JP2017019441A - 車両用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】リクライニングの際に背ずれの発生を抑制することができる車両用シートを得る。
【解決手段】シートバックフレーム46と、立設されたシートバックフレーム46が後端部に固定されたシートクッションフレーム32と、車体に取り付けられかつ車両側面視でシートクッション12の車両上方に設定された仮想中心点Cを中心とした円弧状に形成されたフロントガイドギヤ70を有するフロントブラケット82と、シートクッションフレーム32の車両前側に取り付けられかつフロントガイドギヤ70に沿って移動可能とされたフロントリンク54と、車体に取り付けられかつ仮想中心点Cを中心とした円弧状に形成されたリヤガイドギヤ80を有するリヤブラケット84と、シートクッションフレーム32の車両後側に取り付けられかつリヤガイドギヤ80に沿って移動可能とされたリヤリンク72と、を備えている。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両用シートに関する。
下記特許文献1には、車両用シートのリクライニング装置に用いられる減速歯車機構の構造が開示されている。このリクライニング装置は、シートバック側に設けられかつ円筒状とされた内歯歯車と、シートクッション側に設けられかつ内歯歯車の内部に配置されて内歯歯車と噛合う外歯歯車とを有している。そして、内歯歯車と外歯歯車とを相対回転させることでシートバックのシートクッションに対する傾動角を変化させている。
特開2013−86603号公報
しかしながら、特許文献1に開示された構成によると、リクライニング装置はシートクッション側の部材であるシートクッションフレームとシートバック側の部材であるシートバックフレームとの結合部に設けられている。つまり、リクライニングの回転中心がシートバックフレームとシートクッションフレームとの結合部にある。これに対し、車両用シートに着座した乗員がリクライニングにより背中を倒す際、背中の回転中心は一般的に骨盤における坐骨付近となる。したがって、リクライニングの回転中心と乗員の回転中心とが一致しないため、車両用シートをリクライニングさせるとシートバックが乗員に接触した状態でせり上がる現象(以下、「背ずれ」と称する。)が生じる。背ずれが生じると、着座した乗員の着衣が背中でずれ上がることになり、乗員に不快感を与える。
本発明は上記問題を考慮し、リクライニングの際に背ずれの発生を抑制することができる車両用シートを得ることを目的とする。
請求項1記載の発明に係る車両用シートは、シートバックに内蔵されかつ当該シートバックの骨格を形成するシートバックフレームと、シートクッションに内蔵されかつ当該シートクッションの骨格を形成すると共に、立設された前記シートバックフレームが後端部にリクライニング不能に固定されているシートクッションフレームと、前記シートクッションフレームの車両前側と車体とを連結すると共に、前記車体に取り付けられかつ車両側面視で前記シートクッションの車両上方に設定された仮想中心点を中心とした円弧状に形成されたフロントガイドギヤを有するフロントブラケットと、前記シートクッションフレームの車両前側に取り付けられかつ前記フロントガイドギヤに沿って移動可能とされたフロントリンクと、を有する前側連結機構と、前記シートクッションフレームの車両後側と前記車体とを連結すると共に、前記車体に取り付けられかつ前記仮想中心点を中心とした円弧状に形成されたリヤガイドギヤを有するリヤブラケットと、前記シートクッションフレームの車両後側に取り付けられかつ前記リヤガイドギヤに沿って移動可能とされたリヤリンクと、を有する後側連結機構と、を備えている。
請求項1記載の発明によれば、車両用シートの骨格を構成するシートバックフレーム及びシートクッションフレームは、シートバックフレームがリクライニング不能にシートクッションフレームの後端部に固定されて構成されている。そして、シートバックフレーム及びシートクッションフレームは、車体へ前側連結機構と後側連結機構とを介して取り付けられている。このうち、前側連結機構は、フロントブラケットのフロントガイドギヤに沿ってフロントリンクが移動可能な構成とされている。具体的には、フロントギヤブラケットのフロントガイドギヤはシートクッションの車両上方に設定された仮想中心点を中心とした円弧状に形成されていることから、フロントリンクは仮想中心点を中心とした円弧上を移動する。一方、後側連結機構は、リヤギヤブラケットのリヤガイドギヤに沿ってリヤリンクが移動可能な構成とされている。具体的には、リヤギヤブラケットのリヤガイドギヤは仮想中心点を中心とした円弧状とされていることから、リヤリンクは仮想中心点を中心とした円弧上を移動する。これを踏まえ、シートバックをリクライニングさせる場合には、仮想中心点を中心とした円弧に沿ってフロントリンク及びリヤリンクを車両前側へ移動させる。これによって、シートクッションフレームは車両後方側へ向かうにつれて車両下側へ傾斜するように変位する。このため、シートクッションフレームの後端部に結合されたシートバックフレームは車両後方側へ傾けられる。したがって、シートバックフレームとシートクッションフレームとの相対的な関係は変化することなくシートバックフレームが車両後方側へリクライニングすることから、リクライニングした際の車両用シートとこれに着座している乗員との相対的な関係は変化しない。つまり、乗員は車両用シートと同様に仮想中心点を中心にリクライニングする。これにより、リクライニング時の車両用シートの回転中心と乗員の回転中心とが一致するため、背ずれが抑制される。
請求項1記載の本発明に係る車両用シートは、リクライニングの際に背ずれの発生を抑制することができるという優れた効果を有する。
一実施形態に係る車両用シートを車両前方から車両後方へ見た状態を示す斜視図である。 一実施形態に係る車両用シートにおける内部構造の一部を示す分解斜視図である。 (A)は一実施形態に係る車両用シートの標準状態を示す側面図であり、(B)は(A)に対してリクライニングさせた状態を示す側面図である。 (A)は対比例に係る車両用シートの標準状態を示す側面図であり、(B)は(A)に対してリクライニングさせた状態を示す側面図である。
以下、図1〜3を用いて、本発明に係る車両用シートの一実施形態について説明する。なお、これらの図において示される矢印FRは車両前後方向前側、矢印OUTは車両幅方向外側、矢印UPは車両上下方向上側をそれぞれ示す。
図1に示されるように、車両用シート10は、乗員が着座するシートクッション12と、このシートクッション12の後端部に立設されて乗員の上半身を支持するシートバック14と、シートバック14の上端部に設けられて乗員の頭部を支持するヘッドレスト16と、を備えている。また、シートクッション12及びシートバック14の一部の車両幅方向外側には、リクライニング装置カバー18が取り付けられている。このリクライニング装置カバー18は、内部が中空状に形成されており、後述する前側連結機構20と後側連結機構22とを車両幅方向外側から覆うように構成されている。
シートクッション12の車両下側には、シートスライドレール24が設けられている。このシートスライドレール24は、フロアパネル26に固定されたロアレール28と、図2に示されるようにロアレール28の車両上側に設けられたアッパーレール30とを含んで構成されている。そして、ロアレール28に対してアッパーレール30が車両前後方向に沿って移動可能に嵌合されている。
シートクッション12の内部には、図示しないクッションパッドと、シートクッション12の骨格としてのシートクッションフレーム32とが設けられている。このシートクッションフレーム32は、一対のクッションサイドフレーム34と、フロントクッションフレーム36と、前側連結部材38と、後側連結部材40と、を含んで構成されている。
一対のクッションサイドフレーム34は、それぞれが車両側面視で長手方向を略車両前後方向とする略矩形板状に形成されかつ板厚方向がシート幅方向となる向きで配置されており、互いにシート幅方向に離間して設けられている。また、クッションサイドフレーム34の前端部には、フロントクッションフレーム36が取り付けられている。
クッションサイドフレーム34の前端側には、前側連結部材38が取り付けられている。この前側連結部材38は、シート幅方向を軸方向とする円柱状に形成されており、端部42がクッションサイドフレーム34の一般面よりシート幅方向外側へ突出するように取り付けられている。
クッションサイドフレーム34の後端側には、後側連結部材40が取り付けられている。この後側連結部材40は、前側連結部材38と同様にシート幅方向を軸方向とする円柱状に形成されており、端部44がクッションサイドフレーム34の一般面よりシート幅方向外側へ突出するように取り付けられている。したがって、一方のクッションサイドフレーム34と他方のクッションサイドフレーム34とは、フロントクッションフレーム36と前側連結部材38と後側連結部材40とで連結されている。
シートバック14の内部には、図示しないクッションパッドと、シートバック14の骨格としてのシートバックフレーム46とが設けられている。このシートバックフレーム46は、一対のバックサイドフレーム48と、バックアッパフレーム50と、下側連結部材52と、を含んで構成されている。
一対のバックサイドフレーム48は、それぞれが車両側面視で長手方向を略車両上下方向とする略矩形の板状に形成されかつ板厚方向がシート幅方向となる向きで配置されており、互いにシート幅方向に離間して設けられている。また、バックサイドフレーム48の上端部には、バックアッパフレーム50が一体的に取り付けられている。
また、バックサイドフレーム48の下端側には、下側連結部材52が取り付けられている。この下側連結部材52は、車両幅方向を軸方向とする円柱状に形成されており、長手方向の一端部が一方のバックサイドフレーム48に取り付けられ、他端部が他方のバックサイドフレーム48に取り付けられている。したがって、一方のバックサイドフレーム48と他方のバックサイドフレーム48とは、バックアッパフレーム50と下側連結部材52とで連結されている。
シートバックフレーム46の下端部には、シートクッションフレーム32の後端部が溶接等により結合されている。つまり、シートバックフレーム46がリクライニング不能にシートクッションフレーム32の後端部に固定されて構成されている。
シートクッションフレーム32における前側連結部材38の端部42には、前側連結機構20を構成するフロントリンク54が取り付けられている。このフロントリンク54は、車両側面視で略矩形板状に形成されていると共に、長手方向の一端側には板厚方向に貫通された第1取り付け孔56が形成されている。この第1取り付け孔56の径寸法は、前側連結部材38の径寸法と同一とされている。したがって、第1取り付け孔56内に前側連結部材38の端部42を挿通させることで、前側連結部材38の端部42にフロントリンク54が取り付けられている。
フロントリンクの長手方向の他端側には、板厚方向に貫通された第2取り付け孔58が形成されている。この第2取り付け孔58の径寸法は、後述するフロントギヤ60のシャフト62の径寸法と同一とされており、第2取り付け孔58内にシャフト62が挿通される構成とされている。
フロントリンク54のシート幅方向外側には、フロントギヤ60と、フロントギヤブラケット64と、出力ギヤ66と、出力ロッド68とが設けられている。フロントギヤブラケット64は、車両側面視で略矩形板状に形成されており、長手方向の一端部かつシート幅方向外側にフロントギヤ60が回転可能に取り付けられている。このフロントギヤ60には、フロントギヤ60の回転軸に沿ってシャフト62がシート幅方向外側へ突出するように取り付けられている。
フロントギヤブラケット64の長手方向の他端部かつシート幅方向外側には、出力ギヤ66が回転可能に取り付けられている。この出力ギヤ66には、出力ギヤ66の回転軸に沿って円柱状の出力ロッド68が車両幅方向内側へ向かって取り付けられている。また、出力ロッド68は、図示しない駆動手段に接続されている。したがって、この駆動手段によって出力ロッド68及び出力ギヤ66が回転可能とされている。なお、出力ギヤ66とフロントギヤ60との間には、後述するフロントガイドギヤ70が配置されている。
シートクッションフレーム32における後側連結部材40の端部44には、後側連結機構22を構成するリヤリンク72が取り付けられている。このリヤリンク72は、フロントリンク54と同様の構成とされており、長手方向の一端側に設けられた第1取り付け孔56に端部44が挿通されている。
リヤリンク72のシート幅方向内側には、第1リヤギヤ74と、第2リヤギヤ76と、リヤギヤブラケット78とが設けられている。リヤギヤブラケット78は、フロントギヤブラケット64と同様に、車両側面視で略矩形板状に形成されており、長手方向の一端部かつシート幅方向外側に第1リヤギヤ74が回転可能に取り付けられている。この第1リヤギヤ74には、第1リヤギヤ74の回転軸に沿ってシャフト62がシート幅方向外側へ突出するように取り付けられており、リヤリンク72の長手方向の他端部の第2取り付け孔58にこのシャフト62が挿通されている。
リヤギヤブラケット78の長手方向の他端部かつシート幅方向外側には、第2リヤギヤ76が回転可能に取り付けられている。第1リヤギヤ74と第2リヤギヤ76との間には、後述するリヤガイドギヤ80が配置されている。
シートスライドレール24のアッパーレール30の車両前側には、前側連結機構20を構成するフロントブラケット82が取り付けられている。また、アッパーレール30の車両後側には、後側連結機構22を構成するリヤブラケット84が取り付けられている。フロントブラケット82は、取付部86とフロントガイドギヤ70と中間部88とで構成されている。
フロントブラケット82の取付部86は、車両平面視で長手方向を車両前後方向とする矩形板状に形成されている。また、取付部86の長手方向両端部の近傍には、板厚方向に貫通された図示しない締結孔が形成されており、この締結孔に締結具90を挿通させて締結させることでアッパーレール30の車両前側に取り付けられている。
取付部86の車両幅方向内側には、フロントガイドギヤ70が設けられている。このフロントガイドギヤ70は、車両側面視でシートクッション12の車両上方に設定された仮想中心点C(図3(A)、(B)参照)を中心とする円弧状とされている。また、フロントガイドギヤ70は、仮想中心点Cよりも車両前側に配置されている。したがって、フロントガイドギヤ70は車両前側へ向かうに連れて車両上側へと延設されている。また、車両上下方向上側面には、フロントギヤ60と噛合うギヤ92が形成されている。さらに、車両上下方向下側面には、出力ギヤ66と噛合うギヤ94が形成されている(図3(A)、(B)参照)。つまり、フロントギヤ60と出力ギヤ66との間にフロントガイドギヤ70が配置されており、出力ギヤ66が回転することによって出力ギヤ66、フロントギヤブラケット64及びフロントギヤ60がフロントガイドギヤ70上に沿って移動する構成とされている。なお、本実施形態では、フロントガイドギヤ70は、仮想中心点Cよりも車両前側に配置されているが、これに限らず、仮想中心点Cよりも車両後側に配置されていてもよい。この場合、フロントガイドギヤ70は車両前側へ向かうに連れて車両下側へと延設される。
フロントガイドギヤ70と取付部86との間には、中間部88が設けられている。具体的には、フロントガイドギヤ70のシート幅方向外側端部と取付部86のシート幅方向内側端部とに中間部88が一体的に取り付けられている。
リヤブラケット84は、取付部96とリヤガイドギヤ80と中間部98とで構成されている。取付部96は、フロントブラケット82の中間部88と同様の構成とされており、締結具90によってアッパーレール30の車両後側に取り付けられている。
取付部96のシート幅方向内側には、リヤガイドギヤ80が設けられている。このリヤガイドギヤ80は、フロントガイドギヤ70と同様、仮想中心点C(図3(A)、(B)参照)を中心とする円弧状とされていると共に、略車両前後方向に延設されている。また、車両上下方向上側面には、第1リヤギヤ74と噛合うギヤ100が形成されている。さらに、車両上下方向下側面には、第2リヤギヤ76と噛合うギヤ102が形成されている(図3(A)、(B)参照)。つまり、第1リヤギヤ74と第2リヤギヤ76との間にリヤガイドギヤ80が配置されており、第1リヤギヤ74、リヤギヤブラケット78及び第2リヤギヤ76がリヤガイドギヤ80上に沿って移動する構成とされている。なお、図3(A)、(B)ではわかり易くするため、フロントブラケット82の中間部88、取付部86と、リヤブラケット84の中間部98、取付部96との図示を省略している。
次に、本実施形態の作用並びに効果を説明する。
ここで、図4に示される対比例を用いながら、本実施形態の作用並びに効果を説明することにする。なお、本実施形態と同一構成部分については同一番号を付してその説明を省略する。
図4(A)に示されるように、車両用シート200は、シートクッション(不図示)の骨格であるシートクッションフレーム202と、シートバック(不図示)の骨格であるシートバックフレーム204と、を有して構成されている。シートクッションフレーム202は、車体のフロア206にシートスライドレール24を介して固定されている。また、シートバックフレーム204の下端部208には、リクライニング装置210を介してシートクッションフレーム202の後端部212が取り付けられている。
リクライニング装置210は、シートバックフレーム204側に取り付けられた図示しない内歯歯車と、シートクッションフレーム202側に取り付けられた図示しない外歯歯車と、を有している。そして、車体に固定されたシートクッションフレーム202側の外歯歯車に対してシートバックフレーム204側の内歯歯車が噛合いながら回動することで、図4(B)に示されるように、シートバックフレーム204ひいてはシートバックはリクライニング可能とされている。
しかしながら、対比例の構成によると、シートバックフレーム204とシートクッションフレーム202との結合部にリクライニング装置210が設けられていることから、リクライニングの回転中心はシートバックフレームとシートクッションフレームとの結合部に位置する。これに対し、車両用シート200に着座した乗員Pがリクライニングにより背中Bを倒す際、背中Bの回転中心は一般的に骨盤における坐骨IB付近となる。したがって、リクライニングの回転中心と乗員Pの回転中心とが一致しないため、リクライニングの際に背ずれが生じる。背ずれが生じると、図4(A)に示されるように、乗員Pの背中Bの点A1と一致するシートバック側の点A2は図4(B)に示されるように点A1に対して背中Bに沿って略車両上側へと変位する。つまり、着座した乗員Pの着衣が背中でずれ上がることになり、乗員Pに不快感を与える可能性がある。
これに対し、本実施形態では、図3(A)に示されるように、車両用シート10の骨格を構成するシートバックフレーム46及びシートクッションフレーム32は、シートバックフレーム46がリクライニング不能にシートクッションフレーム32の後端部に固定されて構成されている。そして、シートバックフレーム46及びシートクッションフレーム32は、車体へ前側連結機構20と後側連結機構22とを介して取り付けられている。このうち、前側連結機構20は、フロントブラケット82のフロントガイドギヤ70に沿ってフロントリンク54が移動可能な構成とされている。具体的には、フロントギヤブラケット64のフロントガイドギヤ70はシートクッション12の車両上方に設定された仮想中心点Cを中心とした円弧状に形成されていることから、フロントリンク54は仮想中心点Cを中心とした円弧上を移動する。一方、後側連結機構22は、リヤギヤブラケット78のリヤガイドギヤ80に沿ってリヤリンク72が移動可能な構成とされている。具体的には、リヤギヤブラケット78のリヤガイドギヤ80は仮想中心点Cを中心とした円弧状とされていることから、リヤリンク72は仮想中心点Cを中心とした円弧上を移動する。これを踏まえ、シートバック14をリクライニングさせる場合には、仮想中心点Cを中心とした円弧に沿ってフロントリンク54及びリヤリンク72を車両前側へ移動させる。具体的には、駆動手段によって出力ロッド68を回転させることでフロントガイドギヤ70に沿って出力ギヤ66を略車両前側へと移動させる。この際、フロントギヤブラケット64を介してフロントギヤ60も略車両前側へと移動される。これによって、フロントリンク54が略車両前側へ移動する。フロントリンク54の移動に伴って、リヤリンク72もリヤガイドギヤ80に沿って第1リヤギヤ74と第2リヤギヤ76とが回転しながら略車両前側へ移動される。つまり、フロントリンク54及びリヤリンク72が略車両前側へ移動するため、フロントリンク54及びリヤリンク72が取り付けられているシートバックフレーム46及びシートクッションフレーム32が略車両前側へ移動される。
シートバックフレーム46及びシートクッションフレーム32は、車両前側へ移動する際に、仮想中心点Cを中心とした円弧に沿って移動する。この際、図3(B)に示されるように、フロントリンク54によってシートクッションフレーム32の車両前側は車両上側へ変位する。すなわち、シートクッションフレーム32は車両後方側へ向かうにつれて車両下側へ傾斜するように変位する。このため、シートクッションフレーム32の後端部に結合されたシートバックフレーム46は車両後方側へ傾けられる。したがって、シートバックフレーム46とシートクッションフレーム32との相対的な関係は変化することなくシートバックフレーム46が車両後方側へリクライニングすることから、リクライニングした際の車両用シート10とこれに着座している乗員Pとは相対的な関係は変化しない。つまり、乗員Pは車両用シート10と同様に仮想中心点Cを中心にリクライニングする。これにより、リクライニング時の車両用シート10の回転中心と乗員Pの回転中心とが一致するため、背ずれが抑制される。これらのことから、リクライニングの際に背ずれの発生を抑制することができる。
なお、本実施形態では、仮想中心点Cは車両側面視でシートクッション12の車両上方の乗員Pの腹部近傍に設定されているが、これに限らず、その他の位置に設定されてもよい。すなわち、仮想中心点Cは車両用シート10が標準状態及びリクライニング状態のどちらの状態でも位置が変位しない点となる。したがって、リクライニングした際にも位置を変位させたくない場所に仮想中心点Cを設定することで、標準状態及びリクライニング状態のどちらにおいても位置を変位させなくすることができる。一例として、仮想中心点Cを乗員Pの肩に設定すると、車両用シート10は乗員Pの肩を中心にリクライニングされる。つまり、リクライニングの際に乗員Pの肩の位置は大きく変位しない。したがって、肩からハンドルまでの距離が大きく変化しないため、車両用シート10をリクライニング状態から標準状態へ復帰させた際にドライビングポジションの調整を最小限にすることが可能となる。また、乗員Pの肩に限らず、乗員Pの目の位置(アイポイント)に仮想中心点Cを設定することで、リクライニングの際にアイポイントを大きく変位させないようにすることが可能となる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、その主旨を逸脱しない範囲内において上記以外にも種々変形して実施することが可能であることは勿論である。
10 車両用シート
12 シートクッション
14 シートバック
20 前側連結機構
22 後側連結機構
32 シートクッションフレーム
46 シートバックフレーム
54 フロントリンク
70 フロントガイドギヤ
72 リヤリンク
80 リヤガイドギヤ
82 フロントブラケット
84 リヤブラケット
C 仮想中心点

Claims (1)

  1. シートバックに内蔵されかつ当該シートバックの骨格を形成するシートバックフレームと、
    シートクッションに内蔵されかつ当該シートクッションの骨格を形成すると共に、立設された前記シートバックフレームが後端部にリクライニング不能に固定されているシートクッションフレームと、
    前記シートクッションフレームの車両前側と車体とを連結すると共に、前記車体に取り付けられかつ車両側面視で前記シートクッションの車両上方に設定された仮想中心点を中心とした円弧状に形成されたフロントガイドギヤを有するフロントブラケットと、前記シートクッションフレームの車両前側に取り付けられかつ前記フロントガイドギヤに沿って移動可能とされたフロントリンクと、を有する前側連結機構と、
    前記シートクッションフレームの車両後側と前記車体とを連結すると共に、前記車体に取り付けられかつ前記仮想中心点を中心とした円弧状に形成されたリヤガイドギヤを有するリヤブラケットと、前記シートクッションフレームの車両後側に取り付けられかつ前記リヤガイドギヤに沿って移動可能とされたリヤリンクと、を有する後側連結機構と、
    を備えた車両用シート。
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