JP2015003571A - 乗物用シート - Google Patents

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【課題】溶接を用いることなく2つの部材を互いに強固に一体的に結合できるようにする。【解決手段】シートクッションを支えるリヤリンク5Bと、リヤリンク5Bに横から差し込まれて一体的に結合されるリヤロッド5Dと、を有する乗物用シートである。リヤリンク5Bは、リヤロッド5Dを横から差し込むことのできる差込孔5Baと、外周側からかけられるかしめ力によって差込孔5Baの孔径を縮めるように変形する変形部5Bbと、を有する。差込孔5Baにリヤロッド5Dが差し込まれた状態で変形部5Bbが外周側からかけられるかしめ力によって押し潰されることにより、リヤリンク5Bとリヤロッド5Dとが互いに一体的に結合されている。【選択図】図3

Description

本発明は、乗物用シートに関する。詳しくは、シートクッションを支える支持部材と、支持部材に横から差し込まれて一体的に結合される棒部材と、を有する乗物用シートに関する。
従来、車両用シートにおいて、シートクッションとフロアとの間に、シートクッションの着座高さを調整可能とするシートリフタが設けられたものが知られている(特許文献1)。上記シートリフタは、左右一対のフロントリンクとリヤリンクとを備えた四節リンク機構と、同機構を駆動操作する駆動ユニットと、によって構成されている。上記左右一対のフロントリンク同士とリヤリンク同士とは、それぞれ、ロッドを介して一体的に結合された状態とされており、左右で協働したリンク運動によってシートクッションの着座高さを変えられるようになっている。
特開2008−260324号公報
しかし、上記従来技術では、ロッドと各リンクとが溶接によって結合されているため、これらの部材が溶接による入熱によって歪んでしまうことがある。本発明は、上述した問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、溶接を用いることなく2つの部材を互いに強固に一体的に結合できるようにすることにある。
上記課題を解決するために、本発明の乗物用シートは次の手段をとる。
第1の発明は、シートクッションを支える支持部材と、支持部材に横から差し込まれて一体的に結合される棒部材と、を有する乗物用シートである。支持部材は、棒部材を横から差し込むことのできる差込孔と、外周側からかけられるかしめ力によって差込孔の孔径を縮めるように変形する変形部と、を有する。差込孔に棒部材が差し込まれた状態で変形部が外周側からかけられるかしめ力によって押し潰されることにより、支持部材と棒部材とが互いに一体的に結合されている。
この第1の発明によれば、支持部材をその差込孔内に棒部材を差し込んで外周側からのかしめ力によって変形部を押し潰して棒部材に結合する構成とすることにより、これら2つの部材を溶接を用いることなく互いに強固に一体的に結合することができる。
第2の発明は、上述した第1の発明において、棒部材の差込孔内に差し込まれる部分の周方向の一部に凹部が形成されて、この凹部内に変形部が押し込まれて嵌合するようになっているものである。
この第2の発明によれば、棒部材を支持部材に対してより強固に一体的に結合することができる。詳しくは、棒部材が丸棒状の部材から成るものであっても、このような構成をとることにより、棒部材を支持部材に対して軸方向にも円周方向にも強固に一体的に結合することができる。
第3の発明は、上述した第1又は第2の発明において、変形部が支持部材の外周形状から部分的に突出した突出部位を有した形に形成され、この突出部位と支持部材の外周形状との境界部に突出部位を外周側からかけられるかしめ力によって内周側に変形させ易くする脆弱部が形成されているものである。
この第3の発明によれば、変形部を差込孔の孔径を縮める形に押し潰しやすくなるため、支持部材と棒部材とをより良好に一体的に結合させることができる。
実施例1の乗物用シートの概略構成を表した斜視図である。 リヤロッドとリヤリンクとの分解斜視図である。 リヤロッドをリヤリンクに差し込んで結合した状態を表した斜視図である。 リヤロッドをリヤリンクの差込孔内に通した状態を表した側面図である。 リヤリンクをかしめる前の状態を表した側面図である。 リヤリンクをかしめた状態を表した側面図である。 かしめ処理後のリヤリンクとロッドの状態を表した側面図である。 図7のVIII-VIII線断面図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
始めに、実施例1のシート1(乗物用シート)の構成について、図1〜図8を用いて説明する。本実施例のシート1は、図1に示すように、自動車の運転席として構成されており、着座乗員の背凭れとなるシートバック2と、着座部となるシートクッション3と、を備えた構成となっている。上記シート1は、いわゆる「パワーシート」の構成となっており、シートバック2の背凭れ角度の調整やシートクッション3の着座位置の調整をそれぞれスイッチの操作による電動操作によって行うことができる構成となっている。
具体的には、シートバック2は、その左右両サイドの下端部が、それぞれ、図示しない電動式のリクライナを介してシートクッション3の左右両サイドの後端部に連結された構成となっている。これにより、シートバック2は、常時は上述した各リクライナによってその背凭れ角度が固定された状態に保持され、図示しないスイッチの操作によって各リクライナを電動操作することにより、その背凭れ角度が前後方向に調整操作される構成とされている。また、シートクッション3は、車両のフロア上に、左右一対の電動式のスライドレール4を介して連結された構成とされている。これにより、シートクッション3は、常時は上述した各スライドレール4によってその着座位置が固定された状態に保持され、図示しないスイッチの操作によって各スライドレール4を電動操作することにより、その着座位置が前後方向に調整操作される構成とされている。
また、シートクッション3は、上述した左右一対のスライドレール4との間に、それぞれ電動式のシートリフタ5が介在して設けられた構成とされている。これにより、シートクッション3は、常時は上記シートリフタ5によってその着座高さ位置が固定された状態に保持され、図示しないスイッチの操作によってシートリフタ5を電動操作することにより、その着座高さ位置が調整される構成とされている。また、シートクッション3は、その前部に、電動式のチルト機構6が備えられた構成とされている。これにより、シートクッション3は、常時は上述したチルト機構6によってその着座乗員の大腿部を支える前部の支持角度が固定された状態に保持され、図示しないスイッチの操作によってチルト機構6を電動操作することにより、上記前部の支持角度が高さ方向に調整操作される構成とされている。
このように、シート1は、シートバック2の背凭れ角度の調整(前後2方向)と、シートクッション3の着座位置の調整(前後2方向と上下2方向)と、シートクッション3の前部の角度調整(上下2方向)と、が可能とされた、いわゆる「8ウェイ」と呼ばれる8方向の調整操作が可能な構成とされている。これらの調整操作は、シートクッション3の車両外側(図示向かって左側)の側部等の所定箇所に設けられた図示しないスイッチの操作による電動操作によって行われるようになっている。
本実施例のシート1は、上述したシートリフタ5を構成する左右一対のフロントリンク5A同士を連結するフロントロッド5Cや左右一対のリヤリンク5B同士を連結するやリヤロッド5Dが、それぞれ、各フロントリンク5Aや各リヤリンク5Bに対して、溶接を用いることなくかしめによって強固に一体的に結合することができるようになっている点を特徴とするものである。以下、上述したフロントロッド5Cやリヤロッド5Dの各フロントリンク5Aや各リヤリンク5Bに対する具体的な組み付け構造について、シートクッション3の具体的な構成と併せて詳しく説明していく。
図1に示すように、シートクッション3は、その骨格を成す金属製のクッションフレーム10が、シートクッション3の外周形状に沿った四角枠形状に組まれた構成となっている。具体的には、クッションフレーム10は、左右一対のサイドフレーム11と、各サイドフレーム11の前端部間に架橋されて着座乗員の大腿部を下方側から支持するフロントパネル12と、を有し、各サイドフレーム11の間に金属製の丸パイプから成るフロントロッド5Cとリヤロッド5Dとがそれぞれシート幅方向に貫通して軸連結された状態に組み付けられていることにより、全体が平面視四角枠形状に組まれた構成とされている。なお、上述したクッションフレーム10の上部には、着座乗員の荷重を和らげて受け止める図示しない発泡ウレタン製のクッションパッドやシートクッション3の表面全体を外側から覆う図示しない布製のクッションカバーが取り付けられているが、これらの構成についての具体的な説明は省略することとする。
上述した各サイドフレーム11は、それぞれ、プレス加工された1枚の鋼板材により形成されており、前後方向に長尺な板形状にカットされて、互いに内向するシート内側に面を向けて配設された状態とされている。各サイドフレーム11は、それぞれ、それらの上縁部と下縁部とがシート外側に折り曲げられて、曲げや捩りに対する構造強度が高められた構成とされている。
フロントパネル12は、上述した各サイドフレーム11と同様に、プレス加工された1枚の鋼板材により形成されており、シート幅方向に長尺な板形状にカットされて、シート上方側に面を向けて配設された状態とされている。上記フロントパネル12は、その前側の縁部や左右両側の縁部がそれぞれシート下方側に折り曲げられて、曲げや捩りに対する構造強度が高められた構成とされている。上記フロントパネル12は、その左右両側部が、それぞれ、チルトパネル12Aを介して回転軸12B(ピン)により上述した各サイドフレーム11の前後方向の中間部に回転可能に軸連結された状態に組み付けられた状態とされている。
上述した各チルトパネル12Aは、それぞれ、プレス加工された1枚の鋼板材により形成されており、前後方向に長尺な板形状にカットされて、各サイドフレーム11の内側面側に面を重ねるように配置されて設けられた状態とされている。各チルトパネル12Aは、それらの上縁部が、シート外側に折り曲げられて、曲げや捩りに対する構造強度が高められた構成とされている。各チルトパネル12Aは、上記折り曲げられた各天板面部が、それぞれ、上述した各サイドフレーム11のシート外側に折り曲げられた上縁部の直上部に位置して、フロントパネル12の左右両側の縁部に下方側からあてがわれてリベットにより一体的に締結されて結合された状態とされている。
そして、各チルトパネル12Aは、それらの後端部が、回転軸12B(ピン)により各サイドフレーム11の中間部に回転可能に軸連結された状態とされている。これら回転軸12Bは、互いに同軸線上の位置に並んで設けられた状態とされている。これにより、フロントパネル12が、各サイドフレーム11に対して、上述した各回転軸12Bを中心に上下方向に回転移動することができる状態に設けられた状態とされている。このような連結構造により、着座乗員の大腿部を支えるフロントパネル12の支持角度を高さ方向に調整操作することのできるチルト機構6が構成されている。上記チルト機構6は、上述したフロントパネル12と車両外側のサイドフレーム11との間に設けられた図示しない送りねじ駆動装置の駆動力やブレーキ力によって駆動操作されたり制止されたりするようになっている。
次に、シートリフタ5の構成について説明する。シートリフタ5は、左右一対のフロントリンク5Aと、左右一対のリヤリンク5Bと、各フロントリンク5Aの上端部同士を一体的に繋ぐフロントロッド5Cと、各リヤリンク5Bの上端部同士を一体的に繋ぐリヤロッド5Dと、車両外側のリヤリンク5Bに回転駆動力やブレーキ力を伝達するギヤ機構5Eと、を有する構成とされている。ここで、各フロントリンク5Aや各リヤリンク5Bがそれぞれ本発明の「支持部材」に相当し、フロントロッド5Cやリヤロッド5Dがそれぞれ本発明の「棒部材」に相当する。
上述した各フロントリンク5Aは、そのうちの図示向かって左側に示された車両外側に配された一方側のフロントリンク5Aが、同側のサイドフレーム11の外側に配置されており、図示向かって右側に示された車両内側に配された他方側のフロントリンク5Aが、同側のサイドフレーム11の内側に配置された状態とされている。そして、各フロントリンク5Aは、これらの上端部と各サイドフレーム11とに貫通するように丸パイプ状のフロントロッド5Cがシート幅方向に挿通されて、その挿通されたフロントロッド5Cと一体的に結合されることにより、フロントロッド5Cと一体的となって各サイドフレーム11に対して回転することができるようにフロントロッド5Cを介して各サイドフレーム11に軸連結された状態とされている。各フロントリンク5Aの下端部は、フロア側の部材となる各スライドレール4の上部に回転可能に軸連結された状態とされている。
また、各リヤリンク5Bも同様に、そのうちの図示向かって左側に示された車両外側に配された一方側のリヤリンク5Bが、同側のサイドフレーム11の外側に配置されており、図示向かって右側に示された車両内側に配された他方側のリヤリンク5Bが、同側のサイドフレーム11の内側に配置された状態とされている。そして、各リヤリンク5Bは、これらの上端部と各サイドフレーム11とに貫通するように丸パイプ状のリヤロッド5Dがシート幅方向に挿通されて、その挿通されたリヤロッド5Dと一体的に結合されることにより、リヤロッド5Dと一体的となって各サイドフレーム11に対して回転することができるようにリヤロッド5Dを介して各サイドフレーム11に軸連結された状態とされている。各リヤリンク5Bの下端部は、フロア側の部材となる各スライドレール4の上部に回転可能に軸連結された状態とされている。
そして、車両外側(図示向かって左側)のリヤリンク5Bには、同リヤリンク5Bを回転駆動させたり回転止めしたりするための動力伝達を行う駆動装置を備えたギヤ機構5Eが連結されている。上記シートリフタ5は、上述したギヤ機構5Eから車両外側のリヤリンク5Bに伝達される回転駆動力やブレーキ力により、各フロントリンク5Aと各リヤリンク5Bとが一緒になって前後方向に揺動回転したり回転止めされたりして、シートクッション3の着座高さ位置を調整したりその調整した位置に留めたりするようになっている。
その際、シートリフタ5は、上述した各フロントリンク5A同士及び各リヤリンク5B同士が、上述したフロントロッド5Cやリヤロッド5Dによってそれぞれ一体的に連結された構成となっていることにより、上述した車両外側のリヤリンク5Bが回転止めされることに伴う回転止め力により、各フロントリンク5A間及び各リヤリンク5B間でそれぞれ各サイドフレーム11を個別に下方側から支持することのできる支持力を発揮したり、車両外側のリヤリンク5Bが回転駆動される力によって各側のサイドフレーム11を個別に下方側から持ち上げたりすることのできる高い支持剛性(捩れ剛性や曲げ剛性)を発揮することのできる構成とされている。
上述した各スライドレール4は、そのうちの図示向かって右側に示された車両内側に配設された一方側のスライドレール4が、同側のサイドフレーム11の直下位置に配置されているが、図示向かって左側に示された車両外側に配設された他方側のスライドレール4が、同側のサイドフレーム11よりも外側に張り出した位置に配置された、シート幅方向の設置間スペースの広い構成とされている。
しかし、このように各スライドレール4の設置間隔が各サイドフレーム11の設置間隔よりも広い構成であっても、上述したように車両外側のフロントリンク5Aやリヤリンク5Bが同側のサイドフレーム11の外側に位置して、同側のサイドフレーム11を貫通するフロントロッド5Cやリヤロッド5Dの延びた先に連結される構成となっていることにより、別段、両者間のシート幅方向の寸法差を補うためのブラケット等の別部品を追加して設けることなく、これら寸法差のある各サイドフレーム11と各スライドレール4との間に各フロントリンク5Aと各リヤリンク5Bとを簡単に組み付けることができるようになっている。
次に、上述した各フロントリンク5Aの上端部に通されたフロントロッド5Cや各リヤリンク5Bの上端部に通されたリヤロッド5Dを、各フロントリンク5Aや各リヤリンク5Bにそれぞれ一体的に結合する構造について説明する。なお、各フロントリンク5Aをフロントロッド5Cに結合する構造と各リヤリンク5Bをリヤロッド5Dに結合する構造とは、それぞれ互いに同じ構造となっているため、以下では、これらを代表して、図1の向かって右側に示されている車両内側のリヤリンク5Bをリヤロッド5Dに結合する構造について説明することとし、これらに対応するフロントリンク5Aやフロントロッド5Cの構成については、リヤリンク5Bやリヤロッド5Dの構成の後ろに括弧書きで構成を付して説明することとする。
すなわち、図2〜図3に示すように、リヤリンク5B(フロントリンク5A)は、リヤロッド5D(フロントロッド5C)を板厚方向(軸方向)に差し込むことのできる差込孔5Ba(差込孔5Aa)と、差込孔5Baの周縁部を構成し外周側からかけられるかしめ力によって差込孔5Baの孔径を縮めるように変形する変形部5Bb(変形部5Ab)と、リヤリンク5Bの外周部に部分的に突出した形となって形成された突出部位5Bc(突出部位5Ac)と、リヤリンク5Bの外周部と突出部位5Bcとの境界部に形成された切欠き5Bd(切欠き5Ad)と、を有する形に形成されている。
上述した差込孔5Baは、丸孔の左右2箇所に先細り状に孔を広げる先細り部5Ba1(先細り部5Aa1)が形成された形となっており、リヤロッド5Dが内部に差し込まれることにより、その丸孔状の領域部にリヤロッド5Dが嵌合されるようになっている。突出部位5Bcは、上述した差込孔5Baの先細り部5Ba1が形成された周方向の対向する2箇所に形成されており、それぞれ、リヤリンク5Bの外周部から部分的に半径方向の外側に突出する形に形成された状態とされている。
一方、リヤロッド5Dは、そのリヤリンク5Bの差込孔5Ba内に差し込まれる領域部の外周部に、半径方向の内側に向かって凹んだ凹部5Da(凹部5Ca)が形成されている。上記凹部5Daは、リヤロッド5Dの外周部の円周方向の対向する2箇所に形成されており、それぞれ、リヤリンク5Bの板厚とほぼ同じくらいの軸方向の幅を有して半月状に凹まされた形となって形成されている。これにより、上記凹部5Daが形成された領域のリヤロッド5Dの断面形状は、図4に示すように、部分的に、矩形状の断面形状に凹まされた形となって形成された状態とされている。
上記リヤリンク5Bとリヤロッド5Dとは次のように組み付けられて結合されている。先ず、図4に示すように、リヤリンク5Bの差込孔5Ba内にリヤロッド5Dを差し込んで、リヤロッド5Dの各凹部5Daを差込孔5Baの各先細り部5Ba1の内周部に位置合わせした状態にセットする。次に、図5に示すように、リヤロッド5Dの内部に潰れ防止用の型Dをセットして、リヤリンク5Bの外周部に突出する2つの突出部位5Bcを内周側に押し込む(挟み込む)ようにこれらにかしめ力をかける。
これにより、リヤリンク5Bの差込孔5Baの周縁部を構成している各変形部5Bbが、上記各突出部位5Bcにかけられる押圧力の作用によって、図6に示すように差込孔5Baの各先細り部5Ba1の先細り形状を内周側に押し開く形で変形し、差込孔5Baの孔径を縮めながらリヤロッド5Dの各凹部5Da内に押し付けられる位置まで押し込まれていく。これにより、リヤリンク5Bの各変形部5Bbがリヤロッド5Dの各凹部5Daの外周面を両外側から押し挟んだ状態となって、リヤリンク5Bがリヤロッド5Dに対して軸方向にも回転方向にも強固に一体的に結合された状態となる(図7〜図8参照)。
詳しくは、図5で前述した各突出部位5Bcは、それらの両脇に、隣接するリヤリンク5Bの外周部との繋がりを弱くする切欠き5Bdが形成されていることにより、上述した押圧力がかけられた時には、各切欠き5Bdの間に挟まれた幅領域に押圧力を集中的に受けて、各先細り部5Ba1を中心側に向かって真っ直ぐに押し込んでいくように変形部5Bbを効率的に変形させていくようになっている。また、各変形部5Bbは、各先細り部5Ba1の山状に尖った形状によって、各先細り部5Ba1の先端近傍の構造強度が弱められた構成となっており、それらの外周側の各突出部位5Bcにかけられる押圧力によって、各先細り部5Ba1の先端近傍に押圧力が集中してかけられやすくなっており、各先細り部5Ba1を差込孔5Baの中心に向かって真っ直ぐに押し込んでいくように変形しやすくなっている。
このように、リヤリンク5B(支持部材)をその差込孔5Ba内にリヤロッド5D(棒部材)を差し込んで外周側からのかしめ力によって変形部5Bbを押し潰してリヤロッド5Dに結合する構成とすることにより、これら2つの部材を溶接を用いることなく互いに強固に一体的に結合することができる。
また、リヤロッド5Dの差込孔5Ba内に差し込まれる部分の周方向の一部に凹部5Daが形成されて、この凹部5Da内に変形部5Bbが押し込まれて嵌合されるようになっていることにより、リヤロッド5Dをリヤリンク5Bに対してより強固に一体的に結合することができる。詳しくは、リヤロッド5Dが本実施例のように丸棒状の部材から成るものであっても、このような構成をとることにより、リヤロッド5Dをリヤリンク5Bに対して軸方向にも円周方向にも強固に一体的に結合することができる。
また、変形部5Bbがリヤリンク5Bの外周形状から部分的に突出した突出部位5Bcを有した形に形成され、この突出部位5Bcとリヤリンク5Bの外周形状との境界部に突出部位5Bcを外周側からかけられるかしめ力によって内周側に変形させ易くする切欠き5Bd(脆弱部)が形成されている。このような構成となっていることにより、変形部5Bbを差込孔5Baの孔径を縮める形に押し潰しやすくなるため、リヤリンク5Bとリヤロッド5Dとをより良好に一体的に結合させることができる。
以上、本発明の実施形態を1つの実施例を用いて説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施することができるものである。例えば、本発明の「乗物用シート」は、自動車の運転席以外のシートにも適用することができる他、鉄道等の自動車以外の車両や、航空機、船舶等の他の乗物用に供されるシートにも広く適用することができるものである。
また、本発明の構成は、「シートクッションを支える支持部材と、該支持部材に横から差し込まれて一体的に結合される棒部材と、を有する」構成に対して広く適用することができるものである。すなわち、支持部材は、上記実施例で示したようなシートクッションをフロアに対してリンク連結して支持するリンク以外にも、シートクッションをフロアに対して固定位置で支持するレッグ(回転しない部材)であったり、シートクッションのフレームから下方側に張り出して延びる立板状のロアフレームであったりしてもよい。また、棒部材は、角パイプや中実棒等の丸パイプ以外の部材から成るものであってもよい。また、棒部材は、支持部材のどの部位に差し込まれて結合されるものであってもよい。
また、支持部材の外周側からかけられるかしめ力によって差込孔の孔径を縮めるように変形する変形部は、上記実施例で示したように周方向の対向する2箇所に設定されたものに限らず、周方向の1箇所もしくは3箇所以上の部位がかしめられて変形するようになっていてもよい。また、棒部材の周方向の一部に上記変形部が押し込まれて嵌合するように形成される凹部は、貫通孔であってもよい。上記凹部は、棒部材と支持部材の差込孔との嵌合形状が四角形等の円形以外の形状となっている場合には、凹部がなくても両者を互いに回り止めした状態に嵌合することができるが、凹部を設けて変形部を押し込むようにすることで、両者を互いに軸方向に強く外れ止めした状態に結合することができるものである。
また、支持部材に形成される、突出部位を外周側からかけられるかしめ力によって内側に変形させ易くする脆弱部として、上記実施例では支持部材の外周部と突出部位との境界部に切欠きを形成した構成を例示したが、脆弱部は、支持部材の外周部と内周部との間の中間部に変形部との間を区切るように長孔を形成することによっても形成することができる。
1 シート(乗物用シート)
2 シートバック
3 シートクッション
4 スライドレール
5 シートリフタ
5A フロントリンク(支持部材)
5Aa 差込孔
5Aa1 先細り部
5Ab 変形部
5Ac 突出部位
5Ad 切欠き(脆弱部)
5B リヤリンク(支持部材)
5Ba 差込孔
5Ba1 先細り部
5Bb 変形部
5Bc 突出部位
5Bd 切欠き(脆弱部)
5C フロントロッド(棒部材)
5Ca 凹部
5D リヤロッド(棒部材)
5Da 凹部
5E ギヤ機構
6 チルト機構
10 クッションフレーム
11 サイドフレーム
12 フロントパネル
12A チルトパネル
12B 回転軸
D 型

Claims (3)

  1. シートクッションを支える支持部材と、該支持部材に横から差し込まれて一体的に結合される棒部材と、を有する乗物用シートであって、
    前記支持部材は、前記棒部材を横から差し込むことのできる差込孔と、外周側からかけられるかしめ力によって前記差込孔の孔径を縮めるように変形する変形部と、を有し、
    前記差込孔に前記棒部材が差し込まれた状態で前記変形部が外周側からかけられるかしめ力によって押し潰されることにより、前記支持部材と前記棒部材とが互いに一体的に結合されていることを特徴とする乗物用シート。
  2. 請求項1に記載の乗物用シートであって、
    前記棒部材の前記差込孔内に差し込まれる部分の周方向の一部に凹部が形成され、該凹部内に前記変形部が押し込まれて嵌合するようになっていることを特徴とする乗物用シート。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の乗物用シートであって、
    前記変形部が前記支持部材の外周形状から部分的に突出した突出部位を有した形に形成され、該突出部位と前記支持部材の外周形状との境界部に前記突出部位を外周側からかけられるかしめ力によって内側に変形させ易くする脆弱部が形成されていることを特徴とする乗物用シート。
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