JP2019073184A - 乗物用シート - Google Patents

乗物用シート Download PDF

Info

Publication number
JP2019073184A
JP2019073184A JP2017201150A JP2017201150A JP2019073184A JP 2019073184 A JP2019073184 A JP 2019073184A JP 2017201150 A JP2017201150 A JP 2017201150A JP 2017201150 A JP2017201150 A JP 2017201150A JP 2019073184 A JP2019073184 A JP 2019073184A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
side frame
support member
seat
shaft support
reinforcing patch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017201150A
Other languages
English (en)
Inventor
宏昭 林
Hiroaki Hayashi
宏昭 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Boshoku Corp
Original Assignee
Toyota Boshoku Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Boshoku Corp filed Critical Toyota Boshoku Corp
Priority to JP2017201150A priority Critical patent/JP2019073184A/ja
Publication of JP2019073184A publication Critical patent/JP2019073184A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Seats For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】サイドフレームに軸支部材と補強用パッチとを組付ける場合であっても、全体として高い剛性が確保されたクッションフレームを備えた乗物用シートを提供する。【解決手段】乗物用シート1は、クッションフレーム20と、クッションフレーム20を昇降可能に支持するリフタリンクと、リフタリンクを駆動するための動力を伝達する動力伝達機構とを備える。クッションフレーム20は、サイドフレーム21Rを有し、動力伝達機構は、リフタリンクを駆動するセクタギヤ60と、セクタギヤ60を回動させるピニオン53とを有する。サイドフレーム21Rには、ピニオン53を軸支するための軸支部材70と、補強用パッチ80とが組付けられる。軸支部材70および補強用パッチ80は、シート前後方向において並んで配置され、補強用パッチ80の軸支部材70側の端部は、軸支部材70に重なる。【選択図】図6

Description

本開示は、乗物用シートに関し、特に、自動車等の車両に設置される車両用シートに関する。
従来、シートリフト機構を備えた車両用シートが知られている。シートリフト機構は、乗員が着座するシートクッションを昇降可能にするものであり、シート幅方向の両側に設けられた一対の四節リンクによって構成されることが一般的である。
一対の四節リンクの各々は、車両のフロアに固定されるベースと、シートクッションの骨格を成すクッションフレームのサイドフレームと、車両用シートの前後の位置に設けられることでこれらベースとサイドフレームとを接続する一対のリンクとによって構成される。
シートクッションは、シートリフト機構に含まれるリンクのうちの少なくとも1つが当該シートリフト機構を駆動するための動力を伝達する動力伝達機構によって駆動されることで回動し、これによってサイドフレームが上下動することに伴って昇降する。
ここで、上述した動力伝達機構は、回動することによってリンクを駆動するセクタギヤと、順逆方向に回転することによってセクタギヤを回動させるピニオンとを含むように構成される。このうち、ピニオンは、電動および手動のいずれかによって駆動される。
上述した構成のシートリフト機構を備えてなる車両用シートが開示された文献としては、たとえば特開2016−49801号公報(特許文献1)がある。
特開2016−49801号公報
一般に、車両用シートのクッションフレームは、高い剛性を有していることが求められる。特に、クッションフレームに設けられる一対のサイドフレームは、車両が前突または後突すること等によって外部荷重が入力された場合にも、その変形の程度が可能な限り抑制されていることが重要である。
ここで、サイドフレームは、鋼板等の金属板をプレス加工したプレス成形品にて構成される場合が多く、十分な剛性を確保するために、必要に応じて補強用パッチが組付けられる場合がある。この補強用パッチも、鋼板等の金属板をプレス加工したプレス成形品にて構成されるものであり、サイドフレームの必要箇所にたとえば溶接等によって局所的に組付けられる。
一方、上記特許文献1に開示の車両用シートにおいては、セクタギヤを回動させるためのピニオンの軸方向の一端が、サイドフレームに組付けられた板状の軸支部材によって軸支されている。当該板状の軸支部材は、車両用シートを側面視した状態においてピニオンを取り囲むように放射状に延びる3つの脚部を有しており、当該3つの脚部の各々が締結部材によってサイドフレームに固定されている。
ここで、上記構成の軸支部材は、前述のとおりピニオンを回転可能に軸支するものではあるが、サイドフレームに局所的に組付けられる部材であるため、結果的にサイドフレームの補強部材としても機能することになる。
そのため、上記特許文献1に開示の車両用シートにおいて、軸支部材に加えて補強用パッチをサイドフレームに組付けた場合には、サイドフレームの軸支部材が組付けられた部分と補強用パッチが組付けられた部分との間において、局所的に機械的強度が他の部分に比して劣る部分が生じ、車両が前突または後突すること等によって外部荷重が入力された場合に、当該部分に局所的に大きな変形が生じてしまうおそれが生じる。
このように、サイドフレームに軸支部材と補強用パッチとを併存させた状態で組付ける必要がある場合には、これら部材が組付けられた部分の間においてサイドフレームに意図しない機械的強度に劣る部分が発生することがないように、何らかの対策を施すことが求められる。
したがって、本開示は、上述した問題に鑑みてなされたものであり、サイドフレームに軸支部材と補強用パッチとを組付ける場合であっても、局所的に機械的強度が他の部分に比して劣る部分が生じず、全体として高い剛性が確保されたクッションフレームを備えた乗物用シートを提供することを目的とする。
本開示に基づく乗物用シートは、シートクッションの骨格を成すクッションフレームと、上記クッションフレームを昇降可能に支持するリフタリンクと、上記リフタリンクを駆動するための動力を伝達する動力伝達機構とを備えている。上記クッションフレームは、シート前後方向に延びるサイドフレームを有しており、上記動力伝達機構は、回動することによって上記リフタリンクを駆動するセクタギヤと、順逆方向に回転することによって上記セクタギヤを回動させるピニオンとを有している。上記サイドフレームには、上記ピニオンを軸支するための軸支部材と、シート前後方向に延びる補強用パッチとが組付けられている。上記軸支部材および上記補強用パッチは、シート前後方向において並んで配置されており、上記補強用パッチの上記軸支部材側の端部は、上記軸支部材に重なっている。
上記構成を採用することにより、軸支部材と補強用パッチとが、シート前後方向において切れ目なくサイドフレームに宛がわれた状態で位置することになる。そのため、サイドフレームの軸支部材が組付けられた部分と補強用パッチが組付けられた部分との間に局所的に機械的強度が他の部分に比して劣る部分が生じることがない。したがって、サイドフレームに軸支部材と補強用パッチとを組付ける場合であっても、全体として高い剛性が確保されたクッションフレームを備えた乗物用シートとすることができる。
本開示に基づく乗物用シートにあっては、上記補強用パッチと上記軸支部材とが重なる重なり部において、上記軸支部材および上記補強用パッチが、上記サイドフレームに固定されていることが好ましい。
上記構成を採用することにより、軸支部材と補強用パッチとが重なる重なり部において軸支部材および補強用パッチの双方がサイドフレームに固定されることになるため、軸支部材と補強用パッチとの継ぎ目部分におけるサイドフレームの補強効果を確実ならしめることができる。
本開示に基づく乗物用シートにあっては、上記サイドフレーム、上記軸支部材および上記補強用パッチが、上記重なり部において締結部材によって共締めされていることが好ましい。
上記構成を採用することにより、軸支部材と補強用パッチとが重なる重なり部において軸支部材と補強用パッチとを締結部材によって一度にサイドフレームに組付けることができる。したがって、組付け作業の容易化を図ることができる。
本開示に基づく乗物用シートにあっては、上記サイドフレーム、上記軸支部材および上記補強用パッチが、いずれも板状の部材にて構成されていることが好ましく、また、上記ピニオンが、上記サイドフレームに設けられた挿通孔にその一部が挿通された状態で配置されていることが好ましい。その場合には、上記軸支部材が、上記挿通孔から引き出された部分の上記ピニオンの端部を軸支する軸支部と、上記軸支部が上記サイドフレームから離間して位置するように上記軸支部から上記サイドフレーム側に向けて延設された複数の脚部とを有していることが好ましく、また、上記セクタギヤが、上記挿通孔と上記軸支部との間において上記ピニオンに歯合していることが好ましい。さらに、その場合においては、上記補強用パッチの上記軸支部材側の端部が、上記複数の脚部のうちの少なくとも1つと重なっていることが好ましい。
上記構成を採用することにより、サイドフレームに軸支部材と補強用パッチとを組付ける場合であっても、サイドフレームの補強用パッチが組付けられた部分と軸支部材が組付けられた部分との間に局所的に機械的強度が他の部分に比して劣る部分が生じてしまうことを防止しつつ、シート幅方向の厚みを十分に狭小化させた状態で動力伝達機構をサイドフレームに設けることができる。したがって、大型化することなく全体として高い剛性が確保されたクッションフレームを備えた乗物用シートとすることができる。
本開示に基づけば、サイドフレームに軸支部材と補強用パッチとを組付ける場合であっても、局所的に機械的強度が他の部分に比して劣る部分が生じず、全体として高い剛性が確保されたクッションフレームを備えた乗物用シートとすることができる。
実施の形態に係る車両用シートの斜視図である。 実施の形態に係る車両用シートのシートクッションの構成を示す概略斜視図である。 図2に示す右側サイドフレームをシート幅方向の外側から見た図である。 図2に示す右側サイドフレームをシート幅方向の内側から見た図である。 実施の形態に係る車両用シートの右側サイドフレームに対する各種部品の組付構造を示す分解斜視図である。 図4に示す軸支部材近傍の拡大図である。 図6に示すVII−VII線に沿った模式断面図である。
以下、実施の形態について、図を参照して詳細に説明する。なお、以下に示す実施の形態においては、同一のまたは共通する部分について図中同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
以下に示す実施の形態は、自動車の座席として構成された車両用シートに本発明を適用した場合を例示するものである。実施の形態に係る車両用シートは、着座した乗員が車両前方側を向くこととなるように車両のフロアに設置されることが想定されたものであり、シート前後方向は、車両前後方向に一致し、シート左右方向(シート幅方向)は、車両左右方向に一致し、シート上下方向は、車両上下方向に一致する。実施の形態に係る車両用シートは、運転席、助手席あるいは後列シート等として車両のフロアに搭載されるものである。
各図においては、シート前方向およびシート後方向をそれぞれX1方向およびX2方向で示し、シート左方向およびシート右方向をそれぞれY1方向およびY2方向で示し、シート上方向およびシート下方向をそれぞれZ1方向およびZ2方向で示している。なお、以下においては、シート前方向X1およびシート後方向X2に合致する軸をX軸と称し、シート左方向Y1およびシート右方向Y2に合致する軸をY軸と称し、シート上方向Z1およびシート下方向Z2に合致する軸をZ軸と称する。
図1は、実施の形態に係る車両用シートの斜視図である。まず、この図1を参照して、本実施の形態に係る車両用シート1の概略的な構成について説明する。
図1に示すように、車両用シート1は、シートクッション2と、シートバック3と、ヘッドレスト4と、シールド5とを主として備えている。シートクッション2は、乗員が着座可能な着座面2aをその上面に有しており、シートバック3は、乗員が背凭れ可能な背凭れ面3aをその前面に有している。ヘッドレスト4は、シートバック3の上部に組付けられており、シールド5は、シートクッション2の下方を覆うように設けられている。
図2は、実施の形態に係る車両用シートのシートクッションの構成を示す概略斜視図である。次に、この図2を参照して、本実施の形態に係る車両用シート1のシートクッション2の構成について説明する。なお、図2においては、シートバック3の内部構造およびシールド5(図1参照)の図示を省略している。
図2に示すように、シートクッション2は、乗員が着座するクッションパッド10と、クッションパッド10を支持するクッションフレーム20と、車両のフロアに固定されるベースとしての一対のスライドレールである左側スライドレール30Lおよび右側スライドレール30Rと、左側スライドレール30Lとクッションフレーム20とを接続する左側シートリフタ40Lと、右側スライドレール30Rとクッションフレーム20とを接続する右側シートリフタ40Rとを有している。
クッションパッド10は、所定の厚みを有する平面視略矩形状の部材からなり、着座性を考慮して各種の柔軟な材料にて構成されている。クッションパッド10は、パッド本体と、これを覆うクッションカバーとによって構成されており、その上面によって上述した着座面2aが構成されている。
クッションフレーム20は、X軸方向に沿って延在する左側サイドフレーム21Lおよび右側サイドフレーム21Rと、Y軸方向に沿って延在するフロントパイプ22およびリヤパイプ23と、左側サイドフレーム21Lおよび右側サイドフレーム21Rの前端側においてY軸方向に沿って延在するフロントパネル24と、左側サイドフレーム21L、右側サイドフレーム21R、フロントパネル24およびリヤパイプ23によって囲われた領域に配置される図示しない弾性支持体(詳細は後述する)とを有している。
左側サイドフレーム21Lおよび右側サイドフレーム21Rは、それぞれたとえば鋼板等の金属板をプレス加工したプレス成形品にて構成されている。左側サイドフレーム21Lおよび右側サイドフレーム21Rは、いずれもその一対の主面がY軸方向を向くように配置されており、その上端側および下端側がY軸方向に向けて曲げられることにより、高い剛性を有するように構成されている。
フロントパイプ22およびリヤパイプ23は、それぞれたとえば鋼管等の金属製の円筒状の部材にて構成されている。フロントパイプ22およびリヤパイプ23は、それぞれ左側サイドフレーム21Lおよび右側サイドフレーム21Rの前後の位置を架橋するように配置されている。
より詳細には、フロントパイプ22のY軸方向の一端は、左側シートリフタ40Lの後述するフロントカラー43Lに固定されており、フロントパイプ22のY軸方向の他端は、右側シートリフタ40Rの後述するフロントカラー43Rに固定されている。また、リヤパイプ23のY軸方向の一端は、左側シートリフタ40Lの後述するリヤカラー44Lに固定されており、リヤパイプ23のY軸方向の他端は、右側シートリフタ40Rの後述するリヤカラー44Rに固定されている。
このように、フロントパイプ22およびリヤパイプ23によって左側サイドフレーム21Lおよび右側サイドフレーム21Rの前後の位置が接続されることにより、クッションフレーム20の主要な骨格部は、平面視略四角枠状の形状を有している。
フロントパネル24は、たとえば鋼板等の金属板をプレス加工したプレス成形品にて構成されており、左側サイドフレーム21Lおよび右側サイドフレーム21Rの各々の前端部を覆うように配置されている。フロントパネル24は、乗員が車両用シート1に着座した状態において、クッションパッド10を介して乗員の大腿部を支持する。
弾性支持体(不図示)は、たとえばSバネ等の金属線材あるいはシート状の金属板材からなる面状の支持部材にて構成されており、フロントパイプ22およびリヤパイプ23を架橋するように配置されている。弾性支持体は、乗員が車両用シート1に着座した状態において、乗員の大腿部の付け根から臀部までをクッションパッド10を介して弾性的に支持する。
左側スライドレール30Lおよび右側スライドレール30Rは、それぞれ左側サイドフレーム21Lおよび右側サイドフレーム21Rの下方においてX軸方向に沿って延在するように配置されている。左側スライドレール30Lおよび右側スライドレール30Rは、いずれも金属製の部材にて構成されており、フロアブラケット(不図示)によって車両のフロアに固定される。
左側スライドレール30Lは、ロアレール31Lおよびアッパレール32Lを有しており、右側スライドレール30Rは、ロアレール31Rおよびアッパレール32Rを有している。ロアレール31L,31Rは、上述したフロアブラケット(不図示)によって車両のフロアに固定される部位であり、アッパレール32L,32Rは、それぞれロアレール31L,31RにX軸方向に沿って相対的に移動可能に組付けられている。
左側スライドレール30Lおよび右側スライドレール30Rは、シートスライド機構を構成する。すなわち、上述したクッションフレーム20とこれら左側スライドレール30Lおよび右側スライドレール30Rとがそれぞれ左側シートリフタ40Lおよび右側シートリフタ40Rを介して接続されることにより、クッションフレーム20が車両前後方向(すなわちX軸方向)に移動できることになる。
なお、上述したシートスライド機構を構成する左側スライドレール30Lおよび右側スライドレール30Rは、手動および電動のいずれによって駆動されてもよい。
左側シートリフタ40Lは、クッションフレーム20と左側スライドレール30Lとを接続している。左側シートリフタ40Lは、フロントブラケット41Lと、リヤブラケット42Lと、フロントカラー43Lと、リヤカラー44Lと、フロントリフタリンク45Lと、リヤリフタリンク46Lとを有している。
フロントブラケット41Lは、アッパレール32Lの前端側の位置に固定されており、リヤブラケット42Lは、アッパレール32Lの後端側の位置に固定されている。フロントカラー43Lは、左側サイドフレーム21Lの前端側の位置に回動可能に組付けられており、リヤカラー44Lは、左側サイドフレーム21Lの後端側の位置に回動可能に組付けられている。フロントリフタリンク45Lは、フロントブラケット41Lとフロントカラー43Lとを接続しており、リヤリフタリンク46Lは、リヤブラケット42Lとリヤカラー44Lとを接続している。
フロントブラケット41Lおよびリヤブラケット42Lは、それぞれたとえば鋼板等の金属板をプレス加工したプレス成形品にて構成されている。フロントブラケット41Lおよびリヤブラケット42Lは、いずれもアッパレール32Lに固定された部分がZ軸方向を向くように配置されており、所定の側端側がZ軸方向に向けて曲げられることにより、高い剛性を有するように構成されている。
フロントカラー43Lおよびリヤカラー44Lは、それぞれたとえば鋼管等の金属製の円筒状の部材にて構成されている。フロントカラー43Lおよびリヤカラー44Lは、それぞれ左側サイドフレーム21Lに設けられた孔に挿通されており、これにより左側サイドフレーム21Lに対して相対的に回動可能に組付けられている。
フロントリフタリンク45Lおよびリヤリフタリンク46Lは、それぞれたとえば鋼板等の金属板をプレス加工したプレス成形品にて構成されている。フロントリフタリンク45Lおよびリヤリフタリンク46Lは、いずれもその一対の主面がY軸方向を向くように配置されており、所定の端部側がY軸方向に向けて曲げられることにより、高い剛性を有するように構成されている。フロントリフタリンク45Lとリヤリフタリンク46Lとは、X軸方向において互いに離間して位置している。
フロントリフタリンク45Lは、所定の方向に沿って延在する長尺状の形状を有しており、その一端側が、フロントブラケット41Lの側壁部に回動可能に接続されており、その他端側が、フロントカラー43Lに固定されることで当該フロントカラー43Lを介して、左側サイドフレーム21Lの前端側の位置に回動可能に接続されている。フロントリフタリンク45Lは、基本的にその他端である上端側がその一端である下端側よりもX2方向に傾倒するように配置されている。
リヤリフタリンク46Lは、所定の方向に沿って延在する長尺状の形状を有しており、その一端側が、リヤブラケット42Lの側壁部に回動可能に接続されており、その他端側が、リヤカラー44Lに固定されることで当該リヤカラー44Lを介して、左側サイドフレーム21Lの後端側の位置に回動可能に接続されている。リヤリフタリンク46Lは、基本的にその他端である上端側がその一端である下端側よりもX2方向に傾倒するように配置されている。
これにより、主として、アッパレール32L、フロントリフタリンク45L、リヤリフタリンク46Lおよび左側サイドフレーム21Lによって四節リンクが構成されることになり、フロントリフタリンク45Lとフロントブラケット41Lとの接続部、フロントリフタリンク45Lと左側サイドフレーム21Lとの接続部、リヤリフタリンク46Lとリヤブラケット42Lとの接続部、および、リヤリフタリンク46Lと左側サイドフレーム21Lとの接続部をそれぞれ回転中心としてフロントリフタリンク45Lおよびリヤリフタリンク46Lが回動することにより、左側サイドフレーム21Lが、昇降することになる。
右側シートリフタ40Rは、クッションフレーム20と右側スライドレール30Rとを接続している。右側シートリフタ40Rは、フロントブラケット41Rと、リヤブラケット42Rと、フロントカラー43Rと、リヤカラー44Rと、フロントリフタリンク45Rと、リヤリフタリンク46Rとを有している(リヤリフタリンク46Rについては、図3および図4等参照)。
フロントブラケット41Rは、アッパレール32Rの前端側の位置に固定されており、リヤブラケット42Rは、アッパレール32Rの後端側の位置に固定されている。フロントカラー43Rは、右側サイドフレーム21Rの前端側の位置に回動可能に組付けられており、リヤカラー44Rは、右側サイドフレーム21Rの後端側の位置に回動可能に組付けられている。フロントリフタリンク45Rは、フロントブラケット41Rとフロントカラー43Rとを接続しており、リヤリフタリンク46Rは、リヤブラケット42Rとリヤカラー44Rとを接続している。
フロントブラケット41Rおよびリヤブラケット42Rは、それぞれたとえば鋼板等の金属板をプレス加工したプレス成形品にて構成されている。フロントブラケット41Rおよびリヤブラケット42Rは、いずれもアッパレール32Rに固定された部分がZ軸方向を向くように配置されており、所定の側端側がZ軸方向に向けて曲げられることにより、高い剛性を有するように構成されている。
フロントカラー43Rおよびリヤカラー44Rは、それぞれたとえば鋼管等の金属製の円筒状の部材にて構成されている。フロントカラー43Rおよびリヤカラー44Rは、それぞれ右側サイドフレーム21Rに設けられた孔に挿通されており、これにより右側サイドフレーム21Rに対して相対的に回動可能に組付けられている。
フロントリフタリンク45Rおよびリヤリフタリンク46Rは、それぞれたとえば鋼板等の金属板をプレス加工したプレス成形品にて構成されている。フロントリフタリンク45Rおよびリヤリフタリンク46Rは、いずれもその一対の主面がY軸方向を向くように配置されており、所定の端部側がY軸方向に向けて曲げられることにより、高い剛性を有するように構成されている。フロントリフタリンク45Rとリヤリフタリンク46Rとは、X軸方向において互いに離間して位置している。
フロントリフタリンク45Rは、所定の方向に沿って延在する長尺状の形状を有しており、その一端側が、フロントブラケット41Rの側壁部に回動可能に接続されており、その他端側が、フロントカラー43Rに固定されることで当該フロントカラー43Rを介して、右側サイドフレーム21Rの前端側の位置に回動可能に接続されている。フロントリフタリンク45Rは、基本的にその他端である上端側がその一端である下端側よりもX2方向に傾倒するように配置されている。
リヤリフタリンク46Rは、所定の方向に沿って延在する長尺状の形状を有しており、その一端側が、リヤブラケット42Rの側壁部に回動可能に接続されており、その他端側が、リヤカラー44Rに固定されることで当該リヤカラー44Rを介して、右側サイドフレーム21Rの後端側の位置に回動可能に接続されている。リヤリフタリンク46Rは、基本的にその他端である上端側がその一端である下端側よりもX2方向に傾倒するように配置されている。
これにより、主として、アッパレール32R、フロントリフタリンク45R、リヤリフタリンク46Rおよび右側サイドフレーム21Rによって四節リンクが構成されることになり、フロントリフタリンク45Rとフロントブラケット41Rとの接続部、フロントリフタリンク45Rと右側サイドフレーム21Rとの接続部、リヤリフタリンク46Rとリヤブラケット42Rとの接続部、および、リヤリフタリンク46Rと右側サイドフレーム21Rとの接続部をそれぞれ回転中心としてフロントリフタリンク45Rおよびリヤリフタリンク46Rが回動することにより、右側サイドフレーム21Rが、昇降することになる。
なお、上述したシートリフト機構を構成する左側シートリフタ40Lおよび右側シートリフタ40Rは、手動および電動のいずれによって駆動されてもよいが、本実施の形態においては、電動駆動される場合を例示する。
ここで、右側サイドフレーム21Rおよびその近傍には、上述したフロントカラー43Rおよびリヤカラー44R等に加えて、さらにモータユニット50、セクタギヤ60、軸支部材70および補強用パッチ80が組付けられている。
このうち、モータユニット50、セクタギヤ60および軸支部材70は、クッションフレーム20を昇降させるための右側シートリフタ40Rのリヤリフタリンク46Rの駆動に供されるものであり、補強用パッチ80は、右側サイドフレーム21Rの所定部位を補強するためのものである。以下、図3ないし図7を参照して、これらについて詳細に説明する。
図3および図4は、図2に示す右側サイドフレームをそれぞれシート幅方向の外側およびシート幅方向の内側から見た図であり、図5は、当該右側サイドフレームに対する各種部品の組付構造を示す分解斜視図である。また、図6は、図4に示す軸支部材近傍の拡大図であり、図7は、図6に示すVII−VII線に沿った模式断面図である。
図3ないし図7に示すように、モータユニット50は、右側サイドフレーム21Rから見てシート幅方向の外側に配置されており、セクタギヤ60、軸支部材70および補強用パッチ80は、いずれも右側サイドフレーム21Rから見てシート幅方向の内側に配置されている。
モータユニット50は、モータ51と、ギヤボックス52と、ピニオン53と、締結部材としての固定用ボルト54a〜54cおよび固定用ナット55a〜55cとを有している。モータユニット50は、予めユニット化された状態で右側サイドフレーム21Rに組付けられる。
モータ51は、右側シートリフタ40Rのリヤリフタリンク46Rを駆動する駆動源であり、外部からの電力の供給および動作制御のための信号を受けて、その出力軸が順逆方向に回転するものである。ギヤボックス52は、内部に複数のギヤを有しており、モータ51の出力軸に発生する動力を減速してピニオン53に伝達するものである。
ピニオン53は、その外周面に歯53a(図5参照)を有しており、後述するセクタギヤ60の歯62に当該歯53aが歯合することにより、ピニオン53に伝達された動力をさらにセクタギヤ60に伝達するものである。固定用ボルト54a〜54cおよび固定用ナット55a〜55cは、モータユニット50を右側サイドフレーム21Rに固定するためのものである。
ここで、図5に示すように、右側サイドフレーム21Rの、右側シートリフタ40Rのリヤカラー44Rが組付けられた部分よりもX軸方向に沿った前方側の位置には、Y軸方向に沿って当該右側サイドフレーム21Rを貫通する挿通孔25が設けられている。モータユニット50は、ピニオン53が挿通孔25を挿通するとともにその一部が当該挿通孔25の内部に配置されるように、シート幅方向の外側から右側サイドフレーム21Rに組付けられる。これにより、ピニオン53の先端側の部分は、組付け後において右側サイドフレーム21Rよりもシート幅方向の内側に位置することになる(図7参照)。
図4および図5に示すように、セクタギヤ60は、固定用孔61と、歯62と、貫通孔63とが設けられた板状の部材からなり、たとえば鋼板等の金属板をプレス加工したプレス成形品やブロック状の鋼材等を切削加工することで形成された成形品にて構成されている。セクタギヤ60は、右側サイドフレーム21Rの、右側シートリフタ40Rのリヤカラー44Rが組付けられた部分よりもX軸方向に沿った前方側の位置にその主要部が配置されるとともに、その一方の主面が右側サイドフレーム21Rのシート幅方向の内側の壁面に対向した状態となるように右側サイドフレーム21Rに組付けられる。
固定用孔61は、セクタギヤ60を右側シートリフタ40Rのリヤカラー44Rに固定するための部位であり、セクタギヤ60は、その固定用孔61にリヤカラー44Rが挿入された状態で溶接等によってリヤカラー44Rに固定される。
歯62は、セクタギヤ60の外周端の所定位置に設けられており、組付け後において上述したモータユニット50のピニオン53の歯53aに歯合する。貫通孔63は、軸支部材70の後述する脚部72bがセクタギヤ60に干渉することを避けるために設けられた部位であり、固定用孔61と歯62との間に設けられている。
軸支部材70は、軸支部71と、脚部72a〜72cとを有する板状の部材からなり、たとえば鋼板等の金属板をプレス加工したプレス成形品にて構成されている。軸支部材70は、右側サイドフレーム21Rの挿通孔25が設けられた部分を覆うとともに、その一方の主面が右側サイドフレーム21Rのシート幅方向の内側の壁面に対向した状態となるように右側サイドフレーム21Rに組付けられる。これにより、軸支部材70は、組付け後において右側サイドフレーム21Rを介してモータユニット50と対向することになる。
軸支部71は、ピニオン53を回転可能に軸支するための部位であり、当該軸支部71には、貫通孔形状の受け部が設けられている。当該受け部には、右側サイドフレーム21Rに設けられた挿通孔25から引き出された部分のピニオン53の端部が挿入されており、これによりピニオン53が回転可能に軸支されている。
脚部72a〜72cは、組付け後において軸支部71を右側サイドフレーム21Rから所定距離だけ離間した状態で配置させるための部位であり、軸支部71から放射状にかつ右側サイドフレーム21R側に向けて延設されている。また、脚部72a〜72cは、軸支部材70を右側サイドフレーム21Rに固定するための部位でもある。
本実施の形態においては、軸支部材70が、3つの脚部72a〜72cを有している。このうち、脚部72aは、軸支部71から概ねZ1方向に向けて延設されており、脚部72bは、軸支部71から概ねX2方向に向けて延設されており、脚部72cは、軸支部71から概ねZ2方向に向けて延設されている。このうち、脚部72bは、スペーサ90(図5参照)を介して右側サイドフレーム21Rに固定されており、これにより上述したセクタギヤ60に設けられた貫通孔63と相まって、セクタギヤ60と軸支部材70との干渉が回避されている。
ここで、軸支部材70は、前述のとおりピニオン53を回転可能に軸支するものではあるが、右側サイドフレーム21Rに局所的に組付けられる部材であるため、結果的に右側サイドフレーム21Rの補強部材としても機能することになる。
補強用パッチ80は、右側サイドフレーム21Rを局所的に補強するための部材であり、たとえば鋼板等の金属板をプレス加工したプレス成形品にて構成されている。補強用パッチ80は、X軸方向に沿って延在する細長の形状を有しており、右側サイドフレーム21Rの、軸支部材70が組付けられた部分よりもX軸方向に沿った前方側の位置にその主要部が配置されるとともに、その一方の主面が右側サイドフレーム21Rのシート幅方向の内側の壁面に対向した状態となるように右側サイドフレーム21Rに組付けられる。
補強用パッチ80の後端には、組付け後において軸支部材70の脚部72cと重なることとなる延設部81(図5参照)が設けられている。当該延設部81は、平板状の形状を有しており、X軸方向に沿って軸支部材70側に向けて突出するように設けられている。
図6および図7を参照して、上述したように、モータユニット50のピニオン53は、右側サイドフレーム21Rに設けられた挿通孔25にその一部が挿通された状態で配置されており、挿通孔25からシート幅方向の内側に向けて引き出された部分のピニオン53の端部は、軸支部材70の軸支部71によって軸支されている。
ここで、セクタギヤ60に設けられた歯62は、挿通孔25と軸支部71との間において(すなわち、右側サイドフレーム21Rと軸支部材70との間において)、ピニオン53に設けられた歯53aと歯合している。これら互いに歯合するピニオン53およびセクタギヤ60は、右側シートリフタ40Rのリヤリフタリンク46Rを駆動するための動力を伝達する動力伝達機構に該当する。
これにより、モータ51が駆動することでピニオン53が順逆方向に回転することにより、セクタギヤ60は、右側シートリフタ40Rのリヤカラー44Rの中心軸(すなわちリヤパイプ23の中心軸)を回転中心として図中に示す矢印AR方向に回動することになる。
これに伴い、モータ51の駆動力は、セクタギヤ60が固定されたリヤカラー44Rを介して同じくリヤカラー44Rに固定されたリヤリフタリンク46Rに伝達され、これによってリヤリフタリンク46Rが、当該リヤリフタリンク46Rとリヤブラケット42Rとの接続部を回転中心として回動するように駆動されることになる。
以上により、右側シートリフタ40Rのリヤリフタリンク46Rが駆動されることに伴い、右側サイドフレーム21Rが上下動することになり、これによってシートクッション2が昇降することになる。
本実施の形態に係る車両用シート1においては、図5に示すように、モータユニット50、軸支部材70および補強用パッチ80が、いずれもモータユニット50が有する固定用ボルト54a〜54cおよび固定用ナット55a〜55cによって右側サイドフレーム21Rに固定されている。より詳細には、右側サイドフレーム21R、軸支部材70および補強用パッチ80の所定位置には、固定用の孔がそれぞれ設けられており、これら孔に固定用ボルト54a〜54cが挿入された状態とされて当該固定用ボルト54a〜54cに固定用ナット55a〜55cが螺合されることにより、モータユニット50、軸支部材70および補強用パッチ80が、右側サイドフレーム21Rに固定されている。
ここで、補強用パッチ80には、上述したように延設部81が設けられており、当該延設部81は、組付け後において軸支部材70の脚部72aに重なっている。すなわち、補強用パッチ80と軸支部材70とは、組付け時において、これらの一部同士が互いに重ね合わされた状態とされ、この状態において当該重なり部が締結部材としての固定用ボルト54cおよび固定用ナット55cによって共締めされることにより、当該重なり部において右側サイドフレーム21Rに共に固定されている。
なお、軸支部材70は、補強用パッチ80に重ね合わされている脚部72cのみならず、補強用パッチ80に重ね合わされていない脚部72a,72bにおいても、それぞれ固定用ボルト54a,54bおよび固定用ナット55a,55bによって右側サイドフレーム21Rに固定されており、補強用パッチ80は、軸支部材70に重ね合わされている延設部81のみならず、軸支部材70に重ね合わされていない他の部位においても、溶接等によって右側サイドフレーム21Rに固定されている。
このように構成することにより、軸支部材70と補強用パッチ80とがシート前後方向において切れ目なく右側サイドフレーム21Rに宛がわれた状態で位置することになるため、右側サイドフレーム21Rの軸支部材70が組付けられた部分と補強用パッチ80が組付けられた部分との間に局所的に機械的強度が他の部分に比して劣る部分が生じることがない。そのため、右側サイドフレーム21Rに軸支部材70と補強用パッチ80とを組付ける場合であっても、全体として高い剛性が確保されたクッションフレームを備えた車両用シートとすることができる。
ここで、上記構成を採用せずに、軸支部材70と補強用パッチ80とを分離して右側サイドフレーム21Rに組付けた場合には、右側サイドフレーム21Rの軸支部材70が組付けられた部分と補強用パッチ80が組付けられた部分との間に局所的に機械的強度が他の部分に比して劣る部分が発生することになり、車両が前突または後突すること等によって外部荷重が右側サイドフレーム21Rに入力された場合に、当該部分において変形が生じてしまうおそれがある。
当該部分において変形が生じた場合には、仮にその変形がある程度小さくても、ピニオン53が配置された部分の近傍において右側サイドフレーム21Rに変形が生じてしまうことになるため、ピニオン53に軸ずれが発生するおそれが高く、そのため、当該変形が原因となってピニオン53からセクタギヤ60への動力伝達に支障が来たされてしまうおそれがある。
しかしながら、上記構成を採用することにより、右側サイドフレーム21Rに外部荷重が入力された場合にも、当該部分において右側サイドフレーム21Rに変形が生じることが大幅に抑制できるため、上述したようなピニオン53の軸ずれの発生を未然に防止することが可能になり、シートリフト機構に故障が発生するおそれを十分に低くすることができる。
また、本実施の形態における車両用シート1においては、上述したように、右側サイドフレーム21R、軸支部材70および補強用パッチ80が、軸支部材70と補強用パッチ80とが重なる重なり部において、固定用ボルト54cおよび固定用ナット55cによって共締めされている。
このように構成することにより、軸支部材70と補強用パッチ80とが重なる重なり部において軸支部材70および補強用パッチ80の双方が右側サイドフレーム21Rに固定されることになるため、軸支部材70と補強用パッチ80との継ぎ目部分における右側サイドフレーム21Rに対する補強効果を確実ならしめることができるとともに、当該重なり部において軸支部材70と補強用パッチ80とを固定用ボルト54cおよび固定用ナット55cによって一度に右側サイドフレーム21Rに組付けることができるため、結果として組付け作業の容易化を図ることもできる。
さらには、本実施の形態おける車両用シート1においては、上述したように、セクタギヤ60が右側サイドフレーム21Rと軸支部材70との間においてモータユニット50のピニオン53に歯合しているとともに、補強用パッチ80の延設部81が、軸支部材70の脚部72cと重なっている。
このように構成することにより、右側サイドフレーム21Rの補強用パッチ80が組付けられた部分と軸支部材70が組付けられた部分との間に局所的に機械的強度が他の部分に比して劣る部分が生じてしまうことを防止しつつ、シート幅方向の厚みを十分に狭小化させた状態でピニオン53およびセクタギヤ60を右側サイドフレーム21Rの近傍に配置させることができる。そのため、大型化することなく全体として高い剛性が確保されたクッションフレーム20を備えた車両用シートとすることができる。
上述した実施の形態においては、軸支部材に設けられた複数の脚部のうちの1つのみが補強用パッチと重なるように構成された場合を例示して説明を行なったが、複数の脚部が補強用パッチと重なるように構成することも可能である。そのように構成した場合には、さらに高い補強効果を得ることができる。
また、上述した実施の形態においては、右側シートリフタおよび左側シートリフタに含まれるリフタリンクのうちの1つのみを駆動するように構成した場合を例示して説明を行なったが、これらリフタリンクのうちの複数が駆動されるように構成してもよく、その場合には、駆動されるリフタリンクのそれぞれに対応した軸支部材と、その近傍に配置される補強用パッチとを一部において重ね合わせるように構成してもよい。
また、上述した実施の形態においては、右側シートリフタが電動駆動される場合を例示して説明を行なったが、左側シートリフタが電動駆動されるように構成してもよく、また、左側シートリフタおよび/または右側シートリフタが、手動で駆動されるように構成してもよい。それらのいずれの場合においても、本発明の適用が可能である。
さらには、上述した実施の形態においては、自動車の座席として構成された車両用シートに本発明を適用した場合を例示して説明を行なったが、本発明は、船舶、航空機、電車に設置されるシート等どのような乗物用シートに対しても適用が可能である。
このように、今回開示した上記実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって画定され、また特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
1 車両用シート、2 シートクッション、2a 着座面、3 シートバック、3a 背凭れ面、4 ヘッドレスト、5 シールド、10 クッションパッド、20 クッションフレーム、21L 左側サイドフレーム、21R 右側サイドフレーム、22 フロントパイプ、23 リヤパイプ、24 フロントパネル、25 挿通孔、30L 左側スライドレール、30R 右側スライドレール、31L,31R ロアレール、32L,32R アッパレール、40L 左側シートリフタ、40R 右側シートリフタ、41L,41R フロントブラケット、42L,42R リヤブラケット、43L,43R フロントカラー、44L,44R リヤカラー、45L,45R フロントリフタリンク、46L,46R リヤリフタリンク、50 モータユニット。51 モータ、52 ギヤボックス、53 ピニオン、53a 歯、54a〜54c 固定用ボルト、55a〜55c 固定用ナット、60 セクタギヤ、61 固定用孔、62 歯、63 貫通孔、70 軸支部材、71 軸支部、72a〜72c 脚部、80 補強用パッチ、81 延設部、90 スペーサ。

Claims (4)

  1. シートクッションの骨格を成すクッションフレームと、
    前記クッションフレームを昇降可能に支持するリフタリンクと、
    前記リフタリンクを駆動するための動力を伝達する動力伝達機構とを備え、
    前記クッションフレームは、シート前後方向に延びるサイドフレームを有し、
    前記動力伝達機構は、回動することによって前記リフタリンクを駆動するセクタギヤと、順逆方向に回転することによって前記セクタギヤを回動させるピニオンとを有し、
    前記サイドフレームには、前記ピニオンを軸支するための軸支部材と、シート前後方向に延びる補強用パッチとが組付けられ、
    前記軸支部材および前記補強用パッチが、シート前後方向において並んで配置されているとともに、前記補強用パッチの前記軸支部材側の端部が、前記軸支部材に重なっている、乗物用シート。
  2. 前記補強用パッチと前記軸支部材とが重なる重なり部において、前記軸支部材および前記補強用パッチが、前記サイドフレームに固定されている、請求項1に記載の乗物用シート。
  3. 前記サイドフレーム、前記軸支部材および前記補強用パッチが、前記重なり部において締結部材によって共締めされている、請求項2に記載の乗物用シート。
  4. 前記サイドフレーム、前記軸支部材および前記補強用パッチが、いずれも板状の部材からなり、
    前記ピニオンが、前記サイドフレームに設けられた挿通孔にその一部が挿通された状態で配置され、
    前記軸支部材が、前記挿通孔から引き出された部分の前記ピニオンの端部を軸支する軸支部と、前記軸支部が前記サイドフレームから離間して位置するように前記軸支部から前記サイドフレーム側に向けて延設された複数の脚部とを有し、
    前記セクタギヤが、前記挿通孔と前記軸支部との間において前記ピニオンに歯合し、
    前記補強用パッチの前記軸支部材側の端部が、前記複数の脚部のうちの少なくとも1つと重なっている、請求項1から3のいずれかに記載の乗物用シート。
JP2017201150A 2017-10-17 2017-10-17 乗物用シート Pending JP2019073184A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017201150A JP2019073184A (ja) 2017-10-17 2017-10-17 乗物用シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017201150A JP2019073184A (ja) 2017-10-17 2017-10-17 乗物用シート

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019073184A true JP2019073184A (ja) 2019-05-16

Family

ID=66542972

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017201150A Pending JP2019073184A (ja) 2017-10-17 2017-10-17 乗物用シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019073184A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022102346A (ja) * 2020-12-25 2022-07-07 石岡 大樹 セクターギア、およびそれが組み込まれたエアソフトガン

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022102346A (ja) * 2020-12-25 2022-07-07 石岡 大樹 セクターギア、およびそれが組み込まれたエアソフトガン
JP7365326B2 (ja) 2020-12-25 2023-10-19 石岡 大樹 セクターギア、およびそれが組み込まれたエアソフトガン

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9630527B2 (en) Vehicle seat
JP7004271B2 (ja) 車両用シート
JP6250349B2 (ja) 乗物用シート
WO2017022737A1 (ja) 乗物用シートフレーム
US9744884B2 (en) Vehicle seat having an elevation mechanism and a cushion frame with rigid portions
WO2014033962A1 (ja) 車両用シートのシートフレーム
WO2012049725A1 (ja) 乗物用シート
JP6962845B2 (ja) 車両用シート
JP5933018B2 (ja) 車両用シート
JP6005162B2 (ja) 車両用シートのシートフレーム
JP2020111272A (ja) 乗物用シート
JP2019073184A (ja) 乗物用シート
JP6554878B2 (ja) 車両用シート
JP6597365B2 (ja) 乗物用シート
JP2015003573A (ja) 乗物用シート
WO2014045420A1 (ja) 車両用シート
JP6370641B2 (ja) 乗物用シート
WO2017204136A1 (ja) 乗物用シートのフレーム構造
JP2016159820A (ja) 車両用シート
JP7473819B2 (ja) 車両用シート
JP6870477B2 (ja) 乗物用シート
JP2021095134A (ja) 車両用シート
JP2022135658A (ja) 乗り物用シート
JP2022135657A (ja) 乗り物用シート
JP2015003571A (ja) 乗物用シート