JP6716851B2 - 乗物用シートのフレーム構造 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車、航空機、列車、船舶などの乗物用シートのフレーム構造に関する。
乗物用シートは、省エネルギーの観点より、燃費改善のため軽量化が常に求められている。本発明者らは、これまでに乗物用シートの軽量化に関する技術の提案を種々行っている。例えば、特許文献1では、素材にもよるが、板厚1.8mm以下、好ましくは、1.2mm以下あるいは1.0mm以下といった薄肉の金属板を用いたフレームにより軽量化を図る技術を開示している。また、これらの薄肉の金属板を用いながら、所定の強度を達成するために、サイドフレームなどの必要な箇所に熱処理(焼き入れ)を施す技術も開示している。さらに、シートクッション部のサイドフレームが、前部と後部に配設された前部リンク及び後部リンクによって、それぞれスライダのアッパーレールに連結され、リフター機構のギヤや、上記後部リンクと接続される中継リンク等との組み合わせによって、部分的にトラス構造部を形成し、強度を高めることも提案している。
国際公開WO2014/027627号公報
しかしながら、前突等によって、後方の積載物が前方に飛び出し、前席のシートバック部に大きな衝撃力が入力されると、入力点であるバックフレームに加え、入力点から離れたクッションフレームの前部リンク、あるいはバックフレームとクッションフレームの境界付近等に大きな力が作用し、変形を生じやすい。
本発明は上記に鑑みなされたもので、衝撃力の影響を受けやすい箇所、特に後方の積載物の前方への飛び出しによって影響を受けやすい箇所の強度を高めた乗物用シートのフレーム構造を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明の乗物用シートのフレーム構造は、シートクッション部用のクッションフレームと、前記クッションフレームの後部に連結されるシートバック部用のバックフレームと、前記クッションフレームの高さ調整を行うリフター機構とを備えた乗物用シートのフレーム構造であって、
前記クッションフレームを構成する左右のクッションサイドフレームが、左右のスライダの各アッパーレールに、それぞれ、前記リフター機構によって回動する前部リンク及び後部リンクを介して支持されていると共に、
前記左右の前部リンクのうち、少なくとも一方の前部リンクは、上部が、前記クッションサイドフレームに設けられた上部連結軸に連結され、下部が、前記アッパーレールに設けられた下部連結軸に連結され、前記クッションサイドフレームと前記アッパーレールを挟んだ両側に配設されている複数枚のリンクプレートから構成されていることを特徴とする。
前記少なくとも一方の前部リンクが、乗物のセンター寄りの前部リンクであることが好ましい。
前記左右の前部リンクが連結される前記左右のスライダの各アッパーレールの少なくとも一方における前記下部連結軸が設けられる部位に、外向きに突出するフランジ部が設けられていることが好ましい。
前記クッションサイドフレーム、前記バックフレームを構成するバックサイドフレーム及び両者に跨がって配設される連結ブラケットのいずれか少なくとも一つに、ビード部が形成されていることが好ましい。
前記クッションフレーム、前記バックフレーム及び両者に跨がって配設される連結ブラケットのいずれか少なくとも一つに、部分的に熱処理が施されていることが好ましい。
本発明によれば、少なくとも一方の前部リンクが複数枚のリンクプレートからなり、各リンクプレートが、クッションサイドフレームに設けられた上部連結軸とスライダのアッパーレールに設けられた下部連結軸とに掛け渡され、かつ、クッションサイドフレームとアッパーレールを挟んだ両側に配設されている。そのため、複数枚のリンクプレートからなる少なくとも一方の前部リンクによって支持されているクッションサイドフレームは、アッパーレールに両持ちで支持されることになり、強度が高くなる。よって、シートバック部における入力点から距離があり、大きな力が作用する前部リンクにおける変形が抑制される。
また、クッションサイドフレーム、バックフレームを構成するバックサイドフレーム及び両者に跨がって配設される連結ブラケットのいずれか少なくとも一つに、ビード部を形成した構成とすることにより、衝撃力が作用しやすい箇所の強度を高めることができる。また、部分的に、特に衝撃力の影響を受けやすい箇所に熱処理を施すことにより、さらに強度を高めたフレーム構造を提供することができる。
図1は、本発明の一の実施形態に係る乗物用シートのフレーム構造を示す右斜め前方から見た斜視図である。 図2は、上記実施形態に係る乗物用シートのフレーム構造を示す左斜め前方から見た斜視図である。 図3は、上記実施形態に係る乗物用シートのフレーム構造を示す平面図である。 図4は、上記実施形態に係る乗物用シートのフレーム構造を示す正面図である。 図5は、上記実施形態に係る乗物用シートのフレーム構造を示す左側面図である。 図6は、上記実施形態に係る乗物用シートのフレーム構造を示す右側面図である。 図7(a)は、2枚のリンクプレートから構成される前部リンク付近の拡大斜視図であり、図7(b)は、図7(a)を正面側から見た図である。 図8は、図5のA−A線断面図である。
以下、図面に示した実施形態に基づき、本発明をさらに詳細に説明する。図1〜図6は、本発明の一の実施形態に係る乗物用シートのフレーム構造1の外観を示した図である。本実施形態の乗物用シートのフレーム構造1は、これらの図に示したように、シートクッション部1Aを形成するクッションフレーム10と、シートバック部1Bを形成するバックフレーム20を有し、それらが、連結ブラケット30により連結されている。
クッションフレーム10は、乗物のフロアの幅方向に所定間隔をおいて前後方向に延びる一対のクッションサイドフレーム11,11を有して構成される。各クッションサイドフレーム11,11の前部間には、両者間の間隔を保ち、クッションフレーム10の強度を保つ第1ビーム111が掛け渡されている。
クッションフレーム10の各クッションサイドフレーム11,11は、乗物のフロアの幅方向に所定間隔をおいて取り付けられる左右のスライダ40,40のアッパーレール42,42に連結されて配設される。具体的には、左右のクッションサイドフレーム11,11に対応して、左右それぞれに前部リンク151,151及び後部リンク152,152を有すると共に、一方のクッションサイドフレーム11(本実施形態では着座者から見て左側のクッションサイドフレーム11(以下、「左側クッションサイドフレーム11」)側に駆動リンク153(図2参照)を有し、他方のクッションサイドフレーム11(本実施形態では着座者から見て右側のクッションサイドフレーム11(以下、「右側クッションサイドフレーム11」)側に、従動リンク154(図1参照)を有する。
左右の前部リンク151,151は、 一端(下端)151a,151aがスライダ40,40のアッパーレール42,42の連結部位にそれぞれ軸支され、前部リンク151,151の他端(回転自由端)151b,151bは、左右のクッションサイドフレーム11,11の連結部位に連結されている。また、前部リンク151,151の他端151b,151b間には、補強用の第2ビーム112が配設される。なお、前部リンク151,151の詳細についてはさらに後述する。
左右の後部リンク152,152は、略L字状に形成され、一端(下端)152a,152aがスライダ40,40のアッパーレール42,42にそれぞれ軸支されている。後部リンク152,152の他端(回転自由端)152b,152bは、駆動リンク153の後部及び従動リンク154の後部にそれぞれ軸支されている。また、略L字状の後部リンク152,152の屈曲部152c,152c間には、補強用の第3ビーム113が掛け渡されている。
左右のクッションサイドフレーム11,11のうちの一方(本実施形態では、左側クッションサイドフレーム11)において、その前後方向中央部よりもやや前寄りの位置に、リフター機構160のクラッチ部161が設けられている(図1参照)。左側クッションサイドフレーム11の内面には、クラッチ部161によって回転するセクタギヤ162が配設されている(図2参照)。セクタギヤ162には、駆動リンク153の先端部(回転自由端)が軸支されていると共に、幅方向に延びる連結軸155を介して着座者から見て右側クッションサイドフレーム11側に配設された従動リンク154に連結されている。従って、操作部材(図示せず)が操作されて、クラッチ部161に組み込まれたギヤが回転すると、それによりセクタギヤ162が回転し、それによって駆動リンク153及び従動リンク154が変位して、後部リンク152,152が回転すると共に、前部リンク151,151がこれに追従して回転し、クッションフレーム10全体を上下に変位させる。
ここで、左右の前部リンク151,151及び後部リンク152,152は、このようにして、リフター機構160の駆動力によってクッションフレーム10を上下動させるために設けられる一方で、後部座席や荷室の積載物が急停車や前突等により前方に飛び出し、それによってシートバック部1Bに衝撃荷重がかかると、その入力点であるシートバック部1Bから離間した前部リンク151,151に大きな力が作用する。そこで、左右の前部リンク151,151のうちの少なくとも一方、特に、積載物の飛び出しによる衝撃力は、通常、ドア等に接触したりして力が分散されることの多いドア側よりも、接触物のない乗物のセンター寄りにおいて大きく作用するため、好ましくは、少なくとも乗物のセンター寄りに配置される前部リンク151(本実施形態では、着座者から見て右側(以下、右側前部リンク151)であり、左ハンドル車の運転席シート又は右ハンドル車の助手席シートにおいてそれぞれ乗物のセンター寄りとなる)の強度を高めた構成とすることが好ましい。
そのため、本実施形態の右側前部リンク151は、図1〜図4及び図7に示したように、2枚のリンクプレート1511,1512から構成されている。具体的には、まず、左右の前部リンク151,151を結ぶ第2ビーム112は、各端部112a,112bが左右のクッションサイドフレーム11,11を厚み方向に貫通して配設されており、本実施形態では、各端部112a,112b付近が、各前部リンク151,151の上部が連結される上部連結軸112c,112dとなっている。また、右側クッションサイドフレーム11を支持するアッパーレール42(以下、「右側アッパーレール42」)の縦壁部421における乗物のセンター寄りの側面に固定された固定ブラケット422には、その厚み方向に貫通する下部連結軸423が設けられている。そして、2枚のリンクプレート1511,1512は、右側クッションサイドフレーム11及び右側アッパーレール42の固定ブラケット422を挟んだ内面側と外面側において、それぞれの上部が、上部連結軸112cに連結され、それぞれの下部が下部連結軸423に連結されて配設される。従って、右側前部リンク151は、2枚のリンクプレート1511,1512によって、上部連結軸112c及び下部連結軸423を介して、右側クッションサイドフレーム11を両持ちで支持しており、1枚で構成する場合よりも高い強度が得られる。
なお、左側前部リンク151は、左側クッションフレーム11及び左側クッションサイドフレーム11を支持するアッパーレール42(以下、「左側アッパーレール42」)の縦壁部421の内面側に配設された1枚のリンクプレートからなる。その上部は、第2ビーム112の左側の端部112b付近である上部連結軸112dに軸支され、下部が、左側アッパーレール42の縦壁部421における乗物のセンター寄りの側面に固定された固定ブラケット422に支軸424を介して軸支される。
本実施形態では、各前部リンク151,151の下部を軸支するため、左右のアッパーレール42,42にそれぞれ固定ブラケット422,422を設けているが、後方からの衝撃荷重に対応するため、この固定ブラケット422,422は、その外周部に縦壁部421との固定面とは反対方向(固定面を基準として外向き)に突出するフランジ部422a,422aが設けられていることが好ましい。本実施形態では、上記のように、後方からの衝撃力が乗物のセンター寄りに作用しやすいことを考慮して、固定ブラケット422,422をいずれも縦壁部421,421の乗物のセンター寄りの側面に固定している。よって、フランジ部422a,422aは、いずれも乗物のセンター方向に突出しており(図1、図2、図4及び図7参照)、それにより、乗物のセンター寄りに大きく作用する衝撃力に対する強度が高くなっている。
バックフレーム20は、図1〜図6に示したように、第1バックフレーム21及び第2バックフレーム22の組み合わせから構成される。第1バックフレーム21は、薄肉の金属板を略方形の枠状に加工してなり、シートバック部1Bの高さ方向下端付近に配置される下部フレーム211と、下部フレーム211に対して上方に所定間隔をおいて、本実施形態では、シートバック部1Bの高さ方向略中間付近に配置される中間フレーム212と、下部フレーム211及び中間フレーム212の幅方向各端部同士を結ぶと共に、下部フレーム211及び中間フレーム212の幅方向各端部から前方に折り曲げられて前方に突出する左右のバックサイドフレーム213,213とを有して構成される。第1バックフレーム21を構成する金属板は、軽量化のため、例えば、板厚1.8mm以下、好ましくは0.6〜1.6mmの範囲、より好ましくは0.6〜1.2mmの範囲、さらに好ましくは0.6〜1.0mmの範囲のものを使用することができる。なお、上記のクッションフレーム10における各クッションサイドフレーム11,11も、軽量化のため、同様の薄肉の金属板から構成されることが好ましい。
第2バックフレーム22は、略コ字状に曲げ加工した金属製のパイプ材からなり、閉塞側の辺部をヘッドレストが配置される上部フレーム221となる向きで配設され、上部フレーム221の各端部から下方に延びるサイドパイプ222,222が第1バックフレーム21のバックサイドフレーム213,213の内面に溶接等により固定される。このとき、サイドパイプ222,222が、バックサイドフレーム213の下端付近まで、好ましくは、後述するリクライニング機構300の配設位置付近まで延びる長さを有することが好ましい。それにより、薄肉の金属板からなるバックサイドフレーム213,213の強度を高めることができる。すなわち、後部座席や荷室の積載物が前方に飛び出した際には、バックサイドフレーム213,213付近が衝撃力の入力点となるが(図5参照)、本実施形態によれば、サイドパイプ222,222が固定されているため、強度が高く、衝撃力によって一気に大きく変形してしまうことを抑制できる。
バックフレーム20のバックサイドフレーム213,213は、その下部が、クッションフレーム10における各クッションサイドフレーム11,11の後部に、連結ブラケット30,30を介して連結される。すなわち、連結ブラケット30,30の下部が、クッションサイドフレーム11,11の後部にボルト等により固定され、連結ブラケット30,30の上部が、バックサイドフレーム213,213の下部にボルト等により固定される。また、一対の連結ブラケット30,30にはリクライニング機構300が支持される。リクライニング機構300は、一方の連結ブラケット30に取り付けられたクライナ310と、他方の連結ブラケット30に取り付けられたリクライナ320と、両者を接続する接続軸330を有して構成される。なお、連結ブラケット30,30は、第1バックフレーム21と同様の薄肉の金属板から構成される。
クッションフレーム10、バックフレーム20及び連結ブラケット30の任意箇所、好ましくは、バックフレーム20に衝撃力が入力された際に、大きな力が作用する部位であるクッションサイドフレーム11,11の後部付近、バックサイドフレーム213,213の下部付近及び両者に跨がって配設される連結ブラケット30,30のいずれか少なくとも一つに、ビード部を形成することが好ましい。本実施形態では、図5、図7(a)及び図8に示したように、右側クッションサイドフレーム11には、前部リンク151の上部を支持している部位付近から後端縁に至るまで、所定幅のビード部11aを形成している。従って、連結ブラケット30が重なっている部位では、図8に示したように、ビード部11aと連結ブラケット30との対向面間によって箱状断面が形成され、強度が高くなっている。また、左側クッションサイドフレーム11においても、図6に示したように、リフター機構160のクラッチ部161よりも後方部位からビード部11bが形成され、同様に連結ブラケット30とによって箱状断面が形成され強度が高くなっている。なお、本実施形態では、各連結ブラケット30,30にもビード部30a,30aを形成し、連結ブラケット30,30自体の強度も高くしている。
また、クッションフレーム10、バックフレーム20及び連結ブラケット30,30のうちのいずれか少なくとも一つに、部分的に熱処理を施すことが好ましい。熱処理(焼き入れ)によって必要な箇所の強度を上げることで、衝撃力への対応強度を高めるものである。上記したように、本実施形態では、右側前部リンク151は2枚のリンクプレート1511,1512によって強度を上げ、ビード部11a,11b,30aによって、特に、クッションサイドフレーム11,11の後部付近からバックサイドフレーム213,213の下部付近にかけての連結ブラケット30,30を含む範囲の強度を上げ、サイドパイプ222,222の固定によってバックサイドフレーム213,213の強度を上げているが、これらの対策に加えて、衝撃力が作用しやすい部位を中心として熱処理を行うことが好ましい。本実施形態では、図1及び図2において、網掛けで示したように、クッションサイドフレーム11,11の上縁に沿った熱処理部H1,H2、各ビーム111〜113の長手方向に沿った熱処理部H3〜H5、バックサイドフレーム213,213の前縁に沿った熱処理部H6,H7、同じくバックサイドフレーム213,213の高さ方向中間付近の熱処理部H8,H9、さらに、サイドパイプ222,222の垂直部外面に沿った熱処理部H10,H11に、それぞれ熱処理を施し、強度を上げている。なお、この熱処理部は、あくまで一例であり、これらの範囲に限定されるものではないことはもちろんである。
本実施形態の乗物用シートのフレーム構造1によれば、後部座席や荷室から移動して積載物がシートバック部1Bに衝突した場合(図5参照)、まず、熱処理部H6〜H11に加え、バックサイドフレーム213,213にサイドパイプ222,222を一体化して強度が高くなった構造によって、衝撃力を受け止め、一気に変形することを抑制する。そして、その衝撃力の作用が及ぶクッションフレーム10及びバックフレーム20の境界付近では、リクライニング機構300等の剛性に加え、ビード部11a,11b,30aによる強度が発揮され、一気に変形することが抑制される。さらに、クッションサイドフレーム11,11におけるリフター機構160等の剛性に、ビード部11a,11bや熱処理部H1〜H5によって高い強度が発揮され、前部リンク151,151付近においては、アッパーレール42,42の縦壁部421,421に設けた固定ブラケット422,422のフランジ部422a,422aによって、特に、乗物のセンター寄りに作用する力に耐え、各前部リンク151,151の倒れを抑制する。そして、入力点から離れ、特に大きな力が作用する右側前部リンク151は、2枚のリンクプレート1511,1512によって構成されるため、その強度によって倒れ変形が抑制される。このように、本実施形態によれば、後方からの衝撃力の作用が及びやすい部位を中心として、複数の補強手段を組み合わせて設定しており、補強用の部品が大幅に増えて重量を増すようなこともなく、衝撃力を効果的に吸収することができる。
なお、固定ブラケット422,422は、各アッパーレール42,42の縦壁部421,421の両面に設けることも可能であり、本発明はそのような構成を排除するものではないが、衝撃力の伝達経路を考慮した本実施形態のような構成とすることで、必要最小限の補強手段が設けられることになり、軽量化に貢献できるため好ましい。同様に、左側前部リンク151についても2枚のリンクプレートから構成することも可能であるが、衝撃力の作用方向、伝達経路等を考慮して本実施形態のように右側前部リンク151のみを2枚のリンクプレート1511,1512によって構成することが好ましい。また、リンクプレート1511,1512を複数枚で構成する場合、その厚さや強度等によっては2枚に限らず、3枚以上の組み合わせで構成することも可能である。
本発明の乗物用シートは、上記実施形態で説明したように、自動車において用いられることが好適であるが、航空機、列車、船舶などの各種の乗物用シートにおいても適用可能である。
1 乗物用シートのフレーム構造
1A シートクッション部
1B シートバック部
10 クッションフレーム
11 クッションサイドフレーム
112c,112d 上部連結軸
151 前部リンク
1511,1512 リンクプレート
152 後部リンク
160 リフター機構
20 バックフレーム
21 第1バックフレーム
213 バックサイドフレーム
22 第2バックフレーム
222 サイドパイプ
30 連結ブラケット
11a,11b,30a ビード部
40 スライダ
421 縦壁部
422 固定ブラケット
423 下部連結軸

Claims (5)

  1. シートクッション部用のクッションフレームと、前記クッションフレームの後部に連結されるシートバック部用のバックフレームと、前記クッションフレームの高さ調整を行うリフター機構とを備えた乗物用シートのフレーム構造であって、
    前記クッションフレームを構成する左右のクッションサイドフレームが、左右のスライダの各アッパーレールに、それぞれ、前記リフター機構によって回動する前部リンク及び後部リンクを介して支持されていると共に、
    前記左右の前部リンクのうち、少なくとも一方の前部リンクは、上部が、前記クッションサイドフレームに設けられた上部連結軸に連結され、下部が、前記アッパーレールに設けられた下部連結軸に連結され、前記クッションサイドフレームと前記アッパーレールを挟んだ両側に配設されている複数枚のリンクプレートから構成されていることを特徴とする乗物用シートのフレーム構造。
  2. 前記少なくとも一方の前部リンクが、乗物のセンター寄りの前部リンクである請求項1記載の乗物用シートのフレーム構造。
  3. 前記左右の前部リンクが連結される前記左右のスライダの各アッパーレールの少なくとも一方における前記下部連結軸が設けられる部位に、外向きに突出するフランジ部が設けられている請求項1又は2記載の乗物用シートフレーム構造。
  4. 前記クッションサイドフレーム、前記バックフレームを構成するバックサイドフレーム及び両者に跨がって配設される連結ブラケットのいずれか少なくとも一つに、ビード部が形成されている請求項1〜3のいずれか1に記載の乗物用シートのフレーム構造。
  5. 前記クッションフレーム、前記バックフレーム及び両者に跨がって配設される連結ブラケットのいずれか少なくとも一つに、部分的に熱処理が施されている請求項1〜4のいずれか1に記載の乗物用シートのフレーム構造。
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