JP2021109452A - 車両用シート装置 - Google Patents
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Abstract
Description
以下、図1〜図7に基づいて、本発明の実施形態1に係る車両用シート装置の説明を行なう。本実施形態に係る車両用シート装置は、図1に示すように、車両の車室内の右側に設置されるシート装置である。ここで、図中に示す前後左右及び上下は、車両用シート装置10を備える車両の前後左右及び上下に対応している。
車両用シート装置10は、図2に示すように、着座者が着座するシート本体20と、シート本体20を車両前後方向にスライドさせる前後スライド機構30と、その前後スライド機構30上でシート本体20を回転させる回転機構40とを備えている。また、車両用シート装置10は、図5等に示すように、前後スライド機構30と回転機構40との同時動作を禁止するインターロック機構80を備えている。
前後スライド機構30は、図2、図3に示すように、車両フロアF上に固定されて車両前後方向に延びる左右一対のロアレール32と、左右一対のロアレール32に沿って前後スライドする左右の一対のアッパレール33とを備えている。そして、左右の一対のアッパレール33が前後スライドベース35の下面に固定されている(図2参照)。なお、図3では、左側のアッパレール33と前後スライドベース35とは省略されている。ここで、アッパレール33は、多段式ロック機構50(図3、図4参照)の働きにより、ロアレール32に対して多段階でスライドロックできるように構成されている。
回転機構40は、シート本体20を車両前向きの着座位置とドア開口部D(図1参照)側を向く乗降位置との間で回転させる機構である。回転機構40は、図2に示すように、前後スライドベース35上に固定された内輪41と、内輪41に対して回転可能に支持された外輪43と、外輪43上に固定された回転テーブル45とを備えている。そして、回転機構40の回転テーブル45上にシート本体20が設置されている。上記構成により、シート本体20を手動で車両前後方向に所定位置までスライドさせ、さらに前記シート本体20を着座位置と乗降位置間で回転させることが可能になる。なお、回転テーブル45は、回転ロック機構(図示省略)の働きにより、少なくとも着座位置と乗降位置とで回転ロックできるように構成されている。
前後スライド機構30の多段式ロック機構50は、図2〜図4に示すように、ロアレール32に形成されたロック歯52と、アッパレール33内に設けられ、前記ロック歯52の歯溝に対して係合可能に構成されたロックスプリング53とから構成されている。ここで、ロアレール32は、図4に示すように、アッパレール33を幅方向両側から挟んでスライド方向にガイドする左右のガイド壁部32wを備えている。そして、左右のガイド壁部32wの下端位置には、前記ロック歯52がスライド方向に等ピッチで多数形成されている(図2参照)。
ロック解除機構60は、多段式ロック機構50のロック動作を解除する機構である。ロック解除機構60は、図2、図3に示すように、例えば、シート本体20に着座している着座者が上方に引き操作可能なループハンドル状の操作レバー61と、その操作レバー61の操作力を多段式ロック機構50の左右のロックスプリング53に伝達する左右の解除部材63とを備えている。また、ロック解除機構60の操作レバー61の左端部と車両左側の解除部材63との間には、クラッチ機構70(図3参照)が設けられている。
クラッチ機構70は、操作レバー61の操作力を解除部材63に伝達し、あるいは前記操作力の伝達を解除する機構である。クラッチ機構70は、操作レバー61に固定される第1連結板71と、解除部材63に固定される第2連結板72とを備えている。そして、第1連結板71と第2連結板72とがシート本体20の前後スライド位置に応じて上下回動方向に連結され、あるいはその連結が解除されるように構成されている。
ロック解除機構60の解除部材63は、図3、図4に示すように、アッパレール33内に収納されてロックスプリング53上に配置される上下動アーム65と、その上下動アーム65の基端部(前端部)に固定されて、アッパレール33から前方に突出する接続アーム64とから構成されている。そして、図3に示すように、操作レバー61の右端部が右側の解除部材63の接続アーム64に接続されている。また、操作レバー61の左端部が前記クラッチ機構70を介して左側の解除部材63の接続アーム64に接続されている。解除部材63の上下動アーム65は、図3に示すように、その上下動アーム65の中央部分に上方に突出する支点部65cを備えており、この支点部65cがアッパレール33の天井面(図示省略)に当接している。また、上下動アーム65の先端部(後端部)には、ロックスプリング53の角形係合部53kに対応する位置に押圧部65pが設けられている。
インターロック機構80は、前後スライド機構30と回転機構40との同時動作を禁止する機構である。インターロック機構80は、図5に示すように、シート本体20、及び回転テーブル45と共に回転する押圧ピン82と、前後スライドベース35に設けられたストッパ84、及びストッパ動作レバー86とを備えている。押圧ピン82は、円柱形のピンであり、回転テーブル45の左前角部に設けられたローラブラケット45bの外側面に水平に設けられている。ここで、ローラブラケット45bは、ローラ45rを回動自在に支持するブラケットであり、そのローラ45rが回転テーブル45の回転時に前後スライドベース35に設けられたガイド溝35mに沿って転動可能なように形成されている。即ち、回転テーブル45が回転すると、押圧ピン82は回転テーブル45のローラブラケット45bと共に前後スライドベース35のガイド溝35mに沿って移動するようになる。
車両用シート装置10のシート本体20が車両前向きの着座位置にある状態では、前記回転ロック装置がロック動作して、シート本体20は回転不能に保持されている。この状態では、図5に示すように、インターロック機構80の押圧ピン82がストッパ動作レバー86の被押圧面86eを押圧している。このため、ストッパ動作レバー86の受け部86yが、図6に示すように、ストッパ84のフック部84kを押し上げ、ストッパ84はコイルバネ85のバネ力に抗して待機位置に保持されている。このため、インターロック機構80のストッパ84によってクラッチ機構70の第1連結板71と第2連結板72との上回動が妨げられない。
本実施形態におけるロック解除機構60の操作レバー61、クラッチ機構70、及び解除部材63が本発明のロック解除部材に相当する。また、インターロック機構80のストッパ動作レバー86が本発明のストパ動作部材に相当する。さらに、押圧ピン82が本発明の押圧部材に相当する。
本実施形態に係る車両用シート装置10によると、インターロック機構80の働きで前後スライド機構30と回転機構40との同時動作が禁止される。このため、シート本体20の回転中に前後スライド機構30のスライドロックを解除させようとしても、ロック解除操作が禁止される。したがって、シート本体20の回転中に前後スライド機構30のスライドロックを解除させようとするロック解除操作が禁止される。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、本実施形態では、インターロック機構80のストッパ84によってロック解除機構60におけるクラッチ機構70の第1連結板71と第2連結板72との上回動を禁止し、あるいは許容する例を示した。しかし、クラッチ機構70を有しないロック解除機構60の場合には、直接的に操作レバー61、あるいは解除部材63の上回動を禁止し、あるいは許容する構成でも可能である。また、本実施形態では、車両の右側に設けられたドア開口部Dの方向に回動可能な車両用シート装置10を例示したが、左側に設けられたドア開口部Dの方向に回動可能な車両用シート装置10に本発明を適用することも可能である。
20・・・・シート本体
30・・・・前後スライド機構
40・・・・回転機構
60・・・・ロック解除機構(ロック解除部材)
61・・・・操作レバー(ロック解除部材)
63・・・・解除部材(ロック解除部材)
70・・・・クラッチ機構(ロック解除部材)
71・・・・第1連結板(ロック解除部材)
72・・・・第2連結板(ロック解除部材)
80・・・・インターロック機構
82・・・・押圧ピン(押圧部材)
84・・・・ストッパ
86・・・・ストッパ動作レバー(ストッパ動作部材)
86e・・・被押圧面
Claims (4)
- シート本体を車両前向きの着座位置とドア開口部側を向く乗降位置間で回転させる回転機構と、前記回転機構と前記シート本体とを車両前後方向に移動させる前後スライド機構とを備える車両用シート装置であって、
前記前後スライド機構と前記回転機構との同時動作を禁止するインターロック機構が設けられている車両用シート装置。 - 請求項1に記載された車両用シート装置であって、
前記インターロック機構は、前記回転機構の働きにより前記シート本体が着座位置から乗降位置の方向に回転すると、前記前後スライド機構のスライドロック状態を解除するロック解除部材の動作を禁止する車両用シート装置。 - 請求項2に記載された車両用シート装置であって、
前記インターロック機構は、前記ロック解除部材の動作軌跡内のロック位置と前記動作軌跡外の待機位置間で移動可能なストッパと、前記ストッパを前記ロック位置と待機位置間で移動させるストッパ動作部材とを備えており、
前記ストッパ動作部材は、前記シート本体が着座位置から乗降位置の方向に回転を開始すると、前記ストッパを前記ロック位置まで移動させる車両用シート装置。 - 請求項3に記載された車両用シート装置であって、
前記インターロック機構は、前記シート本体と共に前記着座位置と乗降位置間で回転する押圧部材と、前記ストッパ動作部材に形成されて、前記押圧部材により押圧される被押圧面とを備えており、
前記シート本体が前記着座位置に戻る際に、前記押圧部材が前記ストッパ動作部材の被押圧面を押圧して前記ストッパ動作部材が前記ストッパを前記待機位置まで移動させ、
前記シート本体が着座位置から離れる際に、前記押圧部材が前記ストッパ動作部材の被押圧面から離れて前記ストッパ動作部材が前記ストッパを前記ロック位置まで案内する車両用シート装置。
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CN116160928A (zh) * | 2023-03-02 | 2023-05-26 | 重庆赛力斯新能源汽车设计院有限公司 | 车辆座椅旋转控制方法、设备及介质 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58191637A (ja) * | 1982-04-30 | 1983-11-08 | Tachikawa Spring Co Ltd | スライドアジヤスタ付転向シ−ト |
JPH11208326A (ja) * | 1998-01-30 | 1999-08-03 | Araco Corp | 自動車用シート装置 |
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2020
- 2020-01-06 JP JP2020000165A patent/JP7313601B2/ja active Active
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