JP2016159820A - 車両用シート - Google Patents

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健一 新妻
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亘 本田
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Abstract

【課題】骨格となるシートフレームの剛性を向上させ、シートフレームの軽量化を果たす車両用シートを提供する。【解決手段】車両用シートSは、ハイトリンク装置30を備えたシートであって、クッションフレーム10のサイドフレーム11は、その下端部分が閉断面構造を形成しており、当該閉断面構造の外側壁部112bが湾曲形状を形成するように構成されている。当該閉断面構造は、ブレーキユニット34と上下に重なる位置を通るように前後に延びている。【選択図】図4

Description

本発明は、車両用シートに係り、特に、シート本体を昇降可能なハイトリンク装置を備えた車両用シートに関する。
従来、シート本体を昇降可能に支持するハイトリンク装置や、リクライニング装置を備えた車両用シートが知られており、これら装置周辺のフレーム連結剛性を確保しながらも、車両の燃費向上のためにフレーム軽量化を果たす工夫が種々なされている(特許文献1、2参照)。
特許文献1に記載のリクライニング装置付きの車両用シートでは、シートクッションの骨格となるクッションフレームにおいて、左右側方に配置されるクッションサイドフレームが閉断面構造を形成するように構成されている。
また特許文献2に記載のハイトリンク装置付きの車両用シートでは、クッションサイドフレームの下端部分に対して補強フレームがシート幅方向から重ね合わされることで、閉断面構造が形成されている。
上記構成によって、クッションサイドフレームの剛性を確保をしながらも、当該フレームを薄肉形成することができ、フレームの軽量化を果たすことができる。
特開2006−231991号公報 特開2011−20593号公報
ところが、特許文献1、2のような車両用シートに対して、ハイトリンク装置等の装置周辺のフレーム連結剛性を一層向上させ、かつ、フレームの軽量化を果たすことが可能な技術が求められていた。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、骨格となるシートフレームの剛性を向上させ、シートフレームの軽量化を果たすことが可能な車両用シートを提供することにある。
また、本発明の他の目的は、ハイトリンク装置やリクライニング装置等の装置周辺のフレーム連結剛性を確保し、かつ、シートフレームの軽量化を果たすことが可能な車両用シートを提供することにある。
前記課題は、本発明の車両用シートによれば、着座部の骨格となるクッションフレームを備え、該クッションフレームは、シート幅方向の左右側方に配置され、シート前後方向に延びているサイドフレームを有し、該サイドフレームは、該サイドフレームの上方部分及び下方部分のうち、少なくとも一方の部分において閉断面構造を有し、該閉断面構造を有する部分は、シート幅方向の外側壁部及び内側壁部のうち、少なくとも一方の側壁部が曲面形状を形成するように構成されていること、により解決される。
上記のように、サイドフレームは、その上方部分及び下方部分のうち、少なくとも一方の部分において閉断面構造を有し、閉断面構造を有する部分は、側壁部が曲面形状を形成するように構成されているため、従来例と比較して、サイドフレームのうち、上記閉断面構造を有する部分に荷重が集中して加わったときにも、応力が分散され易くなる。
従って、シートの軽量化を維持させながら、シートフレームの連結剛性を向上させることができる。
このとき、前記閉断面構造を有する部分は、前記一方の側壁部と、該一方の側壁部にそれぞれ連結される上壁部及び底壁部とが、連続する曲面形状を形成するように構成されていると良い。
上記構成により、上記閉断面構造を有する部分に荷重が加わったときにも、応力が一層分散され易くなる。
このとき、前記サイドフレームの下端部が、前記閉断面構造を有する部分であって、前記外側壁部が湾曲形状を形成するように構成されていると良い。
上記構成により、サイドフレームのうち、特に荷重が集中し易く、圧縮応力が加わって変形しやすい下端部において連結剛性を向上させることができる。また、外側壁部が湾曲した形状で形成されるため、圧縮応力が一層分散され易くなる。
このとき、前記サイドフレームは、第1サイドフレーム部と、該第1サイドフレーム部とで前記閉断面構造を形成するために、前記第1サイドフレーム部のシート幅方向の側面に取り付けられる第2サイドフレーム部と、を備えていると良い。
上記のように、サイドフレームの一部が2つのフレーム部材を重ね合わせて構成されるため、フレームの連結剛性が一層向上する。
このとき、前記クッションフレームの下方に配置されるベース部材に対して前記クッションフレームを昇降可能に連結するハイトリンク装置を備え、該ハイトリンク装置は、前記クッションフレームの昇降を規制するブレーキユニットを備え、該ブレーキユニットは、前記サイドフレームのシート幅方向の側面に取り付けられ、前記閉断面構造を有する部分は、前記ブレーキユニットと上下に重なる位置に配置されていると良い。
上記のように、ハイトリンク装置付きの車両用シートにおいて、サイドフレームのうち、比較的荷重が集中し易い、ブレーキユニットの上端部分又は下端部分において剛性を高めることができる。
このとき、前記ブレーキユニットは、前記サイドフレームの外側面に取り付け部材によって取り付けられ、該取り付け部材は、シート前後方向において前記ブレーキユニットを挟む位置に配置される第1取り付け部材と第2取り付け部材を備え、前記閉断面構造を有する部分は、前記第1取り付け部材及び前記第2取り付け部材が配置された部分と上下に重なる位置を通るように延びていると良い。
上記構成により、ブレーキユニット周辺の連結剛性を一層高めることができる。
このとき、前記ハイトリンク装置は、上下方向において前記サイドフレームと前記ベース部材を連結し、前記ブレーキユニットとシート幅方向に重なる位置に配置されるリンクを備え、前記サイドフレームの上端部は、シート幅方向の一方側に屈曲形成され、前記リンクを覆う位置まで延びていると良い。
上記のように、サイドフレームの上端部が、リンク(駆動リンク)の上方を覆う位置まで延びているため、例えば駆動リンクに設けられたセクターギア部に異物等が侵入することを抑制することができ、ハイトリンク装置の動作が良好になる。
このとき、前記閉断面構造を有する部分は、前記ブレーキユニットの外周部分に沿って湾曲するように延びていると良い。
上記構成により、ブレーキユニット周辺の剛性が一層高まる。
このとき、前記ハイトリンク装置は、前記サイドフレームの前方部分に取り付けられる第1リンクと、該第1リンクよりシート後方部分に取り付けられる第2リンクと、を備え、前記サイドフレームは、シート前後方向において前記第1リンクの取り付け位置と前記第2リンクの取り付け位置の間において上下方向に幅狭となる部分を有し、前記閉断面構造を有する部分は、前記ブレーキユニットと上下に重なる位置から、前記幅狭となる部分の位置まで延びていると良い。
上記のように、サイドフレームが、比較的強度を必要としない部位において幅狭となる部分を有しているため、シートの軽量化を効率的に果たすことができる。
また、閉断面構造を有する部分は、ブレーキユニットと上下に重なる位置から、前幅狭となる部分の位置まで延びているため、シートの軽量化を果たしつつも、ブレーキユニット周辺部分の剛性を確保する設計となっている。
このとき、前記クッションフレームは、左右のサイドフレームの後方部分を連結する後方連結フレームを有し、該後方連結フレームは、前記ブレーキユニットよりも後方位置に配置され、前記閉断面構造を有する部分は、前記ブレーキユニット及び前記後方連結フレームの間の部分の位置から、前記幅狭となる部分の位置まで延びていると良い。
上記構成により、サイドフレームにおいて特に剛性を必要とする部位に合わせて、閉断面構造を形成することができる。
請求項1、2の発明によれば、従来例と比較して、サイドフレームのうち、上記閉断面構造を有する部分に荷重が集中して加わったときにも、応力が分散され易くなる。
請求項3の発明によれば、サイドフレームのうち、特に荷重が集中し易く、圧縮応力が加わって変形しやすい下端部において連結剛性を向上できる。また、圧縮応力が一層分散され易くなる。
請求項4の発明によれば、サイドフレームの一部が2つのフレーム部材を重ね合わせて構成されるため、フレームの連結剛性が一層向上する。
請求項5の発明によれば、ハイトリンク装置付きの車両用シートにおいて、サイドフレームのうち、比較的荷重が集中し易い、ブレーキユニットの上端部分又は下端部分において剛性を高められる。
請求項6の発明によれば、ブレーキユニット周辺の連結剛性を一層高められる。
請求項7の発明によれば、例えば駆動リンクに設けられたセクターギア部に異物等が侵入することを抑制でき、ハイトリンク装置の動作が良好になる。
請求項8の発明によれば、ブレーキユニット周辺の剛性が一層高まる。
請求項9の発明によれば、シートの軽量化を果たしつつも、ブレーキユニット周辺部分の剛性を確保可能な設計となっている。
請求項10の発明によれば、サイドフレームにおいて特に剛性を必要とする部位に合わせて、閉断面構造を形成できる。
本実施形態に係る車両用シートの斜視図である。 車両用シートの骨格となるシートフレームの斜視図である。 図2の要部拡大図であって、サイドフレーム周辺を示す斜視図である。 図3のIV−IV断面図であって、ハイトリンク装置を示す斜視図である。 図3のV−V断面図であって、サイドフレームを示す斜視図である。 図3のVI−VI断面図であって、サイドフレームとパンフレームの連結状態を説明する図である。 パンフレームの分解斜視図である。 図2の要部拡大図であって、サイドフレームの第2実施例を示す図である。 図3のV−V断面図であって、サイドフレームの第2実施例を示す図である。
以下、本発明の実施形態に係る車両用シートについて、図1〜図9を参照しながら説明する。
本実施形態は、ハイトリンク装置を備えた車両用シートであって、クッションフレームの左右側方に配置されるサイドフレームは、その下端部分が閉断面構造を形成し、当該閉断面構造の外側壁部が湾曲形状を形成するように構成されており、当該閉断面構造は、ブレーキユニットと上下に重なる位置を通るように前後に延びていることを特徴とする車両用シートの発明に関するものである。
なお、車両用シートのシートバックに対して乗員が着座する側がシート前方側となる。
本実施形態の車両用シートSは、図1に示すように、シートクッション1と、シートバック2とを備えるシート本体と、図2に示すように、シートクッション1に対してシートバック2を回動可能に連結するリクライニング装置20と、車体フロアに対してシート本体を昇降可能に連結するハイトリンク装置30と、車体フロアに取り付けられ、シート本体を前後移動可能に支持するレール装置40と、から主に構成されている。
なお、レール装置40が、特許請求の範囲においてベース部材に相当する。
シートクッション1は、図1に示すように、乗員を下方から支持する着座部であって、骨格となる図2に示すクッションフレーム10にクッションパッド1aを載置して表皮材1bで被覆されて構成されている。
シートバック2は、乗員の背中を後方から支持する背もたれ部であって、骨格となるバックフレームにクッションパッド2aを載置して表皮材2bで被覆されて構成されている。
クッションフレーム10は、図2に示すように、シートクッション1の骨格となる略矩形状の枠状体からなり、左右側方に配置されるサイドフレーム11と、各サイドフレーム11の前方部分を連結するプレート状のパンフレーム12と、各サイドフレーム11の後方部分を連結するパイプ状の後方連結フレーム13と、パンフレーム12及び後方連結フレーム13に掛け止めされ、蛇状に延びている3つの弾性バネ14と、パンフレーム12の下方に配置され、各サイドフレーム11を連結するサブマリンパイプ15と、から主に構成されている。
サイドフレーム11は、シート前後方向に延出し、縦断面略I字形状からなる板金部材であって、その後方部分にはリクライニング装置20が取り付けられ、その下方部分にはハイトリンク装置30を介してレール装置40が取り付けられている。
サイドフレーム11、パンフレーム12の詳細について後述する。
リクライニング装置20は、図2に示すように、シートバック2の回転動作をロックするロック状態と、ロック解除状態との間で切り替え可能であって、シートバック2を起立姿勢でロックした状態から、不図示のリクラ操作レバーが操作されることでロック状態を解除し、シートバック2の起立姿勢を調整することが可能な装置である。
詳しく言うと、リクライニング装置20は、シートクッション1の後方部分に取り付けられ、回転中心となるバック回転軸21と、シートバック2をバック回転軸21を中心として前方側に回転させるように付勢する渦巻きバネ22と、から主に構成されている。
バック回転軸21は、シート幅方向においてシートクッション1側とシートバック2側に軸支され、渦巻きバネ22は、その一端部がシートクッション1側に係止され、他端部がシートバック2側に係止されている。
ハイトリンク装置30は、図2〜図4に示すように、クッションフレーム10とレール装置40の間に取り付けられ、シート前方側に配置される左右の第1リンク31と、シート後方側に配置される左右の第2リンク32とを備えており、第2リンク32が駆動リンクとなってシート本体の高さを調整可能な装置である。
第2リンク32のうち、クッションフレーム10(サイドフレーム11)側の連結部分において、その外周部分の一部には、図4に示すように、歯車としてセクターギア部32aが形成されており、後述のブレーキユニット34の左右内側に設けられたピニオンギア32bと噛み合わされている。
また、ハイトリンク装置30は、図3、図4に示すように、サイドフレーム11のシート幅方向の側面に軸支され、外側に突出するブレーキ回転軸33と、ブレーキ回転軸33を介して回動可能に取り付けられ、シート本体の昇降動作を規制するブレーキユニット34と、ブレーキ回転軸33及びブレーキユニット34を介して回動可能に取り付けられ、シート本体を昇降動作させるハイト操作レバー35と、を備えている。
ブレーキユニット34は、サイドフレーム11の外側面に取り付けブラケット36を介して取り付けられている。取り付けブラケット36は、シート前後方向においてブレーキユニット34を挟む位置にある第1取り付け部材36a及び第2取り付け部材36bによってサイドフレーム11に取り付けられている。
上記構成において、ハイト操作レバー35が操作されると、ブレーキ回転軸33と一体的にピニオンギア32bが回転し、ピニオンギア32bとセクターギア部32aの噛み合い位置が変化する。さらに、セクターギア部32aが形成された左側の第2リンク32が回転し、左側の第2リンク32に従動して、右側の第2リンク32、左右の第1リンク31も回転する。これによって、シート本体が昇降し、シート高さが調整されることになる。
レール装置40は、図2、図3に示すように、車体フロアに固定され、シート前後方向に延びる左右のロアレール41と、ロアレール41に沿って摺動可能に支持される左右のアッパレール42と、アッパレール42を摺動不能にロックする不図示のロック部材と、ロック部材のロック状態を解除するレール操作レバー43と、から主に構成されている。
ロアレール41は、長尺な中空体からなり、シート幅方向に間隔を空けて左右に配置されており、シート前後方向に沿って断面略凸形状の収容空間が形成されている。
アッパレール42は、ロアレール41の収容空間内に挿入された状態でロアレール41に沿ってスライド移動する長尺体からなり、図3に示すように、その上方部分が連結ブラケット50を介してクッションフレーム10側に連結されている。
連結ブラケット50は、図2、図3に示すように、シート前後方向に延出する縦断面略L字形状の板金部材からなり、上下方向においてアッパレール42と、クッションフレーム10側にあるリンク31,32とを連結する部材である。
連結ブラケット50は、アッパレール42の上面に当接する底壁部51と、底壁部51の左右方向の内側端部から連続して上方に延出し、リンク31,32が回動可能に取り付けられている側壁部52と、から主に構成されている。
底壁部51は、その底面とアッパレール42上面が当接した部分の外周部分がレーザー溶接されることで、アッパレール42上に接合されている。
側壁部52は、底壁部51に沿って前後方向に延びており、第1リンク31が取り付けられる部分から第2リンク32が取り付けられる部分に向かうに従って、底壁部51からシート幅方向に遠ざかる向きに屈曲して形成されている。
<サイドフレームの詳細>
サイドフレーム11は、図3〜図5に示すように、断面略I字形状の第1サイドフレーム部110と、第1サイドフレーム部110の下端部においてシート幅方向の内側面に取り付けられる断面略L字形状の第2サイドフレーム部120と、から主に構成されている。そして、第1サイドフレーム部110と第2サイドフレーム部120とが重ね合わされることで略矩形状の閉断面構造が形成されている。
第1サイドフレーム部110は、その上端部111がフランジ部としてシート幅方向の内側に屈曲して延びており、その下端部112がフランジ部として上端部111とは逆側の外側に屈曲して延びて構成されている。
上端部111は、断面略U字形状からなり、第1サイドフレーム部110の本体壁部110aからシート幅方向の外側に湾曲状に張り出した後、シート幅方向の内側に戻るように屈曲し、そのまま内側に張り出すように突出している。
上端部111は、図3に示すように、シート前後方向に延びて、サイドフレーム11においてリクライニング装置20が取り付けられた位置から、パンフレーム12が取り付けられた位置まで延びている。
また上端部111は、図4に示すように、シート幅方向の内側に張り出して第2リンク32を覆う位置まで突出している。
下端部112は、図4、図5に示すように、同様に断面略U字形状からなり、本体壁部110aからシート幅方向の外側に湾曲状に張り出した後、シート幅方向の内側に戻るように屈曲し、シート幅方向の内側に張り出すことのない位置まで突出している。
詳しく言うと、下端部112は、本体壁部110aから順に連続して形成される上壁部112aと、外側壁部112bと、底壁部112cと、から構成されている。
下端部112は、図3に示すように、シート前後方向に延びて、サイドフレーム11の後端部分から、パンフレーム12と上下に重なる位置まで延びている。
また下端部112は、シート幅方向の外側に張り出して、ブレーキユニット34の少なくとも一部と上下に重なる位置まで突出している。
第2サイドフレーム部120は、図4、図5に示すように、第1サイドフレーム部110の本体壁部110aに重ね合わされる内側壁部120aと、内側壁部120aの下端部分から屈曲してシート幅方向の外側に突出し、第1サイドフレーム部110の底壁部112cに重ね合わされる底壁部120bと、から構成されている。
上記構成において、サイドフレーム11の下端部分が、第1サイドフレーム部110と第2サイドフレーム部120とによって閉断面構造を形成している。
サイドフレーム11の閉断面構造を有する部分は、その外側壁部112bが曲面形状を形成するように構成されている。
詳しく言うと、閉断面構造を有する部分は、その外側壁部112bと、上壁部112a及び底壁部112cとで、連続する湾曲形状を形成するように構成されている。
上記構成において、サイドフレーム11の閉断面構造を有する部分は、図3、図4に示すように、ブレーキユニット34と上下に重なる位置に配置されており、ブレーキユニット34の外周部分に沿わせて湾曲するように前後方向に延びている。
また、閉断面構造を有する部分は、第1取り付け部材36a及び前記第2取り付け部材36bが配置された部分と上下に重なる位置を通るように前後方向に延びている。
そのため、ハイトリンク装置30付きの車両用シートSにおいて、サイドフレーム11のうち、比較的荷重が集中し易い、ブレーキユニット34の下端部分において剛性を高めることができる。
上記構成において、サイドフレーム11は、図3に示すように、シート前後方向において第1リンク31の取り付け位置と第2リンク32の取り付け位置の間において上下方向に幅狭となる形状を有している。
そして、サイドフレーム11の閉断面構造を有する部分は、ブレーキユニット34及び後方連結フレーム13の間の位置から、上記幅狭となる部分の位置まで延びている。
そのため、サイドフレーム11のうち、特別に強度を必要としない部位においてシートの軽量化を果たしつつも、ブレーキユニット34周辺の剛性を確保できる。
上記構成において、サイドフレーム11は、図3に示すように、サブマリンパイプ15と連結される部分において、シート幅方向の外側に突出した略円筒形状の突出穴11aを有している。そして、サブマリンパイプ15が突出穴11aに嵌合した状態でレーザー溶接されている。そのため、サブマリンパイプ15との連結剛性が向上している。
上記構成において、図3に示すように、第2リンク32が第1リンク31よりもシート幅方向の内側にオフセット配置されている。
一般に、ハイトリンク装置30付きのシートにおいては、ハイト操作レバー35がシート本体からシート幅方向の外側に極力張り出すことがないように、ハイト操作レバー35にブレーキユニット34を介して連結される第2リンク32(駆動リンク)をシート幅方向の内側にオフセット配置させるものである。
このようにリンク同士をオフセット配置することで通常よりも連結ブラケット50の接合強度が求められるところ、上記のようにレーザー溶接を採用した本構成であれば、連結ブラケット50の接合強度を十分に確保することができる。
<パンフレームの詳細>
パンフレーム12は、図6、図7に示すように、金属材料からなるパンフレーム本体12aと、パンフレーム本体12aに設けられた被係合穴に係合され、樹脂材料からなる係合体12b、12cと、から構成されている。
係合体12b,12cは、パンフレーム12周辺にある公知なデバイス用のハーネスを通すためのハーネス通過穴12dが複数形成されている。
パンフレーム12の左右両端部分は、図6に示すように、サイドフレーム11の上端部111に上下に重ねられた上で、ブラインドリベットを用いて固定されている。
<サイドフレームの第2実施形態>
次に、サイドフレームの第2実施例について、図8、図9に基づいて説明する。
なお、以下の説明において上述したサイドフレーム11と重複する内容は説明を省略する。
第2実施例に係るサイドフレーム11´では、第1サイドフレーム部110´の下端部においてシート幅方向の外側面から第2サイドフレーム部120´が取り付けられている点が異なっている。
そして、断面略I字形状の第1サイドフレーム部110´と、断面略U字形状の第2サイドフレーム部120´とが重ね合わされることで矩形状の閉断面構造が形成されている。
<その他の実施形態>
上記実施形態において、図2に示すように、車両用シートSは、ハイトリンク装置30やレール装置40を備えた構成となっているが、必ずしも必要ではなく、例えば、車体フロアに固定されたベース部材とクッションフレーム10(サイドフレーム11)とが直接連結されていても良い。
上記実施形態では、具体例として自動車に用いられる車両用シートについて説明したが、これに限定されることなく、電車、バス等の車両用シートのほか、飛行機、船等の乗物用シートとしても利用することができる。
本実施形態では、主として本発明に係る車両用シートに関して説明した。
ただし、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
S 車両用シート
1 シートクッション
1a、2a、 クッションパッド
1b、2b、 表皮材
2 シートバック
10 クッションフレーム
11,11´ サイドフレーム
11a 突出穴
12 パンフレーム
12a パンフレーム本体
12b,12c 係合体
12d ハーネス通過穴
13 後方連結フレーム
14 弾性バネ
15 サブマリンパイプ
20 リクライニング装置
21 バック回転軸
22 渦巻きバネ
30 ハイトリンク装置
31 第1リンク
32 第2リンク(駆動リンク)
32a セクターギア部
32b ピニオンギア
33 ブレーキ回転軸
34 ブレーキユニット
35 ハイト操作レバー
36 取り付けブラケット
36a 第1取り付け部材
36b 第2取り付け部材
40 レール装置
41 ロアレール
42 アッパレール
43 レール操作レバー
50 連結ブラケット
51 底壁部
52 側壁部
110,110´ 第1サイドフレーム部
110a 本体壁部
111 上端部
112 下端部
112a 上壁部
112b 外側壁部
112c 底壁部
120,120´ 第2サイドフレーム部
120a 内側壁部
120b 底壁部

Claims (10)

  1. 着座部の骨格となるクッションフレームを備え、
    該クッションフレームは、シート幅方向の左右側方に配置され、シート前後方向に延びているサイドフレームを有し、
    該サイドフレームは、該サイドフレームの上方部分及び下方部分のうち、少なくとも一方の部分において閉断面構造を有し、
    該閉断面構造を有する部分は、シート幅方向の外側壁部及び内側壁部のうち、少なくとも一方の側壁部が曲面形状を形成するように構成されていることを特徴とする車両用シート。
  2. 前記閉断面構造を有する部分は、前記一方の側壁部と、該一方の側壁部にそれぞれ連結される上壁部及び底壁部とが、連続する曲面形状を形成するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用シート。
  3. 前記サイドフレームの下端部が、前記閉断面構造を有する部分であって、前記外側壁部が湾曲形状を形成するように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用シート。
  4. 前記サイドフレームは、第1サイドフレーム部と、該第1サイドフレーム部とで前記閉断面構造を形成するために、前記第1サイドフレーム部のシート幅方向の側面に取り付けられる第2サイドフレーム部と、を備えていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の車両用シート。
  5. 前記クッションフレームの下方に配置されるベース部材に対して前記クッションフレームを昇降可能に連結するハイトリンク装置を備え、
    該ハイトリンク装置は、前記クッションフレームの昇降を規制するブレーキユニットを備え、
    該ブレーキユニットは、前記サイドフレームのシート幅方向の側面に取り付けられ、
    前記閉断面構造を有する部分は、前記ブレーキユニットと上下に重なる位置に配置されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の車両用シート。
  6. 前記ブレーキユニットは、前記サイドフレームの外側面に取り付け部材によって取り付けられ、
    該取り付け部材は、シート前後方向において前記ブレーキユニットを挟む位置に配置される第1取り付け部材と第2取り付け部材を備え、
    前記閉断面構造を有する部分は、前記第1取り付け部材及び前記第2取り付け部材が配置された部分と上下に重なる位置を通るように延びていることを特徴とする請求項5に記載の車両用シート。
  7. 前記ハイトリンク装置は、上下方向において前記サイドフレームと前記ベース部材を連結し、前記ブレーキユニットとシート幅方向に重なる位置に配置されるリンクを備え、
    前記サイドフレームの上端部は、シート幅方向の一方側に屈曲形成され、前記リンクを覆う位置まで延びていることを特徴とする請求項5又は6に記載の車両用シート。
  8. 前記閉断面構造を有する部分は、前記ブレーキユニットの外周部分に沿って湾曲するように延びていることを特徴とする請求項5乃至7のいずれか1項に記載の車両用シート。
  9. 前記ハイトリンク装置は、前記サイドフレームの前方部分に取り付けられる第1リンクと、該第1リンクよりシート後方部分に取り付けられる第2リンクと、を備え、
    前記サイドフレームは、シート前後方向において前記第1リンクの取り付け位置と前記第2リンクの取り付け位置の間において上下方向に幅狭となる部分を有し、
    前記閉断面構造を有する部分は、前記ブレーキユニットと上下に重なる位置から、前記幅狭となる部分の位置まで延びていることを特徴とする請求項5乃至8のいずれか1項に記載の車両用シート。
  10. 前記クッションフレームは、左右のサイドフレームの後方部分を連結する後方連結フレームを有し、
    該後方連結フレームは、前記ブレーキユニットよりも後方位置に配置され、
    前記閉断面構造を有する部分は、前記ブレーキユニット及び前記後方連結フレームの間の部分の位置から、前記幅狭となる部分の位置まで延びていることを特徴とする請求項9に記載の車両用シート。
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