JP3465425B2 - シートスライド装置 - Google Patents

シートスライド装置

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JP3465425B2
JP3465425B2 JP18948495A JP18948495A JP3465425B2 JP 3465425 B2 JP3465425 B2 JP 3465425B2 JP 18948495 A JP18948495 A JP 18948495A JP 18948495 A JP18948495 A JP 18948495A JP 3465425 B2 JP3465425 B2 JP 3465425B2
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松 二三男 若
田 伸 彦 武
村 吉 彦 中
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Aisin Seiki Co Ltd
Aisin Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、シートスライド装
置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、この種のシートスライド装置とし
ては、実公平4−31854号公報に示されるものが知
られている。これは、車両シート側の対の可動レールに
夫々支持され車両フロア側の対の固定レールと夫々係脱
自在な対のロックプレートを有し、この対のロックプレ
ートを連結部材を介して連結し、対のロックプレートの
係脱動作を連結部材を介して連動させるようにしたシー
トスライド装置である。 【0003】この従来装置において、連結部材は、その
一端が対のロックプレートのうちの一方のロックプレー
トをアッパレールに支持するための操作レバーを兼ねた
回転軸に固定されたブラケットに係止されており、その
他端が対のロックプレートのうちの他方のロックプレー
トをアッパレールに支持するための回転軸に固定された
ブラケットに係止されており、これにより、連結部材に
よって対のロックプレートが連結されると共にその係脱
動作が連動させられることとなっていた。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
装置であると、対のロックプレートを連結部材を介して
連結するためにブラケットを必要とする。このため、部
品点数が増加し、コスト的に不利なものであった。 【0005】故に、本発明は、より安価に対のロックプ
レートを連結部材を介して連結してその係脱動作を連結
部材を介して連動させるようにすることを、その技術的
課題とするものである。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決す
るために本発明において講じた技術的手段は、前記対の
ロックプレートを回転軸を介して前記対の固定レール又
は前記対の可動レールのいずれかに回転自在に支持し、
各前記ロックプレートの該回転軸の両側に位置して前記
連結部材が係止可能な第1係止部及び第2係止部を有
し、前記対のロックプレートのうち一方のロックプレー
トにおいては前記第1係止部に前記連結部材の一端が係
止され且つ他方のロックプレートにおいては前記第2係
止部に前記連結部材の他端が係止した、ことである。 【0007】この技術的手段によれば、対のロックプレ
ートに形成された第1係止部及び第2係止部に連結部材
の一端及び他端が係止され、これにより、連結部材によ
って対のロックプレートが連結されると共にその係脱動
作が連動させられる。よって、従来必要であったブラケ
ットが不要となり、結果、より安価に対のロックプレー
トを連結部材を介して連結してその係脱動作を連結部材
を介して連動させるようにし得る。 【0008】より好ましくは、前記対のロックプレート
は、前記対のロックプレートを前記いずれか一方のレー
ルに夫々支持させるための固着部と、前記いずれか他方
のレールと係脱させるための爪部とを有し、前記第1係
止部を前記爪部に対して折り曲げて形成する、と良い。 【0009】より好ましくは、前記第2係止部を前記固
着部に対して折り曲げて形成する、と良い。 【0010】 【発明の実施の形態】図1に示されるように、車両フロ
ア(図示せず)に固定される対のロアレール1は、レー
ル長手方向において互いに平行に配置されている。車両
シート(図示せず)に固定される対のアッパレール2
は、夫々、ロアレール1に摺動自在に支持されている。 【0011】図2に示されるように、ロアレール1は、
一枚の板材よりなり、両側壁11及び底壁12を備えた
断面略U字状を呈したものであって、両側壁11の先端
には、夫々、鈎状に内側に延びるフランジ壁13が形成
されている。アッパレール2は、二枚の板材よりなり、
縦壁21及び横壁22を備えた断面略逆T字状を呈した
ものであって、横壁22の両端には上方に延在するフラ
ンジ壁23が形成されている。このように構成されたア
ッパレール2は、横壁22が底壁12と対向し且つフラ
ンジ壁23がフランジ壁13と対向してロアレール1の
断面形状内に位置するように、縦壁21がフランジ壁1
3間を通過してロアレール1に対して支持されている。
又、対向し合う底壁12と横壁22との間にはローラ3
が、対向し合うフランジ壁13とフランジ壁23との間
にはボール4が、夫々、配設されており、これにより、
アッパレール1のロアレール2に対する摺動動作を保証
している。 【0012】図1及び図2に示されるように、両アッパ
レール1と両ロアレール2との間には、夫々、ロック機
構3が配設されている。この両ロック機構5は、ロック
プレート51及び係合穴52を主として構成されてい
る。 【0013】図3に示されるように、両ロック機構5の
ロックプレート51は、一枚の板材よりなり、対の爪部
51a,固着部51b,第1係止部51c及び第2係止
部51dを夫々備える。爪部51aは、板材の一縁にそ
の中央部分を切り起こすことでその両端部分に形成さ
れ、固着部51dは、板材の他縁を円弧状に屈曲させる
ことで形成されている。又、第1係止部51cは、板材
の一縁に爪部51aを形成するために切り起こされた部
分から成形され、第2係止部51dは、板材の他側に第
1係止部51の切り起こし方向とは反対方向にフランジ
状に突出して形成されている。このように構成された両
ロック機構5のロックプレート51は、夫々、ロアレー
ル1及びアッパレール2に対して内側に配置され、アッ
パレール2の縦壁21に固定されたブラケット6にその
巻回部分61で回転自在に支持された回転軸7に固着部
51bが巻回されることで、回転軸7と一体回動するよ
うに固着されている。 【0014】図2に示されるように、両ロック機構5の
係止穴52は、レール長手方向に複数個あり、夫々、両
ロアレール1の内側の側壁12に形成されている。 【0015】上記したロック機構5の構成において、図
1ないし図3に示されるように、ロックプレート51の
爪部51aは、係止穴52と回転軸7の回転により係脱
されるようになっており、このロックプレート51の爪
部51aと係止穴52との係合によりアッパレール2の
ロアレール1に対する摺動動作が規制され、ロックプレ
ート51の爪部51aと係止穴52との係合が解除され
ることによりアッパレール2のロアレール1に対する摺
動動作が許容される。又、一方のロック機構5のロック
プレート51と他方のロック機構5のロックプレート5
1とは、ワイヤ9を介して連動するようになっている。
このワイヤ9は、その一端91が一方のロック機構5の
ロックプレート51の第2係止部51dに第2係止部5
1dに形成された係止穴51fに挿通して係止され、他
端92が他方のロック機構5のロックプレート51の第
1係止部51cに第1係止部51cに形成された係止穴
51eに挿通して係止されている。 【0016】尚、両ロック機構5のロックプレート51
は、ブラケット6と回転軸7との間に配設されたスプリ
ング8により爪部51aが係止穴52と係合する方向に
常時回転付勢されている。又、一方のロック機構5のロ
ックプレート51が固着される回転軸7は、車両シート
の前方に延在されており、操作ハンドルを兼用してい
る。更に、両ロアレール1の他方の側壁12には、ロア
レール1の成形を向上させるためにロック機構5の係止
穴52と同様な穴14が形成されている。 【0017】次に作動について説明する。 【0018】常時は、スプリング8の付勢力により両ロ
ック機構5のロックプレート51の爪部51aと両ロッ
ク機構5の係合穴52との係合により、両アッパレール
2の両ロアレール1に対する摺動動作が規制されてお
り、車両シートは車両フロアに対して所定位置に保持さ
れている。この状態において、一方のロック機構5のロ
ックプレート51が固着される回転軸7を回転操作する
と、一方のロック機構5のロックプレート51が回転軸
7と共にスプリング8の付勢力に抗して図1示A方向に
回転する。又、この回転は、ワイヤ9を介して他方のロ
ック機構5のロックプレート51に伝えられ、他方のロ
ック機構5のロックプレート51が回転軸7と共にスプ
リング8の付勢力に抗して図1示B方向に回転する。こ
れにより、両ロック機構5のロックプレート51の爪部
51aと係合穴52との係合が解除され、両アッパレー
ル2の両ロアレール1に対する摺動動作が許容される。
この状態において車両シートを所望位置に調整し、一方
のロック機構5のロックプレート51が固着される回転
軸7の回転を解除すると、一方のロック機構5のロック
プレート51が回転軸7と共にスプリング8の付勢力に
より図1示A方向とは逆方向に回転する。又、この回転
は、ワイヤ9を介して他方のロック機構5のロックプレ
ート51に伝えられ、他方のロック機構5のロックプレ
ート51が回転軸7と共にスプリング8の付勢力により
図1示B方向とは逆方向に回転する。これにより、両ロ
ック機構5のロックプレート51の爪部51aと係合穴
52とが再び係合し、両アッパレール2の両ロアレール
1に対する摺動動作が再び規制される。結果、車両シー
トは車両フロアに対して調整された所望位置に保持され
る。 【0019】両ロック機構5のロックプレート51の変
形例であるロックプレート511について説明する。 【0020】図4に示されるように、このロックプレー
ト511は、一枚の板材よりなり、対の爪部511a,
固着部511b,第1係止部511c及び第2係止部5
11dを夫々備える。爪部51aは、板材の一縁にその
中央部分を切り起こすことでその両端部分に形成され、
固着部51dは、板材の他縁にその中央部分を切り起こ
すことでその両端部分に円弧状に形成されている。又、
第1係止部51cは、係止穴511eが形成されてお
り、板材の一縁に爪部51aを形成するために切り起こ
された部分から成形され、第2係止部51dは、係止穴
511fが形成されており、板材の一縁に固着部51d
を形成するために切り起こされた部分から成形されてい
る。このように構成された両ロック機構5のロックプレ
ート511は、前述のロックプレート51と同様に、夫
々、ロアレール1及びアッパレール2に対して内側に配
置され、アッパレール2の縦壁21に固定されたブラケ
ット6に回転自在に支持された回転軸7に固着部51b
が巻回されることで、回転軸7と一体回動するように固
着されている。尚、その他の構成,作用は、前述のロッ
クプレート51と同様である。 【0021】 【発明の効果】本発明によれば、上記した技術的課題を
達成することができ、これにより、部品点数の削減及び
コスト低減を図ることはできる。又、これに加えて、本
発明によれば、第1係止部及び第1係止部と第2係止部
を爪部及び爪部と固着部に対して折り曲げて形成してい
るので、ロックプレートを一枚の板材から歩留りよく且
つ容易に成形でき、より安価なものとすることができ
る。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係るシートスライド装置の斜視図であ
る。 【図2】図1の縦断面図である。 【図3】本発明に係るシートスライド装置のロックプレ
ートの斜視図である。 【図4】本発明に係るシートスライド装置のロックプレ
ートの変形例を示す斜視図である。 【符号の説明】 1 ロアレール(固定レール) 2 アッパレール(可動レール) 9 ワイヤ(連結部材) 51 ロックプレート 51a 爪部 51b 固着部 51c 第1係止部 51d 第2係止部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−262970(JP,A) 実開 昭55−135638(JP,U) 実開 平3−83125(JP,U) 実公 平6−36999(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60N 2/00 - 2/54

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】車両フロア側の対の固定レール及び該対の
    固定レールに夫々摺動自在に支持された車両シート側の
    対の可動レールのいずれか一方のレールに夫々支持され
    前記対の固定レール及び前記対の可動レールのいずれか
    他方のレールと夫々係脱自在な対のロックプレートを有
    し、該対のロックプレートを連結部材を介して連結し前
    記対のロックプレートの係脱動作を前記連結部材を介し
    て連動かさせるようにしたシートスライド装置におい
    て、前記対のロックプレートを回転軸を介して前記対の
    固定レール又は前記対の可動レールのいずれかに回転自
    在に支持し、各前記ロックプレートの該回転軸の両側に
    位置して前記連結部材が係止可能な第1係止部及び第2
    係止部を有し、前記対のロックプレートのうち一方のロ
    ックプレートにおいては前記第1係止部に前記連結部材
    の一端が係止され且つ他方のロックプレートにおいては
    前記第2係止部に前記連結部材の他端が係止されたシー
    トスライド装置。
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