JP3430721B2 - 車両用シートスライド装置 - Google Patents
車両用シートスライド装置Info
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- JP3430721B2 JP3430721B2 JP20245495A JP20245495A JP3430721B2 JP 3430721 B2 JP3430721 B2 JP 3430721B2 JP 20245495 A JP20245495 A JP 20245495A JP 20245495 A JP20245495 A JP 20245495A JP 3430721 B2 JP3430721 B2 JP 3430721B2
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用シートスラ
イド装置に関するものである。
イド装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の車両用シートスライド装
置としては、実公平57−28671号公報や実開平4
−16034号公報に示されるものが知られている。
置としては、実公平57−28671号公報や実開平4
−16034号公報に示されるものが知られている。
【0003】前者の従来装置は、レールの側壁に回転自
在に配置された操作ハンドルと、レールの上壁に配置さ
れシートバックの回動により操作ハンドルを回転させる
リンク機構と、操作ハンドルに保持され操作ハンドルの
回転によりレールの摺動動作を規制又は規制解除するロ
ックプレートとを有するものである。
在に配置された操作ハンドルと、レールの上壁に配置さ
れシートバックの回動により操作ハンドルを回転させる
リンク機構と、操作ハンドルに保持され操作ハンドルの
回転によりレールの摺動動作を規制又は規制解除するロ
ックプレートとを有するものである。
【0004】後者の従来装置は、シートバックが回動自
在に支持されるレールの縦壁の内側に回転自在に配置さ
れた操作ハンドルと、操作ハンドルに保持され操作ハン
ドルの回転によりレールの摺動動作を規制又は規制解除
するロックプレートとを有するものである。
在に支持されるレールの縦壁の内側に回転自在に配置さ
れた操作ハンドルと、操作ハンドルに保持され操作ハン
ドルの回転によりレールの摺動動作を規制又は規制解除
するロックプレートとを有するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した後者の従来装
置の操作ハンドルが内側に回転自在に配置されるレール
の縦壁に対して上記した前者の従来装置のリンク機構を
配置しようとすると、通常、縦壁の内側にはシートバッ
クが回動自在に支持されていることから、その配置は、
縦壁の外側となる。よって、リンク機構と操作ハンドル
とを連係するためには、リンク機構にケーブル等の縦壁
の外側から内側への伝達部材を付加しなければならず、
リンク機構の構造が複雑化する恐れがあった。
置の操作ハンドルが内側に回転自在に配置されるレール
の縦壁に対して上記した前者の従来装置のリンク機構を
配置しようとすると、通常、縦壁の内側にはシートバッ
クが回動自在に支持されていることから、その配置は、
縦壁の外側となる。よって、リンク機構と操作ハンドル
とを連係するためには、リンク機構にケーブル等の縦壁
の外側から内側への伝達部材を付加しなければならず、
リンク機構の構造が複雑化する恐れがあった。
【0006】故に、本発明は、リンク機構を複雑化する
ことなく縦壁に対して配置されたリンク機構と操作ハン
ドルとを連係できるようにすることを、その技術的課題
とするものである。
ことなく縦壁に対して配置されたリンク機構と操作ハン
ドルとを連係できるようにすることを、その技術的課題
とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決す
るために本発明において講じた技術的手段は、シートバ
ックが回動自在に支持されるレールの縦壁の内側に回転
自在に配置された操作ハンドルと、前記縦壁の外側に配
置され前記シートバックの回動により前記操作ハンドル
を回転させるリンク機構と、前記操作ハンドルに保持さ
れ前記操作ハンドルの回転により前記レールの摺動動作
を規制又は規制解除するロックプレートと、前記縦壁に
形成された前記レールの摺動方向と略直交する方向の貫
通穴と、前記操作ハンドルに形成され前記貫通穴に挿通
されると共に前記リンク機構と係合可能な突部とを有し
た、ことである。
るために本発明において講じた技術的手段は、シートバ
ックが回動自在に支持されるレールの縦壁の内側に回転
自在に配置された操作ハンドルと、前記縦壁の外側に配
置され前記シートバックの回動により前記操作ハンドル
を回転させるリンク機構と、前記操作ハンドルに保持さ
れ前記操作ハンドルの回転により前記レールの摺動動作
を規制又は規制解除するロックプレートと、前記縦壁に
形成された前記レールの摺動方向と略直交する方向の貫
通穴と、前記操作ハンドルに形成され前記貫通穴に挿通
されると共に前記リンク機構と係合可能な突部とを有し
た、ことである。
【0008】この技術的手段によれば、操作ハンドルと
リンク機構とが貫通穴を介して直接係合されることとな
る。これにより、リンク機構は、ケーブル等の伝達部材
を必要とせず、簡素化される。よって、リンク機構を複
雑化することなく縦壁に対して配置されたリンク機構と
操作ハンドルとの連係を成し得る。
リンク機構とが貫通穴を介して直接係合されることとな
る。これにより、リンク機構は、ケーブル等の伝達部材
を必要とせず、簡素化される。よって、リンク機構を複
雑化することなく縦壁に対して配置されたリンク機構と
操作ハンドルとの連係を成し得る。
【0009】より好ましくは、前記突部を、前記レール
の摺動方向において前記貫通穴の壁面と当接するように
前記貫通穴に挿通する、と良い。
の摺動方向において前記貫通穴の壁面と当接するように
前記貫通穴に挿通する、と良い。
【0010】
【発明の実施の形態】図1に示されるように、車両フロ
ア(図示せず)に固定されるロアレール1には、アッパ
レール2がレール長手方向に摺動自在に支持されてい
る。アッパレール2には、車両シートの構成部品である
シートクッション(図示せず)が支持されており、又、
リクライニング機構3を介して車両シートの構成部品で
あるシートバック(図示せず)がシートクッションに対
して回動自在となるように支持されている。
ア(図示せず)に固定されるロアレール1には、アッパ
レール2がレール長手方向に摺動自在に支持されてい
る。アッパレール2には、車両シートの構成部品である
シートクッション(図示せず)が支持されており、又、
リクライニング機構3を介して車両シートの構成部品で
あるシートバック(図示せず)がシートクッションに対
して回動自在となるように支持されている。
【0011】図2に示されるように、ロアレール1は、
一枚の板材よりなり、両側壁11及び底壁12を備えた
断面略U字状を呈したものであって、両側壁11の先端
には、夫々、鈎状に内側に延びるフランジ壁13が形成
されている。アッパレール2は、二枚の板材よりなり、
縦壁21及び横壁22を備えた断面略逆T字状を呈した
ものであって、横壁22の両端には上方に延在するフラ
ンジ壁23が形成されている。このように構成されたア
ッパレール2は、横壁22が底壁12と対向し且つフラ
ンジ壁23がフランジ壁13と対向してロアレール1の
断面形状内に位置するように、縦壁21がフランジ壁1
3間を通過してロアレール1に対して支持されている。
又、対向し合う底壁12と横壁22との間にはローラ4
1が、対向し合うフランジ壁13とフランジ壁23との
間にはボール42が、夫々、配設されており、これによ
り、アッパレール1のロアレール2に対する摺動動作を
保証している。
一枚の板材よりなり、両側壁11及び底壁12を備えた
断面略U字状を呈したものであって、両側壁11の先端
には、夫々、鈎状に内側に延びるフランジ壁13が形成
されている。アッパレール2は、二枚の板材よりなり、
縦壁21及び横壁22を備えた断面略逆T字状を呈した
ものであって、横壁22の両端には上方に延在するフラ
ンジ壁23が形成されている。このように構成されたア
ッパレール2は、横壁22が底壁12と対向し且つフラ
ンジ壁23がフランジ壁13と対向してロアレール1の
断面形状内に位置するように、縦壁21がフランジ壁1
3間を通過してロアレール1に対して支持されている。
又、対向し合う底壁12と横壁22との間にはローラ4
1が、対向し合うフランジ壁13とフランジ壁23との
間にはボール42が、夫々、配設されており、これによ
り、アッパレール1のロアレール2に対する摺動動作を
保証している。
【0012】図1に示されるように、リクライニング機
構3は、シートバックに固定されるアッパアーム31と
アッパレール1の縦壁21に固定されたロアアーム32
とを有して構成されており、アッパアーム31は、ロア
アーム1に対して回動自在に支持されている。又、この
アッパアーム31のロアアーム1に対する回動中心とな
る軸33には、アッパアーム31がロアアーム1に対し
て図1示反時計方向に所定量回動した際にアッパアーム
31と係合するレバー34が支持されている。
構3は、シートバックに固定されるアッパアーム31と
アッパレール1の縦壁21に固定されたロアアーム32
とを有して構成されており、アッパアーム31は、ロア
アーム1に対して回動自在に支持されている。又、この
アッパアーム31のロアアーム1に対する回動中心とな
る軸33には、アッパアーム31がロアアーム1に対し
て図1示反時計方向に所定量回動した際にアッパアーム
31と係合するレバー34が支持されている。
【0013】図1及び図2に示されるように、アッパレ
ール1とロアレール2との間には、夫々、ロック機構5
が配設されている。このロック機構5は、ロックプレー
ト51及び係合穴52を主として構成されている。
ール1とロアレール2との間には、夫々、ロック機構5
が配設されている。このロック機構5は、ロックプレー
ト51及び係合穴52を主として構成されている。
【0014】ロック機構5のロックプレート51は、一
枚の板材よりなり、対の爪部51a及び固着部51bを
備える。爪部51aは、板材の一縁にその中央部分を切
り起こすことでその両端部分に形成され、固着部51d
は、板材の他縁を円弧状に屈曲させることで形成されて
いる。このように構成されたロックプレート51は、ロ
アレール1及びアッパレール2に対して内側に配置さ
れ、アッパレール2の縦壁21に固定されたブラケット
6にその巻回部分61で回転自在に支持された回転軸7
に固着部51bが巻回されることで、回転軸7と一体回
動するように固着されている。
枚の板材よりなり、対の爪部51a及び固着部51bを
備える。爪部51aは、板材の一縁にその中央部分を切
り起こすことでその両端部分に形成され、固着部51d
は、板材の他縁を円弧状に屈曲させることで形成されて
いる。このように構成されたロックプレート51は、ロ
アレール1及びアッパレール2に対して内側に配置さ
れ、アッパレール2の縦壁21に固定されたブラケット
6にその巻回部分61で回転自在に支持された回転軸7
に固着部51bが巻回されることで、回転軸7と一体回
動するように固着されている。
【0015】図2に示されるように、ロック機構5の係
止穴52は、レール長手方向に複数個あり、夫々、両ロ
アレール1の内側の側壁12に形成されている。
止穴52は、レール長手方向に複数個あり、夫々、両ロ
アレール1の内側の側壁12に形成されている。
【0016】上記したロック機構5の構成において、ロ
ックプレート51の爪部51aは、係止穴52と回転軸
7の回転により係脱されるようになっており、このロッ
クプレート51の爪部51aと係止穴52との係合によ
りアッパレール2のロアレール1に対する摺動動作が規
制され、ロックプレート51の爪部51aと係止穴52
との係合が解除されることによりアッパレール2のロア
レール1に対する摺動動作が許容される。尚、両ロック
機構5のロックプレート51は、アッパレール2と回転
軸7との間に配設されたスプリング(図示せず)により
爪部51aが係止穴52と係合する方向に常時回転付勢
されている。又、ロアレール1の他方の側壁12には、
ロアレール1の成形を向上させるためにロック機構5の
係止穴52と同様な穴14が形成されている。
ックプレート51の爪部51aは、係止穴52と回転軸
7の回転により係脱されるようになっており、このロッ
クプレート51の爪部51aと係止穴52との係合によ
りアッパレール2のロアレール1に対する摺動動作が規
制され、ロックプレート51の爪部51aと係止穴52
との係合が解除されることによりアッパレール2のロア
レール1に対する摺動動作が許容される。尚、両ロック
機構5のロックプレート51は、アッパレール2と回転
軸7との間に配設されたスプリング(図示せず)により
爪部51aが係止穴52と係合する方向に常時回転付勢
されている。又、ロアレール1の他方の側壁12には、
ロアレール1の成形を向上させるためにロック機構5の
係止穴52と同様な穴14が形成されている。
【0017】図1ないし図4に示されるように、回転軸
7は、アッパレール2の縦壁21の内側に配置されてお
り、アッパレール2の縦壁21と略平行にレール長手方
向に延在したものであって、この回転軸7のレール長手
方向の前端は、シートクッションの前側に配置され操作
ハンドルとして機能している。この回転軸7のレール長
手方向の後端は、アッパレール2の縦壁21と直交する
方向に屈曲されており、さらに、つぶし加工が施されて
突部71を形成している。又、アッパレール2の縦壁2
1には、レール長手方向と直交する上下方向(図3示上
下方向)に延在した矩形長穴形状の貫通穴24が形成さ
れている。貫通穴24の上下方向における開口範囲は、
後述する回転軸7の回転の際の突部71の移動を許容す
る程度の範囲であり、レール長手方向における開口範囲
は、突部71のレール長手方向の幅と略同じ範囲であ
る。突部71は、貫通穴24に挿通され、その先端部分
は、アッパレール1の縦壁21の外側に位置している。
この突部71は、貫通穴24の上下方向の壁面24a,
24bとアッパレール1のロアレール1に対する摺動方
向つまりレール長手方向において当接するようになって
いる。更に、アッパレール2の縦壁21の外側には、ベ
ルクランクリンク8がピン81により回動自在に支持さ
れており、その一端82は、連結棒9を介してレバー3
4に連結されており、他端83は、その回動動作により
突部71と係合可能な配置となっている。
7は、アッパレール2の縦壁21の内側に配置されてお
り、アッパレール2の縦壁21と略平行にレール長手方
向に延在したものであって、この回転軸7のレール長手
方向の前端は、シートクッションの前側に配置され操作
ハンドルとして機能している。この回転軸7のレール長
手方向の後端は、アッパレール2の縦壁21と直交する
方向に屈曲されており、さらに、つぶし加工が施されて
突部71を形成している。又、アッパレール2の縦壁2
1には、レール長手方向と直交する上下方向(図3示上
下方向)に延在した矩形長穴形状の貫通穴24が形成さ
れている。貫通穴24の上下方向における開口範囲は、
後述する回転軸7の回転の際の突部71の移動を許容す
る程度の範囲であり、レール長手方向における開口範囲
は、突部71のレール長手方向の幅と略同じ範囲であ
る。突部71は、貫通穴24に挿通され、その先端部分
は、アッパレール1の縦壁21の外側に位置している。
この突部71は、貫通穴24の上下方向の壁面24a,
24bとアッパレール1のロアレール1に対する摺動方
向つまりレール長手方向において当接するようになって
いる。更に、アッパレール2の縦壁21の外側には、ベ
ルクランクリンク8がピン81により回動自在に支持さ
れており、その一端82は、連結棒9を介してレバー3
4に連結されており、他端83は、その回動動作により
突部71と係合可能な配置となっている。
【0018】次に作動について説明する。
【0019】常時は、スプリング8の付勢力によりロッ
ク機構5のロックプレート51の爪部51aとロック機
構5の係合穴52との係合により、アッパレール2のロ
アレール1に対する摺動動作が規制されており、車両シ
ートは車両フロアに対して所定位置に保持されている。
この状態において、回転軸7を回転操作すると、ロック
プレート51が回転軸7と共にスプリングの付勢力に抗
して回転する。これにより、ロックプレート51の爪部
51aと係合穴52との係合が解除され、アッパレール
2のロアレール1に対する摺動動作が許容される。この
状態において車両シートを所望位置に調整し、回転軸7
の回転操作を解除すると、ロックプレート51が回転軸
7と共にスプリングの付勢力により前述とは逆方向に回
転する。
ク機構5のロックプレート51の爪部51aとロック機
構5の係合穴52との係合により、アッパレール2のロ
アレール1に対する摺動動作が規制されており、車両シ
ートは車両フロアに対して所定位置に保持されている。
この状態において、回転軸7を回転操作すると、ロック
プレート51が回転軸7と共にスプリングの付勢力に抗
して回転する。これにより、ロックプレート51の爪部
51aと係合穴52との係合が解除され、アッパレール
2のロアレール1に対する摺動動作が許容される。この
状態において車両シートを所望位置に調整し、回転軸7
の回転操作を解除すると、ロックプレート51が回転軸
7と共にスプリングの付勢力により前述とは逆方向に回
転する。
【0020】これにより、ロックプレート51の爪部5
1aと係合穴52とが再び係合し、アッパレール2のロ
アレール1に対する摺動動作が再び規制される。結果、
車両シートは車両フロアに対して調整された所望位置に
保持される。
1aと係合穴52とが再び係合し、アッパレール2のロ
アレール1に対する摺動動作が再び規制される。結果、
車両シートは車両フロアに対して調整された所望位置に
保持される。
【0021】リクライニング機構3を作動させて、アッ
パアーム31をロアアーム32に対して図1示反時計方
向に回動させ、図示しないスプリングの付勢力でシート
バックをシートクッションに対して前倒し状態とする
と、アッパアーム31がレバー34と係合してレバー3
4を図1示反時計方向に回動させる。このレバー34の
回動により連結棒9が図1示右方に引かれ、ベルクラン
クリンク8が図1示反時計方向に回動させられる。この
ベルクランクリンク8の回動により、その他端83と回
転軸7の突部71とが係合して回転軸7がスプリングの
付勢力に抗して回転させられる。これにより、前述した
ように、ロック機構5のロックプレート51の爪部51
aとロック機構5の係合穴52との係合が解除される。
結果、アッパレール2のロアレール1に対する摺動動作
が許容され、車両シートが図示しないスプリングの付勢
力で前移動するいわゆるウォークイン作動する。尚、こ
の状態では、アッパアーム31とレバー33の係合及び
ベルクランクリンク8と突部71との係合で回転軸7の
スプリングの付勢力による回転が規制され、ロックプレ
ート51の爪部51aと係合穴52との係合解除状態が
維持されている。この状態において、前述は逆にシート
バックを起こすと、アッパアーム31がロアアーム32
に対して図1示時計方向に回動させられ、アッパアーム
31とレバー34との係合が解除される。これにより、
スプリングの付勢力を受けて回転軸7が前述とは逆に回
転させられ、ロックプレート51の爪部51aと係合穴
5とが再び係合する。この時、回転軸7の回転により突
部71がベルクランクリンク8を前述は逆に図1示時計
方向に回動させることになる。
パアーム31をロアアーム32に対して図1示反時計方
向に回動させ、図示しないスプリングの付勢力でシート
バックをシートクッションに対して前倒し状態とする
と、アッパアーム31がレバー34と係合してレバー3
4を図1示反時計方向に回動させる。このレバー34の
回動により連結棒9が図1示右方に引かれ、ベルクラン
クリンク8が図1示反時計方向に回動させられる。この
ベルクランクリンク8の回動により、その他端83と回
転軸7の突部71とが係合して回転軸7がスプリングの
付勢力に抗して回転させられる。これにより、前述した
ように、ロック機構5のロックプレート51の爪部51
aとロック機構5の係合穴52との係合が解除される。
結果、アッパレール2のロアレール1に対する摺動動作
が許容され、車両シートが図示しないスプリングの付勢
力で前移動するいわゆるウォークイン作動する。尚、こ
の状態では、アッパアーム31とレバー33の係合及び
ベルクランクリンク8と突部71との係合で回転軸7の
スプリングの付勢力による回転が規制され、ロックプレ
ート51の爪部51aと係合穴52との係合解除状態が
維持されている。この状態において、前述は逆にシート
バックを起こすと、アッパアーム31がロアアーム32
に対して図1示時計方向に回動させられ、アッパアーム
31とレバー34との係合が解除される。これにより、
スプリングの付勢力を受けて回転軸7が前述とは逆に回
転させられ、ロックプレート51の爪部51aと係合穴
5とが再び係合する。この時、回転軸7の回転により突
部71がベルクランクリンク8を前述は逆に図1示時計
方向に回動させることになる。
【0022】尚、本実施例においては、ロアレール1,
アッパレール2,リクライニング機構3及びロック機構
5は、車両シートの一方側のみで説明しているが、これ
らは、他方側にも配置された対のものであって、ロック
プレート5の回動動作は、ワイヤ10により一方側と他
方側とで連動するようになっている。又、この場合、一
方側の回転軸7のみが、操作ハンドルとして機能してお
り、突部71,貫通穴24,ベルクランクリンク8,連
結棒9及びレバー34は、一方側のみに配設されてい
る。
アッパレール2,リクライニング機構3及びロック機構
5は、車両シートの一方側のみで説明しているが、これ
らは、他方側にも配置された対のものであって、ロック
プレート5の回動動作は、ワイヤ10により一方側と他
方側とで連動するようになっている。又、この場合、一
方側の回転軸7のみが、操作ハンドルとして機能してお
り、突部71,貫通穴24,ベルクランクリンク8,連
結棒9及びレバー34は、一方側のみに配設されてい
る。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、上記した技術的課題を
達成することができ、これにより、リンク機構の構造を
簡素化することができる。又、これに加えて、本発明に
よれば、突部をレールの摺動方向において貫通穴の壁面
と当接するように貫通穴に挿通したので、この当接によ
りレールの摺動方向おける操作ハンドルのガタを抑制す
ることができる。
達成することができ、これにより、リンク機構の構造を
簡素化することができる。又、これに加えて、本発明に
よれば、突部をレールの摺動方向において貫通穴の壁面
と当接するように貫通穴に挿通したので、この当接によ
りレールの摺動方向おける操作ハンドルのガタを抑制す
ることができる。
【図1】本発明に係る車両用シートスライド装置の斜視
図である。
図である。
【図2】図1の縦断面図である。
【図3】本発明に係る車両用シートスライド装置の主要
部を示す平面図である。
部を示す平面図である。
【図4】図3のA−A線断面図である。
2 アッパレール(レール)
7 回転軸(操作ハンドル)
8 ベルクランクリンク(リンク機構)
9 連結棒(リンク機構)
21 縦壁
24 貫通穴
34 レバー(リンク機構)
51 ロックプレート
71 突部
24a,24b 壁面
フロントページの続き
(56)参考文献 実開 昭53−138335(JP,U)
実開 昭62−17441(JP,U)
実公 昭57−28671(JP,Y2)
米国特許3940182(US,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
B60N 2/00 - 2/54
Claims (2)
- 【請求項1】 シートバックが回動自在に支持されるレ
ールの縦壁の内側に回転自在に配置された操作ハンドル
と、前記縦壁の外側に配置され前記シートバックの回動
により前記操作ハンドルを回転させるリンク機構と、前
記操作ハンドルに保持され前記操作ハンドルの回転によ
り前記レールの摺動動作を規制又は規制解除するロック
プレートと、前記縦壁に形成された前記レールの摺動方
向と略直交する方向の貫通穴と、前記操作ハンドルに形
成され前記貫通穴に挿通されると共に前記リンク機構と
係合可能な突部とを有する車両用シートスライド装置。 - 【請求項2】 前記突部は、前記レールの摺動方向にお
いて前記貫通穴の壁面と当接するように前記貫通穴に挿
通される、請求項1記載の車両用シートスライド装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20245495A JP3430721B2 (ja) | 1995-08-08 | 1995-08-08 | 車両用シートスライド装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20245495A JP3430721B2 (ja) | 1995-08-08 | 1995-08-08 | 車両用シートスライド装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0948266A JPH0948266A (ja) | 1997-02-18 |
JP3430721B2 true JP3430721B2 (ja) | 2003-07-28 |
Family
ID=16457801
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20245495A Expired - Fee Related JP3430721B2 (ja) | 1995-08-08 | 1995-08-08 | 車両用シートスライド装置 |
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