決め突起がシートクッションフレームから突出しても、荷重受け片の第1切欠き部にリクライナ機構の位置決め突起が入り込むことで、荷重受け片とリクライナ機構とが干渉するのを防止できる。
また、前記荷重受け片の前記幅方向の外側の面(例えば、実施例における外側面65b)に、前記当接部と対向する位置に第2切欠き部(例えば、実施例における第2切り欠き部68)を備えたことを特徴としている。
本発明によれば、荷重受け片における第1切欠き部を形成した領域の軸方向に沿った幅と、当接部を形成した領域の軸方向に沿った幅との差を小さくできる。これにより、第1切欠き部を設けた領域の軸方向における強度が局所的に低下するのを防止し、荷重受け片が座屈するのを防止できる。したがって、車両側部から入力された衝撃荷重を確実に受け、リクライナ機構を介してセンタトンネルに伝達できる。
本発明によれば、車両用シートフレームとは別体に形成された荷重受け片を有しているので、衝撃荷重を受ける領域を広く確保できる。したがって、リクライナ機構の幅方向の外側に突出させて荷重受け片を取り付けることにより、車両側部から入力された衝撃荷重を広い領域で受けることができる。これにより、衝撃荷重を確実に受け、効率よくリクライナ機構を介してセンタトンネルに伝達できる。
また、本発明によれば、シートクッションフレームの舌片部に荷重受け片を取り付けているので、シートクッションフレームにリクライナ機構を取り付ける前に、例えば、溶接等でシートクッションフレームに荷重受け片を取り付けることができる。したがって、シートクッションフレームに荷重受け片を簡単に取り付けることができる。さらに、シートクッションフレームの舌片部に荷重受け片を取り付けているので、シートクッションフレームの開口部からリクライナ機構を取り外す際に、荷重受け片を取り外す必要がない。したがって、メンテナンス性に優れた車両用シートを提供できる。
本発明の車両用シートを備えた車両の説明図である。 車両の前方から見た車両用シートフレームの斜視図である。 車両の後方から見た車両用シートフレームの斜視図である。 リクライナ機構の分解斜視図である。 図4のA−A線に沿った断面図である。 荷重受け片の説明図である。 衝撃荷重の伝達の様子を模式的に示した図である。
以下に、本発明の実施形態の車両用シートにつき図面を参照して説明する。なお、以下の説明では、説明を簡単にするために、車両1の進行方向前方を単に前方、進行方向後方を単に後方、車両1の幅方向を単に左右方向、車両1の鉛直方向上下を単に上方、および下方などとして説明する場合がある。
図1は本発明の車両用シート10を備えた車両1の説明図、図2は車両1の前方から見た車両用シートフレーム12の斜視図、図3は車両の後方から見た車両用シートフレーム12の斜視図である。また、図4はリクライナ機構50の分解斜視図、図5は図4のA−A線に沿った断面図である。なお、図面において、矢印Fは車両1の前方を指すものとする。
図1に示すように、車両1の室内には、車両1の左右方向の略中央に、車両1の前後方向に沿って延在するセンタコンソール3が形成されている。センタコンソール3は、車両1のフロア4に形成されたセンタトンネル2を覆うように車室内に形成される。センタトンネル2は、フロア4の左右方向の略中央を、車両1の前後方向に沿って突出させることにより形成される。
センタコンソール3を挟んで車両1の左側には、運転席側の車両用シート10が、シートレール8を介して前後方向にスライド可能に配置されている。また、センタコンソール3を挟んで車両1の右側には、助手席側の車両用シート9が、シートレール8を介して前後方向にスライド可能に配置されている。なお、助手席側の車両用シート9については、運転席側の車両用シート10と同様の構造となっている。したがって、以下では運転席側の車両用シート10について説明をし、助手席側の車両用シート9については説明を省略している。
車両用シート10は、主に、乗員の腰部及び背部を支持するシートバック30と、乗員の臀部を支持するシートクッション20と、により構成されている。また、車両用シート10の骨格を構成する車両用シートフレーム12は、シートバック30の骨格であるシートバックフレーム13と、シートクッション20の骨格であるシートクッションフレーム7と、により構成されている。また、シートクッションフレーム7の後端部とシートバックフレーム13の下端部との間には、シートバックフレーム13を傾動可能に支持するリクライナ機構50を有している。
(シートバックフレーム)
図2および図3に示すように、シートバックフレーム13は、上部フレーム部13aと、左側フレーム部13bと、右側フレーム部13cと、下方に配置された荷重伝達メンバ54と、により、正面視略矩形状に形成されている。
各フレーム部13a,13b,13cは、一体の骨格パイプを略U字形状に曲げることにより形成されている。上部フレーム部13aはシート幅方向に沿って形成され、左側フレーム部13bおよび右側フレーム部13cは、上下方向に沿って形成されている。
上部フレーム部13aは、ヘッドレスト40(図1参照)を支持している。ヘッドレスト40は、シートバック30の上部において、近接および離間可能に支持される。
また、左側フレーム部13bと右側フレーム部13cとの間には、支持マット16がワイヤによって弾性力を付与されて張設され、支持マット16の上方には支持ワイヤ17が弾性力を付与されて張設されている。支持マット16および支持ワイヤ17は、シートバック30の図示しないパッドを支持している。
左側フレーム部13bおよび右側フレーム部13cの外側には、前側部と後側部とにフランジを有する側部プレート14a,14bが、溶接等により固定されている。側部プレート14a,14bの下端は、左側フレーム部13bおよび右側フレーム部13cの下端13d,13eよりも下方まで延出している。
さらに、側部プレート14a,14bの下端には、各々サイドフレーム18,19(左側サイドフレーム18、および右側サイドフレーム19)が溶接等により固定されている。各サイドフレーム18,19は、側部プレート14a,14bの側面に沿う側壁18b,19bと、これら側壁18b,19bの後端から車室内側に向かう後壁18a,19aとにより、平面視略L字形状に形成された部材である。よって、左側サイドフレーム18と右側サイドフレーム19とは、対称形状に形成されている。
シートバックフレーム13の下方に配置される荷重伝達メンバ54は、平板部材を曲げ加工することによって開断面形状に形成された長尺部材であり、シート幅方向に延在している。
図5に示すように、荷重伝達メンバ54は、後方に配置される後壁部55aと、上方に配置される上壁部55bと、前方に配置される前壁部55cとにより構成され、下方はシート幅方向に沿って開口している。
荷重伝達メンバ54の後壁部55aは、シート幅方向に沿って垂直に配置され、サイドフレーム18,19の後壁18a,19aの下部に、例えば溶接等により固定されている。すなわち、荷重伝達メンバ54は、側部プレート14a,14bおよびサイドフレーム18,19を介して、左側フレーム部13bと、右側フレーム部13cとに跨るように固定される(図2および図3参照)。
荷重伝達メンバ54の上壁部55bは、シート幅方向に沿って延在しており、水平に配置されている。なお、上壁部55bの車両の前後方向の長さは、後述する傾動軸15と後壁部55aとの離間距離と略同一となるように設定されている。
荷重伝達メンバ54の前壁部55cの上部55dは、上方から下方にかけて後壁部55aから漸次離間するように形成されている。また、前壁部55cの下部55eは、傾動軸15の外周面に沿うように後方に湾曲して後壁部55aに近接した後、前方に湾曲して後壁部55aから離間するように形成されている。すなわち、前壁部55cの下部55eは、断面視略S字形状となるように形成されており、荷重伝達メンバ54の断面係数を上昇させてシート幅方向の強度を向上させている。
また、荷重伝達メンバ54の右側端部54bは、右側サイドフレーム19の側壁19bに突き当てられており、溶接により固定されている(図2参照)。
これに対し、荷重伝達メンバ54の左側端部54aは、左側サイドフレーム18の側壁18bから離間して配置されている。そして、荷重伝達メンバ54の左側端部54aには、補強プレート70が取り付けられている。補強プレート70を装着することにより、荷重伝達メンバ54の強度をさらに向上させると共に、側突時の衝撃荷重を補強プレート70の面全体で受け、衝撃荷重の方向を中心軸Oに沿わせて、効率よく荷重伝達メンバ54に伝達している。
(シートクッションフレーム)
図2および図3に示すように、シートバックフレーム13の下方には、シートクッションフレーム7が配置されている。
シートクッションフレーム7は、前後のクロスメンバ5A,5Bと、側部のサイドプレート6A,6Bとによって矩形枠状に形成されている。
クロスメンバ5A,5Bは、パイプ材により形成されており、シート幅方向に沿って延出している。クロスメンバ5A,5Bの端部は、それぞれサイドプレート6A,6Bに溶接等により固定される。
シートクッションフレーム7を構成するサイドプレート6A,6Bは、車両1の前後方向に延在する板部材である。図4に示すように、サイドプレート6A,6Bの後端には、開口部61が形成されている。
開口部61は、シート幅方向から見て略円形状に形成されている。また、開口部61の内周縁61aには、開口部61の内径側に延出する舌片部63が形成されている。舌片部63は、開口部61の周方向に沿って、例えば90°ピッチで4箇所に形成されている。なお、舌片部63の個数や径方向の長さ、舌片部63の周方向に沿った幅等は、適宜設定される設計事項である。
(リクライナ機構)
シートバックフレーム13の下端部とシートクッションフレーム7の後端部との間にはリクライナ機構50が設けられている。
図2から図4に示すように、リクライナ機構50は、シートクッションフレーム7とシートバックフレーム13とを回動可能に連結する傾動軸15と、傾動軸15を回動させる駆動用モータユニット45と、傾動軸15の両端に配置されるリクライナプレート56と、により構成されている。
傾動軸15は、鉄やステンレス等の金属からなる棒状の部材であり、車両用シート10のシート幅方向に延在している。傾動軸15の周面には、スプライン歯15aが形成されており、駆動用モータユニット45にスプライン結合される。
駆動用モータユニット45は、回転駆動するモータ(不図示)を内蔵するモータ部47と、モータの回転数を減速する減速機構部48と、を有している。モータ部47は、駆動用モータユニット45の上方に配置されており、例えば直流モータが内蔵されている。駆動用モータユニット45は、左側サイドフレーム18の側壁18bにボルト等により締結固定される。
減速機構部48は、ウォームギヤ、ウォームホイールおよび出力ギヤ(いずれも不図示)等で構成されている。減速機構部48は、シート幅方向に貫通する出力部46を有している。減速機構部48の出力部46には傾動軸15が挿通されており、減速機構部48の出力ギヤとスプライン結合している。なお、減速機構部48は樹脂により形成されており、衝撃荷重が加わると圧縮変形可能となっている。
傾動軸15の両端であって、一対のサイドフレーム18,19の側壁18b,19bの外側には、リクライナプレート56が配置される。リクライナプレート56は、略円盤形状をした部材であり平板部材をプレス加工等することにより形成される。
リクライナプレート56の略中央には、傾動軸15が挿通される貫通孔56aが形成されている。貫通孔56aの内周面にはスプライン歯が形成されており、傾動軸15を貫通孔56aに挿通することで、リクライナプレート56が傾動軸15に対しスプライン結合される。これにより、リクライナプレート56は傾動軸15に対して周方向に位置決めされる。
また、リクライナプレート56には、車両用シート10のシート幅方向に突出した位置決め突起57が形成されている。
位置決め突起57は、周方向に沿って、各舌片部63の間に対応した位置に、90°ピッチで4箇所に形成されている。位置決め突起57の外周縁部57aの直径は、シートクッションフレーム7の開口部61における内周縁61aの直径と略同一か、若干小径に設定される。また、位置決め突起57の周方向に沿った幅は、開口部61の各舌片部63の周方向における離間距離と略同一か、若干狭く設定される。上記のようにリクライナプレート56の位置決め突起57の各寸法を設定することで、リクライナプレート56は、位置決め突起57の周方向端部が隣接する舌片部63の基部間に収まり、各舌片部63の縁部に対して突き当たった状態で、周方向に位置決めされている。
このように、リクライナプレート56は、傾動軸15に対してスプライン結合により位置決めされ、さらにリクライナプレート56は、位置決め突起57によりシートクッションフレーム7に対して位置決めされている。すなわち、リクライナ機構50はシートクッションフレーム7に対して位置決めされている。
なお、リクライナプレート56の外側には、略円盤状のワッシャ58が、傾動軸15に挿通されて配置される。ワッシャ58は傾動軸15に圧入等により嵌合固定されており、傾動軸15が軸方向に沿って移動するのを規制している。
(荷重受け片)
リクライナ機構50の延長線上であって、シートクッションフレーム7のサイドプレート6A,6Bのシート幅方向外側には、一対の荷重受け片65,65が取り付けられている。なお、サイドプレート6A,6Bのそれぞれに対する荷重受け片65,65の取り付け構造は同一である。したがって、以下では、サイドプレート6A側のみ説明し、サイドプレート6B側の説明は省略する。
図6は、荷重受け片65の説明図である。
図6に示すように、荷重受け片65は略円筒形状をした部材であり、例えば、鉄等の金属の平板部材を打ち抜いた後、円環状に曲げることで形成される。荷重受け片65の外径は、サイドプレート6Aの開口部61における内周縁61aの直径と略同一となるように設定される。
荷重受け片65の内側面65a(取り付け面)の一部は、舌片部63と当接する当接部67となっている。
荷重受け片65の内側面65aには、当接部67以外の領域に第1切り欠き部66が形成されている。第1切り欠き部66は、リクライナ機構50の位置決め突起57に対応した位置を切り欠くことにより形成される。荷重受け片65の軸方向における第1切り欠き部66の切り欠き深さは、サイドプレート6Aから突出した位置決め突起57の高さよりも深くなるように設定されており、荷重受け片65と位置決め突起57との干渉を防止している。
荷重受け片65の外側面65bには、当接部67と対向する位置に、第2切り欠き部68が形成されている。すなわち第2切り欠き部68は、第1切り欠き部66と対向する領域以外の位置に形成されている。第2切り欠き部68を形成することで、第1切欠き部66を形成した領域における荷重受け片65の軸方向に沿った幅と、当接部67を形成した領域における荷重受け片65の軸方向に沿った幅との差を小さくし、局所的に強度が低下するのを防止している。
上述のように形成された荷重受け片65は、サイドプレート6Aの舌片部63に当接部67を溶接等により固定することで、サイドプレート6Aに取り付けられる。このとき、荷重受け片65の中心軸が、傾動軸15の中心軸Oと略一致するように荷重受け片65をサイドプレート6Aに取り付けている。
(本実施形態の作用)
次に、本実施形態の作用について説明する。
図7は、前方から見たときの側突時の衝撃荷重Pの伝達を模式的に示した図である。
車両の側部から衝撃荷重Pが入力され、センターピラー等の側壁90が車室内側に変形すると、その側壁90からの衝撃荷重Pは、荷重受け片65の外側面65bの全面に入力される。
ここで、例えば、図7のように、側壁90から衝撃荷重Pが中心軸Oに対して傾斜した状態で入力されると、荷重受け片65の外側面65bは側壁90により圧縮されて弾性変形する。ここで、荷重受け片65は鉄等の金属からなる剛体であるため、衝撃荷重Pは、荷重受け片65によって中心軸Oに沿うように伝達方向が変更される。
その後、衝撃荷重Pは、荷重受け片65の内側面65aに伝達される。具体的に衝撃荷重Pは、荷重受け片65の当接部67により、サイドプレート6Aを介してリクライナプレート56に伝達される。また、衝撃荷重Pは、第1切り欠き部66からリクライナプレート56に伝達される。すなわち、衝撃荷重Pは、荷重受け片65の内側面65aの全面でリクライナプレート56に対して中心軸Oに沿うように伝達される。
さらに、衝撃荷重Pは、リクライナプレート56の内側に配置されたサイドフレーム18に伝達された後、駆動用モータユニット45の減速機構部48を圧縮変形させつつ、補強プレート70を介して荷重伝達メンバ54に伝達される。そして、衝撃荷重Pは、荷重伝達メンバ54を介してシートクッションフレーム7に伝達される。
このようにして、衝撃荷重Pがシートクッションフレーム7に伝達されると、車両用シート10全体が内側へ移動し、サイドプレート6Bに取り付けられた内側の荷重受け片65(図3参照)がセンタコンソール3(図1参照)に当接する。結果として、衝撃荷重Pは、センタコンソール3を介してセンタトンネル2に伝達されて吸収される。
(効果)
本実施形態によれば、車両用シートフレーム12とは別体に形成された荷重受け片65を有しているので、衝撃荷重Pを受ける領域を広く確保できる。したがって、リクライナ機構50のシート幅方向の外側に突出させて荷重受け片65を取り付けることにより、車両側部から入力された衝撃荷重Pを広い領域で受けることができる。これにより、衝撃荷重Pを確実に受け、効率よくリクライナ機構50を介してセンタトンネル2に伝達できる。
また、本実施形態によれば、シートクッションフレーム7の舌片部63に荷重受け片65を取り付けているので、シートクッションフレーム7にリクライナ機構50を取り付ける前に、例えば、溶接等でシートクッションフレーム7に荷重受け片65を取り付けることができる。したがって、シートクッションフレーム7に荷重受け片65を簡単に取り付けることができる。さらに、シートクッションフレーム7の舌片部63に荷重受け片65を取り付けているので、シートクッションフレーム7の開口部61からリクライナ機構50を取り外す際に、荷重受け片65を取り外す必要がない。したがって、メンテナンス性に優れた車両用シート10を提供できる。
また、本実施形態によれば、荷重受け片65の中心軸が、傾動軸15の中心軸Oと略一致するように取り付けられているので、傾動軸15の径方向で偏ることなく、側突時の衝撃荷重Pを伝達できる。したがって、車両側部から入力された衝撃荷重Pを確実に受け、さらに効率よくリクライナ機構50の傾動軸15に沿ってセンタトンネル2に伝達できる。
また、本実施形態によれば、リクライナ機構50のシート幅方向の外側に荷重受け片65を備え、リクライナ機構50のシート幅方向の内側に荷重伝達メンバ54を備えているので、車両側部から入力された衝撃荷重Pを確実に受け、リクライナ機構50の傾動軸15に沿って、荷重伝達メンバ54を介してセンタトンネル2に伝達できる。さらに、車両用シートフレーム12の強度を上げることができる。
また、本実施形態によれば、荷重受け片65の第1切欠き部66を目印とすることで、荷重受け片65を取り付ける際に誤組を防止できる。また、リクライナ機構50の位置決め突起57がサイドプレート6A,6Bから突出しても、荷重受け片65の第1切欠き部66にリクライナ機構50の位置決め突起57が入り込むことで、荷重受け片65とリクライナ機構50とが干渉するのを防止できる。
また、本実施形態によれば、荷重受け片65外側面65bにおいて、当接部67と対向する位置に第2切欠き部68を備えているので、荷重受け片65における第1切欠き部66を形成した領域の軸方向に沿った幅と、当接部67を形成した領域の軸方向に沿った幅との差を小さくできる。これにより、第1切欠き部66を設けた領域の軸方向における強度が局所的に低下するのを防止し、荷重受け片65が座屈するのを防止できる。したがって、車両側部から入力された衝撃荷重Pを確実に受け、リクライナ機構50を介してセンタトンネル2に伝達できる。
なお、この発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。
実施形態のシートクッションフレーム7、シートバックフレーム13、リクライナ機構50、および荷重受け片65等の形状は、実施形態の形状に限られず、種々の形状に変更が可能である。
また、本実施形態では、荷重伝達メンバ54、および荷重受け片65は、それぞれ平板部材に曲げ加工を施し、筒状とすることにより形成されていた。しかし、例えば、シームレス管を切断することにより、荷重伝達メンバ54、および荷重受け片65を形成してもよい。
1・・・車両 7・・・シートクッションフレーム 10・・・車両用シート 12・・・車両用シートフレーム 13・・・シートバックフレーム 15・・・傾動軸 50・・・リクライナ機構 54・・・荷重伝達メンバ 57・・・位置決め突起 61・・・開口部 61a・・・内周縁 63・・・舌片部 65・・・荷重受け片 66・・・第1切り欠き部 67・・・当接部 68・・・第2切り欠き部

Claims (5)

  1. シートクッションフレームと、シートバックフレームと、前記シートクッションフレームの後端部と前記シートバックフレームの下端部との間に設けたリクライナ機構と、を有する車両用シートフレームを備え、
    前記シートクッションフレームが開口部と、前記開口部の内周縁から径方向の内側に延出する複数の舌片部を有し、
    前記リクライナ機構からシートの幅方向に突出した位置決め突起が前記開口部に入り込むと共に、前記複数の舌片部に周方向で突き当たって前記リクライナ機構が位置決めされるよう構成され、前記車両用シートフレームの前記幅方向の外側に突出する筒状の荷重受け片が、前記複数の舌片部に取り付けられたことを特徴とする車両用シート。
  2. 前記リクライナ機構の前記開口部に入り込む領域に前記シートバックフレームの傾動軸を備え、前記荷重受け片の中心軸が、前記傾動軸と略一致するように取り付けられたことを特徴とする請求項1記載の車両用シート。
  3. 前記車両用シートフレームは、前記リクライナ機構の前記幅方向の内側に、前記傾動軸を覆って配置された荷重伝達メンバを備えたことを特徴とする請求項2に記載の車両用シート。
  4. 前記荷重受け片の前記シートクッションフレームへの取り付け面に、前記舌片部との当接部以外の領域に第1切欠き部を設けたことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の車両用シート。
  5. 前記荷重受け片の前記幅方向の外側の面に、前記当接部と対向する位置に第2切欠き部を備えたことを特徴とする請求項4記載の車両用シート。
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