JP2000225872A - シートのスライド構造 - Google Patents

シートのスライド構造

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JP2000225872A
JP2000225872A JP11029197A JP2919799A JP2000225872A JP 2000225872 A JP2000225872 A JP 2000225872A JP 11029197 A JP11029197 A JP 11029197A JP 2919799 A JP2919799 A JP 2919799A JP 2000225872 A JP2000225872 A JP 2000225872A
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Yoshikazu Okamoto
芳和 岡本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造コストの低減化を図った上で操作性を良
好にする。 【解決手段】 フロアFに前後方向に延びるように敷設
されたロアチャンネル4と、このロアチャンネル4に案
内されつつ前後動するシート支持用のアッパーチャンネ
ル5とからなるシートのスライド構造に適用されるもの
であり、アッパーチャンネル5に、移動方向に延びる水
平軸21k回りに回動自在に軸支された移動規制部材8
1を設け、この移動規制部材81を、下端部がロアチャ
ンネル4の長手方向に延びる垂下板46に当接するよう
にコイルばね21mによって付勢し、ロアチャンネル4
には、垂下板46に形成された移動規制部材81のロッ
ク片83aを逃がす所定範囲で前後方向に延びた切欠き
部46bを設けるとともに、移動規制部材81をコイル
ばね21mの付勢力に抗して水平軸21k回りに回動す
る操作レバーを設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、前後動可能なシー
トの移動範囲を規制し得るように構成されたシートのス
ライド構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、特開平9−301022号公報に
記載されているような車両用シートのスライド構造が知
られている。このシートのスライド構造は、フロアに固
定されたロアチャンネルに、シートを支持したアッパー
チャンネルが前後動可能に装着されてなるものであり、
選択されたシートの前後位置を固定する位置決め機構
と、シートの移動範囲を制限したりこの制限を解除し得
るように構成された移動制限機構とを有している。そし
て、移動制限機構を働かせることによって前方位置にあ
るシートは、所定位置から後方に移動しないようになっ
ている。
【0003】こうすることによって前部シートが後部シ
ートの着座者の特に足元に干渉するという不都合が解消
される一方、後部シートに着座者がいないときには、シ
ートの移動制限を解除することによってシートを最大限
まで後退させることができるのである。
【0004】かかる移動制限機構は、ロアチャンネルの
適所から外方に向かって突設されたストッパと、アッパ
ーチャンネルに上記ストッパに対応して付設された規制
片と、この規制片をストッパに干渉する位置と干渉しな
い位置との間で切換え操作する操作レバーとを備えて構
成されている。従って、操作レバーの操作によって、シ
ートの可動範囲を適宜設定することができることにな
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な従来の移動制限機構にあっては、ロアチャンネルに別
体のストッパを付設しなければならないため、その分材
料コストおよび組み付けコストが嵩むという問題点を有
している。
【0006】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたものであり、製造コストの低減化を図っ
た上で操作性の良好な移動制限機構を備えたシートのス
ライド構造を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
シートのスライド構造は、フロアに前後方向に延びるよ
うに敷設されたロアチャンネルと、このロアチャンネル
に案内されつつ前後動するシート支持用のアッパーチャ
ンネルとからなるシートのスライド構造において、上記
アッパーチャンネルは、移動方向に延びる支持軸回りに
回動自在に軸支された移動規制部材を有し、この移動規
制部材は、下端部がロアチャンネルの長手方向に延びる
側壁に当接するように付勢手段によって付勢され、上記
ロアチャンネルは、上記側壁に形成された上記規制部材
の下端部を逃がす所定範囲で前後方向に延びた逃し部を
有し、上記規制部材を付勢手段の付勢力に抗して支持軸
回りに回動する操作レバーが設けられていることを特徴
とするものである。
【0008】このシートのスライド構造によれば、移動
規制部材の下端部が付勢手段の付勢力によってロアチャ
ンネルの逃し部に嵌まり込むことによってアッパーチャ
ンネルは可動範囲が逃し部が設けられた範囲に狭められ
た状態になる。そして、シートを上記所定の可動範囲外
に移動させるときは、付勢手段の付勢力に抗して操作レ
バーを操作して移動規制部材の下端部を逃し部から引き
出すことにより、移動規制部材は、下端部が付勢手段の
付勢力によってロアチャンネルの側壁に当接し、これに
よって下端部が側壁に摺接しながらシートは最後端へ移
動し得る状態になる。
【0009】このようにシートの後退を制限する手段と
して逃し部を設けるという簡単な構造を採用しているた
め、従来のようにロアチャンネルにストッパを突設した
ものに比べて材料コストおよび組む付けコストの低減化
に寄与することができるとともに、広い可動範囲から狭
い可動範囲に移行するときは、特に操作レバーを操作す
る必要がなく、操作性の点でも優れている。
【0010】本発明の請求項2記載のシートのスライド
構造は、請求項1記載のシートのスライド構造におい
て、上記逃し部は、ロアチャンネルの前方位置に設けら
れていることを特徴とするものである。
【0011】このシートのスライド構造によれば、前方
位置にあるシートは、所定の狭い範囲で前後動し得る
が、大きく後退することができないため、前方シートの
後部座席の着座者に対する干渉が回避される。
【0012】本発明の請求項3記載のシートのスライド
構造は、請求項1または2記載のシートのスライド構造
において、上記逃し部は、上記規制部材の下端部が嵌ま
り込む切欠きであることを特徴とするものである。
【0013】このシートのスライド構造によれば、ロア
チャンネルの側壁を切り欠くという簡単な操作で逃し部
が形成される。
【0014】本発明の請求項4記載のシートのスライド
構造は、請求項1乃至3のいずれかに記載のシートのス
ライド構造において、上記操作レバーの操作量が二重ケ
ーブルを介して上記規制部材に伝達されるように構成さ
れていることを特徴とするものである。
【0015】このシートのスライド構造によれば、二重
ケーブルを用いることにより、操作レバーの設置位置選
択の自由度が向上する。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係るスライド構
造が適用された車両用シートの一実施形態を示す斜視図
であり、車室内に3列で設けられた内の中央部のシート
1を例示している。この図に示すように、車両用のシー
ト1は、車両のフロアFに前後方向に延びるように敷設
された幅方向一対のスライダー3に案内されて前後動可
能に設けられている。かかる車両用シート1は、着座席
であるシートボトム11と、背凭れとしてのシートバッ
ク12とを備えて構成されている。これらシートボトム
11およびシートバック12は、内部に発泡性合成樹脂
などの柔軟性材料が配され、その外面がトリムで覆われ
て形成されている。かかるシートボトム11およびシー
トバック12からなる車両用シート1は、スライダー3
に接続されたフレーム2によって支持され、フレーム2
の前後動によって進退するようになっている。
【0017】上記フレーム2は、シートボトム11を支
持する平面視で略矩形状のボトムフレーム21と、この
ボトムフレーム21の後端部に立設された、シートバッ
ク12を支持する逆U字形状のバックフレーム22とか
らなっている。ボトムフレーム21の下部(後に詳述す
るスライダー3の上部)には、幅方向で対向した前後位
置各一対の支持ブラケット27が設けられ、シートボト
ム11はこれらの支持ブラケット27に支持固定された
状態でボトムフレーム21に装着されている。
【0018】ボトムフレーム21の後部には、幅方向一
対の下部連結ブラケット23が立設されている一方、バ
ックフレーム22の両下端部にはそれぞれ下部連結ブラ
ケット23に対応した上部連結ブラケット24が設けら
れ、これら左右の各連結ブラケット23,24にフレー
ム2を幅方向に横断した連結軸25が嵌挿され、これに
よってバックフレーム22は連結軸25回りに正逆回動
してシートバック12の姿勢を変更し得るようになって
いる。
【0019】また、下部連結ブラケット23と上部連結
ブラケット24との間には任意の傾倒姿勢でシートバッ
ク12の連結軸25回りの回動を規制する図略のナック
ル機構が介設されているとともに、下部連結ブラケット
23には傾倒操作レバー26が設けられ、この傾倒操作
レバー26の操作でナックル機構に上記規制を行わせた
り、規制を解除したりし得るようになっている。
【0020】図2は、本発明に係るスライダー3の一実
施形態を示す分解斜視図であり、図3はその組立て斜視
図である。また、図4は、図3のA−A線断面図であ
る。なお、図2および図3においては、幅方向に一対で
設けられるスライダー3の内の一方側のみ(車両の右
側)を示している。これらの図に示すように、上記スラ
イダー3は、前後方向に延びるようにフロアFに固定さ
れたロアチャンネル4と、このロアチャンネル4に案内
されつつ前後動するアッパーチャンネル5とを備えて形
成されている。
【0021】上記ロアチャンネル4は、断面形状がU字
状を呈したロアチャンネル本体41と、このロアチャン
ネル本体41の上縁部から互いに対向する方向に突設さ
れたオーバーハング部44とを備えて形成されている。
上記ロアチャンネル本体41は、幅方向一対の側板42
と、これら側板42の下縁部間に架橋された底板43と
からなり、これら側板42と底板43とによってU字溝
40が形成されているとともに、各側板42と底板43
との境界部分には、後述する鋼球6と同一の曲率を備え
た断面形状が円弧状の左右一対の円弧隅部423が形成
されている。
【0022】また、上記オーバーハング部44は、各側
板42の縁部から対向方向に水平に突設された幅方向一
対の天板45と、各天板45の端縁から所定長だけ垂下
された垂下板46とからなり、これら一対の垂下板46
間にアッパーチャンネル5を通す隙間47が形成されて
いる。また、天板45と側板42との境界部分には側板
42および底板43間の円弧隅部423と同一曲率を備
えた円弧隅部425が形成されている。垂下板46の前
方位置には、前後方向に延びた後に詳述する切欠き部
(逃し部)46bが設けられている。
【0023】上記アッパーチャンネル5は、上記ロアチ
ャンネル4のU字溝40に嵌装されて前後動するもので
あり、前後方向に延びる天板51と、この天板51の幅
方向両端部から下方に垂下された一対の垂直板52と、
各垂直板52の下端縁部から互いに離間する方法に延設
されたウイング53とからなっている。上記各垂直板5
2間の外寸法は、ロアチャンネル4の垂下板46(図
2)間の隙間47の寸法より僅かに小さく寸法設定さ
れ、これによってアッパーチャンネル5は、垂直板52
およびロアチャンネル4に案内されて前後動し得るよう
になっている。
【0024】上記各ウイング53は、図4に示すよう
に、各垂直板52の先端がそれぞれ外方に向かって略1
20°折り曲げられて形成した傾斜板53aと、この傾
斜板53aの先端から略鉛直に延設された鉛直板53b
と、この鉛直板53bの上端部から延設された外方に向
かって凹の円弧状の円弧板53cとからなっている。こ
の円弧板53cの曲率は、上記側板42および天板45
の境界部分の円弧隅部425の曲率と同一に設定されて
いる。
【0025】そして、上記ロアチャンネル4の側板42
およびウイング53がU字溝40に嵌め込まれた状態で
底板43の境界部分の円弧隅部423と、上記傾斜板5
3aとの間に、円弧部423の曲率と同一の曲率を備え
た鋼球6が介設されているとともに、アッパーチャンネ
ル5の円弧板53cと側板42および天板45間の円弧
隅部425との間にも鋼球6が介設され、これによって
アッパーチャンネル5は、一断面当り4つの鋼球6を介
してロアチャンネル4に支持されつつ鋼球6の転動で円
滑に前後動し得るようになっている。
【0026】かかる鋼球6は、矩形状の鉄板の上下の端
部が円弧状に折り曲げられて形成したリテーナー61に
支持されている。このリテーナー61は、図2に示すよ
うに、円弧状に折り曲げられた部分に鋼球6を嵌め込む
嵌込み窓62が形成されている。本実施形態において
は、かかる嵌込み窓62が1つのリテーナー61当り4
つ設けられ、これによって4つの鋼球6の相対位置関係
が安定して確定するようにしている。
【0027】かかるアッパーチャンネル5の支持構造に
よれば、着座状態のシートボトム11を移動させると、
各鋼球6が傾斜板53aと下部の円弧隅部423との
間、および円弧板53cと上部の円弧隅部425との間
で転動することにより、上記移動がスムーズに行われる
ことになる。
【0028】上記ボトムフレーム21は前後方向に長尺
に形成され、アッパーチャンネル5の天板51上に固定
されている。このボトムフレーム21は、金属板をU字
形状にプレス処理することによって形成され、天板51
に密着した底板21aと、この底板21aの両側縁部か
ら立設された幅方向一対の側板21bとを備えて形成さ
れている。側板21bの後半部分は上縁部が上方に膨出
され、この上方に膨出した部分に上記下部連結ブラケッ
ト23が固定されている。
【0029】かかるボトムフレーム21には、アッパー
チャンネル5の前後動を規制したり規制解除を行うこと
により車両用シート1の前後位置を所望の位置に設定す
るシート位置設定手段7が設けられている。このシート
位置設定手段7は、アッパーチャンネル5の略中央部の
垂直板52間に形成された装着部50に装着されるスト
ッパー71と、このストッパー71を動作させるU字形
状を呈したタオルバー75と、このタオルバー75およ
び上記ストッパー71の双方に付勢力を付与する針金状
スプリング78とを備えて構成されている。
【0030】上記ストッパー71は、装着部50に装着
し得る長尺板状のストッパー本体72と、このストッパ
ー本体72の後部で直角に折り曲げられて形成した、複
数の係止孔73aを有する目板73とからなっている。
ストッパー本体72の前端部(図2の左方)には、挿通
孔72aが穿設されている一方、アッパーチャンネル5
の天板51にはストッパー71が通過し得る通過窓21
dが開口されているとともに、アッパーチャンネル5の
天板51には上記通過窓21dに対応したアッパーチャ
ンネル5側の通過窓51dが設けられている。ボトムフ
レーム21側の通過窓21dの前方位置の各側板21b
には、上記挿通孔72aに対応した支持孔21eがそれ
ぞれ穿設されている。
【0031】そして、アッパーチャンネル5の装着部5
0に嵌装されたストッパー本体72の挿通孔72aに支
持孔21eを介して支持軸74を挿通してかしめ止めす
ることにより、ストッパー本体72が装着部50内で支
持軸74回りに正逆回動し得るようになっている。ま
た、上記目板73はアッパーチャンネル5の垂直板52
間(装着部50)に位置している。アッパーチャンネル
5の垂直板52およびウイング53には、目板73に対
応した位置が切り欠かれて形成した切欠き部53dが設
けられており、ストッパー本体72が装着部50内に支
持軸74回りに回動自在に装着された状態で、目板73
がこの切欠き部53dから外部に突出されるようになっ
ている。
【0032】一方、上記ロアチャンネル4の片方の垂下
板46には、その下縁部に上記目板73の係止孔73a
に対応した鋸刃状の多数の係止歯片46aが形成され、
ストッパー71を支持軸74回りに反時計方向に回動す
ることにより、目板73の係止孔73aが上記係止歯片
46aに外嵌し、これによってアッパーチャンネル5の
前後動が規制されるとともに、ストッパー71を支持軸
74回りに時計方向に回動することにより、係止孔73
aの係止歯片46aに対する外嵌が外れてアッパーチャ
ンネル5がロアチャンネル4に案内されつつ進退し得る
ようになるようになっている。
【0033】上記タオルバー75は、車両用シート1へ
の着座者が手で把持して操作する、幅方向に延びた水平
操作桿75aと、この水平操作桿75aの両側部から後
方に向けて折り曲げられて形成した幅方向一対の側方操
作桿75bとからなっている。側方操作桿75bには上
記ボトムフレーム21の支持孔21eに対応した貫通孔
75cが穿設され、この貫通孔75cに支持孔21eを
介して支持軸76が嵌入され、かしめ止めされることに
よりタオルバー75が支持軸76回りに回動自在に軸支
されるようになっている。
【0034】また、タオルバー75が支持軸76回りに
回動自在に軸支された状態で、アッパーチャンネル5の
装着部50に装着されたストッパー71も、挿通孔72
aに支持軸76が挿通されて支持軸76回りに回動自在
に軸支されるようになっているため、結局、ストッパー
71とタオルバー75とが装着部50の内外で支持軸7
4回りに回動自在に軸支された状態になっている。
【0035】また、上記ストッパー本体72は、長手方
向の略中央部の上方に穿設された連結孔72bを有して
いる一方、ボトムフレーム21の側板21bには上記連
結孔72bに対応し、かつ、支持軸74を中心とした円
弧軌跡に沿う円弧孔21fが穿設され、これら円弧孔2
1fと連結孔72bとに連結軸76が嵌装されている。
この連結軸76は、連結孔72bには圧入されているの
に対し、円弧孔21fには遊嵌され、これによってスト
ッパー71は、支持軸76が円弧孔21f内を移動して
支持軸74回りに回動し得るようになっている。
【0036】そして、ストッパー71が支持軸74回り
に反時計方向に回動した状態で目板73の係止孔73a
がロアチャンネル4の垂下板46に設けられた係止歯片
46aに嵌まり込んで両者が相互に係止される一方、ス
トッパー71が逆方向に回動することによって上記係止
が解除されるようにストッパー71と係止歯片46aと
が相互に位置設定されている。
【0037】また側方操作桿75bは、その後端部が上
方で連結軸76に交差しながら当接するように長さ寸法
が設定され、これによってタオルバー75を支持軸74
回りに時計方向に回動することにより、すなわち水平操
作桿75aを上方に向けて操作することにより、連結軸
76を介してストッパー71に時計方向に向かう力を付
与し得るようになっている。
【0038】そして、本実施形態においては、図2およ
び図3に示すように、1本の針金状スプリング78が、
タオルバー75および連結軸76の双方に対して支持軸
74回りに反時計方向に向かう付勢力を付与するように
している。かかる針金状スプリング78は、直状のスプ
リング原体を所定の形状に折り曲げることによって形成
され、中央部のV字部78aと、このV字部78aの前
端から前方に向けて延設された上に凸の山形部78b
と、この山形部78bの前端部に形成された側方操作桿
75bと同一曲率の半円状の係止円弧部78cと、V字
部78aの後端から後方に向かって真っ直に延設された
後方直状部78dとからなっている。
【0039】一方、ボトムフレーム21の一方の側板2
1bの前方位置上縁部には針金状スプリング78の山形
部78bの頂部を抑える抑え片21gが外方に向かって
突設されているとともに、略中央位置の上縁部であっ
て、側方操作桿75bの後端部に対応した位置には、タ
オルバー75の支持軸74回りの反時計方向に向かう過
回動を規制する回動規制片21hが外方に向かって突設
されている。
【0040】そして、頂部を抑え片21gの下部に位置
させた状態の山形部78bを弾性変形させながら係止円
弧部78cを側方操作桿75bに上方から嵌め込むとと
もに、V字部78aと後方直状部78dとの接続部分で
ある折れ曲がり部分を支持軸74に引掛けた状態で弾性
変形させた後方直状部78dの後端部を連結軸76の下
側に位置させることにより、タオルバー75が山形部7
8bの付勢力によって支持軸74回りに反時計方向に向
かう力を付与されるとともに、ストッパー71が後方直
状部78dの付勢力によって連結軸76を介して支持軸
74回りに反時計方向に向かう力を付与されるようにな
っている。
【0041】このようなシート位置設定手段7の構成に
よれば、普段は、図3に示すように、針金状スプリング
78の付勢力によってタオルバー75が支持軸74回り
に反時計方向に向けて付勢され、水平操作桿75aが下
方に下がった状態になるとともに、ストッパー71も針
金状スプリング78の付勢力によって支持軸74回りに
反時計方向に向かう力を受け、目板73が上方位置に位
置してその係止孔73aがロアチャンネル4の係止歯片
46a(図2)に外嵌し、これらによってアッパーチャ
ンネル5の前後動が規制された状態になっている。
【0042】この状態で車両用シート1の着座者が水平
操作桿75aを上方に向けて操作することにより、タオ
ルバー75が針金状スプリング78の付勢力に抗して支
持軸74回りに時計方向に回動し、この回動によって側
方操作桿75bの後端部が針金状スプリング78の付勢
力に抗して連結軸76を下方に向けて移動させることに
なる。そして、連結軸76の下方への移動は、連結軸7
6と一体のストッパー71に伝達されてストッパー71
が支持軸74回りに時計方向に回動して目板73の係止
孔73aの係止歯片46aに対する外嵌状態が解除さ
れ、これによってアッパーチャンネル5はロアチャンネ
ル4に案内されつつ前後動可能になる。
【0043】従って、着座者は、水平操作桿75aを上
方に向けて操作しながら腰をずらすことによって車両用
シート1を所望の前後位置に位置設定することができ
る。そして、所望の前後位置が決まった状態で水平操作
桿75aから手を離すことにより、針金状スプリング7
8の付勢力によってタオルバー75が下方位置に移動す
るとともに、ストッパー71が支持軸74回りに反時計
方向に回動して目板73が上方位置に向かい、目板73
の係止孔73aがロアチャンネル4の係止歯片46aに
外嵌することによってアッパーチャンネル5の前後動が
再度ロックされた状態になる。
【0044】図5は、ストッパー71の作用を説明する
ための説明図であり、(イ)は、ストッパー71がロッ
ク姿勢に設定された状態、(ロ)は、ストッパー71が
ロック解除姿勢に設定された状態をそれぞれ示してい
る。
【0045】まず、ストッパー71がロック姿勢に設定
された図5の(イ)に示す状態では、側方操作桿75b
の前端部(図5の左方)が針金状スプリング78の山形
部78bの付勢力によって係止円弧部78cを介して下
方に向かう力を受けているとともに、側方操作桿75b
の後端部およびストッパー71が連結軸76を介して針
金状スプリング78の後方直状部78dの上方に向かう
付勢力を受け、これによってタオルバー75は支持軸7
4回りに反時計方向に向かう力を受けている。そして、
この力は、側方操作桿75bの後端部が回動規制片21
hに当止することによる反作用の力によって相殺され、
ストッパー71およびタオルバー75の水平姿勢が維持
されている。
【0046】そして、この状態では、タオルバー75の
目板73に穿設された係止孔73aがロアチャンネル4
(図2)の係止歯片46aに外嵌し、これによってアッ
パーチャンネル5(図3)の移動が規制されたロック状
態になっている。この状態で車両用シート1は所定の前
後位置が設定されている。
【0047】ついで、車両用シート1の前後位置を変更
するときは、水平操作桿75aを上方に向けて操作す
る。そうすると、側方操作桿75bが針金状スプリング
78の付勢力に抗して支持軸74回りに時計方向に回動
するとともに、この回動が連結軸76を介してストッパ
ー71に伝達されることによりストッパー71も支持軸
74回りに時計方向に回動する。そしてこの回動によっ
て係止孔73aの係止歯片46aに対する外嵌が解除さ
れ、図5の(ロ)に示すように、ストッパー71はロッ
ク解除状態になり、車両用シート1は前後動が可能にな
る。
【0048】このとき、針金状スプリング78の山形部
78bは、その頂部が抑え片21gによって抑えられて
いるため上方への移動が阻止されて弾性変形するととも
に、針金状スプリング78の後方直状部78dは、基端
側(図5の左方)が支持軸74に引掛けられた状態にな
っているため下方への移動が阻止されて弾性変形するよ
うになっている。また、針金状スプリング78のV字部
78aの存在によって山形部78bおよび後方直状部7
8dが安定して弾性変形し得るようになっている。
【0049】そして、図5の(ロ)に示す状態におい
て、タオルバー75の操作を止めると、タオルバー75
およびストッパー71は針金状スプリング78の付勢力
によって元の水平姿勢に戻り、係止孔73aが係止歯片
46aに嵌まり込むことによって、ストッパー71は、
図5の(イ)に示すように、元のロック状態になる。
【0050】上記のようなスライダー3に、シート1の
移動範囲を制限する本発明に係る移動制限手段が設けら
れている。図6および図7は、移動制限手段の一実施形
態を示す斜視図であり、図6は分解斜視図、図7は組立
て斜視図である。これらの図に示すように、移動制限手
段8は、ボトムフレーム21の前方位置で側板21b間
に設けられた移動規制部材81と、この移動規制部材8
1を動作させる操作レバー85と、この操作レバー85
および上記移動規制部材81間に介設された二重ケーブ
ル86とを備えた基本構成を有している。
【0051】上記移動規制部材81は、幅寸法が側板2
1b間の寸法の半分以下である上下方向に長尺の部材本
体82と、この部材本体82の下端部から延設されたロ
ックプレート83と、部材本体82の上端部に形成され
た二重ケーブル86が接続される接続片84とからなっ
ている。上記ロックプレート83は、部材本体82の下
部が折り曲げられることによって形成されている。この
ロックプレート83の下端部には、ロアチャンネル4の
一方の垂下板46(図6の例では左側の垂下板46)に
向けて略直角に折り曲げられて形成したロック片83a
が設けられている。
【0052】一方、ボトムフレーム21の前方位置に
は、底板21aが底面側から切り起こされることによっ
て形成した前後方向一対のブラケット21iが設けら
れ、これによって移動規制部材81を通す挿通窓21j
が形成されているとともに、アッパーチャンネル5の天
板51にも上記挿通窓21jに対応した挿通窓51jが
穿設され、移動規制部材81をこれらの挿通窓21j,
51jに通すことによってロックプレート83を天板5
1の下方に位置させ得るようになっている。
【0053】そして、移動規制部材81は、部材本体8
2の下部位置が上記一対のブラケット21i間に架橋さ
れた水平軸21k回りに回動自在に軸支されている。こ
のような移動規制部材81は、水平軸21kに嵌め込ま
れたコイルばね21mの付勢力によって水平軸21k回
りに時計方向に向かう力を受けるようにしてあり、これ
によってロックプレート83のロック片83a先端がロ
アチャンネル4の垂下板46に当接した状態になるよう
にしている。
【0054】そして、本実施形態においては、ロアチャ
ンネル4の垂下板46は、前方位置の部分が切り欠かれ
て形成した所定前後長の切欠き部46bを有している。
この切欠き部46bは、垂下板46に対してロック片8
3aが当接する位置から下方部分にかけて垂下板46が
切り欠かれることによって形成されている。
【0055】かかる切欠き部46bの形成によって、ロ
アチャンネル4の前方に位置したアッパーチャンネル5
を後退させると、移動規制部材81のロック片83aが
切欠き部46bの後端縁部に干渉することにより、アッ
パーチャンネル5のそれ以上の後退が阻止される。そし
て、アッパーチャンネル5をさらに後方に向けて移動さ
せるときは、操作レバー85を時計方向に回動操作する
ことにより、ロック片83aの先端を切欠き部46bか
ら垂下板46に乗り上げさせるとよい。こうすることに
よってロック片83aが、コイルばね21mの付勢力で
水平軸21k回りに時計方向に向かう力を受けて垂下板
46を押圧し、摺接状態で後方に向かって移動可能にな
る。
【0056】また、ロック片83aは、切欠き部46b
に嵌まり込んだ状態で、先端部がアッパーチャンネル5
のウイング53の円弧板53cに当接し、摺接しながら
移動し得るように寸法設定されている。こうすることに
よってロック片83aが確実に切欠き部46bを通過す
ることになり、より確実なロック状態が実現する。
【0057】上記操作レバー85は、一対のロアチャン
ネル4間に架橋された架橋板48(図7)の中央部下面
側で架橋板48から垂下された垂直軸48a回りに回動
自在に軸支されている。かかる操作レバー85と上記移
動規制部材81とが二重ケーブル86を介して連結され
ることにより、操作レバー85の操作で移動規制部材8
1を、そのロック片83aが切欠き部46bに嵌まり込
んだロック姿勢と、ロック片83aが切欠き部46bか
ら抜け出たロック解除姿勢との間で姿勢変更させ得るよ
うになっている。
【0058】上記二重ケーブル86は、筒状のアウター
ケーブル86aと、このアウターケーブル86a内に摺
接状態で内挿されたインナーケーブル86bとからなっ
ている。そして、アウターケーブル86aの両端部が固
定された状態でインナーケーブル86bの一方の端部が
移動制限手段8の接続片84に接続されるとともに、他
方の端部が操作レバー85に接続されている。そして、
操作レバー85の操作によるインナーケーブル86bの
アウターケーブル86aに対する移動によって移動制限
手段8をコイルばね21mの付勢力に抗して水平軸21
k回りに回動させ、これによってロック姿勢の移動制限
手段8をロック解除姿勢に姿勢変更させるようになって
いる。
【0059】具体的には、架橋板48の下面には垂直軸
48aを挟んで幅方向一対の衝立板48bが垂下され、
図7の例では、右方のアウターケーブル86aの左端部
が右方の衝立板48bに装着されるとともに同左端部が
ボトムフレーム21の側板21bに装着された状態で、
インナーケーブル86bの右端部が接続片84に接続さ
れるとともに同左端部が操作レバー85の垂直軸48a
より前方側に装着される。左方の二重ケーブル86も、
上記右方のものと同様に、操作レバー85と図6および
図7で図略の左方の移動制限手段8との間に介設され
る。この場合、アウターケーブル86aは右端部が左側
の衝立板48bに装着されるとともに、インナーケーブ
ル86bは、右端部が操作レバー85の垂直軸48aよ
り後方側に装着される。
【0060】以下、図8および必要に応じて図6および
図7を参照しながら、本発明に係る移動制限手段8の作
用について説明する。図8は、本発明の作用を説明する
ための説明図であり、(イ)はアッパーチャンネル5が
後方側移動域R1に位置設定された状態、(ロ)はアッ
パーチャンネル5が前方側移動域R2に位置設定された
状態をそれぞれ示している。
【0061】まず、図8の(イ)に示すアッパーチャン
ネル5が後方側移動域R1に位置設定された状態では、
アッパーチャンネル5に設けられたロックプレート83
のロック片83aが、ロアチャンネル4の垂下板46に
摺接しており、この摺接が確保された状態でアッパーチ
ャンネル5は後方側移動域R1の範囲内を前後動するこ
とが可能である。従って、シート1の着座者は、タオル
バー75を上方に引き上げて(図5の(ロ))目板73
の係止歯片46aに対する噛合を解除させることによっ
て後方側移動域R1内で自由にシート1を進退させてシ
ート1の前後位置を選択すとができる。そして、シート
1の前後位置が決まった時点でタオルバー75を下ろす
ことにより(図5の(イ))、目板73が係止歯片46
aに噛合してシート1の進退が規制された位置設定状態
になる。
【0062】ついで、シート1を前方側移動域R2での
み進退させ、後方側移動域R1に入り込ませないように
するには、図8の(イ)に示す後方側移動域R1に位置
したシート1をタオルバー75の操作でロック解除しつ
つ前進させればよい。そうすると、アッパーチャンネル
5の前進に伴ってロック片83aはコイルばね21mの
付勢力で垂下板46に摺接しながら前進し、後方側移動
域R1から前方側移動域R2に移った時点でロック片8
3aはコイルばね21mの付勢力により水平軸21k回
りに回動して切欠き部46bに嵌まり込み、図8の
(ロ)に示すように、前方側移動域R2に位置した状態
になる。そして、一旦ロック片83aが前方側移動域R
2に入りこむと、シート1を後退させても、ロック片8
3aが切欠き部46bの後端の垂下板46の前端縁に当
止するため、タオルバー75のみの操作ではシート1を
前方側移動域R2に向けて移動させることができなくな
る。
【0063】そして、一旦前方側移動域R2に位置した
シート1を後方側移動域R1に向けて再度後退させるに
は、操作レバー85を操作してロック片83aの垂下板
46前端縁への当止を解除すればよい。すなわち、操作
レバー85(図7)を垂直軸48a回りに時計方向に回
動操作する。そうすると、この回動によって二重ケーブ
ル86のインナーケーブル86bがアウターケーブル8
6a内を操作レバー85の方向に移動することによって
移動規制部材81が水平軸21k回りに回動し(図4の
二点鎖線)、これによるロック片83aの切欠き部46
bからの離脱によってアッパーチャンネル5は後方側移
動域R1に向けて移動可能になる。
【0064】本発明は、以上詳述したように、フロアF
に前後方向に延びるように敷設されたロアチャンネル4
と、このロアチャンネル4に案内されつつ前後動するシ
ート支持用のアッパーチャンネル5とからなるシートの
スライド構造に適用されるものであり、アッパーチャン
ネル5に、移動方向に延びる水平軸21k回りに回動自
在に軸支された移動規制部材81を設け、この移動規制
部材81を、下端部がロアチャンネル4の長手方向に延
びる垂下板46に当接するようにコイルばね21mによ
って付勢し、ロアチャンネル4には、垂下板46に形成
された移動規制部材81のロック片83aを逃がす所定
範囲で前後方向に延びた切欠き部46bを設けるととも
に、移動規制部材81をコイルばね21mの付勢力に抗
して水平軸21k回りに回動する操作レバーを設けてな
るものであるため、シート1が所定の可動範囲(後方側
移動域R1)に位置しているときは、移動規制部材81
は、ロック片83aがコイルばね21mの付勢力によっ
てロアチャンネル4の垂下板46に当接しており、これ
によってロック片83aが垂下板46に摺接しながらシ
ート1は前後動することができる。
【0065】そして、シート1を所定の可動範囲外(す
なわち前方側移動域R2)に移動させると、移動規制部
材81のロック片83aがコイルばね21mの付勢力に
よってロアチャンネル4の切欠き部46bに嵌まり込む
ため、アッパーチャンネル5の可動範囲を切欠き部46
bが設けられた範囲(前方側移動域R2)に狭められた
状態にすることができる。この状態で、コイルばね21
mの付勢力に抗して操作レバー85を操作して移動規制
部材81のロック片83aを切欠き部46bから引き出
すことにより、シート1の可動範囲を元の後方側移動域
R1にまで広げることができる。
【0066】そして、切欠き部46bをロアチャンネル
4の前方位置(前方側移動域R2)に設けることによ
り、前方位置にあるシート1は、所定の狭い範囲で前後
動し得るが、大きく後退することができないため、前方
シート1の後部座席の着座者に対する干渉を回避するこ
とができる。
【0067】
【発明の効果】本発明のシートのスライド構造によれ
ば、アッパーチャンネルに移動方向に延びる支持軸回り
に回動自在に軸支された移動規制部材を設け、この移動
規制部材を下端部がロアチャンネルの長手方向に延びる
側壁に当接するように付勢手段によって付勢し、ロアチ
ャンネルには、側壁に形成された規制部材の下端部を逃
がす所定範囲で前後方向に延びた逃し部を設け、規制部
材を付勢手段の付勢力に抗して支持軸回りに回動する操
作レバーを設けたため、移動規制部材の下端部が付勢手
段の付勢力によってロアチャンネルの逃し部に嵌まり込
むことによってアッパーチャンネルの可動範囲を逃し部
が設けられた範囲に狭めることができる。そして、シー
トを上記所定の可動範囲外に移動させるときは、付勢手
段の付勢力に抗して操作レバーを操作して移動規制部材
の下端部を逃し部から引き出すことにより、移動規制部
材は、下端部が付勢手段の付勢力によってロアチャンネ
ルの側壁に当接し、これによって下端部が側壁に摺接し
ながらシートを最後端へ移動し得る状態にすることがで
きる。
【0068】このようなシートのスライド構造におい
て、逃し部をロアチャンネルの前方位置に設けることに
より、前方位置にあるシートは、所定の狭い範囲で前後
動し得るが、大きく後退することが確実に規制されるた
め、前方シートが後部座席の着座者に干渉するような不
都合を確実に防止することができる。
【0069】そして、シートの後退を制限する手段とし
て逃し部を設けるという簡単な構造を採用しているた
め、従来のようにロアチャンネルにストッパを突設した
ものに比べて材料コストおよび組む付けコストの低減化
に寄与することができるとともに、広い可動範囲から狭
い可動範囲に移行するときは、特に操作レバーを操作す
る必要がなく、操作性の点でも優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスライド構造が適用された車両用
シートの一実施形態を示す斜視図である。
【図2】本発明に係るスライダーの一実施形態を示す分
解斜視図である。
【図3】図2のスライダーの組立て斜視図である。
【図4】図3のA−A線断面図である。
【図5】ストッパーの作用を説明するための説明図であ
り、(イ)は、ストッパーがロック姿勢に設定された状
態、(ロ)は、ストッパーがロック解除姿勢に設定され
た状態をそれぞれ示している。
【図6】移動制限手段の一実施形態を示す分解斜視図で
ある。
【図7】図6に示す移動制限手段の組立て斜視図であ
る。
【図8】本発明の作用を説明するための説明図であり、
(イ)はアッパーチャンネルが後方側移動域に位置設定
された状態、(ロ)はアッパーチャンネルが前方側移動
域に位置設定された状態をそれぞれ示している。
【符号の説明】
1 シート 2 フレーム 21 ボトムフレーム 21k 水平軸 21m コイルばね 3 スライダー 4 ロアチャンネル 46 垂下板 46b 切欠き部 5 アッパーチャンネル 8 移動制限手段 81 移動規制部材 83a ロック片 F フロア

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フロアに前後方向に延びるように敷設さ
    れたロアチャンネルと、このロアチャンネルに案内され
    つつ前後動するシート支持用のアッパーチャンネルとか
    らなるシートのスライド構造において、上記アッパーチ
    ャンネルは、移動方向に延びる支持軸回りに回動自在に
    軸支された移動規制部材を有し、この移動規制部材は、
    下端部がロアチャンネルの長手方向に延びる側壁に当接
    するように付勢手段によって付勢され、上記ロアチャン
    ネルは、上記側壁に形成された上記規制部材の下端部を
    逃がす所定範囲で前後方向に延びた逃し部を有し、上記
    規制部材を付勢手段の付勢力に抗して支持軸回りに回動
    する操作レバーが設けられていることを特徴とするシー
    トのスライド構造。
  2. 【請求項2】 上記逃し部は、ロアチャンネルの前方位
    置に設けられていることを特徴とする請求項1記載のシ
    ートのスライド構造。
  3. 【請求項3】 上記逃し部は、上記規制部材の下端部が
    嵌まり込む切欠きであることを特徴とする請求項1また
    は2記載のシートのスライド構造。
  4. 【請求項4】 上記操作レバーの操作量が二重ケーブル
    を介して上記規制部材に伝達されるように構成されてい
    ることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の
    シートのスライド構造。
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