JP2008149858A - 車両用シート装置 - Google Patents

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JP2008149858A JP2006338950A JP2006338950A JP2008149858A JP 2008149858 A JP2008149858 A JP 2008149858A JP 2006338950 A JP2006338950 A JP 2006338950A JP 2006338950 A JP2006338950 A JP 2006338950A JP 2008149858 A JP2008149858 A JP 2008149858A
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Abstract

【課題】リクライニング時に、着座者がより快適な着座姿勢をとることができる車両用シート装置を得る。
【解決手段】シートバックフレーム110の下部に、着座者のヒップポイントを基準に設定された想定回動中心点DP1を中心とする円弧部118が形成されている。円弧部118の長孔120内に、シートバックフレーム110に設けられたピン122が収容されている。シートバック106が、想定回動中心点DP1を中心として回動しつつ後方へと傾斜するので、シートバック106の傾斜角度の増大に伴う着座者とシートバック106との相対位置のズレが少なくなり、快適な着座姿勢をとることが可能になる。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両用シート装置に関する。
車両に備えられるシート(車両用シート)には、たとえば特許文献1に示されるように、シートバックをシートバック下部とシートバック上部とに上下分割し、シートバック下部のリクライニング角度に応じて、シートクッションを前後方向に移動させることで、快適な運転姿勢を取ることができるようにされたものがある。
ところが、このような車両用シート装置では、シートバックのリクライニング角度が増すにつれて、着座者に対するシートバックの相対位置にズレが生じる。このため、リクライニング時に、着座者がより快適な着座姿勢をとることができる車両用シート装置が求められる。
特開2005−52433号公報
本発明は上記事実を考慮し、リクライニング時に、着座者がより快適な着座姿勢をとることができる車両用シート装置を得ることを課題とする。
請求項1に記載の発明では、車両用シートのシートバックを構成するシートバックフレームと、車両用シートのシートクッションを構成するシートクッションフレームと、車両用シートの着座者がリクライニング姿勢をとるときの上体の回動中心を基準に設定される想定回動中心点を中心とする円弧にそって前記シートバックフレーム下部を移動させつつシートバックフレームを傾斜させる傾斜手段と、を有することを特徴とする。
本発明において、「想定回動中心点」は、着座者がリクライニング姿勢をとるときの上体の回動中心の近傍に設定される(理想的には、上体の回動中心と一致していることが好ましい)。そして、シートクッションフレームをリクライニングさせると、シートバックフレーム下部が、想定回動中心点を中心とする円弧に沿って移動するため、シートバックフレーム、すなわちシートバックは、リクライニングに伴って下方に移動し、着座者の状態に追従しつつ後傾角度を増すことになる。これにより、リクライニング時に着座者に対するシートバックの相対位置のズレが少なくなるので、着座者がより快適な着座姿勢をとることが可能になる。
なお、「想定回動中心点」としては、たとえば、着座者のヒップポイントや坐骨結節を基準に設定することができる。これらのヒップポイントや坐骨結節の具体的な位置は、着座者の体格等に応じて異なるが、通常は、一般的な体型の着座者を想定したり、あるいは、複数の着座者の平均を取ったりすることで、上記の作用を奏するように、想定回動中心点の位置を設定することができる。したがって、「想定回動中心点」は、個々の着座者におけるリクライニング時の上体の回動中心とは独立して設定されることになる。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の発明において、前記傾斜手段が、前記シートバックフレームと前記シートクッションフレームのいずれか一方に設けられ前記想定回動中心点を中心とする円弧状に湾曲された円弧部材と、前記シートバックフレームと前記シートクッションフレームのいずれか他方に設けられ前記想定回動中心点を中心として前記円弧部材をスライド可能に案内する案内部材と、を有することを特徴とする。
したがって、リクライニング時には、円弧部材が案内部材に案内されることで、シートバックフレーム下部が想定回動中心点を中心とする円弧に沿って移動する。このように、シートバックフレームとシートクッションフレームの一方に円弧部材を設け、他方に案内部材を設けるだけの簡単な構造で、リクライニング時に着座者に対するシートバックの相対位置のズレを少なくする構成を実現できる。
請求項3に記載の発明では、請求項2に記載の発明において、前記円弧部材に前記想定回動中心点を中心とする長孔が形成され、前記案内部材が、前記長孔に収容されたピンを有することを特徴とする。
したがって、リクライニング時には長孔内をピンが相対移動する。長孔の長さに応じて、シートバックフレーム下部の回動範囲を設定することが可能になる。また、ピンを複数設けることも可能であり、この構成では、シートバックフレーム下部の回動のガタツキを抑制することも可能となる。
請求項4に記載の発明では、請求項2又は請求項3に記載の発明において、前記案内部材が、前記円弧部材を摺動可能に係合する係合部を有することを特徴とする。
これにより、円弧部材の案内部材からの離脱を防止することができる。
請求項5に記載の発明では、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の発明において、前記シートバックフレーム下部が前記想定回動中心点を中心とする円弧にそって移動するように駆動する駆動手段、を有することを特徴とする。
したがって、駆動手段によって、シートバックフレーム下部を、想定回動中心点を中心とする円弧に沿って移動させることが可能となる。
請求項6に記載の発明では、請求項5に記載の発明において、前記駆動手段が、前記シートバックフレームと前記シートクッションフレームのいずれか一方に設けられ前記想定回動中心点を中心とする円弧状に形成された第一ギヤと、前記シートバックフレームと前記シートクッションフレームのいずれか他方に設けられ前記第一ギヤと噛み合う第二ギヤと、前記第二ギヤに回転駆動力を与える駆動力発生手段と、を有することを特徴とする。
したがって、駆動力発生手段の回転駆動力が第二ギヤに伝達されて第二ギヤが回転すると、第二ギヤと噛み合う第一ギヤも回転する。第一ギヤは、想定回動中心点を中心とする円弧状に形成されているので、シートバックフレーム下部が、想定回動中心点を中心とする円弧に沿って移動する。
なお、第一ギヤ及び第二ギヤは、上記の作用を奏すれば、必ずしも想定回動中心点を中心として全周にわたって形成されている必要はない。
請求項7に記載の発明では、請求項6に記載の発明において、シートクッションフレームが車両用シートの幅方向両側にそれぞれ設けられ、前記第二ギヤがシートクッションフレームのそれぞれに取り付けられ、前記第二ギヤを一体的に回転するように連結する連結部材、を有することを特徴とする。
連結部材によって2つの第二ギヤを連結することで、単一の駆動力発生手段の回転駆動力で2つの第二ギヤを一体的に回転させることが可能になる。
また、第二ギヤをシートクッションフレームに取り付けているので、シートバックフレームがリクライニングしても、第二ギヤ及び連結部材のシートクッションフレームに対する相対位置は変化しない。このため、連結部材を、他部材を取り付けるための取付部材として使用することも可能になる。
本発明は上記構成としたので、リクライニング時に、着座者がより快適な着座姿勢を取ることができる。
図1及び図3には、本発明の第1実施形態の車両用シート装置102の内部構造が概略的に示されている。また、図2及び図4には、この車両用シート装置102の外観形状が概略的に示されている。なお、図面において、車両前方を矢印FRで、車幅方向を矢印Wで、上方を矢印UPで示す。車両用シート装置のなかには、上下方向の回転中心周りに回転可能とされたものもあり、回転によって車両前方と車両用シート装置の前方とが一致しなくなることもあるが、ここでは便宜上、車両用シート装置102は車両前方を向いて設置されているとして説明する。
図2及び図4に示すように、車両用シート装置102は、シートクッション104とシートバック106とを備えており、後に詳述するように、シートバック106がシートクッション104に対してリクライニングする構成である。図3及び図4は、図1及び図2の状態からシートバック106が傾斜(後傾)してリクライニング角度が増した状態を示している。
シートクッション104内にはシートクッションフレーム108が、シートバック106内にはシートバックフレーム110がそれぞれ備えられて、形状を維持できるようになっている。
シートクッションフレーム108は、車幅方向に一定の間隔をあけて平行に配置される一対のシートクッションサイドフレーム112を有している。これに対し、シートバックフレーム110は、略逆U字状に形成されており、上端において略水平に配置されるシートバックトップフレーム114と、このシートバックトップフレーム114の両端からシートクッションフレーム108の後部に向けて延出された、一対の平行なシートバックサイドフレーム116と、を有している。シートバックサイドフレーム116は、着座者の上体の形状に合わせて、所定位置で湾曲されている。
さらに、シートバックフレーム110の下部には、円弧部118が形成されている。この円弧部118は、車両用シート装置102に対してあらかじめ想定された想定回動中心点DP1を中心とする円弧状に形成されている。以下、この想定回動中心点DP1について説明する。
図8に詳細に示すように、シートバック106がリクライニングにより後傾するとき、着座者SPの上体の回動中心点を考える。このとき、回動中心点は、着座者の体型や姿勢等に応じて異なった位置となる。ここで、本実施形態では、複数の着座者の平均を取ることで、想定回動中心点DP1が設定されている。したがって、想定回動中心点DP1としては、着座者のヒップポイントや坐骨結節の位置の平均を挙げることができる。特に本実施形態では、着座者のヒップポイントの平均位置を想定回動中心点DP1としている。そして、図5〜図7にも示すように、このようにして設定された想定回動中心点DP1を中心として円弧状になるように、円弧部118が形成されている。
また、図1、図3及び図7に詳細に示すように、シートクッションフレーム108のそれぞれの後部には、想定回動中心点DP1を中心とする円弧状の長孔120が形成されている。これに対し、シートバックフレーム110のそれぞれには、長孔120内に一定間隔をあけて収容されるピン122が、1つのシートバックフレーム110あたり2つずつ設けられている。したがって、長孔120内をピン122が相対移動(摺動)することで、円弧部118は想定回動中心点DP1を中心として回動する。そしてこの円弧部118の回動により、シートバックフレーム110も、図1及び図5に示す通常姿勢と、図3及び図6に示すリクライニング姿勢との間を移動する。なお、ピン122の位置は、このようにシートクッションフレーム108が通常位置とリクライニング位置との間を移動可能となるように、長孔120との関係において決められている。
シートクッションフレーム108の円弧部118のそれぞれには、想定回動中心点DP1を中心とする外歯が形成されたシートバックフレーム側ギヤ124が取り付けられている。また、シートクッションサイドフレーム112のそれぞれにはシートクッションフレーム側ギヤ126が回転可能に取り付けられており、その歯がシートバックフレーム側ギヤ124の外歯と噛み合っている。それぞれのシートクッションフレーム側ギヤ126は、車幅方向に延在する駆動力伝達ロッド128で連結されており、一体的に回転するようになっている。
さらに、図1及び図3に示すように、シートクッションサイドフレーム112の一方にはシートバックフレーム側ギヤ124を回転駆動するモータ130が取り付けられている。したがって、モータ130が回転すると、2つのシートクッションフレーム側ギヤ126が一体的に回転し、このシートクッションフレーム側ギヤ126と噛み合ったシートバックフレーム側ギヤ124も想定回動中心点DP1を中心として回転する。これにより、モータ130の回転駆動力を利用して、円弧部118を想定回動中心点DP1回りに回動させることができる。
図2及び図4に示すように、シートクッションフレーム108及びシートバックフレーム110には、それぞれ、クッションパッド148及びバックパッド150が装着されて固定されている。さらに、クッションパッド148とバックパッド150の間には、中間パッド152が配置され、クッションパッド148に固定されている。中間パッド152は、伸縮可能に形成されており、クッションパッド148とバックパッド150との距離が変化すると、この変化を吸収して、クッションパッド148とバックパッド150との間に隙間が生じないようになっている。
このような構成とされた本実施形態の車両用シート装置102では、自動車の運転等をする場合には、図1、図2及び図5に示すように、シートバック106(シートバックフレーム110)の傾斜角度が小さい通常状態となる。この状態から、モータ130を回転駆動すると、図3、図4及び図6に示すように、シートクッションフレーム側ギヤ126が回転し、これに噛み合ったシートバックフレーム側ギヤ124も回転するので、円弧部118が想定回動中心点DP1を中心として回動し、シートバックフレーム110も後方に傾斜する。すなわち、モータ130を回転駆動することで、シートバック106の傾斜角度を増大させて、リクライニング状態とすることができる。
このとき、上記説明から分かるように、本実施形態では、シートバック106が、想定回動中心点DP1を中心として回動しつつ後方へと傾斜する。すなわち、リクライニング姿勢を取るときの着座者の上体の挙動の回動中心、換言すれば、着座者の上体が後傾するときの回動中心を基準にしてシートバック106が後方へと傾斜するので、リクライニング時の着座者の上体の動きにシートバック106が追従することになる。したがって、シートバック106の傾斜角度の増大に伴う着座者とシートバック106との相対位置のズレが少なくなり、たとえば着座者の背中とシートバック106との間にいわゆる折れが生じたり、着座者の衣服がシートバック106との摩擦で不用意に引っ張られたりすることがなくなる。そして、着座者は、シートバック106の傾斜角度が増大する場合においても、快適な着座姿勢をとることが可能になる。
また、バックパッド150は、着座者の上体とのズレを考慮する必要がないので、着座者の上体により適合した形状とすることができ、着座者に対するフィット感、サポート感を向上させることができる。
図9及び図11には、本発明の第二実施形態の車両用シート装置202の内部構造が概略的に示されている。また、図10及び図12には、この車両用シート装置202の外観形状が概略的に示されている。以下、第二実施形態において第一実施形態と同一の構成要素、部材等については同一符号を付して、詳細な説明を省略する。
第二実施形態では、図9及び図11に示すように、シートバックフレーム210のシートバックサイドフレーム216が、上部サイドフレーム216Uと、下部サイドフレーム216Lとに分割されている。上部サイドフレーム216Uと下部サイドフレーム216Lとは、相対移動不能に固定されていてもよいが、これらを連結する連結シャフト232周りに回動して、上部サイドフレーム216Uが下部サイドフレーム216Lに対して相対的に後傾するようになっていてもよい。
図13に示すように、下部サイドフレーム216Lには、第一実施形態と同様の想定回動中心点DP1を中心として円弧状に形成された円弧部218が形成されている。これに対し、シートクッション204内のシートクッションフレーム208を構成するシートクッションサイドフレーム212の後部にも、想定回動中心点DP1を中心として円弧状に形成された円弧部220が形成されている。また、シートクッションサイドフレーム112のそれぞれの上端及び下端には、シートクッションサイドフレーム212を構成する板材を折り曲げて形成された係合部222が形成されている。係合部222は、下部サイドフレーム216L(円弧部218)の上辺及び下辺にそれぞれ係合しており、円弧部218は、シートクッションサイドフレーム112から離脱することなく円弧部220に沿ってスライド可能とされている。
下部サイドフレーム216Lの円弧部218は、想定回動中心点DP1と中心として円弧状に形成された長孔234が形成されている。長孔234の内部には、想定回動中心点DP1を中心とする内歯を有するシートバックフレーム側ギヤ224が形成されている。これに対し、シートクッションサイドフレーム212には、長孔234内に位置するように、シートクッションフレーム側ギヤ226が設けられており、その歯が、シートバックフレーム側ギヤ224の内歯と噛み合っている。2つのシートバックフレーム側ギヤ224は、車幅方向に延在する駆動力伝達ロッド228で連結されており、一体的に回転するようになっている。また、これにより、シートクッションフレーム側ギヤ226及び駆動力伝達ロッド228の位置は変化しなくなるので、他の部材に対する取付部材(たとえば、シートクッションスプリング140(図1及び図3参照)を取り付けるための部材)として、好ましく適用できる。
シートクッションフレーム208の一方には、シートバックフレーム側ギヤ224を回転駆動するモータ230が取り付けられている。したがって、モータ230が回転すると、2つのシートバックフレーム側ギヤ224も一体的に回転し、このシートクッションフレーム側ギヤ226と噛み合ったシートバックフレーム側ギヤ224も想定回動中心点DP1を中心として回転する。これにより、モータ230の回転駆動力を利用して、円弧部118を想定回動中心点DP1回りに回動させることができる。
このように、第二実施形態の車両用シート装置202においても、第一実施形態の車両用シート装置102と同様に、モータ230の回転によって、図11及び図12に示すように、シートバック206(シートバックフレーム210)が、想定回動中心点DP1を中心として回動しつつ後方へと傾斜するので、リクライニング時の着座者の上体の動きにシートバック206が追従する。シートバック206の傾斜角度の増大に伴う着座者とシートバック206との相対位置のズレが少なくなり、着座者は、シートバック206の傾斜角度が増大する場合においても、快適な着座姿勢をとることが可能になる。
また、バックパッド150は、着座者の上体とのズレを考慮する必要がないので、着座者の上体に適合した形状として、着座者に対するフィット感、サポート感を向上させることができる。
図14及び図16には、本発明の第三実施形態の車両用シート装置302の内部構造が概略的に示されている。また、図15及び図17には、この車両用シート装置302の外観形状が概略的に示されている。以下、第三実施形態においても、第一実施形態又は第二実施形態と同一の構成要素、部材等については同一符号を付して、詳細な説明を省略する。
第三実施形態では、シートバック306内においてシートバックフレーム310を構成するシートバックサイドフレーム316が、第二実施形態と同様に上部サイドフレーム316Uと下部サイドフレーム316Lとに分割されている。また、第三実施形態では、下部サイドフレーム316Lの円弧部318が、図19に示す想定回動中心点DP2を中心とする円弧状に形成されているが、この想定回動中心点DP2は、第一実施形態や第二実施形態の想定回動中心点DP1と異なり、着座者SPの坐骨結節を基準に設定されている。また、シートクッション304内でシートクッションフレーム308を構成するシートクッションサイドフレーム312の円弧部320も、想定回動中心点DP2を中心とする円弧状に形成されている。
また、第三実施形態では、図18にも詳細に示すように、シートクッションサイドフレーム312のそれぞれの下側の係合部222内に、想定回動中心点DP2を中心とするシートクッションフレーム側ギヤ326が形成されている。そして、下部サイドフレーム316Lに、シートクッションフレーム側ギヤ326と噛み合うシートバックフレーム側ギヤ324が回転可能に取り付けられている。左右2つのシートバックフレーム側ギヤ324は、駆動力伝達ロッド328で連結されており、シートクッションサイドフレーム312の一方に設けられたモータ330の回転駆動力を受けて、一体的に回転するようになっている。
このような構成とされた第三実施形態の車両用シート装置302においても、モータ330の回転によって、図16及び図17に示すように、シートバック306が、想定回動中心点DP2を中心として回動しつつ後方へと傾斜するので、リクライニング時の着座者の上体の動きにシートバック306が追従する。シートバック306の傾斜角度の増大に伴う着座者とシートバック106との相対位置のズレが少なくなり、着座者は、シートバック306の傾斜角度が増大する場合においても、快適な着座姿勢をとることが可能になる。
また、バックパッド150は、着座者の上体とのズレを考慮する必要がないので、着座者の上体に適合した形状として、着座者に対するフィット感、サポート感を向上させることができる。
このように、本発明の「想定回動中心点」は、シートバックの後傾時に、着座者の姿勢変化に追従して、着座者との相対的な位置のズレを少なくするようにシートバックを回動させつつ後傾させる中心点となっていればよく、この観点から、上記したピップポイント(大転子)や坐骨結節は、想定回動中心点を設定する際の基準の例となる。もちろん、上記した作用を奏すれば、想定回動中心点は、ヒップポイントや坐骨結節以外の箇所を基準に設定されていてもよい。たとえば、第一実施形態や第二実施形態の構成において、坐骨結節を基準に設定された想定回動中心点DP2を中心として、シートバックが回動しつつ後傾するようにしてもよい。同様に、第三実施形態の構成において、ヒップポイントを基準に設定された想定回動中心点DP1を中心として、シートバックが回動しつつ後傾するようにしてもよい。
さらに、第一実施形態において、第二実施形態や第三実施形態と同様に、シートバックフレーム108のシートバックサイドフレーム116を、上部サイドフレームと下部サイドフレームに分割し、上部サイドフレームが下部サイドフレームに対して回動する構成とされていてもよい。
本発明の第一実施形態の車両用シート装置の内部構造を通常状態で示す概略斜視図である。 本発明の第一実施形態の車両用シート装置の外観形状を通常状態で示す概略斜視図である。 本発明の第一実施形態の車両用シート装置の内部構造をリクライニング状態で示す概略斜視図である。 本発明の第一実施形態の車両用シート装置の外観形状をリクライニング状態で示す概略斜視図である。 本発明の第一実施形態の車両用シート装置の内部構造を通常状態で示す一部破断側面図である。 本発明の第一実施形態の車両用シート装置の内部構造をリクライニング状態で示す一部破断側面図である。 本発明の第一実施形態の車両用シート装置を円弧部の近傍で拡大して示す一部破断側面図である。 本発明の第一実施形態の車両用シート装置においてシートバックとその回動中心との関係を示す説明図である。 本発明の第二実施形態の車両用シート装置の内部構造を通常状態で示す概略斜視図である。 本発明の第二実施形態の車両用シート装置の外観形状を通常状態で示す概略斜視図である。 本発明の第二実施形態の車両用シート装置の内部構造をリクライニング状態で示す概略斜視図である。 本発明の第二実施形態の車両用シート装置の外観形状をリクライニング状態で示す概略斜視図である。 本発明の第二実施形態の車両用シート装置においてシートバックとその回動中心との関係を示す説明図である。 本発明の第三実施形態の車両用シート装置の内部構造を通常状態で示す概略斜視図である。 本発明の第三実施形態の車両用シート装置の外観形状を通常状態で示す概略斜視図である。 本発明の第三実施形態の車両用シート装置の内部構造をリクライニング状態で示す概略斜視図である。 本発明の第三実施形態の車両用シート装置の外観形状をリクライニング状態で示す概略斜視図である。 本発明の第三実施形態の車両用シート装置を円弧部の近傍で拡大して示す一部破断斜視図である。 本発明の第三実施形態の車両用シート装置においてシートバックとその回動中心との関係を示す説明図である。
符号の説明
102 車両用シート装置
104 シートクッション
106 シートバック
108 シートクッションフレーム
110 シートバックフレーム
112 シートクッションサイドフレーム
114 シートバックトップフレーム
116 シートバックサイドフレーム
118 円弧部(円弧部材、傾斜手段)
120 長孔(円弧部材、傾斜手段)
122 ピン(案内部材、傾斜手段)
124 シートバックフレーム側ギヤ(第一ギヤ、駆動手段)
126 シートクッションフレーム側ギヤ(第二ギヤ、駆動手段)
128 駆動力伝達ロッド(連結部材、駆動手段)
130 モータ(駆動手段)
148 クッションパッド
150 バックパッド
152 中間パッド
202 車両用シート装置
204 シートクッション
206 シートバック
208 シートクッションフレーム
210 シートバックフレーム
212 シートクッションサイドフレーム
216 シートバックサイドフレーム
216U 上部サイドフレーム
216L 下部サイドフレーム
218 円弧部(円弧部材)
220 円弧部(案内部材)
222 係合部
224 シートバックフレーム側ギヤ(第一ギヤ、駆動手段)
226 シートクッションフレーム側ギヤ(第二ギヤ、駆動手段)
228 駆動力伝達ロッド(連結部材、駆動手段)
230 モータ(駆動手段)
232 連結シャフト
234 長孔
302 車両用シート装置
304 シートクッション
306 シートバック
308 シートクッションフレーム
310 シートバックフレーム
312 シートクッションサイドフレーム
316 シートバックサイドフレーム
316U 上部サイドフレーム
316L 下部サイドフレーム
318 円弧部(円弧部材)
320 円弧部(案内部材)
324 シートバックフレーム側ギヤ(第二ギヤ、駆動手段)
326 シートクッションフレーム側ギヤ(第一ギヤ、駆動手段)
328 駆動力伝達ロッド(連結部材、駆動手段)
330 モータ(駆動手段)
DP1 想定回動中心点
DP2 想定回動中心点
PP 離点

Claims (7)

  1. 車両用シートのシートバックを構成するシートバックフレームと、
    車両用シートのシートクッションを構成するシートクッションフレームと、
    車両用シートの着座者がリクライニング姿勢をとるときの上体の回動中心を基準に設定される想定回動中心点を中心とする円弧にそって前記シートバックフレーム下部を移動させつつシートバックフレームを傾斜させる傾斜手段と、
    を有することを特徴とする車両用シート装置。
  2. 前記傾斜手段が、
    前記シートバックフレームと前記シートクッションフレームのいずれか一方に設けられ前記想定回動中心点を中心とする円弧状に湾曲された円弧部材と、
    前記シートバックフレームと前記シートクッションフレームのいずれか他方に設けられ前記想定回動中心点を中心として前記円弧部材をスライド可能に案内する案内部材と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の車両用シート装置。
  3. 前記円弧部材に前記想定回動中心点を中心とする長孔が形成され、
    前記案内部材が、前記長孔に収容されたピンを有することを特徴とする請求項2に記載の車両用シート装置。
  4. 前記案内部材が、前記円弧部材を摺動可能に係合する係合部を有することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の車両用シート装置。
  5. 前記シートバックフレーム下部が前記想定回動中心点を中心とする円弧にそって移動するように駆動する駆動手段、
    を有することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の車両用シート装置。
  6. 前記駆動手段が、
    前記シートバックフレームと前記シートクッションフレームのいずれか一方に設けられ前記想定回動中心点を中心とする円弧状に形成された第一ギヤと、
    前記シートバックフレームと前記シートクッションフレームのいずれか他方に設けられ前記第一ギヤと噛み合う第二ギヤと、
    前記第二ギヤに回転駆動力を与える駆動力発生手段と、
    を有することを特徴とする請求項5に記載の車両用シート装置。
  7. シートクッションフレームが車両用シートの幅方向両側にそれぞれ設けられ、
    前記第二ギヤがシートクッションフレームのそれぞれに取り付けられ、
    前記第二ギヤを一体的に回転するように連結する連結部材、
    を有することを特徴とする請求項6に記載の車両用シート装置。
JP2006338950A 2006-12-15 2006-12-15 車両用シート装置 Withdrawn JP2008149858A (ja)

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