JPH1095261A - シート上下装置 - Google Patents

シート上下装置

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JPH1095261A
JPH1095261A JP20179797A JP20179797A JPH1095261A JP H1095261 A JPH1095261 A JP H1095261A JP 20179797 A JP20179797 A JP 20179797A JP 20179797 A JP20179797 A JP 20179797A JP H1095261 A JPH1095261 A JP H1095261A
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JP
Japan
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link
seat
lower arm
lock
upper rail
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP20179797A
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English (en)
Inventor
Yasutaka Kojima
島 康 敬 小
Yukifumi Yamada
田 幸 史 山
Tadashi Yoshida
田 糾 吉
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 衝突時にシートに加わる荷重に対して、シー
トの耐衝撃性の向上を図る。 【解決手段】 シートバック3をシートクッション2に
対して回動させるアッパアーム21と、シートクッショ
ン2をアッパレール12に対して上下動させるリフタリ
ンク80とを、ロアアーム40とリフタロアアーム30
とで挟み込み、ポール60,82とラチェット60b,
82aの噛合が外れないように幅方向の動きを規制し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シート装置に関す
るものであり、特に、リクライニング機構とシート上下
機構を備えたシート上下装置に係わるものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車両シートの上下装置は、シート
クッション及びシートバックの連結部にアッパレールと
ロアアームにロアギヤと第1リンク部材とにより構成さ
れる第1リンク機構を構成し、アッパレールとロアアー
ムと第2リンク部材とクッションフレームとにより第2
リンク機構を構成して、シートバックがリクライニング
角を保持したままシートクッションが上下動するよう
に、第1リンク機構と連結するシートバックと、第2リ
ンク機構とを連結するシートクッションが連動するよう
にしたものが特開平6−127295号公報に開示され
ている。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
に示した従来技術のものは、シートクッションの上下機
構をロックするポールとラチェットは外歯により構成さ
れ、シートクッション側に設けられるロアアームにラチ
ェットが固定され、アッパアームに軸支された回動可能
になった操作レバーの回動に伴い、操作レバーに設けら
れたガイド穴に沿ってポールが移動するようになってお
り、操作レバーを上方に回動させることにより、ポール
とラチェットの噛合を解除することによりシートを上下
動させるものであるが、後方からの衝突時にはシートの
着座者の荷重がシートバックに入るために、ポールとラ
チェットの噛合が外歯で噛み合っていると、シートは荷
重を受けシート全体が衝突時の大きな荷重によりねじれ
が発生し、衝突時の荷重に対しての耐衝撃構造が十分に
設けられていないため、ポールとラチェットの噛み合い
がずれ、噛合が十分に耐えることができない恐れがあ
る。また、上下装置のシートクッションの前部を支える
第2リンク機構では衝突時の荷重を吸収する構成になっ
ていない。
【0004】そこで、本発明は、シートの上下装置にお
いて、衝突時にかかる荷重に対して十分に耐えることの
できる装置を提供することを技術的課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の技術的課題を解決
するために報じた技術的手段は、車両側に固定されるロ
アレールと、該ロアレール上を摺動可能なアッパレール
と、該アッパレールの上部に移動可能且つシートクッシ
ョンが固定される上下可動部材と、該上下可動部材に対
して回動可能且つシートバックが固定される回動部材
と、該回動部材の回動を規制する第1ロック部材と、該
第1ロック部材を係脱可能にする第1操作部材と、前記
上下可動部材の上下移動を規制する第2ロック部材と、
該第2ロック部材を係脱可能にする第2操作部材と、凹
部を有し前記第1ロック部材及び前記第2ロック部材が
前記凹部に配設されるプレート部材と、前記第2ロック
部材が収められる凹部を有し前記アッパレールに軸支さ
れ回動可能且つ前記プレート部材と前記上下可動部材と
の間に配設される第1リンク部材と、該第1リンク部材
の回動に追従し一端が前記アッパレールに軸支され、他
端が前記上下可動部材に軸支された第2リンク部材とを
備え、前記回動部材と前記第1リンク部材とを前記プレ
ート部材と前記上下可動部材とで挟み込み幅方向の動き
を規制した。
【0006】上記の構成により、回動部材と第1リンク
部材とをプレート部材と上下可動部材とで挟み込み幅方
向の動きを規制したので、衝突時には1ロック部材及び
第2ロック部材が幅方向にずれることはなくなり、耐衝
撃性が向上される。
【0007】より好ましくは、第2リンク部材は少なく
とも複数の部材よりなり、長穴を有した直線部材と、形
状が曲がった屈曲部材よりなるようにすることで、衝突
時には衝突時に発生する荷重により屈曲部材は直線状に
延び、衝撃時の荷重が第2リンクで吸収されるようにす
ることが可能である。
【0008】この場合、第2リンク部材は、一端が直線
部材と屈曲部材を共に軸支され、他端が屈曲部材の有す
る2つの穴の穴間距離よりも長い長穴で共に軸支される
ならば、屈曲部材が直線状に延びたときに、もう一方の
直線部材の長穴がストッパとして機能する。
【0009】更には、アッパレールに対して上下可動部
材を上方向に付勢する付勢部材を更に備えれば、第2ロ
ック部材の規制が解除されたときにシートクッションは
自動的にもち上がる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して説明する。
【0011】図1は、シートの片側のみを示した組付け
図であり、この図を参照して説明する。尚、以下に述べ
るシートの機構はシートの両側に存在するがここでは片
側のみを説明する。
【0012】最初に、シートスライド機能について述べ
る。ロアレール11は、ブラケット11b,11cを介
して車両のフロア4に固定される。ロアレール11は上
方に開口を有する断面形状がU字形状で上部の端部が内
側に曲がった形状を呈しており内側に曲がった部分には
複数の突起部11aを有している。このロアレール11
に断面形状が逆T字形状を呈したアッパレール12がロ
ックレバー17と共に挿通される。この時、ロックレバ
ーの係合部17bはアッパレール12に設けられた長穴
12eに挿通されている。アッパレール12の下側には
ローラとボールを備えサブアッシー化されサポート15
が設けられ、ローラ15aの回転によりアッパレール1
2はロアレール11の内部上で摺動が可能となってい
る。このアッパレール12は側部にはロックレバー17
が設けられ、このロックレバー17は2つの対向するフ
ランジ17f,17gをもっている。フランジ17fは
操作レバー19が挿通される長穴17h、フランジ17
gには穴17iがあり、後部はL字型に曲がった係合部
17bに係合穴17aを有している。ロックレバー17
は穴17c,17dを有し、穴17dにはピン16が通
されアッパレール12の穴12aにかしめられている。
反対側に設けられるトーションスプリング18は一端が
アッパレール12に設けられた突部12cに係止され
る。他端は湾曲状になっており段付リベット20により
アッパレール12の長穴12bを介してロックレバー1
7の穴17cに挿通され、かしめられている。この段付
リベット20の下側からトーションスプリング18がか
けられることによりロックレバー17は軸17dに対し
て反時計方向に付勢されるので、係合部17bの有する
係合穴17aはロアレール11に設けられた突起部11
aに係合することになり、ロアレール11に対してアッ
パレール12の動きが規制される。
【0013】ロックレバー17の前部に設けられたフラ
ンジ17f,17gには操作レバー19が挿入される。
この操作レバー19の端部19bはテーパ状に切断され
ており、長穴17h及び穴17iに挿入されるときに挿
入し易くなっている。操作レバー19が長穴17h及び
穴17iに挿入された後、ワイヤスプリング22をフラ
ンジ17f,17gにかけ操作レバー19が抜けること
を防止する。この場合、ワイヤスプリング22は操作レ
バー19の端部に切欠きを設け、そこにワイヤスプリン
グ22を掛ければ抜け防止が可能である。
【0014】この操作レバー19を上方に持ち上げれば
ロックレバー17は軸17dを中心として図1に示す時
計方向に回動し、ロアレール11と係合する係合部17
bの係合穴17aから突起部11aの係合が外れ規制が
解除され、アッパレール12はロアレール11に対して
摺動することが可能になる。その後、操作レバー19の
操作を解除すればトーションスプリング18の付勢力に
よりロックレバー17は反時計方向に回動し、ロックレ
バー17の係合穴17aとロアレール11の突起部11
aは再び係合する。このため、ロアレール11に対する
アッパレール12の動きは規制される。
【0015】次に、リクライニング機構5について説明
する。
【0016】シートリクライニング機構5は、図6に示
されるシートクッション2が固定されるリフタロアアー
ム30と、リフタロアアーム30に固定されるロアアー
ム40と、ロアアーム40に対して回転軸91を中心に
回動自在、且つシートバック3が固定されるアッパアー
ム21と、アッパアーム21とロアアーム40との回動
を規制するポール(ロック部材)60、ポール60に動
きを制限するカム部材70と、カム部材を操作する操作
レバー90とにより構成されている。
【0017】ロアアーム40は、図4に示されるように
上方の部分にアッパアーム21との合わせ面に突出する
円弧状凸部34aを備えている。この円弧状凸部34a
にはアッパアーム21に設けられた凹部34bが対応し
ている。凹部41は図1に示されるように長方形部47
と半円部41aからなり、半円部41aは回転軸91が
通る穴43を中心として周壁にカム面49を有してい
る。回転軸91の上方に設けられた円弧部分21gは穴
43の中心と同心の円弧をなす。
【0018】アッパアーム21は、ロアアーム40の凹
部41と対向する凹部21cをもち、凹部21cは図3
に示されるように、扇状部21bと半円部21hとから
なり、半円部21hにはロアアーム40の凸部34aを
受ける凹部34bが円弧状21gとなり、この円弧の中
心は回転軸91の穴90bと同心となっている。
【0019】図4に示されるロアアーム40の円弧部分
の円弧状凸部34aはアッパアーム21の円弧状凹部3
4bと半円部21hの上部に半抜きで形成されて枢着さ
れている。これによって、両アーム(ロアアームとアッ
パアーム)21,40間の相対的回転の案内と軸受機能
を果たす。
【0020】アッパアーム21の凹部21cの扇状部2
1bの下側に同じく半抜き形成されたラチェット部60
bを設ける。
【0021】ロアアーム40の凹部41の長方形部47
内にポール60を摺動自在に配設する。このポール60
の中心近傍にピン60cを嵌着させ、ピン60cをロア
アーム40の凹部41内の穴46の中に延在させる。ポ
ール60の歯60hはラチェット部60bの歯と係脱自
在とする。ロアアーム40の凹部41の半円部41a内
にカム部材70を配設する。このカム部材70は、ポー
ル60のカム面60aと摺接するカム面70bと、半円
部41aのカム面49に摺接するカム面70aとを有
し、回転軸91に対しカム内部に設けられた2面幅を有
する穴70cを介して結合され、回転軸91の回転に追
従して回転動作を与えるものである。
【0022】尚、このポール60とカム部材70は、図
4から明らかなように、略半分をアッパアーム21の凹
部21c内に、残り半分をロアアーム40内に位置させ
ている。
【0023】両アーム21,40の穴21d,43及び
カム部材70の穴70cを貫通する回転軸91を操作レ
バー90を介し円弧状の突片38a,38bが設けられ
たブラケット38、ロアアーム40、カム部材70、ア
ッパアーム21に対して挿通し、リング61を回転軸9
1の係止部91bに嵌め嵌着させる。この場合、操作レ
バー90は2面幅を有した穴90bをもち、この穴90
bに回転軸91の2面幅の部分が係合し、操作レバー9
0の回動動作はカム部材70に対して回動動作を与え
る。この場合、操作レバー90のカム長穴90aにポー
ル側に取付けられたピン60cを通すことで、操作レバ
ー90の操作によりポール60が動く。
【0024】シートバックを前倒しさせるためにスパイ
ラルスプリング93が用いられている。このスパイラル
スプリング93の一端93aをアッパアーム21に固定
される係止部材99の突片99cに係止させ、他端93
bをブラケット38の突片の端部38aに係止させる。
また、スパイラルスプリング92は、操作レバー90を
常時図3に示される位置(カム部材70によりポール7
0の歯60hがラチェット部60bと噛合する位置)に
保持するものであり、スパイラルスプリング92は操作
レバー90とブラケット38の突片の端部38bに係止
される。スパイラルスプリング92は、一端92bはブ
ラケット38の突片38aに引っ掛かり、他端92aは
図示しない操作レバー90の突片に係止される。
【0025】ロアアーム40の凹部41内に収められた
ポール60及びカム部材70の厚み(板厚)の略半分は
アッパアーム21の凹部21c内に入っている。凹部2
1c,41の両側面が、扇状部21bの側面21aと対
向し、アッパアーム21のロアアーム40に対する回転
角が規定値以上になろうとすると、ポール60の径方向
の側面が扇状部21bの側面21aまたは21fに当接
し、アッパアーム21の回転角が規制される。
【0026】次に、リクライニング機構5の作動につい
て説明する。
【0027】図3の状態において、操作レバー90を回
転軸91に対して時計方向にスプリングの付勢力に抗し
て回動させると、操作レバー90と2面幅をもって固定
関係にある回転軸91が回転し、カム部材70が回転す
る。このとき、カム部材70のカム面70a,70bは
カム面60a,49との摺接関係を変え、ポール60の
回転軸方向へ移動を可能にしている。
【0028】一方、操作レバー90の回動はポール60
に設けられたピン60cが操作レバー90のカム長穴9
0aまで延在していることにより、このカム長穴90a
に沿って径方向及び径方向に移動させるので、ピン60
cと一体のポール60が回転軸方向へと移動することに
なり、結果として、ポール60の歯60hとラチェット
部60bの歯の噛合は外れ、アッパアーム21とロアア
ーム40とのロック関係が解除され、アッパアーム21
がスパイラルスプリング93の付勢力により前倒しが可
能となる。また、この付勢力に抗して後ろに倒すことで
後倒しが可能になり、シートバック3を任意の位置に動
かすことが可能になる。
【0029】この場合、アッパアーム21の前倒しと後
倒し可能な最大角度は、ポール60の側面がアッパアー
ム21側に設けられた側面21aまたは21fに当接す
る範囲で決まる。
【0030】その後、アッパアーム21、即ちシートバ
ック3を好みの位置へと移動させ操作レバー90の回動
動作を解除すると、ピン60cがカム長穴90aに案内
されてポール60をラチェット部60b方向へ戻る。こ
の時、カム部材70も回動させるので、ポール60の歯
60hとラチェット部60bの歯が再び噛合し、両アー
ム21,40をロック状態とする。このようにして、両
アーム21,40は任意の位置でロックされることにな
る。
【0031】次に、シート上下機構6について説明す
る。このシート上下機構6は、基本的にはリクライニン
グ機構5を応用したものである。
【0032】シート上下機構6は、シートクッション2
が固定されるリフタロアアーム30と、リフタロアアー
ム30に固定されるロアアーム40と、ロアアーム40
に対して回転軸95を介して回動自在で、且つアッパレ
ール12に対して回動可能でありリフタロアアーム30
を上下移動させるリフタリンク80と、ロック部材とな
るポール82、ポール82に動きを制限するカム部材8
1と、カム部材81を操作する操作レバー96と、リフ
タロアアーム30を前部で支持するリンク35,36に
より主に構成されている。
【0033】ロアアーム40は、リクライニング機構5
の構成に加えて、下方の部分にシート上下機構6のリフ
タリンク80との合わせ面に突出する円弧状凸部40h
を備えている。この円弧状凸部40hにはリフタリンク
80に設けられた円弧状凹部80iが対応している。ロ
アアーム40の凹部42は、長方形部48と半円部40
eからなり、半円部40eは回転軸95が通る穴45を
中心として周囲にカム面40dを有している。回転軸9
5の上記に示した円弧状の部分は穴45の中心と同心の
円弧をなす。
【0034】リフタリンク80は、ロアアーム40の凹
部42と対向する凹部80cを備えている。リフタリン
ク80の凹部80cは図3に示されるように、扇状部8
0dと半円部80eとからなり、半円部80eには円弧
状長穴80hが形成されている。
【0035】図5のシート上下機構6の断面図に示され
るように、ロアアーム40の回転軸95の下方に設けら
れる円弧状凸部40hは、リフタリンク80の円弧状凹
部80i(図5参照)と、半抜き形成されて互いに重ね
合わせられ、周方向に摺動可能となっている。これによ
って、ロアアーム40とリフタリンク80間の相対的回
転の案内と軸受機能を果たす。
【0036】また、図3に示されるように、同じくリフ
タリンク80の凹部80cの扇状部80dとラチェット
部82aが、半抜き形成して設けられている。
【0037】ロアアーム40の凹部42の長方形部48
内にポール82を摺動自在に配設する。このポール82
の中心近傍にピン82bを嵌着させ、ピン82bをロア
アーム40の凹部42内の穴44を介して延在させ、ポ
ール82の歯82dはラチェット部82aの歯と係脱自
在とする。ロアアーム40の凹部42の半円部80e内
にカム部材81を配設する。このカム部材81は、ポー
ル82のカム面82cと摺接するカム面81bと、半円
部80eの周壁にはカム面81aを有している。
【0038】レリーズプレート37は、ポール82に取
付けられたピン82bが通るカム長穴37bと、回転軸
95が挿通される2面幅を有した穴37a、及び、操作
レバー96の動きを伝えるロッド33がピン52により
連結される穴37cを有している。
【0039】ポール60とカム部材81は、図5から明
らかなように、略半分をリフタリンク80の凹部80c
内に、残りの部分をロアアーム40内に位置させてい
る。
【0040】回転軸95は、レリーズプレート37の2
面幅を有した穴37a、ロアアーム40の凹部42に設
けられた穴45、カム部材81の穴81j、リフタリン
ク80の凹部80cの穴80jに挿通された後、回転軸
95の係止部95cにリング62を嵌着している。この
場合、回転軸95は2面幅部95bを有し、この2面幅
のためにレリーズプレート37とカム部材81は一体動
作する。
【0041】操作レバー96の回動動作は、穴96aで
ピン54により固定されたロッド33によりレリーズプ
レート37に伝えられることによりレリーズプレート3
7は回転軸95が通る軸を中心に回動し、この回動によ
りカム長穴37bの作用でピン82bが固定されたポー
ル82が移動すると共に、カム部材70に対して回動動
作を与えるものである。
【0042】スパイラルスプリング94は、カム部材8
1をポール82の歯82dがラチェット部82aと噛合
するように付勢したものであり、このスパイラルスプリ
ング94の一端94aはリフタリンク80に嵌め込まれ
るリベット97リベット97に係止される。スパイラル
スプリング94の他端94bは回転軸95の先端に設け
られたスリット95aに嵌め込む。このようにすること
で、ポール82とラチェット部82aの噛合がスパイラ
ルスプリング94の付勢力で保持できる。
【0043】また、リフタロアアーム30は後方に段差
となる湾曲部31,32が設けられ、この湾曲部31に
はリフタリンク80が、また、湾曲部32にはロアアー
ム21が配設され、リフタロアアーム30とロアアーム
40とが共にピン50,51によりかしめられているた
め、リクライニング機構5のポール60とラチェット部
60b及びシート上下機構6のポール82とラチェット
部82aの噛合がシートの幅方向にずれないものとな
る。つまり、このように内部に歯をもった内歯形状を有
するリフタリンク80とアッパアーム21をリフタロア
アーム30とロアアーム40で挟みこむことにより、衝
突時に大きな荷重がシートに作用した場合でも、ロック
部が挟みこまれているためにリクライニング機構5のポ
ール60とラチェット部60bの噛合、及びシート上下
機構のポール82とラチェット部82aの噛合が外れる
ことはない。
【0044】この場合、ロアアーム40の凹部42内に
収められたポール82及びカム部材81の厚み(板厚)
の略半分はリフタリンク80の凹部80c内に入ってい
る。凹部42,80cの両面が、リフタリンク80の扇
状部80dの側面80fまたは80gと周方向で対向し
ており、リフタリンク80のロアアーム40に対する回
転角が規定値以上になろうとすると、ポール82の径方
向の側面が扇状部80dの側面80fまたは80gに当
接するため、リフタリンク80の回転角が規制される。
【0045】リフタリンク80は前部に2面幅80aを
有する穴80aが設けられており、そこに左右の機構を
つなぐロッド55の端部55aが差し込まれる。この場
合端部55aにも2面幅が設けられていると共に、端部
55aの先端にはねじが設けられている。更に、端部5
5aはアッパレール12の穴12dに通りナット57に
より固定される。リフタリンク80の2面幅80aによ
りロッド55とリフタリンク80は一体となって回動
し、アッパレール12に対してリフタリンク80は回動
が可能になる。
【0046】また、リフタロアアーム30の前部にはリ
ンク35,36が重ねて設けられ、リフタリンク80の
回動に追従して穴35a,36aを中心に回動する。こ
のリンク35は穴35aと長穴35bを有する直線状の
ものであり、また、リンク36は穴36a,36bをも
った屈曲形状のものである。このリンク35,36の長
さ関係は、屈曲したリンク36の穴36aと36bの長
さをL1とし、直線のリンク35の穴35aから長穴3
5b端部までの長さはL1+L2 とする。つまり、長穴
35bをリンク36の穴間の長さL1よりもL2分だけ
長くとる。この場合、リンク36の形状はこの形状に限
られるものではなく、図10に示されるような屈曲した
形状でもよい。
【0047】リンク35,36の穴35a,36aは、
ピン56によりアッパレール12の断面Y状になった部
分に回動可能な状態でかしめられ、長穴35b,穴36
bはピン58によりリフタロアアーム30の前部の穴3
0aに回動可能な状態でかしめられる。
【0048】スプリング59は軸方向にひねられてお
り、一端59bはアッパレール12の穴57aに通され
引っかけられた後、他端59aはロッド55の他端側に
設けられた係止部55cの溝55d,55eに係止され
ることにより、リフタロアアーム30は上方に付勢され
る。つまり、シート上下機構6のポール82とラチェッ
ト部82aとの噛合が操作レバー96の回動により外れ
るとスプリング59の付勢力によりシートクッション2
が上方に持ち上げられる(図7,図8参照)。
【0049】更に、左右に設けられたリクライニング機
構5及びシート上下機構6に操作レバー90,96の回
動動作を伝えるために、リクライニング機構5の回転軸
91の先端91cにはセレーションが設けられており、
端部53aの内部にセレーションが設けられたシャフト
53が挿通され、反対側のリクライニング機構に動きを
伝える。また同様に、シート上下機構6の回転軸95の
先端95dにはセレーションが設けられており、端部5
4aの内部にセレーションが設けられたシャフト54が
挿通され反対側のシート上下機構に動きを伝える。
【0050】次に、シート上下機構6の作動について説
明する。
【0051】操作レバー96を回転軸95に対して図1
に示す時計方向に回動させると、操作レバー96の回動
により、操作レバー96に接続されるロッド33がシー
ト前方に引っ張られることにより、レリーズプレート3
7は回転軸95に対して反時計方向に回動する。この回
動によりレリーズプレート37の2面幅を有する穴37
aとカム部材81が周方向に回動する。こうして、カム
部材81のカム面81bとポール82のカム面82cの
係合が外れ、ポール82は軸方向への動きが可能とな
る。また、この動作と共に、レリーズプレート37が有
するカム長穴37bの作用によりポール82が軸方向に
引っ張られポール82の歯82dとリフタリンク80の
ラチェット部82aの噛合が解除される。その結果、ス
プリング59の上方への付勢力により自動的にリフタロ
アアーム30は上方に持ち上げられ、リフタリンク80
は2面幅80aをもつ回転軸を中心に回動してシートク
ッション2は上方に上がることになる。この移動動作に
よりリフタロアアーム30に回動可能になっているリン
ク35,36も同時に回動を行う。
【0052】つまり、操作レバー96の回動はポール8
2に取付けられたピン82bがレリーズプレート37の
カム長穴37bまで延在していることにより、このカム
長穴37bに沿って移動するので、ピン82bと一体の
ポール82が移動し、結果として、ポール82の歯82
dとラチェット部82aの歯の噛合は外れ、リフタリン
ク80とロアアーム40とのロック関係が解除されるこ
とにより、リフタリンク80がスプリング59の付勢力
によりシートクッション2の上下移動がが可能となる。
【0053】その後、リフタリンク80、即ちシートク
ッション2を好みの位置へと移動させ操作レバー96の
回動動作を解除すると、ポール82に取付けられたピン
82bがカム長穴37bに案内されてポール82をラチ
ェットと噛合う方向へ戻すと共に、スパイラルスプリン
グ94の付勢力によりカム部材81を回動させるので、
ポール82の歯82dとラチェット部82aの歯が再び
噛合し、ロック状態とする。このようにして、シートの
上下移動が可能になる。
【0054】この構成において、特に後方からの衝突が
発生した場合には、シートバック3にかかる大きな荷重
はリクライニング機構5のポール60とラチェット部6
0bの噛合部分(ロック部分)及びリフタ機構6のポー
ル82とラチェット部82aの噛合により受けることに
なるが、このロック部分は内歯形状となっており、アッ
パアーム21、ロアアーム40、更にはリフタロアアー
ム30の湾曲する部分でロック部分が挟まれ、ピン5
0,51によりかしめられていることから幅方向にずれ
る動きが規制され、ロック部分での両者の噛合が外れる
ことはない。
【0055】また、シート装置にシート上下機構6を設
けても、リフタロアアーム30の前方にはリンク35,
36が設けられているため、後部からの衝突が発生した
場合でも、車両側のアッパレール12に対しリフタロア
アーム30が後方に動くため、屈曲したリンク36が衝
撃時の荷重により直線状に延び、荷重を吸収する。この
場合、延びをもう一方の直線状のリンクの長穴35bに
より吸収して、長穴35bの端部で延びを止めることか
ら、長孔35bはストッパーとしても機能し、耐衝撃性
を向上させることができる。更に、リンク35,36の
有する穴35a,35bでシートクッション2の前部は
確実に支持される。
【0056】更にその上、ロアアーム40に対してリク
ライニング機構5及びシート上下機構6のポール60,
82とカム70,81を一緒に収める凹部41,42を
一枚の部材上に設けたことにより、部品点数の削減も可
能になる。
【0057】
【効果】本発明によれば、アッパアームとリフタリンク
とをロアアームとリフタロアアームとで挟み込み、ロッ
ク部の幅方向の動きを規制したので、衝突に対してリク
ライニング機構及びシート上下機構のポールとラチェッ
トの噛合が幅方向にずれ噛み合わなくなることが防止で
き、シート上下装置の耐衝撃性が向上する。
【0058】シート上下機構の作動に連動して動くリン
クは、複数から成り長穴を有した直線状のリンクと、形
状が曲がった屈曲状のリンクより構成すれば、車両が衝
突した場合、衝突時に発生する荷重により屈曲状のリン
クは直線状に延びることで、衝撃時の荷重がリンクで吸
収されるようにすることができる。
【0059】この場合、直線状のリンクと屈曲状のリン
クの一端を共に軸支し、他端が屈曲部材のもつ2つの穴
の穴間距離よりも長い長穴で軸支すれば、屈曲状のリン
クが直線状に延びたときに、もう一方のリンクの長穴が
延びを抑えるストッパとして機能する。
【0060】更には、シートクッションを上方向に付勢
するスプリングを設けたことにより、シート上下機構の
ポールとラチェットの噛合が解除されれば、シートクッ
ションは自動的にもち上がるようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態におけるシートの片側の
組付け図である。
【図2】 本発明の一実施形態におけるシートフレーム
の斜視図である。
【図3】 本発明の一実施形態におけるシート上下装置
の側面図である。
【図4】 図3に示すA−A断面図である。
【図5】 図3に示すB−B断面図である。
【図6】 本発明の一実施形態におけるシートフレーム
の側面図である。
【図7】 本発明の一実施形態におけるシートがリフト
アップ時を示した図である。
【図8】 本発明の一実施形態におけるリフトアップ時
でのシート上下機構の動きを示した概略図である。
【図9】 本発明の一実施形態における第2リンク部材
の構造を示した図である。
【図10】 本発明の一実施形態における第2リンク部
材の別の構造を示した図である。
【符号の説明】
1 シート 2 シートクッション 3 シートバック 5 リクライニング機構 6 シート上下機構 11 ロアレール 12 アッパレール 21 アッパアーム(回動部材) 30 リフタロアアーム(上下可動部材) 35,36 リンク(第2リンク部材) 40 ロアアーム(プレート部材) 59 スプリング 60 ポール(第1ロック部材) 70 カム部材(第1ロック部材) 80 リフタリンク(第1リンク部材) 81 カム部材(第2ロック部材) 82 ポール(第2ロック部材) 90 操作レバー(第1操作部材) 96 操作レバー(第2操作部材)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両側に固定されるロアレールと、 該ロアレール上を摺動可能なアッパレールと、 該アッパレールの上部に移動可能且つシートクッション
    が固定される上下可動部材と、 該上下可動部材に対して回動可能且つシートバックが固
    定される回動部材と、 該回動部材の回動を規制する第1ロック部材と、 該第1ロック部材を係脱可能にする第1操作部材と、 前記上下可動部材の上下移動を規制する第2ロック部材
    と、 該第2ロック部材を係脱可能にする第2操作部材と、 凹部を有し前記第1ロック部材及び前記第2ロック部材
    が前記凹部に配設されるプレート部材と、 前記第2ロック部材が収められる凹部を有し前記アッパ
    レールに軸支され回動可能且つ前記プレート部材と前記
    上下可動部材との間に配設される第1リンク部材と、 該第1リンク部材の回動に追従し一端が前記アッパレー
    ルに軸支され、他端が前記上下可動部材に軸支された第
    2リンク部材とを備え、 前記回動部材と前記第1リンク部材とを前記プレート部
    材と前記上下可動部材とで挟み込み、幅方向の動きを規
    制したことを特徴とするシート上下装置。
  2. 【請求項2】 前記第2リンク部材は少なくとも複数の
    部材よりなり、長穴を有した直線部材と、形状が曲がっ
    た屈曲部材よりなることを特徴とする請求項1に記載の
    シート上下装置。
  3. 【請求項3】 前記第2リンク部材は、一端が直線部材
    と屈曲部材を共に軸支され、他端が前記屈曲部材の有す
    る2つの穴の穴間距離よりも長い長穴で共に軸支される
    ことを特徴とする請求項2に記載のシート上下装置。
  4. 【請求項4】 前記アッパレールに対し前記上下可動部
    材を上方向に付勢する付勢部材を更に備えたことを特徴
    とする請求項1に記載のシート上下装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005042298A1 (ja) * 2003-10-30 2005-05-12 Shiroki Kogyo Co., Ltd. シート
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