JP2008230428A - 車両用シート装置 - Google Patents

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Hiroyuki Okazaki
裕行 岡崎
Yukifumi Yamada
幸史 山田
Hideki Fujisawa
英樹 藤澤
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Abstract

【課題】パイプ材からなるトルクロッドに駆動シャフト及びリンク部材を簡単かつ確実に結合して構成した車両用シート装置を提供する。
【解決手段】車両シートのシートクッションを支持するクッションフレーム61と、クッションフレーム61の一方側に回動自在に支持された駆動シャフト1と、一端が駆動シャフト1に保持され且つ他端がクッションフレーム61の他方側に回転自在に支持されたパイプ材からなるトルクロッド64と、トルクロッド64の一端側及び他端側に固着され車両フロア9側に回動自在に保持された左右一対のリンク部材62L、62Rとを有する。リンク部材62Lに形成された凹凸嵌合穴620には、駆動シャフト1に形成された凹凸嵌合軸11が挿入されている。凹凸嵌合穴620と凹凸嵌合軸11との間にはトルクロッド64の一端が塑性変形して嵌着され、凹凸嵌合穴620及び凹凸嵌合軸11の形状に沿って変形した変形部641が形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両用シート装置に関するものである。
一般に、車両用シート装置には、シートクッションの高さを調整するためのリフタ機構が備えられ、乗員がシート上に座った状態で、操作レバーを操作することによりリフタ装置が作動されて、シートクッションの高さを調整できるようになっている。この種の車両用シート装置として、たとえば、特許文献1に記載されているようなものが知られている。
特許文献1に記載のリフタ機構は、シートクッションを支持する左右のロアアームの前後にリンク部材(9)が枢着されて、平行リンク機構が構成され、左右のリンク部材がパイプ材からなるトルクロッド(10)によって連結され、トルクロッドによって連結された左右のリンク部材を、操作レバー(7)によって傾動させることにより、シートクッションの高さを調整するようになっている。
かかる特許文献1に記載されたような構成の車両用シート装置においては、そのFIG.3およびFIG.4に図示されているように、パイプ材からなるトルクロッド(10)が挿入されるリンク部材(9)の穴部に凹凸部(13)を形成し、リンク部材の穴部にトルクロッドを挿入した状態で、リンク部材の両端側よりパイプを半径方向外方につぶし加工を施すことにより、パイプをリンク部材の穴部に形成した凹凸部に充填させ、リンク部材にトルクロッドを一体的に結合するようになっている。
フランス公開特開2772317−A1
しかしながら、特許文献1に記載されたようなリンク部材とパイプ(トルクロッド)との結合構成においては、リンク部材の両側部の近傍において、リンク部材の穴部に形成した凹凸部にパイプを充填させることができるが、リンク部材の板厚が一定以上になると、中央部付近は加圧できない。また、両端部のつぶし拡管の反動として穴部の凹凸部にパイプを十分に充填させることができなくなり、左右のリンク部材間で十分なトルク伝達する結合が実現できないおそれがあった。
また、トルクロッドには駆動シャフトが連結されて、駆動シャフトを通じてトルクロッドに確実に駆動力が伝達される必要がある。
本発明は、上述した従来の問題を解消するためになされたものであり、パイプ材からなるトルクロッドに駆動シャフト及びリンク部材を簡単かつ確実に結合して構成した車両用シート装置を提供することを目的とするものである。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明の特徴は、車両シートのシートクッションを支持するクッションフレームと、該クッションフレームの一方側に回動自在に支持された駆動シャフトと、一端が前記駆動シャフトに連結され且つ他端が前記クッションフレームの他方側に回転自在に支持されたパイプ材からなるトルクロッドと、該トルクロッドの一端側及び他端側に固着され車両フロア側に回動自在に支持された左右一対のリンク部材と、を有する車両用シート装置において、前記一対のリンク部材の一方に形成された凹凸嵌合穴と、前記駆動シャフトに形成され前記凹凸嵌合穴に嵌合された凹凸嵌合軸とをもち、前記凹凸嵌合穴と前記凹凸嵌合軸との間には前記トルクロッドの前記一端が塑性変形されて嵌着され、該一端には前記凹凸嵌合穴及び前記凹凸嵌合軸の形状に沿って変形した変形部が形成されていることである。
請求項2に係る発明の特徴は、前記クッションフレームの一方側に支持された駆動ユニットと、前記駆動シャフトに形成され前記駆動ユニットに連結される連結軸部とを有することである。
請求項3に係る発明の特徴は、請求項2において、前記駆動シャフトは、前記クッションフレームの一方側を貫通して回転自在に支持され、その一端側に前記凹凸嵌合軸を形成するとともにその他端側に前記連結軸部が形成されていることである。
請求項4に係る発明の特徴は、前記凹凸嵌合穴と前記凹凸嵌合軸との前記変形部を挟んだ嵌着により前記駆動シャフトから前記トルクロッドに動力伝達されることである。
請求項5に係る発明の特徴は、請求項3において、前記駆動ユニットは、前記クッションフレームの一方側に保持されたハウジングと、該ハウジングに保持された電動モータと、該ハウジング内に収容され前記電動モータに減速機構を介して連係された出力ギヤとで構成され、前記駆動シャフトは、前記ハウジングを貫通して前記ハウジング内に延入されるとともに前記連結軸部で前記出力ギヤに連結されていることである。
請求項6に係る発明の特徴は、前記変形部は、前記トルクロッドを構成する前記パイプ材の内径よりも大きい外径をもつ前記凹凸嵌合軸によって外周方向に拡径されていることである。
請求項7に係る発明の特徴は、前記リンク部材の前記凹凸嵌合穴と前記駆動シャフトの前記凹凸嵌合軸との間の隙間の断面積は、前記トルクロッドを構成する前記パイプ材の径方向の断面積とほぼ等しいことである。
請求項8に係る発明の特徴は、前記リンク部材は、前記シートクッションを乗員が着座し得る使用位置と収納の際の格納位置との間を移動させるよう構成されていることである。
上記のように構成した請求項1に係る発明によれば、リンク部材に形成された凹凸嵌合穴と駆動シャフトに形成された凹凸嵌合軸との間に、パイプ材からなるトルクロッドの一端を嵌着して、トルクロッドの一端に凹凸嵌合穴及び凹凸嵌合軸の形状に沿って変形する変形部を形成している。これにより、トルクロッドに、リンク部材及び駆動シャフトが一体結合される。従って、部品点数を増加させることなく、パイプ材からなるトルクロッドに駆動シャフト及びリンク部材を簡単に確実に結合した車両用シート装置を提供することができる。
上記のように構成した請求項2に係る発明によれば、駆動ユニットが、乗員の側方に位置するクッションフレームの一方側に支持されている。このため、乗員の足回りスペースを広く確保できる。また、駆動シャフトには、駆動ユニットに連結される連結軸部が形成されているため、駆動ユニットの駆動力を、駆動シャフトを通じてトルクロッド及びリンク部材に確実に伝達することができる。
上記のように構成した請求項3に係る発明によれば、駆動シャフトの一端側に、リンク部材及びトルクロッドと結合する凹凸嵌合軸を形成し、他端側に、駆動ユニットと連結する連結軸部を形成している。このため、駆動シャフトを通じて駆動ユニットの駆動力を、リンク部材及びトルクロッドに確実に伝達することができる。
上記のように構成した請求項4に係る発明によれば、リンク部材に形成された凹凸嵌合穴と駆動シャフトに形成された凹凸嵌合軸とが、トルクロッドに形成された変形部を挟んで互いに嵌着しているため、駆動シャフトからトルクロッド及びリンク部材に確実に駆動力が伝達される。
上記のように構成した請求項5に係る発明によれば、駆動ユニットを構成する電動モータが減速機構を介して駆動シャフトに連結されている。このため、電動モータの駆動力が減速機構で減速されて駆動シャフトに駆動力が伝達される。また、電動モータを保持し減速機構を収容するハウジングはクッションフレームの一方側に支持されているため、乗員の足回りスペースを広く確保できる。
上記のように構成した請求項6に係る発明によれば、トルクロッドの変形部は、トルクロッドを構成するパイプ材の内径よりも大きい外径をもつ凹凸嵌合軸によって拡径されているため、凹凸嵌合軸がトルクロッドに圧入されることによって結合保持力が高くなる。
上記のように構成した請求項7に係る発明によれば、トルクロッドの凹凸嵌合軸とリンク部材の凹凸嵌合穴との間の隙間の断面積が、トルクロッドを構成するパイプ材の径方向の断面積とほぼ等しいため、トルクロッドの変形部が凹凸嵌合穴と凹凸嵌合軸の間に確実に保持されて、結合保持力が高くなる。
上記のように構成した請求項8に係る発明によれば、シートクッションを使用位置と格納位置の間でリンク部材により移動させるよう構成されている。このため、駆動シャフトの凹凸嵌合軸とリンク部材の凹凸嵌合穴とによるトルクロッドの変形部を挟持した結合によって、駆動シャフトの駆動力が確実にリンク部材及びトルクロッドに伝達されて、シートクッションを使用位置と格納位置との間で確実に移動させることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1、図2に示すように、本例の車両用シート装置は、車両シートのシートクッション6を支持するクッションフレーム61と、クッションフレーム61の左側Lに回動自在に支持された駆動シャフト1と、一端が駆動シャフト1に結合され且つ他端がクッションフレーム61の右側Rに回転自在に支持されたパイプ材からなるトルクロッド64と、トルクロッド64の一端側及び他端側に固着され車両フロア9に回動自在に連結された左右一対のリンク部材62L、62Rとを有する。
なお、乗員が車両用シートに着座したときに、乗員の左側となる方向を左側L、右側となる方向を右側R、前方となる方向を前方側F、後方となる方向を後方側Bと称する。
シートクッション6は、シートバック7とともに、図1,図7に示す乗員が着座し得る使用位置と、図8,図9に示す収納の際の格納位置との間を移動可能に、車両フロア9上に搭載されている。図1,図2に示すように、シートクッション6は、左方フレーム61Lと右方フレーム61Rと後方フレーム61Bとを一体に有するコ字状のクッションフレーム61と、クッションフレーム61の前方側Fの左側L及び右側Rにそれぞれ相対回動可能に連結されシートクッション6を移動させ得る左右一対のリンク部材62L、62Rと、リンク部材62L、62Rの間に連結されこれらに回転トルクを与えるトルクロッド64を有する。
リンク部材62L、62Rの下端は、車両フロア9に固定された固定部材91の左右両端の立設部91L、91Rに回動可能に支持されている。左側Lのリンク部材62Lの上端には、駆動シャフト1の凹凸嵌合軸11を嵌合する凹凸嵌合穴620が設けられている。凹凸嵌合穴620と凹凸嵌合軸11との間には、後述するようにトルクロッド64が塑性変形して嵌着されている。また、右側Rのリンク部材62Rの上端には、トルクロッド64が貫通し溶接などにより回動不能に固定される固定孔621が形成されている。
図1,図5に示すように、リンク部材62L、62Rの上部には、乗員が着座する使用時にシートクッション6の移動を規制するストッパ部材624が突設されている。リンク部材62L、62Rの下部は、固定部材91に固定されたストッパ部材92により使用時の回動が規制されている。図4,図5に示すように、なお、ストッパ部材624、92には、ガタツキ防止用のゴムなどの弾性部材4が接着されている。
図2,図4,図5に示すように、トルクロッド64の右端は、クッションフレーム61の右方フレーム61Rの回動穴610に回動自在に挿入されている。トルクロッド64の左端は凹凸に塑性変形されて、リンク部材62Lの凹凸嵌合穴620に嵌着されているとともに、凹凸嵌合穴620において同心的に配置された駆動シャフト1にも嵌着されている。即ち、凹凸嵌合穴620の内周面には、円周方向に凸部68aと凹部68bとを交互に形成した環状の内面凹凸部68が、駆動シャフト1の凹凸嵌合軸11と同心的に設けられている。凹凸嵌合軸11の外周面には、上記凸部68aに対応する位置に凹部18aを、上記凹部68bに対応する位置に凸部18bを形成した環状の外面凹凸部18が設けられている。内面凹凸部68と外面凹凸部18との間には、トルクロッド64の左端が凹凸に塑性変形して嵌着されている。これによって、リンク部材62Lの凹凸嵌合穴620に、駆動シャフト1の凹凸嵌合軸11とトルクロッド64の左端とが嵌着されて、リンク部材62Lが駆動シャフト1及びトルクロッド64に確実に結合されている。
図2に示すように、トルクロッド64及び駆動シャフト1に、リンク部材62Lを結合するにあたっては、例えば、治具で固定されたリンク部材62の凹凸嵌合穴620に、トルクロッド64の左端を挿入して冶具に固定し、その後、駆動シャフト1の凹凸嵌合軸11をトルクロッド64の内部に押し込む。トルクロッド64の左端は、凹凸嵌合穴620と凹凸嵌合軸11との間に塑性変形して嵌着され、凹凸嵌合穴620の内面凹凸部68と凹凸嵌合軸11の外面凹凸部18の形状に沿って変形された変形部641が形成され、この変形部641によって凹凸嵌合穴620と凹凸嵌合軸11の間が充填される。また、凹凸嵌合軸11は、トルクロッド64の内径よりも大きいため、凹凸嵌合軸11は、トルクロッド64の変形部641を外周方向に拡径して、トルクロッド64の一般部649よりも拡径させる。
図2,図4に示すように、リンク部材62Lの凹凸嵌合穴620と駆動シャフト1の凹凸嵌合軸11との間の隙間tは、トルクロッド64を構成する圧入前のパイプ材即ちパイプ材の一般部649の径方向厚さTよりも小さくされ、リンク部材62Lの凹凸嵌合穴620と駆動シャフト1の凹凸嵌合軸11との間の断面積が、トルクロッド64を構成する圧入前のパイプ材の断面積とほぼ等しくなるようにされている。このため、トルクロッド64の変形部641が、凹凸嵌合穴620と凹凸嵌合軸11との間に確実に挟持されて、駆動シャフト1の駆動力がトルクロッド64及びリンク部材62Lに確実に伝達されることになる。
図3に示すように、駆動シャフト1は、トルクロッド64への圧入を容易にするテーパ部10と、上記凹凸嵌合穴620に嵌合される凹凸嵌合軸11と、トルクロッド64の左端面及びリンク部材62Lと当接する円周方向に張り出した当接部12と、左方フレーム61Lの軸穴610Lに回転可能に挿入されて左方フレーム61Lに支持される基部13と、後述する駆動ユニット2からの駆動力を受ける連結軸部としてのスプライン部14と、減速機構20のハウジング29に回転可能に保持される先端部15とを、順に同軸的に連設されている。凹凸嵌合軸11は駆動シャフト1の軸線上に形成され、当接部12の端面は、駆動シャフト1の軸線に対して直角に形成されている。そして、パイプ状のトルクロッド1の左端面はその軸線に対して直角に形成されている。これにより、駆動シャフト1が、当接部12の端面がトルクロッド64の左端面に当接するまでトルクロッド64に圧入されるだけで、駆動シャフト1とトルクロッド64とは同軸線上で強固に結合される。
図1,図6に示すように、クッションフレーム61の一方側である左方フレーム61Lには駆動ユニット2が支持されている。駆動ユニット2は、電動モータ21と、減速機構20とをもつ。図6に示すように、減速機構20は、電動モータ21の出力軸先端に固定されたウォームギヤ22と、ウォームギヤ22と噛合する入力ギヤ23と、入力ギヤ23と同軸に入力ギヤ23と同期して回転する小ギヤ24と、小ギヤ24と噛合し小ギヤ24よりも大径の出力ギヤ26と、これらを収容するハウジング29とをもつ。図2,図6に示すように、出力ギヤ26は、駆動シャフト1のスプライン部14と嵌合されるスプライン穴260を有する。ハウジング29は、左方フレーム61Lにネジ28にて固定されている。
クッションフレーム61の後方側Bの左側L及び右側Rには、左右外側に突出するガイド用突起65が突設されている。そして、シートクッション6の後方側Bであって、シートバック7の下方両側には、左右一対の固定用ブラケット5L、5Rが車両フロア9に立設されて固定されている。固定用ブラケット5L、5Rは、シートバック7の後方側Bに延びるガイド壁部材51と、ガイド壁部材51に固定された垂直壁部材52とをもつ。ガイド壁部材51は、クッションシート6の後方側Bの左側L及び右側Rに突出したガイド用突起65をガイドするガイド穴510をもつ。ガイド穴510は、ガイド用突起65が使用位置と格納位置との間を移動する移動軌跡を規定している。
図1に示すように、シートバック7は、伏コ字状のバックフレーム71と、バックフレーム71の右側Rに固定されたシートバック用の駆動ユニット3を有する。シートバック用の駆動ユニット3は、シートクッション用の駆動ユニット2と同様に、電動モータ31と、電動モータ31から出力される駆動力を減速させる減速機構30とをもつ。減速機構30から出力される駆動力は、右側の固定用ブラケット5Rの中に収容された公知の電動式リクライニング機構に伝達され、シートバック7の傾斜角度を自在に調整する。
シートクッション6を駆動する電動モータ21と、シートバック7を駆動する電動モータ31とは、制御部に接続されている。シートクッション6及びシートバック7が使用位置に配置されているときに操作ボタンを押した場合には、制御部は、シートバック用の電動モータ31とシートクッション用の電動モータ21とを作動させて、シートバック7とシートクッション6とを使用位置から格納位置に移動させる。シートクッション用の電動モータ21は、駆動シャフト1を通じてトルクロッド64とリンク部材62L、62Rに図1において時計方向に回転トルクを与える。これにより、シートクッション6は、後方側Bに移動し、図9に示すように、後部に設けられたガイド用突部65のガイド穴510によるガイドによって、車両フロア9上に開口するデッキボード95の中の格納位置に移動される。シートバック用の電動モータ31は、シートバック7に反時計方向に回転トルクを与える。シートバック7は、前方側Fに倒れこみ水平上に格納される。このとき、シートバック7とシートクッション6とが移動の際に互いに干渉しないように、電動モータ21,31の始動時期が調整されて、双方の移動のタイミングが調整される。
シートクッション6とシートバック7とが格納位置にあるときに戻し用の操作ボタンが押された場合には、電動モータ21,31の双方が逆回転し、シートクッション6とシートバック7とを格納位置から使用位置へ互いに干渉しないように移動させる。この場合にも、両者が互いに干渉しないように始動時期が調整される。
本実施形態においては、リンク部材62Lに形成された凹凸嵌合穴620と駆動シャフト1に形成された凹凸嵌合軸11との間に、パイプ材からなるトルクロッド64を凹凸に塑性変形させて嵌着し、凹凸嵌合穴620及び凹凸嵌合軸11の形状に沿って変形する変形部641を形成している。これにより、トルクロッド64をリンク部材62L及び駆動シャフト1に、部品点数を増加させることなく、簡素な構成で強固に結合することができる。
また、駆動ユニット2が、クッションフレーム61の左方フレーム61Lに支持されているので、乗員の足回りスペースを広く確保できる。また、駆動シャフト1の一端側には、リンク部材62L及びトルクロッド64と結合する凹凸嵌合軸11が設けられ、他端側には、駆動ユニット2と連結するスプライン部14を設けている。このため、駆動ユニット2の駆動力を、駆動シャフト1を通じてトルクロッド64及びクッションフレーム61に確実に伝達することができる。
リンク部材62Lに形成された凹凸嵌合穴620と駆動シャフト1に形成された凹凸嵌合軸11とが、トルクロッド64に形成された変形部641を挟んで互いに係合しているため、駆動シャフト1からトルクロッド64及びリンク部材62Lに確実に回転駆動力が伝達される。
また、凹凸嵌合穴620の内周面は内面凹凸部68をもち、凹凸嵌合軸11の外周面は外面凹凸部112をもつ。このため、内面凹凸部68と外面凹凸部112が互いに向かい合ってトルクロッド64の変形部641を挟持することになり、駆動シャフト1をリンク部材62L及びトルクロッド64に確実に連結することができる。 また、トルクロッド64の変形部641は、トルクロッド64の内径よりも大きい外径をもつ凹凸嵌合軸11によって拡径されている。このため、トルクロッド64の加圧方向の剛性が高くなり、結合保持力が高くなる。
本実施形態は、駆動シャフトを、シートクッションの使用位置と格納位置との間で移動させるのに要する駆動回転力を駆動ユニット2から、リンク部材62及びトルクロッド64に伝達する部位に配設した例であるが、駆動シャフトは、リンク機構によりシートクッションの高さを調整する際のリンク機構への駆動力伝達部に配設してもよい。駆動シャフト1に入力される駆動力は、電動モータ21により発生されるが、手動により生じさせてもよい。
上記した実施形態においては、駆動シャフト1をシートクッション6の前方側Fに設けたトルクロッド64に固定したが、後方側Bにロッドがある場合には後方側Bのロッドに固定してもよい。また、駆動シャフト1は、トルクロッド64の左側Lに固定したが、トルクロッドの右側に固定してもよい。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種種の変形が可能であることは勿論である。
本実施形態に係る使用位置の車両用シート装置の斜視図である。 図1のA−A矢視線断面図である。 本実施形態に係る駆動シャフトの斜視図である。 図2のA−A矢視線断面図である。 本実施形態例に係るリンク部材の上部斜視図である。 図2のB−B矢視線断面図である。 本実施形態に係る使用位置の車両用シート装置の側面図である。 本実施形態に係る格納位置の車両用シート装置の斜視図である。 本実施形態に係る格納位置の車両用シート装置の側面図である。
符号の説明
1:駆動シャフト、2、3:駆動ユニット、6:シートクッション、7:シートバック、18:外面凹凸部、20:減速機構、21,31,電動モータ、10:テーパ部、11:凹凸嵌合軸、12:当接部、13:基部、14:ギヤ部、15:先端部、61:クッションフレーム、62L、62R:リンク部材、64:トルクロッド、68:内面凹凸部、112:外面凹凸部、260:軸受部、620:凹凸嵌合部、641:変形部

Claims (8)

  1. 車両シートのシートクッションを支持するクッションフレームと、
    該クッションフレームの一方側に回動自在に支持された駆動シャフトと、
    一端が前記駆動シャフトに連結され且つ他端が前記クッションフレームの他方側に回転自在に支持されたパイプ材からなるトルクロッドと、
    該トルクロッドの一端側及び他端側に固着され車両フロア側に回動自在に支持された左右一対のリンク部材と、を有する車両用シート装置において、
    前記一対のリンク部材の一方に形成された凹凸嵌合穴と、
    前記駆動シャフトに形成され前記凹凸嵌合穴に嵌合された凹凸嵌合軸とをもち、
    前記凹凸嵌合穴と前記凹凸嵌合軸との間には前記トルクロッドの前記一端が塑性変形されて嵌着され、該一端には前記凹凸嵌合穴及び前記凹凸嵌合軸の形状に沿って変形した変形部が形成されていることを特徴とする車両用シート装置。
  2. 前記クッションフレームの一方側に支持された駆動ユニットと、前記駆動シャフトに形成され前記駆動ユニットに連結される連結軸部とを有することを特徴とする請求項1記載の車両用シート装置。
  3. 前記駆動シャフトは、前記クッションフレームの一方側を貫通して回転自在に支持され、その一端側に前記凹凸嵌合軸を形成するとともにその他端側に前記連結軸部が形成されていることを特徴とする請求項2記載の車両用シート装置。
  4. 前記凹凸嵌合穴と前記凹凸嵌合軸との前記変形部を挟んだ嵌着により前記駆動シャフトから前記トルクロッドに動力伝達されることを特徴とする請求項1記載の車両用シート装置。
  5. 前記駆動ユニットは、前記クッションフレームの一方側に保持されたハウジングと、該ハウジングに保持された電動モータと、該ハウジング内に収容され前記電動モータに減速機構を介して連係された出力ギヤとで構成され、
    前記駆動シャフトは、前記ハウジングを貫通して前記ハウジング内に延入されるとともに前記連結軸部で前記出力ギヤに連結されていることを特徴とする請求項3記載の車両用シート装置。
  6. 前記変形部は、前記トルクロッドを構成する前記パイプ材の内径よりも大きい外径をもつ前記凹凸嵌合軸によって外周方向に拡径されていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の車両用シート装置。
  7. 前記リンク部材の前記凹凸嵌合穴と前記駆動シャフトの前記凹凸嵌合軸との間の隙間の断面積は、前記トルクロッドを構成する前記パイプ材の径方向の断面積とほぼ等しいことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の車両用シート装置。
  8. 前記リンク部材は、前記シートクッションを乗員が着座し得る使用位置と収納の際の格納位置との間を移動させるよう構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の車両用シート。
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