JP2009279952A - シートクッション長可変の車両用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】シートクッションの長さ調節に伴いその前縁形状が変化することなく、かつ乗員の脚に接触し難い形状を保ったままシートクッション長可変の車両用シートを提供する。
【解決手段】フレーム部材と、該フレーム部材上に載置されるクッション体20と、該クッション体20の前端部を操作する操作機構とを備えるシートクッションを有し、シートクッションの長さを所望長さに調節できるシートクッション長可変の車両用シートであって、操作機構は、クッション体20の前端部の裏面を支持しながらフレーム部材に対して前後方向へスライド可能なスライド部材11を有し、スライド部材11は、鋭角な曲率を有してシートクッションの前縁形状を画定する形状に形成されている。そして、シートクッションの長さを調節するに伴い、シートクッションの前縁形状が保持されたまま、クッション体20がスライド部材11の表面に沿って牽引される。
【選択図】図3

Description

本発明は、シートクッションの長さを所望長さに調節できるシートクッション長可変の車両用シートに関する。
車両用のシートは、乗員の体型に合わせてシートクッションの長さを自在に調節できる構成のものが好ましい。シートクッションの長さを乗員の体型に応じた最適な長さとすることで、シートクッションと乗員との接触面積当りの荷重が小さくなったり、正しい姿勢で運転できる。これにより、乗員の疲労度が低減するなどの利点が得られる。このようにシートクッションの長さを自在に調節できる車両用シートとして、例えば特許文献1がある。特許文献1の車両用シートを構成するシートクッションは、骨格を成すフレームと、該フレーム上に載置されて着座面を形成するパッドと、該パッドの前端部を所定方向へ操作する操作機構とを備える。ここでの操作機構は、フレームに対して前後方向に回動可能な円弧状のドラムと、該ドラムを回動操作するリンク機構とを有する。シートクッションのパッドの前端部はドラムに固定されており、リンク機構を介してドラムがフレームに対して前後方向に回動することで、シートクッションの長さを調節可能となっている。
特開2007−118706号公報
特許文献1の車両用シートは、シートクッションの前縁形状を画定するドラムを前後方向へ回動させることによって、シートクッションの長さを調節している。したがって、シートクッションの長さを調節するに伴ってシートクッションの前縁形状が変化し、シートクッションの長さが短いときと長いときとで、乗員の脚に対するシートクッション前縁の接触角度が変化する。そして、シートクッションの長さを長くすると、シートクッションの前縁が乗員の脚(特に脹脛)へ接触し易くなることで、乗員が不快感を感じたり、これを避けるため崩れた運転姿勢となるおそれもある。これでは、シートクッションの長さを可変とした本来的な意義が没却されかねない。また、シートクッションの長さを調節するに伴ってシートクッションの前縁形状が変化すると、意匠的にも好ましくない。
そこで特許文献1では、シートクッション長さの調節に伴う前縁形状変化を極力小さくするため、ドラムを円弧状としたうえで、その回動軌跡を細かく設計している。しかし、これでもシートクッション長さの調節に伴う前縁形状の変化を確実に無くすには至っていない。しかも、そのためにドラムの曲率を比較的大きくしている。これでは、シートクッション長さの調節に伴う前縁形状変化を比較的小さくできたとしても、そもそもシートクッションの前縁形状が大きな曲率を有することで、乗員の脚へ接触し易くなるという悪循環が生じる。
そこで、本発明は上記課題を解決するものであって、その目的とするところは、シートクッションの長さを調節しても、これに伴いシートクッションの前縁形状が変化することなく、乗員の脚に接触し難い形状を保ったままシートクッション長可変の車両用シートを提供する。
本発明のシートクッション長可変の車両用シートは、骨格を成すフレーム部材と、該フレーム部材上に載置されて着座面を形成するクッション体と、該クッション体の前端部を所定方向へ操作する操作機構とを備えるシートクッションを有し、前記クッション体の前端部を前記操作機構によって所定方向へ操作することで、前記シートクッションの長さを所望長さに調節できる構成となっている。前記操作機構は、前記クッション体の前端部の裏面を支持しながら、前記フレーム部材に対して前後方向へスライド可能なスライド部材を有する。すなわち、シートクッション自体の長さは、スライド部材が前後へスライド操作されることで、可変となっている。当該スライド部材は、鋭角な曲率を有して前記シートクッションの前縁形状を画定する形状に形成されている。ここで、シートクッションの長さが短くなると、寸法が変化しないクッション体の長さがシートクッションの長さに対して余分となり、そのままではクッション体に皺が寄るなど体裁が悪くなる。そこで、前記シートクッションの長さが調節されるに伴って、前記クッション体が前記スライド部材表面に沿うように変形する構成とされている。これにより、前記シートクッションの長さを調節しても、前記シートクッションの前縁形状が保持されていることを特徴とする。
さらに前記操作機構は、前記スライド部材のほか、当該スライド部材と前記フレーム部材とに連結されるリンク機構と、該リンク機構に連結される牽引部材とを有する。このとき、前記クッション体の先端部は、前記牽引部材に固定されている。これにより、前記スライド部材の前後スライドに連動して、前記牽引部材も前後へスライドする。
なお、前記スライド部材は、前記フレーム部材に対して前後スライド可能にピン固定することが好ましい。
本発明によれば、シートクッションの長さを調節するとき、シートクッションの前縁形状を確定するスライド部材が、その形状を保ったまま前後へスライド移動するので、シートクッションの長さを調節するに伴ってその前縁形状が変化することは無い。したがって、乗員の着座姿勢(特に脹脛)に対するシートクッションの前縁形状が常に一定に保たれているので、乗員が不快感を感じるなどの問題は生じないと共に、意匠性も良い。しかも、スライド部材が鋭角となっている点においても、よりシートクッションの前縁が乗員の脚に接触することを避けられる。
操作機構が、スライド部材、リンク機構、及び牽引部材とで構成されていれば、簡素な構造としながら部品点数を減らしてコスト削減を図れる。
スライド部材がフレーム部材に対してピン固定されていれば、シートクッション長さを伸ばすことでスライド部材がフレーム部材に対して大きく前方へ突出しても、乗員からの荷重によってスライド部材が下方へ大きく変形することを防ぐことができる。
(実施例)
以下に、適宜図面を参照しながら本発明に係るシートクッション長可変の車両用シートの実施の形態について説明するが、これに限定されることはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲においてさらに種々の変更が可能であることはいうまでもない。図1は、シートクッション1の長さが最短となっている状態の、シートクッション1の斜視図である。なお、図1には、シートクッション1の内部構造のみを図示している。図2は、シートクッション1の長さが最短となっている状態の、操作機構の斜視図である。図3は、シートクッション1の長さが中間長さとなっている状態の、シートクッション1前縁部の要部拡大側断面図である。図4は、シートクッション1の長さが最短となっている状態の、シートクッション1前縁部の要部拡大側断面図である。図5は、シートクッション1の長さが最長となっている状態の、シートクッション1前縁部の要部拡大側断面図である。
車両用シートは、乗員の着座部となるシートクッション1と、図示省略の背凭れとしてのシートバックなどを有している。図1に示すごとくシートクッション1は、当該シートクッション1の骨格を成す金属製のフレーム10と、該フレーム10上を覆うように載置されて着座面を形成するパッド20(図3参照)と、該パッド20の前端部を所定方向へ操作する操作機構とを備える。なお、フレーム10が本発明のフレーム部材に相当する。また、パッド20は、発泡ウレタンなどのクッション性及び可撓性に富む材料からなり、本発明のクッション体に相当する。フレーム10は、車両フロアに固設された前後方向に延びる左右一対のロアレール2・2上に、前後スライド自在に嵌合される左右一対のサイドフレーム10s・10sと、シートクッション1の後部において両サイドフレーム10s・10s間に架設される補強フレーム10rと、シートクッション1の前部において両サイドフレーム10s・10s間に架設されるクッションパン12とを有する。なお、明確には図示されていないが、左右の両サイドフレーム10s・10sの下端には、それぞれ左右のロアレール2・2と嵌合するアッパレールが設けられている。そして、詳細は後述するが、パッド20の前端部を操作機構によって所定方向へ操作することで、シートクッション1の長さを所望長さに調節できるようになっている。
操作機構はフレーム10で区画される空間内に構築され、パッド20の前端部の裏面を支持しながら前後方向へスライド可能なスライドパン11と、スライドパン11の前後スライドの駆動源となるモータユニット13と、モータユニット13を固定するブラケット14と、スライドパン11とクッションパン12とに連結されるリンク機構30と、該リンク機構30に連結されスライドパン11の前後スライドに伴って前後にスライド可能な牽引ワイヤ31と、モータユニット13の駆動力を受けてスライドパン11を前後スライドさせる駆動ステー18とを有する。なお、スライドパン11が本発明のスライド部材に相当し、牽引ワイヤ31が本発明の牽引部材に相当する。
図1及び図2に示されるように、クッションパン12は一定の剛性を有する略平板状の金属プレートであり、左右のサイドフレーム10s・10sの上面に亘って架設される架設部12aと、該架設部12aの前方に延在し、架設部12aより左右幅の小さい支持部12b(図3参照)とを有する。さらにクッションパン12には、図2によく示されるように、支持部12bの前端部が下方へ折り曲げられた折曲部12cと、さらに折曲部12cの下端部左右両縁を前方へ切り起こしたリンク固定部12dとを有する。スライドパン11も、一定の剛性を有する金属製のプレート部材であり、フレーム10を構成するクッションパン12の上方に重なる上面部11aと、該上面部11aの前縁部が一定の曲率を持って下方へ折り曲げられ、シートクッション1の内部空間の前面を区画する前面部11bとを有する。本実施例では、前面部11bは上面部11aに対して鋭角に折り曲げられている。また、スライドパン11の上面部11aの左右側方には、前後方向に延びる長孔16・16が上下貫通状に穿設されており、当該左右の長孔16・16を介してそれぞれ2つのピン17・17がクッションパン12へ固定されている。ピン17・17は長孔16・16内を前後方向へスライド可能であることで、スライドパン11はクッションパン12に対して前後方向へスライド可能である。一方、長孔16・16はピン17・17から抜け外れ不可であることから、スライドパン11はクッションパン12に対して上方へ離間することが防がれる。
ブラケット14は一定の剛性を有する金属部材であってT字状を呈する。当該ブラケット14は左右のサイドフレーム10s・10sの上面に接合されており、その左右中間部にモータユニット13がビス留めされている。モータユニット13は、モータ部13aとギアボックス部13bとを有し、ギアボックス部13bに丸棒状の駆動ステー18が挿通されている。駆動ステー18の後端部の所定領域は、その外周面にネジ溝が形成されたネジ部18aとなっており、当該ネジ部18aのネジ溝とギアボックス部13b内のギアとが噛合うことで、モータの駆動により駆動ステー18が前後方向へスライド移動する。そして、駆動ステー18の先端がスライドパン11の左右一方の裏面に不離一体的に接合されており、駆動ステー18が前後にスライド移動することで、これに押し引きされるようにスライドパン11が一体的に前後方向へスライド移動する。なお、ネジ部18aの前後長さはスライドパン11に穿設された長孔16の前後長さより大きく、その前後端には、駆動ステー18の移動限界を規定するリング状のストッパ19が不離一体的に接合されている。一方、スライドパン11の左右他方の裏面にも、当該スライドパン11の前後スライド移動を安定させるための案内ステー23が不離一体的に接合されている。案内ステー23は、駆動ステー18と同一形状・寸法であるが、ネジ溝は形成されていない。案内ステー23は、ブラケット14の下面に接合された案内部材24に挿通されていることで、安定して前後方向へスライド移動する。これにより、スライドパン11の前後スライド移動が安定する。
リンク機構30はシートクッション1の左右両側方に設けられており、図2及び図3に示されるように、スライドパン11の裏面左右両側方から後方へ延在する案内レール32と、スライドパン11とクッションパン12とに連結されるリンク33と、案内レール32に前後スライド可能に取り付けられるスライド基材34と、該スライド基材34と一体的に前後スライド移動する牽引ワイヤ31とを有する。案内レール32は、スライドパン11の裏面に不離一体的に接合されており、前後方向に延びる横長の長孔36が貫通状に穿設されている。リンク33は細長棒状に形成されている。リンク33の一端(上端)は、軸ピン37によってクッションパン12のリンク固定部12dに、前後方向へ回動可能に連結されている。なお、リンク33に穿設された軸ピン37の挿通孔38は、リンク回動に伴う相対変化を許容できるよう長孔状に形成されている。一方、リンク33の他端(下端)は、案内レール32の長孔36へ前後スライド可能に嵌合されるスライドピン39に、前後方向へ回動可能に連結されている。すなわち、軸ピン37がリンク33の回動基端となり、スライドピン39がリンク33の回動先端となる。なお、リンク33に穿設された軸ピン37の挿通孔42も、リンク回動に伴う相対変化を許容できるよう長孔状に形成されている(図3〜5の破線参照)。また、リンク33の長手方向の中間部は、案内レール32の上面前後中間部から上方へ一体的に突出する突部32aに、操作ピン40によって回動可能に軸支されている。なお、リンク33は、クッションパン12のリンク固定部12dと案内レール32とによって左右方向から挟まれた状態で連結されており、操作ピン40から軸ピン37までの距離と、操作ピン40からスライドピン39までの距離とは、略同一となっている。スライド基材34も案内レール32の長孔36に嵌合されるスライドピン39に固定されている。そして、当該スライド基材34の外面に、牽引ワイヤ31が溶接固定されている。牽引ワイヤ31は、剛性の高い鉄鋼製のワイヤからなる。また、牽引ワイヤ31は、左右のリンク機構30・30に亘ってスライドパン11の前面部11bの下縁に沿うように架け渡されており、スライド基材34から下方へ突出するように設けられている。
図3によく示されるように、パッド20は、フレーム10の上面全体を覆う大きさで、かつフレーム10の前後長さよりも長寸に形成されており、その外面が表皮21で被覆されている。パッド20は、フレーム10及びクッションパン12の上面では不動状に固定されており、スライドパン11に重なる前端部はフレキシブルとなっている。すなわち、フレキシブルなパッド20の前端部は、その裏面からスライドパン11によって支持されている。そして、スライドパン11は比較的小さな曲率で鋭角に折り曲げられた状態で保形される。これにより、シートクッション1の前縁形状は、スライドパン11によって画定される。そのうえで、パッド20の先端部が牽引ワイヤ31に固定されている。
次に、シートクッション1の長さを調節する際の作用について説明する。図3には、シートクッション1の長さが中間長さの状態が図示されている。このとき、リンク固定部12dに固定される軸ピン37は、リンク33の挿通孔38の下端にあり、案内レール32の長孔36に嵌合されるスライドピン39は、長孔36の前後中間位置にある。小柄な乗員に対応させて、図3に示される状態からシートクッション1の長さを短くする場合、例えばシートクッション1の側面などに設けられた図示していないスイッチを操作することで、モータを逆回転駆動させる。すると、図1及び図2に示されるように、モータユニット13のギアボックス部13b内のギアと噛合う駆動ステー18が後方へスライド移動される。これにより、駆動ステー18に接合されたスライドパン11が、駆動ステー18に引っ張られるように後方へスライド移動する。同時に、案内ステー23もスライドパン11と一体的に後方へスライド移動することで、スライドパン11は安定して後方へスライド移動できる。そして、スライドパン11とクッションパン12とを連結するピン17・17が、スライドパン11の上面部11aに形成された長孔16・16の前端に当接したところで、スライドパン11の後方スライドが規定される。なお、この状態においてもさらにスイッチを操作し続けて、長孔16・16とピン17・17とに大きな荷重がかかっても、駆動ステー18に設けられたストッパ19がモータユニット13に当接することで、スライドパン11の後方スライド限界が確実に規定される。
このスライドパン11の後方スライドに連動して、牽引ワイヤ31も後方へスライド移動することで、パッド20の前端部が牽引ワイヤ31によって牽引操作される。詳しくは、スライドパン11の後方スライド移動に伴い、図4によく示されるように、リンク33は案内レール32の突部32aに固定された操作ピン40との連結部分において後方へ押圧操作されることで、回動基端となる軸ピン37を中心として後方へ傾斜回動し、同時にリンク33の下端に固定されたスライドピン39が案内レール32の長孔36に沿って後方へスライド移動する。なお、シートクッション1が最短となったとき、軸ピン37は挿通孔38の上端にあり、スライドピン39は長孔36の後端にある。スライドピン39が後方へスライド移動すると、これに固定されたスライド基材34も一体的に同方向へスライド移動する。これにより、スライド基材34に接合された牽引ワイヤ31も、後方へスライド移動する。すると、パッド20の先端部が牽引ワイヤ31によって後方へ牽引される。このように、パッド20の先端部が後方へ牽引されながら、シートクッション1の長さが短くなる。このとき、パッド20の前端部は、一定の曲率が保たれるスライドパン11によって支持されているので、シートクッション1の長さを短くするに際して、シートクッション1の前縁形状が変化することはない。また、軸ピン37からスライドピン39までの距離が、軸ピン37から操作ピン40までの距離より大きい(本実施例では2倍)となっている。すなわち、リンク33において、スライドピン39と共に後方移動する下端部の回動軌跡は、操作ピン40によって回動操作される中間部の回動軌跡より大きい。したがって、スライドパン11の後方移動量に対してパッド20先端部の後方移動量は大きい。
一方、大柄な乗員に対応させて、図3に示される状態からシートクッション1の長さを長くする場合、図示していないスイッチを操作してモータを正回転駆動させ、駆動ステー18を前方へスライド移動させる。これに伴い、スライドパン11が、案内ステー23でスライド案内されながら駆動ステー18によって前方へ押圧操作される。スライドパン11の前方スライド量は、ピン17・17が長孔16・16の後端に当接したところで規定される。なお、この場合も、さらに長孔16・16とピン17・17とに大きな荷重がかかっても、ストッパ19がモータユニット13に当接することで、スライドパン11の前方スライド限界は確実に規定される。
このスライドパン11の前方スライドに連動して、パッド20の前端部がスライドパン11に沿いながら牽引操作される。詳しくは、スライドパン11の前方スライド移動に伴い、図5によく示されるように、リンク33は操作ピン40との連結部分において前方へ引っ張り操作されることで、回動基端となる軸ピン37を中心として前方へ傾斜回動する。これに連動して、スライドピン39及びスライド基材34が長孔36に沿って前方へスライド移動する。これにより、スライド基材34に接合された牽引ワイヤ31も前方へスライド移動することで、牽引ワイヤ31によるパッド20先端部の後方牽引力が解除徐々に解除されていく。これにより、スライドパン11の前方スライドに伴ってパッド20の前端部が牽引されながら、シートクッション1の長さが長くなる。そして、シートクッション1が最長となったとき、軸ピン37は挿通孔38の上端にあり、スライドピン39は長孔36の前端にある。また、牽引ワイヤ31はスライドパン11の下縁近傍に位置している。この場合も、パッド20の前端部は、一定の曲率が保たれるスライドパン11によって支持されているので、シートクッション1の長さを長くするに際して、シートクッション1の前縁形状が変化することはない。また、軸ピン37からスライドピン39までの距離と、軸ピン37から操作ピン40までの距離との相対関係により、スライドパン11の前方移動量に対してパッド20先端部の前方移動量は大きい。なお、クッションパン12に対するスライドパン11の前方突出量は大きいことから、この状態において乗員の荷重が負荷されると、スライドパン11は下方へ変形し易くなる。しかし、スライドパン11がピン17・17によって固定されているので、乗員の荷重による変形が抑えられている。
(変形例)
上記実施例では、長孔16及びピン17を左右2箇所に設けたが、これに限らず1箇所のみや3箇所以上設けてもよい。長孔16及びピン17の設置箇所が数が多いほど、スライドパン11の変形を確実に防げる。長孔16及びピン17を1箇所に設ける場合は、スライドパン11の左右中央部に設けることが好ましい。また、長孔16及びピン17は、必ずしも必要ではない。長孔16の前後長さは、スライドパン11の前後スライド量以上であればよい。また、スライドパン11を前後方向へスライド操作するステー18・23も2本に限らず、1本や3本以上とすることもできる。
シートクッション1の前縁形状はスライドパン11によって画定されるが、スライドパン11の前面部11bの折り曲げ角度は特に限定されず、上面部11aから80〜120度程度の範囲で適宜折り曲げればよい。好ましくは90〜110度程度であり、より好ましくは90度を超えて折り曲げる。前面部11bが上面部11aから90度を超えて折り曲げられていれば、パッド20の前端部は上方から下方に向けて後方に傾斜するので、シートクッション1の前縁が乗員の脚に接触し難くなる。
リンク33の回動基端となる軸ピン37からリンク33が回動操作される操作ピン39までの距離は、軸ピン37からリンク33の回動先端となるスライドピン39までの距離の1/2に限られず、スライドパン11の形状(前面部11dの高さや折り曲げ角度等)やその前後移動量(スライド量)などに応じて適宜変更できる。操作ピン39をリンク33の下方寄り部位に設けて、リンク33から操作ピン39までの距離とリンク33からスライドピン39までの距離との差を小さくすれば、スライドパン11の前後移動量に対するパッド20先端部の前後移動量は小さくなる。逆に、操作ピン39をリンク33の上方寄り部位に設けて、リンク33から操作ピン39までの距離とリンク33からスライドピン39までの距離との差を大きくすれば、スライドパン11の前後移動量に対するパッド20先端部の前後移動量も大きくなる。好ましくは、操作ピン39をリンク33の長手方向中央以上方に設ける。すなわち、回動基端から操作部までの距離を、回動基端から回動先端までの距離の1/2以下とすることが好ましい。
シートクッションの内部構造を示す斜視図である。 操作機構の斜視図である。 シートクッションの長さが中間長さとなっている状態の、シートクッション前縁部の要部拡大側断面図である。 シートクッションの長さが最短となっている状態の、シートクッション前縁部の要部拡大側断面図である。 シートクッションの長さが最長となっている状態の、シートクッション前縁部の要部拡大側断面図である。
符号の説明
1 シートクッション
10 フレーム
11 スライドパン
12 クッションパン
13 モータユニット
14 ブラケット
16 長孔
17 ピン
18 駆動ステー
20 パッド
21 表皮
23 案内ステー
30 リンク機構
31 牽引ワイヤ
32 案内レール
33 リンク
34 スライド基材
36 長孔
37 軸ピン
39 スライドピン
40 操作ピン

Claims (3)

  1. フレーム部材と、該フレーム部材上に載置されて着座面を形成するクッション体と、該クッション体の前端部を所定方向へ操作する操作機構とを備えるシートクッションを有し、前記クッション体の前端部を前記操作機構によって所定方向へ操作することで、前記シートクッションの長さを所望長さに調節できるシートクッション長可変の車両用シートであって、
    前記操作機構は、前記クッション体の前端部の裏面を支持しながら、前記フレーム部材に対して前後方向へスライド可能なスライド部材を有し、
    前記スライド部材は、鋭角な曲率を有して前記シートクッションの前縁形状を画定する形状に形成されており、
    前記シートクッションの長さが調節されるに伴って、前記クッション体が前記スライド部材表面に沿うように変形することにより、前記シートクッションの前縁形状が保持されていることを特徴とする、シートクッション長可変の車両用シート。
  2. 前記操作機構は、前記スライド部材とフレーム部材とに連結されるリンク機構と、該リンク機構に連結された牽引部材とを有し、
    前記クッション体の先端部は前記牽引部材に固定され、
    前記スライド部材の前後スライドに連動して、前記牽引部材も前後へスライドする、請求項1に記載のシートクッション長可変の車両用シート。
  3. 前記スライド部材は、前記フレーム部材に対して前後スライド可能にピン固定されている、請求項1または請求項2に記載のシートクッション長可変の車両用シート。



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