JP6974716B2 - 乗物用シート - Google Patents

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Description

本発明は、乗物用シートに係り、特にシートクッションの高さを調整可能な乗物用シートに関する。
シートクッションの高さを調整可能なハイト装置を備えた乗物用シートが知られている。
例えば、特許文献1に記載されているように、ハイト装置は、シートクッションと車体フロアとの間に取り付けられ、シート前方側にある一対のフロントリンクと、シート後方側にあるリアリンクとを備えている。そして、リアリンクが駆動リンクとなってシート本体の高さを調整可能としている。
また、特許文献1に記載の発明では、駆動リンクのシート幅方向の外側には、ハイト装置の駆動を操作する操作レバーが取り付けられており、駆動リンクと操作レバーとの間には、ハイト装置の駆動を規制するブレーキユニットが設けられている。
また、特許文献1に記載の発明では、駆動リンクと操作レバーのそれぞれに対して回動範囲を規制するための規制部材を設けることで、シートクッションの位置調整範囲と操作レバーの操作範囲を制限している。
特開2016−22905号公報
しかしながら、上記の従来技術では、駆動リンクと操作レバーの回動範囲を規制する機構が複雑であり、部品点数も多かった。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、クッションフレームを高さ方向に移動させる際に操作する操作部と、クッションフレームを移動させるためのリンク部材の動きを規制するために要する部品点数を低減できる乗物用シートを提供することにある。
上記課題は、本発明に係る乗物用シートによれば、クッションフレームの高さを調整可能な乗物用シートにおいて、前記クッションフレームに対して回動可能に取り付けられ、回動に応じて前記クッションフレームを高さ方向に移動させるリンク部材と、前記リンク部材と係合し、前記リンク部材を回動させるギア部と、前記リンク部材の回動範囲を規制するリンク回動規制部材と、前記クッションフレームの高さ調整の操作を受け付ける操作部と、前記操作部の操作に応じて、前記ギア部を介して前記リンク部材を回動させる回動作用部と、を備え、前記リンク回動規制部材が前記回動作用部に当接することで前記操作部の動きが規制されることにより解決される。
上記の乗物用シートによれば、リンク部材の回動範囲を規制するリンク回動規制部材により操作部の動きも規制することができる。これにより、操作部の動きを規制する部材をリンク回動規制部材と別に設ける場合に比べて、部品点数を低減できる。
すなわち、上記の乗物用シートによれば、クッションフレームを高さ方向に移動させる際に操作する操作部と、クッションフレームを移動させるためのリンク部材の動きを規制するために要する部品点数を低減できる。
上記の乗物用シートにおいて、前記回動作用部は、外周部から突出した第1突出部と第2突出部とを有し、前記リンク回動規制部材は、前記第1突出部と前記第2突出部の間に配置され、前記第1突出部と前記第2突出部が前記リンク回動規制部材に当接することで、前記操作部の動きが規制されるとよい。
こうすることで、回動作用部の回動範囲と操作部の操作範囲を簡易な構成で規制できる。
上記の乗物用シートにおいて、前記第1突出部と前記第2突出部はそれぞれ、前記回動作用部の前記外周部からシート幅方向内側に屈曲したフランジであるとよい。
こうすることで、第1突出部と第2突出部の剛性を向上できる。また、第1突出部と第2突出部をシート幅方向内側に突出させることで、第1突出部と第2突出部を他の部材と干渉しない位置に配置することができる。
上記の乗物用シートにおいて、前記クッションフレームは、側部に配されるサイドフレームを有し、前記リンク回動規制部材は、前記サイドフレームに設けた貫通孔を通じて、前記サイドフレームからシート幅方向外側に突出し、前記操作部及び前記回動作用部は、左右の前記サイドフレームのうち、前記リンク回動規制部材が取り付けられる側に取り付けられるとよい。
このようにリンク回動規制部材を操作部及び回動作用部から荷重が加わりやすい側に取り付けることで、リンク回動規制部材により操作部の動きをより規制しやすくなる。
上記の乗物用シートにおいて、前記回動作用部は、前記第1突出部と前記第2突出部のうち少なくとも一方が前記リンク回動規制部材と当接した際の衝撃を吸収するための衝撃吸収部を備えるとよい。
こうすることで、第1突出部と第2突出部のうち少なくとも一方がリンク回動規制部材に当接した際の衝撃を吸収できる。これにより、乗員が操作部を操作する際に、操作範囲の限界に達した際に受ける衝撃を緩和できる。
上記の乗物用シートにおいて、前記衝撃吸収部は、前記第1突出部について設けられる、前記第2突出部に対向する側とは反対側に形成される第1切欠き部と、前記第2突出部について設けられる、前記第1突出部に対向する側とは反対側に形成される第2切欠き部と、を有するとよい。
こうすることで、第1突出部と第2突出部がリンク回動規制部材に当接した際の衝撃を簡易な構成により吸収できる。これにより、乗員が操作部を操作する際に、操作範囲の限界に達した際に受ける衝撃をより緩和できる。
上記の乗物用シートにおいて、前記クッションフレームの内側に配されるクッション材を備え、前記リンク回動規制部材のうち前記サイドフレームよりもシート幅方向内側の部分は、前記クッション材が上下方向に重なっており、前記リンク回動規制部材のうち前記サイドフレームよりもシート幅方向外側の部分は、前記クッション材が上下方向に重なっていないとよい。
こうすることで、クッション材を必要部分に配置することができるため、重量増加を抑制できる。
本発明によれば、クッションフレームを高さ方向に移動させる際に操作する操作部と、クッションフレームを移動させるためのリンク部材の動きを規制するために要する部品点数を低減できる。
本発明によれば、回動作用部の回動範囲と操作部の操作範囲を簡易な構成で規制できる。
本発明によれば、第1突出部と第2突出部の剛性を向上できる。
本発明によれば、リンク回動規制部材により操作部の動きをより規制しやすくなる。
本発明によれば、乗員が操作部を操作する際に、操作範囲の限界に達した際に受ける衝撃を緩和できる。
本発明によれば、第1突出部と第2突出部がリンク回動規制部材に当接した際の衝撃を簡易な構成により吸収できる。
本発明によれば、重量増加を抑制できる。
本実施形態に係るシートの斜視図である。 クッションフレームの斜視図である。 ハイト機構Hの操作部材近傍の後方斜視図である。 ハイト機構Hの操作部材近傍の側面図である。 図4のV-V断面図である。 図4のVI-VI断面図である。 図6のVII-VII断面図である。 駆動リンクの回動範囲を説明する図である。 操作部の操作範囲(回動範囲)を説明する図である。
以下、図1乃至図9を参照しながら、本発明の実施の形態(以下、本実施形態)に係るシートSについて説明する。
本実施形態では、シートSとして、車両に搭載される車両用シートを例に挙げて説明することとするが、自動車・鉄道など車輪を有する地上走行用乗物に搭載される車両用シートに限定されるものではなく、地上以外を移動する航空機や船舶などに搭載されるシートであってもよい。
また、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。すなわち、以下に説明する部材の形状、寸法、配置等については、本発明の趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
なお、以下において「上下」、「前後」、「左右」の各方向は、シートSの着座者から見た時の「上下」、「前後」、「左右」の各方向に一致することとする。
[シートSの構成]
本実施形態に係るシートSは、図1に図示した外観を有している。なお、図1中、シートSの一部(具体的には、シートクッションS1の前端角部)については、図示の都合上、表皮材1aを外した構成にて図示している。
シートSは、着座者の臀部を支える着座部分となるシートクッションS1、着座者の背部を支える背もたれ部分となるシートバックS2、及び、シートバックS2の上部に配され、着座者の頭部を支えるヘッドレストS3を主な構成要素として有する。
シートクッションS1は、図2に示す骨格となるクッションフレーム10にクッション材1bを載置し、更にクッション材1bを表皮材1aで覆うことで構成されている。
シートバックS2は不図示のシートバックフレームに不図示のクッション材を載置して、表皮材1aで覆うことで構成されている。
ヘッドレストS3は、不図示の芯材に不図示のクッション材を配して、表皮材1aで被覆して構成されている。
なお、シートSに設けられる表皮材1aは、例えばクロスや革等の素材からなる。
また、クッション材1bは、例えばウレタン発泡材を用いて、発泡成型により成型されたウレタン基材である。
[クッションフレーム10の構成]
次に、図2を参照しながら、クッションフレーム10の構成について説明する。
図2に示されるように、クッションフレーム10は、上方から見たときに略方形枠状の外形形状をなす。そして、クッションフレーム10は、シート幅方向左右の端部をそれぞれ構成する一対のサイドフレーム11と、クッションフレーム10の前端部を構成するパンフレーム12と、左右のサイドフレーム11を後端部において連結する連結パイプ24(パイプフレーム)と、を主な構成要素とする。
左右(一対)のサイドフレーム11は、クッションフレーム10の幅を規定するため、シート幅方向に離間して配設されるとともに、前後方向に延在するように配設されている。そして、サイドフレーム11の後方側に連結パイプ24が取り付けられており、連結パイプ24によって左右のサイドフレーム11が後方側で連結される。
具体的には、サイドフレーム11の後端側には円筒状の端部スリーブ28が形成されている。そして、端部スリーブ28は、連結パイプ24を挿通可能であり、左右のサイドフレーム11の端部スリーブ28の中に連結パイプ24が挿通された状態で、端部スリーブ28と連結パイプ24が溶接されることで、サイドフレーム11と連結パイプ24が接合される。
また、パンフレーム12は、左右のサイドフレーム11の前方側に固着接合されており、パンフレーム12によって左右のサイドフレーム11が前方側で連結される。
パンフレーム12は、主として着座者(乗員)の大腿部を支持するためのものであり、その上面がほぼ平坦な略矩形形状に形成された金属製の板材から形成されるフレームである。
また、パンフレーム12と連結パイプ24には、受圧部材25が架設されている。図2では、受圧部材25にSバネを用いた例を示すが、受圧部材25は板バネであってもよい。
本実施形態では、受圧部材25の後方側の端部には係止部材26が取り付けられている。そして、受圧部材25の前端が、パンフレーム12の突起に係止され、受圧部材25の後端に設けられた係止部材26が連結パイプ24に係止されることで、クッションフレーム10の内部に受圧部材25が取り付けられることとなる。
そして、クッションフレーム10の後端部は、不図示のリクライニング機構を介して不図示のシートバックフレームと連結されている。なお、シートバックフレームには、公知の構成を採用することができるため、詳細については省略する。
また、クッションフレーム10はハイト機構Hを介して、車体フロアに設置されたスライドレール機構30に連結している。
スライドレール機構30は、車体フロアに固定されたロウアーレール32と、ロウアーレール32に対して前後にスライドするアッパーレール31とを主な構成要素とする。
アッパーレール31には固定ブラケット33が取り付けられており、固定ブラケット33には、ハイト機構Hのフロントリンク34及び駆動リンク40が取り付けられている。
以上のように、固定ブラケット33、フロントリンク34及び駆動リンク40を介して、クッションフレーム10と、スライドレール機構30とが連結されている。
そのため、アッパーレール31がロウアーレール32に対してスライドすることにより、アッパーレール31に追従してクッションフレーム10がロウアーレール32に対して前後にスライドすることとなる。
[ハイト機構Hの構成]
以下、図2乃至図9を参照しながら、ハイト機構Hの構成について説明する。ハイト機構Hは、スライドレール機構30に対してクッションフレーム10の高さを調整するための機構である。
本実施形態では、ハイト機構Hは、フロントリンク34、駆動リンク40、リンク回動規制部材50、操作部材60及びギア部70を主な構成要素とする。
操作部材60は、乗員からハイト機構Hによる高さ調整操作を受け付けるための部材である。
具体的には、図3及び図4に示されるように、操作部材60は、前方側に配される操作部61と、後方側に配される回動作用部62を備える。
操作部61は、クッションフレーム10の高さ調整の操作を受け付けるハンドルである。具体的には、操作部61の前端には乗員が把持する把持部68が取り付けられており、把持部68を握った状態で操作部61を上下に移動させることでクッションフレーム10の高さ調整の操作が可能となっている。
また、回動作用部62は、操作部61の操作をギア部70に伝達する部材であり、ギア部70に係合(噛合)している。そして、回動作用部62は、ギア部70の回動軸65を中心として回動可能であり、操作部61の操作に応じて回動作用部62が回動軸65を中心として回動する。これにより、操作部61の操作に応じて、ギア部70を構成するギア(具体的にはピニオンギア71)を回転させることができる。
ここで、図7に示されるように、ギア部70は、駆動リンク40のセクタギア41と噛合するピニオンギア71を有している。そして、操作部61の操作に応じてピニオンギア71が回転することにより、ピニオンギア71と噛合するセクタギア41の位置が変動する。
なお、ギア部70は、操作部材60からの入力に対してピニオンギア71を回動させ、それ以外の入力に対してはピニオンギア71の回動を規制するブレーキユニットとして機能する。
ここで、駆動リンク40の構成の詳細について説明する。
図7に示されるように、駆動リンク40は、セクタギア41、開口部42、貫通孔43、及びピボット軸44を有する。
駆動リンク40は、金属製の板部材からなり、クッションフレーム10を構成するサイドフレーム11のうち、シート幅方向外側(本例では左側)のサイドフレーム11に設けられている。
セクタギア41は、駆動リンク40の略扇状の外形形状をなす部分に設けられたギア歯部分である。このセクタギア41はピニオンギア71と噛み合っており、ピニオンギア71の回転に応じて、駆動リンク40はピボット軸44を回動中心として回動するようになる。
開口部42は、駆動リンク40の略中央部分に形成された略矩形状の開口である。そして、開口部42には、シート幅方向に延出するリンク回動規制部材50が挿通される。
貫通孔43は、駆動リンク40の後端側に形成された孔であり、貫通孔43には、サイドフレーム11の端部スリーブ28が通されるとともに、端部スリーブ28の内側には連結パイプ24が溶接される。
これにより、駆動リンク40の回動に応じて、端部スリーブ28に保持される連結パイプ24も駆動リンク40に従って回動可能となっている。
また、ピボット軸44は、駆動リンク40の前端に設けられ、固定ブラケット33に対して回動可能に取り付けられる。具体的には、ピン等の軸部材を用いて、ピボット軸44において駆動リンク40と固定ブラケット33とが回動可能になっている。具体的には、ピニオンギア71が回転し、ピニオンギア71と噛み合うセクタギア41の位置が変わることに応じて、駆動リンク40が回動可能となっている。
また、ピボット軸44は、固定ブラケット33に対して固定されており、ピボット軸44は、固定ブラケット33とともにアッパーレール31に従って揺動可能となっている。
以上のように構成されたハイト機構Hの動作について説明すると、シート着座者である乗員が操作部材60に対して高さ調整操作を実行することにより、操作部61を通じてピニオンギア71が回転する。ピニオンギア71が回転することで、ピニオンギア71とセクタギア41との噛み合い位置が変化する。これに伴って、駆動リンク40がピボット軸44を中心に回動し、それにより駆動リンク40及びフロントリンク34が回動しながら揺動する。
このように、駆動リンク40及びフロントリンク34が回動することで、クッションフレーム10が昇降し、これによりクッションフレーム10及びシートSの高さが調整されるようになる。
[駆動リンク40の回動範囲の規制機構]
ここで、図8を参照しながら、駆動リンク40の回動範囲を規制する機構について説明する。
図8に示されるように、ピニオンギア71が回転するとピボット軸44を中心として駆動リンク40が回動することとなる。
例えば、ピニオンギア71が、ピボット軸44を中心として駆動リンク40を下方(反時計回り)に回動させる場合には、開口部42の上端とリンク回動規制部材50が当接すると、それより下方への駆動リンク40の回動が規制される。
同様に、ピニオンギア71が、ピボット軸44を中心として駆動リンク40を上方(時計回り)に回動させる場合には、開口部42の下端とリンク回動規制部材50が当接すると、それより上方への駆動リンク40の回動が規制される。
このように、開口部42にリンク回動規制部材50が通されていることにより、駆動リンク40の回動範囲が規制されることとなる。
[操作部61の操作範囲の規制機構]
次に、操作部61の操作範囲を規制する機構について説明する。具体的には、本実施形態では、操作部61と一体化された回動作用部62の回動範囲を規制することにより、操作部61の操作範囲を規制することとしている。
図3に示されるように、回動作用部62の後端側には、外周部66からシート幅方向内側に屈曲したフランジとしての第1突出部63Aと第2突出部63Bが設けられる。
第1突出部63Aと第2突出部63Bは上下方向に離間しており、第1突出部63Aと第2突出部63Bの間には、クッションフレーム10に固定された柱状のリンク回動規制部材50が配される。
上述したように、リンク回動規制部材50は、駆動リンク40の回動を規制する部材であり、図6及び図7に示されるように、リンク回動規制部材50は、駆動リンク40の開口部42、サイドフレーム11の貫通孔11Aを通じて、シート外側に突出している。
図6に示されるように、リンク回動規制部材50は、サイドフレーム11の貫通孔11Aよりも径が大きい大径部51と、サイドフレーム11の貫通孔11Aよりも径が小さい小径部52とを有する。そして、リンク回動規制部材50の小径部52がサイドフレーム11の貫通孔11Aに通された状態で、リンク回動規制部材50が固定ブラケット55及びサイドフレーム11に対して溶接等により固定されている。
ここで、図6に示されるように、リンク回動規制部材50のうち、サイドフレーム11よりシート幅方向内側にはクッション材1bが配されている。すなわち、リンク回動規制部材50のうちサイドフレーム11よりシート幅方向内側にある大径部51の少なくとも一部に対しては、上方にクッション材1bが設けられている。
一方で、リンク回動規制部材50のうちサイドフレーム11よりシート幅方向内側にある小径部52に対しては、上方にクッション材1bが設けられていない。
また、図9に示されるように、操作部材60の操作部61が上方に引かれた場合、すなわち操作部61が回動軸65を中心として上方に回動した場合に、第1突出部63Aがリンク回動規制部材50と当接することで、操作部61の上方への移動が規制される。
同様に、操作部材60の操作部61が下方に押された場合、すなわち操作部61が回動軸65を中心として下方に回動した場合に、第2突出部63Bがリンク回動規制部材50と当接することで、操作部61の下方への移動が規制される。
こうすることで、操作部61の回動範囲(操作範囲)を図9に示すように一定の範囲に抑えることができる。
また、図3及び図4に示されるように、回動作用部62には、第1突出部63Aと第2突出部63Bがリンク回動規制部材50に当接した場合の衝撃を吸収するための衝撃吸収部64が設けられている。
具体的には、回動作用部62には、第1突出部63Aにおいて第2突出部63B(又はリンク回動規制部材50)と対向する側とは反対側に第1切欠き部64Aが設けられている。
第1切欠き部64Aが設けられていることで、第1突出部63Aがリンク回動規制部材50に当接した場合に、第1突出部63Aが撓みやすくなり、これにより衝撃吸収性を向上できる。
また、回動作用部62には、第2突出部63Bにおいて第1突出部63A(又はリンク回動規制部材50)と対向する側とは反対側に第2切欠き部64Bが設けられている。
第2切欠き部64Bが設けられていることで、第2突出部63Bがリンク回動規制部材50に当接した場合に、第2突出部63Bが撓みやすくなり、これにより衝撃吸収性を向上できる。
以上のように、回動作用部62に形成された第1切欠き部64A及び第2切欠き部64Bが衝撃吸収部64として機能する。
これにより、回動作用部62がリンク回動規制部材50に当接した際に乗員の手に伝わる衝撃を緩和することができる。
[まとめ]
以上説明した本実施形態に係るシートSは、クッションフレーム10の高さを調整可能な乗物用シートである。シートSは、クッションフレーム10に対して回動可能に取り付けられ、回動に応じてクッションフレーム10を高さ方向に移動させる駆動リンク40(リンク部材の一例)と、駆動リンク40と係合し、駆動リンク40を回動させるギア部70と、駆動リンク40の回動範囲を規制するリンク回動規制部材50と、クッションフレーム10の高さ調整の操作を受け付ける操作部60と、操作部60の操作に応じて、ギア部70を介して駆動リンク40を回動させる回動作用部62と、を備える。リンク回動規制部材50が回動作用部62に当接することで操作部60の動きが規制される。
本実施形態に係るシートSによれば、駆動リンク40の回動範囲を規制するリンク回動規制部材50により操作部60の動きも規制することができる。これにより、操作部60の動きを規制する部材をリンク回動規制部材50と別に設ける場合に比べて、部品点数を低減できる。
すなわち、本実施形態に係るシートSによれば、クッションフレーム10を高さ方向に移動させる際に操作する操作部60と、クッションフレーム10を移動させるための駆動リンク40の動きを規制するために要する部品点数を低減できる。
また、シートSでは、回動作用部62は、外周部66から突出した第1突出部63Aと第2突出部63Bとを有し、リンク回動規制部材50は、第1突出部63Aと第2突出部63Bの間に配置される。そして、第1突出部63Aと第2突出部63Bがリンク回動規制部材50に当接することで、操作部60の動きが規制される。
こうすることで、回動作用部62の回動範囲と操作部60の操作範囲を簡易な構成で規制できる。
また、シートSでは、第1突出部63Aと第2突出部63Bはそれぞれ、回動作用部62の外周部66からシート幅方向内側に屈曲したフランジである。
こうすることで、第1突出部63Aと第2突出部63Bの剛性を向上できる。また、第1突出部63Aと第2突出部63Bをシート幅方向内側に突出させることで、第1突出部63Aと第2突出部63Bを他の部材と干渉しない位置に配置することができる。
また、シートSでは、クッションフレーム10は、側部に配されるサイドフレーム11を有し、リンク回動規制部材50は、サイドフレーム11に設けた貫通孔11Aを通じて、サイドフレーム11からシート幅方向外側に突出する。操作部60及び回動作用部62は、左右のサイドフレーム11のうち、リンク回動規制部材50が取り付けられる側に取り付けられる。
このようにリンク回動規制部材50を操作部60及び回動作用部62から荷重が加わりやすい側に取り付けることで、リンク回動規制部材50により操作部60の動きをより規制しやすくなる。
また、シートSでは、回動作用部62は、第1突出部63Aと第2突出部63Bのうち少なくとも一方がリンク回動規制部材50と当接した際の衝撃を吸収するための衝撃吸収部64を備える。
こうすることで、第1突出部63Aと第2突出部63Bのうち少なくとも一方がリンク回動規制部材50に当接した際の衝撃を吸収できる。これにより、乗員が操作部60を操作する際に、操作範囲の限界に達した際に受ける衝撃を緩和できる。
また、シートSでは、衝撃吸収部64は、第1突出部63Aについて設けられる、第2突出部63Bに対向する側とは反対側に形成される第1切欠き部64Aと、第2突出部63Bについて設けられる、第1突出部63Aに対向する側とは反対側に形成される第2切欠き部64Bと、を有する。
こうすることで、第1突出部63Aと第2突出部63Bがリンク回動規制部材50に当接した際の衝撃を簡易な構成により吸収できる。これにより、乗員が操作部60を操作する際に、操作範囲の限界に達した際に受ける衝撃をより緩和できる。
また、シートSでは、クッションフレーム10の内側に配されるクッション材1bを備える。リンク回動規制部材50のうちサイドフレーム11よりもシート幅方向内側の部分は、クッション材1bが上下方向に重なっており、リンク回動規制部材50のうちサイドフレーム11よりもシート幅方向外側の部分は、クッション材1bが上下方向に重なっていない。
こうすることで、クッション材1bを必要部分に配置することができるため、重量増加を抑制できる。
[その他の実施形態]
本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。
例えば、上記の実施形態では操作部61と回動作用部62とを一部材として一体化したが、操作部61と回動作用部62は別部材として構成してもよい。
また、上記の実施形態では、回動作用部62に対し、第1突出部63Aと第2突出部63Bの両方を設けることとしたが、一方だけ設けてもよい。
また、上記の実施形態では、回動作用部62に対し、第1切欠き部64Aと第2切欠き部64Bの両方を設けることとしたが、一方だけ設けてもよい。
S シート(乗物用シート)
S1 シートクッション
S2 シートバック
S3 ヘッドレスト
1a 表皮材
1b クッション材
10 クッションフレーム
11 サイドフレーム
11A 貫通孔
12 パンフレーム
24 連結パイプ
25 受圧部材
26 係止部材
28 端部スリーブ
30 スライドレール機構
31 アッパーレール
32 ロウアーレール
33 固定ブラケット
34 フロントリンク
40 駆動リンク(リンク部材)
41 セクタギア
42 開口部
43 貫通孔
44 ピボット軸
50 リンク回動規制部材
51 大径部
52 小径部
53 溶接部
55 固定ブラケット
60 操作部材
61 操作部
62 回動作用部
63A 第1突出部
63B 第2突出部
64 衝撃吸収部
64A 第1切欠き部
64B 第2切欠き部
65 回動軸
66 外周部
68 把持部
70 ギア部
71 ピニオンギア
H ハイト機構



Claims (7)

  1. クッションフレームの高さを調整可能な乗物用シートにおいて、
    前記クッションフレームに対して回動可能に取り付けられ、回動に応じて前記クッションフレームを高さ方向に移動させるリンク部材と、
    前記リンク部材と係合し、前記リンク部材を回動させるギア部と、
    前記リンク部材の回動範囲を規制するリンク回動規制部材と、
    前記クッションフレームの高さ調整の操作を受け付ける操作部と、
    前記操作部の操作に応じて、前記ギア部を介して前記リンク部材を回動させる回動作用部と、を備え、
    前記リンク回動規制部材が前記回動作用部に当接することで前記操作部の動きが規制されることを特徴とする乗物用シート。
  2. 前記回動作用部は、外周部から突出した第1突出部と第2突出部とを有し、
    前記リンク回動規制部材は、前記第1突出部と前記第2突出部の間に配置され、
    前記第1突出部と前記第2突出部が前記リンク回動規制部材に当接することで、前記操作部の動きが規制されることを特徴とする請求項1に記載の乗物用シート。
  3. 前記第1突出部と前記第2突出部はそれぞれ、前記回動作用部の前記外周部からシート幅方向内側に屈曲したフランジであることを特徴とする請求項2に記載の乗物用シート。
  4. 前記クッションフレームは、側部に配されるサイドフレームを有し、
    前記リンク回動規制部材は、前記サイドフレームに設けた貫通孔を通じて、前記サイドフレームからシート幅方向外側に突出し、
    前記操作部及び前記回動作用部は、左右の前記サイドフレームのうち、前記リンク回動規制部材が取り付けられる側に取り付けられることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の乗物用シート。
  5. 前記回動作用部は、前記第1突出部と前記第2突出部のうち少なくとも一方が前記リンク回動規制部材と当接した際の衝撃を吸収するための衝撃吸収部を備えることを特徴とする請求項2又は3に記載の乗物用シート。
  6. 前記衝撃吸収部は、
    前記第1突出部について設けられる、前記第2突出部に対向する側とは反対側に形成される第1切欠き部と、
    前記第2突出部について設けられる、前記第1突出部に対向する側とは反対側に形成される第2切欠き部と、を有することを特徴とする請求項5に記載の乗物用シート。
  7. 前記クッションフレームの内側に配されるクッション材を備え、
    前記リンク回動規制部材のうち前記サイドフレームよりもシート幅方向内側の部分は、前記クッション材が上下方向に重なっており、
    前記リンク回動規制部材のうち前記サイドフレームよりもシート幅方向外側の部分は、前記クッション材が上下方向に重なっていないことを特徴とする請求項4に記載の乗物用シート。


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